JP3298231B2 - コンバインの刈取装置 - Google Patents

コンバインの刈取装置

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JP3298231B2
JP3298231B2 JP12454593A JP12454593A JP3298231B2 JP 3298231 B2 JP3298231 B2 JP 3298231B2 JP 12454593 A JP12454593 A JP 12454593A JP 12454593 A JP12454593 A JP 12454593A JP 3298231 B2 JP3298231 B2 JP 3298231B2
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雅一 広瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの刈取装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、刈取穀稈の全量を脱穀装置へ
投入する普通型コンバインにおいては、前部低位置に設
けた刈刃装置と、該刈刃装置の後方に設けた穀稈集送装
置と、前記刈刃装置上方に設けた昇降調節自在の駆動回
転式リ−ル様の掻込装置とからなる刈取装置を設けてい
る。
【0003】穀稈刈取作業時には、刈取装置を適宜の高
さに設定し、植立穀稈の高さに応じて、掻込装置の対刈
取装置高さを変更調節しながら走行する。これにより、
前記掻込装置によって圃場に植立する穀稈の穂先部を掻
込み、この穀稈を刈刃装置で切断し、後方で回転する穀
稈集送装置の螺旋体の作用によって、刈り巾方向におけ
る一箇所に集送する。そして、ここから後方のコンベア
式の搬送装置へ引き継ぎ、この搬送装置によって刈取穀
稈の全量を脱穀装置の扱室へ投入して脱穀処理するので
ある。圃場の一辺を刈り終わると、刈取装置を非作業位
置まで上昇させた後、次辺へ機体を回行させ、再び刈取
装置を下降させて次辺の未刈り稈群へ侵入していくので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
普通型コンバインによる刈取作業中、刈取装置自体の高
さを変更することは殆ど無いが、植立穀稈の高さに応じ
て、操縦者が掻込装置の対刈取装置高さを変更調節する
必要があり、甚だ煩雑な作業となっていた。また、圃場
の一辺を刈り終わり、刈取装置を非作業位置まで上昇さ
せて次辺へ機体を回行させる際、この回行動作により、
刈取装置から、ここに残存していた刈取穀稈がこぼれ落
ち、収穫損失となってしまうことがあった。これを防ぐ
ためには、一辺を刈り終わった際に、掻込装置を刈取装
置に対して最下降位置まで下降させ、この掻込装置によ
って刈取装置の前方を塞いで、刈取穀稈がこぼれ落ちる
のを防ぐことが考えられる。しかし、回行後、刈取作業
を再開する際、刈取装置を作業位置まで下降させると共
に、掻込装置を刈取装置に対して上昇させ、植立穀稈の
穂先部高さに合わせなければならない。このような操作
は非常に煩雑であり、作業効率を低くする大きな要因と
なっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、前部低位置に設けた刈刃装置1と、該刈刃装
置1の後方に設けた穀稈集送装置2と、前記刈刃装置1
上方に設けた昇降調節自在の掻込装置3とからなるコン
バインの刈取装置4において、圃場に植立する穀稈の穂
先部高さを検出する穂先高さ検出手段5と、前記掻込装
置3を刈取装置4に対して昇降作動させる昇降駆動手段
6と、前記穂先高さ検出手段5の検出結果に基づいて、
前記昇降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を適正高
さに昇降調節する掻込高さ調節手段7とを設けると共
に、前記刈取装置4に対する掻込装置3の昇降位置を検
出する昇降位置検出手段8と、前記刈取装置4に導入さ
れる刈取対象穀稈の有無を検出する穀稈検出手段9と、
該穀稈検出手段9による穀稈「無」検出結果に基づいて
前記昇降駆動手段6を作動し、前記掻込装置3を所定の
下降位置まで下降させる掻込装置自動下降手段10と、
前記穀稈検出手段9による検出結果が穀稈「有」から穀
稈「無」に変化する直前の掻込装置3昇降位置を記憶
し、次回前記穀稈検出手段9による検出結果が穀稈
「無」から穀稈「有」へ復帰することに基づいて、前回
記憶した昇降位置まで前記昇降駆動手段6を作動させる
昇降位置自動復帰手段11とを設けたことを特徴とする
コンバインの刈取装置の構成としたものである。
【0006】
【発明の作用効果】この発明におけるコンバインの刈取
装置において、刈取作業中には、掻込高さ調節手段7に
より、穂先高さ検出手段5の検出結果に基づいて、前記
昇降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を自動的に適
正高さに昇降調節する。従って、操縦者は煩わしい操作
作業から開放される。
【0007】また、一辺を刈り終わった際には、刈取装
置4に設ける穀稈検出手段9が刈取対象穀稈「無」を検
出する。すると、掻込装置自動下降手段10により、前
記昇降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を自動的に
所定の降位置まで下降させる。これにより、前記刈取装
置4の前方部は前記掻込装置3によって塞がれ、機体を
回行させた際に、刈取装置内に残存する刈取穀稈がこぼ
れ落ちるのを防ぐことができる。従って、収穫損失を無
くすことができるのである。
【0008】また、上述に伴い、前記穀稈検出手段9に
よる検出結果が穀稈「有」から穀稈「無」に変化する直
前の掻込装置3昇降位置を記憶する。そして、回行後、
次辺の未刈り穀稈群に侵入することにより、前記穀稈検
出手段9による検出結果が穀稈「無」から穀稈「有」へ
復帰する。すると、昇降位置自動復帰手段11により、
前記昇降駆動手段6を作動させて、前回記憶した昇降位
置まで前記掻込装置3を自動的に上昇復帰させる。これ
により、前記掻込装置3を、植立穀稈の穂先部に適正な
高さに自動的に合わせることができる。従って、次辺で
の刈取作業が迅速に開始でき、作業の効率を飛躍的に向
上させることができるのである。
【0009】以上により、作業効率が著しく高まるもの
である。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例について説明する。コン
バインの機体12は、無限軌道帯式の走行装置13の上
方に脱穀装置14、穀粒貯留装置15、操縦部16等を
設けて構成する。前記脱穀装置14には後述の刈取装置
4を搬送装置17により昇降自在に接続する。
【0011】前記刈取装置4は穀稈誘導枠体18を主体
として構成するもので、搬送エレベ−タ19を内装する
搬送装置17の前端を前記穀稈誘導枠体18の背面に連
結し、前記搬送装置17の後端を前記脱穀装置14に上
下回動自在に連通、連結する。前記刈取装置4は刈取上
下シリンダ20の伸縮作動により上下動自在に構成す
る。また、前記穀稈誘導枠体18の下部前端にはバリカ
ン式の刈刃装置1を取り付け、該刈刃装置1の上方に、
掻込リ−ル21(掻込装置3)を左右のリ−ル支持ア−
ム22,22によって駆動回転自在に支持する。前記刈
刃装置1、掻込みリ−ル21(掻込装置3)、穀稈集送
装置2は、前記機体12原動部からの伝動により駆動す
る。
【0012】前記リ−ル支持ア−ム22,22は、前記
穀稈誘導枠体18後方上部に軸着し、リ−ル上下シリン
ダ23(昇降駆動手段6)の伸縮によって上下回動自在
に構成する。また、該リ−ル支持ア−ム22の、前記穀
稈誘導枠体18への軸着部には、該リ−ル支持ア−ム2
2の上下回動角度を検出するポテンショメ−タ24(昇
降位置検出手段8)を設ける。該ポテンショメ−タ24
に替えてロ−タリエンコ−ダとしてもよい。
【0013】また、前記左側(左回り刈りにおける未刈
稈側)のリ−ル支持ア−ム22は、その自由端側を前記
掻込装置3より前方位置まで延出し、該前端部に穂先高
さ検出センサ25(穂先高さ検出手段5)を設ける。該
穂先高さ検出センサ25は、長尺アクチュエ−タ26を
垂下した長尺センサ27と、短尺アクチュエ−タ28を
垂下する短尺センサ29とから成る。前記長尺センサ2
7,短尺センサ29は共にON/OFFセンサであり、
前記長尺アクチュエ−タ26,短尺アクチュエ−タ28
が、穀稈穂先部の当接により垂下状態から後方へ押し回
動されるとONする構成である。
【0014】また、前記穀稈誘導枠体18の前端部左右
両側には分草体30,30を設け、該左側の分草体30
背部に、穀稈有無検出センサ31(穀稈検出手段9)を
設ける。該穀稈有無検出センサ31は、アクチュエ−タ
を刈巾内側へ向けて突出したON/OFFセンサで、前
記アクチュエ−タが刈巾内に導入される植立穀稈に当接
して後方回動するとONする構成である。
【0015】しかして、掻込高さ自動調節用コントロ−
ラ32に対して、その入力側に前記穂先高さ検出センサ
25の長尺センサ27及び短尺センサ29を接続し、ま
たその出力側に前記リ−ル上下シリンダ23(昇降駆動
手段6)を作動制御するリ−ル上下用バルブソレノイド
33を接続する。これが掻込高さ調節手段6である。ま
た、掻込装置自動下降用コントロ−ラ34に対して、そ
の入力側に前記穀稈有無検出センサ31(穀稈検出手段
9)、及びポテンショメ−タ24を接続し、またその出
力側には前記リ−ル上下シリンダ23(昇降駆動手段
6)を作動制御するリ−ル上下用バルブソレノイド33
を接続する。これが掻込装置自動下降手段10である。
【0016】また、昇降位置自動復帰用コントロ−ラ3
5に対して、その入力側に前記ポテンショメ−タ24
(昇降位置検出手段8),穀稈有無検出センサ31(穀
稈検出手段9)を接続し、またその出力側には前記リ−
ル上下シリンダ23(昇降駆動手段6)を作動制御する
リ−ル上下用バルブソレノイド33を接続する。これが
昇降位置自動復帰手段11である。
【0017】尚、前記掻込高さ自動調節用コントロ−ラ
32,掻込装置自動下降用コントロ−ラ34,昇降位置
自動復帰用コントロ−ラ35は一体構成するもよい。刈
取作業においては、前記刈取上下シリンダ20を伸縮調
節して刈取装置4を適宜の高さに調節し、前記走行装置
13を駆動して機体12を前進させ、未刈稈群に侵入す
る。
【0018】刈取作業中には、掻込高さ調節手段7によ
り、穂先高さ検出手段5の検出結果に基づいて、前記昇
降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を自動的に適正
高さに昇降調節する。即ち、前記長尺センサ27のみが
ONしている状態をニュ−トラル状態とし、前記長尺セ
ンサ27及び短尺センサ29の両方共がONした場合に
は、前記掻込高さ自動調節用コントロ−ラ32から前記
リ−ル上下用バルブソレノイド33へ出力がなされる。
これによって前記リ−ル上下シリンダ23が伸長し、前
記掻込リ−ル21が刈取装置4に対して上昇する。ま
た、前記長尺センサ27及び短尺センサ29の両方共が
OFFした場合には、前記掻込高さ自動調節用コントロ
−ラ32から前記リ−ル上下用バルブソレノイド33へ
逆の出力がなされる。これによって前記リ−ル上下シリ
ンダ23が短縮し、前記掻込リ−ル21が刈取装置4に
対して下降する。このようにして、前記掻込リ−ル21
は、植立穀稈の穂先部との高さ関係を自動的に常に適正
に保つことができる。従って、操縦者は煩わしい操作作
業から開放される。
【0019】また、一辺を刈り終わった際には、刈取装
置4に設ける穀稈検出手段9が刈取対象穀稈「無」を検
出する。すると、掻込装置自動下降手段10により、前
記昇降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を自動的に
最下降位置まで下降させる。即ち、前記穀稈有無検出セ
ンサ31がONからOFFに変化した場合には、前記ポ
テンショメ−タ24が最下限位置を検出するまで、前記
掻込装置自動下降用コントロ−ラ34から前記リ−ル上
下用バルブソレノイド33へ出力がなされる。これによ
って前記リ−ル上下シリンダ23が短縮し、前記掻込リ
−ル21は刈取装置4に対して下限位置まで自動的に下
降する。これにより、前記刈取装置4の穀稈誘導枠体1
8の前方部は前記掻込リ−ル21によって塞がれ、機体
12を回行させた際に、穀稈誘導枠体18内に残存する
刈取穀稈がこぼれ落ちるのを防ぐことができる。従っ
て、収穫損失を無くすことができるのである。また、前
記穀稈検出手段9として、前記穀稈有無検出センサ31
と共に、前記搬送装置17の搬送エレベ−タ19始端部
に、該部分における搬送穀稈の有無を検出する穀稈有無
検出センサ31bを設けてもよい。即ち、前記穀稈有無
検出センサ31bがONのままの状態において前記穀稈
有無検出センサ31がONからOFFに変化した場合に
は、前記ポテンショメ−タ24が最下限位置を検出する
まで、前記掻込装置自動下降用コントロ−ラ34から前
記リ−ル上下用バルブソレノイド33へ出力がなされ
る。これによって前記リ−ル上下シリンダ23が短縮
し、前記掻込リ−ル21は刈取装置4に対して下限位置
まで自動的に下降するものである。
【0020】また、上述の掻込リ−ル21の自動下降に
伴い、前記穀稈検出手段9による検出結果が穀稈「有」
から穀稈「無」に変化する直前の掻込装置3昇降位置を
記憶する。そして、回行後、次辺の未刈り穀稈群に侵入
することにより、前記穀稈検出手段9による検出結果が
穀稈「無」から穀稈「有」へ復帰する。すると、昇降位
置自動復帰手段11により、前記昇降駆動手段6を作動
させて、前回記憶した昇降位置まで前記掻込装置3を自
動的に上昇復帰させる。即ち、前記穀稈有無検出センサ
31がONからOFFに変化する直前の前記ポテンショ
メ−タ24の検出値を前記昇降位置自動復帰用コントロ
−ラ35内に記憶する。そして、回行後、次辺の未刈り
穀稈群に侵入することにより、前記穀稈有無検出センサ
31がOFFからONへ復帰する。すると、現ポテンシ
ョメ−タ24検出値が前回記憶した値に合致するまで、
前記昇降位置自動復帰用コントロ−ラ35から前記リ−
ル上下用バルブソレノイド33へ出力がなされる。これ
によって、前記リ−ル上下シリンダ23が伸長し、前記
掻込リ−ル21は、前回刈り終わり時と同じ高さまで自
動的に復帰する。これにより、前記掻込リ−ル21を、
植立穀稈の穂先部に適正な高さに自動的に合わせること
ができる。従って、次辺での刈取作業が迅速に開始で
き、作業の効率を飛躍的に向上させることができるので
ある。
【0021】また、前記穀稈誘導枠体18の左右側板3
6,37間には、螺旋体を有する穀稈集送装置2を駆動
回転自在に軸架する。該穀稈集送装置2の回転軸38の
左端部は左側支持部材39のベアリング40に軸承し、
突出端には入力プ−リ41を取り付ける。前記左側支持
部材39は、上部に前記左側板36上部と係合するアジ
ャスタボルト42を設け、下部に前記左側板36下部と
係合離脱可能なロック装置43を設けて構成する。ま
た、前記穀稈集送装置2の回転軸38の右端部は右側支
持部材44のボス45に軸承する。前記右側支持部材4
4は、上部に前記右側板37上部と係合するアジャスタ
ボルト46を設け、下部に前記右側板37下部と係合離
脱可能なロック装置47を設けて構成する。
【0022】また、前記左右のリ−ル支持ア−ム22,
22の中間部にはチェン48,48を吊り下げ、該チェ
ン48,48の自由端にはフック49,49を取り付け
る。一方、前記穀稈集送装置2の螺旋体の左右端部分に
は前記フック49,49が係合可能な孔50,50を穿
つ。以上の構成により、前記穀稈集送装置2に刈取穀稈
の詰りを生じた場合には、まず、前記リ−ル上下シリン
ダ23,23を短縮作動させてリ−ル支持ア−ム22,
22を下降させる。そして、該リ−ル支持ア−ム22,
22に吊り下げたチェン48,48のフック49,49
を、前記穀稈集送装置2の螺旋体に穿った孔50,50
に係合させる。また、これと共に、前記左側支持部材3
9,右側支持部材44のロック装置43,47を解除す
る。そして、この状態で前記リ−ル上下シリンダ23,
23を伸長させ、リ−ル支持ア−ム22,22を上昇さ
せることにより、前記穀稈集送装置2が持ち上げられ、
前記穀稈誘導枠体の底壁51との間隔が開き、該部分の
メンテナンスを容易に行えるようになる。
【0023】また、前記搬送装置17は、側面視ヘ字形
状に屈曲形成する。これにより、前記脱穀装置14との
連通口52に至る、該搬送装置17終端部においては、
底面の傾斜が緩やかになる。また、該搬送装置17に内
装する搬送エレベ−タ19は、搬送始端部の従動スプロ
ケット53と、搬送終端部の駆動スプロケット54とに
わたって多数のスラット55を有するチェン56を巻回
して構成する。該チェン56には接続軸にロ−ラ57を
設け、前記搬送装置17の屈曲部底面に設けたチェンガ
イド58によって該ロ−ラ57を案内することにより、
チェン56軌跡が形成されるものである。また、前記駆
動スプロケット54は、搬送装置17底面から比較的高
い位置に配置する。これにより、前記チェン56巻回後
半下部軌跡と前記搬送装置17後部底面との間隔tは、
前記屈曲部から前記連通口52に至るほど大きくなる。
【0024】前記刈取装置4から引き継がれた刈取穀稈
は、前記搬送装置17底面上をスラット55の作用によ
って後方へ移送され、連通口52より前記脱穀装置14
内に投入され脱穀処理される。前述のように、前記チェ
ン56巻回後半下部軌跡と前記搬送装置17後部底面と
の間隔tは、前記屈曲部から前記連通口52に至るほど
大きくなっている。従って、刈取穀稈の、前記脱穀装置
14の扱胴59への取り込み性が良く、前記連通口52
付近において停滞して詰りを生じるようなことはないの
である。
【0025】また、前記左右の走行装置13,13は、
ミッションケ−ス60から駆動される駆動スプロケット
61,61と、転輪支持フレ−ム62,62に支持され
る転輪63,63群と、及び後端のアイドルロ−ラ6
4,64とにわたってクロ−ラ65,65を巻回して構
成する。そして、前記転輪支持フレ−ム62,62の前
後方向中間上部には、ロ−ラ66,66の支持ア−ム6
7,67を上下回動自在に軸着すると共に、該支持ア−
ム67,67を強制的に回動させる切替シリンダ68,
68を取り付ける。該切替シリンダ68,68を短縮作
動させると、前記ロ−ラ66,66は上昇して前記クロ
−ラ65,65上部内周面を支持する状態となる。ま
た、前記切替シリンダ68,68を伸長作動させると、
前記ロ−ラ66,66は下降して前記クロ−ラ65,6
5下部内周面を支持する状態となる。
【0026】また、機体12の旋回において左右いずれ
のサイドクラッチが切り操作されたかを検出するスイッ
チ69,69と、走行速度を検出する走行速度検出セン
サ70を設ける。そして、ロ−ラ切替コントロ−ラ71
に対して、その入力側に、前記スイッチ69,69、及
び走行速度検出センサ70を接続し、その出力側には、
前記切替シリンダ68,68を伸縮作動させるロ−ラ切
替バルブソレノイド72,72を接続する。
【0027】以上の構成により、左右いずれかのサイド
クラッチが切り操作された場合、これを前記スイッチ6
9が検出し、前記ロ−ラ切替コントロ−ラ71からロ−
ラ切替バルブソレノイド72へ出力がなされ、このサイ
ドクラッチ切り側の切替シリンダ68が伸長作動する。
これによって、旋回内側のクロ−ラ65の下部内周面が
ロ−ラ66によって支持され、該ロ−ラ66がクロ−ラ
ガイドとして作用し、転輪63群からクロ−ラ65が外
れるのを防ぐことができる。
【0028】また、前記走行速度検出センサ70が所定
値以下の低速度を検出すると、前記ロ−ラ切替コントロ
−ラ71から左右のロ−ラ切替バルブソレノイド72,
72へ出力がなされ、左右の切替シリンダが伸長作動す
る。これによって、左右のクロ−ラ65,65の下部内
周面がロ−ラ66,66によって支持される。即ち、刈
取作業時においては走行速度は低速であり、低速走行時
には急旋回を行うことが多分に予測される。このような
ときには予め前記ロ−ラ66をクロ−ラガイドとして作
用させ、転輪63群からクロ−ラ65が外れるのを防ぐ
ことができるのである。
【0029】また、前記走行速度検出センサ70が所定
値以上の高速度を検出すると、前記ロ−ラ切替コントロ
−ラ71から左右のロ−ラ切替バルブソレノイド72,
72へ出力がなされ、左右の切替シリンダが短縮作動す
る。これによって、左右のクロ−ラ65,65の上部内
周面がロ−ラ66,66によって支持される。即ち、路
上走行時等においては走行速度は高速であり、このよう
なときに発生しやすいクロ−ラ65,65上部のばたつ
きを前記ロ−ラ66,66によって抑えることができる
のである。これによって、クロ−ラ65,65の寿命を
伸ばし、また、乗り心地をも向上させることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における作用説明用側面図
である。
【図2】この発明の一実施例における要部の説明図であ
る。
【図3】この発明の一実施例における作用説明用側面図
である。
【図4】この発明の一実施例におけるコンバインの側面
図である。
【図5】この発明の一実施例におけるコンバインの平面
図である。
【図6】この発明の一実施例における一要部のブロック
図である。
【図7】この発明の一実施例における別要部のブロック
図である。
【図8】この発明の一実施例における別要部のブロック
図である。
【図9】この発明の実施例における別部分の作用説明用
側面図である。
【図10】この発明の実施例における別部分の作用説明
用側面図である。
【図11】この発明の実施例における別部分の作用説明
用正面図である。
【図12】この発明の実施例における一部の説明図であ
る。
【図13】この発明の実施例における一部の別構成例説
明図である。
【図14】この発明の実施例における一部別構成のコン
バイン側面図である。
【図15】この発明の実施例における一部の底面図であ
る。
【図16】この発明の実施例における一部の側面図であ
る。
【図17】この発明の実施例における一部の正断面図で
ある。
【図18】この発明の実施例における一部の作用説明用
側面図である。
【図19】この発明の実施例における一部の作用説明用
側面図である。
【図20】この発明の実施例における一部の作用説明用
平面図である。
【図21】この発明の実施例における一部のブロック図
である。
【符号の説明】
1 刈刃装置 2 穀稈集送装置 3 掻込装置 4 刈取装置 5 穂先高さ調節手段 6 昇降駆動手段 7 掻込高さ調節手段 8 昇降位置検出手段 9 穀稈検出手段 10 掻込装置自動下降手段 11 昇降位置自動復帰手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−68709(JP,A) 実開 昭58−192539(JP,U) 実開 昭61−182227(JP,U) 実開 平3−18721(JP,U) 実開 平1−98536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 57/00 - 57/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部低位置に設けた刈刃装置1と、該刈
    刃装置1の後方に設けた穀稈集送装置2と、前記刈刃装
    置1上方に設けた昇降調節自在の掻込装置3とからなる
    コンバインの刈取装置4において、圃場に植立する穀稈
    の穂先部高さを検出する穂先高さ検出手段5と、前記掻
    込装置3を刈取装置4に対して昇降作動させる昇降駆動
    手段6と、前記穂先高さ検出手段5の検出結果に基づい
    て、前記昇降駆動手段6を作動して前記掻込装置3を適
    正高さに昇降調節する掻込高さ調節手段7とを設けると
    共に、前記刈取装置4に対する掻込装置3の昇降位置を
    検出する昇降位置検出手段8と、前記刈取装置4に導入
    される刈取対象穀稈の有無を検出する穀稈検出手段9
    と、該穀稈検出手段9による穀稈「無」検出結果に基づ
    いて前記昇降駆動手段6を作動し、前記掻込装置3を
    定の下降位置まで下降させる掻込装置自動下降手段10
    と、前記穀稈検出手段9による検出結果が穀稈「有」か
    ら穀稈「無」に変化する直前の掻込装置3昇降位置を記
    憶し、次回前記穀稈検出手段9による検出結果が穀稈
    「無」から穀稈「有」へ復帰することに基づいて、前回
    記憶した昇降位置まで前記昇降駆動手段6を作動させる
    昇降位置自動復帰手段11とを設けたことを特徴とする
    コンバインの刈取装置。
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