JP3296604B2 - 給紙分離装置 - Google Patents

給紙分離装置

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JP3296604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置の給紙分
離装置に係り、特に、フィードローラとこのフィードロ
ーラに圧接するトルクリミッタ付きのリバースローラを
有する給紙分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、ファクシミリ、プリン
タ等の画像形成装置の記録紙の給紙装置としては、例え
ば特開昭59−69328号公報に開示されたものがあ
る。この公知技術は、用紙を給紙方向に送るフィードロ
ーラと、フィードローラに用紙搬送経路側から圧接し、
用紙を給紙方向と逆方向に所定トルクで戻すリバースロ
ーラを有するもので、リバースローラはリバースローラ
軸の一端に設けられ、他端側でフィードローラが軸着さ
れたフィードローラ軸とリバースローラ軸を含む平面内
を揺動可能に支持され、さらにリバースローラ軸と略平
行に、歯車の噛み合いによりリバースローラに駆動力を
伝達するリバース駆動軸を有する構成となっている。
【0003】図13以下に従来の給紙分離装置の構成を
示す。
【0004】図13は従来例に係る給紙分離装置の斜視
図、図14はレジスト部手前の構成図である。
【0005】従来の給紙分離装置では図13に示すよう
に、リバースローラ2を駆動するためのリバース駆動軸
5がリバースローラ軸4と平行に設けられている。リバ
ースローラ軸4は一端にリバースローラ2を有し、他端
は側板15に支持され、ガイド部材13にガイドされる
ことにより、上下方向のみに支点部10を中心に揺動す
る。フィードギヤ6が矢印方向に回転すると、フィード
ローラ軸3の一端に取り付けたフィードローラ1が矢印
方向に回転すると同時に、フィードギヤ6と噛み合って
いるリバースギヤ7が矢印方向に回転し、これによりリ
バース駆動軸5が駆動ギヤ9と共に回転する。するとリ
バースローラ軸4に固定され、駆動ギヤ9と噛み合って
いる従動ギヤ8が矢印方向に回転し、リバースローラ2
は用紙を戻す方向に駆動されると共に、ギヤ8,9の噛
み合いによりリバースローラ軸4は押し上げられ、フィ
ードローラ1とリバースローラ2は適切な圧力で当接す
る。
【0006】11はガイド部材13の係合穴部に遊嵌さ
れたリバースローラ軸4の軸受、12は軸受11を付勢
するばね、14はフィードローラ軸3を支持するブラケ
ット、16はフレームである。
【0007】複写機等の画像形成装置では画像形成部の
手前に図14に示すレジストローラ対21、あるいはシ
ヤツタ部材を有しており、用紙20の先端をここで一旦
止め、その手前に設けられた三角形の空間Aにおいて用
紙に弛みを形成させることにより、用紙20の姿勢を整
えると共に画像形成のタイミングをとる構成になってい
る。また、この三角形の空間Aの手前には図13に示す
構成の給紙分離装置が設けられている。さらに空間A
は、図14の下方に設けられた図示しない給紙分離装置
から搬送路22を経て給送された用紙を合流させる役目
も果たしている。なお、23は積層された用紙20を取
り出すピツクアツプローラである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13のよ
うな構成の給紙分離装置の場合、リバース駆動軸5がリ
バースローラ軸4の給紙方向側(空間A側)に位置して
いるため、空間Aを十分な広さに構成できなかったり、
あるいは給紙分離部からレジストローラ対21までの占
める空間が大きくなり、画像形成装置全体が大型化する
原因にもなっていた。
【0009】また、この方式の給紙分離装置は適正な給
紙分離性能を得るために、図15に示すL1 ,L4 の比
を適切な値にしなければならない。ここで、L1 ,L4
はそれぞれ支点部10から従動ギヤ8、リバースローラ
2までの距離を表すもので、この比が適切でないと、図
16に示す作動線Bの傾きが変化し、給紙分離装置は多
枚送り、あるいは不送りの状態となる。なお、作動線B
を表す式は、次のようになる。
【0010】 P4 =(Pr /Rz )・(L1 /L4 )TA +(L3 3 −L2 2 )/L4 ・・・(式1) ただし、L1 :支点部10から従動ギア8までの距離 L2 :支点部10からリバースローラ軸4の中心部まで
の距離 L3 :支点部10から軸受11までの距離 L4 :支点部10からリバースローラ2の中央部までの
距離 P1 :従動ギア8に加わる力 P2 :リバースローラ軸4に加わる力 P3 :軸受11に加わる力 P4 :リバースローラ2に加わる力 TA :トルクリミッタ戻し力(=Tr /Rr ) Tr :トルクリミッタのリミットトルク Rr :リバースローラ半径 Rz :リバース従動ギアピッチ半径 L1 ,L4 の比を変えるには従動ギヤ8あるいは支点部
10の位置を移動する方法があるが、図13のような構
成の場合、支点部10は側板15に位置しているため、
支点位置を変えて給紙分離性能を最適化することは困難
であった。
【0011】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、十分なレジスト前空間を確保
し、かつ省スペース化を図ることができるとともに、適
正な給紙分離性能に容易に調整可能な給紙分離装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、用紙を給紙
方向に搬送するためのフィードローラと、このフィード
ローラを駆動するためフィードローラに連結されたフィ
ードローラ軸と、フィードローラに用紙搬送路側から当
接し、用紙を分離するリバースローラと、このリバース
ローラに連結され、リバースローラを用紙を分離する方
向に所定のトルクで回転させるリバースローラ軸と、フ
ィードローラに対するリバースローラの圧接力を変える
ためにリバースローラ軸を支点に関して揺動可能に支持
する支持手段と、リバースローラ軸と略平行に設置さ
れ、リバースローラ軸に軸着された従動ギアに噛合する
駆動ギアを有し、リバースローラ軸に駆動力を伝達する
リバース駆動軸とを備え、フィードローラによって給紙
方向に搬送される用紙をリバースローラによって分離し
て1枚だけ給送する給紙分離装置において、前記従動ギ
アとリバースローラの間に前記支点を設けるとともに、
前記リバース駆動軸を前記リバースローラ軸よりも給紙
方向上流側に配設することにより達成される。
【0013】この場合、前記支点は前記リバースローラ
軸上の任意の位置に設置可能に構成することが望まし
い。また、用紙を収容する用紙収容手段と、用紙収容手
段に収容された用紙の紙種を示す紙種指示手段と、この
紙種指示手段の指示に応じて前記支点の位置を調整する
支点位置調整手段とを備える構成とすることもできる。
さらには、前記紙種指示手段を前記用紙収容手段の一部
に交換可能に設けられたガイド形状を有する部材から、
支点位置調整手段を前記紙種指示手段のガイド形状によ
って位置決めされる支持部材からそれぞれ構成すること
もできる。また、前記紙種指示手段によって紙種を検知
する紙種検知手段と、紙種ごとに前記支点の適正位置を
記憶している支点位置記憶手段と、この支点位置を移動
させる支点位置移動手段と、前記紙種検知手段からの信
号により前記支点位置記憶手段から前記支点部の適正位
置を選択し、前記支点位置移動手段を駆動して前記支点
を適正位置に移動制御する支点位置制御手段とをさらに
備える構成とすることもでき、給送された用紙の多枚送
りを検知する重送検知手段と、支点位置を移動させる支
点位置移動手段と、前記重送検知手段からの信号により
前記支点位置移動手段を駆動して前記支点を適正位置に
移動制御する支点位置制御手段とを備える構成とするこ
ともできる。
【0014】
【作用】上述の手段においては、リバースローラ軸の支
点をリバースローラと従動ギヤの間とし、リバースロー
ラの給紙方向側に位置していたリバース駆動軸を、リバ
ースローラの給紙方向上流側に配設したので、レジスト
ローラと給紙分離部との間の空間が実質的に大きくな
る。したがって、レジストローラと給紙分離部との間の
距離を実寸で小さくしても従来と同様の空間を確保する
ことができ、これにより小型化と省スペース化を図るこ
とができる。
【0015】また、支点を任意の位置に設定可能とした
ので、製造時あるいは保守時に給紙分離性能の最適化を
図ることができる。
【0016】また、用紙収容手段に紙種指示手段を設
け、紙種指示手段に応じて支点位置を調整可能としたの
で、給送する紙種に応じて給紙分離性能を最適化でき
る。
【0017】また、紙種指示手段を用紙収容手段の一部
に交換可能に設けられたガイド形状を有する部材とし、
支点を支持する部材をそのガイド形状によって位置決め
できるようにしたので、用紙収容手段を交換するだけで
用紙収容手段内の紙種に応じて自動的に給紙分離性能を
最適化できる。
【0018】また、紙種検知手段からの信号により支点
位置記憶手段から支点の適正位置を選択し、支点位置移
動手段により支点を適正位置に移動させることができる
ようにしたので、用紙収容手段を交換するだけで用紙収
容手段内の紙種に応じて自動的に給紙分離性能を最適化
できる。
【0019】最後に、重送検知手段からの信号により支
点伝達移動手段により支点を適正位置に移動させること
できるようにしたので、給送される用紙に応じて自動的
に給紙分離性能を最適化できる。特に、通紙状態に応じ
て支点の位置を移動できるので、給紙ローラが劣化した
としても給紙分離性能の低下を招くことがない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、従来例と同一もしくは同一とみなせる個所
には同一符号を付した。
【0021】図1は第1の実施例に係る給紙分離装置の
斜視図、図2はレジスト部手前の構成図である。
【0022】フィードローラ1は、ブラケット14およ
び側板15で回転可能に保持されたフィードローラ軸3
の端部に配設され、フィードローラ軸3の他端にはフィ
ードギヤ6が設けられている。フィードローラ1の下に
は通紙面を挟んでリバースローラ2が設けられ、かつリ
バースローラ2はリバースローラ軸4の一端に図示しな
いトルクリミッタを介して配設されている。リバースロ
ーラ軸4はブラケット17で回転可能に支持され、また
ガイド部材13によって上下方向にのみ移動可能にガイ
ドされ、このため支点部10を中心にフィードローラ軸
3とリバースローラ軸4を含む平面内で揺動自在になっ
ている。さらにリバースローラ軸4の他端には従動ギヤ
8が設けられ、リバース駆動軸5に設けられた駆動ギヤ
9と噛み合っている。さらに駆動ギヤ9はリバースギヤ
7と一体に形成されており、リバースギヤ7はフィード
ギヤ6と噛み合っている。また、ガイド部材13の位置
では、軸受11がガイド部材13にガイドされつつ、リ
バースローラ軸4を保持すると共に、ばね12が軸受1
1を押し上げることによって、フィードローラ1にリバ
ースローラ2を圧接させている。
【0023】このように構成された用紙分離装置では、
図示しない駆動源よりフィードギヤ6に矢印方向の駆動
力が与えられると、フィードローラ1が給紙方向に回転
する。フィードギヤ6からはリバースギヤ7に駆動力が
伝達され、ギヤ9,8を介してリバースローラ2には用
紙を戻す方向に回転力が伝達される。リバースローラ2
はリバースローラ軸4にトルクリミッタを介して取付け
られており、フィードローラ1とリバースローラ2の間
に用紙が挟持されていない時には、フィードローラ1と
の摩擦力がトルクリミッタによる力に勝って、リバース
ローラ2はフィードローラ1に連れ回り、図1の矢印方
向とは逆方向に回転する。用紙が1枚だけ挟持された時
も、やはり用紙とローラ間の摩擦力により矢印方向とは
逆方向に回転する。用紙が複数枚挟持された時には、用
紙間の摩擦力もよりもトルクリミッタによる力が勝るの
で、リバースローラ2は矢印方向に回転し、リバースロ
ーラ2と接触している用紙から順に挟持された用紙が1
枚になるまで給紙方向とは逆に戻される。
【0024】リバースローラ軸4に加わる力関係は図3
のようになるが、作動線Bを表す式は従来通りであり、
これら用紙を分離する動作、作用は従来の給紙分離装置
と何ら変わるところはない。すなわち、作動線Bを表す
式は、前述の(式1)と同様である。
【0025】しかしながら本実施例のように構成にすれ
ば、図2に示すようにリバースローラ2の給紙方向側に
何ら部品を配置することなくレジスト前空間Aを構成で
き、また、リバースローラ2の給紙方向と反対側に設け
られたリバース駆動軸5も、側板15の外側に配置する
ことができるため、積載された用紙20に対しても何ら
影響を与えない構成となる。
【0026】したがって、最小の空間(距離)でも必要
な機能を充分に発揮できる。また、リバース駆動軸5を
側板1の外側に配置できることから、フィードローラ1
とリバースローラ2をピックアップローラ23側により
近接させて配置することが可能になり、さらに小型化と
動作の確実性の向上を図ることができる。また、作用点
に位置する駆動ギヤ9をリバースギヤ7近傍に設けるこ
とができるので、両ギヤ7,9を一体に成形でき、部品
点数の低下による省スペース化と低コスト化にも貢献で
きる。
【0027】引き続き、他の実施例について説明する。
図4は第2の実施例に係る給紙分離装置の斜視図、図5
はブラケット部の正面図である。
【0028】この実施例では、フレーム16にガイド溝
16aを設け、このガイド溝16aにブラケット17が
ガイドされるように装着されている。これによって支点
部10がリバースローラ軸4の軸方向に移動可能になっ
ている。また、フレーム16から立ち上げた起立片16
cに設けた長孔16bを通してブラケット17をネジ止
めすることにより、当該長孔16bの任意の位置でブラ
ケット17を固定することができるようになっている。
この固定位置の調整は、装置組み立て時、あるいは保守
時に、給送される用紙が多枚送りになるようなら支点部
10を従動ギヤ8に近づく方向に、不送りになるような
ら支点部10を従動ギヤ8から遠ざかる方向に移動させ
て固定することにより行う。
【0029】この第2の実施例では、後述の実施例と同
様にブラケット17をリバースローラ軸4の軸心に沿っ
て移動可能とし、なおかつ任意の位置で固定可能に構成
したので、最適な分離性能を容易に実現できる。
【0030】図6は第3の実施例に係る給紙分離装置の
斜視図、図7は用紙カセットの斜視図、図8はブラケッ
ト部の正面図である。
【0031】この実施例では、用紙カセット30は給紙
分離部に対して通紙方向に着脱可能であり、その通紙方
向側には切欠きによって形成したガイド形状部31aを
有する紙種指示板31が交換可能に設けられている。紙
種指示板31は紙種に応じてそのガイド形状部31aの
位置が異なっており、また紙種名も印刷され、ユーザで
も分かるようになっている。なお、用紙カセット30に
は予め用紙を収容すると同時に、収容された用紙の種類
に応じた前述の紙種指示板31を図7の位置に固設す
る。
【0032】ブラケット17はフレーム16のガイド溝
16aにガイドされ、支点部10がリバースローラ軸4
の軸方向に移動可能に構成されていると共に、付勢手段
18a,18bによって自由状態の時は移動範囲の略中
央に位置するよう構成されている。また、ブラケット1
7は通紙方向と逆方向に延びる突起部17aを有してい
る。
【0033】用紙カセット30が給紙分離部にセットさ
れると、紙種指示板31はブラケット17の突起部17
aと当接する位置まで達する。図8で1点鎖線で示す位
置にあったブラケット17は、紙種指示板31の移動に
伴いガイド形状部31aに突起部17aがガイドされ、
ガイド溝16aに沿って実線位置まで移動する。これに
よって支点部10はセットされた紙種に対して最適な位
置に設定される。
【0034】この実施例では紙種指示板31は紙種に応
じて複数用意され、用紙カセット30に交換可能に取り
付けられているが、ガイド形状部31aのみをリバース
ローラ軸4と平行に移動可能に構成し、紙種に応じて位
置を調整するようにしてもよい。
【0035】図9は第4の実施例に係る給紙分離装置の
斜視図、図10は分離機構部の詳細構造を示す斜視図、
図11は給紙分離装置の分離機構部の回路構成を示すブ
ロツク図である。
【0036】この実施例では、用紙トレイ40は給紙分
離部を有する画像形成装置に対して通紙方向と直角に着
脱可能であり、そのセット方向奥側には枠40aが設け
られ、用紙の梱包の印刷から切り抜いたバーコード41
を挿入することができるようになっている。なお、バー
コード41は各用紙の種類によって異なることは言うま
でもない。
【0037】画像形成装置の用紙トレイ挿入部の奥に
は、用紙トレイ40がセットされた時にバーコード41
と対向する位置にバーコードリーダ42が設けられてい
る。ブラケット17はフレーム16のガイド溝16aに
ガイドされていると同時に、ステッピングモータ45と
プーリ46に架張されたタイミングベルト47に固定さ
れ、ステッピングモータ45の駆動により、支点部10
がリバースローラ軸4の軸方向に移動可能に構成されて
いる。またブラケット17の移動原点には、ブラケット
17に設けられた遮光板17bを検知する光電センサ
(ホトインタラプラタ)48が設けられている。
【0038】また、画像形成装置には、予め各紙種つま
り各バーコードの値に応じたステッピングモータ45の
駆動量が支点位置記憶手段43に記憶されている。支点
位置記憶手段43は、通常画像形成装置が有するROM
に構成されているが、特にその画像形成装置の仕様とし
て一般に使用する紙種についてはROMに、特殊な紙種
や保守時に設定値を変更したいものについては不揮発性
RAMに構成し、暫時新たな紙種の追加や設定値の変更
等が可能なように構成してもよい。
【0039】さらに画像形成装置には、バーコードリー
ダ42からの信号により、支点位置記憶手段43から適
正支点位置へのステッピングモータ45の移動量を読み
出し、その値に応じてステッピングモータ45を制御す
る支点位置制御手段44が設けられている。
【0040】用紙トレイ40が画像形成装置にセットさ
れると、バーコードリーダ42は用紙トレイ40のバー
コード41を判読する。バーコードおよびバーコードの
判読については既に公知の技術であるのでここでは説明
しない。バーコードリーダ42からの信号を受けた支点
位置制御手段44はその信号に応じた支点移動量を支点
位置記憶手段43から読み出す。支点位置制御手段44
は始めに、光電センサ48がブラケット17の遮光板1
7bを検知するまでステッピングモータ45を所定範囲
内で駆動し、ブラケット17を移動原点に位置させる。
次に先に読み出した支点移動量分だけステッピングモー
タ45を駆動し、ブラケット17を移動させる。これに
よって支点部10は紙種に応じた最適な位置へと移動す
ることになる。ここで、支点位置記憶手段43は画像形
成装置のメモリの一部としたが、磁気ディスクやメモリ
カードのような外部記憶手段とし、画像形成装置と外部
記憶手段をインターフェイスで結ぶように構成してもよ
い。また、複数段の給紙分離部を有する画像形成装置で
は、各段における移動原点の差異を補正値として記憶
し、紙種による適正位置に補正値を加え合わせて支点位
置を制御するようにしてもよい。また、一般にゴムロー
ラ等を用いた給紙分離装置は、通紙枚数の増加によって
給紙ローラの劣化が生じ、これが原因となって給紙性能
の劣化を招くが、通紙枚数カウンタを備えた画像形成装
置では、通紙カウンタのカウント値に応じた支点位置の
補正値を用意しておき、通紙枚数の増加に伴って紙種ご
との適正位置に、各段の差異、通紙枚数を加味した補正
値を加え合わせて支点位置を制御するように構成しても
よい。
【0041】次に第5の実施例について説明する。前述
の実施例と同様の部分は説明を省略する。
【0042】図12にその構成を示す。この実施例で
は、支点部10を移動する構成は第4の実施例と同様
で、フィードローラ1およびリバースローラ2の通紙方
向には、通紙された用紙の多枚送り状態を検知する重送
検知手段50が設けられ、さらに重送検知手段50から
の信号により、ステッピングモータ45を駆動制御する
支点位置制御手段51を備えている。
【0043】初め給紙分離装置は、ブラケット17を移
動原点に位置した状態で動作する。給送された用紙が重
送検知手段50を通過し、重送検知手段50が多枚送り
あるいは不送りを検知すると、支点位置制御手段51は
その信号を受け、多枚送り状態ならばブラケット17を
従動ギヤ8に近づく方向に、不送り状態ならばブラケッ
ト17を従動ギヤ8から遠ざかる方向に移動するよう所
定量ステッピングモータ45を駆動する。さらに状態が
改善されないようであれば同様の駆動制御を繰り返し、
用紙が1枚ずつ給送されるようになるまでこれが繰り返
される。また、フィードローラ1あるいはリバースロー
ラ2の経時変化、トルクリミッタの劣化等によって給紙
分離性能が低下した場合にも同様の制御が行われること
は言うまでもない。
【0044】この実施例ではブラケット17の初めの位
置を光電センサ48と遮光板17bによる移動原点とし
たが、第4の実施例のように紙種によって予め設定され
た位置としてもよい。また、支点位置制御手段51によ
って制御された最適位置を画像形成装置内のメモリや外
部記憶手段に記憶しておき、次回動作時には記憶された
最適位置に予め制御してから給紙分離動作を行ってもよ
い。さらに、複数段の給紙分離部を有する画像形成装置
は、各段ごとに適正位置を記憶する手段を有してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従動ギア
とリバースローラの間にリバースローラ軸の揺動支点を
設けるとともに、リバース駆動軸を前記リバースローラ
軸よりも給紙方向上流側に配設したので、フィードロー
ラとレジストローラ間の距離を近接させても充分なレジ
スト前空間を確保することができるので、省スペース化
を図ることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、支点部を任
意の位置に調整可能としたので、製造時あるいは保守時
に給紙分離性能の最適化が容易となる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、用紙収容手
段に紙種指示手段を設け、紙種指示手段の指示に応じて
支点位置を調整可能としたので、給送する紙種に応じて
給紙分離性能を最適化でき、対応可能な紙種の範囲を増
やすことができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、紙種指示手
段を用紙収容手段の一部に交換可能に設けられたガイド
部を有する部材から構成し、支点位置調整手段を当該ガ
イド部のガイド形状によつて位置決めされる支持部材か
ら構成したので、用紙収容手段を交換するだけで用紙収
容手段内の紙種に応じて自動的に給紙分離性能を最適化
でき、対応可能な紙種の範囲を増やすことができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、紙種指示手
段によつて紙種を検知する紙種検知手段と、紙種ごとに
支点の適正位置を記憶している支点位置記憶手段と、こ
の支点位置を移動させる支点位置移動手段と、紙種検知
手段からの出力に応じて支点位置記憶手段から支点の適
正位置を選択し、支点を適正位置に移動させる支点位置
制御手段とをさらに備えているので、用紙収容手段を交
換するだけで用紙収容手段内の紙種に応じて自動的に給
紙分離性能を最適化でき、対応可能な紙種の範囲が増加
する。
【0050】請求項6記載の発明によれば、給送された
用紙の多枚送りを検知する重送検知手段と、支点位置を
移動させる支点位置移動手段と、前記重送検知手段から
の出力に応じて前記支点を適正位置に移動させる支点位
置制御手段とをさらに備えているので、給送される用紙
に応じて自動的に給紙分離性能を最適化でき、紙種や用
紙の状態などの対応範囲が増加する。特に、通紙状態に
応じて支点部を制御するよう構成したので、給紙ローラ
の劣化等でも給紙分離性能が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る給紙分離装置の斜
視図である。
【図2】第1の実施例におけるレジスト部と用紙分離部
との概略構成を示す正面図である。
【図3】第1の実施例におけるリバースローラ軸に加わ
る力の関係を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る給紙分離装置の斜
視図である。
【図5】第2の実施例におけるブラケット部の概略構成
を示す正面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る給紙分離装置の斜
視図である。
【図7】第3の実施例における用紙カセットの斜視図で
ある。
【図8】第3の実施例におけるブラケット部の正面図で
ある。
【図9】本発明の第4の実施例に係る給紙分離装置の斜
視図である。
【図10】第4の実施例における分離機構部の詳細構造
を示す斜視図である。
【図11】第4の実施例における制御回路の概略を示す
ブロック図である。
【図12】第5の実施例に係る給紙分離装置の重送検知
手段近傍の構成図である。
【図13】従来例に係る給紙分離装置の斜視図である。
【図14】従来例に係るレジスト部と用紙分離部との概
略構成を示す正面図である。
【図15】従来技術のリバースローラ軸に加わる力の関
係を示す説明図である。
【図16】給紙分離性能を表す作動線を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フィードローラ 2 リバースローラ 3 フィードローラ軸 4 リバースローラ軸 5 リバース駆動軸 6 フィードギヤ 7 リバースギヤ 8 従動ギヤ 9 駆動ギヤ 10 支点部 16 フレーム 17 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/00 516 G03G 15/00 516 (56)参考文献 特開 昭59−69328(JP,A) 特開 昭62−12546(JP,A) 特開 平4−246038(JP,A) 特開 平4−277145(JP,A) 特開 昭56−17833(JP,A) 特開 昭59−74834(JP,A) 特開 昭58−6854(JP,A) 実開 昭60−180249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/52 330 B65H 1/00 501 B65H 3/06 340 B65H 7/12 G03G 15/00 516

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を給紙方向に搬送するためのフィー
    ドローラと、このフィードローラを駆動するためフィー
    ドローラに連結されたフィードローラ軸と、フィードロ
    ーラに用紙搬送路側から当接し、用紙を分離するリバー
    スローラと、このリバースローラに連結され、リバース
    ローラを用紙を分離する方向に所定のトルクで回転させ
    るリバースローラ軸と、フィードローラに対するリバー
    スローラの圧接力を変えるためにリバースローラ軸を支
    点に関して揺動可能に支持する支持手段と、リバースロ
    ーラ軸と略平行に設置され、リバースローラ軸に軸着さ
    れた従動ギアに噛合する駆動ギアを有し、リバースロー
    ラ軸に駆動力を伝達するリバース駆動軸とを備え、フィ
    ードローラによって給紙方向に搬送される用紙をリバー
    スローラによって分離して1枚だけ給送する給紙分離装
    置において、 前記従動ギアとリバースローラの間に前記支点を設ける
    とともに、前記リバース駆動軸を前記リバースローラ軸
    よりも給紙方向上流側に配設したことを特徴とする給紙
    分離装置。
  2. 【請求項2】 前記支点は前記リバースローラ軸上の任
    意の位置に設置可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の給紙分離装置。
  3. 【請求項3】 用紙を収容する用紙収容手段と、用紙収
    容手段に収容された用紙の紙種を示す紙種指示手段と、
    この紙種指示手段の指示に応じて前記支点の位置を調整
    する支点位置調整手段とをさらに備えていることを特徴
    とする請求項2記載の給紙分離装置。
  4. 【請求項4】 前記紙種指示手段は前記用紙収容手段の
    一部に交換可能に設けられたガイド部を有する部材から
    なり、支点位置調整手段は前記紙種指示手段のガイド部
    のガイド形状によつて位置決めされる支持部材からなる
    ことを特徴とする請求項3記載の給紙分離装置。
  5. 【請求項5】 前記紙種指示手段によつて紙種を検知す
    る紙種検知手段と、紙種ごとに前記支点の適正位置を記
    憶している支点位置記憶手段と、この支点位置を移動さ
    せる支点位置移動手段と、前記紙種検知手段からの出力
    に応じて前記支点位置記憶手段から前記支点の適正位置
    を選択し、前記支点を適正位置に移動させる支点位置制
    御手段とをさらに備えていること特徴とする請求項3記
    載の給紙分離装置。
  6. 【請求項6】 給送された用紙の多枚送りを検知する重
    送検知手段と、支点位置を移動させる支点位置移動手段
    と、前記重送検知手段からの出力に応じて前記支点を適
    正位置に移動させる支点位置制御手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の給紙分離装置。
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