JP3300476B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP3300476B2
JP3300476B2 JP16951793A JP16951793A JP3300476B2 JP 3300476 B2 JP3300476 B2 JP 3300476B2 JP 16951793 A JP16951793 A JP 16951793A JP 16951793 A JP16951793 A JP 16951793A JP 3300476 B2 JP3300476 B2 JP 3300476B2
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置に係り、
とくに、固体撮像装置に用いる光透過用光学窓(光透過
窓)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置は、各種監視用テレビジョ
ンや高品位テレビジョン等のカメラとして有望視されて
いる。これは、従来の撮像管では得られない特長がある
からであり、画像歪みがない、低電圧、低消費電力、小
型軽量、残像が少ない、直射日光による焼付けが無い、
衝撃に強いなどの優れた特性を備えている。図8は、従
来の固体撮像装置の断面図である。固体撮像装置は、通
常パッケージを備えており、CCD(Charge Coupled D
evice )などの電荷転送素子が固体撮像素子としてその
中に密封されている。パッケージ2は、アルミナ等のセ
ラミックからなり、開口部は、ガラスなどの透明体から
構成されたリッド(蓋)4によって密閉されている。外
部からの光を透過する事ができるので、この部分を光透
過窓4という。セラミックパッケ−ジ2内部の底面には
固体撮像素子1が載置されている。固体撮像素子1は、
例えば、駆動回路などを含むCCDが形成されたシリコ
ン半導体基板(以下、チップという)から構成されてい
る。このチップ1は、裏面にエポキシ樹脂などの接着剤
(図示せず)が塗布されこのパッケ−ジ底面に固着して
いる。
【0003】パッケ−ジ2は、内部側壁に段部21が形
成されており、その段部の平坦部に一部が露出して接続
配線(図示せず)が形成されていう。接続配線は、パッ
ケ−ジ2の内部に埋め込まれていて、その底面から突出
している電極ピン6に内部で接続されている。電極ピン
6は、図に示すように、パッケ−ジ2の底面の向い合う
2辺に配列されている。この底面のすべての辺に電極ピ
ン6を植設し配列されことができる。また、1列のみで
なく、3列などの複数列で底面の2辺或いは4辺に配列
させることができる。この固体撮像装置を回路基板など
に搭載し、回路基板に形成された外部回路とこの固体撮
像装置とを電気的に接続するために、電極ピン6を回路
基板に接続し、さらに、チップ1上に形成された接続電
極(図示せず)と前記パッケ−ジ2の接続配線とを電気
的に接続する。そのために、段部21の平坦部に露出す
る接続配線とチップ1の接続電極とを、例えば、Alや
Auなどのボンディングワイヤ7で接続する。このパッ
ケ−ジ2は、チップ1を外気から保護し気密を保持する
ためにこれを搭載後密封される。そのためにパッケ−ジ
開口部は、透明なガラスのリッド4で封止される。
【0004】半導体装置は、上記のようにチップを外気
から保護し、気密を保持するためにパッケ−ジングする
ことは、通常行われていることであるが、固体撮像装置
の場合は、上記目的以外に外部からの光を透過させ、固
体撮像素子に入射する機能を有する必要がある。このた
めリッド4にはガラスなどの透明体を用いている。しか
し、入射する光が固体撮像素子とリッドとの間で反射
し、十分な光が固体撮像素子に入らない。この様な反射
を防ぐために、通常は、透明なリッド4の表面に反射防
止膜5を形成している。反射防止膜5は外気に面した表
面だけではなく、パッケ−ジ2の内側に面するその裏面
にも形成して不要な反射が原因となる映像上の不具合を
防止している。反射防止膜5は、真空蒸着法などでガラ
ス表面の全面に堆積させる。この反射防止膜を形成する
には、MgF2 などを用いるが、この材料以外の膜を複
数積層させることによって反射防止効果を向上させてい
る。複数の膜を反射防止膜に用いることは反射防止効果
のみを狙ったものではない。これだけでは、MgF2
の熱膨張係数は、リッドに用いるガラスより大きいの
で、固体撮像装置が高温になった場合に膜剥がれを起こ
すことがある。
【0005】そこで、このMgF2 膜とガラスリッド4
との間に両者の中間の熱膨張係数を有する複数の膜を介
在させている。したがって、図10に用いられる反射防
止膜5は、内側及び外側ともに、例えば、MgF2 /Z
rO2 /Al2 3 の3層膜から構成されていれる。反
射防止膜5が両面に蒸着されたリッド4は、その周辺に
エポキシ樹脂などからなる接着剤層3によって、パッケ
−ジ2の開口部に固着される。接着剤層3は、外部から
の光を遮断するので、このリッド4が光透過窓であって
もこの接着剤が塗布されているリッドの周辺領域は、光
透過領域ではない。図9に、図8に示したパッケ−ジ2
の内部に面したリッド4裏面の平面図を示す。裏面全面
に堆積した反射防止膜5の上に重なって、裏面の周辺に
接着剤層3が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リッド表面の
全面に反射防止膜を蒸着させた場合その光透過窓では、
以下のような問題がある。まず、前述した反射防止膜と
ガラスなどの光透過窓材料との密着性は、反射防止膜と
接着剤との密着性に比較してあまり良くない。とくに、
図8に示すように、反射防止膜の上に接着剤が塗布して
あるような場合には、熱ストレスが加わることによっ
て、反射防止膜と接着剤とは密着したまま反射膜が光透
過窓から剥離する。この様な剥離がパッケ−ジを密封し
てから発生すると、剥離したものがパッケ−ジ内で可動
ダストとなり、光の入射を妨げて映像特性が劣化するよ
うになる。また、パッケ−ジにチップを封止後、反射防
止膜が剥離すると、当然、その部分の接着剤も剥がれる
ので、パッケ−ジの気密性が損なわれる。その結果、光
透過窓の内壁が曇ったり、外の影響によって固体撮像素
子が損なわれ、画像特性が劣化する。本発明は、この様
な事情によりなされたもので、接着剤を塗布することに
よって、遮光特性が高く、光透過窓に形成した反射防止
膜及び接着剤の光透過窓からの剥離を防ぎ、可動ダスト
の発生や気密性低下による画像特性の劣化が減少した固
体撮像装置を提供することを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体撮像装置
の光透過窓に形成された反射防止膜及び接着剤層が重な
らないようにするか、もしくは、その重なりを最小限に
止めるようにし、且つ接着剤層がリッド裏面のパッケー
ジと接していない部分に延在させることを特徴としてい
る。すなわち、本発明の固体撮像装置は、パッケージ
と、前記パッケージに配置された光学的入力信号を電気
信号に変換する固体撮像素子と、前記パッケージの開口
部を封止するリッドと、前記リッドの表面及び裏面に形
成された入射光の反射を防ぐ反射防止膜と、前記リッド
の裏面に形成され、前記リッドと前記パッケージとを接
着する接着剤層とを備え、前記接着剤層は、前記リッド
裏面の前記パッケージと接していない部分に延在し、且
つ前記リッド裏面に形成された前記反射防止膜とは接し
てはいるが重なっておらず、前記接着剤層の前記リッド
裏面の前記パッケージと接していない部分に延在してい
る部分は、外部から入射する光を遮蔽する遮光膜として
用いることを特徴としている。また、本発明の固体撮像
装置は、パッケージと、前記パッケージに固定された光
学的入力信号を電気信号に変換する固体撮像素子と、前
記パッケージの開口部を封止するリッドと、前記リッド
の表面及び裏面に形成された入射光の反射を防ぐ反射防
止膜と、前記リッドの裏面に形成され、前記リッドと前
記パッケージとを接着する接着剤層とを備え、前記接着
剤層は、前記リッド裏面の前記パッケージと接していな
い部分に延在し、且つ前記リッド裏面に形成された前記
反射防止膜とは部分的に重なっており、その重なり幅
は、0.5mm以下であり、前記接着剤層の前記リッド
裏面の前記パッケージと接していない部分に延在してい
る部分は、外部から入射する光を遮蔽する遮光膜として
用いることを特徴としている。
【0008】
【作用】このような構成により、本発明の固体撮像装置
は、外部からの光を遮蔽する遮光特性が高く、固体撮像
素子がパッケ−ジに封止した後に、熱ストレスが発生し
た場合、反射防止膜が接着剤とともに光透過窓から剥離
するのが防止される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1及び図2を参照して参照例を説明す
る。図1は、固体撮像装置の断面図、図2は、この固体
撮像装置に用いるリッド裏面の平面図である。この固体
撮像装置は、CCDなどの電荷転送素子が固体撮像素子
としてパッケ−ジ2の中に密封されている。パッケージ
2は、例えば、アルミナが90wt%程度含有するセラ
ミックからなり、その線熱膨張係数は、約70.0×1
-7/℃である。パッケ−ジ2は、グリーンシートを積
層し、チップを搭載する凹部を形成してから加熱焼成し
て形成する。このパッケ−ジ2の開口部は、ガラスなど
の透明体から構成されたリッド4によって密閉されてい
る。外部からの光を透過するので、この部分を光透過窓
4という。パッケ−ジ2内部の底面には固体撮像素子1
が載置されている。固体撮像素子1は、例えば、駆動回
路などを含むCCDが形成されたシリコン半導体基板
(チップ)から構成されている。このチップ1は裏面に
エポキシ樹脂などの接着剤(図示せず)が塗布されこの
パッケ−ジ底面に固着している。
【0010】パッケ−ジ2は、内部側壁に段部21が形
成されており、その段部の平坦部に一部が露出して接続
配線(図示せず)が形成されている。接続配線は、パッ
ケ−ジ2の内部に埋め込まれていて、その底面から突出
している電極ピン6に内部で接続されている。電極ピン
6は、図に示すように、パッケ−ジ2の底面の向い合う
2辺に配列されている。この底面のすべての辺に電極ピ
ン6を植設し配列することができる。また、1列のみで
なく、3列などの複数列で底面の2辺或いは4辺に配列
させることもできる。電極ピンの材料は、例えば、Ni
を45wt%含有するFe合金からなり、その表面は、
Auメッキされている。この固体撮像装置を回路基板な
どに搭載し、回路基板に形成された外部回路とこの固体
撮像装置とを電気的に接続するために、電極ピン6を回
路基板に接続し、さらに、チップ1上に形成された接続
電極(図示せず)と前記パッケ−ジ2の接続配線とを電
気的に接続するそのために、段部21の平坦部に露出す
る接続配線とチップ1の接続電極とを、例えば、Alや
Auなどのボンディングワイヤ7で接続する。
【0011】このパッケ−ジ2は、チップ1を外気から
保護し気密を保持するためにこれを搭載後密封される。
そのためにパッケ−ジ2の開口部は、透明なガラスのリ
ッド4で封止される。リッド4の材料であるガラスの組
成の主成分は、例えば、SiO2 が69wt%、Na2
O+K2 Oが10.5wt%及びB2 3 が11.0w
t%含まれており、その線熱膨張係数は、約65.5×
10-7/℃である。リッドに用いるガラスには、線熱膨
張係数が、約10〜100×10-7/℃程度のものを用
いることが可能である。固体撮像装置に用いるパッケ−
ジのリッドは、他の半導体装置とは異なり、チップを外
気から保護し、気密を保持するために用いる以外に外部
からの光を透過させ、固体撮像素子に入射する機能を有
する必要がある。このためリッド4にはガラスなどの透
明体を用いている。しかし、入射した光が固体撮像素子
とリッドとの間で反射し、この反射光が光学的な入力信
号となって電気信号に変えられ、これが正しい入力信号
を誤らせることになる。この様な反射を防ぐために、透
明なリッド4の表面に反射防止膜51を形成する。ま
た、外気に面した表面だけではなく、パッケ−ジ2の内
側に面するリッド4裏面にも反射防止膜52を形成して
不要な反射が原因となる映像上の不具合を防止してい
る。リッド表面の反射防止膜51は、真空蒸着法などで
ガラス表面の全面に堆積させる。
【0012】一方、リッド裏面の反射防止膜52はその
全面に塗布せず、パッケ−ジ2に固着するための接着剤
層3が塗布される領域にはこの反射防止膜を堆積させな
い。そして、接着剤を直接リッド4裏面に塗布し、接着
剤層3と反射防止膜52を重ならないようにするのが、
この参照例の特徴である。この参照例では、反射防止膜
51、52には、3層の積層膜を用い、最上層にはMg
2 膜を配置する。リッド4のガラス面と接触する最下
層には、Al2 3 膜を形成し、両者の中間には、Zr
2 膜を形成する。この実施例のように複数の積層膜に
するほうが単層膜より反射防止効果が大きい。例えば、
リッド4のガラス板の光透過率が約92%とすると、M
gF2 膜単独の反射防止膜を用いた場合は約95%に向
上する。そして、この実施例の3層の反射防止膜51、
52を用いると、リッド4の光透過率は、さらに、約9
8〜99%に改善される。反射防止膜は、2つ以上の材
料を交互に繰り返して積層した多層膜を用いることもで
きる。また、外部反射防止膜51と内部反射防止膜52
の各材料を異ならせることも可能である。
【0013】この多層の反射防止膜をリッドに形成する
に際しては、両者間に発生する熱ストレスにより発生す
る応力を緩和することも考慮にいれている。リッド4に
用いるガラス板に直接接触するAl2 3 膜は、線熱膨
張係数が67.0×10-7/℃であり、前記ガラス板の
線膨脹係数(65.5/℃)とほぼ同じである。最上層
に形成されるMgF2 膜の線膨脹係数は、188.0/
℃であり、前記ガラス板とは大きく異なる。そこで、両
者の中間にZrO2 膜を形成して、互いに接触する材料
間の熱膨張係数の差を小さくして応力緩和を行う。した
がって、図1に用いられる反射防止膜51、52は、M
gF2 /ZrO2 /Al2 3 の3層膜から構成されて
いれる。反射防止膜が両面に蒸着されたリッド4の裏面
には、その周辺の反射防止膜52が形成されていない領
域にエポキシ樹脂などからなる接着剤層3が形成され
る。この接着剤層3をパッケ−ジ2の開口部端部に当接
させた状態で、パッケ−ジ2とリッド4とを有機シール
装置内に挿入し、約100〜200℃で加熱して熱硬化
性のエポキシ樹脂を硬化して、パッケ−ジ2をリッド4
によって密封する。リッド4は、光透過窓になるが、接
着剤層3は、外部からの光を遮断するのでこの接着剤が
塗布されているリッドの周辺領域は、光透過領域にはな
らない。図2に、図1に示したパッケ−ジ2の内部に面
したリッド4裏面の平面図を示す。図の様に、従来の固
体撮像装置(図8参照)とは異なり、接着剤層3と反射
防止膜52が重なっていない。したがって、接着剤層3
が反射防止膜52を引き摺ってリッド4から剥離するこ
ともない。
【0014】次ぎに、この参照例の固体撮像装置の特性
を前記従来例を比較しながら説明する。ミルステックテ
スト(TcT)は、参照例及び従来例の固体撮像装置の
リッドに形成された接着剤層の特性を示したものであ
る。このテストは、試料を常温から−65℃まで冷却
し、この温度を20分維持する。その後5〜10秒の間
に150℃に加熱し、この温度を20分維持する。その
後やはり5〜10秒の間に−65℃に冷却する。これを
1サイクルとし、所定の回数のサイクルを繰り返す。従
来例は、図8の固体撮像装置のリッド上の接着剤層の特
性である。評価項目の内接着剤層の外観は、接着面の剥
がれを光の干渉縞によって認識する。干渉縞が接着剤層
の幅の2/3以上になると試料は不良であると判断す
る。また、評価項目の気密性については、ファインリー
クテスト及びグロスリークテストで評価する。第1の実
施例では、TCTテストは300サイクルまで不良品は
発生せず、これにたいし、従来例は、100サイクルで
外観、気密性とも悪化する。この様に、反射防止膜をリ
ッドの全面に塗布すると、接着剤が剥がれて気密性が著
しく低下する。なお、図7は、固体撮像装置の参照例で
ある。
【0015】次ぎに、図3及び図4を参照して第1の実
施例を説明する。図3は、固体撮像装置の断面図、図4
は、この固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面図であ
る。外部回路と接続する電極ピン及びパッケ−ジの段部
に形成された接続配線とチップの接続を行うボンディン
グワイヤは、図1と同じであるので記載を省略する。こ
の固体撮像装置は、CCDなどの電荷転送素子が固体撮
像素子としてパッケ−ジ2の中に密封されている。パッ
ケージ2は、セラミックからなり、その開口部は、ガラ
スリッド4によって密閉されている。外部からの光を透
過するので、この部分を光透過窓4という。パッケ−ジ
2内部の底面には固体撮像素子1が載置されている。こ
のチップ1は、接着剤によってパッケ−ジ底面に固着し
ている。パッケ−ジ2は、内部側壁に段部21が形成さ
れており、その段部の平坦部に一部が露出して接続配線
が形成されている。接続配線は、パッケ−ジ2の内部に
埋め込まれていて、その底面から突出している電極ピン
に内部で接続されている。この固体撮像装置を回路基板
などに搭載し、回路基板に形成された外部回路とこの固
体撮像装置とを電気的に接続するために、電極ピンを回
路基板に接続し、さらに、チップ1上に形成された接続
電極(図示せず)と前記パッケ−ジ2の接続配線とを電
気的に接続する。
【0016】そのために、段部21の平坦部に露出する
接続配線とチップ1の接続電極とをボンディングワイヤ
で接続する。光の反射を防ぐために、透明なリッド4の
表面に反射防止膜51を形成する。また、外気に面した
表面だけではなく、パッケ−ジ2の内側に面するリッド
4裏面にも反射防止膜52を形成して不要な反射が原因
となる映像上の不具合を防止している。リッド表面の反
射防止膜51は、真空蒸着法などでガラス表面の全面に
堆積させる。一方、リッド裏面の反射防止膜52は、そ
の全面に塗布せず、パッケ−ジ2に固着するための接着
剤層3が塗布される領域には、この反射防止膜を堆積さ
せない。そして、接着剤を直接リッド4裏面に塗布し、
接着剤層3と反射防止膜52を重ならないようにする。
この実施例では接着剤層3の領域を広くして、広くした
部分を遮光部として用いる。固体撮像素子は、光電変
換、蓄積、走査の基本的な3機能を満たす集積回路であ
り、信号の取出しには、例えば、CCDなどの機能素子
を有する電荷転送方式が用いられる。CCDを2次元撮
像素子として用いる形式には大別して、フレーム転送
(FT:Frame Transfer)方式とインタライン転送(I
LT:InterlineTransfer)方式が実用になっている。
フレーム転送は、受光部と蓄積部とを同一のチップに同
じ面積の割合で必要であるが、クロック回路の構成はイ
ンタライン転送に比べて簡単である。受光部に光が照射
され信号電荷を集積すると、その電荷の塊は、高速で遮
光された蓄積部に送られ、次に各ラインごとに比較的遅
い速度で順次読み出される。この読み出しの間に、次の
光照射による電荷蓄積が行われる。この様に、フレーム
転送では、蓄積部を遮光するものが必要であり、本発明
にこのフレーム転送を適用する場合には、この実施例の
ように接着剤層を遮光部に兼用するのが適当である。
【0017】次に、図5及び図6を参照して第2の実施
例を説明する。図5は、固体撮像装置の断面図、図6
は、この固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面図であ
る。外部回路と接続する電極ピンは、図1と同じである
ので記載を省略する。パッケージ2の開口部は、光透過
窓であるガラスリッド4によって密閉されている。パッ
ケ−ジ2内部の底面にはチップ1が載置されている。こ
のチップ1は、接着剤によってパッケ−ジ底面に固着し
ている。パッケ−ジ2は、内部側壁に段部21が形成さ
れており、また、その段部の平坦部に一部が露出した接
続配線が形成されており、接続配線は、パッケ−ジ2の
内部に埋め込まれていてパッケージ底部に植設された電
極ピンに内部で接続されている。チップ1の接続電極
(図示せず)と前記パッケ−ジ2の接続配線とはボンデ
ィングワイヤ7で接続されている。光の反射を防ぐため
に透明なリッド4の表面に反射防止膜51を形成する。
また、外気に面した表面だけではなく、パッケ−ジ2の
内側に面するリッド4裏面にも反射防止膜52を形成し
て不要な反射が原因となる映像上の不具合を防止してい
る。リッド表面の反射防止膜51は、真空蒸着法などで
ガラス表面の全面に堆積させる。一方、リッド裏面の反
射防止膜52は、その全面に塗布せず、パッケ−ジ2に
固着するための接着剤層3が塗布される領域には、この
反射防止膜を一部しか堆積させない。また、接着剤層3
は、リッド4の裏面のパッケージ2と接していない部分
に延在している。
【0018】そして、接着剤を直接リッド4裏面に塗布
し、接着剤層3と反射防止膜52の端部とが一部分しか
重ならないようにする。図6に示すように、例えば、エ
ポキシ樹脂の接着剤層3は、リッド4裏面の中央部分に
堆積している図1と同じ構造の反射防止膜52とは小さ
な幅(L)だけ重なっている。この実施例では、幅Lは
約0.5mmである。リッド4のサイズは、15〜20
mm角である。この重なり部分がどの部分も同じ幅のL
=0.5mmとし、リッド4のサイズを前記の通りであ
るとすると、重なり部分と接着剤層3の塗布面積との面
積比は、約1:13になる。したがって、重なり部分が
大体この面積比の値より小さければ反射防止膜や接着剤
層のリッドからの剥離が効果的に減少するといえるが、
しかし、実際は、剥離現象は、必ずしも接着剤層の前記
反射防止膜との重なり部分の大きさには左右されない。
むしろ、接着剤層の前記重なり部分の剥離は、その部分
の微小な領域(例えば、図6の領域A)の状態に左右さ
れる。また、その重なり部分の重なり幅は、前記微小な
領域ごとに変化し、その結果、各微小な領域の重なり幅
Lが大体0.5mmを越えるとその部分の剥離現象が増
加し、それ以下であると剥離が少なくなる。つまり、剥
離現象は、接着剤層の重なり部分全体の接着剤層に対す
る面積比では無く、前記重なり幅Lに依存している。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明では、固体撮像装
置の光透過窓の内側に形成する反射防止膜と光透過窓を
パッケ−ジに固着する接着剤が重ならない様にするか、
重なりを最小限に限定し、且つ接着剤層がリッド裏面の
パッケージと接していない部分に延在するようにするこ
とにより、熱ストレスによって反射防止膜や接着剤の剥
離を防ぎ、可動ダストの発生、気密性低下による画像特
性の劣化を防止し、且つ外部からの光を遮蔽する遮光特
性を高くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】参照例の固体撮像装置の断面図。
【図2】図1の固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面
図。
【図3】第1の実施例の固体撮像装置の断面図。
【図4】図3の固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面
図。
【図5】第2の実施例の固体撮像装置の断面図。
【図6】図5の固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面
図。
【図7】参照例の固体撮像装置の断面図。
【図8】従来の固体撮像装置の断面図。
【図9】従来の固体撮像装置に用いるリッド裏面の平面
図。
【符号の説明】
1 チップ 2 パッケ−ジ 3 接着剤層 4 リッド 5、51、52 反射防止膜 6 電極ピン 7 ボンディングワイヤ 21、22 パッケ−ジの段部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14 H01L 23/02 H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージと、 前記パッケージに配置された光学的入力信号を電気信号
    に変換する固体撮像素子と、 前記パッケージの開口部を封止するリッドと、 前記リッドの表面及び裏面に形成された入射光の反射を
    防ぐ反射防止膜と、 前記リッドの裏面に形成され、前記リッドと前記パッケ
    ージとを接着する接着剤層とを備え、 前記接着剤層は、前記リッド裏面の前記パッケージと接
    していない部分に延在し、且つ前記リッド裏面に形成さ
    れた前記反射防止膜とは接してはいるが重なっておら
    ず、前記接着剤層の前記リッド裏面の前記パッケージと
    接していない部分に延在している部分は、外部から入射
    する光を遮蔽する遮光膜として用いることを特徴とする
    固体撮像装置。
  2. 【請求項2】パッケージと、 前記パッケージに固定された光学的入力信号を電気信号
    に変換する固体撮像素子と、 前記パッケージの開口部を封止するリッドと、 前記リッドの表面及び裏面に形成された入射光の反射を
    防ぐ反射防止膜と、 前記リッドの裏面に形成され、前記リッドと前記パッケ
    ージとを接着する接着剤層とを備え、 前記接着剤層は、前記リッド裏面の前記パッケージと接
    していない部分に延在し、且つ前記リッド裏面に形成さ
    れた前記反射防止膜とは部分的に重なっており、その重
    なり幅は、0.5mm以下であり、前記接着剤層の前記
    リッド裏面の前記パッケージと接していない部分に延在
    している部分は、外部から入射する光を遮蔽する遮光膜
    として用いることを特徴とする固体撮像装置。
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