JP3299001B2 - ワイヤハーネス製造装置 - Google Patents

ワイヤハーネス製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一平面上に一列に並ん
だ複数のワイヤからなるフラットケーブルの端部にコネ
クタを接続するワイヤハーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルの端部がコネクタに接
続されたワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス製造
装置が従来から知られている。このワイヤハーネス製造
装置で製造されるワイヤハーネスについて、図11を参
照して説明する。図11は、ワイヤハーネスの一例を表
わした斜視図である。
【0003】図11に示されるように、フラットケーブ
ル10は、一平面上に互いに平行に並んだ複数のワイヤ
12で構成されており、各ワイヤ12の芯線14は絶縁
被覆16で一体的に覆われている。このようなフラット
ケーブル10をコネクタ18に接続するためには、ケー
ブル先端部10aのワイヤ12を互いに分離し、さらに
各ワイヤ12のピッチをコネクタ18のコンタクト(図
示せず)のピッチと適合するようにワイヤ12のピッチ
間隔を調整し、このワイヤ12をコンタクトに接続す
る。尚、図11は、フラットケーブル10の片端にのみ
コネクタ18が接続されたワイヤハーネスを図示したも
のであるが、フラットケーブル10の両端にコネクタ1
8が接続されたワイヤハーネスも用いられる。
【0004】図12(a)〜図12(c)は、従来のワ
イヤハーネス製造装置の作動工程を表わした図である。
この図に従って従来のワイヤハーネス製造工程の一例に
ついて説明する。尚、この工程は、特開昭62−168
356号公報に記載された工程である。長尺のフラット
ケーブル10が、図示しないリールに巻かれており、こ
のリールから供給されたフラットケーブル10が図の左
方から右方に向かって搬送される。
【0005】最初の工程でフラットケーブル10にスリ
ッタ20が挿入され、その後の工程でこのフラットケー
ブル10が切断される位置の前後の所定長だけこのフラ
ットケーブル10を構成する複数のワイヤ12同士が互
いに切り離されるようにスリットされる。このスリット
の後、スリットされた所定長のほぼ中央が切断刃22と
対応する位置となるようにフラットケーブル10が図の
右方に搬送され、切断刃22の両側に配置されたクラン
プ24,26によりフラットケーブル10がクランプさ
れ、切断刃22によりフラットケーブル10が切断さ
れ、またピッチ変換刃28,30によりこのフラットケ
ーブル10の複数のワイヤ12がコネクタのコンタクト
のピッチ間隔と同じピッチ間隔に変換される(図12
(a))。
【0006】その後、図12(b)の矢印A,Bで示さ
れるように切断刃22が上下に分かれ、また矢印C,D
で示されるようにフラットケーブル10の切断された両
端10a,10bが圧接機32,34の位置に待機する
コネクタ36,38と対応する位置となるようにクラン
プ24,26がピッチ変換刃28,30とともに左右に
分かれる。その後、図12(c)に示されるようにして
圧接機32,34によりコネクタ36,38にフラット
ケーブル10の端部10a,10bが圧接される。この
工程を繰り返すことにより所定長のフラットケーブル1
0の両端にコネクタが接続されたワイヤハーネスが多数
製造される。
【0007】上記従来のワイヤハーネス製造装置ではフ
ラットケーブル10を構成する複数のワイヤ12を互い
に切り離すスリット工程が、フラットケーブル10を切
断してコネクタと接続する切断・接続工程よりも前の工
程で行われているため、例えばこれまで2m長のハーネ
スを製造していたことに代えて0.5m長のハーネスを
製造する場合、一旦ワイヤハーネス製造装置を停止して
スリット工程と切断・接続工程との間のフラットケーブ
ルを取り除く等の作業が必要となり、この切替時の時間
の無駄、フラットケーブルの無駄が生じるという問題が
ある。
【0008】この問題を解決するために提案されたワイ
ヤハーネス製造装置(特開平4−14708号公報参
照)を図13〜図16を参照して説明する。図13〜図
16は、このワイヤハーネス製造装置の作動工程を表わ
した図である。メジャークランプ40が、図13に破線
40’で示す位置に移動して前回の工程でコネクタに接
続されたフラットケーブル10の端部をクランプし、図
13に示されるようにフラットケーブル10を図の右方
に引き出す。メジャークランプ40が図の右方の所定位
置まで移動してフラットケーブル10が測長されると、
図14に示されるように、右側ピッチ変換部44、左側
ピッチ変換部48、及び左右のクランプ42,46が移
動して、これら左右のクランプ42,46によりフラッ
トケーブル10がクランプされ、ケーブル加工部56が
フラットケーブル10に近づく方向に上下動し、切断刃
50によりフラットケーブル10が切断され、またスリ
ッタ52,54がフラットケーブル10の複数のワイヤ
12(図11参照)を離間すべくフラットケーブル10
に食い込む。次に、フラットケーブル10の切断された
端部10a,10bまではワイヤ12が離間されない途
中の位置まで左右のクランプ42,46が左右に移動
し、図15に示されるように、コネクタ58のコンタク
ト(図示せず)のピッチと同一となるように左右のピッ
チ変換部44,48によりワイヤのピッチ間隔が調整さ
れる。このようにしてピッチ変換が行われた後、左右の
クランプ42,46および左右のピッチ変換部44,4
8がケーブル加工部56から離れる方向(図の左右方
向)に移動し、これによりフラットケーブル10の切断
された両先端10a,10bまでスリッタ52,54に
よりワイヤ12が離間される。その後ケーブル加工部5
6が上下に分かれ、左側圧接部を構成するスタッファ6
0と右側圧接部を構成するコネクタ保持部62がフラッ
トケーブル10の先端10a,10bに対応する位置ま
で上昇し、図16に示されるように、左側圧接部を構成
するコネクタ保持部64および右側圧接部を構成するス
タッファ66が下降し、これによりフラットケーブル1
0の両先端10a,10bが各対応するコネクタ58に
圧接される。その後左右の両圧接部が上下に分かれ、所
定長のフラットケーブル10の両端にコネクタ58が接
続されたワイヤハーネスが、図示しないハーネスジェイ
クタ部により取出され、左右のクランプ42,46及び
右側のピッチ変換部44が開き右側クランプ42と右側
ピッチ変換部44とが共に退避したのち、図1(a)に
示すように再度メジャークランプ40が往復し、これに
より次のワイヤハーネスの製造工程に移行する。以上の
動作を繰り返すことにより所定長のフラットケーブル1
0の両端にコネクタ58が接続されたワイヤハーネスが
順次製造される。
【0009】ここで、上記ワイヤハーネス製造装置のピ
ッチ変換部を説明する。図17(a)、図17(b)、
図17(c)は、図13に示されたピッチ変換部48を
切断して表わしたそれぞれ正面図、図17(a)のX−
Xに沿って切断して示した側面図、および図17(a)
のY−Yに沿って切断して示した側面図である。
【0010】このピッチ変換部48は、上下に移動可能
な、2列に構成されたコム部材48cを備えている。ま
たこのコム部材48cの2つの列の中央部に離間された
ワイヤ12をゆるやかに狭持するケーブルサポート48
bが備えられており、またワイヤ12はコム部材48c
の外側ではコム部材48cの上下動をガイドするガイド
部材48aでゆるやかに狭持されている。ここで複数の
ワイヤ12は、コム部材48cが上昇位置にあるときに
は、ケーブルサポート48bおよびガイド部材48aに
ゆるやかに挟まれた状態、かつスリットにより互いに切
り離されているものの互いの間にすき間のない状態にあ
る。ここでコム部材48cがその上昇位置から下降する
と、先ずこのコム部材48cを構成する1本(実際には
図17(a)の左右方向、図17(b)、図17(c)
の紙面に垂直な方向に並んだ2本)のくし刃48dが2
本のワイヤ12a,12bを所定のピッチ間隔に広げ、
次にくし刃48eにより2本のワイヤ12a,12cが
所定のピッチ間隔に広げられるとともにくし刃48fに
よりワイヤ12b,12dが所定のピッチ間隔に広げら
れる。さらにその次にくし刃48gにより2本のワイヤ
12c,12eが所定のピッチ間隔に広げられる。
【0011】上記ワイヤハーネス製造装置によれば、フ
ラットケーブル10の長さの異なるワイヤハーネスの製
造に移行する場合、メジャークランプ40の移動距離の
設定値を変更するだけで済むためこの装置をほとんど停
止することなく長さの異なるワイヤハーネスの製造に移
行することが可能であり、作業が効率化される。また、
切断刃50の両側にスリット刃52,54が配置されて
おり、フラットケーブルを所定長切断した後にワイヤを
離間するため、ワイヤハーネス製造の途中で長さの異な
るワイヤハーネスの製造に切替えても、フラットケーブ
ル10の無駄を生じさせない利点を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フラットケー
ブル10のピッチをコネクタ58のコンタクトのピッチ
に変換する工程はフラットケーブル10を切断した後に
行うため、フラットケーブル10の各ワイヤ12には張
力がほとんど働いていない状態でピッチが変換されるこ
とになる。このため、各ワイヤ12の位置がずれるおそ
れがあり、ピッチ変換部48のくし刃48d,48e,
48f,48gの先端がワイヤ12に食い込む等してピ
ッチ変換が正しく実施されないことがある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、ワイヤのピッ
チ変換を正確に行え、しかもフラットケーブルの長さの
異なるワイヤハーネスの製造に移行する場合、無駄なワ
イヤと無駄な時間を生じさせないワイヤハーネス製造装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のワイヤハーネス製造装置は、一平面上に一列
に並んだ複数のワイヤからなるフラットケーブルの端部
にコネクタを接続するワイヤハーネス製造装置におい
て、 (1)前記フラットケーブルの端部近傍を保持して該フ
ラットケーブルを測長する測長クランプ (2)前記フラットケーブルの前記複数のワイヤ同士の
間にスリットを形成するスリット刃 (3)該スリット刃の両側に配置された、前記スリット
が形成された前記複数のワイヤのピッチを変換する2つ
のピッチ変換部 (4)該2つのピッチ変換部の間に配置された、前記複
数のワイヤのピッチ変換後に該ワイヤを切断する切断刃 (5)切断された前記ワイヤの各端部にコネクタを接続
する接続部 を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明のワイヤハーネス製造装置では、測長ク
ランプによりフラットケーブルが測長され、スリット刃
によりワイヤ同士の間にスリットが形成される。スリッ
トが形成されたワイヤのピッチは、2つのピッチ変換部
により変換され、その後、切断刃によりワイヤが切断さ
れる。切断されたワイヤの各端部には接続部によりコネ
クタが接続される。
【0016】このようにワイヤのピッチ変換後にワイヤ
が切断されるため、ワイヤのピッチ変換は、ワイヤが測
長クランプで張っぱられている状態で行われる。この結
果、ピッチ変換前のワイヤとピッチ変換部が正確に対応
し、確実にピッチ変換が行われる。また、フラットケー
ブルを測長してスリットを形成するため、長さの異なる
フラットケーブルを備えたワイヤハーネスの製造に切り
換える場合も、フラットケーブルの長さを測長クランプ
で変えるだけで済み、極めて容易にこの切り換えを行う
ことができ、フラットケーブルの無駄も生じない。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
〜図10は、本発明のワイヤハーネス製造装置の一実施
例を示す概略構成図であり、その動作をその順序に従っ
て表わした図である。ここでは、フラットケーブルの両
端にコネクタが接続されたワイヤハーネスが製造される
順序に沿ってワイヤハーネス製造装置の動作を説明す
る。
【0018】図1は、1つのワイヤハーネスが製造され
た後、図示しないハーネスエジェクタ部により取り出さ
れた状態を示し、この状態では、図示しないリールか
ら、例えば4つのローラ72a,72b,72c,72
dで構成されたストレーナ72を経由して供給されたフ
ラットケーブル10の一端がコネクタ74に接続されて
おり、フラットケーブル10の端部近傍を保持し移動す
る距離に基づいてフラットケーブルを測長する測長クラ
ンプ76は図の右方の所定位置に移動している。また、
図17に示したピッチ変換部48と同じ構造の右側ピッ
チ変換部78は退避位置に退避し、これと同じ構造の左
側ピッチ変換部80及びフラットケーブル10を保持し
移動するプルバッククランプ82は図の左方の所定位置
に移動している。また、右側圧接部を構成する右側コネ
クタ保持部84及びスタッファ86、左側圧接部を構成
する左側コネクタ保持部88及びスタッファ90、フラ
ットケーブル10の複数のワイヤ同士の間にスリットを
形成するスリット刃92、右側ピッチ変換部78と左側
ピッチ変換部80との間に配置された切断刃94はそれ
ぞれ上下の所定位置に移動している。
【0019】新たなワイヤハーネスの製造に当っては、
図2に示されるように、測長クランプ76がフラットケ
ーブル10の流れの上流(図中左方。以下、単に「上
流」という。)に移動すると共に左側ピッチ変換部80
及びプルバッククランプ82がフラットケーブル10の
流れの下流(図中右方。以下、単に「下流」という。)
に一体的に移動し、スリット刃92と切断刃94との間
で測長クランプ76がフラットケーブル10の端部近傍
をクランプする。ここで左側ピッチ変換部80とプルバ
ッククランプ82は一体的に移動するため、これらを移
動させる装置が1つで済み、ワイヤハーネス製造装置の
機構は簡単になる。
【0020】測長クランプ76がフラットケーブル10
の端部近傍をクランプすると、図3に示されるように、
プルバッククランプ82が開き、測長クランプ76が下
流に所定距離移動してフラットケーブル10を図の右方
に引き出す。測長クランプが所定距離移動後、図4に示
されるように、スリット刃92が下降しフラットケーブ
ル10の複数のワイヤ12(図11参照)同士の間に食
い込む。
【0021】スリット刃92が食い込んだ状態で、図5
に示されるように、測長クランプ76が更に下流に移動
し、これにより複数のワイヤ12(図11参照)同士の
間にスリットが形成され、また、右側ピッチ変換部78
がフラットケーブル10から退避した位置からフラット
ケーブル10上の位置まで移動する。このように測長ク
ランプ76でフラットケーブル12を測長してスリット
を形成するため、スリットを形成するためだけのクラン
プは不要となる。また、長さの異なるフラットケーブル
10を備えたワイヤハーネスの製造に切り換える場合
も、測長クランプ76の移動距離の設定値を変更してフ
ラットケーブル10の長さを変えるだけで済み、極めて
容易にこの切り換えを行うことができ、フラットケーブ
ル10の無駄も生じない。
【0022】次に、複数のワイヤ12同士の間にスリッ
トが形成されると、図6に示されるように、スリット刃
92が上昇し、右側ピッチ変換部78と左側ピッチ変換
部80のくし刃(図示せず)が、図17を参照して説明
したように、複数のワイヤ12(図17参照)同士の間
に入り込み、ワイヤ12同士が所定のピッチ間隔に広げ
られる。このようにワイヤが測長クランプ76とストレ
ーナ72(図1参照)で張っぱられている状態でこのワ
イヤのピッチ変換が行われるため、ピッチ変換前のワイ
ヤ12と右側ピッチ変換部78及び左側ピッチ変換部8
0のくし刃とが正確に対応し、確実にピッチ変換が行わ
れる。
【0023】ピッチ変換後、図7に示されるように、切
断刃94がフラットケーブル10に近づく方向に上下動
してフラットケーブル10が切断され、プルバッククラ
ンプ82が閉じる。フラットケーブル10が切断される
と、図8に示されるように、切断刃94は上下の所定位
置に移動し、一方、測長クランプ76は下流に、プルバ
ッククランプ82は上流にそれぞれ移動し、これにより
フラットケーブル10の先端10a,10bそれぞれ
は、右側圧接部を構成する右側コネクタ保持部84及び
スタッファ86、左側圧接部を構成する左側コネクタ保
持部88及びスタッファ90に対応する位置まで移動す
る。
【0024】尚、下流側のフラットケーブル10の移動
工程に着目すると、本実施例のワイヤハーネス製造装置
は、特開昭62−168356号に開示された装置と比
較してスリット形成部分を切断刃の位置まで移動させる
工程が不要である。また、特開平4−14708号に開
示された装置と比較して、スリットの形成はケーブルを
1回移動させるだけで充分であり、2回の移動は不要で
ある。従って、ケーブルの移動工程数が減り、サイクル
タイム短縮が可能である。
【0025】次に、図9に示されるように、右側コネク
タ保持部84とスタッファ90が上昇し、スタッファ8
6と左側コネクタ保持部88が下降し、これによりフラ
ットケーブル10の両先端10a,10bが各対応する
コネクタ74に圧接される。次に、図10に示されるよ
うに、ピッチ変換部78が移動し、右側コネクタ保持部
84とスタッファ90が下降し、スタッファ86と左側
コネクタ保持部88が上昇し、所定長のフラットケーブ
ル10の両端がコネクタ74に接続されたワイヤハーネ
スが製造される。その後、図示しないハーネスエジェク
タによりワイヤハーネスが取り出され、図1に示される
ように、測長クランプ76が移動して次のワイヤハーネ
スの製造工程に移行する。以上の動作を繰り返すことに
より所定長のフラットケーブル10の両端にコネクタ7
4が接続されたワイヤハーネスが順次製造される。
【0026】上述したようにフラットケーブル10の長
さの異なるワイヤハーネスの製造に移行する場合、測長
クランプ76の移動距離の設定値を変更するだけで済
み、したがってこのワイヤハーネス製造装置を用いる
と、この装置をほとんど停止することなく長さの異なる
ワイヤハーネスの製造に移行することが可能であり、し
たがって作業が効率化され、またフラットケーブルの無
駄の発生もない。しかも、ワイヤが張っぱられている状
態でこのワイヤのピッチ変換が行われるため、確実にピ
ッチ変換が行われる。
【0027】尚、上記実施例はフラットケーブルの両端
にコネクタを接続するワイヤハーネス製造装置の例であ
るが、本発明はフラットケーブルの一端側にのみにコネ
クタが接続されたハーネスを製造するワイヤハーネス製
造装置にも適用できることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のワイヤハー
ネス製造装置によれば、ワイヤのピッチ変換後にワイヤ
が切断されるため、ワイヤが測長クランプ等で張っぱら
れている状態でこのワイヤのピッチ変換が行われ、ピッ
チ変換前のワイヤとピッチ変換部が正確に対応し、確実
にピッチ変換が行われる。また、長さの異なるフラット
ケーブルを備えたワイヤハーネスの製造に切り換える場
合も、測長クランプの移動距離の設定値を変更するだけ
で済み、極めて容易にこの切り換えを行うことができ、
フラットケーブルの無駄も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤハーネス製造装置により1つの
ワイヤハーネスが製造され、ハーネスエジェクタ部によ
り取り出された状態を示す図である。
【図2】図1に示す状態から測長クランプが上流に移動
すると共に左側ピッチ変換部及びプルバッククランプが
下流に移動した状態を示す図である。
【図3】図2に示す状態から測長クランプが下流に所定
距離移動してフラットケーブルを図の右方に引き出した
状態を示す図である。
【図4】図3に示す状態からスリット刃が下降し複数の
ワイヤ同士の間に食い込んだ状態を示す図である。
【図5】図4に示す状態から測長クランプが更に下流に
移動し、右側ピッチ変換部が退避位置からフラットケー
ブル上に移動した状態を示す図である。
【図6】図5に示す状態からスリット刃が上昇し、右側
ピッチ変換部と左側ピッチ変換部のくし刃が複数のワイ
ヤ同士の間に入り込んだ状態を示す図である。
【図7】図6に示す状態から切断刃によりフラットケー
ブルが切断され、プルバッククランプが閉じた状態を示
す図である。
【図8】図7に示す状態から測長クランプ76は下流
に、プルバッククランプ82は上流にそれぞれ移動した
状態を示す図である。
【図9】図8に示す状態からフラットケーブルの両先端
が各対応するコネクタに圧接された状態を示す図であ
る。
【図10】図9に示す状態からピッチ変換部が避難位置
まで移動し、右側コネクタ保持部とスタッファが下降
し、スタッファと左側コネクタ保持部が上昇した状態を
示す図である。
【図11】ワイヤハーネスの一例を表わした斜視図であ
る。
【図12】従来のワイヤハーネス製造装置の概略構成図
であり、その動作を順次表わした図である。
【図13】従来の他のワイヤハーネス製造装置の概略構
成図であり、その動作の一つを表わした図である。
【図14】図13に示すワイヤハーネス製造装置の概略
構成図であり、その動作の一つを表わした図である。
【図15】図13に示すワイヤハーネス製造装置の概略
構成図であり、その動作の一つを表わした図である。
【図16】図13に示すワイヤハーネス製造装置の概略
構成図であり、その動作の一つを表わした図である。
【図17】図13に示すワイヤハーネス製造装置の概略
構成図であり、その動作の一つを表わした図である。
【符号の説明】
10 フラットケーブル 74 コネクタ 76 測長クランプ 78 右側ピッチ変換部 80 左側ピッチ変換部 82 プルバッククランプ 84 右側コネクタ保持部 86,90 スタッファ 88 左側コネクタ保持部 92 スリット刃 94 切断刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/00 H01B 13/012

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一平面上に一列に並んだ複数のワイヤか
    らなるフラットケーブルの端部にコネクタを接続するワ
    イヤハーネス製造装置において、 前記フラットケーブルの端部近傍を保持して該フラット
    ケーブルを測長する測長クランプと、 前記フラットケーブルの前記複数のワイヤ同士の間にス
    リットを形成するスリット刃と、 該スリット刃の両側に配置された、前記スリットが形成
    された前記複数のワイヤのピッチを変換する2つのピッ
    チ変換部と、 該2つのピッチ変換部の間に配置された、前記複数のワ
    イヤのピッチ変換後に該ワイヤを切断する切断刃と、 切断された前記ワイヤの各端部にコネクタを接続する接
    続部とを備えたことを特徴とするワイヤハーネス製造装
    置。
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