JP6651891B2 - 無効電力出力装置、無効電力出力装置の制御方法及び電力システム - Google Patents

無効電力出力装置、無効電力出力装置の制御方法及び電力システム Download PDF

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Description

本発明は、無効電力出力装置、無効電力出力装置の制御方法及び電力システムに関する。
近年、電力系統には、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを用いた発電設備や、マイクロガスタービンや燃料電池を用いた発電設備など、様々な分散型電源の導入が急速に進められている。
このような電力系統で事故が発生すると、電力系統の各所に設置されている遮断器や開閉器が動作して事故点を含む区間が電力系統から切り離されるが、切り離された区間に分散型電源が連系していると、分散型電源による単独運転状態が形成される場合がある。
このため分散型電源は、電力系統の電圧や周波数、位相などの各種の物理量の変動を継続的にモニタすることで、単独運転状態を検知し、速やかに電力の出力を停止し電力系統から解列する機能を有している。
またこのとき、切り離された区間内の電力需要量が分散型電源による電力供給量とバランスしていると単独運転状態が検知し難くなることから、分散型電源は能動型単独運転検出機能も備えている。能動型単独運転検出機能は、分散型電源が、電力系統の電圧や周波数を変動させるように能動的に電力を出力し、非単独運転中であれば検出されないこの変動を検出することで、単独運転状態を検出する機能である。
例えば非特許文献1には、スリップモード周波数シフト方式やステップ注入付周波数フィードバック方式などにおいて、連系点の微小な周波数変化を検出し、その周波数変化を助長させるように無効電力を制御することで、周波数の変化を拡大させて単独運転状態を検出することが記載されている。
一方で、分散型電源の増加に伴い、電力系統の電圧変動による電力品質の悪化が懸念されている。そのため電力系統には、例えばSVC(Static Var Compensator、無効電力補償装置)のように、電力系統に無効電力を出力することで電力系統における電圧を規定範囲内に維持するための装置が設置されている。例えば特許文献1には、電力系統の電圧(実効値)が目標基準電圧に追従するように無効電力補償装置の発生する無効電力を増減させることが記載されている。
さらに電力系統には、SVC(無効電力補償装置)の他にも、PCS(Power Conditioning System)や蓄電池システム、同期発電機など、電力系統に無効電力を出力する様々な装置(無効電力出力装置)が設置されている。
特開平6-98469号公報
"系統連系規定 JEAC9701-2012",社団法人日本電気協会
しかしながら、分散型電源が能動型単独運転検出機能により電力系統に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すように無効電力出力装置が動作してしまうと、分散型電源による単独運転の検出を妨げてしまう可能性がある。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、分散型電源による単独運転の検出を妨げにくくすることが可能な無効電力出力装置、無効電力出力装置の制御方法及び電力システムを提供することを一つの目的とする。
上記課題を解決するための手段の一つは、開閉器によって複数の区間に区分されてなる電力系統における所定区間に単独運転検出機能を有する分散型電源と共に接続され、前記所定区間に無効電力を出力する無効電力出力装置であって、前記電力系統における第1物理量に応じた量の無効電力を前記所定区間に出力する無効電力出力部と、前記電力系統における第2物理量の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することにより、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことを推定する切り離し推定部と、を備え、前記無効電力出力部は、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことが推定された場合には、前記所定区間に無効電力を出力するための制御態様を、前記第1物理量に応じた量の無効電力を出力する第1制御態様から、前記分散型電源の前記単独運転検出機能による単独運転の検出が行われやすくなるように無効電力を出力する第2制御態様に切り替える無効電力出力装置である。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、分散型電源による単独運転の検出を妨げにくくすることが可能となる。
実施形態に係る配電系統の構成を示す図である。 実施形態に係る太陽光発電設備の構成を示す図である。 実施形態に係る無効電力補償装置の構成を示す図である。 実施形態に係るコントローラの構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る単独運転現象検出判定部の構成を示す図である。 実施形態に係るコントローラの構成を示す図である。 実施形態に係る単独運転現象検出判定部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る指令値算出部の構成を示す図である。 実施形態に係る無効電力補償装置の制御の流れを示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
==電力システム==
本実施形態に係る電力システム1000の全体構成を図1に示す。電力システム1000は、配電用変電所500と、配電用変電所500から延伸する配電線700と、配電線700に連系する太陽光発電設備(PV)200と、負荷設備400と、無効電力補償装置(SVC)100と、配電線700に設けられる開閉器300と、を備えて構成されている。
配電用変電所500は、系統電源として機能し、不図示の上位変電所から送電されてくる電力を、変圧器510により変圧した後、母線520に接続される第1遮断器(CB1とも記す)530a及び第2遮断器(CB2とも記す)530bを介して、配電系統900に供給する。
太陽光発電設備200は、太陽光エネルギーから電力を生成する分散型電源である。
負荷設備400は、配電用変電所500や太陽光発電設備200から供給される電力を利用して動作する工場や家庭等における電気機器である。
無効電力補償装置100は、配電線700に対して無効電力を出力する無効電力出力装置であり、配電線700の電圧を規定の範囲内に維持する。
なお図1には、配電用変電所500から第1配電線700a及び第2配電線700bが延伸する様子が記載されているが、本実施形態では、第1配電線700a及び第2配電線700bを区別せずに単に配電線700とも記載する。
配電線700には、複数の開閉器300が設置されている。図1には、第1配電線700aにN1、N2、N3、N4の開閉器300が設置されている様子が示されている。
またこれらの開閉器300は、配電系統900を複数の区間に区分する。本実施形態では、図1に示すように、開閉器N1(300)と開閉器N2(300)で挟まれる区間に「所定区間」が形成され、この所定区間に負荷設備400、太陽光発電設備200、及び無効電力補償装置100が接続されている。
開閉器300は、配電系統900に断線や地絡などの事故が発生した場合に、事故点を含む区間を配電系統900から切り離すように動作する。例えば所定区間内の配電線700や負荷設備400などに事故が発生した場合には、開閉器N1(300)及び開閉器N2(300)が線路を遮断することで、所定区間が配電系統900から切り離される。そして所定区間は、配電用変電所500からの電力供給を受けられなくなる。
この時、太陽光発電設備200は、単独運転検出機能(詳細は後述する)によって所定区間が配電系統900から切り離されたことを検出し、配電系統900から解列する。またこれにより、所定区間への電力供給源がなくなり、所定区間が無電圧になる。そしてこれに伴い無効電圧補償装置100も無効電力の出力を停止する。
==太陽光発電設備==
次に、本実施形態に係る太陽光発電設備200について、図2を参照しながら説明する。
太陽光発電設備200は、連系インバータ210と、太陽電池201と、を有して構成されている。
太陽電池201は、太陽光エネルギーから直流電力を生成する装置である。連系インバータ210は、太陽電池201により生成された直流電力を交流電力に変換して、配電線700に出力する装置である。
連系インバータ210は、インバータ回路211と、インバータ側開閉器212と、出力制御装置220と、単独運転検出装置230と、周波数検出器231と、変圧器213と、を有して構成されている。連系インバータ210は、例えばパワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)である。
インバータ回路211は、太陽電池201により生成された直流電力を交流電力に変換する。インバータ側開閉器212は、単独運転検出装置230が太陽光発電設備200の単独運転を検出した場合に、太陽光発電設備200を配電系統900から解列する。
単独運転とは、太陽光発電設備200のような分散型電源から構成される発電設備が連系する区間(所定区間)が、事故等により系統電源から切り離された場合に、切り離された線路上の発電設備だけで発電が継続され、該線路上の負荷に電力が供給されている状態をいう。
単独運転の状態が継続すると、人身及び設備の安全に影響を与えるほか、事故点での被害拡大や復旧遅れ、再閉路時の非同期投入による短絡事故を招く恐れがあるため、単独運転は早期且つ確実に検出され、分散型電源の解列により解消されることが望ましい。
なお系統と連系する分散型電源としては、本実施形態で説明する太陽光発電設備200のほか、燃料電池発電システム等が挙げられる。こうした分散型電源は、太陽電池又は燃料電池といった直流電源、或いは風力やマイクロガスタービンなどの交流電源と、これらの電源から出力された電力を、負荷や系統電源側へ供給される交流電力へ変換する連系インバータ210を含む場合が多い。
単独運転を検出する方式には、系統側遮断器530や開閉器300が開放されたことを通知するために送信される転送遮断信号を連系インバータ210が受信する方式の他、系統側遮断器530や開閉器300の開放により形成される太陽光発電設備200及び負荷設備400からなる単独運転する局所系統(所定区間)の電圧や周波数等(第2物理量)の変化を連系インバータ210が監視する方式がある。この内、局所系統(所定区間)の電圧や周波数等の変化を監視する方式は受動方式と能動方式とに大別される。
受動方式は、系統電源から切り離される局所系統(所定区間)において、開放点(分散型電源から系統電源側を見た時に系統電源との切り離しが行われた遮断器や開閉器の位置)での潮流が0に変化することにより、局所系統(所定区間)の電圧や周波数が変化することを利用する方式である。そのため、太陽光発電設備200の発電量と局所系統(所定区間)内の負荷量とがバランスし、開放点での潮流が0である場合には、系統電源からの切離しにより潮流変化が生じないことから、受動方式では単独運転が検出されない。つまり、受動方式では潮流が0付近は不感帯領域となっている。そこで、単独運転が検出されないこうした不感帯領域を持たない各種の能動方式が提案されている。
能動方式では、連系インバータ210の発電出力に付加された能動信号(例えば、無効電力又は有効電力の変動等)が系統に注入され、単独運転時に現れる系統情報の変化(例えば、系統周波数又は系統電圧等の第2物理量の変化)から単独運転が検出される。能動方式の一例としては、周波数シフト方式、スリップモード周波数シフト方式、及び常時無効電力変動方式等の従来型の能動方式の他に、周波数フィードバック方式が挙げられる。
周波数シフト方式は、連系インバータ210の内部発信器等に予め周波数バイアスを与え、単独運転移行時に現れる局所系統(所定区間)の周波数変化を検出する方式である。スリップモード周波数シフト方式は、連系インバータ210に周波数変化に対する出力電流位相急変特性を持たせることで,単独運転移行時に局所系統(所定区間)に生じる微小周波数変化を正帰還させることにより、局所系統(所定区間)の周波数を、発散傾向を示すように変化させて単独運転を検出する方式である。常時無効電力変動方式は、連系インバータ210の発電出力に周期的な無効電力変動を常時与え、単独運転移行時に現れる局所系統(所定区間)の周波数変化を検出する方式である。周波数フィードバック方式は、単独運転移行時に局所系統(所定区間)の周波数変化を増長させる無効電力が連系インバータ210から系統に注入されることで、従来型の能動方式と比べて高速に単独運転を検出する方式である。
図2に示す太陽光発電設備200の構成は、太陽光発電設備200が周波数フィードバック方式を採用した場合の例である。なお周波数偏差の帰還作用を有する能動方式としては、周波数フィードバック方式の他に、例えばスリップモード周波数シフト方式が挙げられる。
単独運転検出装置230は、入力された系統周波数(或いは系統周期)の変化に従った能動信号指令を出力する。具体的には、周波数フィードバック方式に対応するように構成された場合、単独運転検出装置230は、系統周波数(或いは系統周期)の定常状態(例えば50ヘルツまたは60ヘルツ)からの偏差を検出して偏差に応じた無効電流指令を能動信号指令として出力する。単独運転検出装置230は、例えば系統周波数が上昇する偏差を検出した場合には位相が進んだ無効電流の指令を出力し、系統周波数が下降する偏差を検出した場合には位相が遅れた無効電流指令を出力する。
無効電流指令は座標変換器221、基準信号生成器224、出力電流制御器222、ゲート信号生成器223からなる出力制御装置220に入力され、出力制御装置220から有効および無効電流指令に対応したゲート信号が出力される。インバータ回路211は、ゲート信号に応じて、所望の有効電流指令(d軸電流指令)、無効電流指令(q軸電流指令)に対応した交流電力を出力する。
単独運転移行時には、連系インバータ210の出力電流に従って局所系統(所定区間)の電圧が決まる。このため、位相が進んだ(或いは遅れた)無効電流指令に従って連系インバータ210の出力電流の位相も進み(或いは遅れ)、局所系統(所定区間)の電圧の位相も進む(或いは遅れる)。
連系インバータ210は、基準信号生成器224にて局所系統(所定区間)から検出された位相の進んだ(或いは遅れた)電圧波形に同期追従した交流基準信号を生成し、この基準信号を元にさらに位相が進んだ(或いは遅れた)無効電流指令に従って出力電流を決める。これらの動作は継続的に行われ、位相の進み(或いは遅れ)は連鎖的に進行していく。位相の進みは周波数上昇、遅れは周波数低下につながるため、無効電力指令の絶対値も増大していき、正帰還の作用により単独運転検出装置230へフィードバックされた系統周波数は更に上昇(或いは下降)する。このように、単独運転移行時には局所系統(所定区間)の周波数変化は、正側(或いは負側)に発散傾向を示すように増長される。このため、周波数フィードバック方式では、仮に太陽光発電設備200の発電量と局所系統(所定区間)内の負荷量とがバランスする状況であっても、極わずかな周波数(周期)偏差を元に単独運転が実質的に高速に検出される。
単独運転が検出されると、単独運転検出装置230は、解列信号をインバータ側開閉器212へ出力する。インバータ側開閉器212は解列信号により開放され、太陽光発電設備200は局所系統から切り離される。こうして、単独運転は解消される。
==無効電力補償装置==
次に、本実施形態に係る無効電力補償装置100及びその制御方法について、図3〜図20を参照しながら説明する。無効電力補償装置100は、電力系統に無効電力を出力する無効電力出力装置の一例であり、配電線700の電圧を所定範囲に維持するために配電系統900に設置されている。
無効電力補償装置100は、図3に示すように、コントローラ101と変換器102とを有して構成されている。
コントローラ101は、無効電力補償装置100が配電線700に出力するべき無効電力の出力目標値(無効電力指令値)を算出する。
変換器102は、この出力目標値に応じた無効電力を、変圧器104を介して配電線700に出力する。
また図4に示すように、コントローラ101は、指令値算出部120と、単独運転現象検出判定部110とを有して構成される。
指令値算出部120は、電圧計測器103によって計測された配電線700の電圧Vm(第1物理量)から、無効電力の出力目標値(無効電力指令値)を算出する。
単独運転現象検出判定部110は、配電線700の周波数(第2物理量)の変動の程度を表す指標値(例えば変動量や変動率)を第1判定値と比較することにより、配電線700の上記所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定する。
このような構成により、指令値算出部120及び変換器102は、配電系統900における電圧(第1物理量)に応じた量の無効電力を配電系統900の所定区間に出力する無効電力出力部として機能する。そして指令値算出部120は、配電線700の電圧(第1物理量)から、無効電力の出力目標値(無効電力指令値)を算出する目標値算出部として機能する。また変換器102は、この出力目標値に応じた無効電力を、変圧器104を介して配電線700に出力する出力部として機能する。
さらに単独運転現象検出判定部110は、配電系統900の周波数(第2物理量)の変動の程度を表す指標値(変動量や変動率など)を第1判定値と比較することにより、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定する切り離し推定部として機能する。
なお、上記の第1判定値は、太陽光発電設備200が単独運転を検出するよりも早く、所定区間が配電系統900から切り離されたことを検出しうる値に設定されている。
また本実施形態で説明する無効電力補償装置100の各機能は、無効電力補償装置100が備える不図示のCPU(Central Processing Unit)、メモリやハードディスク等の記憶装置、通信装置、データ入力装置、データ出力装置等のハードウェアと、これらのハードウェアを制御するためのプログラムと、が協働することにより実現することができる。例えばCPUが記憶装置に記憶された上記プログラムを実行することにより、無効電力出力部や切り離し推定部、目標値算出部、出力部の各機能が実現できる。
なおこの場合、上記プログラムは、例えばCDやDVD等の各種記録媒体から無効電力補償装置100の上記記憶装置に読み出して記憶することもできるし、上記通信装置を介して通信可能に接続される他のコンピュータからネットワーク経由でダウンロードして無効電力補償装置100の記憶装置に記憶することもできる。
あるいは、無効電力補償装置100は、リレーやトランジスタ、スイッチ等の電子部品を組み合わせで構築された電気回路によって構成される形態でもよい。
ところで上述したように、指令値算出部120は、電圧計測器103によって計測された配電線700の電圧計測値Vmに応じて、無効電力の出力目標値を算出する。
例えば図5に指令値算出部120Aを示す。指令値算出部120Aは、比例積分(PI)制御器121Aと、指令値制御部124Aと、を有して構成される。
比例積分(PI)制御器121Aは、電圧計測値Vmと目標電圧(電圧指令値)Vrefとの偏差を比例積分演算を行うための算出式に代入することで、配電線700の電圧に応じて定まる無効電力補償装置100が配電線700に出力すべき無効電力の量を算出し、無効電力制御信号Qoとして出力する(なお図5には、理解の容易化のために、比例積分演算を行うための算出式がブロック線図として表現されている)。
指令値制御部124Aは、単独運転現象検出判定部110から出力される単独運転現象判定信号IOdに基づき、単独運転現象判定信号IOdが0の場合(所定区間が配電系統900に連系していると推定される場合)には、比例積分(PI)制御器121Aによって算出された無効電力の値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する(第1制御態様)。
また指令値制御部124Aは、単独運転現象判定信号IOdが0から1に変化した(立ち上がった)場合(所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定される場合)には、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定された時点での無効電力の値をメモリなどにより構成される保持回路に記憶し、この保持回路に記憶された無効電力の値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する。そして指令値制御部124Aは、単独運転現象判定信号IOdが1である間、保持回路に記憶された無効電力の値を出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力し続ける(第2制御態様)。
これにより、無効電力補償装置100から配電線700に出力される無効電力の量が一定値に保持されることになる。そのため、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を起こさないようにできるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
なおその後、単独運転現象判定信号IOdが1から0に戻ったら、指令値制御部124Aは、再び、比例積分(PI)制御器121Aによって算出される無効電力の値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する態様(第1制御態様)に戻す。
このような態様により、例えば何らかのノイズによって、誤って一時的に単独運転現象判定信号IOdが0から1に変化してしまったような場合であっても、無効電力補償装置100は速やかに元の制御に復旧することができるため、配電系統900の電圧を維持する制御を継続することが可能となる。
また指令値算出部120の他の例として図6に示す指令値算出部120Bは、比例(P)制御器122Aと、指令値制御部124Aと、を有して構成される。
比例(P)制御器122Aは、電圧計測値Vmと目標電圧(電圧指令値)Vrefとの偏差を比例演算を行うための算出式に代入することで、配電線700の電圧に応じて定まる無効電力補償装置100が配電線700に出力すべき無効電力の量を算出し、無効電力制御信号Qoとして出力する(図6には、理解の容易化のために、比例演算を行うための算出式がブロック線図として表現されている)。
なお、指令値算出部120Bが有する指令値制御部124Aの構成は、指令値算出部120Aと同様であるため、説明を省略する。
このような態様によっても、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を起こさないようにでき、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
また指令値算出部120の他の例として図7に示す指令値算出部120Cは、電圧変動抑制制御器123Aと、指令値制御部124Aと、を有して構成される。
電圧変動抑制制御器123Aは、電圧計測値Vmをハイパスフィルタに入力して電圧変動成分を抽出し、これにゲインGをかけて調整することで、無効電力補償装置100が配電線700に出力すべき無効電力の量を算出し、無効電力制御信号Qoとして出力する(図7には、理解の容易化のために、ハイパスフィルタ及びゲインに関する演算を行うための算出式がブロック線図として表現されている)。
また指令値算出部120Cが有する指令値制御部124Aの構成は、指令値算出部120Aと同様であるため、説明を省略する。
このような態様によっても、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を起こさないようにでき、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
次に図8に、単独運転現象検出判定部110の一例として、単独運転現象検出判定部110Aのブロック図を示す。
単独運転現象検出判定部110Aは、配電系統900の周波数の変動の程度を表す指標値(変動量や変動率等)を第1判定値と比較することにより、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定し、推定結果を単独運転現象判定信号IOdとして出力する。
単独運転現象判定信号IOdが0の場合は、所定区間が配電系統900に連系していると推定されたことを示し、単独運転現象判定信号IOdが1の場合は、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定されたことを示す。
図8に示すように、単独運転現象検出判定部110Aは、周波数検出器111と、単独運転現象判定部112とを有して構成される。
周波数検出器111は、所定区間の周波数を計測(連系点電圧Vmから演算)し、周波数の変動の程度を表す指標値を求める。周波数の変動の程度を表す指標値は、例えば周波数の所定期間の移動平均の値と、直近の周波数の値と、の差分として求める。あるいは、規定周波数(例えば50ヘルツまたは60ヘルツ)との差分を指標値として求めてもよい。さらには、周波数の変化率を指標値としても良い。
単独運転現象判定部112は、所定区間が配電系統900から切り離されたと推定されるか否かを判定する。単独運転現象判定部112は、上記周波数の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することでこの判定を行う。
例えば単独運転現象判定部112は、周波数の変化量を予め設定しておいた閾値と比較することで判定する。あるいは単独運転現象判定部112は、周波数の変化率を予め設定しておいた閾値と比較することで判定してもよい。さらに単独運転現象判定部112は、これらの判定を組み合わせる(ANDで組み合わせてもよいし、ORで組み合わせてもよい)ことで判定してもよい。
また単独運転現象判定部112は、上記周波数の変動の程度を表す指標値を第2判定値と比較することで、所定区間が配電系統900に復旧したと推定されるか否かを判定する。
つまり単独運転現象判定部112は、配電系統900の周波数の変動の程度を表す指標値が第1判定値よりも大きくなった場合には、所定区間が配電系統900から切り離されたと推定して単独運転現象判定信号IOdを1に設定し、その後、配電系統900の周波数の変動の程度を表す指標値が第2判定値よりも小さくなった場合には、所定区間が配電系統900に復旧したと推定して単独運転現象判定信号IOdを0に設定する。
なお、第2判定値を第1判定値よりも小さな値に設定しておくことで、単独運転現象判定信号IOdの0から1への切り替わりと、1から0への切り替わりとの間にヒステリシス特性を持たせることができ、所定区間が配電系統900から切り離されているか連系しているかの判定状態を安定させることが可能となる。
また或いは、単独運転現象判定部112にて所定区間が配電系統900から切り離されたと推定して単独運転現象判定信号IOdを1に設定した場合、第2制御態様での制御を所定時間以上継続するようにしても良い。このような態様により、例えば配電線900の周波数の変動の程度を示す指標値が第1判定値とほぼ等しい状態で、ノイズ等によってこの指標値が短時間に上下に変動した場合に、第1制御態様と第2制御態様との間を短時間に往復するようなことを防止することが可能となり、所定区間が配電系統900から切り離されているか連系しているかの判定状態を安定させることが可能となる。
なお図8には、単独運転現象検出判定部110Aが、配電系統900の周波数(第2物理量)の変動の程度を表す指標値を用いて、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定する場合を示したが、連系点の高調波電圧を計測(連系点電圧Vmから演算)し、高調波電圧(第2物理量)の変化の程度を表す指標値を求めることで、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定するようにしてもよい。
この場合、高調波電圧の変化の程度を表す指標値は、例えば高調波電圧の移動平均値と、直近の高調波電圧と、の差分により求めることができる。あるいは、規定の高調波電圧との差分を指標値として求めてもよい。さらには、高調波電圧の変化率を指標値としても良い。
また、所定区間が配電系統900から切り離されたか否かの推定は、高調波電圧の変化の大きさを予め設定しておいた閾値と比較したり、高調波電圧の変化率を予め設定しておいた閾値と比較したり、或いはその両方の判定についてANDやORをとることで行ってもよい。
またコントローラ101は、図9に示すように構成しても良い。
図9に示すコントローラ101も、指令値算出部120、及び単独運転現象検出判定部110を有して構成されるが、図9に示す単独運転現象検出判定部110は、単独運転現象判定信号IOdに加え、能動信号Asも出力する。
図10に、単独運転現象検出判定部110の一例として、単独運転現象検出判定部110Bのブロック図を示す。
図10に示す単独運転現象検出判定部110Bは、周波数検出器111と、単独運転現象判定部112と、能動信号生成器113とを有して構成される。
周波数検出器111及び単独運転現象判定部112は、配電系統900の周波数の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することにより所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定し、この推定結果を単独運転現象判定信号IOdとして出力する。
単独運転現象判定信号IOdが0の場合は、所定区間が配電系統900に連系していると推定されたことを示し、単独運転現象判定信号IOdが1の場合は、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定されたことを示す。
能動信号生成器113は、単独運転現象判定信号IOdが1である場合に、配電系統900の周波数の変動を助長し、上記指標値をより大きくするような無効電力を無効電圧補償装置100に出力させるべく、能動信号Asを生成して出力する。
例えば、能動信号生成器113は、系統周波数(或いは系統周期)の定常状態(例えば50ヘルツまたは60ヘルツ)からの偏差に応じた無効電力の指令値を能動信号Asとして出力する。より具体的には、能動信号生成器113は、系統周波数が上昇する偏差を検出した場合には位相が進んだ無効電力の指令値を出力し、系統周波数が下降する偏差を検出した場合には位相が遅れた無効電力の指令値を出力する。
このような態様により、所定区間の周波数変化を増長させる無効電力が配電系統900に注入されるため、太陽光発電設備200の単独運転検出機能を支援することが可能となる。
なお図10には、単独運転現象検出判定部110Bが、配電系統900の周波数の変動量を用いて、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定する場合を示したが、単独運転現象検出判定部110Aと同様に、連系点の高調波電圧を計測(連系点電圧Vmから演算)し、高調波電圧の変化の程度を表す指標値を求めることで、所定区間が配電系統900から切り離されたことを推定するようにしてもよい。
次に、図11に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Dを示す。指令値算出部120Dは、比例積分(PI)制御器121Aと、指令値制御部124Bと、を有して構成される。
比例積分(PI)制御器121Aは、図5と同様のため、説明を省略する。
指令値制御部124Bは、単独運転現象検出判定部110Bから出力される単独運転現象判定信号IOdに基づき、単独運転現象判定信号IOdが0の場合(所定区間が配電系統900に連系していると推定される場合)には、比例積分(PI)制御器121Aによって算出された無効電力の値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する(第1制御態様)。
また指令値制御部124Bは、単独運転現象判定信号IOdが0から1に変化した(立ち上がった)場合(所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定される場合)には、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定された時点での無効電力の値をメモリなどにより構成される保持回路に記憶し、この保持回路に記憶された無効電力の値を出力する。そして指令値制御部124Bは、この保持回路から出力される無効電力の値に、単独運転現象検出判定部110Bから出力される能動信号Asを加えて、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する(第2制御態様)。
そして指令値制御部124Bは、単独運転現象判定信号IOdが1である間、この無効電力の値を無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力し続ける。
このような態様によって、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を起こさないようにできるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。また能動信号Asによって、所定区間の周波数変化を増長させる無効電力が配電系統900に注入されるため、太陽光発電設備200の単独運転検出機能を支援することが可能となる。
なおその後、単独運転現象判定信号IOdが1から0に戻ったら、指令値制御部124Bは、再び、比例積分(PI)制御器121Aによって算出される無効電力の値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として出力する態様(第1制御態様)に戻す。
このような態様により、例えば何らかのノイズによって、誤って一時的に単独運転現象判定信号IOdが0から1に変化してしまったような場合であっても、無効電力補償装置100は速やかに元の制御に復旧することができるため、配電系統900の電圧を維持する制御を継続することが可能となる。
なお指令値算出部120は、図12に示す指令値算出部120Eとして構成しても良い。指令値算出部120Eは、比例(P)制御器122Aと、指令値制御部124Bと、を有して構成される。
比例(P)制御器122A及び指令値制御部124Bの構成は、既に説明した構成と同様であるため、説明を省略する。
さらに、指令値算出部120は、図13に示す指令値算出部120Fとして構成しても良い。指令値算出部120Fは、電圧変動抑制制御器123Aと、指令値制御部124Bと、を有して構成される。
電圧変動抑制制御器123Aと、指令値制御部124Bの構成も、既に説明した構成と同様であるため、説明を省略する。
次に、図14に、指令値算出部120の他の例として、指令値算出部120Gを示す。指令値算出部120Gは、比例積分(PI)制御器121Aと、指令値制御部124Cと、を有して構成される。
比例積分(PI)制御器121Aは、図5と同様である。
一方、指令値制御部124Cは、単独運転現象検出判定部110Aから出力される単独運転現象判定信号IOdが0であるか1であるかに応じて、比例積分(PI)制御器121Aが無効電力補償装置100から出力されるべき無効電力の量(無効電力制御信号Qo)を算出する際に用いる算出式の係数(ゲインを調整するための制御データ)を、第1制御データ(G)、あるいは第2制御データ(G’)に切り替えることで、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)を算出する。
具体的には、指令値制御部124Cは、単独運転現象判定信号IOdが0から1に切り替わり、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定された場合には、上記制御データを第1制御データ(G)から第2制御データ(G’<G)に切り替えて、所定区間に出力される無効電力の変動の速さが低下するようにする。
つまり、指令値制御部124Cは、単独運転現象判定信号IOdに基づきゲイン調整信号を生成し、比例積分(PI)制御器121Aは、ゲイン調整信号に基づいてゲインを第1制御データ(G)又は第2制御データ(G’)に切り替える。
例えば、指令値制御部124Cは、単独運転現象検出判定部110Aからの単独運転現象判定信号IOdに基づき、単独運転現象判定信号IOdが立った(0から1に切り替わった)際に、比例積分(PI)制御器121Aのゲイン(制御データ)をG(第1制御データ)から事前に設定しておいた値(G’、第2制御データ)まで下げ、単独運転現象判定信号IOdが立っている間(1である間)、ゲインを下げたままにしておく。その後、単独運転現象判定信号IOdが1から0に戻ったら、指令値制御部124Cは、ゲインをG’からGに戻す。なお指令値制御部124Cは、ゲインをステップ的に切換えても良いし、ある変化率で徐々に変化するように切替えても良い。
このような態様によって、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
なお、指令値算出部120Gが、単独運転現象検出判定部110Bから能動信号Asを取得して、この能動信号Adを反映した無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)を出力するようにすることもできる。この場合指令値算出部120Gは、単独運転現象判定信号IOdが立っている間(1である間)、図14に示す比例積分(PI)制御器121Aの出力値に能動信号Asを加算した値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として算出するようにすればよい。
このような態様によって、所定区間の周波数変化を増長させる無効電力を配電系統900に注入することができるため、太陽光発電設備200の単独運転検出機能を支援することが可能となる。
次に、図15に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Hを示す。指令値算出部120Hは、比例(P)制御器122Aと、指令値制御部124Cと、を有して構成される。
比例(P)制御器122A、及び指令値制御部124Cは、既に説明した構成と同様のため、説明を省略する。
このような態様によっても、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
次に、図16に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Iを示す。指令値算出部120Iは、電圧変動抑制制御器123Aと、指令値制御部124Dと、を有して構成される。
電圧変動抑制制御器123Aは、図7と同様である。
また指令値制御部124Dは、単独運転現象検出判定部110A又は110Bから出力される単独運転現象判定信号IOdが0であるか1であるかに応じて、電圧変動抑制制御器123Aが無効電力補償装置100から出力されるべき無効電力の量(無効電力制御信号Qo)を算出する際に用いる算出式の係数(時定数を調整するための制御データ)を、第1制御データ(T)、あるいは第2制御データ(T’)に切り替えることで、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)を算出する。
具体的には、指令値制御部124Dは、単独運転現象判定信号IOdが0から1に切り替わり、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定された場合には、上記制御データを第1制御データ(T)から第2制御データ(T’)に切り替えて、所定区間に出力される無効電力の変動の速さが低下するようにする。
つまり、指令値制御部124Dは、単独運転現象判定信号IOdに基づきフィルタ時定数調整信号を生成し、電圧変動抑制制御器123Aは、フィルタ時定数調整信号に基づいて時定数を第1制御データ(T)又は第2制御データ(T’)に切り替える。
例えば、指令値制御部124Dは、単独運転現象検出判定部110Aまたは110Bからの単独運転現象判定信号IOdに基づき、単独運転現象判定信号IOdが立った(0から1に切り替わった)際に、電圧変動抑制制御器123Aのフィルタ時定数(制御データ)をT(第1制御データ)から事前に設定しておいた値(T’、第2制御データ)まで小さくし、単独運転現象判定信号IOdが立っている間(1である間)、フィルタ時定数を小さくしたままにしておく。その後、単独運転現象判定信号IOdが1から0に戻ったら、指令値制御部124Dは、フィルタ時定数をT’からTに戻す。なお指令値制御部124Dは、フィルタ時定数をステップ的に切換えても良いし、ある変化率で徐々に変化するように切替えても良い。
このような態様によって、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
次に、図17に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Jを示す。指令値算出部120Jは、比例積分(PI)制御器121Bと、指令値制御部124Eと、を有して構成される。
比例積分(PI)制御器121Bは、比例積分(PI)制御器121Aと同様に、電圧指令値Vrefと連系点電圧Vmとから無効電力補償装置100が出力すべき無効電力の量を算出するが、比例積分(PI)制御器121Aとは異なり、不感帯ブロックを有して構成されている。
そのため、比例積分(PI)制御器121Bは、電圧指令値Vrefと連系点電圧Vmを比較し、その偏差を不感帯ブロックに入力し、不感帯を超過した信号に応じて比例積分(PI)制御を行う。
そして指令値制御部124Eは、単独運転現象検出判定部110A又は110Bから出力される単独運転現象判定信号IOdが0であるか1であるかに応じて、比例積分(PI)制御器121Bが無効電力補償装置100から出力されるべき無効電力の量(無効電力制御信号Qo)を算出する際に用いる算出式の係数(不感帯の幅を調整するための制御データ)を、第1制御データ(D)、あるいは第2制御データ(D’)に切り替えることで、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)を算出する。
具体的には、指令値制御部124Eは、単独運転現象判定信号IOdが0から1に切り替わり、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定された場合には、上記制御データを第1制御データ(D)から第2制御データ(D’)に切り替えて、所定区間に出力される無効電力の変動の速さが低下するようにする。
つまり、指令値制御部124Eは、単独運転現象判定信号IOdに基づき不感帯幅調整信号を生成し、比例積分(PI)制御器121Bは、不感帯幅調整信号に基づいて不感帯の幅を第1制御データ(D)又は第2制御データ(D’)に切り替える。
例えば、指令値制御部124Eは、単独運転現象検出判定部110Aまたは110Bからの単独運転現象判定信号IOdに基づき、単独運転現象判定信号IOdが立った(0から1に切り替わった)際に、比例積分(PI)制御器121Bの不感帯の幅(制御データ)をD(第1制御データ)から事前に設定しておいた値(D’、第2制御データ)まで大きくし(不感帯幅を広げる)、単独運転現象判定信号IOdが立っている間(1である間)、不感帯幅を広げたままにしておく。
このような態様により、無効電力補償装置100から配電線700に出力される無効電力が変動しにくくなる。そのため、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
その後、単独運転現象判定信号IOdが1から0に戻ったら、指令値制御部124Eは、不感帯の幅をD’からDに戻す。
このような態様により、例えば何らかのノイズによって、誤って一時的に単独運転現象判定信号IOdが0から1に変化してしまったような場合であっても、無効電力補償装置100は速やかに元の制御に復旧することができるため、配電系統900の電圧を維持する制御を継続することが可能となる。
なお指令値制御部124Eは、不感帯の幅をステップ的に切換えても良いし、ある変化率で徐々に変化するように切替えても良い。
また他の例と同様に、指令値算出部120Jは、単独運転現象検出判定部110Bから能動信号Asを取得して、この能動信号Adを反映した無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)を出力することもできる。この場合指令値算出部120Jは、単独運転現象判定信号IOdが立っている間(1である間)、図17に示す比例積分(PI)制御器121Aの出力値に能動信号Asを加算した値を、無効電力の出力目標値(無効電力指令値Qref)として算出するようにすればよい。
このような態様によれば、所定区間の周波数変化を増長させる無効電力を配電系統900に注入することができるため、太陽光発電設備200の単独運転検出機能を支援することが可能となる。
次に、図18に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Kを示す。指令値算出部120Kは、比例(P)制御器122Bと、指令値制御部124Eと、を有して構成される。
比例(P)制御器122Bは、比例(P)制御器122Aと同様に、電圧指令値Vrefと連系点電圧Vmとから無効電力補償装置100が出力すべき無効電力の量を算出するが、比例(P)制御器122Aとは異なり、不感帯ブロックを有して構成されている。
そのため、比例(P)制御器122Bは、電圧指令値Vrefと連系点電圧Vmを比較し、その偏差を不感帯ブロックに入力し、不感帯を超過した信号に応じて比例(P)制御を行う。
そして指令値制御部124Eは、単独運転現象判定信号IOdに基づき不感帯幅調整信号を生成し、比例(P)制御器122Bは、不感帯幅調整信号に基づいて不感帯の幅を第1制御データ(D)又は第2制御データ(D’)に切り替える。
このような態様によっても、無効電力補償装置100から配電線700に出力される無効電力を変動しにくくすることが可能となる。そのため、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
次に、図19に、指令値算出部120の一例として、指令値算出部120Lを示す。指令値算出部120Lは、電圧変動抑制制御器123Bと、指令値制御部124Eと、を有して構成される。
電圧変動抑制制御器123Bは、電圧変動抑制制御器123Aと同様に、電圧計測値Vmをハイパスフィルタに入力して電圧変動成分を抽出し、これにゲインGをかけて調整することで、無効電力補償装置100が配電線700に出力すべき無効電力の量を算出し、無効電力制御信号Qoとして出力するが、電圧変動抑制制御器123Aとは異なり、不感帯ブロックを有して構成されている。
そして指令値制御部124Eは、単独運転現象判定信号IOdに基づき不感帯幅調整信号を生成し、電圧変動抑制制御器123Bは、不感帯幅調整信号に基づいて不感帯の幅を第1制御データ(D)又は第2制御データ(D’)に切り替える。
このような態様によっても、無効電力補償装置100から配電線700に出力される無効電力を変動しにくくすることが可能となる。そのため、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に無効電力を出力している場合に、この無効電力を打ち消すような干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
またさらに指令値算出部120は、図17〜図19にそれぞれ示した不感帯の幅を切り替える構成と、図14〜図16にそれぞれ示した制御データを切り替える構成とを組み合わせて備えても良い。
次に、本実施形態に係る無効電力補償装置100により実行される処理の流れを図20のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、無効電力補償装置100は、配電線700の周波数(第2物理量)の変動の程度を表す指標値(例えば変動量や変動率)を第1判定値と比較することにより、所定区間が配電系統900から切り離されたか否かを推定する(S1000)。無効電力補償装置100は、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定される場合には、単独運転現象判定信号IOdを1(オン)にし、所定区間が配電系統900から切り離されたことが推定されない場合には、単独運転現象判定信号IOdを0(オフ)にする。
そして無効電力補償装置100は、単独運転現象判定信号IOdが0(オフ)の場合には、配電系統900における電圧(第1物理量)に応じた量の無効電力を所定区間に出力するべく、第1制御態様で制御を行う(S1010)。
これにより、配電系統900の電圧を所定の範囲に維持することが可能となる。
また、無効電力補償装置100は、単独運転現象判定信号IOdが1(オン)に切り替わった場合には、太陽光発電設備200が行うであろう単独運転の検出制御への干渉を防止するべく、無効電力を出力するための制御態様を第1制御態様から第2制御態様に切り替える。(S1020)。例えば無効電力補償装置100は、所定区間に出力する無効電力の変動の速さを低下させる。あるいは無効電力補償装置100は、単独運転現象判定信号IOdが1(オン)に切り替わった時点で出力していた無効電力の量を保持する。
このような態様により、無効電力補償装置100は、太陽光発電設備200が行う単独運転の検出制御への干渉を防止することが可能となる。
なおこのとき、無効電力補償装置100は、第2制御態様での制御を所定時間以上継続するようにすると良い(S1030)。このような態様により、例えば配電線700の周波数の変動の程度を示す指標値が第1判定値とほぼ等しい状態で、ノイズ等によってこの指標値が短時間に上下に変動した場合に、無効電力補償装置100の制御が、第1制御態様と第2制御態様との間を短時間に往復するようなことを防止することが可能となり、制御を安定化させることが可能となる。
以上、本実施形態に係る無効電力補償装置100、無効電力補償装置100の制御方法及び電力システム1000について説明したが、本実施形態によれば、太陽光発電設備200が能動方式で単独運転を検出するために配電系統900に出力する無効電力との干渉を抑制できるので、太陽光発電設備200による単独運転の検出を妨げないようにすることが可能となる。
また単独運転が生じていない通常期間は、配電系統900の電圧計測値Vmに応じて所望の無効電力を出力することで、配電系統900の電圧を一定或いは電圧変動を抑制することができる。
なお、本実施形態では無効電力補償装置100について説明したが、無効電力補償装置100のみならず、電圧計測値Vmに応じて無効電力や無効電流を出力可能な機器であれば、PCSや蓄電池システム、同期発電機などの無効電力出力装置に適用が可能である。
また、配電系統900の周波数(第2物理量)の変動の程度を表す指標値は、変動の大きさの他、変化率などでも良い。さらに、配電系統900の周波数の変動のみならず、高調波電圧の変動であっても良い。この場合、高調波電圧を総合ひずみ率で評価しても、特定成分で評価しても良い。
また本実施形態に係る無効電力補償装置100、無効電力補償装置100の制御方法及び電力システム1000は、配電系統900のみならず広く電力系統、例えば送電系統においても適用可能である。
なお上述した実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 無効電力補償装置
101 コントローラ
102 変換器
103 電圧計測器
104 変圧器
110 単独運転現象検出判定部
111 周波数検出器
112 単独運転現象判定部
113 能動信号生成器
120 指令値算出部
121 比例積分(PI)制御器
122 比例(P)制御器
123 電圧変動抑制制御器
124 指令値制御部
200 太陽光発電設備
201 太陽電池
210 連系インバータ
211 インバータ回路
212 インバータ側開閉器
213 変圧器
220 出力制御装置
221 座標変換器
222 出力電流制御器
223 ゲート信号生成器
224 基準信号生成器
230 単独運転制御装置
231 周波数検出器
300 開閉器
400 負荷設備
500 配電用変電所
510 変圧器
520 母線
530 遮断器
700 配電線
900 配電系統
1000 電力システム

Claims (8)

  1. 開閉器によって複数の区間に区分されてなる電力系統における所定区間に単独運転検出機能を有する分散型電源と共に接続され、前記所定区間に無効電力を出力する無効電力出力装置であって、
    前記電力系統における第1物理量に応じた量の無効電力を前記所定区間に出力する無効電力出力部と、
    前記電力系統における第2物理量の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することにより、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことを推定する切り離し推定部と、
    を備え、
    前記無効電力出力部は、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことが推定された場合には、前記所定区間に無効電力を出力するための制御態様を、前記第1物理量に応じた量の無効電力を出力する第1制御態様から、前記分散型電源の前記単独運転検出機能による単独運転の検出が行われやすくなるように無効電力を出力する第2制御態様に切り替える
    ことを特徴とする無効電力出力装置。
  2. 請求項1に記載の無効電力出力装置であって、
    前記第1制御態様は、前記電力系統における前記第1物理量に応じた量の無効電力を前記所定区間に出力する制御態様であり、
    前記第2制御態様は、前記所定区間に出力する無効電力の量を、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことが推定された時点で出力していた無効電力の量で保持する制御態様である
    ことを特徴とする無効電力出力装置。
  3. 請求項1に記載の無効電力出力装置であって、
    前記無効電力出力部は、
    前記電力系統における前記第1物理量の値から、前記所定区間に出力するべき無効電力の出力目標値を算出する目標値算出部と、
    前記出力目標値に応じた無効電力を前記所定区間に出力する出力部と、
    を備え、
    前記無効電力出力部は、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことが推定された場合には、前記目標値算出部が前記出力目標値を算出する際に用いる制御データを第1制御データから第2制御データに切り替えて、前記所定区間に出力する無効電力の変動の速さを低下させる
    ことを特徴とする無効電力出力装置。
  4. 請求項3に記載の無効電力出力装置であって、
    前記制御データは、前記出力目標値を算出するための算出式に用いられる係数である
    ことを特徴とする無効電力出力装置。
  5. 請求項1〜4に記載の無効電力出力装置であって、
    前記無効電力出力部は、前記第2制御態様において、前記第2物理量の変動の程度を表す前記指標値をより大きくするような位相の無効電力を、前記所定区間に出力する
    ことを特徴とする無効電力出力装置。
  6. 請求項1〜5に記載の無効電力出力装置であって、
    前記切り離し推定部は、前記第2物理量の変動の程度を表す前記指標値を第2判定値と比較することにより、前記所定区間が前記電力系統に復旧したことを推定し、
    前記無効電力出力部は、前記所定区間が前記電力系統に復旧したことが推定された場合には、前記制御態様を前記第2制御態様から前記第1制御態様に戻す
    ことを特徴とする無効電力制御装置。
  7. 開閉器によって複数の区間に区分されてなる電力系統における所定区間に単独運転検出機能を有する分散型電源と共に接続され、前記電力系統における第1物理量に応じた量の無効電力を前記所定区間に出力する無効電力出力装置の制御方法であって、
    前記無効電力出力装置は、前記電力系統における第2物理量の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することにより、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことを推定し、
    前記無効電力出力装置は、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことを推定した場合に、無効電力を出力するための制御態様を、前記第1物理量に応じた量の無効電力を出力する第1制御態様から、前記分散型電源の前記単独運転検出機能による単独運転の検出が行われやすくなるように無効電力を出力する第2制御態様に切り替える
    ことを特徴とする無効電力出力装置の制御方法。
  8. 開閉器によって複数の区間に区分されてなる電力系統に電力を供給する系統電源と、
    前記電力系統における所定区間に接続され単独運転検出機能を有する分散型電源と、
    前記分散型電源と共に前記所定区間に接続され、前記所定区間に無効電力を出力する無効電力出力装置と、
    を備える電力システムであって、
    前記無効電力出力装置は、
    前記電力系統における第1物理量に応じた量の無効電力を前記所定区間に出力する無効電力出力部と、
    前記電力系統における第2物理量の変動の程度を表す指標値を第1判定値と比較することにより、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことを推定する切り離し推定部と、
    を備え、
    前記無効電力出力部は、前記所定区間が前記電力系統から切り離されたことが推定された場合には、無効電力を出力するための制御態様を、前記第1物理量に応じた量の無効電力を出力する第1制御態様から、前記分散型電源の前記単独運転検出機能による単独運転の検出が行われやすくなるように無効電力を出力する第2制御態様に切り替える
    ことを特徴とする電力システム。
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