JP3297712B2 - 感熱孔版マスター供給カセット及びその装着・離脱方法 - Google Patents

感熱孔版マスター供給カセット及びその装着・離脱方法

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    • B41N1/24Stencils; Stencil materials; Carriers therefor
    • B41N1/245Stencils; Stencil materials; Carriers therefor characterised by the thermo-perforable polymeric film heat absorbing means or release coating therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版製版印刷装置の版
胴に装着する感熱孔版マスター供給カセット及びその装
着、離脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷方式はいろいろな用途において
利用されているが、中でも、感熱孔版マスターを利用し
たものは、孔版製版印刷装置によって容易に製版、印刷
が行なえ、複写物が得られるため、例えば学校、職場な
どで各種配布プリント、問題用紙等の作成で大いに活用
されている。
【0003】図13は製版部と印刷部が一体となった従
来の孔版製版印刷装置の概要を模式的に示す図である。
図中70は感熱孔版マスター、71は未穿孔の感熱孔版
マスターを巻装して収容する感熱孔版マスター供給部、
72はプラテンローラー72aとサーマルヘッド72b
を有する製版部、73は穿孔された感熱孔版マスター7
0′をカットするカッター機構、74は感熱孔版マスタ
ー70′の搬送機構、75は印刷部、76は版胴、76
aは周壁部、77は排版部、78は印刷用紙、79はプ
レスローラーである。この装置では、感熱孔版マスター
供給部71より供給される感熱孔版マスター70に対し
製版部72で熱穿孔し、熱穿孔された感熱孔版マスター
70′を搬送機構74にて印刷部75の版胴76のとこ
ろまで搬送した後、カッター機構73で一枚分の感熱孔
版マスターとしてカットし、それを版胴76の周壁部7
6aに巻装し、印刷部75に送られてくる印刷用紙78
に孔版印刷を行うようになっている。そして、印刷終了
後、使用済み感熱孔版マスターは排版部77に排版され
る。
【0004】ところが、この図13に示す従来の孔版製
版印刷装置は、製版部72で感熱孔版マスター70を製
版した後、感熱孔版マスター70′を印刷部75まで搬
送し、カッター機構73で切断して一枚分の感熱孔版マ
スター70′を供給する構成となっているため、搬送機
構74が複雑となって搬送不良などのトラブルの原因と
なっていた。また、搬送後の感熱孔版マスター70′を
版胴76の周壁部76aに貼着、保持させる必要があ
り、これらの作業に必要な機構を設置しなければならな
いため、装置全体が大型化する欠点があった。
【0005】これらの欠点を解消するため、特開昭62
−73987号公報において、版胴の周壁部外周に感熱
孔版マスターの給排版部及び製版部を設け、感熱孔版マ
スターを切断することなく長尺状のまま製版、着版、印
刷、排版を行う孔版製版印刷装置が提案されている。こ
の孔版製版印刷装置の側断面図を図14に示す。この装
置は、版胴80の周壁部80aの近傍に給排版ユニット
81を備えており、給排版ユニット81は周壁部80a
に対して相対的に回動しうるようになっている。給排版
ユニット81は、感熱孔版マスター82を巻回して収容
する感熱孔版マスター供給部83、プラテンローラー8
4、サーマルヘッド85、使用済み感熱孔版マスターを
巻取る排版巻取部86を有している。また、周壁部80
aの一部80bはインキ透過性に構成されており、イン
キ供給手段87より供給されたインキがそこから印刷用
紙(図示せず)に供給されるようになっている。しか
し、図14のごとき孔版製版印刷装置に於いては、使用
済み感熱孔版マスター離脱時に、ロール状感熱孔版マス
ターの巻出し軸に感熱孔版マスターの端部を残し感熱孔
版マスターの巻取り軸と前記巻出し軸とが感熱孔版マス
ターによってつながった状態であると、感熱孔版マスタ
ーの装着と全く反対の手順で孔版製版印刷装置より離脱
する必要があり、その工程が複雑であった。
【0006】一方、従来の感熱孔版マスターとしては、
適当なインキ透過性の支持体表面に熱可塑性樹脂フィル
ムを積層したものを感熱孔版マスターとして使用し、サ
ーマルヘッドにより熱可塑性樹脂フィルムを加熱溶融し
て画像状の穿孔を形成し、そこを印刷インキが通過して
紙等に印刷を行うものであった。このような構成の感熱
孔版マスターにおいては、熱可塑性樹脂フィルムの表面
に熱融着防止層、帯電防止層を設けることが知られてい
る(特開平3−53992号、特開昭61−16489
6号、特開平1−314191号等)。この場合、サー
マルヘッドは必ず熱可塑性樹脂フィルムの面に接するた
め、フィルムとサーマルヘッド発熱部の融着防止を目的
とする熱融着防止層を設けることが望ましいが、その熱
融着防止層を設けるところは両者が接する側の面のみで
よく、また熱可塑性樹脂フィルムは和紙等の吸湿性のあ
る多孔性支持体と接し一体化しているため静電気の発生
は少なく、発生したとしても“こし”が強いため感熱孔
版マスターが人間の手や孔版印刷機にはりついたりする
トラブルは少なかった。また最近では、実質的に熱可塑
性樹脂フィルムのみからなる感熱孔版マスター、すなわ
ち熱可塑性樹脂フィルム単体からなる感熱孔版マスター
を用い、被印刷物に印刷を行う孔版印刷方式が提案され
ている(特開昭62−282983号、特開昭63−1
60895号等)。更に、実質的に熱可塑性樹脂フィル
ムのみからなる感熱孔版マスターの片面にのみ帯電防止
層或いは熱融着防止層を設けたものも知られている(特
開平1−238992号、特開平1−237196号、
特開平1−234294号等)。
【0007】しかしながら、支持体が非常に薄い感熱孔
版マスター又は実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから
なる感熱孔版マスターを図14の装置に使用した場合、
これらは機械的強度が低いことから、取扱いが丁寧でな
いと感熱孔版マスターが破断してしまい、感熱孔版マス
ターを再度巻取り軸につなぐ必要が生じることもあっ
た。さらに、支持体が非常に薄い感熱孔版マスター又は
実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる感熱孔版マ
スターを図13のような装置に使用した場合、これらは
腰がないことから、搬送不良(搬送ジャム、搬送ロール
への巻き付け)が発生し易かった。このような傾向は、
上記の実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる感熱
孔版マスターを用いた場合にはより顕著に現れた。また
印刷後にはインキが5〜19g/m3程度残留し、無駄
になるばかりでなく、使用済み感熱孔版マスターをロー
ル状に巻き付け、収納あるいは廃棄する場合、そのロー
ル径が残留したインキによって太くなり過ぎ、収納困難
になったり、廃棄するにしても問題が発生した。本発明
者らは、ブレード等によって残留したインキを掻き落す
ことを試みたが、ブレードの形状、スクイズ条件などの
設定が困難である上、依然として1〜3g/m3程度の
インキが残ってしまい十分満足できるものではなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来技術の実情に鑑み、支持体が非常に薄いか支
持体がない、厚さ0.5μm〜20μm程度の感熱孔版
マスターを上記のような不都合を発生させずに版胴に装
着並びに離脱することができる感熱孔版マスター供給カ
セット及びその装着、離脱方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第は感熱孔版
マスター供給カセットであって、下記(イ)(ロ)
(ハ)(ニ)及び(ホ)のごときものである。 (イ)巻出し軸に少なくとも部を残してロール状感熱孔
版マスターが巻かれ、その先端が近接した巻取り軸に巻
かれるとともに、これら二本の軸が支持部材に穴を通し
て固定され、該支持部材は該巻出し軸を固定したところ
から該巻取り軸を固定したところを通過して末端に至る
までスリットが入れられていることを特徴とする感熱孔
版マスター供給カセット。 (ロ)内部に筒状空隙を設けてロール状に感熱孔版マス
ターが巻かれ、その先端は巻取り軸に巻かれるととも
に、該感熱孔版マスターの外周及び該巻取り軸が支持部
材に固定され、該支持部材には該巻取り軸を固定したと
ころを通過して末端に至るまでスリットが入れられてい
ることを特徴とする感熱孔版マスター供給カセット。 (ハ)ロール状に巻かれた感熱孔版マスターの中心が支
持部材の一方の巻出し突起部に係止され、該感熱孔版マ
スターの端部は該支持部材の他方の巻取り軸に固定さ
れ、該支持部材には横方向にミシン目が設けられている
ことを特徴とする感熱孔版マスター供給カセット。 (ニ)巻出し軸と版胴の周壁部に固定された巻取り軸と
が分離可能な2つのケース内に区分されて設けられ、感
熱孔版マスターのセット前においてはそれらケースは長
手方向の合わせ面で周縁のみが接しており、内部はロー
ル状感熱孔版マスターが横切っているため開口してお
り、一方、製版時には巻出し軸側ケースが上下でき、巻
取り軸側ケースが版胴の回軸に伴って該巻出し軸から該
巻取り軸にわたした感熱孔版マスターを引き出しながら
該版胴上に設けるようにしてなることを特徴とする孔版
マスター供給カセット。 (ホ)前記(イ)(ロ)(ハ)又は(ニ)において、ロ
ール状感熱孔版マスターを巻取り軸に実質的に固定させ
ていないか、又は、離脱可能に固定されておくことを特
徴とする感熱孔版マスター供給カセット。更に、ロール
状感熱孔版マスターの巻出し軸及び/又は巻取り軸への
固定を該接着性糊により行なうことを特徴とする感熱孔
版マスター供給カセット。
【0010】本発明の第は感熱孔版マスター供給カセ
ットの装着方法であって、下記(ヘ)及び(ト)のごと
きものである。 (ヘ)外周に感熱孔版マスターを巻装するようにし一部
がインキ透過性の周壁で形成される版胴と、感熱孔版マ
スター供給部と、排版巻取部と、穿孔手段と、インキ供
給手段と、該版胴の周壁部外周に近接してかつ該版胴の
回転系の内側に配置され該版胴の周壁部に対して相対的
に回動しうる給排版ユニットとが設けられた孔版製版印
刷装置を用い、一方、該給排版ユニットとしてロール状
感熱孔版マスター及びその先端が巻取り軸に巻取られ、
これが一つの支持部材に取付けられた感熱孔版マスター
供給カセットを用意し、その感熱孔版マスターを該版胴
に巻装する際、該支持部材に取付けられたロール状感熱
孔版マスターを該孔版製版印刷装置の感熱孔版マスター
供給部に係止又は固定し、また、該支持部材に取付けら
れた該巻取り軸を該孔版製版印刷装置の排版巻取部に係
止又は固定した後、該支持部材を除去し、該感熱孔版マ
スターの先端部とロール状部とを相対的に離間させなが
ら感熱孔版マスターを該版胴に巻装することを特徴とす
る感熱孔版マスターの装着方法。 (ト)外周に感熱孔版マスター巻装するようにし一部
がインキ透過性の周壁で形成される版胴と、感熱孔版マ
スター供給部と、排版巻取部と穿孔手段と、インキ供
給手段と、該版胴の周壁部外周に近接してかつ該版胴の
回転系の内側に配置され該版胴の周壁部に対して相対的
に回動しうる給排版ユニットとが設けられた孔版製版印
刷装置を用い、一方、該給排版ユニットとしてロール状
感熱孔版マスター及びその先端が巻取り軸に巻取られ、
これが分離しうる一つの支持部材に取付けられた感熱孔
版マスター供給カセットを用意し、その感熱孔版マスタ
ーを該版胴に巻装する際、該支持部材に取付けられたロ
ール状感熱孔版マスターを該孔版製版印刷装置の感熱孔
版マスター供給部に係止又は固定し、また、該支持部材
に取付けられた該巻取り軸を該孔版製版印刷装置の排版
巻取部に接続したあと、該支持部材を該マスター供給部
側と該排版巻取部とに分離し、該感熱孔版マスターの先
端部とロール状部とを相対的に離間させながら感熱孔版
マスターを該版胴に巻装することを特徴する感熱孔版マ
スターの装着方法。
【0011】本発明の第は感熱孔版マスター供給カセ
ットの離脱方法であって、下記(チ)及び(リ)のごと
きものである。 (チ)前記(イ)(ロ)(ハ)又は(ホ)の感熱孔版マ
スター供給カセットを、孔版製版印刷装置の感熱孔版マ
スター供給部及び排版巻取部に係止又は固定した後、支
持部材に設けられたスリットを拡げ或いはミシン目を切
って該支持部材を取り除くことを特徴とする感熱孔版マ
スター供給カセットの離脱方法。 (リ)前記(ニ)又は(ホ)の感熱孔版マスター供給カ
セットの感熱孔版マスターが使用し終えた後、孔版製版
印刷装置の感熱孔版マスター供給部及び排版巻取部から
2つのケースを取りはずすことを特徴とする感熱孔版マ
スター供給カセットの離脱方法。
【0012】ここで、感熱孔版マスターの先端部とロー
ル状部とが相対的に離れる状態とは、感熱孔版マスター
の先端部を版胴上の排版巻取部に固定し、ロール状部が
版胴周壁部に沿って離れながら(版胴を固定しロール状
部が版胴周壁部に沿って回転しても良い)感熱孔版マス
ターが巻回されても良いし、逆に、ロール状部が感熱孔
版供給部に固定されて感熱孔版マスターの先端部が版胴
周壁部に沿って離れながら(版胴を固定し感熱孔版マス
ターの先端部が版胴周壁部に沿って回転しても良いし、
感熱孔版マスターの先端部を版胴の回転系外(版胴が回
転してもその版胴上の構成物と干渉しない位置)に固定
し版胴が回転してもかまわない。ただしこの時は、版胴
周壁部のみは、感熱孔版マスターの先端部の固定部に対
しては回転しない。)巻装されても良い。
【0013】以下に、本発明の方法をさらに詳細に説明
する。本発明における感熱孔版マスターは、熱可塑性樹
脂フィルムの両面に機能性薄層を設けて構成されるもの
が好ましい。本発明で使用する熱可塑性樹脂フィルムと
しては、押出法、流延法等により形成された一般的な熱
可塑性樹脂フィルムであればよく、ポリエステル(好ま
しくは共重合ポリエステル)系、ナイロン(好ましくは
共重合ナイロン)系、ポリオレフィン系、ポリスチレン
系、塩化ビニル系、アクリル酸誘導体系、エチレン・ビ
ニルアルコール系、ポリカーボネート系共重合体等が挙
げられる。好ましくは該フィルムの穿孔感度が高いもの
が有効であり、そのためにはフィルムを構成している状
態における熱可塑性樹脂が実質的に非晶質なレベルから
結晶化度15%までの範囲のものがよい。より好ましく
は該フィルムが実質的に非晶質なレベルのものである。
ここで、実質的に非晶質なレベルのフィルムとは、その
原料がDSC法で融点がほとんどみられないものである
フィルム、加工法(急冷法等)等により結晶化を抑制し
たものであるフィルム等である。上記結晶化度はX線法
により決定することができるが、DSC法で融解エネル
ギーの面積比で求めてもよい。
【0014】フィルムは更に好ましくは共重合ポリエス
テルを主体としたものであり、且つ該フィルムが実質的
に非晶質なレベルのものである。又最も好ましくは、原
料としての該共重合ポリエステルが実質的に非晶質であ
ることである。ここで実質的に非晶質のポリエステルと
は、通常市販されているその結晶融点(DSC法によ
る)が245〜260℃にある、いわゆる高結晶性ポリ
エチレンテレフタレートを主体とした樹脂とは異なり、
まず原料としてのその重合体単体及び混合成分よりなる
重合体及び混合成分よりなる重合体又は重合体同士をブ
レンドした組成物状にて、充分アニール処理して平衡状
態としたものをX線法によって結晶化度を固定し、この
サンプルを標準にして測定した結晶化度が10%以下の
ものであり、好ましくは5%以下、より好ましくはDS
C法でも融点がほとんど見られないものである。このよ
うな低結晶タイプの熱可塑性フィルムを用いることによ
り、サーマルヘッドの印加エネルギーが微量であっても
十分な熱穿孔が可能となる。
【0015】本発明で用いる熱可塑性樹脂フィルムの厚
みは好ましくは0.5〜30μm、より好ましくは0.
7〜20μmである。また、溶融開始温度としては、5
0〜300℃、好ましくは70〜290℃である。
【0016】本発明において熱可塑性樹脂フィルムの両
面に設ける機能性薄層は、同一の機能を有するようにし
てもよいし、異なる機能を有するようにしてもよい。例
えば2つの機能性薄層をともに帯電防止層とすると、こ
のような感熱孔版マスターを巻回してロール状にしたも
のを印刷機にセットする際に、静電気によりはりつきが
生じるトラブルを効果的に解消することが可能になる。
また、一方の機能性薄層に用いる熱融着防止剤や撥水、
撥油剤が帯電防止の機能をも果たす場合には、他方の機
能性薄層のみ帯電防止剤を用いればよい。さらに、熱可
塑性樹脂フィルム中に帯電防止剤を含有させて、フィル
ム自体にある程度帯電防止機能を持たせた場合には、一
方の機能性薄層のみ帯電防止剤を用いてもよいし、また
フィルム自体で帯電防止機能は満足できる場合には、サ
ーマルヘッドに接する側の機能性薄層に熱融着防止機能
を持たせ、他方の機能性薄層に撥水機能及び/又は撥油
機能を持たせてもよい。また該機能性薄層には、フィル
ム面の微小な凹凸を平滑にならして、フィルムとサーマ
ルヘッド発熱体との接触を密にし、見かけの熱感度を上
げる作用を有するワックスを含有させ、穿孔性向上等を
図ることもできる。さらに、機能性薄層に用いる物質を
適宜選択することにより、熱融着防止機能と帯電防止機
能、或いは熱融着機能と撥水、撥油機能等のように複数
の機能を合わせ持つ機能性薄層を形成することができ
る。
【0017】本発明において、かかる熱可塑性樹脂フィ
ルムに、帯電防止機能を有する機能性薄層を設ける方法
としては、熱可塑性樹脂フィルムに帯電防止剤を均一に
塗布する方法がある。この方法において使用される帯電
防止剤としては、有機スルホン酸金属塩またはポルキレ
ンオキシド、エステル、アミン、ポリエテキシ誘導体、
カルボン酸塩、アミンガニジン塩、第4級アンモニウム
塩、アルキルリン酸エステルなどの一般的な帯電防止剤
が挙げられる。帯電防止剤の塗布量は0.001〜2.
0g/m2、好ましくは0.01〜0.5g/m2である。
【0018】有機スルホン酸金属塩は、式R1SO31
(ここで、R1は脂肪族基、脂環族基又は芳香族基であ
り、X1はNa、K、Li等の金属である)で表わされ
る化合物であり、具体的にはアルキルスルホン酸金属
塩、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩等を例示でき
る。また、このアルキルとしては、オクチル、デシル、
ドデシル(ラウリル)、テトラデシル(ミリスチル)、
ヘキサデシル、オクタデシル(ステアリル)等を例示で
きる。更に具体的な化合物としては、ラウリルスルホン
酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸カリウム、ラウリル
スルホン酸リチウム、ステアリルスルホン酸ナトリウ
ム、ステアリルスルホン酸カリウム、ステアリルスルホ
ン酸リチウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸リチウム等を例示できる。また、ポリ
アルキレンオキシドとしては、ポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、ポリエチレン−プロピレンオ
キシド共重合体、ポリテトラメチレンオキシド等を例示
できる。第4級アンモニウム塩としては、式〔(R2
N(CH32−R3〕X2(ここで、R2は炭素数12〜
18のアルキル基であり、R3は炭素数12〜18のア
ルキル基またはメチル基であり、X2はCI、SO4また
はBrである)で表わされる第4級アンモニウム塩の一
種または二種以上の混合物が用される。
【0019】本発明において、熱可塑性樹脂フィルム
に、熱融着防止機能を有する機能性薄層を設ける方法と
しては、脂肪酸金属塩、リン酸エステル型界面活性剤、
シリコーンオイル等の流動性潤滑剤、パーフロロアルキ
ル基を有するフッ素化合物などの熱融着防止剤を均一に
塗布する方法が挙げられる。塗布量としては0.001
〜2g/m2、好ましくは0.005〜1g/m2である。
【0020】本発明において、かかる熱可塑性樹脂フィ
ルムに、撥水機能及び/又は撥油機能を有する機能薄層
を設ける方法としては、使用するインキが油性インキの
場合には撥油性又は撥水撥油性の物質、水性インキの場
合には撥油性又は撥水撥油性の物質、エマルジョンイン
キの場合には撥水撥油性の物質を、熱可塑性樹脂フィル
ムのインキ入口側面に塗布等の手段で付着させる。撥水
性物質としては各種ワックス、変性シリコーン等が、撥
油性物質としてはパラフィン、パーフルオロアルキルリ
ン酸エステル塩等が、撥水撥油性物質としてはパーフル
オロアルキル基を含むフッ素化合物が有効である。塗布
量は0.001〜2g/m2、好ましくは0.005〜1
g/m2である。
【0021】また、本発明は、実際の操作においては、
感熱孔版マスター供給カセット(ロール状感熱孔版マス
ターをカセットに収納したもの)を孔版製版印刷装置に
セットするだけで、製版済みの感熱孔版マスターが印刷
機の版胴に良好な状態で装着でき、更には脱着できる方
法、及びそれに用いる感熱孔版マスター供給カセットを
提案するものである。従って、感熱孔版マスター供給カ
セットを正しい位置にセットする限りにおいては前記の
不都合は生じない。
【0022】図1、図2及び図3は本発明の感熱孔版マ
スター供給カセットの三例を表わしたものである。図1
に示した感熱孔版マスター供給カセットは、巻出し軸
(ロール軸)22に端部を残してロール状感熱孔版マス
ター21が巻かれ、その先端が近接した他の軸23(巻
取り軸)に巻かれているとともに、これら二本の軸2
2,23は支持部材31に穴を通して固定された形態を
呈している。そして、支持部材31は巻出し軸22から
もう一方の軸23を固定したところを通過して末端に至
るまでスリット311が入れられている。図中、312
は感熱孔版マスター供給カセットを孔版製版印刷装置に
セットした後、支持部材31を取はずすのに有利なため
の穴である。図2に示した感熱孔版マスター供給カセッ
トの例は、図1に示したものとの比較でいえば、巻出し
軸がない状態でロール状に感熱孔版マスター21が巻か
れ、その先端は巻取り軸23の端部まで拡げられて巻か
れて、ロール状感熱孔版マスター21の外周及び巻取り
軸23が支持部材32に固定されていることである。図
中、321はスリット、322は穴である。図3に示し
た感熱孔版マスター供給カセットの例は、支持部材33
を図1、図2で使用した支持部材よりも簡単なものとす
るとともに、横方向にミシン目331を設けたものであ
る。
【0023】これら感熱孔版マスター供給カセットは、
巻出し軸(感熱孔版マスター供給部)が孔版製版印刷装
置の版胴の回転に係わらない支持軸に取付けられ、一
方、巻取り軸(排版巻取部)が版胴の回軸に伴なって移
動する支持軸に取りつけられる。感熱孔版マスター供給
カセットはこれら二つの支持軸に取付けられた後、支持
部材31,32又は33は除かれる。支持部材31,3
2はそれぞれの穴312,322に指をかけ前方に引張
るだけで外すことができ、また支持部材33はスリット
331を切りそれを前方に引張るだけで外すことができ
る。
【0024】図4(a)は本発明で用いられる他の感熱
孔版マスター供給カセットの透視斜視図である。このも
のは、巻出し軸41と巻取り軸42とは分離可能な支持
部材即ち2つのケース410,420で区分けされてい
るが、図4(a)及びこれを側面からみた状態の図4
(b)から推察できるように、ケース410,420の
長手方向の合わせ面は周縁のみが接しているだけで、内
部はロール状感熱孔版マスターが横切っているため開口
している。また、巻出し軸41及び巻取り軸42の端部
はそれぞれのケース410、420の側壁411、42
1に幾分つき抜けた格好を呈しており、しかもこれら軸
41、42は回転できるようになっている。
【0025】次に、ユーザーによる孔版製版印刷機装置
へのロール状感熱孔版マスターの取りつけは、感熱孔版
マスターの巻出し部及び巻取り部の全体が支持部材でつ
ながっているため、排版巻取り軸およびロール状感熱孔
版マスター巻出し軸の両方のセットが同時にできる。こ
の時、図1、図2及び図3に示したものでは、それらの
支持部材が取り外されると、版胴の慣性モーメントが少
しでも小さくなり回転系に負担をかけにくい。また、図
4に示した感熱孔版マスター供給カセットは、製版印刷
装置にセットされた後、ケース410とケース420と
が分離可能となっていればよい。これは、感熱孔版マス
ターを版胴に巻装するために必要不可欠なものである。
【0026】感熱孔版マスターを孔版製版印刷装置から
取り除くことは、感熱孔版マスターが、感熱孔版マスタ
ー供給カセットのロール状感熱孔版マスターの巻出し軸
に実質的に固定されていないか、または、容易に剥れる
程度に固定されているため、その操作が非常に簡単なも
のとなっている。つまり感熱孔版マスター供給カセット
のロール状感熱孔版マスター使用完了時に、孔版製版印
刷装置より使用済み感熱孔版マスターを除去する場合、
感熱孔版マスターが、感熱孔版マスター供給カセットの
ロール状感熱孔版マスターの巻出し軸に実質的に固定さ
れていないか、または、離脱可能に固定されていると、
使用済み感熱孔版マスターを孔版製版印刷装置にセット
した状態で、排版巻取軸へすべて巻き込むことができ、
結果的に孔版製版印刷装置の版胴周壁部に巻かれていた
感熱孔版マスターを取り除くことができる。この状態で
あると、感熱孔版マスターは孔版製版印刷装置より容易
に離脱し易い状態になっている。感熱孔版マスター供給
カセットのロール状感熱孔版マスターの巻出し軸への感
熱孔版マスターの脱離可能な固定手段は、弱接着性の
(容易に剥離可能な)糊を使用することが望ましい。弱
接着性の糊としては、ゴム系、アクリル系、ブロックコ
ポリマー系、シリコン系、ビニルエーテル系等一般的な
ものが使用できる。ただし、この時の接着力は、感熱孔
版マスターと前記巻出し軸との接着部で感熱孔版マスタ
ーを前記巻出し軸の周の法線方向へ引っ張ったときの接
着部剥離強度にして10.0g/mm以下であることが
望ましく、更に好ましくは5.0〜0.1g/mm、最
も好ましくは2.5〜0.5g/mmである。さらに、
これら弱接着性糊を塗布する箇所としては、前記巻出し
軸が望ましい。これは、感熱孔版マスター側に塗布する
と、感熱孔版マスターが前記巻出し軸から離脱してもほ
とんどの糊が感熱孔版マスター側に残留し易く、前記孔
版製版印刷装置内での経路上で再接着が発生し搬送の妨
げになるからである。また、前記感熱孔版マスターの一
端が前記巻出し軸との接着箇所にて巻出し軸の内側に折
り込まれた状態である事により、弱い接着剤で固定する
場合でも、接着剤の付着している面をサーマルヘッドと
接しない面とする事も可能となるし、さらに接着部の剥
離に要する力を少なくする事も可能となる。さらには、
前記ロール状感熱孔版マスター巻出し軸がなく、単に感
熱孔版マスターのみがロール状に巻かれても良いのは図
2及び図3に示したとおりである。
【0027】インキ供給手段は、インキ収納容器、イン
キ供給ポンプ、インキ供給管、インキスキージローラー
あるいはブレード、インキドクターローラー等から構成
されたものであり、公知のものが利用できる。また、そ
れらの設置個所においては機能を分散して複数の個所に
設置しても良いし、版胴の側板、版胴内部あるいは版胴
以外の場所からも任意に選択可能である。
【0028】版胴周壁部における構成部材としては、金
属メッシュ、化学繊維メッシュあるいはそれらにメッキ
を施したものが利用でき、その構成も公知のものが用い
られる。
【0029】本発明の方法は、上述した支持部材が非常
に薄い感熱孔版マスターの製版印刷装置へのセット、更
には穿孔された感熱孔版マスターの作成にも有利性を発
揮するが、特に実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみから
なる孔版マスターに対して顕著なる効果を示す。
【0030】図5は本発明の方法が適用される孔版製版
印刷装置の要部を示す側断面図、図6はその横断面図で
ある。図5及び6に示すように、版胴1は中空円筒状で
あり、その両端部には側板2、3が形成されている。一
方の側板2は、版胴1を貫通する固定された軸4にクラ
ッチ5及びモーター(図示せず)からの駆動軸6を介し
て支持され、他方の側板3は、前記軸4にクラッチ7を
介して支持される構造となっている。従って、クラッチ
5、7の解除により、側板2、3と版胴1の周壁部8と
は、個別に回転することが可能となっている。また、版
胴1の周壁部8の印刷面に対応する部分はインキ透過性
周壁部9に形成されている。さらに、版胴1の中空部に
は軸4に固定されたインキ供給ユニット10が設置され
ている。このインキ供給ユニット10はインキ分配器1
1とインキローラーユニット12を備えている。
【0031】側板2、3には給排版ユニット20が支持
され、版胴1の周壁部8の外周に近接してかつ版胴1の
回転系の内側にくるように配置されている。給排版ユニ
ット20は感熱孔版マスター21が巻装され収容する感
熱孔版マスター供給部51、プラテンローラー52及び
使用済み感熱孔版マスターを巻取る排版巻取り部53を
有し、これらは版胴1と平行に設置されている。プラテ
ンローラー52及び排版巻取り部53はモーター54に
よりプーリー55を介して回転駆動されるようになって
いる。モーター54への駆動信号は、側板2に設けられ
たコネクター56に信号線57が接続されることにより
供給される。コネクター56への信号線57の接続、解
除は周知の機械的あるいは電気的手段により行うことが
できる。このコネクター56は側板2の固定手段を兼ね
ることも可能である。
【0032】図7に示すように、穿孔手段であるサーマ
ルヘッド60は、版胴1の回転を妨げない位置であっ
て、プラテンローラー52と相対しうる位置に取り付け
られている。サーマルヘッド60は、図示されていない
カム、ソレノイド、クランク等の機構により、上記の版
胴1の回転を妨げない位置(後退位置)と、プラテンロ
ーラー52に圧着する位置(前進位置)との間を移動可
能となっており、製版時のみ感熱孔版マスター21を介
してプラテンローラー52と圧着しうるようになってい
る。
【0033】図7の例ではサーマルヘッド60が移動可
能に構成されていたが、図8に示すように、プラテンロ
ーラー52を版胴1の回転系の内側の後退位置と、版胴
1の回転系の外側に固定配置されたサーマルヘッド60
との圧着位置である前進位置との間を移動可能にしても
よい。
【0034】さらに、サーマルヘッド60とプラテンロ
ーラー52の両方を移動可能に構成することもできる。
即ち、サーマルヘッド60を版胴1の回転系の外側に配
置し、かつサーマルヘッド60をプラテンローラー52
との圧着位置である前進位置と版胴1の回転系の外側の
後退位置との間を移動可能に構成するとともに、プラテ
ンローラー52がサーマルヘッド60との圧着位置であ
る前進位置と版胴1の回転系の内側の後退位置との間を
移動可能に構成してもよい。
【0035】任意の製版における感熱孔版マスター21
の終了位置を検知する手段として、公知の光学手段を用
いたエンドマーク検知装置(図示せず)が版胴1の回転
を妨げない位置に設置され、必要に応じて移動可能とさ
れる。
【0036】次に、本発明の方法に用いられる感熱孔版
マスターの装着方法の一例を図9を参照しながら説明す
るが、本発明の方法はこれに限定されるものではない。
感熱孔版マスター21を巻回したロール状部21’から
引き出した感熱孔版マスター21の先端を排版巻取り部
53に固定するとともに、ロール状部21’を版胴1の
回転系外に固定する(図9の(A))。この時、ロール
状部21’はその巻軸を中心として回転可能な状態とす
る。次に、版胴1を駆動軸4により回転させ、感熱孔版
マスター21が版胴周壁部8に巻装する(図9の(B)
及び(C))。感熱孔版マスター供給部51がロール状
部21’の近傍の所定位置に達するまで版胴1を回転さ
せた後、回転を停止する。回転停止の後、ロール状部2
1’の固定を解除し、感熱孔版マスター供給部51にセ
ットする(図9の(D))。以上により感熱孔版マスタ
ーの装着を完了する。
【0037】上記の一連の動作は、人の判断により版胴
1の回転を制御するスイッチを操作して行っても良い
し、あらかじめ版胴1に設置されたポジションセンサー
(図示しない)からの情報をフィードバックしながら版
胴1の回転を自動的に制御して行っても良い。さらに、
感熱孔版マスター21の感熱孔版マスター供給部51へ
のセットを周知の手段を用いて自動化させる事もでき
る。
【0038】感熱孔版マスター21の製版時には、給排
版ユニット20を定位置(上方位置)に停止させ、図7
あるいは図8に示すように、プラテンローラー52を5
2’の位置まで移動してサーマルヘッド60と圧着させ
るか、またはサーマルヘッド60を60’の位置まで移
動してプラテンローラー52と圧着させるか、または両
方を移動して圧着させる。そして、排版巻取部53が図
5中のA方向に回転すると版胴1の周壁部8も同時に図
中B方向に回転し、周壁部8に密着されていた感熱孔版
マスターは使用済み感熱孔版マスターとして排版巻取り
部53に巻取られる。この時、同時に未穿孔の新しい感
熱孔版マスター21が感熱孔版マスター供給部51から
順次供給されるとともに周壁部8が回動し、周壁部8が
所定位置まで回動するとサーマルヘッド60に画像信号
が供給され、新しい感熱孔版マスター21は熱穿孔され
ながら版胴1の周壁部8に貼着されていく。サーマルヘ
ッド60への信号供給が停止し版胴1が所定位置にくる
と、サーマルヘッド60あるいはプラテンローラー52
は元の位置まで移動する。次いで、版胴1の周壁部8が
所定位置までくると周壁部8と排版巻取り部53は駆動
を停止し、製版が終了する。続いて、給排版ユニット2
0は版胴1とともに回転し、輪転印刷することができ
る。
【0039】本発明の他の方法で用いられる図4に示さ
れるカセット状感熱孔版マスターは、図10に示したよ
うに、巻取り部側ケース420の底面に設けられた係止
片422が孔版製版印刷装置の版胴8の表面に設けられ
た留具79と嵌合するように構成されている。係止片4
22及び留具79の形状は図10に表わされたものに限
られるものではなく、巻取り部側ケース420が版胴8
の表面に固定できる構造を有していればよい。
【0040】図11(a)はこの感熱孔版マスター供給
カセットを孔版製版印刷装置に取りつける際の概略を表
わしたもので、巻出し軸41は、上下に移動するが回動
することのない感熱孔版マスター供給軸71に接続さ
れ、一方、巻取り軸42は、版胴1とともに回動する排
版巻取り軸72に接する様子を表わしている。図中、7
3はガイドローラーである。図11(b)及び(c)は
排版巻取り軸72の形状と感熱孔版マスター供給カセッ
トの巻取り軸42の形状とに整合性をもたせた例であ
り、版巻札り軸72の形状と感熱孔版マスター供給カセ
ットの巻取り軸42の形状とに整合性を持たせた例であ
る。ここで、感熱孔版マスター供給部410は感熱孔版
マスター供給カセットの版胴側部分が版胴1の回転につ
れて動かされるときは感熱孔版マスター供給カセットは
ケース410、ケース420とに分離され、その際、前
記回転に支障を生じない程度の間隔(l)をつくる。図
12はこの感熱孔版マスター供給カセットが版胴1に装
着される過程をA、B、C、D、Eの順で示したもので
ある。Eは感熱孔版マスターが版胴1の周壁部8に密着
された状態で、それまで間隔(l)だけ離されていたケ
ース410は逆にmの距離だけ版胴1側に寄せられる。
【0041】感熱孔版マスター供給カセットの分離結合
方法(ケース410とケース420との分離連結方法)
としては、再連結可能な構造にしておくのが望ましい。
その理由としては、感熱孔版マスター供給カセットを回
収する場合、取扱い易さの面だけでも連結状態で回収す
る事が望ましいためである。その連結部は、再接着可能
な弱粘着糊で連結しても良いし、構成部材同士の噛み合
わせによるものでも良い。弱粘着糊で連結する場合、製
品の取扱上で単独の連結能力が充分でなければ印刷機へ
セットする状態まで破壊可能なシートで補強連結してお
けば良い。この時、破壊可能なシートが感熱孔版マスタ
ーの品種を表現するラベルであると、別途、ラベルの装
着が不要となりコストの抑制も可能となる。また、感熱
孔版マスター供給カセットがロール状感熱孔版マスター
巻出し軸を持たない場合は、排版巻取り軸側のみを回収
する。実際に、感熱孔版マスターとして共重合ポリエス
テルを主体とした厚さ約2.0μmの実質的に非結晶な
(結晶化度1%)熱可塑性樹脂フィルムのサーマルヘッ
トに接する面に、熱融着防止剤としてアクリルシリコー
ン(US−270:東亜合成化学社製)と帯電防止剤と
してアンモニウム塩ドデシルトリメタルアンモニアムク
ロライド〔(C1225(CH3)2 CH9Cl〕を1:1
の比で乾燥重量0.1g/m2になるように塗布し、か
つ反対の面に撥水撥油剤として3M社製スコッチガード
と、帯電防止剤としてアンモニウム塩ドデシルトリメタ
ルアンモニウムクロライド〔(C1225(CH3)2 CH
9Cl〕とを1:2の比で乾燥重量約0.3g/m2にな
るように塗布したものを用い、上記方法で版胴に装着し
たところ、従来技術で見られたような不都合は何等生じ
ないで感熱孔版マスターを容易に装着、排版することが
できた。
【0042】
【実施例】次に実施例をあげて本発明方法をさらに具体
的に説明する。
【0043】実施例1 共重合ポリエステルを主体とした厚さ約2.0μmで実
質的に非結晶質(結晶化度1%)熱可塑性樹脂フィルム
のサーマルヘッドに接触する面に、熱融着防止剤として
アクリルシリコーン(US−270 東亜合成化学社
製)と帯電防止剤としてアンモニウム塩ドデシルトリメ
チルアンモニウムクロライド(C1225N(CH3)2
3Cl)を1:1の比で乾燥重量約0.1g/m2にな
るように塗布し、ロール状感熱孔版マスターを得る。こ
のロール状感熱孔版マスターを図4に示したようなカセ
ット状に仕上げる。カセット自体(ケース410及び4
20)はアクリルによって作成した。前記感熱孔版マス
ター供給カセットを版胴の所定の位置に所定の状態でセ
ットし、感熱孔版マスター供給カセットのロール状感熱
孔版マスター巻出し軸を分離する機構で版胴周壁近傍上
から分離して固定し、感熱孔版マスター供給カセットの
排版巻取り軸側と版胴とをロール状感熱孔版マスター巻
出し軸側より感熱孔版マスターの外周部分を繰り出しな
がら矢印方向に回転させる(図12)。この結果、感熱
孔版マスターは版胴1に巻き付けられた状態になる。再
び、ほぼ1回転した状態でロール状感熱孔版マスター巻
きだし軸を版胴1にセットする。
【0044】製版する場合は、製版印刷装置本体側に設
けられたサーマルヘッド60をプラテンロール52側に
押し当てる。版胴の周壁部を回転させながら、即ち、前
記ロール状感熱孔版マスター巻出し軸と排版巻取り軸お
よびサーマルヘッド、プラテンロールとが、版胴の周壁
部と相対的に公転している状態で製版を行う。この時、
排版巻取り軸は、版胴の周壁部の周速と同じ速度で感熱
孔版マスターをモーター(図示しない)の力で巻取るこ
とにより排版動作を行っている。
【0045】感熱孔版マスターの残量検知機構(ここで
は、エンドマーク検知機構の使用が望ましい)により感
熱孔版マスターが残り少なくなったことが検知されると
それ以上の新たな製版が禁止される。この状態から感熱
孔版マスター交換時には、残りの感熱孔版マスターは全
て排版巻取り軸に巻き込まれる。この時、版胴の周壁部
が感熱孔版マスターの搬送速度と同じ周速にて回転する
のは言うまでもない。排版巻取り軸への巻き込みが終了
すると、ロール状感熱孔版マスター巻出し軸が図12
(D)の位置へ移動し、その後、排版巻取り軸が回転し
図12(B)の状態になる。その後感熱孔版マスター供
給カセット(ケース410、ケース420)は図12
(A)に示したように再び一体となる。使用済みの感熱
孔版マスター供給カセットを離脱し、新たな感熱孔版マ
スター供給カセットと交換する。
【0046】実施例2、3及び4 実施例1で用いたのと同じ感熱孔版マスターを図1(実
施例2)、図2(実施例3)、図3(実施例4)の様に
仕上げた。これらを図5に示す感熱孔版マスター保持機
構を持つ製版印刷機に装着したが、装着の際、しわの発
生もなく、また、ロール状感熱孔版マスター巻き出し軸
および排版巻取り軸の支持部材が廃棄可能なため版胴の
回転系に与える負担の軽減ができた。
【0047】実施例5(参考例) 実施例1と同じフィルムを用い、サーマルヘッドに接す
る側に機能性薄層(熱融着防止剤及び帯電防止剤)とし
てアクリルシリコーン(US−270:東亜合成化学社
製)とアンモニウム塩ドデシルトリメタルアンモニウム
クロライド(C1225(CH3)2 CH3Cl)とを1:
1の比で乾燥重量約0.1g/m2になるように塗布
し、またその反対の面(インキ入り口側)の機能性薄層
(撥水撥油剤及び帯電防止剤)として3M社製スコッチ
ガードとアンモニウム液ドデシルトリメタルアンモニウ
ムクロライド(C1225(CH3)2 CH3Cl)とを
1:2の比で乾燥重量0.3g/m2になるように塗布
して、感熱孔版マスターとした。
【0048】比較例1 実施例5において、インキ入り口側の機能性薄層を設け
ないこと以外は、同様にして、感熱孔版マスターとし
た。
【0049】上記で作製した実施例5及び比較例1の感
熱孔版マスターを用い、20℃、45%RHの条件下に
おいて、サーマルヘッドで黒ベたを含む製版を行った。
次いで、製版済み感熱孔版マスターを(株)リコー製孔
版印刷機プリポートSS955に着版し、印刷を行っ
た。インキとしては、W/O型エマルジョンタイプ(水
比率約70%)を使用した。20枚印刷し、感熱孔版マ
スターのインキ入り口側のインキをガラスドクターで掻
き取り、さらに残留したインキの付着量を測定した。ま
た、、製版時の静電気の発生、および印刷画像について
も評価を行った。その結果を下記表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1からも明らかなように、本発明の実施
例5(参考例)の感熱孔版マスターは比較例1の感熱孔
版マスターに比べ、静電気の発生も小さく、残留インキ
の付着量も小さくなるという効果が確認された。また、
本発明に係る感熱孔版マスター供給カセットを用いれ
ば、製版印刷装置への人の手による感熱孔版マスターの
装着が容易になるばかりでなく、特に一体型版胴への巻
装の自動化が容易に達成できる。特に、感熱孔版マスタ
ーが実質的に熱可塑性樹脂フィルムからなる感熱孔版マ
スターの場合、例えば支持体が非常に薄い多孔質フィル
ムであったり、多孔性支持体の無い熱可塑性樹脂フィル
ムであったりするときに有効である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、孔版製版印刷機への人
の手による感熱孔版マスターの装着及び穿孔された感熱
孔版マスターの作成が容易になるだけでなく、特に一体
型版胴へのこれら巻装の自動化が容易に達成できる。更
に、本発明によれば感熱孔版マスターが実質的に熱可塑
性樹脂フィルムからなるものでは、例えばその支持体が
非常に薄い多孔質フィルムであったり、多孔性支持体の
無い熱可塑製樹脂フィルムであったりするときに有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明で用いられるロール状感熱孔版
マスター供給カセットの正面図、(b)はその側面図で
ある。
【図2】(a)は本発明で用いられる他の感熱孔版マス
ター供給カセットの正面図、(b)はその側面図であ
る。
【図3】(a)は本発明で用いられるまた他の感熱孔版
マスター供給カセットの正面図、(b)はその側面図で
ある。
【図4】(a)は本発明で用いられる更に他の感熱孔版
マスター供給カセットの斜視図、(b)はその側面図で
ある。
【図5】本発明の方法が適用される一体型版胴を持つ孔
版製版印刷装置の版胴部の断面図である。
【図6】図5の装置の側断面図である。
【図7】製版部を版胴の回転系外に持つ装置例の断面図
である。
【図8】製版部を版胴の回転系外に持つ他の装置例の断
面図である。
【図9】(A)(B)(C)及び(D)は本発明の感熱
孔版マスターの装着方法の一例の説明図である。
【図10】本発明の感熱孔版マスターの他の装着方法の
一例の説明図である。
【図11】図10の装着方法をより詳しく説明するため
の図である。
【図12】(A)(B)(C)(D)及び(E)は図4
に示した感熱孔版マスターが版胴に装着される様子を表
わした図である。
【図13】製版部と印刷部が一体となった従来の孔版製
版印刷装置の概略構成を示す図である。
【図14】給排版ユニットが版胴と一体化された従来の
孔版製版印刷装置の要部を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2、3 側板 4 軸 5、7 クラッチ 6 駆動軸 8 版胴1の周壁部 9 インキ透過性周壁部 10 インキ供給ユニット 11 インキ分配器 12 インキローラーユニット 20 給排版ユニット 21 ロール状感熱孔版マスター 22、41 巻出し軸 23、42 巻取り軸 31、32、33 支持部材 51 感熱孔版マスター供給部 52 プラテンローラー 53 排版巻取部 54 モーター 55 プーリー 56 コネクター 57 信号線 60 サーマルヘッド 311 スリット 312、322 穴 331 ミシン目 410、420 ケース 411、421 ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 哲夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭54−33117(JP,A) 特開 平3−53992(JP,A) 特開 平5−116475(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/00 - 13/14 B41N 1/24 102

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻出し軸に少なくとも端部を残してロー
    ル状感熱孔版マスターが巻かれ、その先端が近接した巻
    取り軸に巻かれるとともに、これら二本の軸が支持部材
    に穴を通して固定され、該支持部材には該巻出し軸を固
    定したところから該巻取り軸を固定したところを通過し
    て末端に至るまでスリットが入れられていることを特徴
    とする感熱孔版マスター供給カセット。
  2. 【請求項2】 内部に筒状空隙を設けてロール状に感熱
    孔版マスターが巻かれ、その先端は巻取り軸に巻かれる
    とともに、該感熱孔版マスターの外周及び該巻取り軸が
    支持部材に固定され、該支持部材には該巻取り軸を固定
    したところを通過して末端に至るまでスリットが入れら
    れていることを特徴とする感熱孔版マスター供給カセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 ロール状に巻かれた感熱孔版マスターの
    中心が支持部材の一方の巻出し突起部に係止され、該感
    熱孔版マスターの端部は該支持部材の他方の巻取り軸に
    固定され、該支持部材には横方向にミシン目が設けられ
    ていることを特徴とする感熱孔版マスター供給カセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 巻出し軸と版胴の周壁部に固定された巻
    取り軸とが分離可能な2つのケース内に区分されて設け
    られ、感熱孔版マスターのセット前においてはそれらケ
    ースは長手方向の合わせ面で周縁のみが接しており、内
    部はロール状感熱孔版マスターが横切っているため開口
    しており、一方、製版時には巻出し軸側ケースが上下で
    き、巻取り軸側ケースが版胴の回軸に伴って該巻出し軸
    から該巻取り軸にわたした感熱孔版マスターを引き出し
    ながら該版胴上に設けるようにしてなることを特徴とす
    る感熱孔版マスター供給カセット。
  5. 【請求項5】 ロール状感熱孔版マスターが巻取り軸に
    実質的に固定させていないか、又は、離脱可能に固定さ
    れている請求項1〜4のいずれかに記載の感熱孔版マス
    ター供給カセット。
  6. 【請求項6】 ロール状感熱孔版マスターが巻取り軸に
    弱接着性糊により離脱可能に固定されている請求項
    載の感熱孔版マスター供給カセット。
  7. 【請求項7】 ロール状感熱孔版マスターへ巻出し軸に
    弱接着性糊により離脱可能に固定されている請求項1〜
    のいずれかに記載の感熱孔版マスター供給カセット。
  8. 【請求項8】 外周に感熱孔版マスターを巻装するよう
    にし一部がインキ透過性の周壁で形成される版胴と、感
    熱孔版マスター供給部と、排版巻取部と、穿孔手段と、
    インキ供給手段と、該版胴の周壁部外周に近接してかつ
    該版胴の回転系の内側に配置され該版胴の周壁部に対し
    て相対的に回動しうる給排版ユニットとが設けられた孔
    版製版印刷装置を用い、一方、該給排版ユニットとして
    ロール状感熱孔版マスター及びその先端が巻取り軸に巻
    取られ、これが一つの支持部材に取付けられた感熱孔版
    マスター供給カセットを用意し、その感熱孔版マスター
    を該版胴に巻装する際、該支持部材に取付けられたロー
    ル状感熱孔版マスターを該孔版製版印刷装置の感熱孔版
    マスター供給部に係止又は固定し、また、該支持部材に
    取付けられた該巻取り軸を該孔版製版印刷装置の排版巻
    取部に係止又は固定した後、該支持部材を除去し、該感
    熱孔版マスターの先端部とロール状部とを相対的に離間
    させながら感熱孔版マスターを該版胴に巻装することを
    特徴とする感熱孔版マスター供給カセットの装着方法。
  9. 【請求項9】 外周に感熱孔版マスターを巻装するよう
    にし一部がインキ透過性の周壁で形成される版胴と、感
    孔版マスター供給部と、排版巻取部と、穿孔手段と、
    インキ供給手段と、該版胴の周壁部外周に近接してかつ
    該版胴の回転系の内側に配置され該版胴の周壁部に対し
    て相対的に回動しうる給排版ユニットが設けられた孔版
    製版印刷装置を用い、一方、該給排版ユニットとしてロ
    ール状感熱孔版マスター及びその先端が巻取り軸に巻取
    られ、これが分離しうる一つの支持部材に取付けられた
    感熱孔版マスター供給カセットを用意し、その感熱孔版
    マスターを該版胴に巻装する際、該支持部材に取付けら
    れたロール状感熱孔版マスターを該孔版製版印刷装置の
    感熱孔版マスター供給部に係止又は固定し、また、該支
    持部材に取付けられた該巻取り軸を該孔版製版印刷装置
    の排版巻取部に接続した後、該支持部材を該感熱孔版マ
    スター供給部側と該排版巻取部側とに分離し、該感熱孔
    版マスターの先端部とロール状部とを相対的に離間させ
    ながら感熱孔版マスターを該版胴に巻装することを特徴
    とする感熱孔版マスター供給カセットの装着方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2又は3の感熱孔版マスタ
    ー供給カセットを、孔版製版刷装置の感熱孔版マスター
    供給部及び排版巻取部に係止又は固定した後、支持部材
    に設けられたスリットを拡げ或いはミシン目を切って該
    支持部材を取り除くことを特徴とする感熱孔版マスター
    供給カセットの離脱方法。
  11. 【請求項11】 請求項の感熱孔版マスター供給カセ
    ットの感熱孔版マスターが使用し終えた後、孔版製版印
    刷装置の感熱孔版マスター供給部及び排版巻取部から2
    つのケースを取りはずすことを特徴とする感熱孔版マス
    ター供給カセットの離脱方法。
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