JP3299128B2 - フォーク固定装置 - Google Patents

フォーク固定装置

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JP3299128B2
JP3299128B2 JP29497896A JP29497896A JP3299128B2 JP 3299128 B2 JP3299128 B2 JP 3299128B2 JP 29497896 A JP29497896 A JP 29497896A JP 29497896 A JP29497896 A JP 29497896A JP 3299128 B2 JP3299128 B2 JP 3299128B2
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尚之 伊藤
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ティー・シー・エム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリーチ式フ
ォークリフト等に適用されるフォーク固定装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフォーク固定装置として
は、例えば特開平3−120200号に記載されたもの
が知られている。
【0003】当該フォーク固定装置は、キャリッジと、
キャリッジに横動可能に懸架されたフォークと、フォー
クに設けられた切欠と、キャリッジに横方向の所定間隔
毎に穿設された複数のピン孔と、ピン孔の一つに挿通さ
れて切欠に嵌合されるストッパピンとから構成されてい
る。
【0004】而して、この様なものは、ストッパピンを
引き上げて切欠から離脱する事に依りキャリッジに対し
てフォークの横動が可能となり、積載物やパレットの大
きさに応じて左右のフォークの間隔を変更する事ができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この様なも
のは、キャリッジのピン孔に挿通されたストッパピンと
フォークの切欠との嵌合に依りフォークの左右方向の固
定を行なっていたので、フォークの間隔を変更する際に
はピン孔に対応する位置にしかフォークを固定できなか
った。つまり、フォークの移動範囲内に於てフォークを
任意の位置に固定する事ができなかった。この為、積載
物やパレットの安定性が低下し、作業効率の低下に繋が
っていた。
【0006】本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解
消する為に創案されたもので、その目的とする処は、フ
ォークを任意の位置に固定できる様にしたフォーク固定
装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフォーク固定装
置は、基本的には、キャリッジと、キャリッジに横動可
能に懸架されたフォークと、フォークに設けられた切欠
と、キャリッジに横動可能に設けられて切欠に嵌合され
るストッパボディと、ストッパボディに回動可能に設け
られてストッパボディをキャリッジに固定する為のカム
式締付具と、から構成した事に特徴が存する。
【0008】カム式締付具を回動してキャリッジに対す
るストッパボディの固定を解除すると、ストッパボディ
を切欠に嵌合したままストッパボディをキャリッジに対
して横動する事ができ、フォークをキャリッジに対して
横動する事ができる。
【0009】フォークを所定の位置に横動させたなら
ば、カム式締付具を逆に回動してキャリッジに対するス
トッパボディの固定を行なう。そうすると、キャリッジ
に対してストッパボディの横動が阻止されると共に、ス
トッパボディと切欠との嵌合に依りキャリッジに対する
フォークの横動が阻止される。
【0010】カム式締付具に依りキャリッジに対してス
トッパボディを固定する様にしているので、ストッパボ
ディを任意の位置に固定する事ができ、この事に依りフ
ォークを任意の位置に固定する事ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明のフォーク固定装置を示す
正面図。図2は、図1の縦断側面図。図3は、図2の要
部を拡大した拡大図。図4は、図3の背面図である。
【0013】フォーク固定装置1は、キャリッジ2、フ
ォーク3、切欠4、ストッパボディ5、カム式締付具6
とからその主要部が構成されて居り、リーチ式フォーク
リフトに適用される。
【0014】キャリッジ2は、フォーク固定装置1の基
本部分を為すもので、この例では、リーチ式フォークリ
フトのマスト装置に沿って昇降可能に設けられて居り、
左右のリフトブラケット7と、これらを連結する上下の
プレート8と、上プレート8に垂設された左右のシャフ
トサポート9と、これらに挿通されて支持されたシャフ
ト10と、リフトブラケット7の外側に軸設されたエン
ドローラ11及びサイドローラ12と、上プレート8の
下面に削設されたガイド溝13とから成っている。
【0015】キャリッジ2には、フォーク3を前後傾動
させる為のティルト装置14が設けられている。
【0016】ティルト装置14は、キャリッジ2のシャ
フト10に前後傾動可能に設けられて正面略U型を呈す
るフォークサポート15と、キャリッジ2のリフトブラ
ケット7の内側に設けられてフォークサポート15を前
後傾動させるティルトシリンダ16とから成っている。
【0017】フォークサポート15には、正面略倒立U
型を呈するバックレスト17が設けられている。
【0018】フォーク3は、キャリッジ2に横動可能に
懸架されたもので、この例では、左右に一対あり、夫々
略L型を呈し、キャリッジ2のシャフト10に横動可能
且つ回動可能に挿通されるボス部18と、これの下方に
延びて下側後面がフォークサポート15に当合される垂
直片19と、これの下端から前方に延出する水平片20
とから成っている。
【0019】切欠4は、フォーク3に設けられたもの
で、この例では、フォーク3のボス部18の上面に前後
と上方が開放すべく削設されている。
【0020】ストッパボディ5は、キャリッジ2に横動
可能に設けられて切欠4に嵌合されるもので、この例で
は、側面略横U型を呈し、キャリッジ2の上プレート8
の上側に位置される上片21と、キャリッジ2の上プレ
ート8の下側に位置されて切欠4に嵌合される下片22
と、これらの前側どうしを連結してキャリッジ2の上プ
レート8の前側に位置される前片23と、下片22の後
側に形成されてキャリッジ2のガイド溝13に適合する
突起24とから成り、キャリッジ2の上プレート8に対
して横動だけが行なえる様にしてある。
【0021】切欠4とストッパボディ5とは、フォーク
3の横動を規制すると共に、フォーク3の前後傾動を許
容する様にしてある。
【0022】カム式締付具6は、ストッパボディ5に回
動可能に設けられてストッパボディ5をキャリッジ2に
固定する為のもので、この例では、ストッパボディ5の
上片21の後側に植設された前後方向の支軸25と、こ
れに挿通されるブッシュ26と、これに挿通される偏心
カム27と、これに付設されたレバー28と、支軸25
に挿通されるワッシャ29と、支軸25の遊端に止結さ
れてこれらの抜止めを行なうピン30とから成ってい
る。
【0023】次に、この様な構成に基づいてその作用を
述解する。
【0024】図1〜図4は、フォーク3が所定の位置に
固定されている状態を示している。
【0025】この様な状態から、カム式締付具6のレバ
ー28を把持して偏心カム27を支軸25の廻りに図4
に於て時計方向に回動させると、カム式締付具6の偏心
カム27とストッパボディ5の下片22とに依るキャリ
ッジ2の上プレート8の挾持が解除されると共に、キャ
リッジ2の上プレート8に対するストッパボディ5の固
定が解除され、ストッパボディ5の下片22を切欠4に
嵌合したままストッパボディ5をキャリッジ2の上プレ
ート8に対して横動する事ができ、フォーク3をキャリ
ッジ2のシャフト10に対して横動する事ができる。
【0026】フォーク3を所定の位置に横動させたなら
ば、カム式締付具6のレバー28を把持して偏心カム2
7を支軸25の廻りに図4に於て反時計方向に回動させ
ると、カム式締付具6の偏心カム27とストッパボディ
5の下片22とに依りキャリッジ2の上プレート8が挾
持されると共に、キャリッジ2の上プレート8に対して
ストッパボディ5が固定されてストッパボディ5の横動
が阻止され、ストッパボディ5の下片22と切欠4との
嵌合に依りキャリッジ2のシャフト10に対するフォー
ク3の横動が阻止される。
【0027】カム式締付具6に依りキャリッジ2に対し
てストッパボディ5を固定する様にしているので、スト
ッパボディ5を任意の位置に固定する事ができ、この事
に依りフォーク3を任意の位置に固定する事ができる。
【0028】ティルト装置17のティルトシリンダ16
を作動させると、フォークサポート15がキャリッジ2
のシャフト10の廻りに前後傾動され、これを介して左
右のフォーク3がキャリッジ2のシャフト10の廻りに
前後傾動される。この場合、ストッパボディ5が切欠4
に嵌合されてフォーク3の横動が規制されるものの、フ
ォーク3の回動が許容されているので、フォーク3の前
後傾動が支障なく行なえる。
【0029】尚、キャリッジ2は、先の例では、フォー
ク3の固定位置を容易に確認する為の目盛を備えていな
かったが、これに限らず、例えば上プレート8の上面に
この様な目盛を設けても良い。この様にすれば、フォー
ク3の固定位置及び間隔が一目で確認でき、フォーク3
を左右対称位置に容易に配置できる。
【0030】キャリッジ2は、先の例では、ティルト装
置17を備えたものであったが、これに限らず、例えば
これを省略したものでも良い。
【0031】
【発明の効果】以上、既述した如く、本発明に依れば、
次の様な優れた効果を奏する事ができる。 (1) キャリッジ、フォーク、切欠、ストッパボデ
ィ、カム式締付具とで構成し、とりわけ、切欠に嵌合さ
れるストッパボディをキャリッジに横動可能に設けると
共に、ストッパボディをキャリッジに固定する為のカム
式締付具をストッパボディに回動可能に設けたので、フ
ォークを任意の位置に固定する事ができる。その結果、
積載物やパレットを最もバランスの良い状態で載置する
事ができ、安定性が向上すると共に、作業効率も向上す
る。 (2) 切欠に嵌合されるストッパボディをキャリッジ
に横動可能に設けたので、フォークの横動に依ってスト
ッパボディを追動させる事ができ、ストッパボディを逐
一別個に移動させる必要がなく、この種の作業が簡略化
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーク固定装置を示す正面図。
【図2】図1の縦断側面図。
【図3】図2の要部を拡大した拡大図。
【図4】図3の背面図。
【符号の説明】
1…フォーク固定装置、2…キャリッジ、3…フォー
ク、4…切欠、5…ストッパボディ、6…カム式締付
具、7…リフトブラケット、8…プレート、9…シャフ
トサポート、10…シャフト、11…エンドローラ、1
2…サイドローラ、13…ガイド溝、14…ティルト装
置、15…フォークサポート、16…ティルトシリン
ダ、17…バックレスト、18…ボス部、19…垂直
片、20…水平片、21…上片、22…下片、23…前
片、24…突起、25…支軸、26…ブッシュ、27…
偏心カム、28…レバー、29…ワッシャ、30…ピ
ン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジと、キャリッジに横動可能に
    懸架されたフォークと、フォークの上面に設けられた切
    欠と、キャリッジに横動可能に設けられて切欠に嵌合さ
    れるストッパボディと、偏心カムとこれに付設されたレ
    バーとから成りストッパボディに回動可能に設けられて
    ストッパボディをキャリッジに固定する為のカム式締付
    具と、から構成した事を特徴とするフォーク固定装置。
JP29497896A 1996-11-07 1996-11-07 フォーク固定装置 Expired - Fee Related JP3299128B2 (ja)

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