JP3298591B2 - メンテナンス用のワイヤレス発信機 - Google Patents

メンテナンス用のワイヤレス発信機

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JP3298591B2
JP3298591B2 JP04568892A JP4568892A JP3298591B2 JP 3298591 B2 JP3298591 B2 JP 3298591B2 JP 04568892 A JP04568892 A JP 04568892A JP 4568892 A JP4568892 A JP 4568892A JP 3298591 B2 JP3298591 B2 JP 3298591B2
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浩 中条
浩一 奥村
誠治 村尾
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毅 久野
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション等の集合住
宅の適所に設置された電気錠を解錠するワイヤレス受信
機に登録されているIDコードを、所望のIDコードに
変更設定するメンテナンス用のワイヤレス発信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、マンション等の集合住宅用には、
種々なワイヤレスキーシステムが開発され、提案されて
いるが、その基本的な構成は、例えば図10に示す通り
である。
【0003】すなわち、同図に示すものは、ワイヤレス
送信機13E、ワイヤレス受信機5E、及び共同玄関扉
等に取付けられる電気錠1の解錠と施錠を制御する電気
錠制御用のコントローラCeとから構成されたものであ
る。そして、ワイヤレス送信機13Eから固有のIDコ
ードが付加されたデータがワイヤレス受信機5Eに対し
て無線送信されると、これを受信したワイヤレス受信機
5Eは、そのIDコードを判別し、そのIDコードがワ
イヤレス受信機5Eの記憶手段(不図示)に予め登録さ
れたものであるときには、コントローラCeに電気錠1
の解錠を行わせるための特定の制御信号を送出するよう
になっている。
【0004】上記のようなワイヤレスキーシステムにあ
っては、電気錠1の解錠が許容された者、即ち、例えば
マンションの居住者のIDコードを、予めワイヤレス受
信機5Eの記憶手段に登録しておく必要があり、また居
住者の転出や入れ替わりを生じたときには、転出した居
住者のIDコードの登録を抹消したり、或いは新たな入
居者のIDコードを新規に登録するような必要がある。
【0005】そこで、従来のワイヤレス受信機5Eに
は、図11に示すように、その動作モードを、通常待機
モードからIDコードの登録モード又は消去モードに設
定するための操作スイッチ50、51が設けられていた
が、それらの操作スイッチは、ワイヤレス受信機5Eを
壁面52等に取付固定させた状態において部外者等が勝
手に操作できないように、ワイヤレス受信機5Eの側面
部や背面部に設けられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、ワイヤレス受信機5EにIDコードを新
規に登録し或いはIDコードの抹消を行おうとして所定
の操作スイッチ50、51を操作するには、その都度ワ
イヤレス受信機5Eを壁面52から取り外さなければな
らないために、その作業は非常に面倒で、時間を要する
ものとなり、甚だ不便であった。
【0007】特に、かかる不便さは、IDコードの登録
や抹消を頻繁に且つ大量に行う必要がある大規模マンシ
ョン等の共同玄関の電気錠のワイヤレスキーシステム等
において一層顕著なものとなっていた。
【0008】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、ワイヤレス受信機へのIDコードの登録や消去が部
外者によって容易に行えないものとしながらも、集合住
宅の管理責任者等の特定者によるIDコードの登録や消
去は、ワイヤレス受信機を壁面から取り外すようなこと
なく容易且つ迅速に行えるものにすることを、その目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された請求項1に係るメンテナンス用のワイヤレ
ス発信機は、IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
であって、前記ワイヤレス受信機の設定モードを、ID
コードの登録モード、IDコードの消去モード、及びそ
れらを解除した通常待機モードのうちの何れかのモード
に変更設定するためのコマンド信号を無線信号の形で出
力するための手段と、前記コマンド信号の無線出力によ
り設定モードが変更されたワイヤレス受信機に、登録又
は消去対象となるIDコードのデータを無線信号の形で
出力するための手段とを備えており、上記コマンド信号
を無線信号の形で出力するための手段は、IDコードの
消去モード用のコマンド信号が、消去対象となるIDコ
ードの無線出力を行うための操作がなされた時点で、そ
のIDコードの無線信号の出力に先立ってIDコードの
データと対をなした状態で無線出力されるように構成さ
れている。
【0010】請求項2に係るメンテナンス用のワイヤレ
ス発信機は、IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
であって、前記ワイヤレス受信機の設定モードを、ID
コードの登録モード、IDコードの消去モード、及びそ
れらを解除した通常待機モードのうちの何れかのモード
に変更設定するためのコマンド信号を無線信号の形で出
力するための手段と、前記コマンド信号の無線出力によ
り設定モードが変更されたワイヤレス受信機に、登録又
は消去対象となるIDコードのデータを無線信号の形で
出力するための手段とを備えており、上記IDコードの
データの送出中に、次のIDコードの入力があったとき
には、次のIDコードの入力は無視されるように構成さ
れている。
【0011】請求項3に係るメンテナンス用のワイヤレ
ス発信機は、IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
であって、前記ワイヤレス受信機の設定モードを、ID
コードの登録モード、IDコードの消去モード、及びそ
れらを解除した通常待機モードのうちの何れかのモード
に変更設定するためのコマンド信号を無線信号の形で出
力するための手段と、前記コマンド信号の無線出力によ
り設定モードが変更されたワイヤレス受信機に、登録又
は消去対象となるIDコードのデータを無線信号の形で
出力するための手段とを備えており、上記消去モード用
のコマンド信号は、消去セットスイッチを操作しただけ
では出力されず、消去対象となるIDコードが設定され
た後、送信スイッチが操作された時点で始めて出力する
ように構成されている。
【0012】
【作用】上記構成を特徴とする請求項1に係るメンテナ
ンス用のワイヤレス発信機では、IDコードの消去モー
ド用のコマンド信号が、消去対象となるIDコードの無
線出力を行うための操作がなされた時点で、そのIDコ
ードの無線信号の出力に先立ってIDコードのデータと
対をなした状態で無線出力されるから、ワイヤレス受信
機は、IDコードの消去モードに変更されるまでの間に
IDコードを受信しても消去されることはなく、IDコ
ードの消去モードに変更された後、即座にIDコードの
データを受信してそのIDコードの消去を行うこととな
る。
【0013】従って、ワイヤレス受信機が消去モードに
変更された後に、他のワイヤレス送信機等から不当なI
Dコードがワイヤレス受信機に対して割り込みを生じる
余地がなくなり、メンテナンス用のワイヤレス発信機で
設定した所望のIDコードのみをワイヤレス受信機の記
憶手段から確実に消去させることが可能となる。
【0014】請求項2に係るメンテナンス用のワイヤレ
ス発信機では、IDコードのデータの送出中に、次のI
Dコードの入力があったときには、次のIDコードの入
力は無視されるように構成されているから、メンテナン
ス用のワイヤレス発信機からのデータ送出中に、次のI
Dコードが入力されても、送出中のIDコードのデータ
が誤って入力されることを確実に回避できる。
【0015】請求項3に係るメンテナンス用のワイヤレ
ス発信機では、消去モード用のコマンド信号は、消去セ
ットスイッチを操作しただけでは出力されず、消去対象
となるIDコードが設定された後、送信スイッチが操作
された時点で始めて出力するから、消去セットスイッチ
を誤って操作しても、IDコードのデータが消去される
ことがない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は、本発明に係るメンテナンス用のワ
イヤレス発信機が使用されるワイヤレス受信機を備えた
ワイヤレスキーシステムの一例を示す説明図、図2はワ
イヤレスロビーインターホンAのハード構成の一例を示
すブロック図、図3はワイヤレス受信機の一例を示す分
解斜視図、図4は、本発明に係るメンテナンス用のワイ
ヤレス発信機のハード構成の一例を示すブロック図、図
5は、本発明に係るメンテナンス用のワイヤレス発信機
の一例を示す外観図である。
【0018】図1に示すワイヤレスキーシステムは、マ
ンション等の集合住宅の共同玄関扉に取付けられた電気
錠1、電気錠1の解錠制御を行うべく電気錠制御盤2に
接続されたコントローラC、コントローラCと信号線L
c及び通話線Laを介して接続されたワイヤレスロビー
インターホンA、ワイヤレスロビーインターホンAに内
蔵されたワイヤレス受信機5、電気錠1の解錠操作用の
ワイヤレス送信機13、及びワイヤレス受信機5へのI
Dコードの登録や消去作業に使用されるメンテナンス用
のワイヤレス発信器4から構成されている。
【0019】ワイヤレスロビーインターホンAは、図2
に示すように、ロビーインターホン本体部Aaを収納す
るハウジング15内にワイヤレス受信機5を内蔵させ、
これらを相互に接続したものである。
【0020】ここで、ロビーインターホン本体部Aa
は、各住戸内の住宅情報盤(不図示)と通話線Laを介
してインターホン通話を行うためのマイクMCやスピー
カSPを接続した通話回路6以外として、例えば7セグ
メントや液晶表示器等で構成された表示部7、各住戸の
インターホン呼び出しや電気錠1の解錠用の暗証番号を
操作するためのテンキー等を備えたキー操作部8、各住
戸のキー(鍵)で電気錠1の解錠を行うための逆マスタ
ーキー操作部9、電気錠1の解錠を行わせるべくコント
ローラCを制御するための所定の制御信号を信号線Lc
を介して送信するための多重伝送制御部10、及びRO
MやRAM等のシステムメモリ11を具備し上記の各部
を制御する信号処理部12等から構成されている。
【0021】一方、ワイヤレス受信機5は、集合住宅の
居住者が携帯する所定のワイヤレス送信機13から無線
送信されてくる電波を受信するためのアンテナ5a、こ
のアンテナ5aで受信した電波のデータを復調するフロ
ントエンド/デコーダ部5b、ROMやRAM以外のI
Dコード用メモリ5c(本発明の記憶手段に相当する)
を備えた信号処理部5d等から構成されている。そし
て、この信号処理部5dは、I/Oポート14を介して
ロビーインターホン本体部Aa側の信号処理部12と接
続されている。
【0022】ここで、前記アンテナ5aは、図3に示す
ように、ロビーインターホンAのハウジング15を構成
するインターホンケース正面の金属製表面パネル15a
の適当な位置に、スロット(切欠孔)16を設けること
により形成されたスロットアンテナとして構成されたも
のである。
【0023】ワイヤレス受信機5は、同図に示すよう
に、スロットアンテナ5aに対して、電波受信に際して
の同調を図るためのマッチング回路基板17をネジ止め
した上で、その回路基板17には、受信電波の復調、増
幅、検波等を行うための受信回路基板18をRFケーブ
ル19を介して接続し、更にIDコード用メモリ等を備
えた基板20を接続する等して構成されている。
【0024】また、ワイヤレス受信機5は、メンテナン
ス用のワイヤレス発信機4による後述の無線操作によっ
て、IDコードの登録モード、IDコードの消去モー
ド、及び通常待機モードの三種類のモードのうち何れか
の所定モードに切換設定されるものである。
【0025】ワイヤレス受信機5は、通常待機モードに
おいては固有のIDコードが付加されたデータを無線出
力するワイヤレス送信機13からのデータを受付けるよ
うに構成されており、通常待機モードにおいてワイヤレ
ス送信機13から所定の無線信号を受信したときには、
これをフロントエンド/デコーダ部5bで復調すると共
に、その復調したIDコードのデータがIDコード用メ
モリ5cに予め登録されたものである否かを信号処理部
5dが判断するものである。
【0026】そして、信号処理部5dは、受信したID
コードがIDコード用メモリ5cに予め登録されている
ときには、ロビーインターホン本体部Aaの信号処理部
12に対して所定の制御信号を出力する。これに応じ
て、信号処理部12は、多重伝送制御部10からコント
ローラCに対して電気錠1を解錠させるための特定の制
御信号を出力するものである。
【0027】これに対し、ワイヤレス送信機13から送
信されてきたIDコードのデータがIDコード用メモリ
5cに登録されていないときには、信号処理部5dから
ロビーインターホン本体部Aaの信号処理部12に対し
ては何ら特別な信号は送出されない。
【0028】ワイヤレス受信機5は、メンテナンス用の
ワイヤレス発信機4から送信されてくるコマンド信号に
よってその動作モードが制御されるが、そのコマンド信
号によってIDコードの登録モード或いはIDコードの
消去モードが設定された状態で、メンテナンス用のワイ
ヤレス発信機4から所定のIDコードを含むデータが送
信されてきたときには、そのIDコードのデータをID
コード用メモリ5cに登録し、又はIDコード用メモリ
5cからそのデータを消去すべく動作するものである。
【0029】但し、メンテナンス用のワイヤレス発信機
4からIDコードの消去モード設定用のコマンド信号を
受信して、かかる消去モードに変更された場合には、そ
の消去モードに設定された時点から一定時間(例えば1
秒程度)を経過した時点で、元の通常待機モードに復帰
するように構成されている。
【0030】メンテナンス用のワイヤレス発信機4は、
図4及び図5に示すように、テンキー4a及び各種操作
スイッチ4b〜4eを備えたキー操作部40、液晶表示
器等で構成された表示部41、ROMやRAMで構成さ
れたシステムメモリ42、これらを制御する信号処理部
(CPU)43、及び信号処理部43から出力される所
定のデータ信号を電波信号に変調してアンテナ44から
無線出力するためのフロントエンド回路45から構成さ
れている。
【0031】ここで、キー操作部40の登録セットスイ
ッチ4b及び登録保持スイッチ4cは、その押圧操作に
よりワイヤレス受信機5の動作モードをIDコードの登
録モードに設定するためのコマンド信号を無線出力させ
るためのもので、前者の登録セットスイッチ4bの押圧
が解除されたときには、IDコードの登録モードを解除
してワイヤレス受信機5を通常待機モードに設定するた
めのコマンド信号が自動的に無線出力されるように構成
されている。
【0032】他方、後者の登録保持スイッチ4cは、押
圧操作を二度繰り返すと、ワイヤレス受信機5を通常待
機モードに復帰させるためのコマンド信号が送出される
ものである。
【0033】また、送信スイッチ4eは、その押圧操作
によってテンキー4aで設定したIDコードのデータを
無線出力させるのに適用されるものである。
【0034】尚、上記登録セットスイッチ4b又は登録
保持スイッチ4cを用いた登録セット操作においては、
IDコード登録モード設定用のコマンド信号の出力中
に、送信スイッチ4eが操作された場合には、IDコー
ドの登録設定用のコマンド信号の送出後にIDコードの
データを送出するものの、IDコードのデータの送出前
に登録セットの立ち上がりがあった場合には、IDコー
ドのデータは出力されず、ワイヤレス受信機5を通常待
機モードに設定するためのコマンド信号が出力されるよ
うに構成されている。
【0035】また、IDコードのデータの送出中に、次
のIDコードの入力があったときには、かかるIDコー
ドの入力は無視されるように構成されている。これは、
メンテナンス用のワイヤレス発信機4からデータ送出中
にIDコードが入力されると、そのIDコードのデータ
が誤ったデータとして入力される現象が発生する虞れが
あるために、その過誤データ入力を回避するためであ
る。
【0036】更に、IDコードの登録設定用のコマンド
信号又はIDコードのデータの出力中に、登録セットの
立ち上がりがあった場合には、かかるコマンド信号及び
IDコードのデータの出力後に、ワイヤレス受信機5を
通常待機モードに復帰させるためのコマンド信号が出力
されるように構成されている。
【0037】メンテナンス用のワイヤレス発信機4の消
去セットスイッチ4dは、その押圧操作によりワイヤレ
ス受信機5をIDコードの消去モードに設定するための
コマンド信号を無線出力させるためのものであるが、か
かるコマンド信号は消去セットスイッチ4dを操作した
だけでは出力されず、その後消去対象となるIDコード
が設定されて送信スイッチ4eが操作された時点で始め
て出力されるようになっている。
【0038】また、その出力に際しては、消去対象とな
るIDコードのデータに先立って出力されて、消去モー
ド用のコマンド信号とIDコードのデータとが対をなし
た状態で無線出力されるように構成されている。
【0039】本実施例においては、メンテナンス用のワ
イヤレス発信機4を用いることによっては、ワイヤレス
受信機5に登録されているIDコードの全データを一括
して同時に消去することは不可能である。
【0040】また、上記消去セット動作状態において
は、IDコードの消去モード設定用のコマンド信号又は
その消去対象となるIDコードのデータの出力中に、送
信スイッチ4eが操作されたり、或いはテンキー4aが
操作されても、これら送信スイッチ4eやテンキー4a
の操作は無視され、消去対象となるIDコードのデータ
が不当に変化しないように考慮されている。
【0041】図5において、4f、4gは、IDコード
の登録モード又は消去モードにするためのコマンド信号
が送出されるときに発光し、又その後一定期間内におい
てフリッカ点灯を行う発光ダイオード(LED)であ
る。
【0042】図6は、前記メンテナンス用のワイヤレス
発信機4から無線出力される信号のフォーマットの一例
を示すもので、ハウスコード、IDコード、及び制御コ
マンドのデータが出力される構成であり、ワイヤレス受
信機5をIDコードの登録モード、消去モード、又はこ
れらのモードを解除させた通常待機モードに設定するた
めのコマンド信号にあっては、IDコードのデータを出
力する必要はないからIDコード部分のビットは全て0
とされている。
【0043】また、ワイヤレス受信機5をIDコードの
登録モードに設定するためのコマンド信号は、その後に
その解除用の信号が送信されなければワイヤレス受信機
5が登録モードの解除状態とならない所謂オフ有の信号
であるが、それ以外にあっては特定の解除信号なしでワ
イヤレス受信機5の動作モードを解除させ得るオフ無の
信号として構成されている。
【0044】更に、送信スイッチ4eの操作で出力され
る登録対象又は消去対象となるIDコードのデータ信号
に関しては、ハウスコードは必ずしも必要ではない。ワ
イヤレス受信機5が、ハウスコードのデータを有しない
IDコードのデータ信号を受付けるように構成すれば、
メンテナンス用のワイヤレス発信機4を用いてワイヤレ
ス受信機5を登録モードに設定した後に、他のワイヤレ
ス送信機13からIDコードのデータを無線出力するこ
とにより、そのIDコードのデータをワイヤレス受信機
5に登録させることが可能となる。
【0045】次に、上記構成のワイヤレスキーシステム
の作用について説明する。
【0046】先ず、上記メンテナンス用の発信機4を使
用し、ロビーインターホンAに内蔵されたワイヤレス受
信機5のIDコード用メモリ5cに、各住戸に割当てら
れているIDコードのデータを予め登録しておく。
【0047】即ち、かかるメンテナンス用の発信機4の
登録セットスイッチ4bを操作して所定のコマンド信号
を無線出力すると、これを受信したワイヤレス受信機5
はIDコードの登録モードに移行する。次いで、テンキ
ー4aの操作で予め登録したいIDコードを設定した状
態において、送信スイッチ4eを操作すれば、これによ
りそのIDコードが付加されたデータがワイヤレス受信
機5に無線送信され、そのIDコードがワイヤレス受信
機5のIDコード用メモリ5cに登録される。登録セッ
トスイッチ4bからその後手を離せば、その時点でID
コードの登録モードを解除するためのコマンド信号が無
線送信されるから、これによりワイヤレス受信機5は通
常の待機モードに復帰し、登録モードのまま不当に放置
されることはない。
【0048】一方、登録したいIDコードの数が多数あ
る場合には、登録保持スイッチ4cを操作してIDコー
ドの登録を行えばよい。登録保持スイッチ4cの操作で
は、そのスイッチ操作を解除しても登録モードを解除す
るためのコマンド信号は出力されず、ワイヤレス受信機
5をIDコードの登録モード状態に維持させておくこと
ができるから、その後はテンキー4aと送信スイッチ4
eの操作を行うだけで、大量のIDコードを迅速に登録
することができる。
【0049】図7は、かかるIDコードの登録動作手順
の一例を示すタイムチャートで、同図中、送信出力Aは
IDコード登録モード設定用のコマンド信号、送信出力
Cはそれを解除してワイヤレス受信機5を通常待機モー
ドに設定するためのコマンド信号、送信出力Bn、Bn
+1はIDコードのデータ出力信号である。
【0050】また、転出者が発生したような場合には、
消去セットスイッチ4cを操作した後に、消去したいI
Dコードをテンキー4aで設定してから送信スイッチ4
eを操作すればよい。
【0051】これにより、消去モード設定用のコマンド
信号と、その消去対象となるIDコードのデータが対と
なって無線出力され、ワイヤレス受信機5は、IDコー
ド用メモリ5cからそのIDコードを消去することとな
る。
【0052】図8は、かかるIDコードの消去動作手順
の一例を示すタイムチャートで、送信出力Dは消去モー
ド設定用のコマンド信号、Bnは消去対象となるIDコ
ードのデータを含む信号である。
【0053】上記のような、IDコードの登録、消去作
業は、メンテナンス用のワイヤレス発信機4の無線送信
操作のみによって行えるものであり、ワイヤレス受信機
5を玄関ロビーの壁面から取り外すようなことなく、簡
易、迅速に行える。
【0054】次いで、上記IDコードの登録後における
ワイヤレス受信機5の通常待機モードにおいては、居住
者がワイヤレス送信機13をロビーインターホンAに向
けてその操作スイッチ13aを操作すれば、その送信機
固有のIDコードが付加されたデータが無線出力され、
これがワイヤレス受信機5で受信される。
【0055】かかるワイヤレス受信機5のアンテナ5a
は、スロットアンテナとして構成されているから、電波
受信に際しては周囲の金属物や接地の影響を受け難く、
その受信特性が良好である。また、かかるスロットアン
テナは、ロビーインターホンの外面に不体裁に突出して
おらず、美観性に優れ、しかもロビーインターホンAの
ハウジング15を構成する金属製表面パネル15aを利
用しているからアンテナを収容するための専用スペース
を設ける必要もなく、ロビーインターホンAの小型化も
図れる。
【0056】また、上記アンテナ5aでワイヤレス送信
機13からの無線電波が受信されれば、そのデータはフ
ロントエンド/デコーダ5bで復調され、そのデータに
付加されているIDコードが判別される。また、信号処
理部5dはIDコード用メモリ5cに登録されているデ
ータを参照して、その復調されたIDコードが予めID
コード用メモリ5cに登録されているものか否かを判別
する。
【0057】そして、そのIDコードが登録されていれ
ば、所定の制御信号をロビーインターホン本体部Aaの
信号処理部12に送出し、これにより多重伝送制御部1
0からコントローラCへ所定の制御信号が送出され、コ
ントローラCはその信号受信により電気錠制御盤2を制
御して共同玄関の電気錠1を解錠させる。
【0058】これに対して、IDコードが登録されてい
ない場合には、コントローラCに対して電気錠1を解錠
させるための信号は送出されず、電気錠1は施錠された
ままとなる。
【0059】従って、IDコード用メモリ5cに登録さ
れている所定のIDコードを有するワイヤレス送信機1
3を携帯する居住者のみが、ワイヤレス操作によって電
気錠1の解錠を行うことが可能である。
【0060】尚、上記実施例では、ワイヤレス受信機5
は、IDコードの登録モードに設定された場合には、こ
れを解除するためのコマンド信号をメンテナンス用のワ
イヤレス発信機4から受信しなければ、通常待機モード
に復帰しないように構成されているが、本発明はこれに
限定されない。
【0061】本発明では、上述したIDコードの消去モ
ードの場合と同様に、ワイヤレス受信機5が登録モード
に設定された後に、所定の時間(例えば10秒)だけ登
録モードを維持し、その時間経過後には、メンテナンス
用のワイヤレス発信機4から特定のコマンド信号を受信
しなくても通常待機モードに自然復帰するようにしても
よい。
【0062】また、上記実施例では、ワイヤレスロビー
インターホンAにワイヤレス受信機5を内蔵させたもの
について説明したが、本発明はこれに限定されず、ワイ
ヤレス受信機5がロビーインターホン等とは別体で構成
されたものであってもよい。
【0063】更に、電気錠1は共同玄関扉に取付けられ
るものに決して限定されず、その具体的な電気錠の設置
場所や種類は問わない。
【0064】図9は、メンテナンス用のワイヤレス発信
機の他の実施例を示している。
【0065】同図に示すメンテナンス用のワイヤレス発
信機4Aは、例えば6桁の数字を作成可能なサムホイー
ルスイッチ46を備えたもので、このサムホイールスイ
ッチ46によって所望のIDコードを設定し得るように
構成されている。
【0066】かかる構成によれば、テンキーや液晶表示
器を設ける必要がない。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1記載のメンテナンス用のワイヤレス発信機によれ
ば、ワイヤレス受信機をIDコードの消去モードに設定
するためのコマンド信号と消去対象となるIDコードの
データ信号が対となって出力されて、消去モード設定用
のコマンド信号と所定のIDコードのデータ信号の間
に、他のワイヤレス送信機等から不当なIDコードのデ
ータが介入されるような虞れが解消でき、IDコードの
消去作業を的確に行える利点が得られる。
【0068】また、請求項2記載のメンテナンス用のワ
イヤレス発信機によれば、IDコードのデータの送出中
に、次のIDコードの入力があったときには、次のID
コードの入力は無視されるように構成されているから、
メンテナンス用のワイヤレス発信機からのデータ送出中
に、次のIDコードが入力されても、送出中のIDコー
ドのデータが誤って入力されることを確実に回避でき
る。
【0069】また、請求項3記載のメンテナンス用のワ
イヤレス発信機によれば、消去モード用のコマンド信号
は、消去セットスイッチを操作しただけでは出力され
ず、消去対象となるIDコードが設定された後、送信ス
イッチが操作された時点で始めて出力するから、消去セ
ットスイッチの誤操作によって、IDコードのデータが
消去されてしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメンテナンス用のワイヤレス発信
機が使用されるワイヤレス受信機を備えたワイヤレスキ
ーシステムの一例を示す説明図
【図2】ワイヤレス受信機を内蔵したワイヤレスロビー
インターホンのハード構成の一例を示すブロック図。
【図3】ワイヤレス受信機の一例を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係るメンテナンス用のワイヤレス発信
機のハード構成の一例を示すブロック図。
【図5】本発明に係るメンテナンス用のワイヤレス発信
機の一例を示す外観図。
【図6】メンテナンス用のワイヤレス発信機から無線出
力されるコマンド信号のフォーマットを示す説明図。
【図7】ワイヤレス受信機へのIDコードの登録手順の
一例を示すタイムチャート。
【図8】ワイヤレス受信機へのIDコードの消去手順の
一例を示すタイムチャート。
【図9】メンテナンス用のワイヤレス発信機の他の例を
示す外観図。
【図10】従来のワイヤレスキーシステムの基本的構成
の一例を示す説明図。
【図11】従来のワイヤレス受信機の取付け状態の一例
を示す説明図。
【符号の説明】
1 電気錠 2 電気錠制御盤 4 メンテナンス用のワイヤレス発信機 5 ワイヤレス受信機 5a アンテナ 5c IDコード用メモリ(記憶手段) 5d 信号処理部 13 ワイヤレス送信機 40 キー操作部 41 表示部 A ワイヤレスロビーインターホン C コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 洋一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 久野 毅 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−17981(JP,A) 特開 昭61−110269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 H04Q 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
    ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
    せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
    であって、 前記ワイヤレス受信機の設定モードを、IDコードの登
    録モード、IDコードの消去モード、及びそれらを解除
    した通常待機モードのうちの何れかのモードに変更設定
    するためのコマンド信号を無線信号の形で出力するため
    の手段と、 前記コマンド信号の無線出力により設定モードが変更さ
    れたワイヤレス受信機に、登録又は消去対象となるID
    コードのデータを無線信号の形で出力するための手段と
    を備えており、 上記コマンド信号を無線信号の形で出力するための手段
    は、IDコードの消去モード用のコマンド信号が、消去
    対象となるIDコードの無線出力を行うための操作がな
    された時点で、そのIDコードの無線信号の出力に先立
    ってIDコードのデータと対をなした状態で無線出力さ
    れるように構成されているメンテナンス用のワイヤレス
    発信機。
  2. 【請求項2】IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
    ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
    せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
    であって、 前記ワイヤレス受信機の設定モードを、IDコードの登
    録モード、IDコードの消去モード、及びそれらを解除
    した通常待機モードのうちの何れかのモードに変更設定
    するためのコマンド信号を無線信号の形で出力するため
    の手段と、 前記コマンド信号の無線出力により設定モードが変更さ
    れたワイヤレス受信機に、登録又は消去対象となるID
    コードのデータを無線信号の形で出力するための手段と
    を備えており、 上記IDコードのデータの送出中に、次のIDコードの
    入力があったときには、次のIDコードの入力は無視さ
    れるように構成されているメンテナンス用のワイヤレス
    発信機。
  3. 【請求項3】IDコード登録用の記憶手段を備えたワイ
    ヤレス受信機に、所望のIDコードを登録し又は消去さ
    せるのに使用されるメンテナンス用のワイヤレス発信機
    であって、 前記ワイヤレス受信機の設定モードを、IDコードの登
    録モード、IDコードの消去モード、及びそれらを解除
    した通常待機モードのうちの何れかのモードに変更設定
    するためのコマンド信号を無線信号の形で出力するため
    の手段と、 前記コマンド信号の無線出力により設定モードが変更さ
    れたワイヤレス受信機に、登録又は消去対象となるID
    コードのデータを無線信号の形で出力するための手段と
    を備えており、 上記消去モード用のコマンド信号は、消去セットスイッ
    チを操作しただけでは出力されず、消去対象となるID
    コードが設定された後、送信スイッチが操作された時点
    で始めて出力するように構成されているメンテナンス用
    のワイヤレス発信機。
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