JP3298431B2 - オゾン・過酸化水素発生装置 - Google Patents
オゾン・過酸化水素発生装置Info
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Description
含まれる水分を電解してオゾンおよび過酸化水素を発生
するオゾン・過酸化水素発生装置に関するものである。
用して、水処理や食品の殺菌、空気の清浄化などに用い
られている。オゾンの製造方法としては、沿面放電方式
など放電式がよく知られているが、空気を原料として用
いる場合に、酸素だけではなく窒素も酸化してしまうの
で、オゾンの約3分の1程度の窒素酸化物(NOx)が
発生すること、電極金属のダストが不純物としてオゾン
中に混入すること、極めて高い電圧部分を有するので感
電の危険があることなどの問題がある。他のオゾン製造
方法としては、水の電気分解による方法が知られてお
り、放電式に比べてNOxが発生しない、電極金属のダ
ストが発生しない、高濃度のオゾンが得られる、低電圧
なので感電の心配が無いなどの長所を有しているが、放
電式に比べてオゾン生成の電力効率が低い、水の供給が
必要、水素が発生するという欠点があった。
17(商品名)などのプロトン伝導性の固体高分子電解
質膜を用い、陽極に二酸化鉛を用い、陰極に白金を触媒
とするガス拡散電極を用いる方式の電解式オゾナイザー
は、当時カルフォルニア大学の学生であった米国のP.
C.Follerによって見いだされたもので、米国特
許4,316,782(1982)には、陽極の触媒と
してベータ型の二酸化鉛(PbO2)が適しているこ
と、陰極には白金やカーボンが適しており、水素が発生
するが、空気または酸素を供給することによって、水素
の発生を防止することができること、HPF6などのヘ
キサフロロアニオンを電解液として添加することによっ
てオゾンの発生効率が高められることなどが詳細に記述
されている。しかし、陰極に酸素や空気を供給しても、
水素の発生を完全に防止することは困難であった。
平2ー101184号公報には、固体高分子電解質膜の
両面にガス拡散電極を接合し、アノードとカソードを外
部短絡して発生した水素を酸化処理する『水素処理セ
ル』を用いる方法が開示されている。図14はこの発生
水素処理型の電解式オゾナイザーの断面構成図であり、
図において、1はオゾン発生用単セル、2は電解式オゾ
ナイザーの陽極、3は陰極、4は固体高分子電解質膜、
5は外部直流電源、14は外部短絡型水素処理セル、7
は水素処理セルのアノード、15はカソード、9は固体
高分子電解質膜、10は外部回路、12は水素雰囲気の
閉鎖空間である。
いて図14を用いて説明する。陽極1では外部電力によ
り水が電気分解されて式(1)のオゾン発生反応と式
(2)の酸素発生反応が起こる。なお、E0は標準生成
電位で、可逆水素電極(RHE)基準で示している。 3H2O → O3 + 6H+ + 6e- E0=1.51V vs.RHE (1) 2H2O → O2 + 4H+ + 4e- E0=1.23V vs.RHE (2) このとき発生するプロトン(H+)は固体高分子電解質
膜4を通り、電子(e-)は外部回路を通って陰極に達
し、式(3)の反応により水素を発生する。 2H+ + 2e- → H2 E0=0V vs.RHE (3)
で式(4)の反応によりプロトン(H+)と電子(e-)
に変換される。 H2 → 2H+ + 2e- E0=0V vs.RHE (4) このとき発生するプロトン(H+)は固体高分子電解質
膜7を通り、電子(e−)は外部短絡回路を通ってカソ
ードに達し、式(5)の反応により空気中の酸素と反応
して水が発生する。 O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O E0=1.23V vs.RHE (5)
た水素を単に水に変換してしまうだけなので、エネルギ
ーが無駄に消費されるという問題点があった。
オゾンよりも酸化力に優れたOHラジカルを生じ、オゾ
ンよりも脱臭、殺菌効果が高いことが知られている。
P.Tatapudi と J.M.Fentonは、水
を供給して陽極でオゾンを発生させ、グラファイトや金
を触媒とする陰極に純酸素を供給して過酸化水素を発生
させる試みを行なっており、世界で初めて同時に生成す
ることができたことが、文献(ジャーナル・オブ・エレ
クトロケミストリー、第141巻、p1174〜117
8(1994年))に記載されている。図15は、この
文献に記載されたオゾン、過酸化水素の同時発生装置の
側面図である。図において、16はグラファイトや金を
触媒とする陰極である。
と過酸化水素の同時生成反応について図15を用いて説
明する。陽極2では、外部電力により水が電気分解され
て式(1)のオゾン発生反応と式(2)の酸素発生反応
が競争反応として起こる。 3H2O → O3 + 6H+ + 6e- E0=1.51V vs.RHE (1) 2H2O → O2 + 4H+ + 4e- E0=1.23V vs.RHE (2) このとき発生するプロトン(H+)は固体高分子電解質
膜4を通り、電子(e-)は外部回路を通って陰極に達
し、純酸素と反応して式(6)の反応により過酸化水素
を発生する。 O2 + 2H+ + 2e- → H2O2 E0=0.68V vs.RHE (6)
水になる反応と水素が発生する反応との競争反応になっ
ているために、過酸化水素が発生する電位領域が限られ
ており、効率も極めて低いことも問題点として記述され
ている。また、陰極16側に純酸素の供給を行なわなけ
ればならないことも大きな問題点である。
ザーは、以上のように構成されているので、陰極で発生
する水素処理のためにエネルギーを無駄に消費している
という問題点があった。また、オゾンと過酸化水素を同
時生成する装置では、陰極に純酸素を供給する必要があ
った。
ためになされたもので、陰極で発生する水素を有効に利
用してオゾンと過酸化水素を同時生成するオゾン・過酸
化水素発生装置を提供することを目的とする。
・過酸化水素発生装置は、電解質マトリックス層を介し
て対向配置された陽極と陰極とを有し、上記陽極と陰極
間に直流電圧を印加して水または空気中に含まれる水分
を電解し、上記陽極からオゾンと酸素を上記陰極から水
素をそれぞれ発生するオゾン発生用単セル、およびガス
不透過性のイオン伝導層を介して対向配置され電気的に
接続されたアノードとカソードとを有し、上記アノード
とカソード間の電圧を調整することにより、上記アノー
ドで上記陰極から発生した水素をプロトンと電子に変換
し、上記カソードで酸素と上記プロトンと電子から過酸
化水素と水を発生するように構成した過酸化水素発生用
単セルを備えたものである。
装置は、アノードとカソード間の電圧を0.01V〜
0.3Vの範囲になるように調整したものである。
装置は、過酸化水素発生用単セルのガス不透過性のイオ
ン伝導層は電子絶縁性を有し、外部抵抗を介してアノー
ドとカソードを電気的に接続したものである。
装置は、過酸化水素発生用単セルのガス不透過性のイオ
ン伝導層は電子絶縁性を有し、電子伝導体により上記イ
オン伝導層を貫通してアノードとカソードを電気的に接
続したものである。
装置は、過酸化水素発生用単セルのガス不透過性のイオ
ン伝導層を電子伝導性を有する材料で形成することによ
りアノードとカソードを電気的に接続したものである。
装置は、カソードは白金触媒を含まないものである。
装置は、陰極とアノードが電子絶縁性で多孔質なフィル
ムを介して対峙しているものである。
装置は、陽極の反電解質マトリックス層側またはカソー
ドの反イオン伝導層側に電子絶縁性で多孔質なフィルム
を配置したものである。
装置は、陽極から発生したオゾンとカソードから発生し
た過酸化水素を混合する手段を有するものである。
生装置は、上記第1ないし8の何れかの発明に係る複数
個のオゾン・過酸化水素発生装置を、一方の上記装置の
オゾン発生面と他方の上記装置の過酸化水素発生面とが
同じ空間に面するように配置すると共に、上記空間を空
気が流動可能に構成したものである。
生装置は、上記第10の発明において、複数個のオゾン
・過酸化水素発生装置を、第N段目の上記装置のオゾン
発生面と第N+1段目の上記装置の過酸化水素発生面と
が空間を介して対峙するように順次重ね合わせると共
に、重ね合わせの両端にあるオゾン発生面と過酸化水素
発生面にも空間を設けたものである。
生装置は、上記第10または11の発明において、複数
個のオゾン・過酸化水素発生装置を、一方の上記装置の
オゾン発生面と他方の上記装置の過酸化水素発生面とが
同じ空間に面してかつ同じ平面上に並ぶように配置した
ものである。
生装置は、上記第1ないし8の何れかの発明に係るオゾ
ン・過酸化水素発生装置がフレキシブルなシート状に形
成されており、そのオゾン発生面と過酸化水素発生面と
が空間を介して対峙するように渦巻状に巻いて配置し、
上記空間を空気が流動可能に構成したものである。
生装置は、上記第13の発明において、渦巻の中心部か
ら外周部に向かって螺旋状に空気が流動するように構成
したものである。
ン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面構成図であ
る。図1において、1はオゾン発生用単セル、2は陽
極、3は陰極、4は固体高分子電解質膜からなりガス不
透過性で電子絶縁性のイオン伝導層である電解質マトリ
ックス層、5は外部直流電源、6は過酸化水素発生用単
セル、7はアノード、8はカソード、9は固体高分子電
解質膜からなりガス不透過性で電子絶縁性のイオン伝導
層である電解質マトリックス層、10は外部回路、11
は抵抗体、12は水素雰囲気の閉鎖空間である。
をメッキしたチタン製のエキスパンドメタルに二酸化鉛
とポリテトララフルオロエチレン(PTFE)を混練し
てシート化したものを圧着したものを用いた。また、陰
極3にはガス拡散電極すなわち、白金微粒子を担持した
カーボン触媒とPTFEを混練してシート化し、はっ水
処理したカーボンペーパーに圧着したものを用いた。ま
た、電解質マトリックス層4としては、デュポン社のナ
フィオン115(商品名)を用いた。
ド7にも、陰極3と同様にガス拡散電極すなわち、白金
微粒子を担持したカーボン触媒とPTFEを混練してシ
ート化し、はっ水処理したカーボンペーパーに圧着した
ものを用いた。また、カソード8には、はっ水処理した
カーボンペーパーに白金微粒子を担持していないグラフ
ァイト粒子とPTFE粒子をペースト化して塗布し、3
50℃で加熱処理したものを用いた。また、電解質マト
リックス層9としては、デュポン社のナフィオン115
(商品名)を用いた。アノード7とカソード8を電解質
マトリックス層9を挟んで180℃でホットプレスし
た。
ル1と円形(直径20mm)の過酸化水素発生用単セル
6をフッ素系樹脂からなるドーナツ状のガスケットで挟
み、陰極3とアノード7間に5mmほど隙間を開けて水
素雰囲気の閉鎖空間12(一点鎖線で囲んで示す)を形
成した後、それぞれ配線をして、外部直流電源5、外部
回路10、および小さな抵抗値(1Ω)を有する抵抗体
11をつないで本発明の一実施の形態によるオゾン・過
酸化水素発生装置を製作した。
0リットルの容器に入れて、4.5Vの直流電圧をオゾ
ン発生用単セル1に印加して、容器内のオゾン濃度をガ
ス検知管で、また過酸化水素発生用単セル6のカソード
8の過酸化水素の発生量を過酸化水素定量試験紙を用い
て調べた。また、容器内の水素濃度をガスクロマトグラ
フを用いて調べた。直流電圧を印加して1分後、カソー
ド8で10mg/リットルの過酸化水素の発生と陽極2
でのオゾンの発生を確認した。さらに2時間後、容器内
のオゾン濃度は10ppmに達したが、水素は全く検知
されなかった。また、カソード8での過酸化水素の発生
は10mg/リットル前後で安定していた。このときア
ノード7とカソード8の間の電圧を測定した所、0.2
Vであった。
Ωに代えて、同様の試験を行なったところ、カソード8
からは過酸化水素が全く検出されなかった。
たカーボン触媒とPTFE粒子の乳化重合溶液をペース
ト化して塗布し、350℃で加熱処理したものを用い
て、上記と同様にオゾン・過酸化水素発生装置を製作
し、1Ωの抵抗体11を用いて試験したところ、2時間
後、容器内のオゾン濃度は10ppmに達し、容器内の
水素も検知されなかったが、カソード8からは過酸化水
素が全く検出されなかった。
・過酸化水素発生装置の作用について説明する。図2は
電気化学的電位図であり、可逆水素電極(RHE)を基
準に電位を表したものである。反応式(1)〜(3)お
よび(6)の電位と、およその陽極電位31、陰極電位
32、アノード電位33、カソード電位34を示してい
る。4.5Vの直流電圧をオゾン発生用単セル1に印加
している状態では、陽極電位31は1.51Vを超える
電位にあり、陰極電位32は0Vを下回る電位にある。
このときアノード7は水素雰囲気に置かれ、カソード8
は空気雰囲気に置かれていて、1Ωの抵抗体11を介し
て結線されているので、アノード7とカソード8間に電
流が流れ、アノード7では水素の酸化が、カソード8で
は空気中の酸素の還元が起こる。この時、水素酸化にか
かる過電圧は小さいのでアノード電位33は0V近くに
あり、アノード7、カソード8間の電圧が0.1Vであ
ったことから、カソード電位34はRHE基準で0.1
〜0.2V付近にあると考えられる。過酸化水素が発生
するカソード電位34の範囲は限られており、0.68
V以上では起こらない。また、0Vを下回ると水素発生
が起こり出すので、過酸化水素の発生が起こりにくくな
る。過酸化水素の発生にある程度の過電圧が必要なの
で、0.01〜0.3Vの範囲がカソード電位34とし
て最も適している。なお、アノード電位33はほぼ0V
であるので、カソード電位34が0.01〜0.3Vの
範囲であることとアノード7とカソード8間の電圧が
0.01〜0.3Vの範囲であることは実質的に同一で
ある。
の発生が起こらなかったのは、電流がほとんど流れない
ために、カソード電位34が0.68V以上に保たれた
ためである。また、白金触媒粒子を有するカソード8を
用いた場合に過酸化水素の発生が起こらなかったのは、
カソード8側で過酸化水素の発生よりも白金が触媒作用
を持つ酸素還元反応が優先して起こったためと考えられ
る。
ン発生用単セル1の陰極3で発生した水素と空気中の酸
素を反応ガスとする燃料電池反応が過酸化水素発生用単
セル6で起こり、抵抗体11を介して電流を流すこと
で、カソード8が過酸化水素発生に適した電位に保たれ
るので、オゾンを発生させ、オゾン発生時に発生した水
素を処理しながら過酸化水素を効率良く発生させること
ができる。また、過酸化水素発生のエネルギー源として
陰極3で発生した水素を用いているのでエネルギーが有
効に活用できる。また、過酸化水素発生用単セル6のア
ノード7とカソード8の間の電圧が0.01V〜0.3
Vの範囲になるように抵抗体11の値を設定したので、
カソード電位34が、過酸化水素が発生しやすく、水素
が発生しにくい電位に保たれ、過酸化水素を最も効率良
く発生させることができる。また、過酸化水素発生用単
セル6のカソード8に白金触媒を用いないようにしたの
で、白金触媒が触媒作用を有する水素の発生や酸素の還
元が起こりにくくなり、過酸化水素を効率良く発生させ
ることができる。
2によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図である。オゾン発生用単セル1および過酸化水素
発生用単セル6のアノード7とカソード8は実施の形態
1と同じ仕様であるが、外部回路10と抵抗体11に結
線せずに、電子伝導体であるアロメル−クロメルの熱電
対の素線17を5mmの長さに切断して、10本を電解
質マトリックス層9を突き破って挿入し、アノード7と
カソード8にまたがるようにした後で、両端を折り曲げ
て、それぞれ素線17の端をアノード7とカソード8に
接触させた。
過酸化水素発生装置を入れて、4.5Vの直流電圧をオ
ゾン発生用単セル1に印加して、オゾン濃度、過酸化水
素および容器内の水素量を調べた。2時間後、実施の形
態1の場合と同様に、10ppm程度のオゾンが検出さ
れ、カソードからは10mg/リットル程度の過酸化水
素が検知された。また、水素は検出されなかった。
化水素発生用単セル6のアノード7とカソード8の間を
電解質マトリックス層9を貫通する電子伝導体17で電
気的に接続したので、オゾン発生用単セル1の陰極3で
発生した水素と空気中の酸素を反応ガスとする燃料電池
反応が外部回路を介することなく過酸化水素発生用単セ
ル6で起こり、適切な抵抗値を有する電子伝導体17を
選ぶことによりカソード8が過酸化水素発生に適した電
位に保たれるので、陽極2でオゾンを発生させ、発生水
素を処理しながらカソード8で過酸化水素を効率良く発
生させることができる。
3によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図である。オゾン発生用単セル1は実施の形態1と
同じ仕様であるが、白金微粒子を担持したカーボン触媒
とPTFEを混練してシート化したものをアノード7と
し、白金微粒子を担持していないグラファイト粒子とP
TFEを混練してシート化したものをカソード8として
用い、アノード7とカソード8を張り合わせる際にそれ
ぞれ張り合わせる面に固体高分子膜の粉末を5重量%有
するデュポン社のナフィオン5%溶液(商品名)を塗っ
て含浸させ乾燥させる操作を2回にわたって繰り返した
後、180℃でホットプレスして張り合わせたものを内
部短絡型の過酸化水素発生用単セル19として用いた。
ナフィオン溶液を繰り返し塗布した層18では、イオン
伝導性があると共に、薄いためにアノード7とカソード
8の一部が接触しており、電子伝導性もあるが、電子伝
導に対して小さな抵抗を有している。すなわち内部短絡
型の過酸化水素発生用単セル19では、固体高分子膜の
薄膜18を介してアノード7とカソード8が対峙してお
り、電子伝導性を有しない固体高分子膜18の粉末がア
ノード7とカソード8が完全に短絡するのを防止し、ガ
スの透過を防止すると共にアノード7とカソード8の界
面で小さな抵抗が形成されている。
過酸化水素発生装置を入れて、4.5Vの直流電圧をオ
ゾン発生用単セル1に印加して、オゾン濃度、過酸化水
素および容器内の水素量を調べた。2時間後、実施の形
態1の場合と同様に、10ppm程度のオゾンが検出さ
れ、カソード8からは10mg/リットル程度の過酸化
水素が検知された。なお、水素については、わずかに検
出されたが、濃度は200ppmと問題のない範囲であ
った。内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19では、
水素ガスを隔離する電解質マトリックス層が無いので、
内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19を貫通する通
路が存在し、わずかに水素がリークしたものと推定され
る。さらに、上記ナフィオン5%溶液とカーボンの微粒
子を混ぜたものをアノード7とカソード8にそれぞれ5
回塗布して電子伝導性を有する固体高分子膜の薄膜18
を形成した内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19を
用いた場合には、水素についても全く検出されなかっ
た。これは、電子伝導性を有する固体高分子膜の薄膜1
8が分厚くなってガスのシール性能が高くなったためと
推定される。なお、薄膜18での電子伝導性は上記ナフ
ィオン5%溶液に添加したカーボンの微粒子で得られて
いる。
化水素発生用単セルの代わりに、アノード7とカソード
8と電子伝導性を有するガス不透過性のイオン伝導層1
8とからなる内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19
を用いたので、電子伝導性を有するガス不透過性のイオ
ン伝導層18が実施の形態1における抵抗体11を有す
る外部回路10と同じ働きをし、オゾン発生用単セル1
の陰極3で発生した水素と空気中の酸素を反応ガスとす
る燃料電池反応が、外部回路を介することなく簡便な構
造の内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19で起こ
り、オゾンを発生させ、発生水素を処理しながら過酸化
水素を効率良く発生させることができる。
の過酸化水素発生用単セル19において、上記ナフィオ
ン5%溶液を用いる代わりにオルトリン酸を用いて同様
にオゾン・過酸化水素発生装置を製作し、50リットル
の容器に、完成したオゾン・過酸化水素発生装置を入
れ、4.5Vの直流電圧をオゾン発生用単セル1に印加
して、オゾン濃度、過酸化水素および容器内の水素量を
調べた。2時間後、実施の形態3の場合と同様に、10
ppm程度のオゾンが検出され、カソードからは10m
g/リットル程度の過酸化水素が検知された。しかし、
水素については、全く検出されなかった。これは、リン
酸が液シール(ウエットシール)としての役割を果たし
て、水素のリークを防止したためと考えられる。
5によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図である。実施の形態1のオゾン発生用単セル1お
よび過酸化水素発生用単セル6を用いて、間に電子絶縁
性で多孔質なフィルムである多孔質なポリエチレンフィ
ルム20を挿入して密着させてオゾン・過酸化水素発生
装置を製作し、実施の形態1と同様の試験を行ない、オ
ゾンと過酸化水素の発生と水素が検知されないことを確
認した。実施の形態1の場合と比べてオゾン・過酸化水
素発生セルの厚さは10mmほど薄くすることができ
た。
ン発生用単セル1と過酸化水素発生用単セル6の間に電
子絶縁性で多孔質なフィルム20を挿入したので、オゾ
ン発生用単セル1と過酸化水素発生用単セル6の間を電
気的に短絡することなく短い距離に保つことができる。
なお、過酸化水素発生用単セル6は、図3に示したよう
に電子伝導体17により電解質マトリックス層9を貫通
してアノード7とカソード8を電気的に接続した構成の
ものでもよく、さらに、過酸化水素発生用単セル6の代
わりに図4に示したような内部短絡型の過酸化水素発生
用セル19を用いた場合にも同様である。
6によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図である。実施の形態5で用いたオゾン・過酸化水
素発生装置の陽極2の外側すなわち陽極2の反電解質マ
トリックス層4側とカソード8の外側すなわちカソード
8の反電解質マトリックス層9側に電子絶縁性で多孔質
なフィルムである多孔質なポリエチレンフィルム21、
22を張り付けてオゾン・過酸化水素発生装置を製作し
た。実施の形態5と同様にオゾンの発生と水素が検知さ
れないことを確認したが、過酸化水素については、カソ
ード8の外側の多孔質なポリエチレンフィルム22があ
って検知できなかったので2時間後、カソード8の外側
の多孔質なポリエチレンフィルム22を一部はがして過
酸化水素を定量分析し、10mg/リットル程度の過酸
化水素が発生していることを確認した。
ン発生用単セル1の陽極2の外側に配置した電子絶縁性
で多孔質なフィルム21が、人体に有害な二酸化鉛が人
の手に触れるのを防ぐとともに、陽極2へのごみの付着
を防止しながら反応に必要な空気と水分や反応によって
生じたオゾンを通す働きをする。また、過酸化水素発生
用単セル6のカソード8の外側に配置した電子絶縁性で
多孔質なフィルム22が、カソード8へのごみの付着を
防止するとともに、反応に必要な空気と水分や反応によ
って生じたOHラジカルを通す働きをする。なお、本実
施の形態のように電子絶縁性で多孔質なフィルム22と
してはっ水性も有するフィルムを使用すれば、人体に有
害な過酸化水素が人の手に触れるのを防ぐこともでき
る。なお、過酸化水素発生用単セル6は、図3に示した
ように電子伝導体17により電解質マトリックス層9を
貫通してアノード7とカソード8を電気的に接続した構
成のものでもよく、さらに、過酸化水素発生用単セル6
の代わりに図4に示したような内部短絡型の過酸化水素
発生用セル19を用いた場合にも同様である。
7によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図である。実施の形態1で使用したオゾン・過酸化
水素発生装置と同じ仕様のオゾン・過酸化水素発生装置
(ここではオゾン・過酸化水素発生セルと称す)を4つ
用意して、隙間をあけて重ね合わせ、側面から空気を供
給するように構成した。図において、40はオゾン・過
酸化水素発生セルである。41は未処理の空気、42は
オゾン・過酸化水素処理を終えた空気、43は隙間に入
る空気の流れを示す矢印である。4つのオゾン発生用単
セル1にそれぞれ4.5Vの直流電圧を印加して、未処
理の空気41に悪臭剤として安息香酸を10mg/リッ
トルの濃度で添加し、出口空気中42の安息香酸の濃度
を測定した所、2mg/リットルまで低下していた。安
息香酸は通常オゾンだけでは分解が難しい化合物であ
り、オゾンと過酸化水素の反応によって生じたOHラジ
カルが安息香酸を酸化分解したと考えられる。OHラジ
カルの寿命は短いことが知られており、図7の装置の構
成は、空気がオゾンと過酸化水素の発生面を通過するの
で、オゾンと過酸化水素が空気により混合されてOHラ
ジカルが効率的に発生し、且つ効率的な安息香酸の酸化
分解が行われたと考えられる。
ン発生用単セル1から発生したオゾンと過酸化水素発生
用単セル6から発生した過酸化水素を混合することによ
り、より強力な脱臭作用を有するOHラジカルを発生さ
せることができる。また、N段目(ただしNは正の整
数、例えば下から1段目)のオゾン・過酸化水素発生セ
ル40のオゾン発生面とN+1段目(例えば下から2段
目)のオゾン・過酸化水素発生セル40の過酸化水素発
生面とが空間を介して対峙するように複数個のオゾン・
過酸化水素発生セル40を順次重ね合せ、この空間を空
気が流動することにより、オゾンと過酸化水素を混合し
てOHラジカルを発生させながら、空気を効率的にオゾ
ン・過酸化水素(OHラジカル)処理することができ
る。なお、過酸化水素発生用単セル6は、図3に示した
ように電子伝導体17により電解質マトリックス層9を
貫通してアノード7とカソード8を電気的に接続した構
成のものでもよく、さらに、過酸化水素発生用単セル6
の代わりに図4に示したような内部短絡型の過酸化水素
発生用セル19を用いた場合にも同様である。
8によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示す断面
構成図、図9は図8を上から見た様子を模式的に示す平
面図である。実施の形態1で使用したオゾン・過酸化水
素発生装置と同じ仕様のオゾン・過酸化水素発生装置
(ここではオゾン・過酸化水素発生セルと称す)を2つ
用意して、一方のオゾン・過酸化水素発生セルのオゾン
発生用単セル1と他方のオゾン・過酸化水素発生セルの
過酸化水素発生用単セル6、および一方の過酸化水素発
生用単セル6と他方のオゾン発生用単セル1が同一平面
内で隣合うように配置した。図において、44はオゾン
発生用単セル1の陽極2側すなわちオゾン発生面、45
は過酸化水素発生セル6のカソード8側すなわち過酸化
水素発生面である。図9では明確のためオゾン発生面4
4にハッチングを施して示している。2つのオゾン発生
用単セル1にそれぞれ4.5Vの直流電圧を印加して、
50リットルの容器に入れてオゾン濃度と水素濃度を調
べたところ、2時間後にオゾン濃度は20ppmになっ
ており、水素は検知されなかった。また2つの過酸化水
素発生用単セル6の両方から10mg/リットルの過酸
化水素が検出された。さらに、実施の形態7と同様に安
息香酸の分解能力を調べたところ同様の効果が確認でき
た。
個のオゾン・過酸化水素発生セルを、一方の上記装置の
オゾン発生面44と他方の上記装置の過酸化水素発生面
45とが同じ空間に面してかつ同じ平面上に並ぶように
配置し、この空間を空気が流動することにより、オゾン
と過酸化水素を混合してOHラジカルを発生させなが
ら、空気を効率的にオゾン・過酸化水素(OHラジカ
ル)処理することができる。なお、過酸化水素発生用単
セル6は、図3に示したように電子伝導体17により電
解質マトリックス層9を貫通してアノード7とカソード
8を電気的に接続した構成のものでもよく、さらに、過
酸化水素発生用単セル6の代わりに図4に示したような
内部短絡型の過酸化水素発生用セル19を用いた場合に
も同様である。
態9によるオゾン・過酸化水素発生装置を上から見た様
子を模式的に示す平面図である。実施の形態8で用いた
ものと同じ仕様のオゾン・過酸化水素発生装置を2組用
意して図10に示すように、交互に市松模様状に並べ
た。この装置を用いて、実施の形態8と同様に安息香酸
の分解能力を確認できた。
形態10によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を示
す断面図である。実施の形態9で用いたものと同じ仕様
のオゾン・過酸化水素発生装置を4組用意し、図7と同
様に、第N段目の上記装置のオゾン発生面と第N+1段
目の上記装置の過酸化水素発生面とが空間を介して対峙
するように順次重ね合わせると共に、重ね合わせの両端
にあるオゾン発生面と過酸化水素発生面にも空間を設け
た。この装置を用いて、実施の形態7と同様に安息香酸
の分解能力を調べたところ、優れた分解能力を確認でき
た。
形態11によるオゾン・過酸化水素発生装置の構成を模
式的に示す断面構成図である。実施の形態3で用いたオ
ゾン発生用単セル1および内部短絡型の過酸化水素発生
用単セル19とほぼ同じ仕様であるが、オゾン発生用単
セル1の陰極3側にフレキシブルなシートすなわち、白
金微粒子を担持したカーボン触媒とPTFEを混練して
シート化したものを用いて、オゾン発生用単セル1を曲
げても壊れないようにし、もともとフレキシブルな内部
短絡型の過酸化水素発生用単セル19と共に細長いシー
ト状のオゾン・過酸化水素発生装置を作成した。このシ
ート状のオゾン・過酸化水素発生装置を間に電子絶縁性
で多孔質なフィルムである多孔質なポリエチレンフィル
ム23を挟んで、そのオゾン発生面と過酸化水素発生面
とが多孔質なポリエチレンフィルム23を介して対峙す
るように渦巻状に巻いたものを作成した。空気を渦巻き
状の筒の一方の底辺から、他方の底辺にぬけるようにし
て、安息香酸の分解能力を調べたところ、安息香酸の濃
度が5分の1にまで下がっており、優れた分解能力を確
認できた。これは、オゾン発生用単セル1から発生した
オゾンと内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19から
発生した過酸化水素を混合してOHラジカルを発生させ
ながら、空気を効率的にオゾン・過酸化水素(OHラジ
カル)処理することができるためであると考えられる。
さらに、図13に示すように、筒の両底辺を塞ぎ、一方
の底辺に例えばテフロン製のチューブを差し込んで安息
香酸を含む空気が矢印41から入って矢印42から出る
ように螺旋状に流動するようにして、出口空気に含まれ
る安息香酸の濃度を測定した所、10分の1にまで低下
していた。これは、オゾン発生面から発生するオゾンと
過酸化水素発生面から発生する過酸化水素との接触が、
空気が螺旋状に流動することでより確実になったため
に、OHラジカルがより発生し易くなり、安息香酸の酸
化能力が高くなったことによると考えられる。
が、他の多角筒、例えば、三角筒、四角筒、六角筒など
の形状に巻いてもよく、同様の効果が得られる。また、
内部短絡型の過酸化水素発生用単セル19の代わりにフ
レキシブルに形成した過酸化水素発生用単セル6を用い
た場合にも同様である。
解質マトリックス層を介して対向配置された陽極と陰極
とを有し、上記陽極と陰極間に直流電圧を印加して水ま
たは空気中に含まれる水分を電解し、上記陽極からオゾ
ンと酸素を上記陰極から水素をそれぞれ発生するオゾン
発生用単セル、およびガス不透過性のイオン伝導層を介
して対向配置され電気的に接続されたアノードとカソー
ドとを有し、上記アノードとカソード間の電圧を調整す
ることにより、上記アノードで上記陰極から発生した水
素をプロトンと電子に変換し、上記カソードで酸素と上
記プロトンと電子から過酸化水素と水を発生するように
構成した過酸化水素発生用単セルを備えたので、オゾン
を発生させ、発生水素を処理しながら過酸化水素を効率
良く発生させることができる。また、過酸化水素発生の
エネルギー源として陰極で発生した水素を用いているの
でエネルギーが有効に活用できる効果もある。
間の電圧を0.01V〜0.3Vの範囲になるように調
整したので、カソード電位が、過酸化水素が発生しやす
く、水素が発生しにくい電位に保たれ、過酸化水素を最
も効率良く発生させることができる効果がある。
セルのガス不透過性のイオン伝導層は電子絶縁性を有
し、外部抵抗を介してアノードとカソードを電気的に接
続したので、外部抵抗の値を適当に選択することにより
上記アノードとカソード間の電圧を調整し、過酸化水素
を効率よく発生させることができる。
セルのガス不透過性のイオン伝導層は電子絶縁性を有
し、電子伝導体により上記イオン伝導層を貫通してアノ
ードとカソードを電気的に接続したので、電子伝導体の
抵抗値を適当に選択することにより上記アノードとカソ
ード間の電圧を調整し、過酸化水素を効率よく発生させ
ることができる。また、外部回路が不要となるのでコス
トを低減できる効果がある。
セルのガス不透過性のイオン伝導層を電子伝導性を有す
る材料で形成することによりアノードとカソードを電気
的に接続したので、イオン伝導層の抵抗値を適当に選択
することにより上記アノードとカソード間の電圧を調整
し、過酸化水素を効率よく発生させることができる。ま
た、構造が単純になり外部回路も不要となるのでコスト
を低減できる効果がある。
を含まないものであるので、白金触媒が触媒作用を有す
る水素の発生や酸素の還元が起こりにくくなり、過酸化
水素を効率良く発生させることができる効果がある。
子絶縁性で多孔質なフィルムを介して対峙しているの
で、オゾン発生用単セルと過酸化水素発生用単セルの間
を電気的に短絡することなく短い距離に保つことがで
き、装置をコンパクト化できる効果がある。
リックス層側またはカソードの反イオン伝導層側に電子
絶縁性で多孔質なフィルムを配置したので、陽極に配置
すれば、人体に有害な二酸化鉛が人の手に触れるのを防
ぐとともに、陽極へのごみの付着を防止しながら反応に
必要な空気と水分や反応によって生じたオゾンを通す効
果があり、カソードに配置すれば、カソードへのごみの
付着を防止するとともに、反応に必要な空気と水分や反
応によって生じたOHラジカルを通す効果がある。
ゾンとカソードから発生した過酸化水素を混合する手段
を有するので、OHラジカルを効率よく発生させること
ができ、OHラジカルが生じやすくなれば、脱臭や殺菌
効果が増す。
の何れかの発明による複数個のオゾン・過酸化水素発生
装置を、一方の上記装置のオゾン発生面と他方の上記装
置の過酸化水素発生面とが同じ空間に面するように配置
すると共に、上記空間を空気が流動可能に構成したの
で、オゾンと過酸化水素を混合してOHラジカルを発生
させながら空気を効率的にオゾン・過酸化水素(OHラ
ジカル)処理することができる。
において、複数個のオゾン・過酸化水素発生装置を、第
N段目の上記装置のオゾン発生面と第N+1段目の上記
装置の過酸化水素発生面とが空間を介して対峙するよう
に順次重ね合わせると共に、重ね合わせの両端にあるオ
ゾン発生面と過酸化水素発生面にも空間を設け、上記空
間を空気が流動可能に構成したので、コンパクトな構成
でオゾンと過酸化水素を混合してOHラジカルを発生さ
せながら空気を効率的にオゾン・過酸化水素(OHラジ
カル)処理することができる。
11の発明において、複数個のオゾン・過酸化水素発生
装置を、一方の上記装置のオゾン発生面と他方の上記装
置の過酸化水素発生面とが同じ空間に面してかつ同じ平
面上に並ぶように配置し、上記空間を空気が流動可能に
構成したので、コンパクトな構成でオゾンと過酸化水素
を混合してOHラジカルを発生させながら空気を効率的
にオゾン・過酸化水素(OHラジカル)処理することが
できる。
の何れかの発明によるオゾン・過酸化水素発生装置がフ
レキシブルなシート状に形成されており、そのオゾン発
生面と過酸化水素発生面とが空間を介して対峙するよう
に渦巻状に巻いて配置し、上記空間を空気が流動可能に
構成したので、コンパクトな構成でオゾンと過酸化水素
を混合してOHラジカルを発生させながら空気を効率的
にオゾン・過酸化水素(OHラジカル)処理することが
できる。
において、渦巻の中心部から外周部に向かって螺旋状に
空気が流動するように構成したので、オゾンと過酸化水
素の接触がより確実となり、OHラジカルがより発生し
易くなる効果がある。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の作用を説明する電気化学的電位図であ
る。。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
見た様子を模式的に示す平面図である。
化水素発生装置を上から見た様子を模式的に示す平面図
である。
酸化水素発生装置の構成を示す断面構成図である。
酸化水素発生装置の構成を示す斜視図である。
流れを説明する説明図である。
面構成図である。
す断面構成図である。
4,9 電解質マトリックス層、 5 外部直流電源、
6 過酸化水素発生用単セル、 7 アノード、 8
カソード、 10 外部回路、 11 抵抗体、 1
2 水素雰囲気の閉鎖空間、 14 外部短絡型水素処
理セル、 15 外部短絡型水素処理セルのアノード、
16 グラファイトや金を触媒とする陰極、 17
電解質マトリックス層を貫通する電子伝導体、 18
電子伝導性を有するイオン伝導層、 19 内部短絡型
の過酸化水素発生用セル、 20〜23 電子絶縁性の
多孔質なフィルム、 31 陽極電位、 32 陰極電
位、 33 アノード電位、 34 カソード電位、
35 オゾン発生電位、 36 酸素発生電位、37
水素発生電位、 38 過酸化水素生成電位、 40
オゾン・過酸化水素発生セル、 41〜43 空気の流
れ、 44 オゾン発生セルの陽極側、45 過酸化水
素発生セルのカソード側。
Claims (14)
- 【請求項1】 電解質マトリックス層を介して対向配置
された陽極と陰極とを有し、上記陽極と陰極間に直流電
圧を印加して水または空気中に含まれる水分を電解し、
上記陽極からオゾンと酸素を上記陰極から水素をそれぞ
れ発生するオゾン発生用単セル、およびガス不透過性の
イオン伝導層を介して対向配置され電気的に接続された
アノードとカソードとを有し、上記アノードとカソード
間の電圧を調整することにより、上記アノードで上記陰
極から発生した水素をプロトンと電子に変換し、上記カ
ソードで酸素と上記プロトンと電子から過酸化水素と水
を発生するように構成した過酸化水素発生用単セルを備
えたことを特徴とするオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項2】 上記アノードとカソード間の電圧を0.
01V〜0.3Vの範囲になるように調整したことを特
徴とする請求項1記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項3】 過酸化水素発生用単セルのガス不透過性
のイオン伝導層は電子絶縁性を有し、外部抵抗を介して
アノードとカソードを電気的に接続した請求項1または
2記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項4】 過酸化水素発生用単セルのガス不透過性
のイオン伝導層は電子絶縁性を有し、電子伝導体により
上記イオン伝導層を貫通してアノードとカソードを電気
的に接続した請求項1または2記載のオゾン・過酸化水
素発生装置。 - 【請求項5】 過酸化水素発生用単セルのガス不透過性
のイオン伝導層を電子伝導性を有する材料で形成するこ
とによりアノードとカソードを電気的に接続した請求項
1または2記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項6】 カソードは白金触媒を含まないものであ
ることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の
オゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項7】 陰極とアノードが電子絶縁性で多孔質な
フィルムを介して対峙していることを特徴とする請求項
1ないし6の何れかに記載のオゾン・過酸化水素発生装
置。 - 【請求項8】 陽極の反電解質マトリックス層側または
カソードの反イオン伝導層側に電子絶縁性で多孔質なフ
ィルムを配置したことを特徴とする請求項1ないし7の
何れかに記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項9】 陽極から発生したオゾンとカソードから
発生した過酸化水素を混合する手段を有することを特徴
とする請求項1ないし8の何れかに記載のオゾン・過酸
化水素発生装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし8の何れかに記載の複
数個のオゾン・過酸化水素発生装置を、一方の上記装置
のオゾン発生面と他方の上記装置の過酸化水素発生面と
が同じ空間に面するように配置すると共に、上記空間を
空気が流動可能に構成したことを特徴とする請求項9記
載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項11】 複数個のオゾン・過酸化水素発生装置
を、第N段目の上記装置のオゾン発生面と第N+1段目
の上記装置の過酸化水素発生面とが空間を介して対峙す
るように順次重ね合わせると共に、重ね合わせの両端に
あるオゾン発生面と過酸化水素発生面にも空間を設けた
ことを特徴とする請求項10記載のオゾン・過酸化水素
発生装置。 - 【請求項12】 複数個のオゾン・過酸化水素発生装置
を、一方の上記装置のオゾン発生面と他方の上記装置の
過酸化水素発生面とが同じ空間に面してかつ同じ平面上
に並ぶように配置したことを特徴とする請求項10また
は11記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項13】 請求項1ないし8の何れかに記載のオ
ゾン・過酸化水素発生装置がフレキシブルなシート状に
形成されており、そのオゾン発生面と過酸化水素発生面
とが空間を介して対峙するように渦巻状に巻いて配置
し、上記空間を空気が流動可能に構成したことを特徴と
する請求項9記載のオゾン・過酸化水素発生装置。 - 【請求項14】 渦巻の中心部から外周部に向かって螺
旋状に空気が流動するように構成したことを特徴とする
請求項13記載のオゾン・過酸化水素発生装置。
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JPH10121283A JPH10121283A (ja) | 1998-05-12 |
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