JP3295872B2 - ポーリング監視方法 - Google Patents

ポーリング監視方法

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JP3295872B2
JP3295872B2 JP10694297A JP10694297A JP3295872B2 JP 3295872 B2 JP3295872 B2 JP 3295872B2 JP 10694297 A JP10694297 A JP 10694297A JP 10694297 A JP10694297 A JP 10694297A JP 3295872 B2 JP3295872 B2 JP 3295872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2重リング型LA
N通信装置の監視制御方法に関し、特に親局が複数の子
局を監視するポーリング監視システムにおける従来の各
種問題点を解決した、ポーリング監視制御方法を提供す
る。
【0002】2重リング型LAN通信装置においては、
親局から複数の子局をポーリングすることによって、各
子局の状態情報を収集して、動作状態等の監視を行なう
方法が多く用いられている。
【0003】従来のポーリング監視システムでは、子局
障害発生時、親局からの子局の障害発生検出に時間がか
かる等、各種の問題点を有しており、このような問題点
を解決した、ポーリング監視方法が要求されている。
【0004】
【従来の技術】図10は、従来方式におけるポーリング
監視方法を示すイメージ図であって、2重リング型LA
N通信装置の場合を例示し、1は親局、21,2,,
4 はそれぞれ子局1,2,…, 4である。31,2 は、
親局1と各子局21,2,, 4 とをリング状に接続す
る、伝送方向が互いに逆な0系と1系との伝送路からな
る、2重リング型LANである。
【0005】図10においては、親局から子局1に対し
てポーリングを行ない、次に親局から子局2に対して
ポーリングを行ない、次に親局から子局3に対して
ポーリングを行ない、最後に親局から子局4に対して
ポーリングを行なうことによって、親局が複数の子局の
監視情報を順次収集する、一連のポーリング監視が行な
われることが示されている。
【0006】図11は、従来のポーリング処理フローを
示したものであって、図10に示された2重リング型L
AN通信装置における、ポーリング監視処理方法を示し
ている。
【0007】図10に示されたような従来の2重リング
型LAN通信装置における、親局の子局に対するポーリ
ング監視方式としては、図11に示すように、親局が、
各子局1,2,…, 4に対して、各子局に割り振られた
アドレスの若番順等に応じて、常時、決められた順番で
ポーリングを行なうようにしている。
【0008】すなわち、最初、子局1をポーリング対象
として、障害,制御情報等についてポーリングを行な
い、ポーリング対象子局にリセットが発生していないと
きは、対象子局の障害検出処理を行なって、1次障害発
生中であれば2次障害を押さえ込む処理を行ない、対象
子局の制御状態を親局内に保持したのち、次の子局をポ
ーリング対象子局として、同様の処理を繰り返して最後
の子局まで行なう。また、ポーリング対象子局にリセッ
トが発生しているときは、初期設定のし直しを行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のポーリング監視
方式においては、次のような各種の問題点があった。
【0010】(1) 子局において障害が発生した場合、従
来方式では、親局から子局の障害発生を検出するまでに
時間がかかる。そしてこれは、リング内にある子局の数
が多いほど顕著になる。
【0011】図12は、従来方式における子局障害検出
処理の問題点を説明するものである。いま、n周期目の
子局1のポーリング終了後に子局1に障害が発生したと
すると、親局からの子局1の障害検出タイミングは、図
示のように次のn+1周期目の子局1のポーリング時と
なる。
【0012】この場合、ある一つの子局ポーリングに着
目すると、その子局を次にポーリング監視するまでに要
する時間は、次式によって表される。 Tps=N・t+(N−1)・Tp …… ここでTps:子局のポーリング間隔時間 N :リング内子局数 Tp :1子局あたりのポーリング処理時間 t :次子局ポーリングまでの時間
【0013】式から明らかなように、1子局に対する
ポーリング間隔は、リング内の子局数に正比例する。従
って、リング内子局数が増加するほど、子局の障害の検
出に時間がかかり、最大Tpsの時間を要することにな
る。
【0014】(2) 各子局において2次障害を発生させる
要因となる1次障害を検出したとき、親局においてその
2次障害を抑え込む処理を行なう場合、従来方法では、
すべての2次障害を抑えることはできない。
【0015】図13は、従来方式における2次障害抑止
処理の問題点を説明するものである。いま、n周期目の
子局1のポーリング終了後に子局1に1次障害が発生
し、これが波及して、子局2のポーリング終了後に子局
2,3,4に2次障害が発生したとすると、親局が子局
2,3,4の2次障害を抑え込むのは、次のn+1周期
目における子局1の1次障害発生検出後であって、n周
期目では、子局3,4に2次障害発生が検出されること
になる。
【0016】このように、親局が各子局において、2次
障害を発生させる要因となる1次障害を検出したとき、
親局においてその2次障害を抑え込む処理を行なう場
合、1次障害発生のタイミングによっては、2次障害を
先に検出する場合があるため、すべての2次障害を抑え
込むことはできない。
【0017】(3) 各子局においてリセットが発生した場
合、従来方式では、親局からの子局リセット検出に時間
がかかる。そしてこれは、リング内にある子局の数が多
いほど、顕著になる。
【0018】この場合の子局リセット検出時間は、図1
2に示された子局障害検出時間と同様であって、リング
内子局数が増加するほど、子局のリセット検出に要する
時間は増加し、最大Tpsの時間がかかる。
【0019】(4) (3) に示された原因によって、親局の
子局リセット検出に時間がかかる結果、親局からのリセ
ット発生子局に対する、運用データ等の初期設定リカバ
リが遅れることになる。
【0020】(5) 従来方式によるポーリング監視方法で
は、ポーリング自体は子局並び順がどのようであっても
順次ポーリングできるので、親局から、リング内の子局
並び順を知ることができない。
【0021】(6) 各子局において0系と1系との伝送路
系接続不一致障害が発生した場合、従来方式では、親局
からの子局伝送路系接続不一致障害検出に時間がかか
る。そしてこれは、リング内にある子局の数が多いほ
ど、顕著になる。
【0022】この場合の子局伝送路接続不一致障害検出
時間は、図12に示された子局障害検出時間と同様であ
って、リング内子局数が増加するほど、子局の伝送路系
接続不一致検出に要する時間は増加し、最大Tpsの時間
がかかる。
【0023】(7) 親局が子局に対してなんらかの制御を
実行する場合、従来方式では、親局が子局の制御状態を
把握するのに時間がかかる。そしてこれは、リング内に
ある子局の数が多いほど、顕著になる。
【0024】図14は、従来方式における子局制御状態
把握処理の問題点を説明するものである。いま、n周期
目の子局1のポーリング終了後に子局1に対する制御を
実行したとすると、親局からの子局1の制御状態把握タ
イミングは、図示のように次のn+1周期目の子局1に
対するポーリング時となる。
【0025】この場合、ある一つの子局ポーリングに着
目すると、その子局を次にポーリング監視するまでに要
する時間は、次式によって表される。 Tps=N・t+(N−1)・Tp …… ここでTps:子局のポーリング間隔時間 N :リング内子局数 Tp :1子局あたりのポーリング処理時間 t :次子局ポーリングまでの時間
【0026】式から明らかなように、1子局に対する
ポーリング間隔は、リング内の子局数に正比例する。従
って、リング内子局数が増加するほど、子局における制
御結果の状態の把握に時間がかかり、最大Tpsの時間を
要することになる。
【0027】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、2重リング型LAN通信
装置において、親局が複数の子局をポーリング監視制御
する際に、このような各種の問題を生じることがない、
ポーリング監視方法を提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明における
ポーリング監視方法を示すイメージ図であって、図10
の場合と同じものを同じ番号で示している。図2は、本
発明による親局内の装置構成を示す図であって、図10
の場合と同じものを同じ番号で示している。図3,図4
は、本発明によるポーリング処理フローを示す図(1),
(2) である。また図5は、子局集約状態表示REGの情
報フォーマット例を示したものである。
【0029】図1に示すように、本発明のポーリング監
視方法においては、に示すように親局は各子局の集約
状態をチェックして、ポーリング対象子局を決定し、
ポーリング,ポーリング,ポーリング,ポーリン
グによって、子局1,子局2,子局3,子局4を順次ポ
ーリング監視する。
【0030】図2に示す親局1において、11は各子局
の集約状態を表示する子局集約状態表示レジスタ(RE
G)、12は各子局のリセット状態を示すリセット(R
ST)テーブル、13は各子局の障害状態を示す障害発
生テーブル、14は各子局状態を優先収集するための優
先収集テーブル、15は各子局に対するポーリング順序
を示すポーリングテーブル、16は各子局に対するポー
リングを処理する子局ポーリング処理、17は各子局に
対する制御を処理する子局制御処理である。
【0031】子局集約状態表示REG11は、各子局の
集約状態がモニタできるレジスタであって、図5に示す
ように、伝送路フレーム上の子局集約状態領域にある各
子局の集約状態を表示するものであり、各子局は自局の
集約状態を伝送路フレーム上の子局集約状態領域に常時
挿入する。
【0032】RSTテーブル12には、子局集約状態表
示REG11内に子局情報として設けられたリセット有
無情報から、各子局のリセット状況を格納する。この際
の設定条件は、リセットなし→リセットありの変化点
で、リセットあり状態を格納するものとする。障害発生
テーブル13には、子局集約状態表示REG11内に子
局情報として設けられた障害有無情報から、各子局の障
害有無状況を格納する。この際の設定条件は、障害なし
→障害ありの変化点で、障害発生状態を格納するものと
する。
【0033】優先収集テーブル14は、優先収集のため
に制御実行状態を格納するテーブルであって、子局制御
処理17がある子局に制御を行なったのち、制御を行な
った子局の該当エリアに、制御実行を行なった旨の情報
を格納する。ポーリングテーブル15は、子局のポーリ
ング監視を行なう順番と、通常時に現在ポーリングする
子局の情報が用意されているものである。子局ポーリン
グ処理16は、RSTテーブル12,障害発生テーブル
13および優先収集テーブル14に格納された子局がな
ければ、ポーリングテーブル15上の現在ポーリング子
局をポーリングし、ポーリングテーブル15の順番に従
って現在ポーリング子局を次の子局に変更する。
【0034】子局ポーリング処理16は、図3,図4に
示されたフローに従って、子局ポーリング監視処理を行
なう。子局制御処理17は、子局に対して制御実行の処
理を行なう。
【0035】図2に示すように、親局は伝送路フレーム
を送出し、各子局は自局の集約状態を、伝送路フレーム
上の特定領域に順次挿入する。親局は、伝送路を一巡し
た伝送路フレームから各子局の集約状態を取り出して、
常時、子局集約状態表示REG11に反映している。
【0036】子局制御処理17は、親局からの制御の有
無を優先収集テーブル14に反映している。子局ポーリ
ング処理16は、子局集約状態表示REG11から子局
集約状態を収集して、子局集約状態からRSTテーブル
12,障害発生テーブル13に、リセット状況と障害状
況とを反映している。
【0037】子局ポーリング処理16は、RSTテーブ
ル12,障害発生テーブル13,優先収集テーブル14
の内容から、収集子局を決定して、ポーリングを行な
う。そして子局のリセット発生時は、リセットした子局
の初期設定し直しを行なう。さらに子局ポーリング処理
16は、ポーリングによって対象子局をポーリング監視
する。
【0038】この場合のポーリング処理は、図3,図4
に示すフローに従って行なわれる。また、子局集約状態
表示REG11の情報フォーマットは、図5において例
示したようなものである。以下、このようなシステムに
おける、前述のような本発明の課題を解決するための手
段を説明する。
【0039】(1) 図2に示すように、親局1内に各子局
集約状態がモニタ可能な子局集約状態表示REG11を
設け、その集約状態内に、図5に示すように、子局情報
として障害有無情報エリアを設ける。親局内の子局ポー
リング処理16は、子局ポーリング監視前に子局集約状
態表示REG11を監視して、図3,図4に示すフロー
に従ってポーリングを行なう。
【0040】図6は、本発明による子局障害検出処理を
説明するものである。図3,図4に示す処理フローに従
って、子局ポーリングごとに、図2に示された子局集約
状態表示REG11を監視して、子局の障害有無情報を
チェックする。そして通常のポーリング順序にかかわり
なく、障害発生子局を優先的にポーリングすることによ
って、障害発生タイミングのいかんにかかわらず、障害
発生子局を即座に検出することができる。本発明の場
合、ある子局に障害が発生したとき、それを親局が検出
するまでに要する最大時間は、次子局ポーリングまでの
時間tであって、リング内の子局数が増加しても、子局
障害検出までの時間には影響がない。
【0041】このように本発明によれば、親局からの子
局の障害発生検出に時間がかかるという、従来方式の問
題点が解決される。なお、子局集約状態表示REG11
は親局内のレジスタであって、このレジスタに対するア
クセスは、子局ポーリング処理よりも速いので、これに
よってポーリング監視システム全体の性能に影響が生じ
ることはない。
【0042】(2) (1) の手段によって障害発生子局を検
出したとき(障害なし→障害ありの変化点)、その子局
に対して図3,図4に示すフローに従って2次障害の押
さえ込みを行なう。ただしこの場合、子局集約状態表示
REG11内の障害有無情報は、1次障害有無の情報に
限るものとする。
【0043】図7は、本発明による2次障害抑止処理を
説明するものである。図3,図4に示す処理フローに従
って、子局ポーリングごとに、図2に示された子局集約
状態表示REG11を監視して、子局の障害有無情報を
チェックする。そして通常のポーリング順序にかかわり
なく、障害発生子局を優先的にポーリングすることによ
って、1次障害発生タイミングのいかんにかかわらず、
1次障害発生子局を即座に検出することが可能となるの
で、すべての2次障害を抑え込むことができる。
【0044】このように本発明によれば、子局の1次障
害発生時、親局が子局の2次障害発生を完全に押さえ込
むことはできないという、従来方式の問題点が解決され
る。
【0045】(3) 図2に示すように、親局1内に各子局
集約状態がモニタ可能な子局集約状態表示REG11を
設け、その集約状態内に、図5に示すように、子局情報
としてリセット有無情報エリアを設ける。親局内の子局
ポーリング処理16は、子局ポーリング監視前に子局集
約状態表示REG11を監視して、図3,図4に示すフ
ローに従ってポーリングを行なう。
【0046】(4) (3) の手段によってリセット発生子局
を検出したとき(リセットなし→リセットありの変化
点)、親局がその子局に対して図3,図4に示すフロー
に従って、初期設定し直しを行なう。
【0047】図8は、本発明による子局リセット検出と
リカバリ処理を説明するものである。図3,図4に示す
処理フローに従って、子局ポーリングごとに、図2に示
された子局集約状態表示REG11を監視して、子局の
リセット有無情報をチェックする。そして通常のポーリ
ング順序にかかわりなく、リセット発生子局を優先的に
ポーリングすることによって、リセット発生タイミング
のいかんにかかわらず、リセット発生子局を即座に検出
して、そのリカバリを行なうことができる。本発明の場
合、ある子局に障害が発生したとき、それを親局が検出
するまでに要する最大時間は、次子局ポーリングまでの
時間tであって、リング内の子局数が増加しても、リセ
ット検出までの時間には影響がない。
【0048】このように本発明によれば、親局における
子局のリセット発生検出とそのリカバリに時間がかかる
という、従来方式の問題点が解決される。なお、子局集
約状態表示REG11は、親局内のレジスタであって、
このレジスタに対するアクセスは、子局ポーリング処理
よりも速いので、これによってポーリング監視システム
全体の性能に影響が生じることはない。
【0049】(5) 図2に示すように、親局1内に各子局
集約状態がモニタ可能な子局集約状態表示REG11を
設け、その集約状態内に、図5に示すように、子局接続
情報として親局番号および各子局の子局番号の情報を表
示する。親局内の子局ポーリング処理16は、子局ポー
リング監視前に子局集約状態表示REG11を監視し
て、集約状態内の子局番号情報と、親局が認識している
運用中システム定義情報における子局接続情報とを比較
して、子局並び順の異常を検出する。
【0050】このように本発明によれば、子局集約状態
表示REG11における子局接続情報と、予め定められ
ている運用中システム定義情報における子局接続情報と
を比較することによって、子局並び順の異常を直ちに検
出することができ、親局においてリング内子局の並び順
がわからないという、従来方式の問題点が解決される。
【0051】(6) 図2に示すように、親局1内に各子局
集約状態がモニタ可能な子局集約状態表示REG11を
設け、その集約状態内に、図5に示すように、子局情報
として各子局の0系と1系との伝送路系接続情報を設け
る。親局内の子局ポーリング処理16は、子局ポーリン
グ監視前に子局集約状態表示REG11を監視し、表示
されている伝送路系接続情報と、予め定められている伝
送路系接続情報と比較して、伝送路系接続不一致を検出
する。
【0052】このように本発明においては、従来方式の
ように、各子局の伝送路系接続不一致障害をポーリング
監視によって検出するのでなく、図5に示すように、子
局集約状態表示REG11内に伝送路系接続情報を設け
て、これを監視することによって、伝送路系接続不一致
障害を検出するようにしたので、各子局の伝送路系接続
不一致障害検出に時間がかかるという従来方式の問題点
を解決することができる。なお、子局集約状態表示RE
G11は、親局内のレジスタであって、このレジスタに
対するアクセスは、子局ポーリング処理よりも速いの
で、これによってポーリング監視システム全体の性能に
影響が生じることはない。
【0053】(7) 図2に示すように、親局1において子
局制御処理17が、ある子局に対して制御を行なったの
ち、優先収集テーブル14に制御実行あり状態を格納
し、子局ポーリング処理16は、制御実行子局ありのと
き、図3,図4に示すフローに従って、当該子局に対し
て優先的にポーリングを行なって制御状態を収集する。
【0054】図9は、本発明による子局制御状態把握処
理を説明するものである。図3,図4に示す処理フロー
に従って、子局ポーリングごとに、図2に示された優先
収集テーブル14を参照して、通常のポーリング順序に
かかわりなく、制御を実行した子局を優先的にポーリン
グすることによって、制御を実行した子局の制御状態を
即座に把握することが可能となる。本発明の場合、ある
子局に対して制御が実行された場合、それを親局が検出
するまでに要する最大時間は、次子局ポーリングまでの
時間tであって、リング内の子局数が増加しても、制御
実行検出時間には影響がない。
【0055】このように本発明によれば、親局の子局制
御実行結果の把握に時間がかかるという、従来方式の問
題点が解決される。
【0056】以下、本発明の課題解決の具体的手段とそ
の作用とを記述する。
【0057】[1] 親局1と複数の子局21,2,, 4
とをリング型伝送路を介して接続し、親局がリング型伝
送路を介して各子局を監視・制御する通信システムであ
って、各子局が自装置の複数の状態を集約状態として常
時、伝送路フレームの特定領域に挿入し、親局が伝送路
フレームから各子局の集約状態を取り込んで子局集約状
態表示レジスタ11に表示することによって全子局の状
態を監視するとともに、親局が各子局の監視情報をポー
リングによって順次収集するシステムにおいて、集約状
態に子局の障害有無情報を設け、親局が子局のポーリン
グ監視を行なう前に全子局の集約状態を監視して、障害
有無情報が障害ありの子局を検出したとき、該当子局を
障害発生テーブル13に登録することによって、該当子
局のポーリング監視を優先して行なう。
【0058】[2] [1] の場合に、優先ポーリング監視を
行なった子局に、各子局(優先ポーリング監視した子局
を含む)に2次障害を発生する要因となる1次障害を検
出したとき、以降、親局が各子局の2次障害を抑止す
る。
【0059】このように、本発明によれば、親局が、障
害発生子局を即座に検出することができるとともに、す
べての2次障害の抑え込みが可能となる。
【0060】[3] 親局1と複数の子局21,2,, 4
とをリング型伝送路を介して接続し、親局がリング型伝
送路を介して各子局を監視・制御する通信システムであ
って、各子局が自装置の複数の状態を集約状態として常
時、伝送路フレームの特定領域に挿入し、親局が伝送路
フレームから各子局の集約状態を取り込んで子局集約状
態表示レジスタ11に表示することによって全子局の状
態を監視するとともに、親局が各子局の監視情報をポー
リングによって順次収集するシステムにおいて、集約状
態に子局のリセット有無情報を設け、親局が子局のポー
リング監視を行なう前に全子局の集約状態を監視して、
リセット有無情報がリセットありの子局を検出したと
き、該当子局をリセットテーブル12に登録することに
よって、該当子局のポーリング監視を優先して行なう。
【0061】[4] [3] の場合に、優先ポーリング監視を
行なった子局がリセット中状態であると親局で認識され
たとき、親局が該当子局に対して初期設定し直しを行な
う。
【0062】このように、本発明によれば、親局が、リ
セット発生子局を即座に検出して、そのリカバリを行な
うことができる。
【0063】[5] 親局1と複数の子局21,2,, 4
とをリング型伝送路を介して接続し、親局がリング型伝
送路を介して各子局を監視・制御する通信システムであ
って、各子局が自装置の複数の状態を集約状態として常
時、伝送路フレームの特定領域に挿入し、親局が伝送路
フレームから各子局の集約状態を取り込んで子局集約状
態表示レジスタ11に表示することによって全子局の状
態を監視するとともに、親局が各子局の監視情報をポー
リングによって順次収集するシステムにおいて、集約状
態に各子局の子局番号情報を設け、親局が子局のポーリ
ング監視を行なう前に全子局の集約状態を監視して、子
局番号情報に基づくリング内子局並び順と、親局が認識
している子局並び順とを比較することによって、各子局
の並び順異常障害を検出する。
【0064】このように、本発明によれば、親局から子
局並び順の異常を直ちに検出することができる。
【0065】[6] 親局1と複数の子局21,2,, 4
とを2重化されたリング型伝送路3 1,2 を介して接続
し、親局がこのリング型伝送路を介して各子局を監視・
制御する通信システムであって、各子局が自装置の複数
の状態を集約状態として常時、伝送路フレームの特定領
域に挿入し、親局が伝送路フレームから各子局の集約状
態を取り込んで子局集約状態表示レジスタ11に表示す
ることによって全子局の状態を監視するとともに、親局
が各子局の監視情報をポーリングによって順次収集する
システムにおいて、集約状態に各子局の伝送路系接続情
報を設け、親局が子局のポーリング監視を行なう前に全
子局の集約状態を監視して、表示されている伝送路系接
続情報と、予め定められている伝送路系接続情報とを比
較することによって、各子局の伝送路系接続不一致を検
出する。
【0066】このように、本発明によれば、親局から各
子局の伝送路系接続不一致障害を即座に検出することが
できる。
【0067】[7] 親局1と複数の子局21,2,, 4
とをリング型伝送路を介して接続し、親局がリング型伝
送路を介して各子局を監視・制御する通信システムであ
って、各子局が自装置の複数の状態を集約状態として常
時、伝送路フレームの特定領域に挿入し、親局が伝送路
フレームから各子局の集約状態を取り込んで子局集約状
態表示レジスタ11に表示することによって全子局の状
態を監視するとともに、親局が各子局の監視情報をポー
リングによって順次収集するシステムにおいて、親局が
子局に対する制御を行なったとき、該当子局を優先収集
テーブル14に登録することによって、該当子局のポー
リング監視を優先して行なう。
【0068】このように、本発明によれば、親局が、制
御を実行した子局を優先的にポーリング監視することに
よって、子局の制御状態を即座に把握することが可能と
なる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明の課題を解決するた
めの手段(1),(2),(3),(4) に関する実施形態を説明す
る。
【0070】いま一例として、リング内子局数N=64
(台),1子局あたりのポーリング処理時間Tp =40
0(msec),次子局ポーリングまでの時間間隔t=10
0(msec)のシステムを想定した場合、従来技術の場合
と本発明の場合とで、どのような違いがあるかを示す。
【0071】図12に示された従来技術では、式の関
係から、1子局のポーリング間隔時間Tpsは、31.6
(sec)となる。これは、ある子局の障害またはリセット
が発生した場合、親局がこれを検出するために必要な最
大時間も、Tps=31.6(sec)であることを示してい
る。
【0072】これに対して図6,図8に示された本発明
技術では、子局ポーリング処理16が子局集約状態表示
REG11の情報を収集してから、図3,図4に示すフ
ローによってポーリングする子局を決定することによっ
て、ある子局に障害またはリセットの発生が検出された
場合、その子局に対するポーリングが割り込まれるの
で、親局が子局の障害またはリセットを検出するために
必要な最大時間は、次子局ポーリングまでの時間間隔t
=100(msec) となる。
【0073】このように、従来技術では、リング内子局
数の増加に伴って障害またはリセットの検出が遅れるの
に対して、本発明によれば、リング内子局数の増加に影
響されることなく、短時間で障害またはリセットを検出
して、2次障害の押さえ込みまたはリカバリを行なえる
ことが明らかである。
【0074】以下、本発明の課題を解決するための手段
(5) に関する実施形態を説明する。
【0075】子局集約状態表示REG11内の子局接続
情報を監視して、実際に接続されているリング内子局の
並び順を収集し、それを例えば親局が認識している運用
中のシステム情報(この情報は、リング内の子局がどの
ような順番で接続されているかを定義している)と比較
して、一致性を定期的にチェックする。このチェック処
理は、図2に示された子局ポーリング処理16が、図
3,図4に示すフローのように、子局集約状態表示RE
G11の情報収集時に行なってもよく、またはこの処理
を独立した別処理単位として行なってもよい。
【0076】以下、本発明の課題を解決するための手段
(6) に関する実施形態を説明する。
【0077】子局集約状態表示REG11内の各子局の
伝送路系接続情報を監視して、これから各子局の検出さ
れた伝送路系接続情報と、正規の伝送路系接続情報との
不一致を検出する処理を定期的に行なう。このチェック
処理は、図2に示された子局ポーリング処理16が、図
3,図4に示すフローのように、子局集約状態表示RE
G11の収集時に行なってもよく、またはこの処理を独
立した別処理として行なってもよい。
【0078】以下、本発明の課題を解決するための手段
(7) に関する実施形態を説明する。
【0079】いま一例として、リング内子局数N=64
(台),1子局あたりのポーリング処理時間Tp =40
0(msec),次子局ポーリングまでの時間間隔t=10
0(msec)のシステムを想定した場合、従来技術の場合
と本発明の場合とで、どのような違いがあるかを示す。
【0080】図14に示された従来技術では、式の関
係から、1子局のポーリング間隔時間Tpsは、31.6
(sec)となる。これは、ある子局に制御を行なった場
合、親局がその制御結果を検出するために必要な最大時
間も、Tps=31.6(sec)であることを示している。
【0081】これに対して図6,図8に示された本発明
技術では、子局制御処理17がある子局に対して制御を
行なった場合、制御を行なった旨を優先収集テーブル1
4に格納する。そして子局ポーリング処理16が、優先
収集テーブル14の情報を収集してから、図3、図4に
示すフローに従ってポーリング対象子局を決定すること
によって、ある子局に制御が実行された場合、その子局
に対するポーリングが割り込まれるので、親局が子局の
制御結果状態を検出するために必要な最大時間は、次子
局ポーリングまでの時間間隔t=100(msec) とな
る。
【0082】このように、従来技術では、リング内子局
数の増加に伴って子局の制御状態の把握が遅れるのに対
して、本発明によれば、リング内子局数の増加に影響さ
れることなく、短時間で子局制御状態の把握を行なえる
ことが明らかである。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
重リング型LAN通信装置の監視制御方法において、親
局が、障害発生子局を即座に検出することができるとと
もに、すべての2次障害の抑え込みが可能となる。また
親局が、リセット発生子局を即座に検出して、そのリカ
バリを行なうことができる。
【0084】さらに、親局から子局並び順の異常を直ち
に検出することができ、また親局から各子局の伝送路系
接続不一致障害を即座に検出することができる。また親
局が、制御を実行した子局の制御状態を即座に把握する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるポーリング監視方法を示すイメ
ージ図である。
【図2】本発明による親局内の装置構成を示す図であ
る。
【図3】本発明によるポーリング処理フローを示す図
(1) である。
【図4】本発明によるポーリング処理フローを示す図
(2) である。
【図5】子局集約状態表示REGの情報フォーマット例
を示す図である。
【図6】本発明による子局障害検出処理を説明する図で
ある。
【図7】本発明による2次障害抑止処理を説明する図で
ある。
【図8】本発明による子局リセット検出とリカバリ処理
を説明する図である。
【図9】本発明による子局制御状態把握処理を説明する
図である。
【図10】従来方式におけるポーリング監視方法を示す
イメージ図である。
【図11】従来のポーリング処理フローを示す図であ
る。
【図12】従来方式における子局障害検出処理の問題点
を説明する図である。
【図13】従来方式における2次障害抑止処理の問題点
を説明する図である。
【図14】従来方式における子局制御状態把握処理の問
題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 親局 21,2,, 4 子局 31,2 伝送路 11 子局集約状態表示レジスタ 12 リセットテーブル 13 障害発生テーブル 14 優先収集テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−106654(JP,A) 特開 昭61−16647(JP,A) 特開 平8−191318(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の子局とをリング型伝送路を
    介して接続し、親局が該リング型伝送路を介して各子局
    を監視・制御する通信システムであって、各子局が自装
    置の複数の状態を集約状態として常時、伝送路フレーム
    の特定領域に挿入し、親局が該伝送路フレームから各子
    局の集約状態を取り込んで子局集約状態表示レジスタに
    表示することによって全子局の状態を監視するととも
    に、親局が各子局の監視情報をポーリングによって順次
    収集するシステムにおいて、 前記集約状態に子局のリセット有無情報を設け、親局が
    子局のポーリング監視を行なう前に全子局の集約状態を
    監視して、前記リセット有無情報がリセットありの子局
    を検出したとき、該当子局をリセットテーブルに登録す
    ることによって、該当子局のポーリング監視を優先して
    行なうことを特徴とするポーリング監視方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポーリング監視方法にお
    いて、優先ポーリング監視を行なった子局がリセット中
    状態であると親局で認識されたとき、親局が該当子局に
    対して初期設定し直しを行なうことを特徴とするリカバ
    リ方法。
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