JP3297493B2 - ポリカーボネート溶液組成物 - Google Patents

ポリカーボネート溶液組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート溶液
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは、その機械的強度の
大きさ、熱安定性等の観点から、熱可塑性樹脂として例
えば、自動車部品、ヘルメット、産業資材、電気機器部
品等の各種成形品が大量に使用されている。それと共
に、フイルムあるいはシート形状でも用いられている。
このような成形品とは別にいわゆるコーティング用途に
も用いられている。これらの内、フイルムおよびコーテ
ィング用途では主としてポリカーボネートを有機溶媒に
溶解した溶液からそれぞれ製膜あるいは塗工して製造さ
れている。これらに使用される有機溶媒としては、従来
ジクロロメタンが主として用いられていた。しかしなが
ら、近年地球環境の観点からジクロロメタンを含む塩素
系溶媒は使用が制限される動向にある。しかも、ジクロ
ロメタンは低沸点(41℃)であるために、製膜や塗工
作業時に揮散しやすいため作業環境の上からも問題が投
げかけられている。そのために、新しい溶媒から製膜あ
るいは塗工する技術に対する要請が高まっている。しか
しながら、ジクロロメタン以外の溶媒では、溶解性、溶
液安定性、塗膜面の平滑性など種々の問題を含みこれら
を満足する溶媒はまだ実用化されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリカーボ
ネート溶液組成物を、フイルム製膜やコーティングする
ための新しい原液を提供することを課題とする。一般に
これらの溶液組成物に要求される特性として、(1)高
濃度に溶解できること、(2)溶液組成物が安定である
こと、(3)蒸発除去しやすいこと、(4)均一かつ平
滑なフイルムあるいは塗膜を与えることが要求される。
従ってこれら解決することが本発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先に1,
3―ジオキソランがポリカーボネートの良溶媒であるこ
とを見いだし既に提案した。その後さらに検討した結
果、ある溶解度パラメータの範囲にある溶媒を混合する
ことにより、単にポリカーボネートを高濃度溶解可能な
混合溶媒が得られるのみならず、均一かつ平滑な塗膜面
を得ることができることを見いだし、本発明に到達し
た。これらの溶媒は、ポリカーボネートに対して良溶媒
であり、混合することにより製膜あるいは塗工初期の段
階で低沸点成分から主として先に蒸発し、高沸点溶媒が
後から蒸発する。従って、表面から低沸点溶媒が蒸発し
ても、内部から高沸点溶媒が表面方向に拡散し、内部と
表面の乾燥度の差、言い換えれば溶媒の濃度勾配が単一
溶媒の場合に比べ小さい。単一溶媒で乾燥した場合、表
面層が先に乾燥過剰状態になり内部は著しく乾燥不足の
状態になる場合が多く、不均一性の原因となる。しかし
ながら、混合溶媒の内、高沸点の溶媒がポリカーボネー
トに対して貧溶媒であると乾燥過程でポリカーボネート
が析出したり、あるいは結晶化するために透明なフイル
ムや塗膜が得られない。そのために、ポリマーの親和性
の尺度となる溶解度パラメータに着目したわけである。
【0005】即ち本発明は、1,3―ジオキソランを2
0〜60重量%含有する混合溶媒100重量部に対し、
主としてビスフェノール―Aをビスフェノール成分とし
て含む10〜35重量部のポリカーボネート樹脂であっ
て、ジクロロメタンに0.5g/100ml溶解した溶
液から求めた固有粘度に基づく粘度平均分子量が10,
000以上50,000以下であるポリカーボネート樹
脂(ただし、ポリエーテルーポリカーボネートブロック
共重合体を除く)を含むことを特徴とするポリカーボネ
ート溶液組成物である。
【0006】該混合溶媒は、1,3―ジオキソラン(溶
媒I)を20〜60重量%含有し、残りの成分は、下記
式で定義される溶解度パラメータ(δv)が17〜22
(J/cm3 1/2 の範囲であり、
【0007】
【数2】δv=(δd2 +δp2 1/2 [δdは分散項に基づく溶解度パラメータであり、δp
は分極項に基づく溶解度パラメータである。]かつ水素
結合項に基づく溶解度パラメータ(δh)が4〜10
(J/cm3 1/ 2 の範囲である他の溶媒(溶媒II)か
ら選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0008】溶媒IIは、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、1,2―ジクロロエタン、シクロヘキサノン、クロ
ロベンゼンから選ばれる少なくとも一種であることが好
ましい。
【0009】ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量
は、8,000以上70,000以下であることが好ま
しい。
【0010】該溶液組成物は、40℃以上、(Tb―1
5)℃[但し、Tbはジオキソランと溶媒(II)の内低
い方の沸点を表す。]以下で溶解・保存することが好ま
しい。
【0011】以下本発明について詳述する。
【0012】本発明で用いるポリカーボネートは、フェ
ノール成分として主としてビスフェノール―Aを含むポ
リカーボネートである。しかしながら、用途に応じてそ
の物性を変えるために20モル%以下の他のビスフェノ
ール成分やジカルボン酸成分が含まれている共重合体で
あってもよい。かかる、共重合成分は特に限定はない
が、2,2―プロピレンビス(3―メチル―4―ヒドロ
キシベンゼン)、2,2―プロピレンビス(3,5―ジ
メチル―4―ヒドロキシベンゼン)、2,2―プロピレ
ンビス(3,5―ジブロモ―4―ヒドロキシベンゼ
ン)、1,1―シクロヘキシレンビス(4―ヒドロキシ
ベンゼン)、1,1―シクロヘキシレンビス(3―メチ
ル―4―ヒドロキシベンゼン)、1,1―(3,3,5
―トリメチルシクロヘキシレン)ビス(4―ヒドロキシ
ベンゼン)、2,2―ブチレンビス(4―ヒドロキシベ
ンゼン)、2,2―(3―メチルペンチレン)ビス(4
―ヒドロキシベンゼン)などが挙げられる。また、ジカ
ルボン酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸な
どが挙げられる。
【0013】ここで用いられるポリカーボネートの粘度
平均分子量は、8,000以上70,000以下、好適
には10,00以上50,000以下が好ましい。これ
以下では、フイルム物性、塗膜物性が低くなるので好ま
しくなく、逆にこれ以上では溶解度が低下したり粘度が
必要以上に高くなるので好ましくない。粘度平均分子量
は、ポリカーボネートをジクロロメタンに0.5g/1
00ml溶解した溶液から求めた固有粘度から求める。
この値は、マーク―ホウインク―桜田(Mark―Ho
uink―桜田)の式から計算することができる。求め
かたは、ポリマーハンドブック第3改訂版 ウイリ社
(1989年)(Polymer Handbook
3rd Ed.Willey,1989)の7〜23ペ
ージに記載されている。
【0014】本発明においては1,3―ジオキソランを
含む混合溶媒は、1,3―ジオキソラン20〜60重量
%含有する混合溶媒である。1,3―ジオキソランの濃
度が20重量%未満であっても60重量%を越えても混
合溶媒としての特徴が失われるので好ましくない。すな
わち、前述のように、低沸点成分と高沸点成分が逐次的
に蒸発することにより、フイルムまたは塗膜内の溶媒分
布を均一にする効果が発現しなくなる。
【0015】またポリカーボネートの濃度は、混合溶媒
100重量部に対し、少なくとも10〜35重量部、好
ましくは15〜30重量部含まれる。ポリカーボネート
の比率がこれを越えると、この混合溶媒でも結晶化が観
測され、また流動性が著しく低下するため好ましくな
い。また、比率がこれ未満では、ポリカーボネート溶液
組成物の安定性は問題はないが、ポリカーボネートの実
行濃度が低下して実用上好ましくない。
【0016】本発明で用いられる1,3―ジオキソラン
以外の溶媒(溶媒II)は、下記式で定義される溶解度パ
ラメータ(δv)が17〜22(J/cm3 1/2 の範
囲にあり、
【0017】
【数3】δv=(δd2 +δp2 1/2 [δdは分散項に基づく溶解度パラメータであり、δp
は分極項に基づく溶解度パラメータである。]かつ水素
結合項に基づく溶解度パラメータ(δh)が4〜10
(J/cm3 1/ 2 の範囲にある。一般に溶媒分子の溶
解性を示す尺度として溶解度パラメータが知られてい
る。しかし、元来は溶解度パラメータは溶媒分子の分散
的性質(δd)のみに注目されたパラメータである。し
かし、多くの溶媒の性格付けをもっと正確にするため
に、さらに溶媒分子の分極的性質(δp)と水素結合的
性質(δh)まで拡張した考え方が提案された。本発明
者らは、溶媒(I)、溶媒(II)とポリカーボネートの
溶解度パラメータを詳細に検討した結果、上記式で導か
れるパラメータ(δv)とδhを用いて整理することに
よりポリカーボネートの混合溶媒の選択指針を得ること
に成功した。ここでポリカーボネートのδvは19(J
/cm3 1/2 でありδhは7(J/cm3 1/2 であ
る。またジオキソランのδvは17.1(J/cm3
1/2 でありδhは9.3(J/cm3 1/2である。本
発明に用いられる溶媒IIのδvが17未満であると分散
の寄与と分極の寄与が小さくなり過ぎてポリカーボネー
トとの親和性が低下し、逆に22を越えると大きくなり
過ぎて親和性が低下する。またδhが4未満ではポリカ
ーボネートとの水素結合形成に基づく会合が阻害されて
好ましくないし、それを越えると逆にポリカーボネート
の水素結合的性格と溶媒の性格とがマッチしないために
好ましくない。なお、溶解度パラメータについては、
D.W.Krevelen“Properties o
f Polymers”,3rd Ed.Elsevi
er(1992),pp189〜225およびpp77
4〜789に詳述されている。
【0018】かかる溶媒IIとして、ジオキサン[δv=
18.4(J/cm3 1/2 、δh=7.4(J/cm
3 1/2 ]、テトラヒドロフラン[δv=18.8(J
/cm3 1/2 、δh=8.0(J/cm3 1/2 ]、
ジクロロメタン[δv=19.0(J/cm3 1/2
δh=6.1(J/cm3 1/2 ]、クロロホルム[δ
v=18.2(J/cm3 1/2 、δh=5.7(J/
cm3 1/2 ]、1,2―ジクロロエタン[δv=1
8.9(J/cm3 1/2 、δh=4.1(J/c
3 1/2 ]、1,1,2,2―テトラクロロエタン
[δv=19.2(J/cm3 1/2 、δh=4.0
(J/cm3 1/2 ]、シクロヘキサノン[δv=1
9.6(J/cm3 1/2 、δh=5.1(J/c
3 1/2 ]、クロロベンゼン[δv=20.3(J/
cm3 1/2 、δh=4.1(J/cm3 1/2 ]が挙
げられる。この内、毒性の問題を考慮するとジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、1,2―ジクロロエタン、シ
クロヘキサノン、クロロベンゼンが好適に用いられる。
これらの溶媒は一種であっても二種であってもよい。
【0019】これらの溶液を調製するには、所定量のポ
リカーボネートを混合溶媒中に入れて、所定温度で攪拌
溶解すればよい、溶解温度は、高濃度が得られる点、溶
液の安定性を高める点、および製膜(乾燥)温度を勘案
すると加熱溶解した方が好ましい。好適な温度範囲は4
0℃以上、(Tb―15)℃[但し、Tbは、ジオキソ
ランと溶媒(II)の内低沸点成分の沸点を表す。]以下
が選ばれる。40℃未満では、溶解度が下がり、結晶化
しやすくなり、かつ、粘度が著しく高くなるために好ま
しくない。逆にそれを越えると加圧下で溶解しなければ
ならず、実用上好ましくない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、結晶化などによるにご
りの発生のない良好なポリカーボネート溶液組成物が提
供される。かかる組成物は、均質なポリカーボネートフ
イルムあるいは塗膜に良好に使用し得る。
【0021】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳述する。但
し、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】
【実施例1】ビスフェノール―Aをビスフェノール成分
とするポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量44,0
00)25重量部を1,3―ジオキソラン50重量部と
テトラヒドロフラン50重量部からなる混合溶媒に加え
て、45℃で8時間加熱攪拌して溶解することにより、
透明な粘ちょう溶液組成物が得られた。得られた溶液
は、そのままの温度で48時間放置しても結晶化やゲル
化は起こらなかった。この溶液を、40℃に加熱したス
テンレス基板上にクリアランス0.8mmのドクターナ
イフを用いてキャストして、しかる後80℃で1時間熱
風乾燥器中で乾燥して透明フイルムを得た。このフイル
ムの引張り強度は6.3kg/mm2 、破断伸度は10
5%、弾性率120kg/mm2 であった。
【0023】
【比較例1】実施例1のテトラヒドロフランをメチルイ
ソブチルケトン[δv=16.5(J/cm3 1/2
δh=4.1(J/cm3 1/2 ]に置き換えて、他は
実施例1の方法でポリカーボネートを溶解したが、均一
溶液は得られなかった。
【0024】
【比較例2】実施例1のテトラヒドロフランをプロピレ
ンカーボネート[δv=27.0(J/cm3 1/2
δh=4.1(J/cm3 1/2 ]に置き換えて、他は
実施例1の方法でポリカーボネートを溶解したが、均一
溶液は得られなかった。
【0025】
【比較例3】実施例1のテトラヒドロフランを1,1,
1―トリクロロエタン[δv=17.3(J/cm3
1/2 、δh=2.0(J/cm3 1/2 ]に置き換え
て、他は実施例1の方法でポリカーボネートを溶解した
が、均一溶液は得られなかった。
【0026】
【実施例2】実施例1で用いたポリカーボネート25重
量部を1,3―ジオキソラン25重量部と1,2―ジク
ロロエタン75重量部からなる混合溶媒に、60℃で加
熱溶解して均一溶液を得た。この溶液を同温度に48時
間保ったが、結晶化やゲル化は認められなかった。ま
た、この溶液から50℃に加熱したステンレス基板上に
フイルムキャストして丈夫な透明フイルムを得た。
【0027】
【比較例4】実施例2の混合溶媒を1,2―ジクロロエ
タン100重量部に代えて、他は実施例2の方法でポリ
カーボネートを溶解したが、均一な溶液は得られなかっ
た。
【0028】
【実施例3〜7】ビスフェノール―Aをビスフェノール
成分とするポリカーボネート樹脂について分子量、溶媒
の種類、濃度、溶解・保存温度を変えて溶解テストを行
った。結果を表1に示す。表から明らかなように、いず
れも粘ちょうな透明溶液組成物が得られ、これらの溶液
を同温度に保ち、それからキャストした結果透明なフイ
ルム(100μm)が得られた(表2)。また、得られ
た粘ちょう溶液組成物を同温度で48時間放置したが、
いずれの場合も結晶化(ゲル化)は認められなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【実施例8】ビスフェノール成分がビスフェノール―A
成分96モル%および1,1―シクロヘキシレンビス
(4―ヒドロキシベンゼン)(ビスフェノール―Z)成
分4モル%からなるポリカーボネート(粘度平均分子量
42,000)20重量部を1,3―ジオキソラン50
重量部とテトラヒドロフラン50重量部とからなる混合
溶媒に加えて、80℃で8時間加熱攪拌して透明な粘ち
ょう溶液を得た。この溶液を48時間同温度に放置した
が結晶化やゲル化は起こらず、また粘度変化も認められ
なかった。また、これらの溶液から実施例1と同様の方
法でフイルムキャストして透明なフイルムを得た。
【0032】
【実施例9】ビスフェノール成分がビスフェノール―A
成分93モル%および1,1―(3,3,5―トリメチ
ルシクロヘキシレン)ビス(4―ヒドロキシベンゼン)
成分7モル%からなるポリカーボネート(粘度平均分子
量38,000)20重量部を1,3―ジオキソラン5
0重量部とテトラヒドロフラン50重量部とからなる混
合溶媒に加えて、80℃で8時間加熱攪拌して透明粘ち
ょう溶液を得た。この溶液を48時間同温度に放置した
が結晶化やゲル化は起こらず、また粘度変化も認められ
なかった。また、これらの溶液から実施例1と同様の方
法でフイルムキャストして透明なフイルムを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米村 有民 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝 人株式会社 東京研究センター内 (56)参考文献 特開 昭51−79172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,3―ジオキソランを20〜60重量
    %含有する混合溶媒100重量部に対し、主としてビス
    フェノール―Aをビスフェノール成分として含む10〜
    35重量部のポリカーボネート樹脂であって、ジクロロ
    メタンに0.5g/100ml溶解した溶液から求めた
    固有粘度に基づく粘度平均分子量が10,000以上5
    0,000以下であるポリカーボネート樹脂(ただし、
    ポリエーテルーポリカーボネートブロック共重合体を除
    く)を含むことを特徴とするポリカーボネート溶液組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂が、フェノール成
    分として80モル%以上のビスフェノール―Aと20モ
    ル%以下の他のビスフェノール成分とからなるポリカー
    ボネート共重合体、あるいはフェノール成分として10
    0モル%のビスフェノール―Aからなるポリカーボネー
    トのいずれかである請求項1記載のポリカーボネート溶
    液組成物。
  3. 【請求項3】 該混合溶媒が、1,3―ジオキソラン
    (溶媒I)を20〜60重量%含有し、残りの成分は、
    下記式で定義される溶解度パラメータ(δv)が17〜
    22(J/cm31/2の範囲であり、 【数1】 δv=(δd2+δp21/2 [δdは分散項に基づく溶解度パラメータであり、δp
    は分極項に基づく溶解度パラメータである。] かつ水素結合項に基づく溶解度パラメータ(δh)が4
    〜10(J/cm31/2の範囲である他の溶媒(溶媒I
    I)から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のポリカーボネート溶液組成
    物。
  4. 【請求項4】 溶媒IIが、ジオキサン、テトラヒドロ
    フラン、1,2―ジクロロエタン、シクロヘキサノン、
    クロロベンゼンから選ばれる少なくとも一種である請求
    1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート溶液組成
    物。
  5. 【請求項5】 上記1〜4のいずれかに記載のポリカー
    ボネート溶液組成物を用いたポリカーボネートフィルム
    の製造方法。
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