JP3297853B2 - 紙用opニス組成物 - Google Patents
紙用opニス組成物Info
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Description
で、多様化かつ高度化した紙に対する要求性能に対応す
るものである。詳しくは、紙の用途として、段ボール用
ライナー紙、包装用紙器、ブックカバー等のOPニス組
成物に関するものである。
は多様化かつ高度化しており、その要求性能を満たすた
め、紙表面に加工を施すいわゆる表面加工技術が種々開
発されて来た。この表面加工技術に使用される加工薬剤
としては水性分散液タイプ,水溶液タイプ,溶剤系タイ
プなどの塗布用樹脂及びポリオレフィン系のラミネート
加工用樹脂をあげる事が出来る。しかし、それぞれに以
下のような欠点を有しており、今やその改良が強く要望
されている。通常の乳化重合して得られるエマルション
たとえば酢酸ビニル樹脂,エチレン−酢酸ビニル樹脂,
アクリル樹脂等の各水性分散液は耐熱性において、十分
な性能を得ることは難しい。
場合、熱プレス板に対する満足な耐熱性を得ることは困
難である。また段ボール用のライナー紙にOPニスとし
てトップコートし、その後段ボールにするプレプリント
タイプの場合、コルゲターマシーンでの耐熱性を得る事
は困難である。また紙器及び段ボール紙の防滑性を持た
せるため樹脂組成を柔らかくした場合、紙表面加工物相
互間のブロッキングが発生し、商品価値低下の原因とな
る。
業性が著しく低下する。また必然的にアクリル酸、メタ
クリル酸等カルボキシル基含有モノマー成分が増加する
ので、耐水性、耐ブロッキング性の低下という欠点を有
している。
リル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ニトロセルロース樹脂等に
ついては、溶剤が一般的に有毒かつ爆発、火災等の危険
性があること、そして一且加工を施した紙を回収して再
使用するいわゆる故紙の使用において、紙と樹脂の分離
が困難である等の欠点を免れない。
用樹脂についても、溶剤タイプと同様に故紙の再使用の
問題点をかかえており、しかもラミネート加工用樹脂は
塗布用樹脂に比べ樹脂の使用量が多いなどの欠点を有し
ている。
タイプ、水溶性タイプ、溶剤系タイプ及びラミネート加
工用ポリオレフィン系タイプの諸問題解決のため、光
沢、耐水性、耐ブロッキング性に優れ、しかも、防滑性
や耐熱性を有する紙の表面加工剤の開発が望まれてい
た。
散液にコロイダルシリカを添加することによって水性分
散液の耐熱性は向上するが、分散液の樹脂とコロイダル
シリカとの結合がないため、耐水性、そして180℃以
上の高温での耐熱性が劣る。本発明者らはこれらの欠点
を解決するため、種々研究し、シランカップリング剤を
添加することによって耐水性、及び耐熱性を向上させる
ことを見出した。
含有ビニル系単量体を0.5〜15重量%含有するビニ
ル系単量体を乳化重合して得た共重合体の水性分散液
と、(b)7〜125μmの粒子径を有するコロイダル
シリカ、及び(c)重合性二重結合を有しないシランカ
ップリング剤とを混合してなる紙用OPニス組成物であ
る。
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸ステアリルなどのアクリル酸エステル
類:メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシルなどのメタクリル酸エステル類:ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン:アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル:アクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミドなどが挙げられる。
有ビニル系単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸な
どが適当である。これらカルボキシル基含有ビニル系単
量体の使用量はビニル系単量体の総量に対し、0.5〜
15重量%、好ましくは1〜10重量%が適量である。
剤と反応が悪く、耐水性、耐熱性が向上しない。また1
5重量%以上使用すると水性分散液の粘度が高くなり作
業性が悪くなる。
を得るには、前述の単量体を親水性触媒あるいはレドッ
クス系触媒を用いて一般公知の方法で乳化重合し、安定
に分散せしめる。また乳化剤としてはアニオン系あるい
はノニオン系界面活性剤等が使用出来る。特に反応性界
面活性剤の使用が有効である。
25mμの範囲のものが好ましく、通常水性分散液とし
て供給されているものをそのまま使用することが出来
る。このコロイダルシリカとしてはスノーテックス−3
0、スノーテックス−C、スノーテックス−N(以上は
日産化学工業(株)製)、サイトンX30、サイトロW
30(以上は日本モンサント(株)製)、アデライトA
T−20、アデライトAT−30、アデライトAT−4
0(以上は旭電化工業(株)製)等が挙げられる。
リング剤(c)はビニル系共重合体(a)とコロイダル
シリカ(b)を架橋し、被膜の強度を増す重要な役割を
持つ。添加量としては、ビニル系共重合体水分散液
(a)とコロイダルシリカ(b)との混合物の固形分に
対して0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%が
適量である。
ップリング剤としては、βー(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γーグリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、Nーβ(アミノエチル)
γーアミノプロピルトリメトキシシラン、Nーβ(アミ
ノエチル)γーアミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γーアミノプロピルトリエトキシシラン、Nーフェ
ニルγーアミノプロピルトリメトキシシラン、γーメル
カプトプロピルトリメトキシシランなどを挙げることが
できる。
お、実施例において%及び部はそれぞれ重量%及び重量
部を示す。
ル4つ口フラスコに水1050部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ20部を仕込み昇温する。温度が78〜
81℃で過硫酸アンモニウム5部を添加し、その直後、
スチレン150部、2−エチルヘキシルアクリレート4
00部、メチルメタクリレート450部、アクリル酸3
0部、アクリルアミド5部の混液を3時間かけて滴下
し、78〜81℃で重合を行なう。滴下終了後同温度で
3時間熟成、冷却し、固形分50%、pH2.5、粘度
200cPの水性分散液を得た。次いで、得られた水性
分散液211部に対して、スノーテックス30 10
5.5部、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン2部
を添加し、固形分43%、pH8.2、粘度25cPの
紙用OPニス水性分散液を得た。
0部、メチルメタクリレート400部、アクリル酸30
部、アクリルアミド5部を重合し、固形分50%、pH
2.5、粘度250cPの水性分散液を得た。次いで、
得られた水性分散液211部に対してスノーテックス3
0 105.5部、β−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン2部を添加し、固形分4
3%、pH8.2、粘度25cPの紙用OPニス水性分
散液を得た。
アクリレート700部、メチルメタクリレート150
部、アクリル酸60部、アクリルアミド5部を重合し、
固形分50%、pH2.5、粘度200cPの水性分散
液を得た。次いで、得られた水性分散液217部に対し
てスノーテックス30 217部、β−(3,4エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン4部を添
加し、固形分40%、pH8.5、粘度10cPの紙用
OPニス水性分散液を得た。
対して、スノーテック30 211部を添加し、固形分
40%、pH8.5、粘度20cPの水性分散液を得た。
対して、アンモニア水1.5部、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン4部を添加し、固形分51%、
粘度6500cP、pH7.5の水性分散液を得た。
3g/m2dryになるように塗布し、25℃で24時間乾
燥した。なお、光沢及び耐水性はコート紙、耐ブロッキ
ング性、耐熱性、滑り角度はライナー紙にてテストし
た。
試験し、60゜反射角で光沢値を表示。
ねあわせて、50℃、湿度90%の雰囲気中、荷重50
0g/m2で24時間放置後の塗膜同士のブロッキング程
度を判定。 ○:抵抗なく剥がれる。 △:剥す時、抵抗はあるが塗布面の破壊はない。 ×:ブロッキングし、塗布面の破壊が生じる。
間後に布でふき取り、塗布面の状態で判定。 ○:変化がない △:直後、塗布面にブリスター又はシワ等生じるが、乾
燥すると元にもどる。 ×:塗布面がとられてしまう。
面同士を、温度180℃、圧力3kg/cm2にて圧着した
状態で判定した。
定されている傾斜法に準じて、25℃における滑り角度
を測定した。
熱性、耐水性、耐ブロッキング性並びに防滑性等に優れ
ているためプレプリントタイプの段ボール用ライナー
紙、各包装紙器用のOPニスとして、また各種光沢の優
れた防滑コート剤としてOPニスの用途を広げるもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】(a)カルボキシル基含有ビニル系単量体
を0.5〜15重量%含有するビニル系単量体を乳化重
合して得た共重合体の水性分散液と、(b)7〜125
μmの粒子径を有するコロイダルシリカ、及び(c)重
合性二重結合を有しないシランカップリング剤とを混合
してなり、(a)水性分散液と(b)コロイダルシリカ
との配合割合が固形分の重量百分比で95:5から3
0:70であり、(c)シランカップリング剤の添加量
が(a)水性分散液と(b)コロイダルシリカとの混合
物の固形分100重量部に対して0.5〜10重量部か
らなる紙用OPニス組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35630492A JP3297853B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙用opニス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35630492A JP3297853B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙用opニス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184991A JPH06184991A (ja) | 1994-07-05 |
JP3297853B2 true JP3297853B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18448365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35630492A Expired - Lifetime JP3297853B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 紙用opニス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3297853B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2735705B1 (fr) * | 1995-06-21 | 1997-09-12 | Croquelois Jean Pierre | Procede pour conferer a un support cellulosique des proprietes hydrophobes |
KR100948803B1 (ko) * | 2005-12-13 | 2010-03-24 | 아사히 가세이 케미칼즈 가부시키가이샤 | 수계 유기·무기 복합 조성물 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP35630492A patent/JP3297853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06184991A (ja) | 1994-07-05 |
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