JP3296338B2 - ショーケースの除霜制御装置 - Google Patents

ショーケースの除霜制御装置

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JP3296338B2
JP3296338B2 JP22606399A JP22606399A JP3296338B2 JP 3296338 B2 JP3296338 B2 JP 3296338B2 JP 22606399 A JP22606399 A JP 22606399A JP 22606399 A JP22606399 A JP 22606399A JP 3296338 B2 JP3296338 B2 JP 3296338B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のショーケースの除
霜を集中的に管理するのに適するショーケースの除霜制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、系列ごとに複数のショーケースの
除霜をおこなう場合、各系列ごとに予め除霜開始時刻を
設定しておくことにより除霜をおこなっていた。設定さ
れる除霜開始時刻としては、客の少ない夜間を選び、客
に対する除霜の影響を最小限にするようしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
除霜方法では、ショーケースの性能上除霜間隔の上限が
あり、客のいる昼間にも1回以上の除霜を行わなければ
ならない。そのため、除霜時にはショーケース内の温度
が上昇してしまい、より新鮮な商品を求める客の購買意
欲を損なうという問題がある。
【0004】また、エバポレータ部への着霜によりショ
ーケースへ冷気が流れなくなることがあり、これを目詰
まりという。この目詰まりの発生を避けるために除霜を
行うわけであるが、従来は安全を考えて除霜間隔を必要
以上に短くしていた。
【0005】そのため着霜量が少ない状態でも設定時刻
になれば除霜が開始されてしまい、不用な温度上昇によ
り商品鮮度の低下を早めたり、ヒータで余分な電力を消
費してしまうという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、エバポレータ部
の着霜の状態に応じ常に最適なタイミングで除霜装置を
起動させることにより、節電および商品の鮮度維持能力
にすぐれたショーケースの除霜制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、個々に除霜機能を備えた1以上のシ
ョーケースの除霜動作を集中的に管理するショーケース
の除霜制御装置において、ショーケースごとにインナダ
クトから吹き出された空気の温度を検出する温度センサ
と、ショーケースごとにエバポレータ通過直後の空気の
温度を検出する温度センサと、両温度センサが検出した
温度の差を算出する手段と、除霜動作ごとに除霜が完了
してから着霜するまでの安定期間における検出温度の差
の平均値を算出し安定値として更新・記憶しておく手段
と、安定値に対する現時点の検出温度差の偏差を算出す
る手段と、偏差の時間的変化量を算出する手段と、検出
温度差の偏差およびその時間的変化量にもとづきファジ
ィ推論により着霜量を推定し昼間および夜間ごとに最適
な除霜開始タイミングを求める推論部とを備えたことを
特徴とする。
【0008】この第1の発明においては、ショーケース
ごとにインナダクトから吹き出された空気の温度および
エバポレータ通過直後の空気の温度が検出され、両検出
温度の差が算出される。また、除霜動作ごとに除霜が完
了してから着霜するまでの安定期間における温度差の平
均値が算出されて安定値として更新・記憶される。さら
に、それまでの安定値と現時点の検出温度差との偏差、
および偏差の時間的変化量が算出される。得られた温度
差の偏差およびその時間的変化量にもとづき、ファジィ
ルールとメンバシップ関数を用いたファジィ推論により
着霜量を推定して昼間および夜間ごとに最適な除霜開始
タイミングが求められる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前回
除霜してからの経過時間を計測する手段と、除霜後の経
過時間と予め記憶されている過去の除霜間隔実績との時
間差を算出する手段とを備えて前記時間差をも入力条件
としたファジィ推論により除霜開始タイミングを求める
ようにしたことを特徴とする。
【0010】この第2の発明においては、さらに、前回
除霜してからの経過時間が計測され、この経過時間と予
め記憶されている過去の除霜間隔実績との時間差が算出
される。これにより得られた時間差情報をも入力条件と
したファジィ推論により除霜開始タイミングが求められ
る。
【0011】第3の発明は、第2の発明において、外気
温度を検出する温度センサと、外気湿度を検出する湿度
センサと、外気温度および外気湿度から外気状態に応じ
て最適な除霜間隔と除霜間隔の限界値を算出する手段
と、過去の除霜間隔実績が未だ記憶されていない場合に
最適な除霜間隔を過去の除霜間隔実績とみなす手段とを
備えて最適な除霜間隔と除霜間隔の限界値をも入力条件
としたファジィ推論により除霜開始タイミングを求める
ようにしたことを特徴とする。この第3の発明において
は、外気の温度および湿度がそれぞれ検出されて、外気
状態に応じて最適な除霜間隔と除霜間隔の限界値が算出
される。
【0012】また、過去の除霜間隔実績が未だ記憶され
ていない場合には、最適な除霜間隔が過去の除霜間隔実
績とみなされて、最適な除霜間隔と除霜間隔の限界値を
も入力条件としたファジィ推論により、除霜開始タイミ
ングが求められる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施例
を説明する。図1は第1,第2および第3の発明の実施
例の構成を示すブロック図である。図において、1はシ
ョーケースであり、ショーケース1は複数のショーケー
スユニット1A,1B,1C・・・により構成されてい
る。各ユニット1A,1B,1C・・・には、それぞれ
ショーケースコントローラ2A,2B,2C・・・が設
置されている。
【0014】各ショーケースコントローラ2は、それぞ
れに内蔵する除霜装置の動作を制御するとともに、後述
する温度センサ27が検出するインナダクト21から吹
き出される空気の温度T1(以下、インナー吹出空気温
度と言う。)、および温度センサ26が検出するエバポ
レータ25を通過直後の空気の温度T2(以下、エバ出
口空気温度と言う。)を空気温度差演算部4へ送る。空
気温度差演算部4は、各コントローラ2から送られてき
る温度T1と温度T2との差を求めて偏差演算部5へ送
る。
【0015】偏差演算部5は、各コントローラ2からの
温度差(T1−T2)について、そのコントローラ2ご
との安定値Toに対する偏差ΔTを算出して変化量演算
部6およびファジイ推論部7へ送る。この安定値Toと
は、コントローラ2ごとに夜間の本除霜(従来の除霜)
時において求めておいた固有の値である。すなわち、本
除霜を開始すると、両温度がいったん上昇してから下降
して安定する。通常は安定するまで約2時間を要し、そ
の後、着霜が始まるまでの約1時間が一定の温度に保た
れる。この間の温度差(T1−T2)を本除霜の度に取
り込みその移動平均を安定値Toとして記憶したもので
ある。
【0016】変化量演算部6は偏差ΔTの時間的変化量
dTを求めて、ファジィ推論部7へ送る。また、除霜後
経過時間カウンタ11は、前回の除霜をしてからの経過
時間tpを計測して時間差演算部12,34,35へ送
る。
【0017】時間差演算部12は、経過時間tpと除霜
間隔基準値toとの時間差Δtを求めてファジィ推論部
7へ送る。なお、この除霜間隔基準値tpとは、この実
施例のように昼夜異なった除霜方法を用いると除霜の前
後の組み合わせが4種類となるので、それぞれの組み合
わせごとに除霜間隔基準値toを用意しておいて使い分
ける。この除霜間隔基準値toは、毎回の除霜間隔の移
動平均を用いる。
【0018】なお、初回の場合は、除霜間隔演算部33
から送られる最適除霜間隔値taを除霜間隔基準値toと
して用いる。外気温度センサ31および外気湿度センサ
32は、ショーケース1の周囲に設置され、外気の温度
T3と湿度Hを検出して、除霜間隔演算部33へ送る。
【0019】除霜間隔演算部33は、外気の温度T3と
湿度Hとから外気のエンタルピを算出し、その値から最
適除霜間隔値taを求めて時間差演算部12,34へ送
るとともに、同じく外気のエンタルピの値から除霜間隔
限界値tmを算出して時間差演算部35へ送る。
【0020】時間差演算部34は、経過時間tpと最適
除霜間隔値taとの差(tp−ta)を算出してファジィ
推論部7へ送る。時間差演算部35は、経過時間tpと
除霜間隔限界値tmとの差(tp−tm)を算出してファ
ジィ推論部7へ送る。
【0021】ファジィ推論部7は、入力された各データ
に基づくファジィ推論により、昼間および夜間ごとに現
時点が最適な除霜開始タイミングであると推定できた場
合に除霜制御開始信号aを昼夜判定部13へ送る。この
ファジィ推論部7の動作は所定の間隔で、しかも各コン
トローラ2ごとに行われる。
【0022】メンバーシップ関数8は、ファジィ推論部
7へ入力される偏差ΔT、その時間的変化dT、および
時間差Δt等に対して霜がどれだけ付いているか、ある
いは除霜をするまでにどの位の余裕があるといった、余
裕度または無理度を判断するために用いられ、それぞれ
が昼夜ごとに用意されている。
【0023】ルール9は、入力条件に対する除霜の必要
の有無を定めたルールであり、それぞれが昼夜ごとに格
納されている。このルールはショーケースについての専
門技術者が有する除霜制御に関するノウハウをルール化
したものである。
【0024】昼夜判定部13は、除霜制御開始信号aが
入力されると、現在時刻が昼夜のいずれであるかを判別
して、昼間であれば簡易除霜開始信号bを簡易除霜制御
部14へ送り、夜間であれば本除霜開始信号cを本除霜
制御部15へ送る。
【0025】簡易除霜制御部14は、簡易除霜開始信号
bが入力されると、除霜開始信号dを全てのコントロー
ラ2A,2B,2C・・・へ送出して、各ショーケース
ユニットで除霜を開始してもケース内の温度が上昇しな
い短時間経過後に除霜強制終了信号eを送出する。
【0026】本除霜制御部15は、本除霜開始信号cが
入力されると、除霜開始信号fを全てのコントローラ2
A,2B,2C・・・へ送出して、各ショーケースユニ
ットで除霜が開始して一定時間経過した後に安全のため
の除霜強制終了信号gを送出する。ここで設定される時
間は通常の本除霜が完了できる十分な長さである。
【0027】コントローラ2A,2B,2C・・・は、
それぞれ除霜開始信号d,fが入力されると一斉に電熱
ヒータ等の除霜装置(図示せず)を起動して除霜を開始
する。その後、除霜強制終了信号eが入力されると、除
霜が途中であっても除霜を中断して通常の冷却運転に移
行する。これが昼間に行われる簡易除霜である。
【0028】除霜強制終了信号eが入力されない場合
は、従来通りそれぞれに備えられている停止機能が作動
するまで所定の除霜がおこなわれる。ここで除霜開始
後、一定時間経過しても停止機能が作動しない場合は、
その時点で送られてくる除霜強制終了信号gにより強制
的に除霜が停止される。これが夜間に行われる本除霜で
ある。
【0029】図2は、図1に示したショーケース1の断
面図である。ショーケース1の前面には開口部20が形
成されており、この開口部20の内側上下にインナダク
ト21の開口部22,23が配設されている。吸い込み
側のインナダクト21内部にはファン24が配設されて
おり、ショーケース1内の空気を開口部23から吸い込
み、エバポレータ25へ送る。エバポレータ25はイン
ナダクト21内に設置されており、インナダクト21内
を通過する空気を冷却するとともに、図示しない除霜装
置が付設されている。エバポレータ25で冷却された空
気は、インナダクト21内を送られて開口部22よりケ
ース内に吹き出される。
【0030】インナダクト21内のエバポレータ25の
出口直後には、温度センサ26が設置され、さらにその
下流の開口部22寄りの位置にも温度センサ27が設置
されている。これらの温度センサ26,27が検出した
温度T1,T2がコントローラ2を介して図1の空気温
度差演算部4へ送られる。
【0031】また、エバポレータ25に付設されている
除霜装置(図示せず)は電熱ヒータ等により構成されて
おり、除霜が開始されるとエバポレータ25への冷媒供
給を停止するとともにヒータを発熱させてエバポレータ
25表面の着霜を融解して除去する。除霜が終了すると
自動的に除霜装置を停止して通常の冷却状態に復帰す
る。なお、図中の28,29は商品の陳列棚である。
【0032】図3は、吹き出し側のインナダクト開口部
22に近い温度センサ27により検出される冷気の温度
T1の変化を測定した一例を示す図である。図では、除
霜開始後約2時間を経過すると温度T1が低下して安定
し通常の冷却状態となり、この状態が約1時間保たれた
後、着霜により徐々に温度T1が上昇することを示して
いる。
【0033】図4は、インナダクト21内であってエバ
ポレータ25の出口に設置された温度センサ26により
検出される冷気の温度T2の変化を測定した一例を示す
図である。図4では、図3の場合と同様に除霜開始後2
時間を経過すると冷気の温度T2が低下して安定した通
常の状態となる。
【0034】図5は、それぞれ図3、図4に示した温度
T1,T2から算出される温度差(T1−T2)の安定
値Toに対する偏差ΔTの経時変化を示す図である。こ
の安定値Toとは、本除霜ごとに同じ安定期間に測定し
て得られた温度T1,T2の温度差の平均をいう。
【0035】本発明は、この偏差ΔTおよびその時間的
変化量dT、さらには除霜後経過時間tpと除霜間隔基
準値toとの時間差Δt等から、これらのデータに関し
てショーケース技術者の経験より得られた知識を用いた
ファジィ推論により、着霜量および外気の状態による除
霜の余裕度を推測し、それにより昼夜別に除霜装置の最
適な制御を実現したものである。
【0036】実施例では、ショーケース技術者が体得し
ている専門的ノウハウを以下のように規則化した。 (1)インナ吹出空気温度T1とエバ出口空気温度T2
との温度差についての偏差ΔTが大きくなれば除霜を行
う。 (2)同じく偏差ΔTが小さくても、除霜後経過時間t
pと除霜間隔基準値toとの時間差Δtが大きければ除霜
を行う。 (3)同じく偏差ΔTの変化量dTが大きければ除霜を
行う。 (4)除霜後経過時間tpと除霜間隔基準値toとの時間
差Δtが大きくなれば除霜を行う。 (5)除霜後経過時間tpと除霜間隔基準値toとの時間
差Δtが小さければ必ず除霜を行う。
【0037】これらの規則をそれぞれ昼間、夜間用ファ
ジィルールとして作成したのが表1および表2である。
表中の基準時刻とは、昼間と夜間との制御モードが切り
換えられる時刻を指し、この実施例では基準時刻になる
と強制的に除霜が実行されるため、基準時刻に近づいた
場合は除霜を控えるようにルール化したものである。
【0038】また、最長サイクルとは、除霜間隔演算部
33から出力される除霜間隔限界値tmのことである。
エンタルピ除霜間隔とは、除霜間隔演算部33から出力
される最適除霜間隔値taのことである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】図6〜図10は、昼間についての表1に対
応して設定されたメンバーシップ関数を示す。図6は偏
差ΔTであるところの、インナー吹き出し温度とエバ出
口空気温度の差の安定値に対する偏差についてのメンバ
ーシップ関数である。
【0042】図7は時間差Δtであるところの、除霜後
経過時間と除霜間隔基準値の差についてのメンバーシッ
プ関数である。図8は時間的変化量dTであるところ
の、インナー吹き出し温度とエバ出口空気温度の差の安
定値に対する偏差の変化量についてのメンバーシップ関
数である。
【0043】図9は時間差(tp−ta)であるところ
の、除霜後経過時間とエンタルピ除霜間隔との差につい
てのメンバーシップ関数である。図10は除霜の有無に
ついての後件部のメンバーシップ関数を示す。
【0044】図11〜図17は、夜間についての表2に
対応して設定されたメンバーシップ関数を示す。図11
は偏差ΔTであるところの、インナー吹き出し温度とエ
バ出口空気温度の差の安定値に対する偏差についてのメ
ンバーシップ関数である。
【0045】図12は時間差Δtであるところの、除霜
後経過時間と除霜間隔基準値の差についてのメンバーシ
ップ関数である。図13は基準時刻までの時間について
のメンバーシップ関数である。
【0046】図14は時間的変化量dTであるところ
の、インナー吹き出し温度とエバ出口空気温度の差の安
定値に対する偏差の変化量についてのメンバーシップ関
数である。図15は時間差(tp−tm)であるところ
の、最長サイクルと本除霜後の経過時間の差についての
メンバーシップ関数である。
【0047】図16は時間差(tp−ta)であるところ
の、除霜後経過時間とエンタルピ除霜間隔の差について
のメンバーシップ関数である。図17は除霜の有無につ
いての後件部のメンバーシップ関数を示す。
【0048】なお、図1において、第1の発明はショー
ケース1、ショーケースコントローラ2、空気温度差演
算部4、偏差演算部5、変化量演算部6、ファジイ推論
部7、メンバーシップ関数8、ルール9により構成さ
れ、第2の発明は第1の発明に除霜後経過時間カウンタ
11,時間差演算部12を加えて構成される。さらに、
第3の発明は、第2の発明に外気温度センサ31、外気
湿度センサ32、除霜間隔演算部33、時間差演算部3
4,35加えて構成される。
【0049】図18は第1、第2および第3の発明のみ
の実施例の構成を示すブロック図である。図では、メン
バーシップ関数8,ルール9、除霜制御部16を除く他
の部分は図1の実施例と同一であるので、同一部分は説
明を省略して異なる部分について説明する。
【0050】メンバーシップ関数8、ルール9は、図1
における夜間用のメンバーシップ関数および夜間用のル
ールと同一のものである。除霜制御部16は、除霜制御
開始信号aがファジィ推論部7より送られると、除霜開
始信号fを全てのコントローラ2A,2B,2C・・・
へ送出し、各ショーケースで除霜が開始されて一定時間
が経過した後に安全のための除霜強制終了信号gを送出
する。
【0051】コントローラ2A,2B,2C・・・は、
それぞれ除霜開始信号fが入力されると一斉に電熱ヒー
タ等の除霜装置を起動して除霜を開始する。その後、各
コントローラではそれぞれに備えられている停止機能が
作動するまで除霜がおこなわれる。ここで一定時間経過
後も停止機能が作動しない場合は、その時点で送られて
くる除霜強制終了信号gにより強制的に除霜が停止され
る。なお、この除霜は、図1において夜間行われる本除
霜と同じものである。
【0052】この実施例では、外気の状態をも考慮した
着霜量の推定と除霜開始タイミングの決定をショーケー
スの専門家のノウハウに基づくファジィ推論により行う
ことで的確な除霜開始タイミングが決定されるととも
に、除霜のつどショーケースの除霜状況に応じて制御に
用いるデータが更新されることにより、より高精度の除
霜制御が可能になる。その結果、客の購買意欲を損なう
ことなくショーケース内の商品の鮮度を保持し、また除
霜装置の節電も可能になる。
【0053】図19は第1および第2の発明のみの実施
例の構成を示すブロック図である。この図の実施例は、
図18の実施例の構成から外気温度センサ31、外気湿
度センサ32、除霜間隔演算部33、時間差演算部3
4,35を除去したものであり、除霜のタイミングの決
定がショーケース1の温度変化と除霜後の経過時間とに
基づいて行われる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
ショーケースごとの温度情報に基づいたファジィ推論を
用いて着霜量を推定するとともに最適な除霜タイミング
を決定することにより、昼間または夜間別に最適でかつ
安全な間隔で除霜が行えるようになる。それにより、商
品鮮度の低下が不必要に早まることを防止できるととも
に、ヒータ等の除霜装置の消費電力の節電が行われる。
【0055】第2の発明によれば、さらに、前回除霜し
てからの経過時間と過去の除霜間隔実績との時間差をも
考慮してより最適な除霜の開始タイミングを決定するこ
とにより、さらに商品の鮮度維持と節電の効果が向上す
る。
【0056】第3の発明によれば、第2の発明に加え
て、外気の温度と湿度をも考慮してより最適な除霜の開
始タイミングを決定することにより、さらに商品の鮮度
維持と節電の効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2,第3の発明の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示したショーケースの断面図である。
【図3】インナダクト吹き出し側の温度変化の一例を示
す図である。
【図4】エバポレータの出口の温度変化の一例を示す図
である。
【図5】安定値に対する空気温度差の偏差の変化を示す
図である。
【図6】昼間用の前件部メンバーシップ関数を示す図で
ある。
【図7】昼間用の前件部メンバーシップ関数を示す図で
ある。
【図8】昼間用の前件部メンバーシップ関数を示す図で
ある。
【図9】昼間用の前件部メンバーシップ関数を示す図で
ある。
【図10】昼間用の後件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図11】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図12】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図13】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図14】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図15】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図16】夜間用の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図17】夜間用の後件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図18】第1,第2および第3の発明の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図19】第1および第2の発明の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ショーケース 2A,2B,2C ショーケースコントローラ 4 空気温度差演算部 5 偏差演算部 6 変化量演算部 7 ファジイ推論部 8 メンバーシップ関数 9 ルール 11 除霜後経過時間カウンタ 12 時間差演算部 13 昼夜判定部 14 簡易除霜制御部 15 本除霜制御部 16 除霜制御部 20 開口部 21 インナダクト 22,23 開口部 24 ファン 25 エバポレータ 26,27 温度センサ 31 外気温度センサ 32 外気湿度センサ 33 除霜間隔演算部 34,35 時間差演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 晴彦 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 栗田 正哉 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−255870(JP,A) 特開 平3−177773(JP,A) 特開 平3−144274(JP,A) 特開 平4−15473(JP,A) 特開 平4−9573(JP,A) 実開 昭62−12477(JP,U) 実開 平3−115380(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 21/06 F25D 21/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々に除霜機能を備えた1以上のショーケ
    ースの除霜動作を集中的に管理するショーケースの除霜
    制御装置において、 ショーケースごとにインナダクトから吹き出された空気
    の温度を検出する温度センサと、 ショーケースごとにエバポレータ通過直後の空気の温度
    を検出する温度センサと、 両温度センサが検出した温度の差を算出する手段と、 除霜動作ごとに除霜が完了してから着霜するまでの安定
    期間における検出温度の差の平均値を算出し安定値とし
    て更新・記憶しておく手段と、 安定値に対する現時点の検出温度差の偏差を算出する手
    段と、 偏差の時間的変化量を算出する手段と、 検出温度差の偏差およびその時間的変化量にもとづきフ
    ァジィ推論により着霜量を推定し昼間および夜間ごとに
    最適な除霜開始タイミングを求める推論部と、 を備えたことを特徴とするショーケースの除霜制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のショーケースの除霜制御装
    置において、 前回除霜してからの経過時間を計測する手段と、 除霜後の経過時間と予め記憶されている過去の除霜間隔
    実績との時間差を算出する手段と、 を備えて前記時間差をも入力条件としたファジィ推論に
    より除霜開始タイミングを求めるようにしたことを特徴
    とするショーケースの除霜制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のショーケースの除霜制御装
    置において、 外気温度を検出する温度センサと、 外気湿度を検出する湿度センサと、 外気温度および外気湿度から外気状態に応じて最適な除
    霜間隔と除霜間隔の限界値を算出する手段と、 過去の除霜間隔実績が未だ記憶されていない場合に最適
    な除霜間隔を過去の除霜間隔実績とみなす手段と、 を備えて最適な除霜間隔と除霜間隔の限界値をも入力条
    件としたファジィ推論により除霜開始タイミングを求め
    るようにしたことを特徴とするショーケースの除霜制御
    装置。
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