JP2527520B2 - 階段昇降機 - Google Patents

階段昇降機

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JP2527520B2
JP2527520B2 JP4332350A JP33235092A JP2527520B2 JP 2527520 B2 JP2527520 B2 JP 2527520B2 JP 4332350 A JP4332350 A JP 4332350A JP 33235092 A JP33235092 A JP 33235092A JP 2527520 B2 JP2527520 B2 JP 2527520B2
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car
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carrier
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宏司 河合
親幸 東出
佳裕 北村
恵美 西野
喜正 山本
英男 菊池
由雄 島田
秀範 鈴木
広志 青木
隆弘 清水
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Daido Kogyo Co Ltd
East Japan Railway Co
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Daido Kogyo Co Ltd
East Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段に沿って設置さ
れ、人や荷物を乗せて階段を昇降する階段昇降機に係
り、特に駅等の公共設備に用いて好適な階段昇降機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、身体の不自由な人に対しても公共
施設の利用が図られており、特に車椅子に乗ったままで
の駅等の階段の利用が望まれている。利用者の多い大き
な施設では、身障者専用のエレベータ等を設置すること
は可能であるが、該エレベータ等は高価であると共に、
その設置スペースも大きくかつ設置工事に長期間を要す
る。
【0003】そこで、公共施設、特に利用頻度のあまり
多くない施設にあっては、安価でかつ設置スペースも小
さく、そして工事も簡単な階段昇降機が注目されてい
る。
【0004】ところで、このような階段昇降機として
は、例えば特開昭58−63676号公報に開示された
ものがある。この階段昇降機200は、図16に示すよ
うに、階段201の側壁202に沿って取り付けられた
ガイドレール203,205を備えており、ガイドレー
ル203,205には長孔203a,205aが形成さ
れている。また、ガイドレール203の下面にはラック
210が取り付けられている(図17参照)。
【0005】一方、移動体209は、ガイドレール20
3,205側に延設された一対のアーム207,207
(図18参照)と、アーム207,207の先端部に回
転自在に支持された案内ローラ部206,206と(図
17参照)を有しており、案内ローラ部206,206
がガイドレール203,205内に配設されることに基
づき、移動体209がガイドレール203,205に移
動自在に支持されるようになっている。なお、ガイドレ
ール203,205の長孔203a,205aの開口幅
は、図19に示すように、案内ローラ206,206の
上下寸法(外径)よりも小さく設定されており、案内ロ
ーラ206,206が長孔203a,205aから抜け
出てしまわないようになっている。また、移動体209
には駆動スプロケット211及び電動機212が取り付
けられており、駆動スプロケット211は、上述したガ
イドレール203下面のラック210に噛合されると共
に電動機212によって回転駆動されるようになってい
る。
【0006】また一方、移動体209にはボルト213
によって搬送体215が固設されており、その搬送体2
15の下面にはキャスタ216,216,216,21
6が取り付けられている。
【0007】以上の構成により、階段昇降機200を使
用しない場合には、ボルト213による固定を解除して
搬送体215を移動体209から取り外し、該搬送体2
15を通行の邪魔にならない場所に保管しておく。この
とき、搬送体215にはキャスタ216,…216が付
いているので、階段201から保管場所までは手押し運
搬によって移動させる。
【0008】そして、階段昇降機200を使用して例え
ば車椅子に乗った人を下階から上階まで搬送する場合に
は、移動体209を電動運転してガイドレール203,
205の下端部まで移動させる。一方、搬送体215
は、保管場所から取り出して手押し運搬によって移動体
209のところまで移動し、搬送体215をボルト21
3によって移動体209に取り付ける。この搬送体21
5に人が乗り込んだ後は、移動体209の電動機212
を起動して駆動スプロケット211を回転駆動する。す
ると、駆動スプロケット211が噛合されているラック
210はガイドレール203側に固定されているため、
駆動スプロケット211を支持している移動体209が
ガイドレール203,205に沿って階段201を昇り
始める。この搬送体215が上階に到達すると電動機2
12の駆動を止め、移動体209及び搬送体215を停
止させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例によると、搬送体215はボルト213によって移
動体209に取り付けられていた。したがって、搬送体
215を移動体209に取り付ける場合には、搬送体2
15側のボルト213が移動体209のボルト穴位置
(不図示)に一致するように搬送体215を動かしてボ
ルト213の位置を調整しなければならず、その位置調
整作業が面倒であった。また、ボルト213は、容易に
外れないように強くねじ込まなければならないため、ボ
ルト213をねじ込むための工具が必要であった。特に
駅の階段等の公共設備に適用する場合、車椅子等を載せ
るために比較的重い構造からなる搬送体を移動して上記
位置合せをすることは、極めて面倒であるが、階段昇降
機を使用する度に該面倒な作業をすることになり、大変
困難な作業を駅員等のオペレータに強いることになる。
【0010】また、仮に階段201を昇降している最中
にボルト213が外れた場合には、搬送体215が落下
してしまうという問題もあった。
【0011】そこで、本発明は、工具を必要とせず搬送
体を移動体に簡単に着脱できると共に、該搬送体が移動
体から容易に外れないようにし、かつ外れそうな場合に
は適切な処理が行われる階段昇降機を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、階段(5)に施設されたガイ
ド装置(6)と、該ガイド装置に支持されると共に該ガ
イド装置に沿って電動運転される移動体(20)と、該
移動体に着脱自在に連結されて前記ガイド装置に沿って
移動する搬送体(100)と、を備える階段昇降機にお
いて、前記移動体(20)が、該移動体の移動方向に略
々平行する鉛直平面にその軸線が位置する軸部材からな
る被連結部材(42)を有し、前記搬送体(100)
が、搬送する対象物を載置する搬送体本体(K)と、該
搬送体本体を前記被連結部材(42)に連結する連結装
置(170)と、を有し、該連結装置(170)が、前
記搬送体本体(K)に支持された第1のクランプ部材
(172)と、該第1のクランプ部材の中間部に回転自
在に支持されたレバー部材(173)と、該レバー部材
の中間部に支持されて該レバー部材の回転に伴って前記
第1のクランプ部材に対して相対移動をする第2のクラ
ンプ部材(175)と、を有して、前記レバー部材に作
用する操作力に対して前記第1及び第2のクランプ部材
が倍力機構を構成してなり、前記レバー部材(173)
の回転によって、前記搬送体本体(K)を前記鉛直平面
と直交する方向に移動しつつ、前記第1のクランプ部材
(12)と前記第2のクランプ部材(175)とが前記
被連結部材(42)を挟持する、ことを特徴とする。好
ましくは、前記第1のクランプ部材(172)が、前記
搬送体本体(K)に球面軸受け(171)を介して支持
される。
【0013】この場合、前記一対のクランプ部材(17
2,175)の内の一のクランプ部材(175)が、ロ
ック部材(177)を移動自在に支持し、他のクランプ
部材(172)が、前記ロック部材(177)が係合さ
れる係合部(172b)を有し、かつ、前記ロック部材
(177)を前記係合部(172b)に係合することに
より前記一対のクランプ部材(172,175)の相対
移動を阻止して前記被連結部材(42)が挟持された状
態を保つ、ようにすると好ましい。
【0014】また、前記ロック部材(177)の位置を
検知する位置検知装置(137)を備え、かつ、前記ロ
ック部材(177)が前記係合部(172b)に係合さ
れていないときは、前記移動体(20)の電動運転を停
止する、ようにしてもよい。
【0015】
【作用】以上構成に基づき、階段昇降機(1)を使用し
ない場合は、前記搬送体(100)を、階段(5)以外
の通行の邪魔にならない場所に保管しておく。一方、階
段昇降機(1)を使用する場合には、前記保管している
搬送体(100)を階段(5)のところまで搬送して、
前記搬送体(100)の連結装置(170)を前記移動
体(20)側の被連結部材(42)に対向させる。そし
て、オペレータは、レバー部材(173)の握り部を持
って該レバー部材を回動操作し、第2のクランプ部材
(175)を軸部材からなる被連結部材(42)に引っ
掛けて、この状態でレバー部材を反対方向に強く回動操
作する。すると、第2のクランプ部材(175)は被連
結部材(42)に引っ掛かって移動が阻止されているた
め、前記レバー部材の回動は倍力されて第1のクランプ
部材(172)に伝達され、該第1のクランプ部材を、
被連結部材(42)に近づく方向、即ち該被連結部材の
軸線方向鉛直平面に対して略々直交する方向に移動し、
従って該クランプ部材に連結されている搬送体本体
(K)を移動体(42)に近づける方向に移動しつつ、
該第1のクランプ部材(172)が第2のクランプ部材
(175)との間で被連結部材(42)を挟持する。こ
の状態では、前記第1のクランプ部材(172)は搬送
体本体(K)に支持されているため、この連結装置(1
70)により、搬送体(100)は移動体(20)に連
結される。次に、前記ガイド装置(6)に支持された移
動体(20)を電動運転すると、該移動体(20)はガ
イド装置(6)に沿って移動し、該移動体(20)に連
結された搬送体(100)も前記移動体(20)と共に
階段(5)を昇降する。なお、前記レバー部材(17
3)を上述の方向とは逆の方向に回転した場合には、前
記第2のクランプ部材(175)は前記第1のクランプ
部材(172)に対して逆方向の相対移動をして、前記
搬送体(100)と前記移動体(20)との連結が解除
される。したがって、前記搬送体(100)は前記移動
体(20)に着脱自在に連結されることとなる。なお、
第1のクランプ部材(172)を、球面軸受け(17
1)を介して支持すると、前記連結装置(170)によ
る搬送体(100)の取付けに際し、搬送体(100)
が被連結部材(42)に対して傾斜状態となる場合もあ
るが、この場合でも、第2のクランプ部材(175)を
被連結部材(42)の軸線に合せて、正確にクランプす
ることができ、また移動体(20)が連結装置(17
0)を介して搬送体(100)を搬送する際、連結装置
(170)に、搬送体の重量に基づく荷重が作用せず、
連結装置には、専ら、搬送体を牽引する力が作用する。
【0016】なお、カッコ内の符号は、図面を参照する
ものであるが、何ら構成を限定するものではない。
【0017】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0018】本実施例に係る階段昇降機1は、図1に示
すように、下階2と上階3とを連絡する階段5に施設さ
れたガイド装置6を備えており、ガイド装置6には、牽
引車(移動体)20及びかご(搬送体)100が移動自
在に支持されている。そして、この牽引車20及びかご
100は互いに連結されており、牽引車20が電動運転
されてガイド装置6に沿って移動することに基づき、か
ご100が階段5を昇降するように構成されている。
【0019】まず、これらの牽引車20及びかご100
を支持するガイド装置6について、図1乃至図3に沿っ
て説明する。
【0020】このガイド装置6は、図2に示すように、
その脚部7がドリルアンカ(不図示)によって階段側壁
5aから所定の距離離れた階段踏面5b上に固定される
ことに基づき、側壁5aに沿って取り付けられている。
ガイド装置6がこのように取り付けられているため、ガ
イド装置6と側壁5aとの間には空間Sが形成されてい
る。
【0021】このガイド装置6の階段5側(図2の左側
をいう。以下「表側」とし、反対に側壁5a側を「裏
側」とする。)の所定高さには、かご用案内レール部1
1が上階3から下階2までに亘って形成されており、か
ご用案内レール部11は凹所8を有している。この凹所
8の上面及び下面には、断面が略円形状をした上ローラ
ガイド9及び下ローラガイド10がそれぞれ取り付けら
れており、これらのローラガイド9,10には、回転自
在に支持された案内ローラ117,119を介してかご
100が支持されるようになっている。なお、ローラガ
イド9,10は、図1に示すように、その間隔(上ロー
ラガイド9から下ローラガイド10までの上下方向の距
離)が階段5の下階2から上階3に亘って一定ではなく
変化しているが、これは、案内ローラ117,119を
介して支持されるかご100が水平姿勢を保ったまま移
動するようにするためである。
【0022】また、このガイド装置6の高さは800m
m〜900mmであり、その上端部には、階段5を昇降
する人のための手摺部12が上階3から下階2までに亘
って形成されている。
【0023】さらに、ガイド装置6の、側壁5aに対向
する側には、図3に詳示するように、牽引車用案内レー
ル17が上階3から下階2までに亘って形成されてお
り、牽引車用案内レール17は、所定間隔を置いて配置
されることに基づき溝部6aを形成するレール部材17
a,17bと、上述した空間S内に突設されたレール部
材17cと、からなっている。
【0024】またさらに、手摺部12の下裏側には板状
部材13が垂下されており、この板状部材13はレール
部材17aと共に、下方が開口する凹所を形成してい
る。これらの板状部材13とレール部材17aとにより
形成される凹所には、ローラチェーンからなるチェーン
15が配設されており、このチェーン15は、所定量の
遊びを許容すると共に落ちないように保持されている。
すなわち、これらのチェーン15、板状部材13、及び
レール部材17aによってチェーンラック16が構成さ
れている。一方、このレール部材17cの下方には給電
用トロリダクト19が配設されており、この給電用トロ
リダクト19の内部には、不図示の電源から電圧の印加
された給電線19aが収納されている。なお、上述した
チェーンラック16及び給電線19aも、階段5に沿っ
て上階3から下階2までに亘って形成されている。
【0025】次に、上述したガイド装置6に沿って移動
する牽引車20(移動体)について、図3乃至図5に沿
って説明する。
【0026】牽引車20は、図3に示すように、箱状の
本体20aを備えており、かかる本体20aの下方には
板状部材21が垂下されている。この板状部材21には
4つのローラ22a,22b,22c,22dが回転自
在に支持されており、ローラ22a,22c及びローラ
22b,22dが、上述したレール部材17cの板厚に
応じた間隙を有するように上下に所定距離離れて配設さ
れている。また、本体20aの下部からはローラ支持ブ
ラケット23a,23bが水平に延設されており、ロー
ラ支持ブラケット23a,23bには垂直な回転軸をも
つローラ25a,25bが支持されている(片側のみ図
示)。そして、牽引車20をガイド装置6に取り付けた
状態では、上述した4つのローラ22a,…22dがレ
ール部材17cを上下から挟持すると共に、2つのロー
ラ25a,25bがレール部材17bとレール部材17
cとの間に配設されるため、牽引車20は移動自在に支
持されるようになっている。このとき、4つのローラ2
2a,…22dは牽引車20の上下位置を規定し、また
他の2つのローラ25a,25bは牽引車20の水平位
置を規定することとなる。また、ローラ32a,35a
は、上述したレール部材17a,17bによって形成さ
れる溝部6a内を転動するようになっている。これによ
って、牽引車20は前後いずれの方向にも倒れないよう
に立設された状態で支持される。
【0027】また、本体20aの下方には管状部材26
も垂下されており、この管状部材26には給電部材29
が固定されている。この給電部材29は、上述した給電
線19aに摺動接触する接触子を有しており、この給電
部材29からのコード27は管状部材26内を通って本
体20aまで配設されている。
【0028】一方、この本体20aの内部には、図4に
詳示するように、電動機30が立設した状態で取り付け
られており、この電動機30には、上述した給電線19
a、給電部材29、及びコード27を介して電気が供給
されている。この電動機30は、インバータ制御によっ
てその駆動速度が加減できるようになっており、かご1
00の最大移動速度は11m/minで、かつスロース
タート並びにスローダウンストップが可能になってい
る。また、この電動機30の下方にはギアボックス31
が取り付けられており、ギアボックス31からはガイド
装置6に向かって水平に出力軸31aが突出している。
さらに、この出力軸31aには駆動スプロケット32が
固設されており、駆動スプロケット32は、上述したチ
ェーンラック16に噛合されている。したがって、電動
機30を起動すると駆動スプロケット32が回転駆動さ
れ、駆動スプロケット32を支持している牽引車20
は、チェーンラック16が取り付けられているガイド装
置6に沿って移動するようになっている。その結果、こ
の牽引車20に連結されたかご100は、ガイド装置6
に沿って階段5を昇降することとなる。なお、上述した
電動機30内にはブレーキ(不図示)が装備されてお
り、このブレーキは、電動機30への電力供給が中止さ
れた場合に作動するようになっている。したがって、か
ご100を停止するために所定の操作をして電動機30
への電力供給を中止した場合や、停電等の場合には、こ
のブレーキが作動して駆動スプロケット32がロックさ
れ、牽引車20は、その移動が阻止されてガイド装置6
上に停止するようになっている。その結果、牽引車20
に連結されたかご100もガイド装置6上に停止され、
牽引車20及びかご100が、それらの自重によってガ
イド装置6に沿って落下しないようになっている。
【0029】また一方、この牽引車20の本体20aに
は、ギアボックス31の出力軸31aと同じ高さで、か
つその出力軸31aと平行となるように従動軸33が配
設されており(図4及び図5参照)、その従動軸33は
本体20aに回転自在に支持されている。この従動軸3
3の前端部には従動スプロケット35が固設されてお
り、従動スプロケット35も、駆動スプロケット32と
同様にチェーンラック16に噛合されている。したがっ
て、牽引車20の移動時には従動スプロケット35が回
転するようになっている。また、本体20a内の部分に
は、図5に示すように、回転速度検出用の円板36が固
設されており、この円板36は、従動スプロケット35
及び従動軸33と共に一体的に回転するようになってい
る。さらに、この円板36には放射状に多数の孔(不図
示)が穿設されており、それらの孔に対向する位置に
は、円板36を挟むようにフォトセンサ37が配設され
て円板36の回転数を検知するようになっている。
【0030】またさらに、従動軸33の後端側には安全
ブレーキ39が配設されており、この安全ブレーキ39
は、フォトセンサ37から所定以上の信号が入力された
場合に作動するようになっている。また、この安全ブレ
ーキ39は、上述した電動機30内のブレーキと同様
に、停電等によって電力供給が中止された場合にも作動
するようになっている。そして、この安全ブレーキ39
が作動すると、従動軸33及び従動スプロケット35の
回転がロックされ、牽引車20の移動が停止されるよう
になっている。
【0031】なお、駆動スプロケット32及び従動スプ
ロケット35の先端側にはローラ32a,35aがそれ
ぞれ回転自在に支持されており、これらのローラ32
a,35aは、上述したレール部材17a,17bによ
って形成される溝部6a内を転動するようになってい
る。これによって、牽引車20は前後いずれの方向にも
倒れないように立設した状態に支持され、かつチェーン
ラック16と両スプロケット32,35との噛合も確保
されるようになっている。
【0032】また、この牽引車20本体20aの前面に
は、図4に示すように、後述するアタッチメント170
が連結される被連結部40が形成されている。この被連
結部40は、本体20aに形成された開口部41を有し
ており、開口部41には軸部材(被連結部材)42が、
牽引車20の移動方向に略々平行する鉛直平面にその軸
線が位置するように横架されている。そして、この軸部
材42をアタッチメント170が挟持するのに基づい
て、かご100が牽引車20に連結されて推力が与えら
れると共に手前側に倒れないように支持されるようにな
っている。なお、この被連結部40の内側には、フォト
センサ(位置検知装置)137が配設されており、軸部
材42とアタッチメント170との連結状態をモニタす
るようになっている(詳細は図9(b)にて後述)。
【0033】次に、上述したガイド装置6に移動自在に
支持されると共に牽引車20から推力を与えられて階段
5を昇降するかご(搬送体)100の構造について、図
6乃至図14に沿って説明するかご100はかご本体
(搬送体本体)Kを備えており、かご本体Kは折り畳め
るように構成されている。このかご本体Kは、例えば階
段昇降時などで組み立てられた状態では、略長方形状を
した底板122の各端縁から枠体101,125、及び
渡し板160,161が立設され、さらに枠体101,
125間には遮断部材132,132が横架されて底板
122の四方が閉塞されるようになっている。そして、
底板122には、搬送する対象物(例えば人や荷物)が
載置されるようになっている。
【0034】このうち枠体101の側部には、図6
(b)に示すように、その上部及び下部にブラケット1
02,103が固設されており、上側のブラケット10
2に固設された軸部材102aにはローラ支持装置10
4が回転自在に取り付けられている。このローラ支持装
置104はくの字状のローラフレーム105を備えてお
り、ローラフレーム105には、下側のブラケット10
3に係合してローラフレーム105を所定の位置Mに固
定するロック装置Lが取り付けられている。
【0035】このロック装置L等について説明すると、
図7(a)に詳示するように、ローラフレーム105は
その内部が空洞になっており、その中間部105bには
軸部材106が固設されている。この軸部材106の片
側はローラフレーム105から突出しており、該突出し
た部分には案内ローラ117が回転自在に支持されてい
る。一方、このローラフレーム105内部には、軸部材
106に回転自在に支持されたレバー107が配設され
ており、レバー107とローラフレーム105との間に
は、レバー107を反時計周りの方向に付勢するスプリ
ング109が介装されている。また、このローラフレー
ム105には接触式のリミットスイッチ110が取り付
けられており、レバー107の一端部107aを検知す
るようになっている。一方、レバー107の他端部10
7bにはリンク部材111が回転自在に支持されてお
り、さらにリンク部材111にはリンク部材112が枢
支されている。なお、このリンク部材112は、ローラ
フレーム105に取り付けられたガイド部材113によ
って摺動自在に支持されており、レバー107及びリン
ク部材111の回転に応じてガイド部材113の長手方
向に移動するようになっている。また、このリンク部材
112の先端部には、図7(b)に示すように、2組の
リンク部材115a,115bが回転自在に支持されて
おり、さらにその先端にはスライダ116a,116b
が枢支されている。そして、これらのスライダ116
a,116bは、ローラフレーム105に取り付けられ
たガイド部材108a,108bによって摺動自在に支
持されており、リンク部材112の移動に伴ってガイド
部材108a,108b内を摺動するようになってい
る。これにより、レバー107が、スプリング109に
付勢されてリミットスイッチ110をオンしている状態
(図7(a)中の実線にて示す状態)にある場合は、ス
ライダ116a,116b先端部がガイド部材108
a,108bより突出し、またスプリング109に抗し
てレバー107が回転された場合(図7(a)中の二点
鎖線にて示す位置にある場合)には、スライダ116
a,116bは、リンク部材111、リンク部材11
2、及びリンク部材115a,115b等を介して移動
されて、それらの先端部がガイド部材108a,108
bから突出しない状態となる。
【0036】一方、下側のブラケット103は、図7
(b)に二点鎖線で詳示するように、ローラフレーム1
05の幅よりも少々広い間隙を有しており、またスライ
ダ116a,116bが嵌入される貫通孔103a,1
03bが穿設されている。さらに、この下側のブラケッ
ト103の下端部には、図6(b)に示すように、軸部
材118が取り付けられており、かかる軸部材118
は、上述した軸部材106と同様にその片側が突出され
ている。そして、この突出した部分には、案内ローラ1
19が回転自在に支持されている。
【0037】なお、上述した案内ローラ117及び案内
ローラ119は、その断面形状がいずれも鼓形状をして
おり、断面形状が円形状をしたローラガイド9,10に
係合されるようになっている。そして、これらの案内ロ
ーラ117,119がローラガイド9,10に係合する
と、案内ローラ117,119端部側は大径部となって
いるため、それらの係合は外れないようになっている。
【0038】一方、ローラフレーム105を回転自在に
支持するブラケット102の上面には、かご本体Kを牽
引車20に連結するアタッチメント(連結装置)170
が取り付けられている。
【0039】このアタッチメント170は、図8(b)
に示すように、球面軸受け171を介してかご本体Kに
支持された基体(第1のクランプ部材)172を有して
おり、この基体172の先端部172aは、開口部41
の軸部材42に係合されるように凹んだ形状をしてい
る。なお、この基体172の側部には、後述するロック
部材177が係合される切り欠き部(係合部)172b
が形成されている(図9参照)。
【0040】また、クランプレバー(レバー部材)17
3は、その先端部173aが基体172に回転自在に支
持されており、その先端部173aから所定距離だけ離
れたところ(173b)には爪部材(第2のクランプ部
材)175が回転自在に支持されている。この爪部材1
75は、その先端部175aが凹んで軸部材42に係合
し得るようになっており、またクランプレバー173の
回転に伴って基体172に対して相対移動をするように
構成されている。そして、基体172及び爪部材175
は、それらが相対移動することにより、軸部材42を挟
持し、かご本体Kを牽引車20に連結するように構成さ
れている。
【0041】なお、上述したように基体172が球面軸
受け171を介してかご本体Kに支持されているのは、
牽引車20に連結される基体172は、昇降時にはガイ
ド装置6の傾斜角に応じてその傾き角が変化するのに対
して、案内ローラ117,119を介して支持されるか
ご本体Kは、ほぼ水平姿勢を保ったままで傾き角は変化
せず、その結果、かご本体Kと基体172との間では相
対的に角度差が生ずるため、この角度差を吸収する必要
があるからである。また、この球面軸受け171は、図
8(a)に示すように、側壁5aに平行な平面内にて角
度θ(=15度)だけ傾くように取り付けられている
が、これは、基体172が最大30度位まで傾くのに対
し、一般的な球面軸受けは±20度しか揺動幅がないた
め、予め球面軸受けを傾けて取り付けておくことにより
基体172の傾きに十分に追従させるためである。
【0042】一方、この爪部材175の上面には、図9
及び図10に詳示するように、ホルダ部材176が取り
付けられており、このホルダ部材176にはその長手方
向に貫通孔178が形成されている(図10参照)。な
お、この貫通孔178は、大径部178aと小径部17
8bとからなっている。
【0043】また、この貫通孔178には、ロック部材
177の軸部177dが嵌装されており、ロック部材1
77がホルダ部材176に回転自在に支持されている。
この軸部177dの先端部からは、遮蔽部177aがそ
の半径方向に突出するように取り付けられており、また
軸部177dの後端部からは、レバー部177b及びロ
ック部177cがそれぞれ半径方向に突出するように取
り付けられている。なお、レバー部177bの突出方向
は、遮蔽部177aの突出方向とほぼ90度をなしてお
り、またロック部177cの突出方向は、レバー部17
7bの突出方向とほぼ90度をなしている。したがっ
て、ロック部177cは遮蔽部177aとはほぼ反対の
方向に突出している。一方、これらレバー部177b及
びロック部177cにおけるホルダ部材176に対向す
る面で、かつ軸部177dの周りには、略十字状の凸部
180が形成されており、ホルダ部材176にはその凸
部180に係合し得るように略十字状の凹部181が形
成されている。また、大径部178aに嵌装されている
軸部177dにはスプリングコイル179が遊嵌されて
おり、スプリングコイル179の先端部が遮蔽部177
aに当接されることに基づき、遮蔽部177aを先端側
に付勢するようになっている。つまり、ロック部材17
7は、スプリングコイル179によって先端方向に付勢
されているため、外力が作用しない状態では凸部180
と凹部181とが係合し、ロック部材177を所定の回
転位置に保持するようになっている。
【0044】また、ロック部177cは、その先端部が
下方に折り曲げて形成されており(図9(a)参照)、
レバー部177bの回転に伴って、基体172の側面に
形成された切り欠き部(係合部)172bに係合するよ
うになっている(図9(b)参照)。そして、係合時に
は基体172及び爪部材175の相互移動が阻止され、
軸部材42が基体172及び爪部材175によって挟持
された状態が保たれるようになっている。
【0045】一方、このロック部177cが切り欠き部
172bに係合している状態では、遮蔽部177aは回
転して立設された状態となっており、牽引車20に取り
付けられたフォトセンサ(位置検知装置)137の光路
を塞ぐようになっている。なお、遮蔽部177aがフォ
トセンサ137の光路を塞いでいるときは、ロック部1
77cと切り欠き部172bとの係合が保たれて基体1
72及び爪部材175は軸部材42を挟持したままとな
っているため、通常の電動運転が行われる。これに対
し、遮蔽部177aがフォトセンサ137の光路を塞い
でいないときは、ロック部177cと切り欠き部172
bとの係合が外れて、かご100と牽引車20との連結
が解除される危険性があるため、フォトセンサ137の
検知信号に基づいて例えば牽引車20の電動運転を停止
する等の、安全のための所定の制御が行われるようにな
っている。
【0046】以上のように、ブラケット102,10
3、ローラフレーム105、アタッチメント170を支
持している枠体101の下端部には、図11に示すよう
に、略長方形状の移動ベース120が固設されている。
この移動ベース120等の下面にはキャスタ121,1
21,121,121が取り付けられており、全方向に
手押し搬送できるようになっている。
【0047】また、この枠体101の下端部には軸部材
122aを中心にして回転自在に底板122が支持され
ている。なお、上述した移動ベース120はこの底板1
22よりも投影面積が小さくなるように形成されてお
り、またこれらの移動ベース120と底板122との間
にはガス式緩衝器123が介装されている(図6(c)
参照)。
【0048】さらに、底板122の先端縁122bには
枠体125が回転自在に支持されている。その支持構造
を、図12に沿って説明すると、底板122の先端縁1
22bには板状部材126が立設されており、この板状
部材126には丁番127を介して枠体125のフレー
ム125aが取り付けられている。また、フレーム12
5aの下端にはロック部材129が回転自在に支持され
ており、底板122側の板状部材126に突設されたピ
ン130に係止されるようになっている。さらに、これ
らのフレーム125a等は外板131にて覆われてお
り、その外板131の下端部には開口部131aが形成
されて、ロック部材129を回転できるようになってい
る。
【0049】そして、このロック部材129とピン13
0との係合を外して枠体125を底板122側に折り畳
み、該底板122を枠体125と共に枠体101側に折
り畳むことにより、図6(c)中に二点鎖線で示すよう
に底板122及び枠体101,125が移動ベース12
0に対して立設された状態となり、かご100の投影面
積が小さくなるようになっている。なお、上述した丁番
127は油圧式のダンパが内蔵されたものであり、ガス
式緩衝器123と共に、底板122等の回転に伴うショ
ックを緩和するようになっている。また、枠体101の
前端部及び後端部には障害物センサ140,141が取
り付けられており、それらのセンサ140,141から
の信号は不図示の制御装置に入力されるようになってい
る。そして、かご100の移動経路に障害物があるとき
は、電動機30を停止するようになっている。
【0050】次に、枠体101の両上側部101aに回
転自在に支持された遮断部材132,132について説
明する。なお、遮断部材132,132の構造及びその
取り付け構造は同じであるため、片側の遮断部材132
についてのみ、図13及び図14に沿って説明する。
【0051】この遮断部材132は、丁番133を介し
て枠体101の上部に取り付けられている。この丁番1
33は、枠体101に固設された板状部材133aを有
しており、板状部材133aには、丁番ねじ133bが
鉛直方向に取り付けられている。この丁番ねじ133b
の上部には筒状部材133cが180度回転自在に支持
されており、この筒状部材133cには、断面がL字状
の部材(以下「L字状部材」とする)135がボルト1
36を介して回転自在に支持されている。このL字状部
材135は、図13(b)に示すように、遮断部材13
2側に取り付けられており、したがってこの遮断部材1
32は、丁番ねじ133bを回転中心軸として水平に回
転すると共に、ボルト136を回転中心軸としても回転
するように構成されている。なお、このL字状部材13
5の中央部には、ピン139が突設されており、ボルト
136を中心に回転するようになっている。
【0052】一方、上述した丁番ねじ133bの下部に
は、筒状部材133cと同様に筒状部材133dが回転
自在に支持されており、この筒状部材133dには、長
孔138aが形成された係止部材138が回転自在に支
持されている。この長孔138aには、図14に詳示す
るごとく、L字状部材135の中央部に突設されたピン
139が嵌装されており、L字状部材135をボルト1
36を中心に回転させるとピン139も回転され、その
ピン139と係合している係止部材138は、ピン13
9によって回転位置を規定されながら、筒状部材133
dを中心に回転するようになっている。このとき、ピン
139は長孔138a内を摺動するが、ピン139が長
孔138aの端部まで移動するとL字状部材135のそ
れ以上の回転が阻止されて遮断部材132の回転が規制
されるようになっている。つまり、係止部材138とピ
ン139とによってL字状部材135、すなわち遮断部
材132の最大回転位置を規定するように構成されてい
る(この最大回転位置は図14にて鎖線で示しており、
以下「最大揺動位置Q」とする)。
【0053】また一方、遮断部材132には、その長手
方向に移動するように2本のロック部材150,151
が配置されており、これらのロック部材150,151
は、回転自在に支持されたリンク部材152によって連
結されている。そして、ロック部材150を、その先端
部が遮断部材132から突出するように移動させると、
リンク部材152を介してロック部材151も移動し、
その先端部も遮断部材132から突出するように構成さ
れている。また、枠体101,125の所定位置には係
合部153,155が形成されており、遮断部材132
を最大揺動位置Qに保持した状態でロック部材150,
151を移動させるとそれらの先端部に係合し、遮断部
材132の回転位置を規定して、枠体101,125間
を閉塞するようになっている。
【0054】また、底板122の長手方向両端縁には前
後渡し板160,161が配置されており、それらの前
後渡し板160,161は開位置と閉位置とを取るよう
に開閉自在に支持されている。そして、これらの前後渡
し板160,161は、閉じた状態では底板122の長
手方向から立設された状態に保持されて枠体101,1
25間を閉塞するようになっており、また開いた状態で
は図6(b)に示すように車いすに乗った人がかご10
0に乗り込めるようになっている。
【0055】これらの前後渡し板160,161の支持
構造を簡単に説明すると、前後渡し板160,161を
支持する枠体101,125の下部内側には、4つのガ
イド板162,162,162,162が取り付けられ
ており(図6(b)参照)、これらのガイド板162,
…にはそれぞれ長孔162a,…が形成されている(図
6(d)参照)。そして、その長孔162aには前後渡
し板160,161の側部(枠体101,125に対向
する部分)から突設されたピン160aが嵌装されてお
り、前後渡し板160,161は回転自在に支持される
こととなる。一方、これらのガイド板162,…にはU
溝部162bが形成されており、該U溝部162bに係
合自在となるピン160bが前渡し板160に突設され
ている。したがって、ピン160bをU溝部162bに
係合させた場合には前渡し板160は立設した状態で保
持され、ピン160aが長孔162a内を移動するよう
に前渡し板160を移動させてピン160bとU溝部1
62bとの係合を外した場合には、前渡し板160は回
転自在となり、上述したように開くことができるように
なっている。
【0056】なお、枠体101、及びガイド装置6の上
下両端部には停止スイッチ(不図示)が取り付けられて
おり、非常時にはかご100を停止できるようになって
いる。また、かご100にはケーブルを介して操作ボッ
クス(不図示)を接続できるようになっており、階段昇
降機1の使用時には駅員がかご100と併走しながらか
かる操作ボックスを操作してかご100の運転操作を行
うようになっている。
【0057】ついで、上述実施例の作用について説明す
る。
【0058】階段昇降機1を使用しない場合には、かご
100を折り畳んだ状態で保管場所に保管する。
【0059】まず、かご100を折り畳む作用について
説明すると、遮断部材132に取り付けられているハン
ドル(不図示)を操作してロック部材150を移動させ
る。すると、ロック部材151もリンク部材152を介
して移動し、両ロック部材150,151の先端部は遮
断部材132内に引き込まれる。この状態では、両ロッ
ク部材150,151と係合部153,155との係合
が外れており、遮断部材132は回転自在の状態となっ
ている。そして、遮断部材132を、ボルト136を回
転中心軸として回転すると共に、丁番ねじ133bを回
転中心軸として水平に回転することにより、遮断部材1
32は枠体101に沿った位置に配設される。次に、渡
し板160,161を底板122側に折り畳む。そし
て、枠体125下方のロック部材129を外して枠体1
25を回転すると共に、底板122を枠体101に対し
て回転する。これらの枠体125及び底板122の回転
に際してはガス式緩衝器123等が作用し、ゆっくりと
折り畳まれることとなる。また、ローラ支持装置104
のレバー107を、スプリング109に抗して時計周り
の方向に回転する。すると、リンク部材111,11
2,115a,115bを介してスライダ116a,1
16bが移動し、それらの先端部はガイド部材108
a,108bから突出しない状態となる。この状態でロ
ーラフレーム105を、軸部材102aを中心に時計周
りの方向に回転させる。
【0060】かご100はこのように折り畳まれた状態
で保管されるが、階段昇降機1を使用する場合には、例
えば駅員がかご100をその保管場所から出し、折り畳
まれた状態のかご100を手押し運搬によって下階2の
ガイド装置6下端まで搬送する。
【0061】次に、牽引車20をガイド装置6の下端ま
で移動した上で、この牽引車20にかごを連結するが、
そのときの作用について、図15に沿って説明する。
【0062】まず、アタッチメント170が牽引車20
の開口部41に対向する位置に来るように、かご100
を適当な場所まで移動させ、その状態でクランプレバー
173を牽引車20側(図15(a)中の矢印Dで示す
方向)に倒す。すると、クランプレバー173は、その
先端部173aを中心に回転し、その回転に伴って爪部
材175も図15(a)に示すように移動する。そし
て、さらにクランプレバー173を倒し、図15(b)
に示すように爪部材175の先端部175aを軸部材4
2に係合させる。この状態でクランプレバー173を手
前側に引くと(図15(c))、爪部材175には引き
方向に力が作用すると共に基体172には押し方向に力
が作用するが、これらの力は、クランプレバー173の
倍力機構によってかなり大きなものとなる。そして、爪
部材175は、その先端部175aが軸部材42に係合
されて移動しないものの、基体172は、該基体172
を支持しているかご本体Kと共に軸部材42側(牽引車
20側)に移動し、その結果、軸部材42は基体172
及び爪部材175によって挟持されることとなる。な
お、基体172の高さはもともと軸部材42の高さと一
致するように設定されているため、基体172の先端部
172aと軸部材42との係合は容易に行われる。
【0063】さらに、クランプレバー173を倒すと、
図9(a)(b)に示すように、爪部材175が基体1
72上に密着した状態となる。この状態で、ロック部材
177のレバー部177bをスプリング179に抗して
引きながら90度回転すると、ロック部177cが回転
して基体172の切り欠き部172bに係合し、爪部材
175及び基体172の相互移動が禁止される。また、
ロック部材177先端の遮蔽部177aは立設され、フ
ォトセンサ137の光路を閉塞する。レバー部177b
から手を離すと、ロック部材177はスプリング179
の付勢力に伴って移動し、凸部180と凹部181とが
係合して、ロック部材177が回転しないようにロック
される。
【0064】このようにクランプレバー173を手前側
に引くと、その倍力機構によってかご100はガイド装
置6に近づく方向に移動するが、このときローラフレー
ム105は回転されて案内ローラ117は正規位置より
も低い位置にあるため、案内ローラ117はローラガイ
ド9には干渉しない。また、ローラガイド10は、図6
(b)に示す如く、その端部が真直ぐに延設されている
ため、下方の案内ローラ119の取り付け高さよりもロ
ーラガイド10の方が低い。したがって、案内ローラ1
19は正規位置のままであるにもかかわらず、ローラガ
イド10に干渉しない。このようにいずれの案内ローラ
117,119も、ローラガイド9,10に干渉しない
ため、ローラガイド9,10が形成されている凹所8内
まで入り込む。この状態でローラフレーム105を正規
位置Mまで回転し、ロック装置Lによって固定すると、
上側の案内ローラ117のみローラガイド9に係合され
て、かご100はガイド装置6に沿って移動自在に支持
されることとなる。
【0065】次に、底板122及び枠体125を回転さ
せてかご100を組み立てる。このとき、下階側の遮断
部材132及び渡し板160は開いた状態とし、上階側
の遮断部材132及び渡し板161は閉じた状態とする
(図6(b)参照)。そして、階段昇降機1の利用者
(例えば車いす利用者)がかご100内に乗り込んだ後
は前渡し板160を閉じて止め金によって固定する。次
に、遮断部材132を閉じる。この場合は、まず枠体1
01,125間が閉塞される位置まで遮断部材132を
水平方向に回転させ、さらにその位置で最大揺動位置Q
(図14参照)まで鉛直方向に揺動させる。この状態で
は、遮断部材132内のロック部材150,151が係
合部153,155(図13参照)に嵌入できるように
なっているため、これらのロック部材150,151を
移動して、遮断部材132を枠体101,125に固定
する。これでかご100は、前後渡し板160,161
及び遮断部材132,132等によって四方が取り囲ま
れた状態となる。
【0066】その後は、かご100に接続した操作ボッ
クスを操作して牽引車20内の電動機30を起動する。
電動機30が起動されると、その駆動力はギアボックス
31を介して駆動スプロケット32に伝わり、駆動スプ
ロケット32が回転駆動される。この駆動スプロケット
32はガイド装置6に取り付けられたチェーン15に噛
合されているため、牽引車20自体が牽引車用案内レー
ル17に沿って移動する。この牽引車20に伴う推進力
はアタッチメント170を介してかご100に伝えら
れ、上側の案内ローラ117がローラガイド9に係合し
ながらかご100が移動する。この状態では下側の案内
ローラ119はローラガイド10に係合していないが、
ローラガイド10は右上りに形成されているため、かご
100が移動すると徐々に係合しはじめる。
【0067】かご100が移動して両案内ローラ11
7,119がローラガイド9,10に係合すると、かご
100及びかご100に乗った人の重量はこれらの係合
部にて支持される。このとき、案内ローラ117がロー
ラガイド9に下方から付勢され、案内ローラ119がロ
ーラガイド10に上方から付勢される。なお、案内ロー
ラ117,119の端部は大径部になっているため、案
内ローラ117,119の回転軸方向の力も受ける。こ
こで、2本のローラガイド9,10の間隔は、階段5の
下階2から上階3に亘って一定ではなく所定の関係を保
って変化しているため、案内ローラ117,119を介
して支持されるかご100は、底板122が水平を保っ
た状態で移動される。このとき、操作ボックスの操作者
(例えば駅員)は上昇移動するかご100と共に移動
し、かご100の移動速度等を操作する。なお、アタッ
チメント170は牽引車20の推力をかご100に伝え
ると共に、かご100がガイド装置6から離れる方向に
転倒しないよう、その転倒モーメントも受けている。
【0068】かご100が上階3に到達した場合には操
作ボックスによって電動機30の駆動を止め、牽引車2
0及びかご100を停止させる。そして、止め金を外し
て後渡し板161を開き、上階3側の遮断部材132を
開いた後利用者を上階3に下りさせる。
【0069】その後、操作ボックスを再び操作して牽引
車20及びかご100を下階2まで移動させ、ガイド装
置6の端部に停止させる。そして、ローラ支持装置10
4のロック装置Lを解除して、ローラフレーム105を
回転させて折り畳む。この回転位置では、上側の案内ロ
ーラ117がローラガイド9に係合しない状態となる。
次に、前後渡し板160,161を底板122側に折り
畳むと共に、遮断部材132,132を収納位置に回転
する。さらに、枠体125及び底板122を回転して、
かご100を折り畳む。そして、ロック部材177によ
るロックを解除した上でクランプレバー173を操作
し、牽引車20とかご100との連結を解く。この状態
では、かご100はガイド装置6に対して移動自在とな
り、保管場所まで手押し移動により移動させる。したが
って、階段5上には、その側壁5aに沿って固定された
ガイド装置6と、ガイド装置6と側壁5aとの間に配設
された牽引車20のみが常設されることとなる。
【0070】なお、ガイド装置6に配設されたチェーン
15には従動スプロケット35が噛合されているため、
牽引車20の移動時には従動スプロケット35が回転し
ている。この従動スプロケット35の回転は、従動軸3
3を介して、従動軸33に固設されている回転速度検出
用の円板36に伝えられる。この円板36には放射状に
多数の孔が穿設されており、それらの孔に対向する位置
には、円板36を挟むようにフォトセンサ37が配設さ
れているため、円板36の回転数はフォトセンサ37に
て検知される。フォトセンサ37は円板36の回転数、
つまり牽引車20の移動速度に比例した周波数のパルス
を発生する。そして、牽引車20内に搭載した制御回路
(不図示)が、フォトセンサ37によって計測したパル
スと、基準パルス(計測したパルスから発生させた遅延
時限パルス)とを比較する。したがって、例えば電動機
30のブレーキが故障したり、かご100に載置された
対象物が重くて電動機30のトルクが不足したりして、
牽引車20が落下して設定速度を越えた場合には、異常
と判断して安全ブレーキ39の電源をOFFにする。す
ると、安全ブレーキ39は作動して、従動軸33及び従
動スプロケット35の回転が停止する。この従動スプロ
ケット35はチェーン13に噛合されているため、牽引
車20が停止する。
【0071】これにより、本実施例においては、牽引車
20に連結するかご100の位置が正規の位置から多少
ずれていたとしても、クランプレバー173の倍力機構
によって修正される。したがって、位置調整作業が簡単
で、連結作業も簡単にできる。また、かご100の連結
に際して何ら工具を必要としないため、この面からも連
結作業が簡単となる。
【0072】また、アタッチメント170には、基体1
72と爪部材175との相互移動を阻止するロック部材
177が具備されているため、かご100と牽引車20
との連結が外れにくい。さらに、アタッチメント170
と牽引車20とには連結状態をモニタするフォトセンサ
137等が配設されているため、連結が解除されてしま
う場合には事前にそれを知ることができ、安全のための
適切な制御を行うことができる。したがって、昇降中の
かご100が牽引車20から外れて推力を失い、落下す
る恐れもない。
【0073】さらに、本実施例に係る階段昇降機1は、
既存の階段5の踏面5bにガイド装置6をアンカボルト
等によって固定するだけで取り付けることができる。し
たがって、従来例に示した側壁に固定するものと異な
り、階段昇降機1の設置に際して側壁の強度を考慮する
必要がなく、どのような階段にも階段昇降機1を設置す
ることができる。また、エレベータ、エスカレータを設
置する場合のような大掛かりな土木、建築工事が不要で
付帯工事が極めて少なく、設置のための工事費及び工事
期間が少なくて良い。
【0074】またさらに、階段昇降機1を使用しない場
合には、かご100をガイド装置6及び牽引車20から
取り外しておけるため、かご100が階段5を通行する
人の邪魔にならない。仮に、かご100が昇降できる幅
があるだけの狭い階段であっても本実施例に係る階段昇
降機1を設置でき、階段昇降機1使用時にはかご100
が昇降するため人の通行はできないものの、階段昇降機
1の不使用時にはかご100を取り外して通常の歩行者
用階段として使用できる。さらに、ガイド装置6は、階
段5の側壁5aに沿って固定されてその占有面積は極小
であるため、階段昇降機1の不使用時においてガイド装
置6自体が通行の邪魔になることも最小限に抑えられ
る。
【0075】また、牽引車20は、側壁5aとガイド装
置6との間に収納されているため、階段5を通行する人
の邪魔にならない。また、このガイド装置6にも、何ら
突起が形成されていないため、混雑時にも人の流れを妨
げない。さらに、ガイド装置6の上端には手摺部12が
形成されているため、階段を昇降する人がそれを利用で
きる。またさらに、ローラガイド9,10は、ガイド装
置6に形成された凹所8内に収納されて外部には突出し
ていないため、階段を通行する人の邪魔にならず、また
衣服を汚す恐れもない。
【0076】一方、かご100の移動ベース120には
キャスタ121,…121が取り付けられているため、
かご100を簡単に手押し移動できる。なお、この手押
し移動の際にはかご100を折り畳むようになっている
ため、移動の際に他の人の通行の邪魔にならない。ま
た、この折り畳んだ状態でかご100を保管できるた
め、保管場所も小さくて済む。本実施例においては、底
板122と移動ベース120との間にガス式緩衝器12
3が配設されており、また底板122と枠体125とは
油圧式のダンパが内蔵された丁番127によって連結さ
れている。したがって、かご100をスムーズに折り畳
むことができる。また、遮断部材132,132は、丁
番133,133によって水平に回転するように支持さ
れているため、かご100を折り畳むに際して遮断部材
132,132が邪魔とならずコンパクトに折り畳むこ
とができる。
【0077】また、ローラフレーム105が回転自在に
取り付けられているため、案内ローラ117とローラガ
イド9との係合が簡単に行われる。
【0078】さらに、かご100には渡し板160,1
61が配設されているため、床面と底板122との間に
段差があるにもかかわらず車いす利用者が自身の力で乗
り降りできる。また、かご100の短手方向両端縁には
枠体101,125が立設されているため、乗り降りの
際にこれらの枠体101,125を手摺として利用でき
る。さらに、かご100は、長手方向両端が開放される
構造となっており、一側から乗り込んで他側から降りる
通り抜け方式になっている。したがって、渡し板161
の先端が上階3に到達する位置までかご100を移動さ
せるだけで利用者はかご100から上階3に下りること
ができ、ガイド装置6の全長を短くできる。その結果、
ガイド装置6の上端部が上階3中に突出して通行の邪魔
になることを防止できる。
【0079】また一方、かご100及びガイド装置6の
両端部には停止スイッチが設けられているため、駅員以
外の人でもかご100を緊急停止させることもできる。
【0080】また、上述した階段昇降機1においては、
障害物センサ140,141等のセンサが各所に配置さ
れており、異常時には作動を停止するようになっている
ため、かご100の利用者及び他の歩行者等に対しても
安全である。同時に、かご100の移動速度はフォトセ
ンサ37等によって検知すると共にその信号に基づいて
安全ブレーキ39を作動するようにしているため、各種
センサ、制御回路等の異常のため、例えば電動機30の
駆動力がガイド装置6に伝達されずに牽引車20及びか
ご100がその自重によって落下したりした場合には安
全ブレーキ39が作動する。したがって、かご100を
安全に停止させることができ、かご100の搭乗者並び
にかご100の周囲にいる人が、かご100の落下に伴
ってけがをすることもない。
【0081】さらに、かご100を移動する電動機30
はインバータ制御によって加減速が行われるようになっ
ている。したがって、スムーズな始動及び停止が可能と
なる。
【0082】またさらに、電動機30の給電は、給電線
19aと給電部材29との接触部分である給電点を移動
させながら行うことができる。したがって、電動機30
と電源とを直接1本のコードで接続するものと異なり、
牽引車20の移動に伴ってコードが絡まる恐れもない。
【0083】なお、上述実施例においては、かご100
の脱着を下階2で行う方法を既述したが、もちろんこれ
に限るものではなく、ガイド装置6を上部に延長し上階
3にてかご100の脱着を行うようにしても良い。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第1のクランプ部材と第2のクランプ部材との間にはレ
バー部材が介装されており、これら第1のクランプ部材
と第2のクランプ部材との相対移動時には、前記レバー
部材の倍力機構によって大きな力が生ずると共に、該大
きな力は、軸部材からなる被連結部材の軸線方向鉛直平
面と略々直交する方向に作用する。したがって、移動体
に連結する搬送体の位置が正規の位置から多少ずれてい
たとしても、前記レバー部材の倍力機構によって前記搬
送体が正規の位置に引き寄せられるため、正確な位置調
整は不要である。その結果、前記搬送体の連結作業も簡
単となる。また、連結装置にはレバー部材が装備されて
いるため、前記搬送体の連結に際して何ら工具を必要と
しない。したがって、この面からも連結作業が簡単とな
る。また、第1のクランプ部材を球面軸受けを介して支
持すると、搬送体が被連結部材の軸線に対して傾斜した
状態にあっても、確実に連結装置により連結することが
でき、かつ移動体が、連結装置を介して搬送体を搬送す
る際、連結装置に搬送体重量に基づく荷重が作用するこ
とがなく、搬送体を正確かつ確実に牽引することができ
る。
【0085】また、第1のクランプ部材と第2のクラン
プ部材との相互移動を阻止するロック部材を装備するこ
とにより、前記搬送体と前記移動体との連結が外れにく
くなる。さらに、前記ロック部材の位置を検知する位置
検知装置を備えた場合には、前記ロック部材がクランプ
部材の係合部に係合されていないことを検知して前記移
動体の電動運転を停止できる。したがって、昇降中の搬
送体が移動体から外れて推力を失い、落下する恐れもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る階段昇降機の一実施例を示す正面
図。
【図2】図1のA−A矢視端面図。
【図3】牽引車、及び牽引車を支持するガイド装置の詳
細構造を示す縦断面図。
【図4】牽引車の詳細構造を示す正面図。
【図5】図3のB−B矢視断面図。
【図6】(a)はかごの平面図、(b)はその正面図、
(c)はその左側面図、(d)は渡し板の支持部の構造
を示す図。
【図7】(a)はローラ支持装置の構造を示す部分断面
図、(b)は(a)のC−C断面図。
【図8】(a)はアタッチメントの構造を示す正面図、
(b)は(a)のD−D断面図。
【図9】(a)はアタッチメントの基体及び爪部材等の
詳細構造を示す側面図、(b)は(a)のロック部材を
回転させた状態を示す図。
【図10】ロック部材及びホルダ部材の構造を示す縦断
面図。
【図11】図6(b)のE−E矢視断面図。
【図12】図11のF部の詳細断面図。
【図13】(a)は遮断部材及びその取り付け構造を示
す側面図、(b)は(a)のG−G矢視断面図。
【図14】図13(a)のH−H矢視断面図。
【図15】(a)はクランプレバーを引き起こした状態
を示す図、(b)はさらにクランプレバーを引き起こし
てその先端部を軸部材に係合させた状態を示す図、
(c)はクランプレバーを元に戻してクランプする過程
を示す図、(d)はクランプ終了時の状態を示す図。
【図16】従来例を示す斜視図。
【図17】従来例における搬送体の取り付け構造を示す
詳細図。
【図18】従来例における搬送体の取り付け構造を示す
断面図。
【図19】従来例における案内ローラの支持構造を示す
図。
【符号の説明】
1 階段昇降機 2 下階 3 上階 5 階段 5a 側壁 5b 階段踏面 6 ガイド装置 9 上ローラガイド 10 下ローラガイド 11 かご用案内レール部 12 手摺部 16 チェーンラック 17 牽引車用案内レール 19 給電用トロリダクト 19a 給電線 20 移動体(牽引車) 29 給電部材 30 電動機 32 駆動スプロケット 35 従動スプロケット 36 円板 37 フォトセンサ 39 安全ブレーキ 40 被連結部 42 被連結部材(軸部材) 100 搬送体(かご) 101 枠体 104 ローラ支持装置 105 ローラフレーム 117 案内ローラ 119 案内ローラ 120 移動ベース 121 キャスタ 122 底板 125 枠体 132 遮断部材 137 位置検知装置(フォトセンサ) 170 連結装置(アタッチメント) 172 第1のクランプ部材(基体) 172b 係合部(切り欠き部) 173 レバー部材(クランプレバー) 175 第2のクランプ部材(爪部材) K 搬送体本体(かご本体) L ロック装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東出 親幸 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 北村 佳裕 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 西野 恵美 石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工 業株式会社内 (72)発明者 山本 喜正 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 菊池 英男 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 島田 由雄 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀範 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 青木 広志 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 清水 隆弘 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−63676(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段に施設されたガイド装置と、該ガイ
    ド装置に支持されると共に該ガイド装置に沿って電動運
    転される移動体と、該移動体に着脱自在に連結されて前
    記ガイド装置に沿って移動する搬送体と、を備える階段
    昇降機において、 前記移動体が、該移動体の移動方向に略々平行する鉛直
    平面にその軸線が位置する軸部材からなる被連結部材を
    有し、 前記搬送体が、搬送する対象物を載置する搬送体本体
    と、該搬送体本体を前記被連結部材に連結する連結装置
    と、を有し、 該連結装置が、前記搬送体本体に回転自在に支持された
    第1のクランプ部材と、該第1のクランプ部材の中間部
    に回転自在に支持されたレバー部材と、該レバー部材の
    中間部に支持されて該レバー部材の回転に伴って前記第
    1のクランプ部材に対して相対移動をする第2のクラン
    プ部材と、を有して、前記レバー部材に作用する操作力
    に対して前記第1及び第2のクランプ部材が倍力機構を
    構成してなり、 前記レバー部材の回転によって、前記搬送体本体を前記
    鉛直平面と直交する方向に移動しつつ、前記第1のクラ
    ンプ部材と前記第2のクランプ部材とが前記被連結部材
    を挟持する、 ことを特徴とする階段昇降機。
  2. 【請求項2】 前記第1のクランプ部材が、前記搬送体
    本体に球面軸受けを介して支持される、 請求項1記載の階段昇降機。
  3. 【請求項3】 前記一対のクランプ部材の内の一のクラ
    ンプ部材が、ロック部材を移動自在に支持し、 他のクランプ部材が、前記ロック部材が係合される係合
    部を有し、かつ、 前記ロック部材を前記係合部に係合することにより前記
    一対のクランプ部材の相対移動を阻止して前記被連結部
    材が挟持された状態を保つ、 請求項1又は2記載の階段昇降機。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材の位置を検知する位置検
    知装置を備え、かつ、 前記ロック部材が前記係合部に係合されていないとき
    は、前記移動体の電動運転を停止する、 請求項3記載の階段昇降機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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