JP3297916B2 - ラミネートフィルム - Google Patents

ラミネートフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印画紙の染料受容層
に形成された熱転写画像の上に、表面保護等のための透
明樹脂フィルムを形成するラミネートフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、印画紙に形成された画像、特
に昇華性あるいは熱拡散性染料を使用した昇華型熱転写
方式により形成された画像に対し、その表面保護、変退
色の防止、耐皮脂性の付与等のために、透明樹脂フィル
ムをラミネートすることがなされている。
【0003】透明樹脂フィルムのラミネート方法として
は、透明樹脂フィルムを基材としてその上に積層されて
いる熱可塑性樹脂からなるラミネート層を、その基材と
共に熱圧着により印画紙の染料受容層にラミネートする
方法が知られている。
【0004】また、近年では、基材とその基材上に形成
された熱可塑性樹脂からなるラミネート層とを有するラ
ミネートフィルムを部分的に加熱加圧することにより、
加熱部分のラミネート層のみをラミネートフィルムから
印画紙の染料受容層に転写する方法が提案されている。
(特開昭60−204397号公報、特開昭59−85
793号公報、特開昭59−76298号公報)。この
ようなラミネートフィルムは転写型ラミネートフィルム
と称されている。転写型ラミネートフィルムを使用する
ことにより、透明樹脂フィルムをラミネートした後の印
画紙のカールを防止でき、また手脂に対する耐皮脂性
や、壁紙、フロアマット、テーブルクロス等の塩化ビニ
ル製品に含有されているような可塑剤に対する耐可塑剤
性も良好に高めることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、印画紙の染料受容層には、印画時のインクリボンの
熱融着を防止するため離型処理が施されているので、従
来のラミネートフィルムのように、単に透明樹脂フィル
ムとなるラミネート層を熱圧着するだけでは、印画紙の
染料受容層に透明樹脂フィルムを十分な接着強度でラミ
ネートすることが非常に困難であるという問題があっ
た。
【0006】この発明はこのような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、印画紙の染料受容層に透明
樹脂フィルムをラミネートするに際し、容易に透明樹脂
フィルムを十分な接着強度でラミネートできるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明者は、印画紙の
染料受容層に熱圧着によりラミネートされるラミネート
層中に、熱圧着時に染料受容層に移行する染料受容層軟
化剤を含有させておくことにより上述の目的が達成でき
ることを見出し、この発明を完成させるに至った。
【0008】即ち、この発明は、熱圧着により印画紙の
染料受容層にラミネートされるラミネート層を有するラ
ミネートフィルムにおいて、熱圧着時に染料受容層に移
行して染料受容層を軟化させる染料受容層軟化剤がラミ
ネート層に15〜40重量%含有されていることを特徴
とするラミネートフィルムを提供する。
【0009】以下、この発明を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成
要素を表している。
【0010】図1は、この発明の基本的態様のラミネー
トフィルム10の断面図である。同図のラミネートフィ
ルム10は、ラミネート層1と透明基材2からなってお
り、このラミネート層1と透明基材2とは共に印画紙の
染料受容層をラミネートする。即ち、印画紙の染料受容
層をラミネートする際に、図6に示したように、印画紙
3の染料受容層3aとラミネートフィルム10のラミネ
ート層1とを対向させ(図6(a))、ローラ4で熱圧
着することにより(図6(b))、印画紙3の染料受容
層3aが、ラミネート層1と透明基材2とによりラミネ
ートされ保護される(図6(c))。
【0011】また、図2はこの発明の他の基本的態様の
ラミネートフィルム11の断面図である。同図のラミネ
ートフィルム11は一般に転写型ラミネートフィルムと
称されているものであり、図1に示したラミネートフィ
ルム10と同様にラミネート層1と基材5とを有する
が、この基材5は印画紙の染料受容層をラミネートする
ことはなく、ラミネート層1と基材5とが剥離してラミ
ネート層1のみが印画紙に転写して染料受容層をラミネ
ートする。即ち、図7に示したように、印画紙3の染料
受容層3aとラミネートフィルム11のラミネート層1
とを対向させ(図7(a))、ローラ4で熱圧着し(図
7(b))、印画紙3とラミネートフィルム11とを接
着し(図7(c))、さらに基材5をラミネート層1か
ら剥離することにより、染料受容層3aがラミネート層
1のみでラミネートされ保護される(図7(d))。
【0012】このように、この発明のラミネートフィル
ムは、基本的態様として、図1に示したようにラミネー
ト層が透明基材と共に印画紙の染料受容層をラミネート
する態様、及び図2に示したようにラミネート層が基材
から剥離して印画紙の染料受容層をラミネートする態様
の双方を含むが、いずれの態様においてもラミネート層
1中に、熱圧着時に印画紙3の染料受容層3aに移行し
て染料受容層3aを軟化させる染料受容層軟化剤が含有
されている。これにより、ラミネート層1と染料受容層
3aとの熱圧着による接着性を向上させることが可能と
なる。
【0013】ここで、染料受容層軟化剤としては、フタ
ル酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等を使
用することができ、より具体的にはフタル酸エステルと
してジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、
ジ−n−オクチルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、ジヘプチルフタレート、ジフェニルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ベン
ジルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフタル
酸誘導体及びイソフタル酸誘導体を使用することができ
る。また、脂肪酸エステルとしては、ジブチルアジペー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシ
ルアジペート、ベンジルオクチルアジペート等のアジピ
ン酸誘導体、ジ(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジ
−n−ヘキシルアゼレート、ジベンジルアゼレート等の
アジライン酸誘導体、ジブチルセバケート、ジ(2−エ
チルヘキシル)セバケート等のセバシン酸誘導体、ドデ
カン−2−酸誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導
体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸、
誘導体、リシノール酸誘導体、ステアリン酸誘導体、グ
ルタル酸誘導体等を使用することができる。また、リン
酸エステルとしては、トリメチルフォスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ
(2−エチルヘキシルホスフェート)、2−エチルヘキ
シルジフェニルホスフェート、トリブトキシエチルホス
フェート、トリフェニルホスフェート、クレジルジホス
フェート、イソデシルジフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、ト
リクロロエチルホスフェート、キシレニルジフェニルホ
スフェート等のリン酸誘導体を使用することができる。
これらの中から、当該ラミネートフィルムに使用する染
料受容層軟化剤は、そのラミネート層を構成する樹脂や
印画紙の染料受容層を構成する樹脂等に応じて適宜選択
する。
【0014】また、染料受容層軟化剤のラミネート層に
おける含有量は15〜40重量%とする。この範囲より
も少ないと、印画紙の染料受容層を軟化させる効果が十
分でなく、一方この範囲を超えると印画紙の染料受容層
に形成されている画像ににじみを生じさせる場合があ
る。
【0015】この発明のラミネートフィルムは、ラミネ
ート層に上述のような染料受容層軟化剤を含有する以外
は従来のラミネートフィルムまたは転写型ラミネートフ
ィルムと同様に構成することができる。
【0016】例えば、ラミネート層1において、印画紙
の染料受容層上に透明樹脂フィルムを形成して染料受容
層の表面を保護し、耐皮脂性や耐可塑剤性を向上させる
主要樹脂成分としては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースアセテートブチレート等の熱可塑性樹脂
を使用することができる。また、ラミネート層1は、こ
のラミネート層1でラミネートした印画紙に筆記性を付
与するため、水性インク定着層用組成物(特願平5−1
25445号明細書)から形成してもよい。さらに、必
要に応じて、UV吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等の各
種添加剤、シリカ、クレイ等の充填剤を含有させること
ができる。
【0017】なお、図2に示した転写型ラミネートフィ
ルム11のラミネート層1を形成する樹脂としては、熱
圧着により印画紙3の染料受容層3aに接着し、その後
容易に基材5から剥離するように、基材5と非相溶性又
は低相溶性であって且つ印画紙の染料受容層と接着性の
高い樹脂を選択することが好ましい。
【0018】また、図2に示した転写型ラミネートフィ
ルムの基材としては、PETフィルム等を使用すること
ができる。
【0019】ラミネートフィルムの製造方法も公知の方
法に従うことができ、例えば基材上にラミネート層形成
用樹脂組成物を塗布又は押し出しすることによりラミネ
ート層を形成し、ラミネートフィルムを製造することが
できる。
【0020】以上、この発明の基本的態様について説明
したが、この発明のラミネートフィルムはこれらの基本
的態様に限られず、種々の層構成の態様をとることがで
きる。
【0021】例えば、図1に示したラミネートフィルム
10において、ラミネート層1と透明基材2との間に両
者の接着性を向上させるプライマー層を設けることがで
きる。
【0022】また、図2に示したラミネートフィルム
(転写型ラミネートフィルム)11において、ラミネー
トフィルムを印画紙に熱圧着した後のラミネート層1と
基材5と剥離性を向上させるため、図3又は図4に示し
たように、ラミネート層1と基材5との間に離型層6a
又は6bを設けてもよい。
【0023】離型層を設けた場合に、ラミネートフィル
ムの熱圧着後の剥離時に離型層とラミネート層とが剥離
するか、あるいは離型層と基材とが剥離するかは、離型
層とラミネート層との接着力あるいは離型層と基材との
接着力のいずれが大きいかによって異なる。このため、
離型層を構成する樹脂は、剥離させる位置、ラミネート
層や基材の種類に応じて適宜選択する。
【0024】例えば、図3に矢印で示したように離型層
6aとラミネート層1との界面で剥離させる場合におい
て、ラミネート層1として酢酸酪酸セルロースを使用
し、基材5として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使
用する場合、離型層6aは付加反応型シリコーンや縮合
反応型シリコーン等のシリコーン系樹脂から形成するこ
とができる。
【0025】また、図4に矢印で示したように離型層6
bと基材5との界面で剥離させる場合には、印画紙をラ
ミネート層1でラミネートした後、その印画紙の最外面
は離型層6bで構成されることとなる。このため、この
場合の離型層6bとしては、表面保護機能を有するもの
を使用することが好ましい。例えば、ラミネート層1と
して酢酸酪酸セルロースを使用し、基材としてポリエチ
レンを使用する場合、離型層6bをポリメチルメタクリ
レートから形成すると、剥離時にポリメチルメタクリレ
ートからなる離型層はラミネート層と共に印画紙に転写
し、印画紙の表面を良好に保護する。
【0026】また、図5に示したように、剥離面が図中
矢印の面になる離型層6aを設ける場合に、印画紙をラ
ミネート層1でラミネートした後、その印画紙の最外面
を構成しその表面を保護することとなる表面層7を離型
層6aと別個に設けてもよい。また、このような表面層
7として、印画紙に筆記性及びスタンプ性を付与する層
(以下、スタンプ層と称する)を設けてもよい。このよ
うなスタンプ層は、例えば水性インク定着層用組成物
(特願平5−125445号明細書)を使用して形成す
ることができる。
【0027】
【作用】この発明のラミネートフィルムとしては、図1
に示したように、ラミネート層が透明基材と共に印画紙
の染料受容層をラミネートする態様、及び図2〜図5に
示したように、ラミネート層が基材から剥離して印画紙
の染料受容層をラミネートする態様の双方を含むが、い
ずれの態様においても印画紙の染料受容層をラミネート
するラミネート層中に染料受容層軟化剤が含有されてい
る。
【0028】このため、ラミネート層を印画紙の染料受
容層に熱圧着する時にそのラミネート層中に含有されて
いた染料受容層軟化剤が印画紙の染料受容層に移行し、
染料受容層を軟化させる。したがって、ラミネート層と
染料受容層との接着性が向上する。
【0029】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0030】実施例1 厚さ38μmのPETフィルムを基材とし、この上に次
のラミネート層形成用組成物(a)の30重量%溶液
(メチルエチルケトン/トルエン=1/1)を厚さ20
μm(乾燥厚)コーティングし、ラミネートフィルムを
作製した。
【0031】 [ラミネート層形成用組成物(a)] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100重量部 (デンカビニール #1000D、電気化学工業(株)製) 染料受容層軟化剤:ブチルベンジルフタレート 20重量部 (ダイヤサイザー D160、三菱化成ビニル(株)製) 一方、印画紙(UPC3010、ソニー(株)製)にカ
ラープリンター(UP−3000、ソニー(株)製)を
用いてグレーベタ画像(濃度O.D.=1.0)(以下、画
像A−1と称する)及びブラックラインによるクロスハ
ッチ画像(以下、画像A−2と称する)を出力した。
【0032】そして、この画像A−1及びA−2の上に
上述のラミネートフィルムを重ね合わせ、ラミネータ
(IC−320、インターコスモス(株)製)を使用し
てラミネートした。その際のラミネート性を良好○、普
通△、不良×の3段階で評価した。また、画像A−2に
ついては、60℃で2週間エージングした後の画像のに
じみについて良好○、普通△、不良×の3段階で評価し
た。これらの結果を表1に示す。
【0033】実施例2 ラミネート層形成用組成物(a)における染料受容層軟
化剤の配合量を30重量部とする以外は実施例1と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙にラミネー
トし、ラミネート性と60℃で2週間エージングした後
の画像のにじみを評価した。これらの結果を表1に示
す。
【0034】実施例3 ラミネート層形成用組成物(a)における染料受容層軟
化剤の配合量を40重量部とする以外は実施例1と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙にラミネー
トし、ラミネート性と60℃で2週間エージングした後
の画像のにじみを評価した。これらの結果を表1に示
す。
【0035】比較例1 ラミネート層形成用組成物(a)に染料受容層軟化剤を
配合しなかった以外は実施例1と同様にしてラミネート
フィルムを作製し、印画紙にラミネートし、ラミネート
性と60℃で2週間エージングした後の画像のにじみを
評価した。これらの結果を表1に示す。
【0036】比較例2 ラミネート層形成用組成物(a)における染料受容層軟
化剤の配合量を10重量部とする以外は実施例1と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙にラミネー
トし、ラミネート性と60℃で2週間エージングした後
の画像のにじみを評価した。これらの結果を表1に示
す。
【0037】比較例3 ラミネート層形成用組成物(a)における染料受容層軟
化剤の配合量を50重量部とする以外は実施例1と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙にラミネー
トし、ラミネート性と60℃で2週間エージングした後
の画像のにじみを評価した。これらの結果を表1に示
す。
【0038】
【表1】 染料受容層軟化剤 ラミネート性 エージング後のにじみ の配合量(重量部) 比較例1 0 × ○ 比較例2 10 △ ○ 実施例1 20 ○ ○ 実施例2 30 ○ ○ 実施例3 40 ○ ○ 比較例3 50 ○ △ 実施例4 厚さ50μmのPETフィルムを基材とし、この上に次
のラミネート層形成用組成物(b)の30重量%溶液
(メチルエチルケトン/トルエン=1/1)を厚さ30
μm(乾燥厚)コーティングし、ラミネートフィルムを
作製した。
【0039】 [ラミネート層形成用組成物(b)] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100重量部 (デンカビニール #1000AKT、電気化学工業(株)製) 染料受容層軟化剤:ジブチルフタレート 30重量部 (モノサイザーDBP、大日本インキ化学(株)製) 一方、合成紙(YUPO、王子製紙(株)製)60μm
/コート紙60μm/合成紙(YUPO、王子製紙
(株)製)60μmの貼り合わせ基材上に次の染料受容
層用組成物(c)を乾燥厚5μm塗布して印画紙を形成
し、この印画紙上に、カラープリンター(CVP−G
7、ソニー(株)製)でインクリボン(VPM−30S
TA、ソニー(株)製)を用いてグレーベタ画像(濃度
O.D.=1.0)(以下、画像B−1と称する)及びブラ
ックラインによるクロスハッチ画像(以下画像B−2と
称する)を出力した。
【0040】 [染料受容層用組成物(c)] セルロースアセテートブチレート 50重量部 (CAB551−0.01、イーストマンケミカル(株)製) セルロースアセテートブチレート 50重量部 (CAB500−5、イーストマンケミカル(株)製) シリコンオイル 1重量部 (SF8427、東レダウコーニングシリコーン(株)製) ポリイソシアネート 5重量部 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) そして、この画像B−1及びB−2の上に上述のラミネ
ートフィルムを重ね合わせ、ラミネータ(IC−32
0、インターコスモス(株)製)を使用してラミネート
した。また、実施例1で形成したのと同様の画像A−1
及びA−2の上にも同様にしてラミネートフィルムをラ
ミネートした。これらの画像に対するラミネート性を、
実施例1と同様に、良好○、普通△、不良×の3段階で
評価した。また、画像A−2、B−2については60℃
で2週間エージングした後の画像のにじみについて良好
○、普通△、不良×の3段階で評価した。これらの結果
を表2に示す。
【0041】
【表2】 画像 ラミネート性 エージング後のにじみ 実施例4 A-1,A-2 ○ ○ 実施例4 B-1,B-2 ○ ○ 実施例5 厚さ50μmのPETフィルムを基材とし、この上に次
のラミネート層形成用組成物(d)の30重量%溶液
(メチルエチルケトン/トルエン=1/1)を厚さ20
μm(乾燥厚)コーティングし、ラミネートフィルムを
作製した。
【0042】 [ラミネート層形成用組成物(d)] セルロースアセテートブチレート 100重量部 (CAB551−0.2、イーストマンケミカル(株)製) 染料受容層軟化剤:トリフェニルフォスフェート 15重量部 (大八化学(株)製) そして、実施例4で形成したのと同様の画像B−1、B
−2の上に上述のラミネートフィルムを重ね合わせ、ラ
ミネータ(IC−320、インターコスモス(株)製)
を使用してラミネートし、ラミネート性を実施例1と同
様に、良好○、普通△、不良×の3段階で評価した。ま
た、60℃で2週間エージングした後の画像のにじみに
ついても良好○、普通△、不良×の3段階で評価した。
これらの結果を表3に示す。
【0043】実施例6 ラミネート層形成用組成物(d)における染料受容層軟
化剤の配合量を20重量部とする以外は実施例5と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙(画像B−
1、B−2)にラミネートし、ラミネート性と60℃で
2週間エージングした後の画像のにじみを評価した。こ
れらの結果を表3に示す。
【0044】実施例7 ラミネート層形成用組成物(d)における染料受容層軟
化剤の配合量を40重量部とする以外は実施例5と同様
にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙(画像B−
1、B−2)にラミネートし、ラミネート性と60℃で
2週間エージングした後の画像のにじみを評価した。こ
れらの結果を表3に示す。
【0045】比較例4 ラミネート層形成用組成物(d)に染料受容層軟化剤を
配合しなかった以外は実施例5と同様にしてラミネート
フィルムを作製し、印画紙(画像B−1、B−2)にラ
ミネートし、ラミネート性と60℃で2週間エージング
した後の画像のにじみを評価した。これらの結果を表3
に示す。
【0046】
【表3】 染料受容層軟化剤 ラミネート性 エージング後のにじみ の配合量(重量部) 比較例4 0 × ○ 実施例5 15 ○ ○ 実施例6 20 ○ ○ 実施例7 40 ○ ○ 実施例8 ラミネート層形成用組成物(d)中の染料受容層軟化剤
として、トリフェニルフォスフェートに代えてジイソデ
シルアジペート(ダイヤサイザーDIDA、三菱化成ビ
ニル(株)製))を20重量部を使用する以外は実施例
5と同様にしてラミネートフィルムを作製し、印画紙
(画像B−1、B−2)にラミネートし、ラミネート性
と60℃で2週間エージングした後の画像のにじみを評
価した。その結果、ラミネート性は良好であり、エージ
ング後のにじみもなかった。
【0047】
【発明の効果】この発明のラミネートフィルムによれ
ば、印画紙の染料受容層に透明樹脂フィルムをラミネー
トするに際し、透明樹脂フィルムを十分な接着強度でラ
ミネートすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のラミネートフィルムの断面図であ
る。
【図2】この発明の他の態様のラミネートフィルムの断
面図である。
【図3】この発明の他の態様のラミネートフィルムの断
面図である。
【図4】この発明の他の態様のラミネートフィルムの断
面図である。
【図5】この発明の他の態様のラミネートフィルムの断
面図である。
【図6】この発明のラミネートフィルムを使用して印画
紙にラミネート層を接着する方法の説明図である。
【図7】この発明の他の態様のラミネートフィルムを使
用して印画紙にラミネート層を接着する方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ラミネート層 2 透明基材 3 印画紙 3a 印画紙の染料受容層 4 ローラ 5 基材 6a、6b 離型層 7 表面層 10 ラミネートフィルム 11 ラミネートフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−61156(JP,A) 特開 平7−81250(JP,A) 特開 平4−35988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 B41M 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱圧着により印画紙の染料受容層にラミ
    ネートされるラミネート層を有するラミネートフィルム
    において、熱圧着時に染料受容層に移行して染料受容層
    を軟化させる染料受容層軟化剤がラミネート層に15〜
    40重量%含有されており、該染料受容層軟化剤がフタ
    ル酸エステル、脂肪酸エステルまたはリン酸エステルか
    ら選ばれるラミネートフィルム。
  2. 【請求項2】 ラミネートフィルムがラミネート層と透
    明基材からなり、ラミネート層と透明基材が共に印画紙
    の染料受容層にラミネートされる請求項1記載のラミネ
    ートフィルム。
  3. 【請求項3】 ラミネートフィルムがラミネート層と基
    材とからなり、ラミネート層が基材と剥離して印画紙の
    染料受容層にラミネートされる請求項1記載のラミネー
    トフィルム。
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