JP3299892B2 - 階段昇降機 - Google Patents

階段昇降機

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JP3299892B2
JP3299892B2 JP23231296A JP23231296A JP3299892B2 JP 3299892 B2 JP3299892 B2 JP 3299892B2 JP 23231296 A JP23231296 A JP 23231296A JP 23231296 A JP23231296 A JP 23231296A JP 3299892 B2 JP3299892 B2 JP 3299892B2
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真一 三田
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達也 生田
郁子 堀松
正 高畠
和重 鈴木
薫 笹原
拡志 武田
憲一 中込
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Daido Kogyo Co Ltd
East Japan Railway Co
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Daido Kogyo Co Ltd
East Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段に沿って施設
され、人や荷物を乗せて昇降する階段昇降機に係り、特
に駅又はその他の公共建物に設けられた階段に、電動又
は手動の車椅子と共に人を昇降する階段昇降機に用いて
好適であり、詳しくは、階段に施設された軌道手段に沿
って電動運転される移動体に昇降籠を着脱自在に連結し
てなる階段昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、本出願人らは、例えば特許第25
20216号公報及び特許第2527520号公報に示
すような階段昇降機を案出した。該階段昇降機は、図2
4及び図25に示すように、階段に沿って施設されたレ
ール部材301、ローラチェーンラック302、ガイド
部材303を有しており、レール部材301にローラ3
05が転接することにより移動体306が支持されてい
る。該移動体は、給電手段304を介しての給電により
回転する電動モータ307を有しており、該モータの回
転によりスプロケット309を回転して、該スプロケッ
トが上記チェーンラック302と噛合することにより該
移動体306が階段310に沿って移動し得る。
【0003】一方、昇降籠(運搬体)311が前記移動
体306に連結手段312により着脱自在に連結されて
いる。該昇降籠311の先端に突出して2個の案内ロー
ラ313,315が取付けられており、一方のローラ3
13がガイド部材303の上ガイド303aに当接しか
つ他方のローラ315がガイド部材の下ガイド303b
に当接して支持される。
【0004】従って、本階段昇降機は、昇降籠311を
連結手段312により移動体306に連結し、この状態
で車椅子に乗った人を昇降籠311内に移動する。そし
て、電動モータ307の回転により移動体306を移動
すると、連結手段312により昇降籠311は連牽され
かつガイド部材303により支持されて移動する。この
際、階段310に踊り場等があって一定傾斜でない場合
でも、上ガイド303aと下ガイド303bとの間隔を
変更することにより、昇降籠311は水平状態に維持さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の階段昇降機
は、案内ローラ313,315を昇降籠311の前方の
突出して配置し、該昇降籠重量に起因するモーメントに
より一方のローラ313を上ガイド303aに当接し他
方のローラ315を下ガイド303bに当接するように
しているため、ガイド部材303及び昇降籠311を堅
牢に構成する必要があると共に、ガイド部材を1垂直面
にしか配置することができず、平面視にて屈曲するもの
には適用することはできなかった。
【0006】従って、上記階段昇降機を、例えば跨線橋
のように連絡通路を挟んで2個の階段が一連になってい
るものに適用する場合、2個の階段にそれぞれ別個の階
段昇降機を配置し、車椅子を一方の階段昇降機にて連結
通路まで上げ、そこで車椅子を降ろして自力で連結通路
を渡り、再び他方の階段昇降機で下げる必要があり、設
備費用が増加すると共に、昇降籠の着脱操作等が2倍必
要となり、駅員等の負担も増加してしまう。
【0007】本出願人らは、階段に沿って施設された軌
道手段に、上下所定間隔離れて平行に配置された上ガイ
ド(レール)部と下ガイド(レール)部とを備えると共
に、ピンを垂直方向に向けてフレキシブルローラチェー
ンを配置し、また移動体(昇降体)に、電気モータ及び
該モータにて駆動されかつ前記フレキシブルローラチェ
ーンに噛合する駆動スプロケットを配置した階段昇降機
を提案している(特願平7−70081号参照、出願時
未公開)。
【0008】該階段昇降機は、移動体に昇降籠を一体に
連結し、該移動体が、前記平行に配置された上下ガイド
部に案内ローラにより支持されることにより昇降籠が水
平状態になる所定姿勢に保持されると共に、駆動スプロ
ケットがフレキシブルローラチェーンに噛合して回転す
ることにより移動される。
【0009】例えば階段と連絡通路との間のように平面
視にて直角に屈曲する部分は、上記フレキシブルローラ
チェーンが垂直方向に配置されたピンに基づき平面視に
て湾曲するため、容易に対応し得ると共に、例えば踊り
場及び階段と連絡通路との間等に垂直平面にて傾斜角が
不連続になる部分も、上記フレキシブルローラチェーン
が垂直平面にて所定曲率にて湾曲し得ることに基づき、
対応し得る。
【0010】このように階段及び連絡通路に連続して移
動し得る階段昇降機は、連絡通路にても移動体から昇降
籠を脱着し得ることが好ましいが、連絡通路にて昇降籠
下部と通路面とを略々一致するようにすると、連絡通路
にて昇降籠のキャスタが通路面に接離して妄動し、昇降
籠の乗り心地を悪くしてしまう。
【0011】また、リフター等により昇降籠を持上げて
取付けるものは、リフター等の設備を必要とし、高価に
なってしまう。
【0012】そこで、本発明は、昇降籠を移動体に容易
に着脱できると共に、連絡通路においても、昇降籠下面
が通路面から所定間隔離れるようにした状態に保持し、
もって上述課題を解決した階段昇降機を提供することを
目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、施設された軌道手段(2)に沿って移動する移動体
(3)と、該移動体に着脱自在に連結されかつ搬送する
対象物を載置する昇降籠(15)と、を備えてなる階段
昇降機(1)において、前記軌道手段(2)が、線状噛
合部材(5,6)と、該線状噛合部材に平行して配置さ
れたガイド部材(7,8)と、を有し、前記移動体
(3)が、電動モータ(9)と、該電動モータにより回
転され前記線状噛合部材に噛合して該移動体を進行する
回転噛合部材(10,11)と、前記ガイド部材に沿っ
て転動する案内ローラ(12,13)と、前後方向に延
びかつ両側部分には傾斜案内部(70a)を有するレー
ル(70)と、固定部材(71)と、を有し、前記昇降
籠(15)が、前後方向外側に配置されたガイドローラ
(73)(73)と、その内側に配置された複数個の支
持ローラ(75)(75)と、前記固定部材に係合し得
る連結部材(76)と、を有し、前記レール(70)の
傾斜案内部(70a)に前記ガイドローラ(75)を転
接することにより、前記支持ローラ(75)を持上げて
前記レール(70)に導入し、前記複数の支持ローラを
前記レールに導入して前記昇降籠(15)の移動体側を
浮かして支持し、この状態で前記支持ローラを支持点と
して昇降籠を回動して前記連結部材(76)を前記固定
部材(71)に係合することにより、前記昇降籠を移動
体に一体に連結することを特徴とする、階段昇降機にあ
る(図17ないし図22参照)。
【0014】請求項2に係る本発明は、前記レール(7
0)は、前記移動体の昇降籠取付け側に縁部(70b)
を有し、該縁部に前記傾斜案内部(70a)を形成して
なる、請求項1記載の階段昇降機にある(図19参
照)。
【0015】請求項3に係る本発明は、前記ガイドロー
ラ(73)は、前記支持ローラ(75)に比して径が小
さくかつ軸方向に長い構成からなり、該ガイドローラ
(73)が前記縁部(70b)に形成された傾斜案内部
(70a)に当接し、かつ前記支持ローラ(75)が前
記縁部に抱持されて前記レールの底面(70c)に支持
されてなる、請求項2記載の階段昇降機にある(図1
8、図19参照)。
【0016】請求項4に係る本発明は、前記レール(7
0)は、前記昇降籠取付け側と反対側に、その前後両端
に向って前記取付け側と反対方向に傾斜する案内面(7
0d)を有し、前記ガイドローラ(73)が該案内面に
当接して前記連結部材(76)の前記移動体(3)への
干渉を阻止するように該ガイドローラの長さを設定して
なる、請求項1ないし3のいずれか記載の階段昇降機に
ある(図18参照)。
【0017】請求項5に係る本発明は、前記固定部材
(71)は、前後方向に延びる棒部材からなり、前記連
結部材(76)は、回動自在に支持されると共に前記棒
部材に係合し得る係合溝(77a)を有するアーム部材
(77)と、該アーム部材をストッパ(79)に当接す
るように付勢する付勢手段(80)と、を有してなる、
請求項1ないし4のいずれか記載の階段昇降機にある
(図20ないし図22参照)。
【0018】請求項6に係る本発明は、前記移動体
(3)に、操作レバー(81)と、前記アーム部材(7
7)に当接して前記係合溝(77a)を棒部材(71)
から外すように移動する解放部材(82)と、前記操作
レバーと解放部材とを連結する連結手段(83)と、を
設け、前記操作レバー(81)の操作により、前記アー
ム部材(77)を前記付勢手段(80)に抗して回動し
て前記係合溝と棒部材との係合を解放してなる、請求項
5記載の階段昇降機にある(図20、図21参照)。
【0019】請求項7に係る本発明は、前記移動体
(3)及び昇降籠(15)に、該昇降籠を移動体に連結
した位置にて対向するように無接点コネクタ(85)
(86)を設置し、前記昇降籠に設けたセンサからの信
号を前記無接点コネクタを介して移動体に伝達してな
る、請求項1記載の階段昇降機にある(図17、図22
参照)。
【0020】請求項8に係る本発明は、前記昇降籠(1
5)は、前後方向側面を遮蔽する遮蔽板(95)を有
し、該遮蔽板(95)は、互に直交する平面に配置され
た軸(90,92)により回動自在にかつ折畳み自在に
支持されると共に、該遮蔽板の幅方向に所定量揺動自在
に支持されてなる、請求項1記載の階段昇降機にある
(図6、図23参照)。
【0021】請求項9に係る本発明は、前記軌道手段
(2)は、階段(U)に沿って設置さされると共に、該
階段から連続する連絡通路(Ur)に沿って設置されて
なる、請求項1ないし8のいずれか記載の階段昇降機に
ある(図1参照)。
【0022】[作用]上記構成に基づき、昇降籠(1
5)は、階段(U)の上部若しくは下部又は連絡通路
(Ur)等の平坦部分において、キャスタ(99)によ
り移動体(3)に臨む位置に運ばれる。そして、図18
に示すように、昇降籠を、ガイドローラ(73)が移動
体(3)のレール(70)に受け入れられるように前後
方向に平行に移動すると、先端のガイドローラ(73)
がレールの傾斜案内部(70a)に乗り上げ、昇降籠
(15)は、例えば図18(b) に示すように、後側キャ
スタ(99)を支点として先行側が持上げられ、この状
態で、支持ローラ(75)がレール(70)の底面(7
0c)に導入される。このようにして、複数の支持ロー
ラ(75)(75)がレール(70)に導入されると、
図17に示すように、昇降籠(15)は、移動体と反対
側のキャスタ(99)を支持点として移動体側が浮き上
がった状態となる。
【0023】連結部材(76)が固定部材(71)に整
列した状態で、昇降籠(15)をレール(70)に支持
されている支持ローラ(75)を支持点として、移動体
側に持上げると、連結部材(76)が固定部材(71)
に係合して、昇降籠(15)は、移動体(3)に一体に
連結される。この際、連結部材(76)はそのアーム部
材(77)が付勢手段(80)に抗して逃げそして係合
溝(77a)を棒部材(71)に係合することにより自
動的に係合する。
【0024】昇降籠(15)を移動体(3)から取外す
場合は、操作レバー(81)により解放部材(82)を
回動して、アーム部材(77)を、その係合溝(77
a)が棒部材(71)から外れるように回動する。該連
結部材(76)が外れた状態で、昇降籠(15)を、支
持レール(70)に支持ローラ(75)を案内すると共
にキャスタ(99)により移動体(3)に平行に移動し
て、移動体から外される。なお、上記昇降籠(15)の
取付け及び取外しに際し、移動体(3)に対して昇降籠
(15)を平行に移動するとき、ガイドローラ(73)
が案内面(70d)に当接することにより、連結部材
(76)が移動体(3)に当接することが防止される。
【0025】そして、上述のようにして昇降籠(15)
を移動体(3)に取付け状態において、回転噛合部材
(10)(11)は、電動モータ(9)からの回転が伝
達されると共に、例えばチェーン等の伝動手段(21)
を介して同期伝動されて、例えば上下所定間隔を隔てて
配置された線状噛合部材(5)(6)にそれぞれ噛合し
て同速度で移動し、移動体(3)は、昇降籠(15)が
水平状態となる姿勢に保持して電動運転される。この
際、昇降籠(15)には、電動又は手動車椅子に乗った
人が載置されており、該昇降籠から作用する重量は、案
内ローラ(12,13)を介してガイド部材(7,8)
にて支持される。この状態では、連絡通路(Ur)を昇
降籠(15)を移動する際も、そのキャスタ(99)
は、通路面から所定間隔離れて干渉することはない。
【0026】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る階段昇降機
1を設置した跨線橋を示すものであり、該跨線橋100
は、一方のプラットホームの階段U1 と、他方のプラッ
トホームの階段U2 と、両階段の上端を連絡する連絡通
路Urとからなり、屋根及び側壁にて覆われている。平
面視コ字状の内側となる側壁101aには、上記一方の
階段U1 、連絡通路Ur、他方の階段U2 に亘って軌道
設備(手段)2が施設されている。階段昇降機1は、上
記軌道設備2に沿って自走し得る移動体2と、該移動体
2に着脱自在に取付けられる昇降籠15を備えている。
【0028】上記軌道設備2は、図2に示すように、隣
接して配置された上ガイド部材7及びチェーンラック等
の上線状噛合部材5と、同じく隣接して配置された下ガ
イド部材8及び下線状噛合部材6と、を有しており、こ
れら上下の部材5,7と6,8は、比較的上下に離れた
所定間隔を存して平行に配設されている。更に、前記上
下の部材の中間には、階段を昇降する歩行者用の手摺り
33及び給電装置(手段)35が配置されている。前記
上下のガイド部材7,8及び線状噛合部材5,6は、図
1に示すように、階段の踊り場Ua及び階段U1 ,U2
と連絡通路Urの連結部分2a,2cにて垂直平面にお
ける傾斜角が変化しているが、前記上下の部材5,7と
6,8は、互に垂直平面での平行状態を保持して水平方
向に傾斜角を変化しており、また階段と連絡通路の連結
部分2cは、通路Urが直角方向に延びているため、平
面視にて所定曲率でカーブしていると共に、前記上下の
部材は、垂直方向にて所定間隔を存して平行に配置され
ている。また、連絡通路Ur部分2bは、上下の部材
5,7と6,8が水平状態にて互に平行に配置されてい
る。このようにして、上下ガイド部材7,8及び線状噛
合部材5,6は、前記軌道設備2に沿って連続して配置
されている。
【0029】前記上下の部材7,5と8,6は、互に平
行に配置された同じ部材からなるので、上部材7及び5
について図10に沿って更に説明する。ガイド部材7は
断面円形からなり、該ガイド部材7の真下にケース部材
32が溶接等により固定されて線状噛合部材5が配設さ
れている。該線状噛合部材5は、ピン等の回転支持部材
16,17がその長手方向を略々水平方向にして配置さ
れ、該回転支持部材にローラ18,19が回転自在に支
持されてなる。そして、該線状噛合部材5は、前記階段
部分U1 ,U2 及び連絡通路部分Urにあってはローラ
チェーン20からなる。
【0030】即ち、図10(c) に示すように、ケース部
材32は、側壁側に配置されて振止めガイドとなる側板
32bと、該側板及びガイド部材7の下面に固着されか
つ下面が開放された断面コ字状の抱持板32cと、を備
えており、該抱持板32cに抱持されてピン16及びロ
ーラ18を水平方向にしてローラチェーン20が配置さ
れている。更に、側板32a及び抱持板32cにそれぞ
れ抜止め板32d,32eが固着されて、ローラ18部
分の下方を開放された状態でローラチェーン20が落下
を防止されて抱持されている。
【0031】また、平面視においてカーブする部分2c
は、図10(d) に示すように、ケース部材32が下方を
開放する凹溝32fを有する機械加工された部材32a
からなり、該ケース部材32aがガイド部材7の下面に
ボルト102により固着されている。該ケース部材32
aは、前記側板32bと連続する側板部分32b′を有
しており、また水平方向に貫通するようにピン17が配
置されかつ押しネジにより抜止めされている。該ピン1
7は、カーブしているケース部材32aに沿って、その
長手方向が所定曲率半径の中心に向って配置されてい
る。
【0032】更に、該ピン17の前記凹溝32f部分に
おいてローラ19が回転自在に支持されている。該ロー
ラ19は、前記ローラチェーン20のローラ18に比
し、小径からなりかつ軸方向に長い構造からなる。後述
する垂直回転平面からなる駆動スプロケット10が上記
線状噛合部材5に噛合する際、垂直平面に位置するロー
ラチェーン20では、該チェーンの長手方向と駆動スプ
ロケットの回転平面が一致するため、該スプロケットの
歯幅より僅かに長くかつスプロケット歯と整合するロー
ラ18であれば足りるが、線状噛合部材5がカーブして
いる場合、所定曲率からなる線状噛合部材とスプロケッ
トの回転平面とは一致せず、ローラとスプロケット歯と
は斜めに噛合することになり、その分ローラ19は小径
で軸方向に長く構成されている(図8参照)。
【0033】更に、該カーブ部分から直線部分への継ぎ
部分は、図10(b) に示すように、ローラチェーン20
の外(ピン)リンクプレート20aがピン17′により
連結され、かつ該ピンにローラ19′が回転自在に支持
される。このようにして、一端が固定されたローラチェ
ーン20が、前述したようにケース部材32に抱持され
て平面視直線部分に延設される。
【0034】ついで、図3及び図4に沿って、前記軌道
設備2に沿って移動する移動体3について説明する。
【0035】移動体3は、枠体3aを有していると共に
階段側(正面側)が開閉自在なカバー3bにて閉塞され
ている。枠体3aの上部分には電動モータ9が取付けら
れており、該モータの出力軸はハイポイドギヤからなる
減速ベベルギヤ103を介してギヤ105に連動してい
る。更に、該ギヤ105はアイドルギヤ106を介して
ギヤ107に連動しており、該ギヤ107は枠体3aに
回転自在に支持されて垂直平面に直交する方向(横方
向)に延びる駆動回転軸10aに固定されている。該回
転軸10aには、その奥側(側壁側)に駆動スプロケッ
ト(回転噛合部材)10が固定され、その手前側(階段
側)に同期スプロケット109が固定されている。
【0036】また、枠体3aの下部には、横方向に延び
る回転軸11aが回転自在に支持されており、該回転軸
11aには、その奥側に駆動スプロケット(回転噛合部
材)11が固定され、その手前側に同期スプロケット1
10が固定されている。更に、前記上同期スプロケット
109と下同期スプロケット110とは同歯数からな
り、かつチェーン21を介して互に連動しており、従っ
て両回転軸10a,11aは同速回転する。
【0037】そして、前記上駆動スプロケット10及び
下駆動スプロケット11も同歯数からなり、それぞれ同
じピッチからなるローラチェーン20等の線状噛合部材
5,6に、その下方開口部分から噛合している。従っ
て、上駆動スプロケット10及び下駆動スプロケット1
1は、その回転により移動体3を同速度で進行し、これ
により前記上下線状噛合部材5,6が平行に配置されて
いることと相俟って、移動体3が垂直姿勢に保持され
る。ついで、図3及び図5に沿って、移動体3をガイド
部材7,8に支持する構造について説明する。前記上下
の回転軸10,11にはそれぞれ、その奥側端に前記側
板32bに転接するローラ111,111が回動自在に
支持されており、また駆動スプロケット10,11の手
前側にローラ支持アーム(部材)30,31がベアリン
グを介して回動自在に支持されている。該アーム30,
31の先端部分にはローラ支持板12a,13aが横方
向に突出して固定されており、該支持板に設けられ軸に
それぞれ2個の案内(支持)ローラ12,12,13,
13が回動自在に支持されている。前記2個の上案内ロ
ーラ12,12は、上ガイド部材7にその上方から転接
し、また前記2個の下案内ローラ13,13は、下ガイ
ド部材8にその上方から転接して、移動体3に作用する
荷重をこれらガイド部材にて支持する。
【0038】また、上ローラ支持板12aの先端部には
縦軸112を介して案内ローラ113が回動自在に支持
されており、該案内ローラ113は上ガイド部材7にそ
の奥側面から転接している。一方、図5及び図8に示す
ように、前記上下の支持アーム30,31の中間部分に
は該アームと直交する方向に延びるプレート115,1
15が固定されており、該プレート115の左右部分に
案内ローラ116,116が回動自在に支持されてい
る。これら案内ローラ116,116は、ガイド部材
5,6が垂直平面に位置している場合、ガイド部材5,
6の手前側面に転接し、前記案内ローラ113と相俟っ
て、ガイド部材5,6を左右側面から挟持して、移動体
3の縦軸廻りの振れを防止する。
【0039】図3に示すように、軌道設備2の前記下ガ
イド部材8の上方には3本のトロリー線からなる給電装
置35が該設備に沿って設けられており、該給電装置3
5はカバー117により覆われている。一方、前記下ロ
ーラ支持アーム31の上端には前記トロリー線にそれぞ
れ接触する3個の集電器を有する集電部材118が固定
されており、該部材118はカバー117のスリット1
17aを通ってカバー内に延出している。上記集電部材
118を介して給電される単相交流電気は、インバータ
119を介して3相に変換して前記直流電気モータ9に
供給されると共に、移動体3内の電気機器及び連結され
た昇降籠15の電気機器に供給される。
【0040】また、下回転軸11aと枠体3aとの間に
は電磁ブレーキ22が設けられており、該電磁ブレーキ
は、移動体3の進行時、回転軸11aの回転に基づくパ
ルスを検出し、該パルス長が所定範囲から外れたこと及
び前記同期チェーン21が切断したことを検出すると、
作動して駆動スプロケット11を停止する非常ブレーキ
を構成している。
【0041】更に、移動体3の枠体には進行方向に沿っ
て延びる棒部材からなる固定部材71が固定されてお
り、かつ該棒部材71に対向するカバー3bは切欠れて
開口(3c)している。一方、昇降籠15の本体15a
には連結部材76が配設されており、該連結部材は、ピ
ンボルトにより揺動自在に支持されているアーム部材7
7を有しており、該アーム部材は、スプリング80が張
設されてストッパ79に当接してなる。該アーム部材7
7は先端部に係合溝77aが形成されており(図6参
照)、該係合溝77aが前記棒部材71に係合すること
により、昇降籠15が移動体3に連結される。
【0042】また、移動体3のカバー3bに設けられた
開口3d(図4参照)に臨んで解放操作レバー81が設
けられており、該レバー81は連結リンク83を介して
解放部材82に連結しており、前記操作レバー81の操
作に基づき、解放部材82がアーム部材77を下から持
上げ、上記係合溝77aと棒部材71との係合を解放す
る。
【0043】昇降籠15は、図6及び図7に示すよう
に、側面視L字状の本体15aを備えており、その立上
がり部に前記連結部材76が設けられており、またその
底部に前後・左右に2個ずつキャスタ99…が配設され
ている。また、該本体15aには、折畳み自在に底板1
21及び前側板122が連結されている。更に、底板1
22の前後には渡り板123,123が起伏自在に連結
されており、また本体15aと前側板121の前後上部
との間を遮蔽板95,95が連結自在に取付けられてい
る。また、本体15aの下部には移動体3との取付け面
側に突出して複数個の支持ローラ75が設けられてお
り、該支持ローラ75が、移動体3の下部に設けられた
レール70に嵌合した状態(図3参照)で、前記連結部
材76が棒部材71に係合することにより、昇降籠15
が移動体3に一体に取付けられる。
【0044】なお、上記昇降籠15を移動体3に着脱自
在に連結する構造については、図17ないし図23に沿
って、後に詳述する。
【0045】ついで、図8及び図9に沿って軌道設備2
が平面視において湾曲している部分、即ち階段U1 ,U
2 と連絡通路Urの連絡部分2cにおいて主に機能する
安定装置36について説明する。該平面視における湾曲
部分は、前記ガイド部材7,8の側面に転動する案内ロ
ーラ116,116は、ガイド部材8が図8に示すよう
に湾曲しているため、該ガイド部材に転接せず、移動体
3の振れ止めとして機能しない。
【0046】該安定装置(安定ローラ手段;スタビライ
ザー)36は、移動体3の下ガイド部材8に対応する枠
体3a下部位置において、縦方向に支持された1対の縦
軸37a,39aを有しており、これら軸にそれぞれ同
一の歯車37,39が嵌合して互に噛合している。ま
た、これら両歯車37,39にはそれぞれ左右に離れる
方向にアーム40,41が固定されており、これらアー
ムの先端にそれぞれ縦方向に延びるスライダ(リニアガ
イド)42,43が固定されている。
【0047】該スライダ42,43にはボールを介して
支持手段45,46が上下方向移動自在に支持されてい
る。該支持手段45,46は、スライダ42,43にガ
イドされるブロック及び該ブロックに長手方向が水平方
向になるように固定されるスリーブ部材45b,46b
を有しており、これらスリーブ部材にベアリングを介し
て回転軸(水平方向軸)52,53が回転自在に支持さ
れている。
【0048】更に、該回転軸52,53の先端部にはア
ーム(第1の支持部)58,59が固定されており、該
アームの先端部にて垂直方向下方向に延びる軸(垂直方
向軸)60,61がベアリングを介して回転自在に支持
されている。該軸の先端には水平方向前後に延びるプレ
ート(第2の支持部)62,63が固定されており、該
プレートの前後部にそれぞれ案内ローラ48,49及び
50,51が回転自在に支持されている。それぞれ1対
の案内ローラ48,49及び50,51は、ガイド部材
8の進行方向に所定間隔離れて配置され、かつその外郭
形状断面円形状のガイド部材8に整合する円弧状の凹部
となっており、1対の案内ローラ48,49及び50,
51がガイド部材8を水平方向にて左右両側から整合し
て挟持するように構成されている。
【0049】ついで、上記実施の形態による階段昇降機
の作用について説明する。
【0050】まず、電動車椅子に乗った肢体不自由者が
一方の階段下にいる場合、該階段下部分に移動体3を移
動すると共に、収納場所に保管してある昇降籠15をキ
ャスタ99により移動体に臨む位置に運ぶ。この状態
で、支持ローラ75をレール70に導入して、かつアー
ム部材77の係合溝77aを棒部材71に係合するよう
に押込むことにより連結部材76を連結し、これにより
昇降籠15が移動体3に一体に取付けられる。
【0051】この状態で、昇降籠15を、図6鎖線で示
す折畳み位置から実線で示す位置に拡げて、更に渡り板
123を倒した状態で車椅子を該昇降籠15内に乗せ
る。ついで、渡り板123を立て位置にて固定すると共
に、遮蔽板95を連結し、運搬可能状態となる。この状
態は、各種センサからの信号が無接点コネクタ85,9
6を介して移動体3内蔵の制御部に送られて確認され、
この状態で駅員等のオペレータがスタートスイッチをO
Nすることにより電動モータ9が回転する。
【0052】該電動モータ9の回転は、ベベルギヤ減速
機103、ギヤ105,106を介して上回転軸10a
に伝達され、そして上駆動スプロケット10に伝達され
る。更に、前記上回転軸10aの回転は、同期スプロケ
ット109、チェーン21及びスプロケット110を介
して下回転軸11aに伝達され、下駆動スプロケット1
1を、上駆動スプロケット10と同速度で回転する。こ
れら両駆動スプロケット10,11は、同一ピッチのロ
ーラチェーン20等からなる線状噛合部材5,6に噛合
しており、かつ上下線状噛合部材5,6は平行に施設さ
れているので、上記上下両駆動スプロケット10,11
の同速回転に基づき、移動体3はガイド部材7,8に案
内されて、垂直姿勢従って昇降籠15(の底板121)
が水平姿勢を保持されて進行する。
【0053】一方、昇降籠15の重量は、キャスタ99
が浮いた状態で取付けられるため、すべて移動体3に作
用するが、該移動体3の重量は、案内ローラ12,12
が上ガイド部材7にその上方から転接すると共に、案内
ローラ13,13が下ガイド部材8にその上方から転接
することにより支持される。更に、上下のローラ111
が上下ガイド部材7,8の側壁32bに下から転接する
ことにより、線状噛合部材5,6と駆動スプロケット1
0,11との噛合が外れることを防止されている。更
に、縦軸ローラ113と、アーム30,31にそれぞれ
2個設けられたローラ116,116がガイド部材7,
8を左右方向から挟持することにより、垂直平面に軌道
設備2が位置する所にあっては、移動体3の縦軸回りの
振れが阻止されて安定して走行する。
【0054】前記軌道設備2は、階段U1 ,U2 の踊り
場Ua及び連絡通路Urでは水平になるため、その連結
部分において垂直平面においてカーブする。該垂直平面
におけるカーブ部分でも、ピンが水平方向に延びている
ため、線状噛合部材5,6は、ピンとブッシュとの屈曲
により上記カーブに沿ってローラチェーン20を連続し
て施設しており、該ローラチェーン20からなる上下の
線状噛合部材5,6に同速度で回転駆動される上下駆動
スプロケット10,11が噛合することにより、図5に
示すように、軌道設備が垂直平面で変化しても、移動体
3は垂直姿勢(昇降籠15の水平姿勢)を保持されて進
行する。
【0055】この際、ガイド部材7,8は、線状噛合部
材5,6と同様に垂直平面にてカーブ(D)して水平方
向に変向するが、移動体3の重量が作用する案内ローラ
12,12,13,13は、該ガイド部材7,8の上面
を上記カーブDに沿って進行する。該カーブにおいて
は、駆動スプロケット10,11の進行速度に対して、
カーブ外側に位置する案内ローラ12,12,13,1
3が速い速度で先行する必要があるが、各ガイド部材
7,8に対してそれぞれ2個の案内ローラ12,12及
び13,13で荷重を支持すること及び上下2個のガイ
ド部材7,8で荷重を分担・支持すること等が相俟っ
て、大きな重量が各案内ローラ12,12,13,13
に作用しているにも拘らず、駆動スプロケット10,1
2の回転力に基づき、各案内ローラ12,13が傾斜位
置Sからアーム30,31を揺動しつつ先行して水平状
態Fになる。
【0056】これにより、踊り場、連絡通路との連結部
分等垂直平面で軌道設備がカーブする場合でも、案内ロ
ーラ12,13を先行するための特別な動力を必要とせ
ず、各ローラは、移動体重量を支えつつ自動的に追従し
て、移動体3の所定姿勢を維持しつつ安定して進行す
る。
【0057】ついで、階段U1 ,U2 と連絡通路Urの
連結部分のように平面視軌道設備がカーブしている場合
(2c)について、図8及び図9に沿って説明する。垂
直平面にガイド部材8′がある場合には該ガイド部材に
2個のガイドローラ116,116が転接して移動体3
の振れ止めを行っているが、ガイド部材7,8がカーブ
している場合、上記ガイドローラ116はガイド部材8
から外れるため、振れ止めの機能を奏しない。
【0058】このために安定装置(安定ローラ手段)3
6が設けられている。ガイド部材8のカーブにより、該
ガイド部材8を挟持している前後1対の案内ローラ4
8,49及び50,51は該カーブに追従する。する
と、支持部材45,46及びスライダ42,43、アー
ム40,41を介して歯車37,39が同一角度回転
し、この状態は、曲率半径中心線Z上に移動体3の中心
部、即ち駆動スプロケット11と線状噛合部材6の噛合
位置及び歯車37,39の噛合面を位置して、ガイド部
材8の曲率に合せて、支持部材45,46を同角度反対
方向に強制的に回動したことになる。これにより、前後
1対の案内ローラ48,49及び50,51がカーブし
ているガイド部材8を挟持して転動し、カーブの曲線中
心線に直交する方向即ちカーブの接線に平行する位置に
移動体3(前後方向)が保持される。
【0059】更に、階段と連絡通路との間部分にある上
記ガイド部材カーブ部分(2c)は、図5に示すように
垂直平面においても傾斜角が水平方向に変更されてお
り、従って前後両案内ローラ48,49及び50,51
が上下方向にも相対的に移動することになる。このた
め、上記前後1対の案内ローラが垂直平面方向に変化す
るガイド部材8に追従するように、支持部材45,46
はボールスライダ42,43により上下方向に追従移動
し、上記ガイド部材の垂直平面方向の変化に拘らず、前
後案内ローラ48,49及び50,51をガイド部材8
に追従する。
【0060】また、上記ガイド部材8の垂直平面方向で
の変化により、左右両側から挟持する案内ローラ48,
49,50,51の水平軸回りも変化するが、支持部材
45,46が、それぞれスリーブ部材45b,46bに
ベアリングを介して回転軸52,53及びアーム58,
59が支持されているので、案内ローラは常に正確にガ
イド部材8の傾斜角変化に対応して左右両側面に転接す
る。
【0061】更に、前後のアーム58,59は、ガイド
部材8の垂直線上に回転軸60,61を有するプレート
62,63が回転自在に支持され、かつ該プレートにそ
れぞれ案内ローラ48,49及び50,51が支持され
ており、従って前後のプレート62,63は、それぞれ
前後位置にてガイド部材8に直交するように、即ち案内
ローラ48,49及び50,51の中心線を結ぶ延長線
1 ,Z2 が曲線中心に向うように自動的に調整され
る。これにより、各案内ローラ48,49及び50,5
1は、断面円形からなるガイド部材8に整合して、ガイ
ド部材が平面視においてカーブしているにも拘らず、正
確に左右側面が挟持する。
【0062】これにより、ガイド部材8が垂直平面方向
に傾斜角が変化していても、安定装置36の前後の案内
ローラ48,49及び50,51は、左右方向からガイ
ド部材8に正確に整合・挟持して追従し、かつこれら前
後の案内ローラの支持装置45,46に対して、ガイド
部材8の曲率に対応して常にガイド部材のカーブに平行
するように強制的に保持されて、移動体3、従って昇降
籠15の平面視カーブ部分における振れを防止する。
【0063】一方、上記平面視のカーブ部分(2c)に
おいては、図8に示すように、駆動スプロケット11
(10も同様)の回転平面は、ガイド部材8の垂直下に
ある線状噛合部材6(7も同様)の長手方向と一致しな
い。従って、図10(d) に示すように、ローラチェーン
20のローラ18よりも径が細く、かつ長いローラ19
が曲線に沿って放射方向に配設されている。この状態で
は、駆動スプロケット11(10)は、複数個例えば3
個の歯がローラ19に噛合するが、ローラ19がスプロ
ケット歯面に対して斜めになっていても、噛合開始時か
ら干渉することなく、スムーズに噛合を進行して移動体
3をカーブに沿って進めることができる。なお、上述実
施例では、平面視におけるカーブ部分にあっては、線状
噛合部材5,6にローラチェーン20を用いずに、ケー
ス部材32に植設したピン17及びローラ19を用いた
が、リンクプレートとピンを長孔により連結する等によ
り、ピンの長手方向にも所定曲率で変形し得るフレキシ
ブルローラチェーンを用いてもよい。
【0064】そして、昇降籠15を一体に取付けた移動
体3は、トロリー線からなる給電装置35からの電気の
供給を受けつつ、一方の階段U1 に沿って昇り、更に平
面視カーブして連絡通路Urに至り、該連絡通路に沿っ
て水平方向に移動し、そして再びカーブして他方の階段
2 に沿って下降して、該階段下に至る。この状態で、
昇降籠15の渡し板123を落して、電動車椅子に乗っ
た人を昇降籠15から降ろす。
【0065】この際、上記平面視カーブ部分2cでは、
電動モータ9の回転が遅くなるように制御し、移動体よ
り回転外側に位置する昇降籠15に大きな遠心力等が作
用しないようにする。また、給電装置35は、カバー1
17のスリット117aから手が入り難い構造にはなっ
ているが、該スリット部分を、切れ目付ゴム板で塞ぐ
か、又はカバーをラビリンス構造にし、手が入らないよ
うにしてもよい。
【0066】また、万一、異常事態、例えば電気の供給
が断たれた場合、電磁ブレーキ22への給電も断たれて
直ちに該ブレーキが作動し、下駆動スプロケット11を
停止して移動体3をその場にて停止する。また、制御部
等の異常により、移動体の進行速度が所定範囲を外れた
場合、パルス長を検出して電磁ブレーキ22が作動して
移動体を停止する。また同期チェーン21が切断した場
合も、該切断を検知して電磁ブレーキ21を作動する。
更に、線状噛合部材5,6を構成するローラチェーン2
0は、切断する可能性は極めて少ないが、例え切断して
も、ローラチェーン20は抱持板32c内に抱持されて
いるため、落下することはなく、駆動スプロケット1
0,11との噛合関係は保持され、かつこの状態で電磁
ブレーキ21が作動して移動体が停止される。
【0067】ついで、図11ないし図16に沿って、本
発明の第2の実施の形態について説明する。
【0068】本実施の形態は、先の実施の形態に対し
て、線状噛合部材52 ,62 が、その長手方向を略々垂
直にして配置された回転支持部材162 及び該回転支持
部材に回転自在に支持されたローラ182 を有する点で
大きく相違している。具体的には、上記線状噛合部材5
2 ,62 が、ピン162 及びブッシュをその長手方向が
略々垂直方向になるように配置して水平方向に屈曲し得
ると共に、垂直方向に所定曲率にて湾曲し得るフレキシ
ブルローラチェーン202 からなり、該チェーン202
が移動体32 側の横方向に開口aする抱持板32cに抱
持されている。
【0069】該抱持板32c,32cは、図11に示す
ように、前記跨線橋に沿って施設された軌道設備2に設
けられたフレーム130の上下に設置されており、更に
該フレームには、前記抱持板の直上位置においてガイド
部材72 ,82 が固定されている。従って、上記フレキ
シブルローラチェーン202 は、垂直平面で傾斜角が変
化する階段踊り場部分Ua及び階段U1 ,U2 と連絡通
路Urとの連結部分では、上記垂直方向に湾曲し得るフ
レキシブルチェーンの特性に基づき、比較的ゆるやかな
カーブ(小さな曲率)での湾曲にて対応し、また平面視
において湾曲する階段と連絡通路との連結部分2cで
は、ローラチェーンのピン及びブッシュの相対回転によ
る屈曲に基づき、比較的急なカーブ(大きな曲率)での
湾曲にて対応し得る。また、上下のフレキシブルローラ
チェーン52 ,62 及びガイド部材72 ,82 は、先の
もの同様に所定間隔離れて平行に配設されている。ま
た、上下のガイド部材の間には、前述と同様に、歩行者
用の手摺り33及び給電装置35が配置されている。
【0070】移動体3は、図11及び図13に示すよう
に、減速機付電動モータ9を有しており、該モータ9の
出力軸9aは上方に向いて突出しており、該出力軸9a
に上回転噛合部材を構成する駆動スプロケット102
びベベルギヤ131が同軸状に固定されている。該駆動
スプロケット102 は、前記抱持板32cの横方向の開
口aから前記上線状噛合部材52 を構成するフレキシブ
ルローラチェーン202 に係合する。一方、ベベルギヤ
131に噛合するベベルギヤ134が、円筒部材132
に回転自在に支持されている横軸133の一端に固定さ
れており、かつ該横軸の他端には同期チェーン21が巻
掛けられる同期スプロケット109が固定されている。
【0071】更に、前記円筒部材132は枠体3aにベ
アリング134,134を介して回転自在に支持されて
おり、かつ該円筒部材132には前記電動モータ9を固
定・支持する支持枠135が固定されている。従って、
該電動モータ9は、支持枠135により枠体3aに対し
て揺動自在に支持されている。一方、上記枠体3aには
横支持軸136及び縦支持軸137が設けられており、
横支持軸136には案内ローラ122 が回転自在に支持
されていると共に該案内ローラ122 は前記ガイド部材
2 に上方から転接して、移動体3に作用する重量を支
持する。また、横支持軸137にも案内ローラ139が
回転自在に支持されており、該案内ローラ139は前記
ガイド部材72 に横方向から転接している。
【0072】また、図14に詳示するように、前記支持
枠135には前記案内ローラ122を挟んだ前後にロー
ラ140,140が回転自在に支持されていると共に、
モータ9の上部にローラ141が回転自在に支持されて
いる。上記上部の前後ローラ140,140はガイド部
材72 にその上方から転接しており、かつ下部ローラ1
41は前記ガイド部材72 と一体にフレーム130先端
に設けられたガイド部材72 ′にその下方から転接して
おり、従ってこれら上部ローラ140,140及び下部
ローラ141にてガイド部材72 ,72 ′を上下から挟
持するようになっている。従って、上回転噛合部材を構
成する駆動スプロケット102 は、上線状噛合部材52
を構成するフレキシブルローラチェーン202 に隣接す
るガイド部材72 ,72 ′にガイドされて、その回転平
面が前記ローラチェーン202 の長手方向(施設方向)
に略々一致するように揺動自在に支持され、かつ該駆動
スプロケット102 と一体に支持枠135に支持されて
いる電動モータ9も、前記ローラチェーン202 の長手
方向の接線水平面にその出力軸9aが直交するように揺
動自在に支持される。
【0073】一方、図15に示すように、移動体3の下
部には前記同期チェーン21が巻掛けられるスプロケッ
ト110が横支持軸142に固定されて配置されてお
り、該横支持軸142は枠体3aにベアリング133に
て回転自在に支持されている円筒部材143に回転自在
に支持されており、かつ該支持軸の一端にベベルギヤ1
45が固定されている。また、前記円筒部材143には
支持枠146が固定されており、該支持枠の下部には非
常ブレーキ手段を構成する電磁ブレーキ22が配設され
ている。該電磁ブレーキ22の入力軸22aには下回転
噛合部材を構成する駆動スプロケット112 とベベルギ
ヤ147が一体に固定されている。該ベベルギヤ147
は前記ベベルギヤ145と噛合しており、また前記駆動
スプロケット112 は、抱持板32cの横方向開口部か
ら前記下線状噛合部材62 を構成するフレキシブルロー
ラチェーン202 に噛合している。
【0074】また、前記枠体3aには横支持軸149が
設けられており、該支持軸149には案内ローラ132
がその上方から転接して、移動体3に作用する重量を支
持している。また、前記支持枠146には、前記上ユニ
ットのローラ140と同様に、前後方向に所定間隔存し
て2個のローラ150が回転自在に支持されており、該
ローラ150は、前記ガイド部材82 と一体のガイド部
材82 ′にその下方から転接している。従って、前記下
回転噛合部材を構成する駆動スプロケット112 も、下
線状噛合部材62 を構成するフレキシブルローラチェー
ン202 に隣接するガイド部材82 ,82 ′にガイドさ
れて、その回転平面が前記ローラチェーン202 の長手
方向(施設方向)に略々一致するように揺動自在に支持
される。
【0075】ついで、本実施の形態による安定装置(安
定ローラ手段、スタビライザー)362 について図16
に沿って説明する。軌道設備2のフレーム130下部に
はアングル部材151を介してレール(ガイド部材)6
5が固定されており、該レール65は前記下ガイド部材
2 に近接して一体かつ平行に配置されている。また、
移動体3の枠体3aの該レール65に対向する下部分に
は、1対の縦軸37a,39aにより同一径からなる歯
車37,39が回転自在に支持されていると共に互に噛
合している。
【0076】これら両歯車37,39にはそれぞれアー
ム40,41が固定されており、かつこれらアームの先
端にはそれぞれ縦方向に延びるボールスライダ(リニア
ガイド)42,43が固定されている。該スライダには
それぞれ支持手段45,46が上下方向移動自在に支持
されており、該支持手段は上記スライダに上下移動自在
にガイドされるブロック45a,46a、該ブロックに
回転自在に支持される水平回転軸52及び該回転軸に固
定されるアーム58,59を有している。そして、これ
らアーム58,59には、それぞれ前記レール65を横
方向にて挟むように案内ローラ48,49及び50,5
1が回転自在に支持されている。
【0077】なお、本実施の形態では、先に説明した安
定装置36のように案内ローラ48,49及び50,5
1を取付けたアームを、垂直方向軸を中心に回転自在に
支持していない。従って、レール65がカーブする場
合、常にアームが曲率半径方向に向くとは限らず、この
ため、図16(a) に示すように、両ローラ48,49と
レール65との間に僅かな間隙を存する必要がある。従
って、案内ローラ48,49及び50,51は、それぞ
れフランジ48a,49a…を有しており、これらフラ
ンジによりレール65の上下方向を挟むように構成して
いる。
【0078】ついで、上記第2の実施の形態による階段
昇降機の作用について説明する。前記第1の実施の形態
と同様に、昇降籠を移動体3に一体に連結し、該昇降籠
に電動車椅子に乗った肢体不自由者等を乗せる。
【0079】この状態で、スタートスイッチを押して電
動モータ9を回転すると、該モータ9の出力軸9aから
直接上駆動スプロケット102 に回転が伝達され、更に
ベベルギヤ131,134、同期スプロケット109、
チェーン21、スプロケット110、ベベルギヤ145
及び147を介して下駆動スプロケット112 に伝達さ
れる。これら両駆動スプロケット102 ,112 は、そ
れぞれ上下線状噛合部材52 ,62 を構成するフレキシ
ブルローラチェーン202 にそれぞれ横方向から噛合
し、かつ両駆動スプロケット102 ,112 が同速で回
転することにより、移動体3は、昇降籠を水平状態に保
持する姿勢を保ちつつ、ガイド部材72 ,82 に案内さ
れて移動する。この際、昇降籠等から移動体3に作用す
る重量は、案内ローラ122 ,132 を介して上下ガイ
ド部材72 ,82 にて担持される。
【0080】移動体3は、軌道設備2が踊り場及び階段
と連絡通路を連結部分において垂直平面にて傾斜角が変
化する場合も、上述した上下の駆動スプロケット10
2 ,112 の同速駆動により垂直姿勢を保持されるが、
この際、上下のフレキシブルローラチェーン202 (5
2 ,62 )は、その長手方向(施設方向)の傾斜角が変
化するため、移動体と上下フレキシブルチェーンの角度
とは相対的に変化する。
【0081】上駆動スプロケット102 及び電動モータ
9を一体的に支持している支持枠135は、横支持軸1
33(円筒部132)を中心に枠体3aに揺動自在に支
持され、かつローラ140,141,141によりガイ
ド部材72 ,72 ′にガイドされているので、上記移動
体3が、フレキシブルチェーンの長手方向に対して相対
的に角度変化しても、上駆動スプロケット102 の回転
平面は、ローラチェーン202 の長手方向に一致するよ
うに自動的に揺動する。更に、電動モータ9も一体に揺
動し、該モータ9の出力軸9aの回転が、ユニバーサル
ジョイント等を介することなく、常に直接上駆動スプロ
ケット102 に伝達される。
【0082】同様に、下駆動スプロケット112 及び非
常ブレーキ22を保持している支持枠146も自動的に
揺動し、下駆動スプロケット112 の回転平面が下ロー
ラチェーンの長手方向に一致すると共に、該駆動スプロ
ケットの回転が常に一体的に非常ブレーキ22に伝達さ
れる。また、下駆動スプロケット112 の回転が常に一
体に非常ブレーキ22に伝えられており、該非常ブレー
キがパルス長を常に正確に検知して、異常時に非常ブレ
ーキを確実に作動する。
【0083】この際、ガイド部材72 ,72 ′,82
2 ′に案内されるローラ140,,141,150
は、電動モータ9又は非常ブレーキ22等を支持してい
る支持枠135,146の重量のみが作用するので、ガ
イド部材の角度変化に追従して、容易に支持枠を揺動
し、上下駆動スプロケット102 ,112 を常に上下フ
レキシブルローラチェーン202 に真横から同じ角度に
て正確に噛合する。該正確な駆動スプロケットのフレキ
シブルチェーンへの噛合、並びに電動モータ9からの駆
動スプロケットへの直接駆動により、高い伝動効率によ
り正確かつ確実に移動体3を移動し得る。
【0084】また、階段と連絡通路の連結部分のよう
に、軌道設備が平面視において湾曲している部分(2
c)においては、先の実施の形態と同様な安定装置36
2 が機能して、移動体3の縦軸廻りの振れを阻止する。
この際、レール65を挟持するローラ48,49及び5
0,51との間に僅かな隙間を有するが、各ローラがフ
ランジを有するため、レールの垂直平面での角度変化に
追従して各ローラを上下に移動し得ると共に、レールを
挟持するローラのいずれか一方がレール65に常に密接
して転動するため、移動体3の振れを防止することがで
きる。
【0085】なお、該第2の実施の形態は、上下の線状
噛合部材52 ,62 としてフレキシブルローラチェーン
202 を用い、比較的ゆるやかなカーブ(小さな曲率)
となる垂直平面の軌道設備変化をピンとブッシュとのガ
タに基づくフレキシブルチェーンの湾曲にて対応し、か
つ比較的きついカーブ(大きな曲率)となる平面視での
軌道設備変化をピンとブッシュとの相対回転による屈曲
にて対応するので、跨線橋等の設備全長に亘って一連の
フレキシブルチェーンを施設すれば足り、また跨線橋等
に限らず、螺旋階段等の他の設備にも容易に対応するこ
とができる。
【0086】ついで、本発明の特徴部分である昇降籠1
5の移動体3への着脱について、図17ないし図23に
沿って説明する。
【0087】移動体3の正面側には図19ないし図21
に示すように、一側方寄りに固定部材を構成する棒部材
71が水平方向に延びて枠体3aに固定されていると共
に、他側方寄りに連結解放用の操作レバー81が配置さ
れており、かつこれら棒部材71及び操作レバー81に
対応するカバー3bは開口3c,3dしている。上記操
作レバー81は連結手段(リンク)83を構成するシャ
フト159に固定されて回転自在に支持されていると共
に、スプリング160及びストッパにより所定状態に位
置決めされている。更に、前記シャフト159は前記駆
動回転軸10aの下方を通って横方向他側に延びてお
り、かつシャフト先端部においてアーム162が固定さ
れている。該アームはL字状からなり、上記操作レバー
81の位置決めの状態にあっては、一方部が連結部材7
6のアーム部材77の上方に臨む位置にあって、該アー
ム部材77の上方の回動を阻止している。
【0088】また、前記L字状アーム162の他方部に
はプレート163が連結されており、該プレートの他端
には、枠体3aにブラケットを介して回転自在に支持さ
れている解放アーム(部材)82が長孔163a及びピ
ンを介して連結されている。該解放アーム82の先端は
前記連結部76のアーム部材77の下方に臨む位置にあ
って、前記操作レバー81の操作により、該アーム部材
77を上方に蹴上げることができる。
【0089】一方、昇降籠15に設けられた連結部材7
6は、図20及び図22に詳示するように、本体15a
に横軸165を中心に回転自在に支持されたアーム部材
77を有しており、該アーム部材はその先端部が本体1
5aの側方に突出して係合溝77aが形成されている。
また、該アーム部材には引張りばね80が本体との間に
張設されて、該アーム部材77をストッパ79に当接し
て位置決めしている。更に、本体15aの側方に一部を
突出して無接点コネクタ85及び接触コネクタ125が
設けられており、昇降籠15を移動体に連結した状態
で、上記無接点コネクタ85は移動体3の無接点コネク
タ86に近接し、かつ上記接触コネクタ125は移動体
3の接点166に接触する(図17参照)。上記無接点
コネクタ85,86は、昇降籠15に配置された各種セ
ンサ、例えば前側板122が立上り位置にあることを検
知するセンサS1(図6参照)、渡し板123が立上り
位置にあることを検知するセンサS2(図7参照)及び
遮蔽板95が閉じられたことを検知するセンサS3(図
23参照)、即ち電動車椅子が昇降籠に乗かって安全な
状態になったことを確認する各センサ並びに歩行者等と
接触したことを検知するセンサ等からの信号を移動体3
のコンピュータに伝達し、また接触コネクタ125,1
66は、昇降籠15に設けられた電気機器、例えば警報
灯等に移動体から電気を供給する。
【0090】昇降籠15は、前述した図6、図7及び図
17に示すように、L字形の本体15aに対して、底板
121及び前側板122が折畳み自在に連結されてお
り、かつ本体と底板との間にガスシリンダ167が介設
されて、底板及び前側板の重量をバランスして開閉を容
易にしている。また、本体15aの底面には、前後及び
左右に計4個のキャスタ99…が取付けられている。
【0091】図17及び図18に示すように、昇降籠本
体15aの下部には前記底板121と反対側に突出して
2個のガイドローラ73,73及び2個の支持ローラ7
5,75が回転自在に設置されている。ガイドローラ7
3は、移動体15の前後方向外側に配置されていると共
に、支持ローラ75に比して小径からなりかつ軸方向に
長い構造になっている。また、支持ローラ75は、前記
2個のガイドローラ73の間、即ち移動体15の前後方
向中央寄りに所定間隔隔てて2個配置されており、かつ
前記ガイドローラに比して幅狭でかつ大径からなる。
【0092】一方、移動体3の正面側(階段側)下部に
は、図19に示すように、その前後方向に貫通するレー
ル70が設置されている。該レール70は、正面側に底
面70cから上方に立上って下縁部70bが形成されて
おり、かつ上方から垂下して上縁部70eが形成され
て、その間が開口70fしており、前記支持ローラ75
が底面70c上を転動してこれら上下の縁部70b,7
0eにて抱持される。更に、前記下縁部70bの前後側
端部は底面70cに向かって傾斜する傾斜案内部70a
となっており、前記ガイドローラ73が該傾斜案内部7
0aに案内されて下縁部70b上を転動する。また、図
18(a) に示すように、前記レール70の奥側面70g
はその前後側端部が奥側即ち昇降籠取付け側と反対側に
向って傾斜する案内面70dとなっており、これら案内
面70dは、ガイドローラ73の先端に当接して、支持
ローラ75をレール底面70cに導入すると共に、連結
部材76のアーム部材77が移動体3と干渉することを
阻止する。
【0093】図23は、昇降籠15を拡げた際に、本体
15aと前側板122の前後上部を遮蔽する遮蔽板95
の支持手段89を示す図であり、該遮蔽板85は、正面
視楕円形からなる昇降籠に合せて垂直面に対して斜めに
連結される。上記支持手段89は、本体15aに直交す
る方向に回転自在に支持された横方向軸90を有してお
り、該横方向軸の先端にL字状の中間プレート91が固
定されている。該プレートの先端には前記横方向軸90
と直交する面に長手方向を位置して軸92が回転自在に
支持されており、該軸92の前後端部は遮蔽板95の基
部に支持されている。更に、該遮蔽板基部の前記軸92
を支持する孔は長孔95aになっており、遮蔽板95を
その幅方向に対して所定量揺動自在に支持している。ま
た、該遮蔽板95の先端部にはピン96が該板の幅方向
に延びて設けられており、また前側板122には該ピン
を受入れる孔170(図6参照)が形成されている。
【0094】ついで、昇降籠15の移動体3への着脱操
作について説明する。まず、駅員等のオペレータは、昇
降籠15を保管場所から移動体3の前後方向に臨む位置
にキャスタ99により転がしながら運搬する。
【0095】この状態で、図18に示すように、昇降籠
15を、キャスタ99を利用して移動体3に平行に移動
して、先行するガイドローラ73をレール70に導入す
る。この際、昇降籠15が移動体3に近づき過ぎている
場合は、ガイドローラ73の先端が奥側案内面70dに
当接して昇降籠を正規の位置になるように修正する。更
に、該ガイドローラ73は、レールの傾斜案内部70a
に転接し、該案内部70aに沿って下縁部70bに乗り
上げる。すると、昇降籠15は後方のキャスタ99を中
心として前方が持上げられ、更に該ガイドローラ73を
下縁部70bに案内して移動することにより、前方の支
持ローラ75がレール70に導入される。
【0096】該前方の支持ローラ75は、レールの底面
70cに沿って移動し、上・下縁部70b,70e及び
奥側面70gとの間に抱持される。そして、昇降籠15
の移動に伴い、後方の支持ローラ75もレール70に導
入され、同様に上・下縁部及び奥側面の間に抱持され、
これにより、前後支持ローラ75,75がレール70に
支持されると共に抜止め・抱持され、図17に示すよう
に、手前側の両キャスタ99が地面についた状態で、昇
降籠15は傾斜してその下方奥側が移動体3に連結され
る。
【0097】そして、適正な位置にて昇降籠の前後方向
(横)移動を停止して、前記レール70に支持されてい
る支持ローラ75,75を支持点として、該昇降籠15
を図17の矢印G方向に回動する。すると、連結部材7
6のアーム部材77が切欠き口3cから移動体3内に入
って、該アーム部材77の先端が棒部材71に当接する
ことにより引張りばね80に抗して回動し、ついでその
係合溝77aが該ばね80により棒部材71に係合す
る。この際、アーム162は、前記棒部材71に当接し
ている状態のアーム部材77の先端に当接してスプリン
グ160に抗して回動し、前記アーム部材77の係合溝
77aが棒部材71に係合した状態で、スプリング16
0によりストッパとの当接位置に戻って、アーム部材7
7が棒部材71との係合から外れることを阻止する。
【0098】これにより、昇降籠15は移動体3に一体
的に連結される。この際、昇降籠15は、まずガイドロ
ーラ73を下縁部70bに案内することにより前方が持
上げられるが、傾斜案内面70aにガイドローラ73が
案内されて後方キャスタを支持点として前方が持上げら
れるので、大きな力を必要とせず、ついで手前側を矢印
G方向に回動して手前側が持上げられるが、支持ローラ
75を支持点とすると共に、昇降籠15自体は折畳み位
置にあってモーメントは小さく、上記矢印G方向の回動
による昇降籠15の持上げに大きな力を要しない。従っ
て、連結部材76が自動的に棒部材71に係合すること
と相俟って、昇降籠15の取付けは、モータ等の動力を
必要としない簡単な構成でありながら、大きな人力を必
要とすることなく容易に行うことができる。
【0099】この状態で、昇降籠は、本体15aに対し
ガスシリンダ167の作用により底板121及び前側板
122を倒し、更に前側板122を立上げることにより
拡げられる。更に、倒した状態にある渡し板123(図
7参照)により、車椅子を底板上に移載した後、該渡し
板を起立する。この状態で、斜めに向けて折畳み位置に
ある前後の遮蔽板95を、軸92を中心に拡き方向に回
動すると共に、横方向軸90を中心にその幅方向が丸み
をおびた前側板122に整合する方向に回動する。そし
て、遮蔽板95の先端に設けられたピン96を、前記長
孔95aによる該遮蔽板の幅方向揺動により前側板12
2の連結孔170(図6参照)に挿込む。これにより、
昇降籠に車椅子を乗せた運転可能状態となり、各センサ
S1,S2,S3から上記前側板122、渡り板123
及び遮蔽板95の連結信号が無接点コネクタ85,86
を介して移動体3のコンピュータに送信されて確認され
た後、オペレータのスタートボタン操作により前述した
ように移動体3が移動される。なおこの際、昇降籠15
は、全キャスタ99が浮いた状態にあって、連絡通路U
rにあっても、キャスタ99がその地面に触れることは
ない。
【0100】前述した車椅子等の身障者運搬後、前後渡
り板123を内側に倒すと共に、前後遮蔽板95を、ピ
ン96を連結孔170から外して、横方向軸90で回動
しつつ軸91により対角線状即ちタスキ状に斜めに折畳
む。ついで、前側板122を倒して、更にこの状態で底
板121を起こして、図17の状態に、昇降籠15を折
畳む。
【0101】この状態で、オペレータは、開口3dから
手を入れて操作レバー81をスプリング160に抗して
引き操作すると、シャフト159を介してアーム162
が回転され、アーム部材77の上方に臨んで該アーム部
材の回動を阻止しているL字状アーム162の一方部を
退避位置に回動すると共に、プレート163を介して解
放アーム82を持上げるよう回動し、該アームの先端に
てアーム部材77の先端を蹴上げるように回動する。こ
れにより、アーム部材77の係合溝77aの棒部材71
への係合が解除され、連結部材76の連結が解除され
る。この状態では、図17に示すように、手前側のキャ
スタ99が地面に位置し、かつ支持ローラ75がレール
70に支持・抱持された状態にあり、昇降籠15を、支
持ローラ及びキャスタにより移動体3に平行に移動する
ことにより、支持ローラ75がレール70から外れて、
昇降籠15が分離される。
【0102】なお、ガイドローラ73は、昇降籠の前後
に設けられており、移動体3に対して前後いずれの方向
からも取付け、取外しを行うことができる。従って、跨
線橋100の一方のホームへの階段U1 の下部及び他方
のホームへの階段U2 の下部でも上記昇降籠の着脱を行
うことができ、また連絡通路Urにおいて前後いずれの
方向からでも該昇降籠の着脱を行うことができる。ま
た、上述した昇降籠の着脱装置は、第1の実施の形態は
勿論、第2の実施の形態の階段昇降機にも同様に適用さ
れるものであり、更に先に提案した特願平7−7008
1号のものにも同様に適用し得るものであって、移動体
に昇降籠を着脱自在に連結するどのような形式の階段昇
降機にも適用可能である。また、本階段昇降機は、上述
した跨線橋に限らず、地下道による階段及び連絡通路、
途中で直角等に屈曲している階段、又は通常の直線状の
階段等にも適用し得ることは勿論である。
【0103】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、昇降籠
が移動体に着脱自在に連結され、不使用時、昇降籠を分
離して保管することにより、階段を登り降りする歩行者
の邪魔になることを減少すると共に、リフター等の動力
を必要とせずに、昇降籠を連絡通路の地面等から浮かせ
て移動体に連結するものでありながら、昇降籠を移動体
に着脱することを容易かつ簡単に行うことができ、駅員
等のオペレータの負担を軽減することができる。更に、
昇降籠は、連結部材を固定部材に係合すると共に支持ロ
ーラをレールに導入・支持することにより、移動体に一
体に連結し、昇降籠から大きなモーメント等を作用する
ことがなく、軌道手段及び昇降籠の構造を簡単化及び軽
量化することができる。
【0104】請求項2に係る本発明によると、ガイドロ
ーラを縁部に設けた傾斜案内部に沿って転動するので、
レールの構造が簡単になると共に、ガイドローラのレー
ルへの導入が容易となる。
【0105】請求項3に係る本発明によると、ガイドロ
ーラが縁部に転接し、かつ支持ローラが該縁部に抱持さ
れてレールの底面に転接するので、ガイドローラ及び支
持ローラのレールへの導入が容易となり、かつ支持ロー
ラを確実にレールに保持して、移動体の連結を確実にす
ることができる。
【0106】請求項4に係る本発明によると、ガイドロ
ーラが案内面に当接して連結部材が移動体と干渉するこ
とを阻止するので、昇降籠の着脱時、移動体及び連結部
材が破損することを未然に防止することができる。
【0107】請求項5に係る本発明によると、昇降籠
を、支持ローラを支持点として回動するだけで、アーム
部材の係合溝が付勢手段により自動的に棒部材に係合し
て、昇降籠の移動体への連結を容易に行うことができ
る。
【0108】請求項6に係る本発明によると、操作レバ
ーを操作することにより、アーム部材の係合溝を棒部材
から外すことができ、昇降籠を移動体から容易に取外す
ことができる。
【0109】請求項7に係る本発明によると、無接点コ
ネクタを介して移動体と昇降籠との信号を連通するの
で、昇降籠のセンサからの信号の伝達を確実にして正確
な制御を行うことができる。
【0110】請求項8に係る本発明によると、前後方向
側面を遮蔽する遮蔽板を、昇降籠正面視の略楕円形状に
合せて、垂直平面に対して傾斜した状態で取付けること
ができると共に、斜めにした状態で収納することがで
き、デザイン性能を維持した状態で、昇降籠の組立て及
び折畳み性能をも向上することができる。
【0111】請求項9に係る本発明によると、リフター
等を用いずに、浮かした状態で昇降籠を容易に移動体に
着脱できるので、連絡通路においてもキャスタ等が通路
面に当接することがなく、かつ該連絡通路の任意の位置
において、昇降籠の取付け・取外しを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階段昇降機を跨線橋に適用した全
体構造を示す斜視図。
【図2】軌道手段を示す側面図。
【図3】第1の実施の形態による移動体を示す側断面
図。
【図4】該移動体の平面図。
【図5】移動体を所定保持して移動する構造を示す平面
図。
【図6】昇降籠を示す側断面図。
【図7】昇降籠を示す正面図。
【図8】軌道手段が水平平面にてカーブする際の安定装
置を示す平面図。
【図9】該安定装置を示す側断面図。
【図10】(a) は軌道手段が水平平面にてカーブし
ている状態を示す平面図。(b)はそのB−B線による
断面図、(c) はそのC−C線による断面図、(d)
はD−D線による断面図。
【図11】第2の実施の形態による移動体を示す側断面
図。
【図12】該移動体の正面図。
【図13】移動体の上部分を示す側面断面図。
【図14】上回転噛合部材及び電動モータの支持部分を
示す正面図。
【図15】移動体の下部分を示す側面断面図。
【図16】安定装置を示す図で、(a) は一部断面し
た側面図、(b) は平面図。
【図17】昇降籠を移動体に取付ける状態を示す側断面
図。
【図18】同様に、昇降籠を移動体に取付ける状態を示
す説明図で、(a) は平面図、(b) は側面図。
【図19】(a) は移動体を示す側面図、(b) は
その正面図。
【図20】昇降籠を移動体に連結及び解放する部分を示
す側面図。
【図21】移動体を示す平面図。
【図22】(a) は連結部分及び無接点スイッチを示
す側面図、(b) はその正面図。
【図23】昇降籠の前後方向の遮蔽手段を示す図で、
(a) は平面図、(b) は側面図、(c) は断面
図。
【図24】従来の技術を示す階段昇降機の全体側面図。
【図25】その移動体及び軌道手段を示す図22のA−
A矢視断面図。
【符号の説明】
1 階段昇降機 2 軌道手段(設備) 3 移動体 5,6,52 ,62 線状噛合部材 7,8,72 ,82 ガイド部材 9 電動モータ 10,11,102 ,112 回転噛合部材 12,13,122 ,132 案内ローラ 15 昇降籠 15a 基部 70 レール 70a 傾斜案内部 70b 縁部 70c 底面 71 固定部材(棒部材) 73 ガイドローラ 75 支持ローラ 76 連結部材 77 アーム部材 77a 係合溝 79 ストッパ 80 付勢手段(引張りばね) 81 操作レバー 82 解放部材(解放アーム) 83 連結手段(連結リンク) 85,86 無接点コネクタ 90,92 軸 95 遮蔽板 122 前側板 U1 ,U2 階段 Ur 連絡通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市田 博次 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 生田 達也 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 堀松 郁子 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 高畠 正 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 鈴木 和重 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 笹原 薫 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 武田 拡志 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 中込 憲一 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−33362(JP,A) 特開 平7−33361(JP,A) 特開 昭48−90413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/00 - 9/193

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設された軌道手段に沿って移動する移
    動体と、該移動体に着脱自在に連結されかつ搬送する対
    象物を載置する昇降籠と、を備えてなる階段昇降機にお
    いて、 前記軌道手段が、線状噛合部材と、該線状噛合部材に平
    行して配置されたガイド部材と、を有し、 前記移動体が、電動モータと、該電動モータにより回転
    され前記線状噛合部材に噛合して該移動体を進行する回
    転噛合部材と、前記ガイド部材に沿って転動する案内ロ
    ーラと、前後方向に延びかつ両側部分には傾斜案内部を
    有するレールと、固定部材と、を有し、 前記昇降籠が、前後方向外側に配置されたガイドローラ
    と、その内側に配置された複数個の支持ローラと、前記
    固定部材に係合し得る連結部材と、を有し、 前記レールの傾斜案内部に前記ガイドローラを転接する
    ことにより、前記支持ローラを持上げて前記レールに導
    入し、前記複数の支持ローラを前記レールに導入して前
    記昇降籠の移動体側を浮かして支持し、この状態で前記
    支持ローラを支持点として昇降籠を回動して前記連結部
    材を前記固定部材に係合することにより、前記昇降籠を
    移動体に一体に連結することを特徴とする、階段昇降
    機。
  2. 【請求項2】 前記レールは、前記移動体の昇降籠取付
    け側に縁部を有し、該縁部に前記傾斜案内部を形成して
    なる、 請求項1記載の階段昇降機。
  3. 【請求項3】 前記ガイドローラは、前記支持ローラに
    比して径が小さくかつ軸方向に長い構成からなり、 該ガイドローラが前記縁部に形成された傾斜案内部に当
    接し、かつ前記支持ローラが前記縁部に抱持されて前記
    レールの底面に支持されてなる、 請求項2記載の階段昇降機。
  4. 【請求項4】 前記レールは、前記昇降籠取付け側と反
    対側に、その前後両端に向って前記取付け側と反対方向
    に傾斜する案内面を有し、 前記ガイドローラが該案内面に当接して前記連結部材の
    前記移動体への干渉を阻止するように該ガイドローラの
    長さを設定してなる、 請求項1ないし3のいずれか記載の階段昇降機。
  5. 【請求項5】 前記固定部材は、前後方向に延びる棒部
    材からなり、 前記連結部材は、回動自在に支持されると共に前記棒部
    材に係合し得る係合溝を有するアーム部材と、該アーム
    部材をストッパに当接するように付勢する付勢手段と、
    を有してなる、 請求項1ないし4のいずれか記載の階段昇降機。
  6. 【請求項6】 前記移動体に、操作レバーと、前記アー
    ム部材に当接して前記係合溝を棒部材から外すように移
    動する解放部材と、前記操作レバーと解放部材とを連結
    する連結手段と、を設け、 前記操作レバーの操作により、前記アーム部材を前記付
    勢手段に抗して回動して前記係合溝と棒部材との係合を
    解放してなる、 請求項5記載の階段昇降機。
  7. 【請求項7】 前記移動体及び昇降籠に、該昇降籠を移
    動体に連結した位置にて対向するように無接点コネクタ
    を設置し、前記昇降籠に設けたセンサからの信号を前記
    無接点コネクタを介して移動体に伝達してなる、 請求項1記載の階段昇降機。
  8. 【請求項8】 前記昇降籠は、前後方向側面を遮蔽する
    遮蔽板を有し、 該遮蔽板は、互に直交する平面に配置された軸により回
    動自在にかつ折畳み自在に支持されると共に、該遮蔽板
    の幅方向に所定量揺動自在に支持されてなる、 請求項1記載の階段昇降機。
  9. 【請求項9】 前記軌道手段は、階段に沿って設置され
    ると共に、該階段から連続する連絡通路に沿って設置さ
    れてなる、 請求項1ないし8のいずれか記載の階段昇降機。
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