JP3299400B2 - 避雷器における避雷素子の積層体 - Google Patents

避雷器における避雷素子の積層体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、避雷器における避雷素
子の積層体に関し、詳細には、避雷器や耐雷碍子等の碍
管内に装備される避雷素子の積層体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より雷サージ等の異常電圧から各種
機器等を保護する目的で送電線あるいは配電線路等に多
くの避雷器が設置されている。
【0003】この避雷器11の一般的な構造としては、例
えば図2に示すように、碍管となるゴムモールド材12の
内部に、非直線抵抗特性を有する避雷素子13を複数個積
層して繊維強化プラスチック(以下FRPと言う)製絶
縁筒14内に収容するとともに、その両端に、少なくとも
一方にバネ15を介して導電材料からなる電極端子16,17
を配設した構成の避雷素子の積層体18が収容されてい
る。
【0004】ところで、上記避雷器11では、予期しない
大規模な雷撃があると、避雷素子13が異常放電して高
温、高圧のアークが発生し、このアークにより積層体18
を構成するFRP製絶縁筒14内に大量のガスが発生し内
圧が急激に上昇してFRP製絶縁筒14が破裂し、ゴムモ
ールド材12を破損するとともに、周辺各種機器をも破損
することが起こる。
【0005】そこで近年、避雷器11に予期しない大規模
な雷撃があっても、ゴムモールド材12の破損はもとより
周辺各種機器への影響が最小限に抑えられるように、積
層体18を構成するFRP製絶縁筒14として、籠状に形成
されその側面に複数の開口を設けたFRP製絶縁筒14
(特開昭62−195811号公報)、あるいは、筒壁の内外を
貫通した放圧用の孔やスリットまたは筒壁の内面に形成
された放圧用の凹部やスリットを有するFRP製絶縁筒
14(特開昭63−45805 号公報、特開平 1−166421号公
報、特開平 1−186518号公報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されているF
RP製絶縁筒14では、いずれも筒壁に放圧部が形成され
ていることから、予期しない大規模な雷撃を受けFRP
製絶縁筒14内に大量のガスが発生して内圧が急激に上昇
しても、それを放圧し得る反面、籠状に形成されたもの
は、その形状が複雑であり且つその製作にはかなりの費
用が嵩みコスト高となり、実用的ではない。また、筒壁
に放圧用の孔やスリットもしくは凹部を形成したもの
は、それらの孔やスリットもしくは凹部を形成するには
FRPの強度が高く且つ硬いためレーザ加工機などの特
殊な加工によらなければならず製作コストの高いものと
なる。またいずれも、FRP製絶縁筒14内に避雷素子13
を複数個積層して収容し、その両端に、少なくとも一方
にバネ15を介して導電材料からなる電極端子16,17を配
設し、FRP製絶縁筒14と電極端子16,17をピン19で固
定して積層体18を製作するため、製作作業が煩雑で作業
性が悪い。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、製作が比較的容易で且つ製
作コストの低い避雷器における避雷素子の積層体を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る避雷器における避雷素子の積層体
は、1つあるいは積層された複数の避雷素子の上下端
に、円錐部を備える電極金具を避雷素子側が末広がりと
なるように少なくとも一方にバネを介在させて積層し、
この積層体の電極金具の頭部を除く外周に、その外周形
状を備える少なくとも2片以上の繊維強化プラスチック
(FRP)製絶縁体を取付けて囲繞するとともに、電極
金具の頭部と円錐部の間の凹部外周に巻線を施してなる
ものである。
【0009】そして、上記避雷器における避雷素子の積
層体においては、巻線は銅線などの金属線等も使用でき
特に限定されるものではないが、変質がしにくく、比較
的強度のあるガラス繊維などの繊維巻線が好適に使用で
きる。またこの繊維巻線の場合、さらに樹脂を含浸した
ものであってもよい。また、繊維巻線がプリプレグシー
トであってもよい。
【0010】
【作用】本発明の避雷器における避雷素子の積層体で
は、1つあるいは複数の避雷素子、バネおよび円錐部を
備える電極金具を積層した積層体の、電極金具の頭部を
除く外周形状を備える少なくとも2片以上のFRP製絶
縁体を、積層体の外周に囲繞するように取付けるので、
積層体の組付けが容易となる上に、上下電極金具をバネ
に抗して圧縮した状態で電極金具の頭部と円錐部の間の
凹部外周に巻線を施すことで積層体が得られるので製作
が容易であり、作業性の向上が図れると同時に製作コス
トの低減が図れる。また、積層体の外周に囲繞するよう
に取付けた隣合うFRP製絶縁体の当接面または隙間は
放圧用のスリットとなる上に、この放圧用のスリット
は、従来のFRP製絶縁筒のように、レーザ加工機など
の特殊な加工により形成されるものではないので、この
面においても作業性の向上が図れ、また製作コストの低
減が図れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る避雷器における避雷素子の
積層体の説明図であって、aは右半分を断面で示す正面
図、bはaのA−A断面図である。図において、1は電
極金具、2はFRP製絶縁体、3は避雷素子、4はバ
ネ、5は繊維巻線を示す。
【0012】電極金具1は、頭部6と頭部6の反対側が
末広がりの円錐となる円錐部7を備え、積層された複数
の避雷素子3の両端に、頭部6側を外側にし且つ一方に
バネ4を介在させて積層される。なお、バネ4としては
皿バネ、コイルバネなどが使用される。
【0013】FRP製絶縁体2は、上記積層した複数の
避雷素子3、バネ4および電極金具1からなる積層体
の、電極金具1の頭部6を除く外周形状に形成され、本
例では3片を隣合わせに設けることで、ほぼ前記積層体
の電極金具1の頭部6を除く外周面を囲繞するように形
成されている。
【0014】繊維巻線5は、樹脂を含浸させた連続ガラ
ス繊維線8であって、この連続ガラス繊維線8を巻付け
た後、加熱して樹脂を硬化させたものである。
【0015】上記構成の避雷器における避雷素子の積層
体の製作は、複数の避雷素子3を積層し、一端に電極金
具1を、他端にバネ4を介して電極金具1をそれぞれ頭
部6が外側となるように積層した後、両端の電極金具
1,1をバネ4に抗して所定量圧縮し、その状態で外周
に3枚のFRP製絶縁体2を隣合わせに取付けるととも
に、その上下端の電極金具1の頭部6と円錐部7の間の
凹部外周に樹脂を含浸させた連続ガラス繊維線8をほぼ
頭部6と同径となるまで巻付け、その巻付け部を加熱し
樹脂を硬化させて繊維巻線5を施して製作される。な
お、この後は、この積層体を碍管となるゴムモールド材
内に収容して避雷器に製作される。
【0016】上記のように本発明に係る避雷器における
避雷素子の積層体は、その製作が比較的容易であり、作
業性の向上が図れると同時に製作コストの低減が図れ
る。また、複数の避雷素子3、バネ4および電極金具1
からなる積層体の外周に囲繞するように取付けた3枚の
隣合うFRP製絶縁体2のスリット(または当接面)9
は放圧用スリットとなる上に、このスリット(または当
接面)9は、従来のFRP製絶縁筒のように、レーザ加
工機などの特殊な加工により形成されるものではないこ
とから、この面においても作業性の向上が図れ、また製
作コストの低減が図れる。
【0017】なお、上記実施例では、繊維巻線5を形成
するのに、樹脂を含浸させた連続ガラス繊維線8を使用
した例を説明したが、樹脂を含浸させない連続ガラス繊
維線を巻付けた後に樹脂を含浸させるようにしても、上
記実施例と同様の作用効果が得られる。また、樹脂を含
浸させた連続ガラス繊維線8に代えてプリプレグシート
を用いても同様である。
【0018】またさらに、上記実施例では、FRP製絶
縁体2を3枚の例を説明したが、この枚数は特に限定さ
れるものではないが、好ましくは2〜6枚程度がよい。
【0019】また、本発明では、電極金具としたが、こ
れは電極端子を取付け可能とした金具のことであって、
一体化された電極端子であってもよいことは言うまでも
ない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る避雷
器における避雷素子の積層体であれば、製作が容易であ
り作業性の向上が図れると同時に製作コストの低減が図
れる。また、積層体の外周に囲繞するように取付けた隣
合うFRP製絶縁体の当接面または隙間は放圧用のスリ
ットとなり、避雷器に予期しない大規模な雷撃があって
も、避雷器本体の破損はもとより周辺各種機器への影響
を最小限に抑えることができる。しかも、この放圧用の
スリットは、従来のFRP製絶縁筒のように、レーザ加
工機などの特殊な加工により形成されるものではないの
で、この面においても作業性の向上が図れ、また製作コ
ストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る避雷器における避雷素子の積層体
の説明図であって、aは右半分を断面で示す正面図、b
はaのA−A断面図である。
【図2】避雷器の右半分を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1:電極金具 2:FRP製絶縁
体 3:避雷素子 4:バネ 5:繊維巻線 6:頭部 7:円錐部 8:樹脂を含浸さ
せた連続ガラス繊維線 9:スリット(または当接面)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つあるいは積層された複数の避雷素子
    の上下端に、円錐部を備える電極金具を避雷素子側が末
    広がりとなるように少なくとも一方にバネを介在させて
    積層し、この積層体の電極金具の頭部を除く外周に、そ
    の外周形状を備える少なくとも2片以上の繊維強化プラ
    スチック製絶縁体を取付けて囲繞するとともに、電極金
    具の頭部と円錐部の間の凹部外周に巻線を施してなるこ
    とを特徴とする避雷器における避雷素子の積層体
  2. 【請求項2】 巻線が繊維巻線である請求項1記載の避
    雷器における避雷素子の積層体
  3. 【請求項3】 繊維巻線に樹脂を含浸してなる請求項2
    記載の避雷器における避雷素子の積層体
  4. 【請求項4】 繊維巻線がプリプレグシートである請求
    項2記載の避雷器における避雷素子の積層体
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