JP3299104B2 - 垂下無端チェーンを用いる回転力付与装置及び同装置を取付けた出窓 - Google Patents

垂下無端チェーンを用いる回転力付与装置及び同装置を取付けた出窓

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JP3299104B2
JP3299104B2 JP02603996A JP2603996A JP3299104B2 JP 3299104 B2 JP3299104 B2 JP 3299104B2 JP 02603996 A JP02603996 A JP 02603996A JP 2603996 A JP2603996 A JP 2603996A JP 3299104 B2 JP3299104 B2 JP 3299104B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂下無端チェーン
を用いる回転力付与装置及び同装置を取付けた出窓に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ブラインド又はカーテンを開閉
するため、室内側に垂下する無端チェーンを引き下ろし
操作して、その無端チェーンが巻回されているスプロケ
ットホイールを固着した水平軸を回転させ、その水平軸
の回転運動を利用して、ブラインド又はカーテンを移動
させるものがある。
【0003】このような垂下無端チェーンを用いる回転
力付与装置は、建物の低部材に軸受を突設し、その軸受
部に回転自在に保持されたスプロケットホイールと、そ
のスプロケットホイールに巻回されて、室内側に垂下さ
れる無端チェーンとから構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
垂下無端チェーンを用いる回転力付与装置は、軸受を建
物の固定部材に突設し、その軸受にスプロケットホイー
ルを回転自在に支持しているから、無端チェーンの垂下
部分を引下げてをブラインドやカーテンを開閉する際
に、無端チェーンに加える力の方向を誤り、しかも、過
大な力が加わって無端チェーンが切断した場合に、新し
い無端チェーンを取付けるためには、軸受及びスプロケ
ットホイールを取り外し、新無端チェーンを巻装した
後、再び軸受を狭い空間で固定部材に固定してスプロケ
ットホイールを取付なければならないという不都合があ
った。とくに、無端チェーンにボールチェーンが用いら
れている場合は、ボールチェーンのワイヤが切断される
可能性があるが、ボールチェーンの交換が容易でないと
いう問題点があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、第一の目的は、新規取付け、取付け後の無端チ
ェーンの交換が容易にできる、垂下無端チェーンを用い
る回転力付与装置を提供することにある。第二の目的
は、無端チェーンの引下げ操作時に、無端チェーンが安
定して回転し、回転力の付与が確実に行われる無端チェ
ーン式回転力付与装置を提供することにある。第三の目
的は、スプロケットホイールの回転軸を、回転力を付与
される軸に容易に連結することができる無端チェーン式
回転力付与装置を提供することにある。さらに、第四の
目的は、上記回転力付与装置を、横引きシャッターを備
えた出窓の建物に対する取付け後に、出窓に取付けるこ
とができ、かつ、無端チェーンの切断その他の故障発生
時に、容易にメンテナンスを行うことができるようにし
た出窓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るため、本発明による垂下無端チェーン式回転力付与装
置は、基板とスプロケットホイールと無端チェーンとか
らなり、前記基板は、その周縁部にねじ又は釘を貫通す
る孔を有するとともに、ほぼ中央にチェーン挿通孔を有
し、前記基板の片面側に起立する軸受部を有しており、
前記スプロケットホイールは、その中心に設けられた回
転軸において前記基板の軸受部に回転自在に支持される
とともに、前記回転軸は回転力を付与される軸を連結す
るための連結手段を有し、前記無端チェーンは、一部が
前記スプロケットホイールに半回された状態で、残部が
前記基板のチェーン挿通孔から基板の他面側に外側に延
出していることを特徴としている。
【0007】第二の目的を達成するため、基板の片面側
にチェーン挿通孔の左右両側において起立し、スプロケ
ットホイールの左右両側部分を包囲するホルダ部が、付
加されていることが望ましい。
【0008】また、第三の目的を達成するため、上記連
結手段は、スプロケットホイールの回転軸の中心に、少
なくとも軸線一方向に開口する連結用角孔を形成してな
り、基板の片面側にコーン状のガイド部が、その中心を
前記回転軸の中心と合致させて、かつ、径大側を前記回
転軸と反対側に、径小側を前記回転軸の側にそれぞれ向
けた状態で設けられていることが望ましい。
【0009】さらに、第四の目的を達成するため、本発
明は、窓枠の上枠及び下枠の屋外側端部及び前記窓枠の
側方に接続されたシャッター収納部の上枠及び下枠の屋
外側端部にそれぞれ上下対向して開口し、かつ、全長に
渡って連通するレール溝を設け、それら上下のレール溝
間に、多数の縦スラットを屈曲自在に連結してなる横引
きシャッターを、前記シャッター収納部に移動されて窓
を開放する位置からシャッター収納部から移動されて窓
を遮蔽する位置まで移動自在に装備した出窓であって、
前記横引きシャッターの縦スラットに係合する作動ギヤ
を備えた縦軸を、前記シャッター収納部の入り口におい
て垂直軸線回りに回転自在に設けるとともに、その縦軸
の上端部に水平軸線回りの回転運動を垂直軸線回りの回
転運動に変換する変換機構を備え、周縁部にねじ又は釘
を貫通する孔を有するとともに、ほぼ中央にチェーン挿
通孔を有し、片面側に起立する軸受部を有する基板と、
中心に回転軸を有し、前記基板の軸受部に回転自在に支
持されているとともに、前記回転軸に回転力を付与され
る軸を連結するための連結手段を有するスプロケットホ
イールと、一部が前記スプロケットホイールに半回さ
れ、残部が前記基板のチェーン挿通孔から前記基板の他
面側に外側に延出している無端チェーンとからなる回転
力付与装置を、前記出窓の天板に形成されている取付孔
に前記基板の軸受部及びこれに支持されているスプロケ
ットホイールを前記天板の下方から挿入し、かつ、前記
基板の周縁部を前記基板の孔に貫通されるねじ又は釘に
より前記天板の取付孔周辺下面に止着して取付けて、前
記無端チェーンを出窓内側に垂下させ、前記回転力付与
装置の回転軸と、前記変換機構の水平回転軸との間を連
結軸により連結してあることを特徴としている。
【0010】上記の構成により、軸受部を取付板に形成
してある取付孔に挿入し、基板の周縁部を取付孔の周辺
外面に当接して、その周縁からネジのねじ込み又は釘の
打付けにより固定することができる。従って、取付板の
取付後に、垂下無端チェーン式回転力付与装置を取付け
ることができる。また、無端チェーンが切断した場合に
も、基板の周縁部を取付板から離脱して容易に垂下無端
チェーン式回転力付与装置を取外して、無端チェーンの
交換ができる。
【0011】スプロケットホイールの左右両側部分を包
囲するホルダ部を基板に設けた場合は、スプロケットホ
イールに半回された無端チェーンの垂下部分を引下げる
際に、ホルダ部は無端チェーンがスプロケットホイール
から外れることを防止する。
【0012】スプロケットホイールの回転軸の中心に、
少なくとも軸線一方向に開口する連結用角孔が形成さ
れ、基板の片面側にコーン状ガイド部が、その中心を前
記回転軸の中心と合致させて、かつ、径大側を回転軸と
反対側に、径小側を前記回転軸の側にそれぞれ向けた状
態で設けられている場合は、垂下無端チェーン式回転力
付与装置を取付ける際に、連結軸とスプロケットホイー
ルの連結も容易に行うことができる。
【0013】そして、上記の出窓においては、回転力付
与装置を、出窓の天板に形成されている取付孔に基板の
軸受部及びこれに支持されているスプロケットホイール
を前記天板の下方から挿入し、かつ、基板の周縁部を前
記基板の孔に貫通されるねじ又は釘により天板の取付孔
周辺下面に止着して取付けて、無端チェーンを出窓内側
に垂下させるので、回転力付与装置は、出窓の建物に対
する取付け後に、容易に出窓に取付けることができると
ともに、無端チェーンの切断時又はその他の故障時に、
回転力付与装置蚤を取り外して、容易に無端チェーンの
交換又は故障の修理などを行い、再び取付けることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図3に基づいて説明する。図1は垂下無
端チェーン式回転力付与装置の斜視図、図2は取付け途
中の状態を示す断面図、図3は取付終了後の状態を示す
断面図である。本発明による垂下無端チェーン式回転力
付与装置は、基本的構成要素の一つとして、基板100 を
有する。この基板100 は、矩形の薄板状に形成され、そ
の周縁部101 にネジ又は釘を貫通する孔102 を有してい
る。そして、基板100 は、図2及び図3に示すように、
周縁部101 を取付板12に形成してある取付孔121 の外
側の周辺に当接し、前記孔102 からネジ又は釘Sなどの
止着具を貫通し、取付板12にねじ込み又は打ち込んで
止着されるように形成されている。
【0015】基板100 には、そのほぼ中央にチェーン挿
通孔103 が形成してある。基板100の片面側、すなわ
ち、裏面側に起立する一対の軸受部 110が設けてある。
一対の軸受部110 は、軸受の安定性を高めるため、チェ
ーン挿通孔103 の前後付近において設けてあることが好
ましい。後述されるスプロケットホイール200 の回転軸
210 を回転自在に保持することができれば、軸受部110
の形状及び構造は、任意である。また、好ましくは、チ
ェーン挿通孔103 の左右付近において、軸受部110 と同
一側に起立する一対のホルダ部120 が設けられている。
このホルダ部120 は、スプロケットホイール200 に半回
される無端チェーンの外れを防止するためのものであ
り、好ましくは、ホルダ部120 は、水平断面コ字形に形
成されている。そして、好ましくは、基板100 、軸受部
110及びホルダ部 120は、合成樹脂材料で射出成形など
により、一体に成形されている。軸受部110 及びホルダ
部120は、図1〜3の例では、それぞれ独立して立設さ
れているが、一体に成形して、これを基板100 に接合し
てもよい。矩形薄板状の簡素な基板100 に、軸受部110
とホルダ部130 とを金属材料で別に形成したものを、溶
接又は接着、その他の固定方法で固定したものとするこ
ともできる。すなわち、基板100 と、これに設けられる
軸受部110 及びホルダ部120 の結合構造は、とくに限定
されない。
【0016】軸受部110 には、スプロケットホイール20
0 の中心に設けられた回転軸210 が、回転自在に保持さ
れる。スプロケットホイール200 は、これに無端チェー
ン300 の一部を巻回するためのものであり、無端チェー
ンの一部を半回し、その無端チェーンの残部を先に基板
のチェーン挿通孔103 に通し、下方に垂らした後、スプ
ロケットホイール200 をホルダ部120 の間に嵌合し、回
転軸210 を軸受部110に支持させることにより、垂下無
端チェーン式回転力付与装置が完成する。
【0017】スプロケットホイール200 の回転軸 210に
は、これに後述される連結軸24を結合するために、回
転軸210 の中心に連結軸24の少なくとも端部241 の断
面形状と相似形で、連結軸241 の端部を嵌合し得る角孔
211 が形成されている。角孔211 は、少なくとも一方の
軸受部の方向に開口されている。そして、回転軸210を
軸受部210 に保持したときは、スプロケットホイール20
0 の外周の左右両側の一部が、ホルダ部120 により包囲
されるため、スプロケットホイール200 に巻回された無
端チェーン300 がスプロケットホイール200 から外れる
ことが防止されるので、無端チェーンの垂下部分を引下
げ操作するときにチェーンが安定して回転する。従っ
て、チェーン操作により回転力を、スプロケットホイー
ルに連結された軸24に確実に付与することができる。
【0018】本発明の好ましい実施の形態においては、
基板100 の片面側、すなわち、スプロケットホイール20
0 を支持している軸受部110 と同一側に、コーン状のガ
イド部130 が設けられている。ガイド部130 は、その中
心線を前記スプロケットホイール200 の回転軸の中心線
と合致させ、かつ、大径側を回転軸210 から遠い側に向
け、小径側を回転軸210 側に向けてあり、小径側の端部
の内径は、連結軸24の径よりも僅かに大きい。なお、
連結軸24は、少なくともその端部241 が角棒状に形成
してあり、取付板12の上面に固定された軸受部材26
により回転自在に支持されている。従って、ガイド部13
0 に連結軸24を挿入すると、連結軸の先端部がガイド
部130 により回転軸 210の角孔211 に合致するように案
内されるから、手で連結軸24の先端を誘導しなくと
も、連結軸24がスプロケットホイール200 の回転軸21
0 と連結する。
【0019】上記のように構成されている垂下無端チェ
ーン式回転力付与装置を取付ける場合は、図2に示すよ
うに、まず、ガイド部130 、軸受部 110及びホルダ部 1
20並びにスプロケットホイール200 を、取付板12に設
けてある取付孔121 から挿入する。この時、連結軸24
が既に取付板12に固定されている場合は、基板100 を
傾斜させた状態で挿入し、連結軸24の先端をガイド部
130 大径側の中に挿入させる。そして、基板100 を連結
軸24方向に接近させて、その連結軸の端部241 をさら
にガイド部130 の小径側に移動させると、連結軸24の
端部241 がガイド部130 の誘導作用によりスプロケット
ホイール200 の回転軸210 の角孔211 まで進行して、相
対回転不能な状態に嵌合する。
【0020】こうして、図3に示すような状態で、基板
100 の周縁部101 を取付板12の取付孔121 の外側周辺
に当接し、基板の周縁に形成してある孔 102からねじS
をねじ込み又は釘を打ち込むことにより、取付けが終了
する。
【0021】
【実施例】続いて、上記本発明に係る垂下無端チェーン
式回転力付与装置を、出窓の横引きシャッターの開閉用
に利用した場合の実施例ついて、図4以下の図面を参照
して説明する。
【0022】図4は、本発明による構造を用いて横引き
シャッターを装着した出窓の正面図、図5は同出窓の横
断面図、図6は同出窓の横引きシャッターを閉め、鏡板
を除去し、かつ、シャッターの一部を破断した斜視図、
図7は同出窓の一部省略分解斜視図、図8は図4の出窓
の中央縦断面図、図9は横引きシャッターに開閉駆動力
を伝える伝動機構の一部を示す斜視図、図10は横引き
シャッターの構成を示す説明図、図11は伝動機構の作
動ギヤの作用を説明する横断面図、図12は垂下無端チ
ェーン式回転力付与装置による水平軸回りの回転から伝
動機構の垂直軸回りの回転に変換する運動方向変換ユニ
ットの斜視図、図13は同運動方向変換ユニットと本願
発明に係る垂下無端チェーン式回転力付与装置との連結
関係を示す斜視図、図14は出窓の横引きシャッターの
開閉用に適用された垂下無端チェーン式回転力付与装置
の取付例を示す横断面図である。
【0023】出窓PWは、図4,5に示すように、窓枠
FWと、この窓枠の左右両側に結合されたシャッター収
納部HL,HRとからなっている。窓枠FWは、基本形
態が既知のものと同様であり、図7に示すように、上枠
1(3本の上枠材1a,1b,1cの総称)と、下枠2(3本の
下枠材2a,2b,2cの総称)とを、左右の縦枠3,4及び方
立5,6により連結し、さらに必要に応じて、縦枠3,
4の上端部間及び下端部間を連結枠7,8により連結し
て構成されている。
【0024】そして、窓枠WFの下枠2には、下枠2の
平面形状と相似形に結合してなる下レール9が結合して
あり、また、窓枠WFの上枠1には、上枠1の平面形状
と相似形に結合してなる上レール10が結合してある。
上レール10を上枠1に直接結合することも可能である
が、上枠1に対する屋根と上レールの取付手間を少なく
するため、図8に示すように、上レール10と補助枠1
1と天板12と屋根板13とで屋根ユニットRUを形成
し、その屋根ユニットRUを上枠1の上面に載せて結合
する方法を採用している。上枠1の中間部から木ねじS
3を天板13にねじ込むことにより、屋根ユニットRU
が窓枠WFに取付けられ、かつ、上レール10が上枠1
の屋外側に設けられている。
【0025】上下のレール9,10には、上下相対向し
て開口するレール溝G9,G10が設けられている。そ
して、上レール10及び下レール9を窓枠WFに取付け
た状態で、各レール溝G9,G10の端部がそれぞれ縦
枠4,5の側方に開口している。
【0026】なお、上記実施例は、下レール9及び上レ
ール10が、それぞれ下枠2と上枠1と別体に成形され
た場合のものであるが、上レール及び下レールの一方又
は双方を、上枠及び下枠と一体に成形することができ
る。すなわち、上枠及び下枠にレール溝G9,G10を
設けてもよいことは、いうまでもない。
【0027】窓枠WFには、既知の出窓におけると同様
に、上枠1及び下枠2の正面部1b,2bと左右の方立
5,6の間に、引違いガラス戸d1,d2が嵌め込ま
れ、又は、ガラス板が嵌め殺し式に装着される。また、
隣合っている縦枠と方立3,5;4,6の間には、押し
出し戸又は滑り出し戸14などが取付けられ、あるい
は、ガラス板が嵌め殺し式に装着される。
【0028】シャッター収納部HL,HRは、外壁Wの
屋外側において、窓枠WFの側方に接続されている。左
側のシャッター収納部HLは、右側のシャッター収納部
HRと対称形状である。シャッター収納部は、少なくと
も窓枠WFに設けられた上レール10及び下レール9と
それぞれ等しい高さに設けられる延長上レール10Eと
延長下レール9Eとを有する。
【0029】延長上レール10Eと延長下レール9Eに
は、図7及び図9に示すように、上下相対向して開口す
るレール溝G10E,G9Eが設けられている。窓枠W
Fの上レール10及び下レール9に設けられたレール溝
G10,G9が直線的であるのに対して、シャッター収
納部HL,HRにおけるレール溝G10E,G9Eは、
これに収納されるシャッターの直線距離を小さくするた
め、U字形又はJ字形に形成されている。収納占拠空間
を最小にするために蛇行させてもよい。
【0030】そして、窓枠WF及びシャッター収納部H
R,HLは、図5に良く示されているように、まず、窓
枠WFを建物の外壁Wに開設された出窓取付用開口Oの
屋外側面に、従来と同様の要領で取付けられる。すなわ
ち、両縦枠3,4が開口Oを画成する柱P1,P2にね
じ止めなどにより固定され、かつ、屋根板13の屋内側
端部が外壁Wに釘打ちなどにより固定される。
【0031】次いで、シャッター収納部HR,HLを、
取付終了後の窓枠の縦枠3,4の側方における外壁Wの
屋外側面に近接し、延長上レール10E及び延長下レー
ル9Eの他端部、すなわち、妻板15と反対側の端部
を、窓枠WFの上枠1と上レール10の端部及び下枠2
と下レール9の端部に連続させて、上レール10及び下
レール9のレール溝G10,G9のそれぞれの端部を、
延長上レール10E及び延長下レール9Eのレール溝G
10E,G9Eの一端部に連続させ、ブラケット16の
屋内側端部を外壁W又は柱P3,P4にねじ止めにより
堅固に固定する。
【0032】この場合、シャッター収納部HR及びHL
には、それぞれその入口付近に、後述される横引きシャ
ッターSTを、出窓遮蔽位置と出窓開放位置すなわちシ
ャッター収納部に収納される位置との間を移動させるた
めに、シャッターに水平方向の移動力を加える駆動機構
の一部が設けられている。
【0033】駆動機構の構成を説明する前に、横引きシ
ャッターSTの構造を、図10に基づいて説明する。横
引きシャッターSTは、図10(a)に示すように、構
成単位として縦スラット17を有する。この縦スラット
17は、一方向に開口する切欠円状の大径部17aと、
反対方向に開口する切欠円状の小径部17bと、その間
を連結する断面ほぼV字形の連結部17cとを一体に有
するものであり、図10(b)に示すように、同一形状
の多数枚の縦スラット17を、大径部17aと小径部1
7bにおいて回動自在に嵌合して、横方向に連結するこ
とにより、湾曲又は屈曲しているレール溝G9,G1
0;G9E,G10Eに沿って屈曲しながら移動可能な
横引きシャッターSTが構成されている。各スラット又
は幾つか毎のスラットの上端部には、図8に示すよう
に、上吊り具18が差し込み、その他の方法で固定さ
れ、これにローラその他の滑り部材19が取付けられて
いる。
【0034】上吊り具18は、図8に示すように、シャ
ッターの上端部と共に、上レール10,10Eのレール
溝G10,G10Eに移動可能に嵌合され、レール溝G
10,G10Eの開口辺に上方に突出するように形成さ
れた凸条20の上面に転動自在又は習動自在に載置され
る。また、縦スラットの下端部は、下レール9,延長下
レール9Eのレール溝G9,G9Eに移動自在に嵌合さ
れている。
【0035】前記駆動機構は、図9,11に示すよう
に、延長上レール10E及び延長下レール9Eのレール
溝G10E,G9Eにそれぞれ嵌合されているシャッタ
ーの各スラット17の上下端部に係合するように延長上
レール10E及び延長下レール9Eの近傍に備えられた
ギヤ21U,21Bと、上下のギヤを連結し支持する縦
軸22と、延長上レール10E及び延長下レール9Eに
固定されて、縦軸21の上下端部を延長上レール10E
及び延長下レール9Eにそれぞれ回転自在に支持する軸
受23U,23Bと、上部軸受23Uに取付けられ、天
板12の上面に回転自在に保持された連結軸24の水平
軸線回りの回転を、前記縦軸22の垂直軸線回りの回転
に変換する運動方向変換ユニット25とから構成されて
いる。
【0036】運動方向変換ユニット25は、図12,1
3に示すように、縦軸22の上端部に固着されたウォー
ムホイール25aと、このウォームホイール25aに噛
み合うウォーム25bとから構成されている。ウォーム
25bは、上部軸受23Uに固着された取付金具25c
に水平軸線回りに回転自在に支持されている。また、縦
軸22の上端部も、この取付金具25cに垂直軸線回り
に回転自在に支持されている。ウォーム25bの軸中心
には、角孔が形成してあり、この角孔の中に前記連結軸
24の角棒状の一端部を貫通して、連結されている。
【0037】前記連結軸24の他端部は、天板12の上
面まで延長され、前述したように、また、図14に示す
ように、前記取付板に相当する天板12に固定された軸
受26により回転自在に支持され、その連結軸24の他
端部が、上記本願発明に係る垂下無端チェーン式回転力
付与装置のスプロケットホイール200 の回転軸210 に連
結されている。前記ギヤ21U,21Bの各歯は、前記
シャッターの縦スラット17の連結部17cの凹部に噛
合う寸法に設定されている。なお、前記軸受23U,2
3Bは、横引きシャッターSTが開放位置まで移動され
た場合の終端スラット17eを停止するストッパをも兼
ねている。
【0038】図7に示すように、上記窓枠の上レール1
0及び下レール9の正面部10b,9bの中央には、シ
ャッターSTの上下端部をレール溝G10,G9に導入
するための導入口I10,I9が開設されている。すな
わち、この導入口I10,I9は、上下のレール溝G1
0,G9を屋外側に連通させているため、屋外側から導
入口I10,I9より上記シャッターST(L),ST
(R)の上端部及び下端部をその終端部側からレール溝
G10,G9に挿入することができる。左側シャッター
ST(L)は、正面中央より左方向に移動し、図4に示
すように出窓の左半分を遮蔽する位置まで移動すると、
すべて装着される。また、同様に、右側シャッターST
(R)は、正面中央より右方向に移動し、図6に示すよ
うに出窓の右半分を遮蔽する位置まで移動すると、すべ
て装着される。
【0039】導入口I10,I9は、図4,6に示すよ
うに、導入口I10,I9に閉塞部材27を装着して、
導入口の存在が分からないようにすることが望ましい。
【0040】こうして、横引きシャッターSTが建物に
取付けられた窓枠WFの導入口I10,I9から上下の
レール溝G10,G9に導入され、図4,6に示すよう
に、出窓への装着を終了した後は、シャッター収納部H
L,HRの屋外側面に鏡板28を装着する。鏡板28
は、一例として波板の周囲に上下框及び縦框を結合して
補強してなり、その上下端部を、延長上レール10E及
び延長下レール9Eの最屋外側に形成してある溝(図示
せず)にけんどん式で嵌め込んで、装着される。以上
で、横引きシャッターを備えた出窓の取付の完了であ
る。
【0041】そして、天板12に設けてある孔121 から
図1の上記垂下無端チェーン式回転力付与装置を挿入
し、図2のように傾けてガイド部130 に連結軸24の先
端部241 を進入させながら、基板100 を水平にすると、
端部241 がガイド部130 に案内されて、回転軸210 の角
孔211 に合致嵌合する。この状態で、基板100 の周縁部
101 の孔102 からねじSを天板12の下面にねじ込ん
で、又は釘をうち込んで、固定する、これにより、上記
垂下無端チェーン式回転力付与装置を出窓の横引きシャ
ッター開閉用に取付けることができる。
【0042】上記無端チェーンの所定の一方側を引き下
げることにより、連結軸24、運動方向変換ユニット2
5、縦軸22及びギヤ21U,21Bを介して、シャッ
ターSTを閉めることができ、また、無端チャーンの他
方側を引き下げることにより、同様にして、横引きシャ
ッターSTを開放することができる。なお、無端チェー
ンのいずれの側を引き下げれば、シャッターの開放と閉
鎖のいずれになるかを容易に判別することができるよう
に、基板の下面のチェーン挿通孔の両側端部にそれぞれ
「開」「閉」の文字を印刷したシール等を貼ることが無
端チェーンに無理な力が加えられることを未然に防止す
ることができる利点がある。
【0043】上記のように、天板の孔から挿入し、基板
の周縁部下面に止着して取付けるから、無端チェーンを
万一切断した場合に、基板を容易に取り外して新しい無
端エーンを装着することができる。
【0044】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、基板の
周縁部を取付板の外面に止着して取付けるので、新規取
付け、取付け後の無端チェーンの交換が容易にできる。
【0045】また、基板にスプロケットホイールの両側
部分を包囲するホルダ部を付加した場合は、スプロケッ
トホイールに半回される無端チェーンの回転が安定して
行われるので、無端チェーンの垂下部分の引下げ操作に
より、回転力が確実に付与される。
【0046】さらに、スプロケットホイールの回転軸の
中心に、少なくとも軸線一方向に開口する連結用角孔が
形成され、基板の片面側にコーン状ガイド部が、その中
心を前記回転軸の中心と合致させて、かつ、径大側を回
転軸と反対側に、径小側を前記回転軸の側にそれぞれ向
けた状態で設けられている場合は、垂下無端チェーン式
回転力付与装置を取付ける際に、連結軸とスプロケット
ホイールの連結も容易に行うことができる。
【0047】さらに、本発明による出窓においては、回
転力付与装置を、出窓の建物に対する取付け後に容易に
出窓に取付けることができるとともに、無端チェーンの
切断時又はその他の故障時に、回転力付与装置蚤を取り
外して、容易に無端チェーンの交換又は故障の修理など
を行い、再び取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】垂下無端チェーン式回転力付与装置の斜視図で
ある。
【図2】取付け途中の状態を示す断面図である。
【図3】取付終了後の状態を示す断面図である。
【図4】本発明による構造を用いて横引きシャッターを
装着した出窓の正面図である。
【図5】同出窓の横断面図である。
【図6】同出窓の横引きシャッターを閉め、鏡板を除去
し、かつ、シャッターの一部を破断した斜視図である。
【図7】同出窓の一部省略分解斜視図である。
【図8】図4の出窓の中央縦断面図である。
【図9】横引きシャッターに開閉駆動力を伝える伝動機
構の一部を示す斜視図である。
【図10】横引きシャッターの構成を示す説明図であ
る。
【図11】伝動機構の作動ギヤの作用を説明する横断面
図であるる
【図12】垂下無端チェーン式回転力付与装置による水
平軸回りの回転から伝動機構の垂直軸回りの回転に変換
する運動方向変換ユニットの斜視図である。
【図13】同運動方向変換ユニットと本願発明に係る垂
下無端チェーン式回転力付与装置との連結関係を示す斜
視図である。
【図14】出窓の横引きシャッターの開閉用に適用され
た垂下無端チェーン式回転力付与装置の取付例を示す横
断面図である。
【符号の説明】
100 基板 110 軸受部 120 ホルダ部 130 ガイド部 200 スプロケットホイール 210 回転軸 211 角孔 300 無端チェーン 12 取付板(天板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/78 E06B 9/02 E06B 9/56 F16H 55/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、スプロケットホイールと、無端チ
    ェーンとからなり、 前記基板は、その周縁部にねじ又は釘を貫通する孔を有
    するとともに、ほぼ中央にチェーン挿通孔を有し、前記
    基板の片面側に起立する軸受部を有しており、 前記スプロケットホイールは、その中心に設けられた回
    転軸において前記基板の軸受部に回転自在に支持されて
    いるとともに、前記回転軸は回転力を付与される軸を連
    結するための連結手段を有し、 前記無端チェーンは、一部が前記スプロケットホイール
    に半回された状態で、残部が前記基板のチェーン挿通孔
    から前記基板の他面側に外側に延出している、ことを特
    徴とする垂下無端チェーンを用いる回転力付与装置。
  2. 【請求項2】基板の片面側にチェーン挿通孔の左右両側
    において起立し、スプロケットホイールの左右両側部分
    を包囲するホルダ部が、付加されていることを特徴とす
    る請求項1記載の垂下無端チェーンを用いる回転力付与
    装置。
  3. 【請求項3】連結手段は、スプロケットホイールの回転
    軸の中心に、少なくとも軸線一方向に開口する連結用角
    孔を形成してなり、基板の片面側にコーン状のガイド部
    が、その中心を前記回転軸の中心と合致させて、かつ、
    径大側を前記回転軸と反対側に、径小側を前記回転軸の
    側にそれぞれ向けた状態で設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の垂下無端チェーンを用いる回
    転力付与装置。
  4. 【請求項4】窓枠の上枠及び下枠の屋外側端部及び前記
    窓枠の側方に接続されたシャッター収納部の上枠及び下
    枠の屋外側端部にそれぞれ上下対向して開口し、かつ、
    全長に渡って連通するレール溝を設け、それら上下のレ
    ール溝間に、多数の縦スラットを屈曲自在に連結してな
    る横引きシャッターを、前記シャッター収納部に移動さ
    れて窓を開放する位置からシャッター収納部から移動さ
    れて窓を遮蔽する位置まで移動自在に装備した出窓であ
    って、 前記横引きシャッターの縦スラットに係合する作動ギヤ
    を備えた縦軸を、前記シャッター収納部の入り口におい
    て垂直軸線回りに回転自在に設けるとともに、その縦軸
    の上端部に水平軸線回りの回転運動を垂直軸線回りの回
    転運動に変換する変換機構を備え、 周縁部にねじ又は釘を貫通する孔を有するとともに、ほ
    ぼ中央にチェーン挿通孔を有し、片面側に起立する軸受
    部を有する基板と、中心に回転軸を有し、前記基板の軸
    受部に回転自在に支持されているとともに、前記回転軸
    に回転力を付与される軸を連結するための連結手段を有
    するスプロケットホイールと、一部が前記スプロケット
    ホイールに半回され、残部が前記基板のチェーン挿通孔
    から前記基板の他面側に外側に延出している無端チェー
    ンとからなる回転力付与装置を、前記出窓の天板に形成
    されている取付孔に前記基板の軸受部及びこれに支持さ
    れているスプロケットホイールを前記天板の下方から挿
    入し、かつ、前記基板の周縁部を前記基板の孔に貫通さ
    れるねじ又は釘により前記天板の取付孔周辺下面に止着
    して取付けて、前記無端チェーンを出窓内側に垂下さ
    せ、 前記回転力付与装置の回転軸と、前記変換機構の水平回
    転軸との間を連結軸により連結してあること、を特徴と
    する出窓。
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