JP3302817B2 - 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法 - Google Patents

無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法

Info

Publication number
JP3302817B2
JP3302817B2 JP06444094A JP6444094A JP3302817B2 JP 3302817 B2 JP3302817 B2 JP 3302817B2 JP 06444094 A JP06444094 A JP 06444094A JP 6444094 A JP6444094 A JP 6444094A JP 3302817 B2 JP3302817 B2 JP 3302817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkoxide
inorganic
solution
organic
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06444094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07246364A (ja
Inventor
真吾 片山
郁子 吉永
良二 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13258348&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3302817(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP06444094A priority Critical patent/JP3302817B2/ja
Publication of JPH07246364A publication Critical patent/JPH07246364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3302817B2 publication Critical patent/JP3302817B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性(加工性)を有
しかつ高硬度の被覆を施した耐熱性鋼板およびその製造
方法、被膜、ならびに、塗布液およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼板は塗装されて使用されるのが一般的
である。塗装を行う目的は、大きくは素地の鋼板を保護
すると同時に耐久力を増加し、これを美化することであ
る。塗装された鋼板は、建築物、船舶、橋梁等の大きな
ものから各種機械・自動車、家具、電気製品の小物や生
活用品まで使用されている。
【0003】これら鋼板の塗装は、一般にポストコート
といって加工・組立後に行われている。しかしながら、
近年、特に家電分野などでは既に塗装されているプレコ
ート鋼板をそのまま加工・組立する方式に移行しつつあ
る。プレコート鋼板には、従来の防食等の機能に加えて
加工性が要求される。そして、前記機能を満たすため
に、ポリエステル系樹脂等の有機高分子が塗料として使
用されている。
【0004】一方、耐熱性、耐食性等に優れた被覆とし
ては、鋼板にガラスを被覆した琺瑯がある。琺瑯は、所
望の形状に鋼板を加工した後ガラスをコーティングする
ポストコートで製造されている。
【0005】プレコート鋼板は加工・組立ラインから塗
装工程を省略できるため、現在ポストコートに頼ってい
る例えば、高硬度、高耐熱性等の分野にもプレコート化
が要求されるようになってきた。しかしながら、従来の
プレコート鋼板は基本的には有機高分子で塗装されてい
るために、表面硬度、耐熱性等には限界があった。これ
に対して、ガラスやセラミックスをコーティングして鋼
板の表面硬度、耐熱性を向上させることは可能である
が、加工性が損なわれ、プレコート鋼板としては使用で
きない。例えばガラスを鋼板に被覆した琺瑯は加工出来
ず、もし折り曲げ等の加工を行えば、コーティングされ
たガラスは簡単に剥がれてしまう。
【0006】近年、可撓性を有しかつ高硬度・耐熱性の
塗装鋼板として、無機ポリマー骨格の一部を有機基で置
換した無機・有機融合体を被覆した鋼板が考えられてき
た。この被覆鋼板は有機塗装鋼板に比べて硬度、耐熱性
が高く、琺瑯等の無機塗装鋼板に比べて加工性が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無機・有機融
合体被覆鋼板は有機塗装鋼板に比べれば硬度、耐熱性が
改善されるが、ガラス・セラミックス等の無機塗装鋼板
と比べるとはかるかに劣る。そして、有機成分の割合を
減少し硬度、耐熱性を上げていくと、曲げ等の加工性が
急激に失われる。
【0008】そこで本発明は、上記課題を解決するため
に、加工性を有しかつ高硬度の被覆を施した高耐熱性鋼
板およびその製造方法、被膜、ならびに、塗布液および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無機・有機融合
体被覆鋼板は、M−O−M結合(Mは金属、半金属原
子)から成る無機ポリマーの骨格の一部を−O−Si
(R)2−O−基(Rはアルキル基)で置換した無機・
有機融合体中に無機粒子を5〜95体積%の割合で分散
した膜を被覆したことを特徴とする−Si(R)2
(有機成分)とアルキル基の結合していないM(無機成
分)の割合は有機成分/無機成分のモル比で8.0〜
0.1とすること、分散した無機粒子のサイズは0.0
5〜20μmとすること、厚は0.5〜100μmと
することが好ましい。また、本発明の無機・有機融合体
被膜は、M−O−M結合(Mは金属、半金属原子)から
成る無機ポリマーの骨格の一部を−O−Si(R) 2
O−基(Rはアルキル基)で置換した無機・有機融合体
中に無機粒子を5〜95体積%の割合で分散した膜であ
ることを特徴とする。−Si(R) 2 −(有機成分)と
アルキル基の結合していないM(無機成分)の割合は有
機成分/無機成分のモル比で8.0〜0.1とするこ
と、分散した無機粒子のサイズは0.05〜20μmと
すること、膜厚は0.5〜100μmとすることが好ま
しい。 本発明の塗布液は、アルコキシドもしくはアルコ
キシド誘導体とジアルキルジアルコキシシランの加水分
解溶液に無機粒子が分散していることを特徴とする無機
・有機融合体被膜を形成する塗布液である。ジアルキル
ジアルコキシシラン(A)とアルコキシド、アルコキシ
ド誘導体(B)との割合はA/Bのモル比で8.0〜
0.1の範囲とすることが好ましい。
【0010】また、本発明の無機・有機融合体被覆鋼板
の製造方法は、アルコキシドもしくはアルコキシド誘導
体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキシ
ド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第1
工程、加水分解した溶液に無機粒子を分散するか、
アルコキシド溶液に無機粒子を分散し、加水分解する
か、または、アルコキシド溶液に含水無機粒子を分散
し、分散溶液を加熱して無機粒子から放出される水、も
しくは、分散溶液を加熱して無機粒子から放出される水
追添加した水で加水分解する第2工程、溶液を鋼板に
塗布する第3工程、および100〜600℃で熱処理す
る第4工程を含むことを特徴とする前記無機・有機融合
体被覆鋼板の製造方法である。この際、ジアルキルジア
ルコキシシラン(A)とアルコキシド、アルコキシド誘
導体(B)との割合はA/Bのモル比で8.0〜0.1
とすることが好ましい。本発明の塗布液の製造方法は、
アルコキシドもしくはアルコキシド誘導体または加水分
解したアルコキシドもしくはアルコキシド誘導体にジア
ルキルジアルコキシシランを加える第1工程、加水分
解した溶液に無機粒子を分散するか、アルコキシド溶
液に無機粒子を分散し、加水分解するか、または、ア
ルコキシド溶液に含水無機粒子を分散し、分散溶液を加
熱して無機粒子から放出される水、もしくは、分散溶液
を加熱して無機粒子から放出される水と追添加した水で
加水分解する第2工程を含むことを特徴とする。この
際、ジアルキルジアルコキシシラン(A)とアルコキシ
ド、アルコキシド誘導体(B)との割合はA/Bのモル
比で8.0〜0.1とすることが好ましい。
【0011】なお、無機・有機融合体とは、炭素、水
素、酸素、窒素等からなる有機物に、金属、半金属が化
学結合して重合することにより、原子・分子レベルで融
合した材料である。また、無機ポリマーとは、M−O−
M結合を骨格として重合した高分子であり、M−O−M
結合は無機成分を表すものである。そして、−O−Si
(R)2−O−基におけるアルキル基(R)とは、例え
ば、−CH3 、−C2 5 、−C3 7 、−C4 9
−C6 5 等の有機成分を表すものである。
【0012】
【作用】本発明の無機・有機融合体被覆鋼板は、耐熱性
の高い無機・有機融合体中に硬度・耐熱性の高い無機粒
子を分散させた膜を塗布しているため、加工性・耐熱性
を有し、かつ硬度をさらに上げることができる。すなわ
ち、無機・有機融合体の部分が加工時に発生する応力を
緩和し、高硬度の無機粒子部分が耐傷性を発揮する。
【0013】この無機・有機融合体は、0.5〜100
μmの厚さで被覆するのが好ましい。被覆の厚さが0.
5μm未満では、充分な耐熱性や耐食性が得られない。
一方、100μmを越える厚さになると塗装過程の熱処
理時にクラック等が発生する。
【0014】無機粒子としては、例えば、シリカ、アル
ミナ、珪酸塩、チタニア、マグネシア、フェライト、粘
土鉱物、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化マンガン、イット
リア等の酸化物、窒化珪素、窒化硼素、窒化アルミ等の
窒化物、炭化珪素等の炭化物などのセラミックスが採用
できる。これらは1種類あるいは2種類以上使用でき
る。
【0015】無機粒子は、無機・有機融合体中に5〜9
5体積%の割合で含ませる。5%未満では鋼板被膜に十
分な硬度をもたせることができない。一方、95%を越
えるとすべての無機粒子間に十分な無機・有機融合体を
含ませることが困難になり、鋼板被膜の強度が大きく低
下する。
【0016】分散する無機粒子のサイズは0.05〜2
0μmの範囲が好ましい。0.05μm未満の粒子は非
常に微細であるために均一に分散するのが困難である。
20μmを越える粒子は溶液中での沈降がはやいため、
被膜中に均一に分散するように塗布するのが困難であ
る。
【0017】本発明の無機・有機融合体被覆鋼板は、前
記4つの工程からなる製造方法で製造することができ
る。ここで、含水無機粒子とは、多孔性あるいは高比表
面積の粒子に水を吸着させたもの、ゼオライトや層状化
合物の層間に水をインターカレートしたものである。
【0018】本発明で使用するアルコキシドは特に限定
しないが、例えば、メトキシド、エトキシド、プロポキ
シド、ブトキシド等が挙げられる。また、アルコキシド
誘導体とは、アルコキシ基の一部をβ−ジケトン、β−
ケトエステル、アルカノールアミン、アルキルアルカノ
ールアミン、有機酸等で置換したものである。したがっ
て、本発明において無機成分を構成する金属、半金属
は、アルコキシドを形成することができるものに限定さ
れる。例えば、Si、Al、Ti、Zr、Ta、Nb、
Y、Co等である。
【0019】本発明においてアルコキシド、アルコキシ
ド誘導体の加水分解とは、アルコキシド、アルコキシド
誘導体に対して10モル倍までの水を添加して加水分解
することである。この際、無機酸、有機酸あるいはそれ
らの両方を触媒として使用してもよい。添加する水は、
アルコール等の有機溶媒で希釈してもよい。10モル倍
以上の水を使用するとすぐにゲル化するために、好まし
くない。
【0020】本発明で使用するジアルキルジアルコキシ
シランとしては、例えば、ジメチルジモトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラ
ン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシ
ラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジプロポキ
シシラン、ジエチルジブトキシシラン、ジプロピルジメ
トキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピ
ルジプロポキシシラン、ジプロピルジブトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、ジフェニルジプロポキシシラン、ジフェニルジブ
トキシシラン等が挙げられる。
【0021】本発明法における加水分解では、未加水分
解のアルコキシ基に対して0.5〜10.0モル倍の水
を添加する。この際、無機酸、有機酸あるいはそれらの
両方を触媒として使用してもよい。添加する水は、アル
コール等の有機溶媒で希釈してもよい。0.5モル倍未
満の水では重合度が低く、熱処理の際に揮発するために
塗布できない。一方、10.0モル倍を越えると、すぐ
にゲル化して塗布できない。
【0022】部分加水分解、加水分解においては、ジア
ルキルジアルコキシシランおよびアルコキシドを均一に
分散、溶解できる有機溶媒を使用する。例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の各種
アルコール、アセトン、トルエン、キシレン等である。
【0023】無機成分となるアルコキシド、アルコキシ
ド誘導体と有機成分となるジアルキルジアルコキシシラ
ンの割合は、有機成分/無機成分のモル比で8.0〜
0.1の範囲とするのが好ましい。0.1未満になる
と、加工性が損なわれるために加工時に皮膜が剥離した
り、クラックが生じる。一方、8.0を越えると、加工
性には問題ないが、耐熱性が著しく低下する。
【0024】加水分解後、溶媒、加水分解で生成したア
ルコール等を常圧あるいは減圧下で留去して塗布しても
よい。
【0025】本発明で使用する鋼板は特に限定しない
が、例えば、ステンレス鋼板、アルミ・亜鉛等の各種メ
ッキ用鋼板およびこれらのメッキを施した鋼板等が挙げ
られる。
【0026】鋼板への塗布は、スプレーコート法、ディ
ップコート法、ロールコート法、スピンコート法等で行
う。
【0027】塗布後の熱処理は100〜600℃で行
う。100℃未満であると、溶媒等が十分蒸発せず、固
化できない。600℃を越えると、溶媒等が急激に蒸発
して、皮膜にピンホールやクラックが発生する。
【0028】
【実施例】本発明の無機・有機融合体被覆鋼板およびそ
の製造方法を以下の実施例によって具体的に説明する。
ただし、本発明は、これらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0029】表1および表2に示す条件で、鋼板に無機
・有機融合体を塗布し、熱処理した。作製した無機・有
機融合体被覆鋼板の加工性、表面硬度、耐熱性を評価し
た。表3にこれらの結果をまとめて示す。加工性は、J
IS G 3312 180°折り曲げ後の塗膜クラッ
クの限界で評価した。表面硬度は、鉛筆硬度試験法で評
価した。耐熱性は、200℃〜900℃で48時間加熱
した後、塩水噴霧試験で錆が発生しない温度を調べた。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】実施例は加工性(0〜1T)、耐熱性(7
00〜900℃)を有し、かつ高い硬度(8〜9H)の
塗装鋼板が得られた。一方、比較例ではすべての特性を
兼ね備えたものは得られなかった。例えば、No.8は
無機粒子の割合が少ないために表面硬度が低かった。N
o.9は無機粒子の割合が多すぎ、無機・有機融合体が
少ないために、膜の密着性が弱く、容易に剥がれた。N
o.10は熱処理温度が低すぎるために膜が固化せず、
塗布できなかった。No.11は熱処理温度が高すぎる
ために被膜にクラックが発生した。No.12は有機成
分が多い(A/B比が大きい)ために耐熱性が不十分で
あった。No.13は無機成分が多い(A/B比が小さ
い)ために、熱処理時にクラックが発生した。
【0034】
【発明の効果】本発明の無機・有機融合体被覆鋼板は塗
膜の無機・有機融合体中に硬度耐熱性の高い無機粒子を
分散しているために、可撓性、耐熱性を有し、かつ高い
硬度を持つ。したがって、従来の有機高分子を塗布した
プレコート鋼板では対応できないためにポストコートさ
れている用途にも使用できる。本発明の無機・有機融合
体被覆鋼板は、従来の有機高分子塗布のプレコート鋼板
に比べ、高い硬度を有するため、傷が着きにくく取り扱
いが容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 183/04 C09D 183/04 (56)参考文献 特開 昭47−8786(JP,A) 特開 昭55−165963(JP,A) 特開 昭56−2871(JP,A) 特開 昭58−36447(JP,A) 特開 昭59−113309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 C09D 183/04

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M−O−M結合(Mは金属、半金属原
    子)から成る無機ポリマーの骨格を−O−Si(R)2
    −O−基(Rはアルキル基)で置換した無機・有機融合
    体中に無機粒子を5〜95体積%の割合で分散した膜
    を被覆したことを特徴とする無機・有機融合体被覆鋼
    板。
  2. 【請求項2】 Si(R)2−(有機成分)とアルキ
    ル基の結合していないM(無機成分)の割合が有機成分
    /無機成分のモル比で8.0〜0.1であり、分散した
    無機粒子のサイズが0.05〜20μmであり、被
    が0.5〜100μmであることを特徴とする請求項1
    記載の無機・有機融合体被覆鋼板。
  3. 【請求項3】 M−O−M結合(Mは金属、半金属原
    子)から成る無機ポリマーの骨格を−O−Si(R) 2
    −O−基(Rはアルキル基)で置換した無機・有機融合
    体中に無機粒子を5〜95体積%の割合で分散したこと
    を特徴とする無機・有機融合体被膜。
  4. 【請求項4】 −Si(R) 2 −(有機成分)とアルキ
    ル基の結合していないM(無機成分)の割合が有機成分
    /無機成分のモル比で8.0〜0.1であり、分散した
    無機粒子のサイズが0.05〜20μmであり、膜厚が
    0.5〜100μmであることを特徴とする請求項3記
    載の無機・有機融合体被膜。
  5. 【請求項5】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘導
    体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキシ
    ド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第1
    工程、加水分解した溶液に無機粒子を分散する第2工
    程、溶液を鋼板に塗布する第3工程、100〜600℃
    で熱処理する第4工程を含むことを特徴とする無機・有
    機融合体被覆鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘導
    体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキシ
    ド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第1
    工程、アルコキシド溶液に無機粒子を分散し、加水分解
    する第2工程、溶液を鋼板に塗布する第3工程、100
    〜600℃で熱処理する第4工程を含むことを特徴とす
    る無機・有機融合体被覆鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘導
    体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキシ
    ド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを 加える第1
    工程、アルコキシド溶液に含水無機粒子を分散し、分散
    溶液を加熱して無機粒子から放出される水または分散溶
    液を加熱して無機粒子から放出される水と追添加した水
    で加水分解する第2工程、溶液を鋼板に塗布する第3工
    程、100〜600℃で熱処理する第4工程を含むこと
    を特徴とする無機・有機融合体被覆鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 ジアルキルジアルコキシシラン(A)と
    アルコキシド、アルコキシド誘導体(B)との割合がA
    /Bのモル比で8.0〜0.1の範囲であることを特徴
    とする請求項5〜7のいずれかに記載の無機・有機融合
    体被覆鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘導
    体とジアルキルジアルコキシシランの加水分解溶液に無
    機粒子が分散していることを特徴とする無機・有機融合
    体被膜を形成する塗布液。
  10. 【請求項10】 ジアルキルジアルコキシシラン(A)
    とアルコキシド、アルコキシド誘導体(B)の割合が、
    A/Bのモル比で8.0〜0.1の範囲であることを特
    徴とする請求項9記載の無機・有機融合体被膜を形成す
    る塗布液。
  11. 【請求項11】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘
    導体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキ
    シド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第
    1工程、加水分解した溶液に無機粒子を分散する第2工
    程を含むことを特徴とする塗布液の製造方法。
  12. 【請求項12】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘
    導体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキ
    シド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第
    1工程、アルコキシド溶液に無機粒子を分散し、加水分
    解する第2工程を含むことを特徴とする塗布液の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 アルコキシドもしくはアルコキシド誘
    導体または加水分解したアルコキシドもしくはアルコキ
    シド誘導体にジアルキルジアルコキシシランを加える第
    1工程、アルコキシド溶液に含水無機粒子を分散し、分
    散溶液を加熱して無機粒子から放出される水、または分
    散溶液を加熱して無機粒子から放出される水と追添加し
    た水で加水分解する第2工程を含むことを特徴とする塗
    布液の製造方法。
  14. 【請求項14】 ジアルキルジアルコキシシラン(A)
    とアルコキシド、アルコキシド誘導体(B)の割合が、
    A/Bのモル比で8.0〜0.1の範囲であることを特
    徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の塗布液の
    製造方法。
JP06444094A 1994-03-09 1994-03-09 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3302817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06444094A JP3302817B2 (ja) 1994-03-09 1994-03-09 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06444094A JP3302817B2 (ja) 1994-03-09 1994-03-09 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07246364A JPH07246364A (ja) 1995-09-26
JP3302817B2 true JP3302817B2 (ja) 2002-07-15

Family

ID=13258348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06444094A Expired - Lifetime JP3302817B2 (ja) 1994-03-09 1994-03-09 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3302817B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063427A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Takasago Tekko Kk 耐テンパーカラー性の優れたステンレス鋼
EP1913104A1 (de) * 2005-08-11 2008-04-23 Siemens Aktiengesellschaft Beschichtungen für den einsatz im bereich der energieerzeugung
JP2007314763A (ja) * 2006-04-26 2007-12-06 Chugoku Marine Paints Ltd エッジカバー塗料とそれを用いた鋼材エッジへの厚膜塗膜形成方法
JP5172499B2 (ja) * 2008-06-28 2013-03-27 マツモトファインケミカル株式会社 無機粒子バインダー組成物
JP6383983B2 (ja) * 2013-06-19 2018-09-05 日産化学株式会社 金属酸化物膜形成用組成物及び金属酸化物膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07246364A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101006033B1 (ko) 절연 피막을 갖는 전자 강판 및 그 제조 방법
EP2246396B1 (en) Anticorrosive coating composition and process for producing member with anticorrosive coating film using the composition
JP6502905B2 (ja) 腐食防止コーティング
KR101006031B1 (ko) 절연 피막을 갖는 전자 강판 및 그 제조 방법
JP2007314416A (ja) 複合物
EP2240627A2 (en) Chrome-free coating compositions for surface-treating steel sheet including carbon nanotube, methods for surface-treating steel sheet and surface-treated steel sheets using the same
WO2009091129A2 (en) Resin coated steel sheet, resin composition therefor and steel sheet treatment composition
JP2002128898A (ja) 無機高分子化合物の製造方法、無機高分子化合物、および無機高分子化合物膜
JP3302817B2 (ja) 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法、無機・有機融合体被膜、ならびに、無機・有機融合体被膜を形成する塗布液およびその製造方法
JP2004307897A (ja) シリカ−ジルコニア系皮膜を有する表面処理金属材料およびその製造方法
WO2011069663A2 (en) Environmentally friendly protective coatings for substrates
WO2004018732A1 (ja) 防錆剤
JP3302813B2 (ja) 無機・有機融合体を被覆した鋼板、無機・有機融合体被膜、それらの製造方法、および無機・有機融合体被膜形成用塗布液
JP5135546B2 (ja) 表面処理金属およびその製造方法と金属表面処理液
JP5115232B2 (ja) 絶縁被膜を有する電磁鋼板
JP4905382B2 (ja) 絶縁被膜を有する電磁鋼板
JP3321717B2 (ja) 有機・無機融合体被覆鋼板およびその製造方法
JP3317372B2 (ja) 被覆鋼板、被膜、およびそれらの製造方法
JPH09268383A (ja) 無機・有機融合体被覆鋼板およびその製造方法
JPH09268382A (ja) 耐食性鋼板およびその製造方法
CN116218366B (zh) 一种聚合物陶瓷型超亲水防腐涂层材料及其制备方法和应用
KR101534571B1 (ko) 강판코팅용액 및 그 제조방법
JP3297526B2 (ja) 無機・有機融合体被膜の製造方法
CN116507685A (zh) 用于数字印刷的反应性溶胶-凝胶油墨
JPH083517A (ja) 赤外線放射材料およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080426

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110426

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120426

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130426

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140426

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term