JP3298594B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JP3298594B2
JP3298594B2 JP03850793A JP3850793A JP3298594B2 JP 3298594 B2 JP3298594 B2 JP 3298594B2 JP 03850793 A JP03850793 A JP 03850793A JP 3850793 A JP3850793 A JP 3850793A JP 3298594 B2 JP3298594 B2 JP 3298594B2
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康裕 大脇
健治 平川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業用制御装置等に用い
られる分電盤に係り、特に組立容易で電力線の配線作業
が容易な構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、例えば実開平4−1213
08号公報等で分電盤を提案している。ここで分電盤と
は、パネルに電力系統に使用される機器を実装したもの
で、パネル前面には開閉器、回路ブレーカ、ヒューズ若
しくは表示器が据えつけられ、パネルの後ろには端子
台、継電器、蓄電器などが据えつけられるものをいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分電盤
本体にノイズフィルタ回路等が直接取り付けられている
と、パネル重量が増大する。すると、組立作業時や保守
作業時にキャビネットに対してパネルを着脱する作業が
なされるが、その重量に起因して労働上の負担が増大す
るという課題があった。また、キャビネットで消費され
る電力により分電盤の電力系統も増減されるが、分電盤
本体に直接回路ブレーカ等を装着していると、組立作業
が各分電盤毎にまちまちになり量産効果が発揮されなく
なると共に、パネル後方に空洞が生じてキャビネット内
部での空間利用効率が低下するいう課題があった。
【0004】本発明はこのような課題を解決したもの
で、増設が容易で組立性が良く、キャビネットに収容し
ても空間が有効に利用される分電盤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、複数の挿入窓15が前面板11若しくは背面板1
3に設けられるサブラック10と、このサブラックの
入窓に差し込まれるラック差し込み部21と、このラッ
ク差し込み部が挿入窓に装着されたとき当該挿入窓から
はみ出るラック張出部22とを有する分電盤ユニット2
を具備し、この分電盤ユニットは、ラック張出部の
背面にブレーカ部25と、電力供給線が接続される受電
端子部26が装着され、内部にノイズフィルタ回路27
が収容されて、電力を供給すると共に、前記挿入窓に必
要数挿入されることを特徴としている。
【0006】
【作用】分電盤ユニットは、標準の電力容量を有するも
ので、受電端子に電力線が接続されると共に、過大電流
が流れたときはブレーカ部で遮断し、ノイズフィルタ回
路で電磁放射線が許容値以下となるように低減してい
る。必要に応じてAC−DC変換などが成されてラック
内部へ給電される。サブラックは、ラック内部で消費さ
れる電力に応じた数の分電盤ユニットを収容するもの
で、ラックに装着される。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す構成斜視図である。
図において、サブラック10は電子機器を収容するキャ
ビネットの内部に収容されるもので、電力用のサブラッ
クは一般に重いことから最下段に収容されることが多
い。前面板11はキャビネットの前面に相当する位置に
表れ、背面板13は前面板11と対向する面に設けられ
る。そして、側板14並びに底板14は、前面板11と
背面板13とを構造的に連結する。これらの板材は、例
えば厚さ1mm程度の鋼板を折り曲げ加工して行う。後
挿入窓15は背面板13に設けられた矩形の開口部で、
分電盤ユニット20が挿入される。前開口部16は、前
面板11に設けられた矩形の開口部で、挿入された分電
盤ユニット20のコネクタや表示素子等を前面板11か
ら露出させる場合にもうける。ラック取付け部17は、
側板12の前面板11側に設けられたもので、図示しな
いラックの柱にサブラック10を装着する際に用いる。
尚、サブラック10をキャビネットに取り付ける場合に
は、ラック取付け部17をキャビネット前面の開口部を
覆う化粧板と兼用すると良い。カバー板18は、サブラ
ック10の上面に取り付けられるもので、キャビネット
内部に収容するときも防塵や短絡防止のため装着すると
よい。
【0008】分電盤ユニット20は、ここでは2個サブ
ラック10に取り付けられる。ラック差し込み部21は
後挿入窓15に挿入されるもので、高さは後挿入窓15
に比べて低くなっていると共に、カバー部18があるこ
とから無蓋になっている。ラック張出部22は、分電盤
ユニット20を後挿入窓15に挿入した場合に、はみ出
す部分で、高さは後挿入窓15に比べて高くなっている
と共に、有蓋になっている。くびれ部23は、ラック差
し込み部21とラック張出部22の間に設けられるもの
で、サブラック10の内部で配線を行う場合の配線スペ
ースになっている。
【0009】プリント基板24は、分電盤ユニット20
の内部に収容されたもので、商用交流電流から直流電流
に変換するAC−DC変換回路等が搭載されている。ブ
レーカ部25は過大な電流が流れるのを遮断する回路
で、ラック張出部22の背面側に操作用のレバーが設け
られている。受電端子部26は、電力を供給する商用の
電灯線等が接続されるもので、ラック張出部22の背面
に位置している。ノイズフィルタ27は、分電盤ユニッ
ト20の内部に収容されたもので、電磁放射ノイズが各
種の規格を充足する程度にEMIノイズを減衰させてい
る。コネクタ28は、ラック差し込み部21の前面側に
設けられたもので、分電盤ユニット20からラック内部
の各ユニットに給電するのに用いるとよい。
【0010】このように構成された装置の特徴について
説明する。図2は保守作業時の作業領域の説明図であ
る。サブラック10に分電盤ユニット20が収容された
状態では、サブラック10の前面に前面作業域30が表
れる。またサブラック10の背面には、分電盤ユニット
20の周囲にユニット間作業域32が表れる。検出器や
伝導弁等のフィールド機器と信号線の接続を行う場合に
は、前面作業域30とユニット間作業域32により作業
領域が実質的に確保されて、配線作業が容易にできる。
【0011】また、サブラック10をユニットに組み込
む場合には、組み込み後に分電盤ユニット20をサブラ
ック10に装着することで、比較的軽量のサブラック単
体と分電盤ユニット20とで分離して取り扱うことがで
き、組立作業が容易になる。また保守作業時には、分電
盤ユニット20をサブラック10から取り外せば、従前
に比較して簡便な作業となる。
【0012】図3は本発明の他の実施例を示す構成斜視
図である。図1と相違する点のみを説明すると、サブラ
ック10に後挿入窓15を2個設けたの加えて、前面板
11に拡張挿入窓19を設けた点にある。このようにす
ると、拡張挿入窓19に分電盤ユニット20を装着する
こともでき、キャビネットの消費電力が大きい場合に便
利である。また拡張挿入窓19に電源ユニット(図示せ
ず)を搭載してもよい。ここで、電源ユニットとは市販
されているスイッチング電源やDC−DCコンバータで
あって、分電盤ユニット20から送られた電力を用いて
ファン等に給電するとよい。
【0013】尚、上記実施例においては、挿入窓15を
背面板13に設けたが、前面板11に設けてもよく、ま
た実装の都合によっては側板14でも差し支えない。ま
た前開口部16は前面板11に設けられているが、分電
盤ユニット20にとって不要であれば省略して差し支え
ない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば分
電盤ユニットをモジュール化してサブラックに装着して
いるので、例えば給電を1系統と2系統とにする際に、
サブラック側の対処が従来よりも容易になる。開閉器等
の部品の組み付けは分電盤ユニット内部で全て行われる
ので、組立作業が円滑におこなえるという効果がある。
更に、パネルに部品を取り付ける場合に比較して、分電
盤ユニットに取り付けるとサブラックの奥まで部品装着
に使用できるので、空間利用効率が高まるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成斜視図である。
【図2】保守作業時の作業領域の説明図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成斜視図である。
【符号の説明】
10 サブラック 15 挿入窓 17 ラック取付け部 20 分電盤ユニット 25 ブレーカ部 26 受電端子部 27 ノイズフィルタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 1/32 H02B 1/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の挿入窓(15)が前面板(11)若
    しくは背面板(13)に設けられるサブラック(10)
    と、このサブラックの 挿入窓に差し込まれるラック差し込み
    部(21)と、このラック差し込み部が挿入窓に装着さ
    れたとき当該挿入窓からはみ出るラック張出部(22)
    とを有する分電盤ユニット(20)を具備し、 この分電盤ユニットは、ラック張出部の背面にブレーカ
    部(25)と、電力供給線が接続される受電端子部(2
    6)が装着され、内部にノイズフィルタ回路(27)が
    収容されて、電力を供給すると共に、前記挿入窓に必要
    数挿入されることを特徴とする分電盤
JP03850793A 1993-02-26 1993-02-26 分電盤 Expired - Fee Related JP3298594B2 (ja)

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DE102018114462A1 (de) * 2018-06-15 2019-12-19 Liebherr-Components Biberach Gmbh Energiespeichervorrichtung

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