JP3296506B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP3296506B2
JP3296506B2 JP01328093A JP1328093A JP3296506B2 JP 3296506 B2 JP3296506 B2 JP 3296506B2 JP 01328093 A JP01328093 A JP 01328093A JP 1328093 A JP1328093 A JP 1328093A JP 3296506 B2 JP3296506 B2 JP 3296506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner peripheral
male member
groove
peripheral groove
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01328093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06229488A (ja
Inventor
俊博 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP01328093A priority Critical patent/JP3296506B2/ja
Publication of JPH06229488A publication Critical patent/JPH06229488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296506B2 publication Critical patent/JP3296506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水、空気、作動油、燃料
等の流体を移送するホースやパイプを連結するためのコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コネクタとして、図18に示
す様に、一端部に挿入端部101をもち他端部に雄螺子
部102をもつ連結端部103を備えた雄部材100
と、一端部に受入穴201をもち他端部に雄螺子部20
2をもつ連結端部203を備えた雌部材200と、雌部
材200の受入穴201の開口大径端部205に螺着さ
れた環状の止め具400と、雄部材100の外周面の環
状外周溝105及び止め具400の環状欠切部401に
係合して該雄部材100と該雌部材200とを結合する
C形状のロックリング300とで構成されたものが知ら
れている(実公平3−43513号公報)。ここで、雌
部材200の雄螺子部202には一方の円筒パイプ50
0の雌螺子部501が螺合され、雄部材100の雄螺子
部102には他方の円筒パイプ600の雌螺子部601
が螺合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタ
で、雄部材100と雌部材200との結合を解除する場
合は、螺着された止め具400をねじ戻して、止め具4
00と雌部材200との螺合を解除してから、雄部材1
00と雌部材200とを引き離す必要がある。このた
め、両部材の分離に時間がかかり、込み入った場所での
分離作業がやり難いという欠点がある。
【0004】また上記したコネクタでは、雄部材100
と雌部材200とを結合する前の状態において、ロック
リング300は雌部材200に螺着された止め具400
の環状欠切部401側に保持されている。このとき、雌
部材200が水平に保持された状態では、ロックリング
300は、その外径が止め具400の環状欠切部401
の内径よりも小さい関係上、止め具400の環状欠切部
401内で下側に偏移している。このため、とくに雌部
材100と雄部材200とを水平状態で結合させようと
した場合、止め具400の環状欠切部401内で偏移し
て保持されたロックリング300と雄部材100の挿入
端部101とが心ずれを生起し、雌部材100と雄部材
200とをスムースに装着できなくなるという欠点があ
る。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、結合した雄部材と雌部材とを分離させる際の操作
性を向上させ、かつ上記ロックリングの偏移による心ず
れを防止して雌部材と雄部材との結合時の操作性をも向
上させたコネクタを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のコネクタは、環状外周溝が設けられた挿入端部を有
する雄部材と、該雄部材の挿入端部が挿入される受入穴
を有し、該受入穴は、該挿入端部が該受入穴に挿入され
た状態で該環状外周溝に対向するように設けられた環状
内周溝と、開口端から該環状内周溝よりも奥方まで軸方
向に延び周方向に隔設され該環状内周溝より深い複数の
深底軸方向溝とを有する雌部材と、該雄部材の該挿入端
部を該雌部材の該受入穴に挿入した状態で内周側が該雄
部材の該環状外周溝に係合し外周側が該雌部材の該環状
内周溝に係合して該雄部材と該雌部材とを結合し、該雄
部材の該環状外周溝の深さより小さくかつ該雌部材の該
環状内周溝の深さよりも大きな太さをもつ弾性変形可能
なロックリングと、中央孔を有する基部と該基部から軸
方向に一体的に延びるとともに周方向に隔設され該受入
穴の該深底軸方向溝内を挿通可能な複数の脚部とからな
り、該雄部材の外側に軸方向に摺動可能で、該脚部の内
周面には該ロックリングを縮径させて該雌部材の該環状
内周溝から離脱させるとともに該雄部材の該環状外周溝
内に退避させる押圧内周面と該押圧内周面から軸方向に
連続的に設けられ先端に向かうに連れて拡径した先端テ
ーパ面とを備えたリリース具とから構成されていること
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明のコネクタは、雄部材の挿入端部が雌部
材の受入穴に挿入され、雄部材と雌部材とが結合した状
態で、ロックリングの内周側が該雄部材の環状外周溝に
係合し、ロックリングの外周側が該雌部材の環状内周溝
に係合しており、これにより雄部材と該雌部材とが結合
されている。
【0008】そして、雄部材と雌部材との結合を解除す
るには、雌部材の受入穴の深底軸方向溝にリリース具の
脚部を周方向に位置合わせしながら、該脚部の押圧内周
面がロックリングに到達するまで挿入させる。このと
き、ロックリングはリリース具の脚部の先端テーパ面と
摺接しつつ徐々に縮径し、該脚部の押圧内周面で押圧さ
れて縮径する。これにより、ロックリングは、雌部材の
環状内周溝から離脱されるとともに雄部材の環状外周溝
内に退避される。この状態で、雄部材と雌部材とを軸方
向に引き離せば、容易に両者を分離させることができ
る。
【0009】また、本発明のコネクタは、以下に示すよ
うに、雄部材と雌部材とを結合させる際の操作性をも向
上させることができる。つまり、雄部材の環状外周溝に
ロックリングを配置し、かつこの外側にリリース具を保
持し、リリース具の脚部の押圧内周面でロックリングを
雄部材の環状外周溝内に退避させつつ、雄部材の挿入端
部を雌部材の受入穴に挿入すれば、ロックリングの心ず
れを有効に防止しつつ該ロックリングを雌部材の受入穴
内に挿入することができ、雄部材と雌部材とを結合させ
る際の操作性を向上させることができる。
【0010】
【実施例】本発明のコネクタの具体的な実施例を説明す
る。 (実施例1)図1〜図12に示す本実施例1のコネクタ
は、雄部材1と、雌部材2と、ロックリング3と、リリ
ース具4とから構成されている。
【0011】まず、図4及び図5を参照して、雄部材1
について説明する。雄部材1は、鋼、アルミニウム系合
金等の円筒パイプを塑性加工したものである。雄部材1
の一端側に設けられた挿入端部1aは、先端部の外周面
を所定長さにわたって削り取って形成した直円筒状の小
径筒部11と、この小径筒部11の基端側に設けられた
円錐外周面12と、直円筒状の大径筒部13とをもって
いる。大径筒部13の外周面には、円錐外周面12から
軸方向に所定距離だけ離れた位置に転造により環状外周
溝14が形成されている。
【0012】環状外周溝14は、図5に拡大断面図を示
すように、ロックリング3の太さよりも深さが浅い小径
筒部11側の浅溝14aと、ロックリング3の太さより
も深さが深い深溝14bとからなる二段溝となってい
る。この環状外周溝14には、ばね線材からなる縮径可
能な断面円形状のロックリング3が保持されている。ロ
ックリング3の全体形状はほぼC形状をなす。なお、ロ
ックリング3は、自然状態で、雄部材1の大径筒部13
の外周径よりも大きな外周径を有し、かつ、大径筒部1
3の外周径よりも小さな内周径を有している。
【0013】次に、図6〜図9を参照して雌部材2につ
いて説明する。雌部材2は、一端側のアルミニウム系合
金製の環状の受口ヘッド21と、他端側の鋼、アルミニ
ウム系合金等の円筒パイプ20とで構成されている。な
お、円筒パイプ20は、受口ヘッド21の結合穴21b
(後述する)にろう付けにより接合されている。図8に
示す様に筒状の受口ヘッド21の内周面は、一端側の受
入穴21aと、他端側の結合穴21bと、受入穴21a
と結合穴21bとの間に設けられ径内方向に突出する環
状の突部21cとから構成されている。受口ヘッド21
の受入穴21aは、その開口端側から、開口端から軸方
向奥方に向かうに連れて縮径した第1円錐内周面22
と、大径内周面23と、同じく軸方向奥方に向かうに連
れて縮径した第2円錐内周面24と、小径内周面25と
を有している。なお、第1円錐内周面22の最大内周径
(開口端部分)は、自然状態にあるロックリング3の外
周径よりも大きく設定されている。また大径内周面23
の内周径は、自然状態にあるロックリング3の外周径よ
りも小さく、かつ、上記雄部材1の大径筒部13の外周
径とほぼ同等に設定されている。また、小径内周面25
の内周径は、上記雄部材1の小径筒部11の外周径とほ
ぼ同等に設定されている。
【0014】受入穴21aの大径内周面23には環状内
周溝26が同軸的に形成され、小径内周面25にはリン
グ状にのびるシール溝27が同軸的に形成されている。
環状内周溝26の断面形状は、図9の拡大断面図に示す
ように、一定深さの平坦部26aと、平坦部26aの一
端側(開口端側)に設けられ開口端に向かうに連れて直
線状に深さが浅くなる傾斜部26bと、平坦部26aの
他端側(奥方側)に設けられ奥方に向かう連れて曲線状
に深さが浅くなる曲面部26cとなっている。なお、上
記平坦部26aにおける環状内周溝26の深さはロック
リング3の太さの半分とほぼ同等に設定され、またこの
平坦部26aにおける環状内周溝26の内周径はロック
リング3の自然状態の外周径とほぼ同等に設定されてい
る。上記シール溝27にはゴム製のシールリング28が
装着されている。また、受入穴21aの開口端側には、
開口端から環状内周溝26よりも奥方まで軸方向に延び
周方向に等間隔に隔設され、環状内周溝より深い4個の
深底軸方向溝29が設けられている。深底軸方向溝29
の軸方向長さは、リリース具4の脚部(後述する)42
の軸方向長さよりも短く設定されている。詳述すれば、
雄部材1と雌部材2とが結合し、かつ、リリース具4の
脚部42の先端が深底軸方向溝29の軸方向底面に到達
した状態で、脚部42の内周溝(後述する)43と先端
テーパ面(後述する)42bとの間の押圧内周面(後述
する)42aが雄部材1の環状外周面14に対向するよ
うに、上記深底軸方向溝29の軸方向長さが設定されて
いる。
【0015】なお、受入穴21aの開口端側の受口ヘッ
ド21の端面周縁部には、上記深底軸方向溝29と対応
する位置に4個の凹部21dが設けられている。また、
上記深底軸方向溝29が設けられていない部分の受口ヘ
ッド21の端面は、周方向に等間隔に隔設された4個の
当接端面21eとされている。リリース具4はナイロン
6等の樹脂よりなり、図10〜図12に示すように、中
央孔を有するリング状の基部41と、基部41の一端側
から軸方向に一体的に延びるとともに周方向に等間隔に
隔設され受入穴21aの深底軸方向溝29内を挿通可能
な4個の脚部42とから構成されている。
【0016】基部41の他端側の端面には環状凹部41
aが設けられ、これにより基部41の内周側に径方向に
弾性変形可能な薄肉の環状壁41bが形成されている。
この環状壁41bの内周面には、環状小突起41cが設
けられている。なお、基部41の内周径は、上記雄部材
1の大径筒部13の外周径とほぼ同等か若干大きく設定
され、また環状小突起41cの内周径は大径筒部13の
外周径よりも小さく設定されている。
【0017】各脚部42の内周面は、それぞれ基部41
の内周面と面一状に延びる押圧内周面42aと、押圧内
周面42aから軸方向に連続的に設けられ先端に向かう
に連れて拡径した先端テーパ面42bとされている。各
脚部42の押圧内周面42aを結ぶ仮想内周面の内周径
は、自然状態にあるロックリング3の外周径よりも小さ
く設定されてる。各脚部42の押圧内周面42aには、
それぞれ内周溝43が設けられている。この内周溝43
の断面形状は、図12の拡大図に示すように、一定深さ
の平坦部43aと、平坦部43aの一端側(脚部42の
先端側)に設けられ該方向に向かうに連れて直線状に深
さが浅くなる傾斜部43bと、平坦部43aの他端側
(脚部42の基端側)に設けられ該方向に向かう連れて
曲線状に深さが浅くなる曲面部43cとなっている。な
お、上記平坦部43aにおける環状内周溝43の深さは
ロックリング3の太さの半分とほぼ同等に設定され、ま
た各脚部42の平坦部43aにおける内周溝43を結ぶ
仮想内周径はロックリング3の自然状態の外周径とほぼ
同等に設定されている。
【0018】上記のように構成された本実施例のコネク
タについて、雄部材1と雌部材2とを連結する場合につ
いて説明する。図2に示す様に、雄部材1の環状外周溝
14にロックリング3を嵌め込んだ後、雄部材1の外側
に図2の左側からリリース具4を挿嵌する。このとき、
リリース具4の各脚部42の先端テーパ面42bがロッ
クリング3に到達すると、ロックリング3は該先端テー
パ面42bで押されて環状外周溝14の浅底14aに嵌
まり込む。この状態でロックリング3の外周面は雄部材
1の大径筒部13の外周面より径外方向に突出している
ので、リリース具4の各脚部42は径外方向に弾性変形
しながらロックリング3に乗り上げる。そして、各脚部
42の内周溝43が雄部材1の環状外周溝14に対向す
る位置で、ロックリング3が弾性復元することにより、
ロックリング3の内周側が雄部材1の環状外周溝14に
係合し外周側がリリース具4の内周溝43に係合して、
雄部材1にリリース具4が保持される。
【0019】このロックリング3によりリリース具4を
保持した雄部材1を、リリース具4の各脚部42を目視
により受口ヘッド21の各当接端面21eに周方向に位
置合わせしながら、雌部材2に対面させ、その状態で雄
部材1の挿入端部1aを雌部材2の受入穴21a内に挿
入する。リリース具4の各脚部42の先端面が受口ヘッ
ド21の各当接端面21eに当接した以降においては、
リリース具4はこの位置に止まり、リリース具4と雄部
材1とが軸方向に相対移動しながら雄部材1のみがロッ
クリング3とともに雌部材2の受入穴21a内に挿入す
る。このとき、ロックリング3はリリース具4の各脚部
42の押圧内周面42aにより径内方向に押圧されて縮
径しており、雄部材1の環状外周溝14の深溝14b内
に退避されている。そして、ロックリング3がリリース
具4の各脚部42の先端テーパ面42bに到達すると、
ロックリング3は該先端テーパ面42bに案内されて徐
々に拡径し、その後該先端テーパ面42bと連続する雌
部材2の受入穴21aの第1円錐内周面22に案内され
て徐々に縮径する。そして、雄部材1の環状外周溝14
が雌部材2の環状内周溝26に対向する位置で、ロック
リング3が弾性復元することにより、ロックリング3の
内周側が雄部材1の環状外周溝14の深底14bに係合
し外周側が雌部材2の環状内周溝26に係合して、仮保
持状態とされる(図1の状態)。この状態では、図1に
示す様に、ゴム製のシールリング28が圧潰され、雄部
材1の小径筒部11の外周面と雌部材2の小径内周面2
5との間は液密的にシールされる。
【0020】なお、リリース具4は、基部41の内周面
に環状小突起41cが設けられているので、一定以上の
力が加わらない限り軸方向に移動することがなく、雄部
材1の大径筒部13の外周面で、雌部材2の近傍に保持
させておくことができる。雄部材1及び雌部材2につな
がれているホースに流体が流れると、流体圧により雄部
材1及び雌部材2は軸方向において互いに遠ざかる方向
に相対変位する。この結果、環状外周溝14の深溝14
bに仮保持されていたロックリング3は環状外周溝14
の浅溝14aに嵌まり込み、ロックリング3の内周側が
環状外周溝14の浅溝14aに係合し外周側が雌部材2
の環状内周溝26に係合して、ロックされる。したがっ
て、軸直角方向におけるロックリング3の縮径化は環状
外周溝14の浅溝14aの溝底面で確実に抑止される。
【0021】ところで、雄部材1を雌部材2との結合を
解除する場合には、雄部材1の環状外周溝14の深溝1
4bと雌部材2の環状内周溝26とが対向するように、
雄部材1と雌部材2とを軸方向へ相対移動させる。この
状態で、リリース具4の各脚部42を受口ヘッド21の
端面周縁部に設けられた各凹部21dに周方向に位置合
わせしながら、リリース具4の各脚部42を受入穴21
aの深底軸方向溝29内に挿入する。このとき、ロック
リング3は受入穴21aの環状内周溝26に係合してお
り、軸方向変位が規制されているので、リリース具4の
各脚部42の先端テーパ面42bがロックリング3に到
達すると、ロックリング3は該先端テーパ面42bで押
されて径内方向に縮径する。これにより、ロックリング
3は、雌部材2の環状内周溝26から離脱するとともに
雄部材1の環状外周溝14の深溝14b内に退避する。
この状態で、雄部材1と雌部材2とを軸方向に相対的に
引き離せば、容易に雄部材1と雌部材2とを分離させる
ことができる。
【0022】このように本実施例のコネクタによれば、
雄部材1と雌部材2との分離は、除するには、受口ヘッ
ド21の端面周縁部に設けられた各凹部21dにリリー
ス具4の各脚部42を周方向に位置合わせしながら、該
脚部42を受入穴21aの深底軸方向溝29内に挿入さ
せるという極めて単純な作業により行うことができる。
また、リリース具4は雄部材1の大径筒部13の外周面
で雌部材2の近傍に保持させておくことができるので、
分離作業時に効率的にかつ容易にリリース具4を雌部材
2の受入穴21aに挿入することができる。したがっ
て、雄部材1と雌部材2との結合を解除する際の作業性
を向上させることができる。
【0023】また、本実施例のコネクタは、雄部材1と
雌部材2とを結合させる際の装着性も向上させることが
できる。つまり、雄部材1の挿入端部1aを雌部材2の
受入穴21a内に挿入させる際、環状外周溝14に保持
されたロックリング3はリリース具4の各脚部42の押
圧内周面42aで径内方向に押圧されて該環状外周溝1
4の深溝14b内に退避した状態で移動し、しかもロッ
クリング3は各脚部42の先端テーパ面42b及び受口
ヘッド21の第1円錐内周面22で同心性を維持されな
がら雌部材2の受入穴21a内に挿入される。したがっ
て、ロックリング3の心ずれにより雄部材1と雌部材2
との装着性が阻害されることはない。
【0024】なお、上記実施例では、雄部材1と雌部材
2とを結合させる際に、リリース具4の各脚部42を受
口ヘッド21の当接端面21eに当接させ、雌部材2の
受入穴21a内には雄部材1のみを挿入させる使用態様
について説明したが、使用態様はこれに限定されるもの
ではない。つまり、雄部材1と雌部材2とを結合させる
際に、リリース具4の各脚部42を受入穴21aの各深
底軸方向溝29内に挿入させ、ロックリング3が少なく
とも雌部材2の受入穴21a内に挿入した後に、リリー
ス具4のみを後退させれば、ロックリング3を確実に受
入穴21a内に挿入させることができ、この場合におい
てもロックリング3の心ずれにより装着性が阻害される
ことはない。
【0025】(その他の実施例)図13及び図14に示
すリリース具4は、上記実施例1のリリース具4の環状
凹部41a及び環状小突起41cをなくし、基部41の
内周端面に後端テーパ面41dを設けるとともに、各脚
部42の先端側を径内方向に傾設させたものである。こ
のリリース具4によれば、雄部材1の環状外周溝14に
ロックリング3を嵌め込んだ後、雄部材1の挿入端部1
aの先端側(図2の右側)からリリース具4を挿入する
ことができる。つまり、リリース具4の上記後端テーパ
面41dによりロックリング3を縮径させて環状外周溝
14の深溝14b内にロックリングを退避させることに
より、リリース具4を容易に嵌め込むことができる。ま
た、上記実施例1のリリース具4では、環状凹部41a
及び環状小突起41cを設けることにより、リリース具
4を雄部材1の大径筒部13の外側に軸方向に遊動しな
いように保持させていた。しかし、本実施例のリリース
具4は、各脚部42の先端側を径内方向に傾設させると
いう簡単な構造により、該各脚部42の弾発力を利用し
てリリース具4を雄部材1の外側に保持させることがで
きる。
【0026】なお、リリース具4を雄部材1の外側に保
持させる必要がないときは、図15に示すように、各脚
部42が軸方向に平行に延びた構造のリリース具4とす
ることもできる。また、上記実施例1では、雄部材1の
環状外周溝14を浅溝14a及び深溝14bよりなる2
段溝構造としたが、この環状外周溝14の形状はこれに
限定されるものではない。つまり、図16に示すよう
に、環状外周溝14を、上記浅溝14aの代わりに、雄
部材1の小径筒部11側に向かうにつれて深さが直線状
に浅くなる傾斜溝14cとすることもできる。この場合
も2段溝と同様の作用をもたせることができる。また、
環状外周溝14は、上記浅溝14aをなくして、深溝1
4bよりなる単純な溝形状とすることもできる。
【0027】さらに、前述の実施例では、リリース具4
の基部41は円筒形で変形不能に形成されているが、基
部41を変形可能なCリング状にして、雄部材1に対し
てリリース具4を軸直角方向から装着できるようにして
もよい。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかるコネクタによれば、リリ
ース具を周方向に位置合わせしながら雌部材の受入穴に
挿入させるという簡単な操作により、極めて容易に雄部
材と雌部材との結合を解除することができる。また、雄
部材と雌部材とを結合させる際には、雄部材の環状外周
溝に保持されたロックリングの心ずれをリリース具によ
り効果的に防止することができる。したがって、本発明
のコネクタは、雄部材と雌部材とを結合させる際、及び
その結合を解除する際の操作性を向上させることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌部材に雄部材を挿入した状態の一部断面側面
図である。
【図2】雌部材に雄部材の一部を挿入した状態の一部断
面続面図である。
【図3】雄部材と雌部材との結合を解除する際の状態を
説明する断面図である。
【図4】雄部材の断面図である。
【図5】雄部材の環状外周溝を説明する拡大断面図であ
る。
【図6】雌部材の一部断面側面図である。
【図7】雌部材の受口ヘッドの正面図である。
【図8】図7のA−A線に沿った雌部材の受口ヘッドの
一部断面側面図である。
【図9】雌部材の受入穴の環状内周溝を説明する拡大断
面図である。
【図10】リリース具の断面図である。
【図11】リリース具の正面図である。
【図12】リリース具の内周溝を説明する拡大斜視図で
ある。
【図13】リリース具の他の例を示す断面図である。
【図14】上記他のリリース具の正面図である。
【図15】リリース具のさらに他の例を示す断面図であ
る。
【図16】雄部材の環状外周溝の他の例を示す拡大断面
図である。
【図17】雄部材の環状外周溝のさらに他の例を示す拡
大断面図である。
【図18】従来のコネクタの断面図である。
【符号の説明】
1は雄部材、1aは挿入端部、14は環状外周溝、2は
雌部材、21aは受入穴、26は環状内周溝、29は深
底軸方向溝、3はロックリング、4はリリース具、41
は基部、42は脚部、42aは押圧内周面、42bは先
端テーパ面である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状外周溝が設けられた挿入端部を有する
    雄部材と、 該雄部材の挿入端部が挿入される受入穴を有し、該受入
    穴は、該挿入端部が該受入穴に挿入された状態で該環状
    外周溝に対向するように設けられた環状内周溝と、開口
    端から該環状内周溝よりも奥方まで軸方向に延び周方向
    に隔設され該環状内周溝より深い複数の深底軸方向溝と
    を有する雌部材と、 該雄部材の該挿入端部を該雌部材の該受入穴に挿入した
    状態で内周側が該雄部材の該環状外周溝に係合し外周側
    が該雌部材の該環状内周溝に係合して該雄部材と該雌部
    材とを結合し、該雄部材の該環状外周溝の深さより小さ
    くかつ該雌部材の該環状内周溝の深さよりも大きな太さ
    をもつ弾性変形可能なロックリングと、 中央孔を有する基部と該基部から軸方向に一体的に延び
    るとともに周方向に隔設され該受入穴の該深底軸方向溝
    内を挿通可能な複数の脚部とからなり、該脚部の内周面
    には該ロックリングを縮径させて該雌部材の該環状内周
    溝から離脱させるとともに該雄部材の該環状外周溝内に
    退避させる押圧内周面と該押圧内周面から軸方向に連続
    的に設けられ先端に向かうに連れて拡径した先端テーパ
    面とを備え、該雄部材の外側を軸方向に摺動可能なリリ
    ース具とから構成されていることを特徴とするコネク
    タ。
JP01328093A 1993-01-29 1993-01-29 コネクタ Expired - Fee Related JP3296506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01328093A JP3296506B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01328093A JP3296506B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06229488A JPH06229488A (ja) 1994-08-16
JP3296506B2 true JP3296506B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=11828794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01328093A Expired - Fee Related JP3296506B2 (ja) 1993-01-29 1993-01-29 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3296506B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100423112B1 (ko) * 2001-07-06 2004-03-16 최수봉 인슐린 자동주사기용 주사침 유니트
MX2007003524A (es) * 2004-09-17 2008-10-30 Gates Corp Acoplamiento de conexion rapida.
JP2009063019A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Onda Seisakusho Seki Kojo:Kk ヘッダー
JP2009063018A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Onda Seisakusho Seki Kojo:Kk ヘッダー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06229488A (ja) 1994-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5022687A (en) Pipe coupling
US6702336B1 (en) Coupling device for polymeric pipes
RU2711704C2 (ru) Обжимной фитинг
JPS6293589A (ja) 迅速連結チユ−ブ継手組立体
US20100025986A1 (en) Hose fitting
JP3296506B2 (ja) コネクタ
JPH0596678U (ja) 管体継手構造
TWI822965B (zh) 連接結構
CN113167415A (zh) 管接头
JP4212341B2 (ja) 管継手用スペーサおよび管継手
GB2351132A (en) A coupling with a pair of annular tapered faces on a female member
JP3386406B2 (ja) 管継手
JP2537578B2 (ja) 管継手
JP3378089B2 (ja) 管継手
JPH0315907Y2 (ja)
JP2006009997A (ja) 管継手
JP2005337269A (ja) 離脱防止管継手
JPH09303636A (ja) 離脱防止管継手
JP2775079B2 (ja) 管継手
JP2001254879A (ja) 差込み式樹脂管継手
JP3936790B2 (ja) 差込み継手
JPH0554891U (ja) 管継手
JP2023017675A (ja) 管継手構造
JP2002130560A (ja) 管継手
JP2020045953A (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees