JP3302875B2 - 系統連系保護用無効電力補償装置 - Google Patents
系統連系保護用無効電力補償装置Info
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Description
家用発電設備に用いられる無効電力補償装置に係り、特
に系統側からの給電が停止したとき、自家用発電設備側
の遮断機を開放して保護動作を行わせる系統連系保護用
無効電力補償装置に関する。
ン、燃料電池、太陽光発電等の自家用発電設備を系統と
連系して運転する場合がある。一般需要家がこの種の自
家用発電設備を使用するとき、図7に示すような系統連
系保護システムが用いられる。
設備の例を示したもので、調速機11により一定の速度
(同期速度)で駆動されるタービン10に結合され電力
を発生する交流発電機7を備え、この交流発電機7の出
力が遮断器6を介して変電所39の一般需要家に対する
給電系統に連系される。変電所39は、系統1の交流電
圧を変圧器2を介して降圧し、遮断器3を介して一般需
要家に対する給電系統に給電している。
る交流電圧の周波数が系統1の交流電圧の周波数と同期
するようにタービン11の出力を制御し、自動電圧調整
器(AVR)9は、所望の出力電圧となるように交流発
電機7の界磁巻線8に供給する励磁電流を制御してい
る。異常検出回路13は、交流発電機7の出力電圧及び
変流器12を介して検出される交流発電機7の出力電流
との関係から発電機の異常を検出したとき、故障トリッ
プ回路20を介して遮断器6を開放する。
の過電流を検出する変流器14、過電流継電器(OC)
19、周波数の異常を検出する周波数低下継電器(U
F)15、周波数上昇継電器(OF)16、電圧の異常
を検出する過電圧継電器(OV)17、不足電圧継電器
(UV)18等の保護手段を備え、系統の異常時、例え
ば遮断器3が開放された時、交流発電機7から出力され
る周波数や電圧が異常となることを検出し、これらの検
出信号により故障トリップ回路20を介して遮断器6を
開放し、負荷5を保護し、遮断器3の再閉路を可能な状
態にする保護動作が行われる。
力が有効電力及び無効電力共にほぼ等しいとき、変電所
側の遮断器3が開放されると、周波数も電圧も殆ど変化
しない場合があり、継電器15〜19のいずれも動作せ
ず、自家用発電設備が単独で運転を継続する、いわゆる
アイランディングの現象が発生し、遮断器3の再閉路を
妨げるような状態となる場合がある。このようなアイラ
ンディングを防止するため、変電所側の遮断器3が開放
されたとき、変電所側から自家用発電設備側へ専用線を
介して遮断信号を送り遮断器6を開放する転送遮断装置
38を設ける方法が採用されたものがある。しかし、上
述した転送遮断装置38は、変電所が遠い場合や需要家
が多い場合には有効な場合もあるが、数百KW程度の出
力である中小容量の自家発電設備にとっては、コストが
高く、系統連系による実用上のメリットが少ない。
程度の周期で変化する所定の無効電力を自家用発電設備
の連系点に供給する無効電力装置40を接続し、アイラ
ンディング状態となったとき、この無効電力の変化によ
り周波数を変化させ、周波数変動検出回路42で検出さ
れる周波数の変動量が所定レベルを越えたとき、レベル
検出器43でアイランディング状態を検出してトリップ
信号を出力し、故障トリップ回路20を介して遮断器6
を開放させ、転送遮断装置38を用いることなく保護動
作を行わせる方式が提案されている。
は、無効電力の変動周波数で検出感度が変わるので、シ
ミュレーションを行って最適な変動周波数を決定する必
要があること、更に重大なる問題は、アイランディング
状態となったとき、分離された系統に複数の自家用発電
設備が存在した場合、それぞれの無効電力装置から供給
される無効電力の変動周波数の位相によってはその効果
を打ち消すように作用することが考えられる。本発明は
このような事情に基づいてなされたもので、その目的と
するところは、高価な転送遮断装置を設けることなく、
しかも無効電力装置の変動周波数の選定が不要で、無効
電力装置の相互干渉による検出感度低下の恐れがなく確
実にアイランディング状態を検出して信頼性の高い保護
動作を行うことのできる系統連系保護用無効電力補償装
置を提供することにある。
無効電力補償装置は、系統に連系する自家用発電設備の
連系点に接続され、無効電力を供給する無効電力補償装
置と、前記自家用発電設備が系統から切り離されたと
き、前記連系点の周波数変化に基づいて周波数変化率が
正のときは進み無効電力を増加させ、周波数変化率が負
のときは遅れ無効電力を増加させるように前記無効電力
補償装置の無効電力を制御する制御部とを備え、ハンテ
ィング状態に基づいて連系点と自家用発電設備間の遮断
器を開放する保護動作を行う。 更に、本発明の系統連系
保護用無効電力補償装置は、系統に連系する自家用発電
設備の連系点に接続され、無効電力を供給する無効電力
補償装置と、無効電力基準に応じて前記無効電力補償装
置の出力する無効電力を決定する無効電力制御部と、前
記自家用発電設備が系統から切り離されたとき、前記連
系点の周波数変化に基づいて補正信号を出力する関数発
生部と、この補正信号を前記無効電力基準に加えて無効
電力基準を補正する補正部とを備え、ハンティング状態
に基づいて連系点と自家用発電設備間の遮断器を開放す
る保護動作を行う。更に、前記制御部は、周波数変化率
に基づいて補正信号を出力する関数発生部を備え、この
補正信号を前記無効電力基準に加えて無効電力基準を補
正する。更に、前記関数発生部は、周波数変化率に比例
した補正信号を出力する。更に、前記関数発生部は、周
波数変化率に比例した値に、周波数変化率の極性に応じ
た極性の一定バイアスを加えた補正信号を出力する。更
に、前記制御部は、周波数変化率が所定レベルを越える
とき、保護動作を行わせるための信号を出力する第1レ
ベル検出部を備え、前記ハンティング状態において周波
数変化率が所定レベルを越えるように設定する。更に、
前記制御部は、周波数変化率を積分し該積分値が所定レ
ベルを越えるとき、保護動作を行わせるための信号を出
力する第2レベル検出部を備え、前記ハンティング状態
において積分値が所定レベルを越えるように設定する。
更に、本発明の系統連系保護用無効電力補償装置は、系
統に連系する自家用発電設備の連系点に接続され、無効
電力を供給する無効電力補償装置と、無効電力 基準に応
じて前記無効電力補償装置の出力する無効電力を決定す
る無効電力制御部と、連系点の電圧、周波数の変化から
自家用発電設備が系統から切り離されたことを推定する
判定部と、前記自家用発電設備が系統から切り離された
とき、前記連系点の周波数変化に基づいて補正信号を出
力する関数発生部と、この補正信号を増幅すると共にそ
の最大値を制限する信号制限部と、前記判定部が自家用
発電設備が系統から切り離されたと推定したとき、前記
信号制限部の増幅率を増大させ、或いは補正信号の最大
値を制限する値を増大させ、或いは前記演算部の増幅率
を増大させると共に補正信号の最大値を制限する値を増
大させるパラメータ変更部と、信号制限部の出力を前記
無効電力基準に加えて無効電力基準を補正する補正部と
を備え、ハンティング状態に基づいて連系点と自家用発
電設備間の遮断器を開放する保護動作を行う。更に、前
記制御部は、定格周波数を含む所定の周波数範囲で高い
ゲイン特性を持つフィルタ介して連系点の周波数を検出
する周波数検出部を備え、定格周波数付近における検出
感度を高める。更に、前記フィルタは、定格周波数を含
む所定の周波数範囲で周波数の上昇につれて位相が進
み、前記所定の周波数範囲以外の範囲で周波数の上昇に
つれて位相が遅れる特性とし、前記フィルタを介して検
出される電圧位相と連系点の電圧位相との位相偏差を周
波数変化率検出値に加えて定格周波数付近における周波
数変化率の検出感度を高める。
電力補償装置の実施の形態を図1に示す。同図におい
て、無効電力検出回路45は、無効電力補償装置40の
出力側の電圧と変流器44の検出電流から無効電力装置
40の出力する無効電力Q0 を検出する。無効電力制御
部(AQR)46は、無効電力基準Q* と無効電力検出
回路45で検出された無効電力Q0 とを比較してその偏
差をゼロとするように無効電力装置40を制御して出力
の無効電力Q0 を無効電力基準Q* に対応した値に制御
する。周波数変化率検出部47は、連系点の周波数の変
化率df/dtを検出する。レベル検出部48は、検出
信号df/dtが所定値を越えたとき遮断器3を開放さ
せるためのトリップ信号を出力する。関数発生部49
は、周波数変化率df/dtに基づいて補正信号ΔQ*
を出力し、無効電力基準Q* に加えて無効電力基準をQ
* +ΔQ* に補正する。絶対値検出部50は、周波数変
化率df/dtを絶対値に変換し、積分器51は、変換
された信号を積分し、レベル検出部52は、積分された
値が所定値を越えたとき遮断器3を開放させるためのト
リップ信号を出力するように構成する。その他は従来
(図7)と同じもので構成され、同一番号を付して説明
を省力する。
運転している場合の等価回路を図2に示す。負荷5を抵
抗R、インダクタンスL、コンデンサCの並列回路で表
し、交流発電機7から出力される有効電力をP、無効電
力をQ、無効電力補償装置40から出力される無効電力
をQ0 、負荷5に供給される有効電力をPL 、無効電力
をQL とすると、系統1へ流出する有効電力ΔP及び無
効電力ΔQはそれぞれ次のように表される。
バランスし、系統1へ流出する電力がほぼゼロ、すなわ
ち、ΔP=0、ΔQ=0の状態で連系運転している場合
に遮断器3が開放されると、電圧、周波数共に殆ど変化
せず、自家用発電設備のみの単独運転となり、アイラン
ディング状態となる。この状態で運転を継続させると、
系統1の電圧との同期制御が行われないので、系統1の
電圧位相に対する自家用発電設備の電圧位相に差が生
じ、徐々に位相差が拡大して変電所側の遮断器3が再投
入されたとき、系統1の電圧と自家用発電設備の電圧と
の差により過電流が発生し事故を誘発する危険な状態と
なる。本実施例ではこのような危険を防止するため、自
家用発電設備側の遮断器6を早期に開放する後述の保護
動作が行われる。自家用発電設備が単独運転の状態にな
ったとき、連系点の電圧Vと交流発電機7が出力する有
効電力Pとの関係は、負荷5の抵抗Rで定まり、
電力補償装置40が出力する無効電力Q+Q0 との関係
は、負荷5のインダクタンスLとコンデンサC及び周波
数fで定まり、
が僅かに変化し始めると、周波数変化率検出部47から
周波数変化率df/dtが出力され、この検出信号df
/dtに基づいて関数発生部49から補正信号ΔQ* が
出力される。例えば、関数発生部49は検出信号df/
dtに比例した補正信号ΔQ* を出力し、これにより無
効電力補償装置40から出力される無効電力Q0 はΔQ
* だけ変化する。この場合、関数発生部49は周波数f
が上昇する方向に変化すると正の補正信号を出力し、無
効電力補償装置40から出力される無効電力Q0 を進み
無効電力ΔQ*だけ増加させ、逆に周波数fが下降する
方向に変化すると、負の補正信号を出力し、無効電力Q
0 を遅れ無効電力ΔQ* だけ増加させる。
無効電力補償装置40から出力される無効電力Q0 が進
み無効電力ΔQ* だけ増加し、負荷5が吸収する無効電
力QL との間でΔQ=ΔQ* のアンバランスが生じる。
この進み無効電力ΔQ* による進み無効電流i0 は交流
発電機側へ流入し、交流発電機側のインダクタンスLg
に電圧降下を生じさせ、結果的に連系点の電圧Vを低下
させ、交流発電機7から供給される電流ig の位相を遅
れ方向にシフトさせ、交流発電機7から供給される無効
電力Qを遅れ無効電力ΔQ* だけ増加させ、流入した進
み無効電流i0を相殺するように作用する。この電圧V
の低下により、負荷5の消費する有効電力P(=V2 /
R)が減少し、その分だけ交流発電機7の負荷が減少
し、タービン10の負荷が軽くなって回転速度が上昇す
る方向に変化し、周波数fの上昇方向の変化率を増大さ
せ、更に進みの無効電力を増加させる正帰還として作用
し、周波数fの上昇を助長するように作用する。
と、無効電力補償装置40から出力される無効電力Q0
が遅れ無効電力ΔQ* だけ増加し、電圧Vを上昇させる
方向へ変化させ、周波数fの下降を助長するように作用
する。
一定となるようにタービン11の出力を制御しているの
で、その調速系の制御応答時間が経過すると、元の周波
数に戻るように制御され、周波数偏差Δfが所定値に達
すると変化率df/dtの極性が反転し、連系点の電圧
の周波数fが定格周波数の前後で所定の周期で増減(変
動)するハンティング現象が発生する。
で、補正信号(1) は、関数発生部49から出力される補
正信号ΔQ* が周波数fの変化率df/dtに比例する
場合を示したものである。
周波数変化率検出器47から出力される周波数変化率d
f/dtが所定の値を越え、レベル検出器52からトリ
ップ信号が出力され、トリップ回路20を介して遮断器
6を開放する保護動作が行われる。
周波数fが殆ど変化しない場合を考慮して、関数発生部
49の特性を次のようにすることができる。すなわち、
補正信号ΔQ* として、周波数変化率df/dtに比例
した値を出力すると共に、周波数変化率検出部47の最
小検出分解能のレベルで周波数変化率df/dtの極性
を判別し、その極性の正負に応じて所定のバイアス値±
ΔQb を加える特性にする。このような特性とすること
により、自家用発電設備が単独運転となって周波数fが
殆ど変化しない場合でも、周波数変化率検出部47の最
小検出分解能のレベルで周波数変化率df/dtの正か
負のいずれかの極性が判別され、バイアス値±ΔQb に
対応した進みか遅れかいずれかの無効電力を供給するこ
とができ、短時間でハンティング現象を生じさせること
ができる。図3の補正信号(2) はこの実施例を用いた場
合に関数発生部49から出力される補正信号ΔQ* の例
を示したものである。この実施例を用いた場合、系統と
連系運転しているとき、バイアス値±ΔQb に対応した
無効電力がΔQとして流出するが、その値を小さく設定
することにより系統側へ悪影響を及ぼさないようする。
5に供給される無効電力がバランスし、自家用発電設備
が出力する有効電力と負荷5に供給される有効電力がア
ンバランスし、ΔQ=0、ΔP≠0の状態で運転してい
るとき、遮断器3が開放され単独運転になると、従来の
場合、図4(a) のf1 、f2 に示すようにΔPの正か負
に応じて直ちに周波数fが上昇か下降方向に変動しなが
ら安定点に接近する。本実施例の場合、このような状態
が発生すると、周波数変化率df/dtに基づいて前述
したように周波数変化率を助長するように無効電力ΔQ
が供給され、図4(b) のf1'、f2'に示すように周波数
fは安定せず、次第に周波数変動振幅が増大しハンティ
ング現象に移行する。従って、従来の保護継電器15〜
19で容易に単独運転を検出し、保護動作を行わせるこ
とができる。なお、図4(b) において、f1'はΔPが正
の場合であり、f2'はΔPが負の場合を示したものであ
る。
なり、積極的にハンティングを生じさせ周波数を変動さ
せるとき、単独運転を検出するレベルの周波数変動に達
するまでに時間の経過が必要な場合があり、このような
場合でも所定時間内に単独運転を検出するため、次のよ
うな保護動作が行われる。
fが変動するとき、絶対値変換部50は、周波数変化率
検出部47で検出された周波数変化率df/dtを絶対
値A(ABS(df/dt))に変換し、積分器51で
通常の周波数変動レベルα0を越える部分(ABS(d
f/dt)−α0 )について積分を行い、この積分値B
が所定の検出レベルβを越えるときレベル検出部52か
らトリップ信号が出力される。この実施例によれば、周
波数変化率df/dtがレベル検出部48による検出レ
ベルα1 に達する時刻t2 より早い時刻t1 に検出する
ことが可能となり、短時間で単独運転を検出することが
できる。
交流発電機7のみが連系されている場合について説明し
たが、電池61から供給される電力をインバータ62で
交流電力に変換し、遮断器63を介してインバータ62
の出力を連系点に接続するように構成される場合もあ
る。インバータはP、Q一定制御又は電流位相制御を高
速に行っていて、周波数制御系に機械的な慣性が無いの
で交流発電機のみの場合より周波数変動はしやすくな
る。
に基づいて周波数変化を助長する方向に無効電力を制御
することにより、発電機やインバータなど種類の異なる
発電設備が連系している場合でも単独運転を確実に検出
することができる。
おいて、フィルタ53は定格周波数f0 前後で高いゲイ
ンを持つバンドパスフィルタとして動作し、周波数検出
回路54はフィルタ53を介して連系点の周波数fを検
出する。判定部57は、周波数検出回路54で検出され
る連系点の周波数f、周波数変化率検出部47で検出さ
れる周波数変化率df/dt、電圧検出回路55で検出
される連系点の電圧V、電圧変化率検出部56で検出さ
れる電圧変化率dV/dtなどの値が通常の値と異なる
ことから、アイランディング状態を上述した保護動作の
検出レベルより高い感度で判定(推定)し、制御パラメ
ータを変更する信号M1 、M2 を出力する。増幅部58
は信号M1 に応じて増幅率が変化し、信号制限部59は
信号M1に応じて補正信号の最大値を制限する値が変化
する。
は、図6に示すように、定格周波数f0 の前後の周波数
f2 〜f1 の範囲では周波数fの上昇につれて位相が進
む、周波数の変化を強調する特性とし、f2 より低い範
囲或いはf1 より高い範囲では周波数fの上昇につれて
位相が遅れ、周波数の変化を抑制する特性としている。
このような特性とすることにより、定格周波数f0 付近
では周波数変動を大きく検出し、周波数がf2 〜f1 の
範囲以外の範囲では周波数変動を小さく検出する。
なると、先ず判定部57が周波数f、周波数変化率df
/dt、電圧V、電圧変化率dV/dtなどの変化から
系統から切り離されたことを判定(推定)し、信号M1
を出力して増幅器58のゲインを増大させ、同時に信号
M2 を出力して信号制限部59の補正信号ΔQ* の制限
値を大きく切換えて無効電力の変動幅を大きくすること
により確実にハンティング状態を発生させるようにして
いる。
系統に流出する無効電力を小さく抑えることができ、ア
イランディング状態になったとき、確実にハンティング
状態を発生させ保護動作を行わせることができる。
を増大させるか、信号制限部59の補正信号ΔQ* の制
限値を大きく切換えるか、信号M1 、M2 のいずれか一
方のみとすることもできる。また、この実施例で用いる
フィルタ53と周波数検出部54は図1の実施例にも適
用することができ、また、フィルタ53を介して検出さ
れる電圧位相と連系点の電圧位相との位相偏差を周波数
変化率df/dtに加えて定格周波数付近における周波
数変化率の検出感度を高めることができる。
から切り離され単独運転の状態になったとき、所定の周
波数変動範囲で周波数が増減するハンティング状態を発
生させるように無効電力を供給し、自家用発電設備の出
力電力と負荷の消費電力等しい状態で運転しているとき
でも転送遮断装置を用いることなく確実にアイランディ
ング状態を短時間に検出して保護動作を行わせることが
でき、信頼性、経済性を向上した系統連系保護用無効電
力補償装置を提供することができる。
施例の構成図
図、(b) は上記実施例の作用を説明するための波形図
の実施例の構成図
ンジン 11…調速機 12、14…変
流器 13…異常検出回路 15…周波数低
下継電器(UF) 16…周波数上昇継電器(OF) 17…過電圧継
電器(OV) 18…不足電圧継電器(UV) 19…過電流継
電器(OC) 20…故障トリップ回路 39…上位変電所 40…無効電力
補償装置 41…発信器 42…周波数変
動検出回路 43、48、52…レベル検出部 44…変流器 45…無効電力検出回路 46…無効電力
制御部(AQR) 47…周波数変化率検出部 49…関数発生
部 50…絶対値変換部 51…積分器 53…フィルタ 54…周波数検
出部 55…電圧検出回路 56…電圧変化
率検出部 57…判定部 58…増幅部 59…信号制限部 61…電池 62…インバー
タ
Claims (9)
- 【請求項1】系統に連系する自家用発電設備の連系点に
接続され、無効電力を供給する無効電力補償装置と、 前記自家用発電設備が系統から切り離されたとき、前記
連系点の周波数変化に基づいて周波数変化率が正のとき
は進み無効電力を増加させ、周波数変化率が負のときは
遅れ無効電力を増加させるように前記無効電力補償装置
の無効電力を制御する制御部とを備え、 ハンティング状態に基づいて連系点と自家用発電設備間
の遮断器を開放することを特徴とする系統連系保護用無
効電力補償装置。 - 【請求項2】系統に連系する自家用発電設備の連系点に
接続され、無効電力を供給する無効電力補償装置と、 無効電力基準に応じて前記無効電力補償装置の出力する
無効電力を決定する無効電力制御部と、 前記自家用発電設備が系統から切り離されたとき、前記
連系点の周波数変化に基づいて補正信号を出力する関数
発生部と、 この補正信号を前記無効電力基準に加えて無効電力基準
を補正する補正部とを備え、ハンティング状態に基づいて連系点と自家用発電設備間
の遮断器を開放することを特徴とする系統連系保護用無
効電力補償装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の系統連系保護用無効電力
補償装置において、前記関数発生部は、周波数変化率に
比例した補正信号を出力することを特徴とする系統連系
保護用無効電力補償装置。 - 【請求項4】請求項2に記載の系統連系保護用無効電力
補償装置において、前記関数発生部は、周波数変化率に
比例した値に、周波数変化率の極性に応じた極性の所定
のバイアスを加えた補正信号を出力することを特徴とす
る系統連系保護用無効電力補 償装置。 - 【請求項5】請求項2に記載の系統連系保護用無効電力
補償装置において、周波数変化率が所定レベルを越える
とき、保護動作を行わせるための信号を出力する第1レ
ベル検出部を備え、前記ハンティング状態において周波
数変化率が所定レベルを越えるように設定することを特
徴とする系統連系保護用無効電力補償装置。 - 【請求項6】請求項2に記載の系統連系保護用無効電力
補償装置において、周波数変化率を積分し該積分値が所
定レベルを越えるとき、保護動作を行わせるための信号
を出力する第2レベル検出部を備え、前記ハンティング
状態において積分値が所定レベルを越えるように設定す
ることを特徴とする系統連系保護用無効電力補償装置。 - 【請求項7】系統に連系する自家用発電設備の連系点に
接続され、無効電力を供給する無効電力補償装置と、 無効電力基準に応じて前記無効電力補償装置の出力する
無効電力を決定する無効電力制御部と、 連系点の電圧、周波数の変化から自家用発電設備が系統
から切り離されたことを推定する判定部と、 前記自家用発電設備が系統から切り離されたとき、前記
連系点の周波数変化に基づいて補正信号を出力する関数
発生部と、 この補正信号を増幅すると共にその最大値を制限する信
号制限部と、 前記判定部が自家用発電設備が系統から切り離されたと
推定したとき、前記信号制限部の増幅率を増大させ、或
いは補正信号の最大値を制限する値を増大させ、或いは
前記演算部の増幅率を増大させると共に補正信号の最大
値を制限する値を増大させるパラメータ変更部と、 信号制限部の出力を前記無効電力基準に加えて無効電力
基準を補正する補正部とを備え、ハンティング状態に基づいて連系点と自家用発電設備間
の遮断器を開放するこ とを特徴とする系統連系保護用無
効電力補償装置。 - 【請求項8】請求項2又は請求項7に記載の系統連系保
護用無効電力補償装置において、定格周波数を含む所定
の周波数範囲で高いゲイン特性を持つフィルタ介して連
系点の周波数を検出する周波数検出部を備え、定格周波
数付近における検出感度を高めることを特徴とする系統
連系保護用無効電力補償装置。 - 【請求項9】請求項8に記載の系統連系保護用無効電力
補償装置において、前記フィルタは、定格周波数を含む
所定の周波数範囲では周波数の上昇につれて位相が進み
方向に変化し、前記所定の周波数範囲以外の周波数範囲
では周波数の上昇につれて位相が遅れ方向に変化する特
性とし、前記フィルタを介して検出される電圧位相と連
系点の電圧位相との位相偏差を周波数変化率検出値に加
えて定格周波数付近における周波数変化率の検出感度を
高めることを特徴とする系統連系保護用無効電力補償装
置。
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JP05430096A JP3302875B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 系統連系保護用無効電力補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05430096A JP3302875B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 系統連系保護用無効電力補償装置 |
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JPH09247863A JPH09247863A (ja) | 1997-09-19 |
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Family
ID=12966728
Family Applications (1)
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JP05430096A Expired - Lifetime JP3302875B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 系統連系保護用無効電力補償装置 |
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- 1996-03-12 JP JP05430096A patent/JP3302875B2/ja not_active Expired - Lifetime
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