JP3297449B2 - トランスファ構造 - Google Patents

トランスファ構造

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JP3297449B2
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篤志 尾太
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栃木富士産業株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン出力を前及
び後車軸に伝達する自動車などの車両の動力伝達装置の
トランスファ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の4輪駆動式のものとしては図5に
示すようなものがある(特開昭59−219563号公
報参照)。
【0003】図5において、フロントデフ装置37は、
ベベル形の一対のサイドギヤ22,22を有し、これと
同軸に、センタデフ装置38のプラネタリギヤ5がトラ
ンスファハウジング14内に配置されている。プラネタ
リギヤ5のピニオンキャリヤ7はスプラインAでフロン
トデフケース8に連結され、フロントデフケース8は両
端がハウジング14に対しベアリング39及び39aで
支持される。エンジン入力はギヤ40から入って、イン
タナルギヤ6を介して、前車軸11へは、ピニオンキャ
リヤ7、フロントデフケース8、サイドギヤ22を介し
て伝わり、後車軸に連結されるリヤ出力軸10へは、サ
ンギヤ9、直歯ギヤ23,24、ベベルギヤ25,26
を介して伝わる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記構造のものは、フロントデフケース8をベアリング
にて両端支持する構造であるため、ピニオンキャリヤ7
とデフケース8とをスプラインAで結合する別体構造に
しなければならず、強度,耐久性を確保するためにトラ
ンスファ装置の大型化をまねくという問題があった。な
お、このスプライン結合は、プラネタリギヤ5の各ピニ
オンギヤ31がサンギヤ9とインタナルギヤ6とに均
一、かつ適度の歯当りでの接触を得るためには必要欠く
からざるものである。もしこのようなスプライン(その
他のセレーションなどでも同じ)結合をせずに一体固着
にすると、ピニオンキャリヤ7のフローティング状の円
滑な遊星回転ができなくなり、ギヤノイズ発生や低寿命
化を招きとても適正な4輪駆動の達成は望み得ないもの
となるものである。
【0005】そこで、この発明は、プラネタリギヤのピ
ニオンキャリヤとフロントデフケースとを強固に固着し
ても、円滑な遊星回転ができるようにし、これにより強
度耐久性が優れるとともに、トランスファ装置の大型化
を抑制できるトランスファ構造を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、一対のベベル形サイドギヤを有するデフ装
置とプラネタリギヤ形センタデフ装置とを同軸に配置し
たトランスファ構造において、プラネタリギヤ形センタ
デフ装置のピニオンキャリヤの側壁を前記デフ装置のデ
フケースの一端に固着することにより、この一端を前記
センタデフ装置のプラネタリ各ギヤの噛合い部分での当
接によりトランスファハウジングに支持するとともに、
一方のサイドギヤを前記側壁にて支持し、前記デフケー
スの他端のみをトランスファハウジングにベアリングを
介して支持するようにしたものである。
【0007】
【作用】ピニオンキャリヤはフロントデフケースに固着
されていても、ケース他端側のみがトランスファハウジ
ングにベアリング支持されているので、キャリヤ側は拘
束されず、ある程度、自由となりフローティング式に回
転運動することができる。これによりピニオンギヤはサ
ンギヤ及びインタナルギヤとに均一かつ適当な歯当りが
全周において達成することが可能となり、その自動調心
作用により円滑な遊星回転ができる。この場合サイドギ
ヤの一方のものは、自動調心されたキャリヤ側壁に支持
されるので、その支持が他方のケース側支持のものと同
様の確実なものとなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜3により
説明する。まず、構成を説明する。図示せざるエンジン
からの出力はトランスミッション2の出力軸4に伝達さ
れるようになっている。
【0009】この出力軸4は、遊星式ファイナルギヤ1
5のサンギヤ16と一体に構成されている。サンギヤ1
6はピニオン17aと噛合い、このピニオン17aは他
方において、トランスファハウジング14にスプライン
結合等によって固着されるインタナルギヤ18に噛合う
ようになっている。これにより、出力軸4の出力は減速
されてピニオンキャリヤ17に伝達される。ピニオンキ
ャリヤ17は前端においてベアリング30にてハウジン
グ14に支持されると共にスプライン33にての結合に
よりプラネタリギヤ5のインターナルギヤ6に連結され
ている。
【0010】ダブルピニオンタイプのプラネタリギヤ5
はセンタデフ装置38の主体部をなし、インタナルギヤ
6と、ピニオンキャリヤ7と、サンギヤ9とからなる。
インタナルギヤ6に入力された動力は前車軸及び後車軸
に分れるように、ピニオンキャリヤ7がフロントデフケ
ース8に一体的に連結され(後述)、サンギヤ9がリヤ
出力軸10にギヤ類を介して連結される(後述)。前車
軸11に対して遊星式ファイナルギヤ15とデフ装置と
してのフロントデフ装置37とセンタデフ装置38のプ
ラネタリギヤ5とは全部同軸配置である。
【0011】そしてピニオンキャリヤ7は、左側側板
(側壁)7aの内腔42にて右側のサイドギヤ22を支
持するようになっており、この側板7aがフロントデフ
ケース8の右端側にボルト32で一体的に固着され結合
される。又、左側のサイドギヤ22はフロントデフケー
ス8の左側端に支持され、この左側端はベアリング34
を介してピニオンキャリヤ17に支持され、更にはトラ
ンスファハウジング14にベアリング30を介して支持
される。サンギヤ9は直歯ギヤ23にスプライン結合さ
れ、アイドラ35、直歯ギヤ24、ベベルギヤ25,2
6を介してリヤ出力軸10へと動力伝達がされるように
なっている。
【0012】なお、フロントデフケース8は、側板7a
を取外すと、側方に大きな窓36があいており、ここか
ら、十字状ピニオンシャフトに4個のピニオン21が取
付いた状態で挿入できるようになっている。
【0013】直歯ギヤ23はベアリング43にて両端が
支持され、直歯ギヤ24及びベベルギヤ25とがテーパ
ベアリング44で両端が支持される。
【0014】次に前記実施例の作用を説明する。エンジ
ンの出力はトランスミッションの出力軸4から出力され
る。出力軸4は遊星式ファイナルギヤ15のサンギヤ1
6に動力を伝え、インタナルギヤ18が固定されている
ため、ピニオンキャリヤ17を減速させて同方向に回転
させる。このピニオンキャリヤ17の入力がプラネタリ
ギヤ5のインタナルギヤ6に与えられ、ここで前後車軸
へ分配される。即ち前車軸11へは、半径の大きいピニ
オンキャリヤ7を介してフロントデフケース8へと配分
力大のものが伝えられ、後車軸へは、半径の小さいサン
ギヤ9を介して、ギヤ類、23,24,25,26、リ
ヤ出力軸10、リヤデフケースへと配分力小のものが伝
えられる。
【0015】而して、前記実施例のものは、トランスミ
ッション2の出力軸4、遊星式ファイナルギヤ15、フ
ロントデフケース8、そしてトランスファ部(センタデ
フ装置)38のプラネタリギヤ5がすべて前車軸11と
同軸の構成となっていて、フロントデフケース8が左側
のみがトランスファハウジング14にベアリング支持さ
れているため、このフロントデフケース8とプラネタリ
ギヤ5のピニオンキャリヤ7が固定的に取付けられ、他
端(右側)は、センタデフ装置のプラネタリ各ギヤの噛
合い部分での当接によりトランスファハウジングに支持
されているため、ある程度自由となり、フローティング
的な回転運動ができる。従って、ピニオンキャリヤ7に
支持された各ピニオンギヤ31はインタナルギヤ6、サ
ンギヤ9とに全円周にて、均一にかつ適度な歯当り接触
で噛合うことができる。そして、プラネタリギヤ5は、
自動調心作用により心出しがされるので、フロントデフ
ケース8の支持も、図2の3点BCDにより確実に行な
われ、右側サイドギヤ22の支持も左側と同様に確実に
行なわれることになる。又、ピニオンギヤ31が回転自
在に嵌合するプラネタリシャフト46については、ピニ
オンキャリヤ7をフロントデフケース8に固着させる前
に、前記シャフト46を左側側板7aの固着面方向から
左側側板7a、ピニオンギヤ31、右側側板7bへと挿
入し、その後に左側側板7aをフロントデフケース8に
固着させることによりフロントデフケース8によって抜
け止めがなされる。
【0016】又、フロントデフケース8には窓36が横
方向から大きくあけられてあるため、ピニオンキャリヤ
7の固着前に、ピニオン21の4個式のものの取付けが
可能となり、強度的にも有利となるため小型化ができ、
それだけコンパクトなフロントデフ装置の採用が可能と
なる。
【0017】更に、フロントデフ装置37の軸方向寸法
がベアリング支持省略によって短かくできるため、サン
ギヤ9より取り出されるリヤ出力軸をフロントデフ装置
の外に出し、図1のように直歯ギヤ23をベアリング4
3で確実に支持する方法を採用することができる。そし
て、ヘリカルギヤを用いた場合は、その寸法的余裕によ
りスラストベアリングを用いるなどスラスト力の対応を
もすることができる。
【0018】図4は他の実施例を示す。この図は中心線
0−0から上半分を示し、下半分は省略してある。この
実施例は、ダブルピニオンタイプのセンタデフ38のイ
ンタナルギヤ6に入力が入り、直歯ギヤ23から出力さ
れるものである。そして、前実施例と同様にフロントデ
フケース8はピニオンキャリヤ7の右の側板7aに固着
され、右端においてトランスファハウジング14にベア
リング34のみにて支持されているものである。そし
て、左側のサイドギヤ22が側板7aの内腔42に支持
されている。このものにおいても、前実施例と同様の作
用を果すものである。
【0019】以上により、前記両実施例によれば、ギヤ
の円滑な回転に基づき、ギヤノイズを生せず、又ギヤの
寿命の低下を防止することができ、又、フロントデフの
強度向上に基づき大型化、重量増、燃費低下を防止する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、4輪駆動式トランスファ構造の強度、耐久性の向上
を図れるとともにトランスファ装置の大型化が抑制がで
き、ギヤノイズの発生しない、コンパクトな構造とする
ことができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のII-II 線による断面図である。
【図3】図1のIII-III による側面図である。
【図4】この発明の他の実施例の断面図で上半分のみ示
し、下半分を省略した図である。
【図5】従来のものの断面図である。
【符号の説明】
4 出力軸 5 プラネタリギヤ 6 インタナルギヤ 7 ピニオンキャリヤ 8 フロントデフケース 9 サンギヤ 14 トランスファハウジング 21 ピニオン 22 サイドギヤ 30 ベアリング 31 ピニオンギヤ 34 ベアリング 36 窓 37 フロントデフ装置 38 センタデフ装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のベベル形サイドギヤを有するデフ
    装置とプラネタリギヤ形センタデフ装置とを同軸に配置
    したトランスファ構造において、プラネタリギヤ形セン
    タデフ装置のピニオンキャリヤの側壁を前記デフ装置の
    デフケースの一端に固着することにより、この一端を前
    記センタデフ装置のプラネタリ各ギヤの噛合い部分での
    当接によりトランスファハウジングに支持するととも
    に、一方のサイドギヤを前記側壁にて支持し、前記デフ
    ケースの他端のみをトランスファハウジングにベアリン
    グを介して支持したことを特徴とするトランスファ構
    造。
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