JP3295749B2 - 予圧用羽根車付渦流型ポンプ - Google Patents

予圧用羽根車付渦流型ポンプ

Info

Publication number
JP3295749B2
JP3295749B2 JP33654495A JP33654495A JP3295749B2 JP 3295749 B2 JP3295749 B2 JP 3295749B2 JP 33654495 A JP33654495 A JP 33654495A JP 33654495 A JP33654495 A JP 33654495A JP 3295749 B2 JP3295749 B2 JP 3295749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
pump
casing
preload
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33654495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09177690A (ja
Inventor
公成 河村
徹 福知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Yazaki Corp filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP33654495A priority Critical patent/JP3295749B2/ja
Publication of JPH09177690A publication Critical patent/JPH09177690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3295749B2 publication Critical patent/JP3295749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渦流型ポンプに係
り、特に有効NPSHが低い環境での使用に適した渦流
型ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている渦流ポンプとして、図
4,図5に示す形式のものがある。図示の渦流ポンプ
は、ケーシング1に内装された渦流型羽根車4をマグネ
ットカプリング7を介してモータ8で駆動し、流体を吸
込み口2から吸引して加圧し、吐出口3から送り出すよ
うになっている。このような形式のポンプの例として
は、例えば特開平6−330879号公報開示のものが
ある。この公報にも示されているように、ポンプの入り
口の圧力の低下がキャビテーション発生の要因となり、
ポンプ性能の低下を招く。キャビテーションとは、流体
の圧力がその温度における飽和蒸気圧力に下がったとき
に、当該の流体が蒸発して泡を生ずることをいい、キャ
ビテーションを起こすと騒音、振動を生じ、ポンプの性
能が低下する。さらに流体の圧力が低下すると、揚水不
能に陥る。
【0003】例えば、吸収冷凍機用の溶液循環ポンプは
真空状態で使用されるため、ポンプ吸込み口にかかる圧
力は流体の液ヘッドのみとなり、有効NPSHが大気中
での使用に比べきわめて小さくなり、キャビテーション
によるポンプ特性の低下を起こす恐れが大きい。このこ
とは、吸収冷凍機側から見ると、ポンプの吸い込み液面
高さを大きく取らなければならないこととなり、場合に
よっては、このために冷凍機本体の高さが高くなってし
まうこととなる。
【0004】キャビテーションによるポンプ性能の低下
を防ぐため、ポンプ固有の必要NPSHを低く抑える必
要がある。ポンプ固有の必要NPSHを低く抑える方法
の一つとして従来から、ポンプ吸込み口の改良が種々行
われてきたが、効果的な方法がまだ実用化されていない
のが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、渦流
型ポンプの必要NPSHを効果的に低下させ、有効NP
SHが小さい環境においても性能が低下しない渦流型ポ
ンプを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、駆動軸に
結合されて回転駆動される渦流型羽根車と、該渦流型羽
根車及び駆動軸を内装するケーシングと、該ケーシング
に形成された吐出用開口及び吸込み用開口とを含んでな
る渦流型ポンプにおいて、前記駆動軸の前記渦流型羽根
車とは仕切り壁で隔てられた位置に予圧用羽根車を結合
し、該予圧用羽根車の外周に対向するケーシングに予圧
用羽根車から吐出される流体の流路となる予圧用羽根車
吐出開口を設け、前記予圧用羽根車と前記渦流型羽根車
の間のケーシング外側に前記吸込み用開口及び予圧用羽
根車吐出開口を接続する流体流路を構成するチャンバー
を設け、前記予圧用羽根車の入り口側に流体の吸込み通
路を設けるとともに、予圧用羽根車の出口側に接続して
前記チャンバーへの流体通路を設け、前記チャンバの流
路断面積は予圧用羽根車吐出開口13の開口面積よりも
大きくすることにより、達成される。
【0007】予圧用羽根車の出口から渦流型羽根車の吸
込み口へ流体を導く通路として、ケーシング外面を壁面
の一部として形成される上記チャンバ−ではなく、ケー
シングと独立した容器もしくは管路を配置するようにし
てもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、予圧用羽根車として遠心型
羽根車を用いた例について説明する。本実施例の渦流ポ
ンプは、図1,2に示すように、モータ8と、このモー
タ8に取付け座11を介して固着された円筒状のケーシ
ング1と、ケーシング1に内装され前記モータ8の回転
軸にマグネットカプリング7を介して結合された駆動軸
10と、この駆動軸10のモータよりの位置に嵌合固定
された渦流型羽根車(以下、単にインペラという)4
と、駆動軸10のモータから遠い側の末端に固着された
予圧用羽根車(以下、単にインデューサという)5と、
ケーシング1のモータ8から遠い側の軸方向端部を塞ぐ
円盤状の蓋12と、この蓋12の中心部に前記駆動軸1
0と同心に配置された吸込み口2と、インデューサ5の
外周面に対向する位置のケーシング1に形成されたイン
デューサ吐出開口13と、インペラ4の外周面に対向す
る位置のケーシング1に形成されたインペラ吸込み開口
9と、インペラ4の外周面に対向する位置でかつインペ
ラ吸込み開口9と周方向に離れた位置のケーシング1に
形成された吐出口3と、ケーシング1の外面に固着され
インデューサ吐出開口13とインペラ吸込み開口9とを
覆う容器をなして形成されたチャンバ6と、を含んで構
成されている。
【0009】取付け座11は、中空円筒状をなし一端が
モータ8に固着される台座と、この台座の他端を塞ぐ円
形の端板からなり、端板の中央には駆動軸10が貫通す
る開口が設けられている。ケーシング1は、前記端板に
一端を固着された円筒状の外筒と、この外筒に内装され
外周は外筒内面に接し中央部に軸線方向に延びる軸受ス
リーブを内装した円柱状の内筒とを含んで構成され、該
内筒は前記端板面からインデューサ5のインペラ側の面
までの間を占めている。つまり、内筒の前記端板と反対
側の端部と前記蓋12の間には空所が形成され、この空
所内にインデューサ5が配置されており、さらに軸線方
向の中央部にはインペラ4を収容する空所及びインペラ
吸込み開口9から流体をインペラ4に取り込む流路とイ
ンペラ4で加圧された流体を吐出口3に導く流路とが形
成されている。したがって、インペラ4を収容した空所
とインデューサ5を収容した空所の間では、内筒が両者
を隔てる仕切壁の役割をしており、外筒内での両空所間
の流体の行き来はないようになっている。
【0010】インデューサ吐出開口13とインペラ吸込
み開口9とは、両者を結ぶ線が駆動軸10の軸線を含む
平面内にあるような位置に配置されている。チャンバ6
は、インデューサ吐出開口13とインペラ吸込み開口9
の間のケーシング1の外面を一方の壁面として形成さ
れ、インデューサ吐出開口13からケーシング1外に吐
出された流体をインペラ吸込み開口9に導く流路を構成
している。
【0011】以下上記構成の渦流ポンプの動作を説明す
る。吸込み口2から吸込まれた流体はインデューサ5に
より高速、高圧にされ、インデューサ吐出開口13を経
てチャンバ6内に導かれる。チャンバ6は、インデュー
サ吐出開口13から流入した流体をインペラ吸込み開口
9に導く流路をなしているが、その流路断面積は、イン
デューサ吐出開口13やインペラ吸込み開口9の開口面
積よりも大きく、したがって、チャンバ内の流速はイン
デューサ吐出開口13における流速よりも小さい。この
ため、流体のもつ速度水頭が圧力水頭に変換され、チャ
ンバ内では流体の静水圧が高くなる。この静水圧がイン
ペラ4に対する吸い込み圧力として加わる。すなわち、
インデューサ5及びチャンバ6にて昇圧された圧力は、
渦流型ポンプにとり有効NPSHとして作用し、例え
ば、吸収冷凍機の溶液循環ポンプのように、そのままで
は液ヘッドしか有効NPSHとして働く圧力がない場合
でも、キャビテーションの影響を受けることなく、渦流
型ポンプのポンプ特性を十分生かすことができる。
【0012】インデューサ部分は、ポンプの運転状態を
考えると、有効NPSHが十分にとれない運転環境下で
の運転となることが多い。したがってキャビテーション
状態での運転となり公知技術の方法であると、インデュ
ーサによって発生したキャビテーションの気泡は、流路
断面積が十分確保できないため渦流羽根車までそのキャ
ビテーションの影響(気泡状態)を持ち込むことが考え
られる。これに対して本願発明のものにおけるチャンバ
6は、流速を落し、よどみの効果を持つことによりイン
デューサによって発生した気泡を消し、渦流羽根車の効
率低下を防ぎ、ポンプの必要NPSHを下げる効果も併
せ持つ。
【0013】また、渦流型ポンプの必要NPSH以上に
昇圧された場合、余剰の圧力は渦流型ポンプの揚程に加
算され、さらに高揚程を得ることができる。遠心型ポン
プは渦流型ポンプに比べ大容量小揚程のポンプであり、
インペラ4と同一径のインデューサ5をインペラ4と同
じ回転数で回転させた場合でも、渦流型ポンプが必要と
する容量の流体を十分供給できる。また、通常の渦流型
ポンプの必要NPSHは0.2〜1mAq程度であり、前
記遠心ポンプの吐出圧力とチャンバの速度/圧力変換効
果により、チャンバの大きさを適宜設定することで、渦
流型ポンプの必要NPSHに相当する静水圧を得るよう
にすることができる。
【0014】なお、本実施例においては、インデューサ
5として、遠心型羽根車を用いてあるが、その他に、軸
流型、斜流型等の羽根車を用いても同様の効果が得られ
る。
【0015】
【発明の効果】本願発明によれば、液ヘッドだけでは有
効NPSHが必要NPSHに足りない条件のもとでも、
必要な渦流ポンプの特性を得ることができる。また、高
揚程のポンプ特性の渦流ポンプとすることができる。ま
た、チャンバを設けることで、インデューサで発生した
気泡を消滅させて渦流羽根車の効率低下を防ぎ、必要N
PSHを低下させる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の縦断面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】従来技術の例を示す横断面図である。
【図5】図4に示す従来技術の例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 吸込み口 3 吐出口 4 渦流型羽根車(インペラ) 5 遠心型羽根車(インデューサ) 6 チャンバ 7 マグネットカプリング 8 モータ 9 インペラ吸込み開口 10 駆動軸 11 取付け座 12 蓋 13 インデューサ吐出開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−158991(JP,A) 特開 昭48−25204(JP,A) 実公 昭36−20852(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸10に結合されて回転駆動される
    渦流型羽根車4と、該渦流型羽根車4及び駆動軸10を
    内装するケーシング1と、該ケーシング1に形成された
    吐出用開口3及び吸込み用開口9とを含んでなる渦流型
    ポンプにおいて、前記駆動軸10の前記渦流型羽根車4
    とは仕切り壁で隔てられた位置に予圧用羽根車5を結合
    し、該予圧用羽根車5の外周に対向するケーシング1に
    予圧用羽根車5から吐出される流体の流路となる予圧用
    羽根車吐出開口13を設け、前記予圧用羽根車5と前記
    渦流型羽根車4の間のケーシング1外側に前記吸込み用
    開口9及び予圧用羽根車吐出開口13を接続する流体流
    路を構成するチャンバー6を設け、前記予圧用羽根車5
    の入り口側に流体の吸込み通路2を設けるとともに、予
    圧用羽根車5の出口側に接続して前記チャンバーへの流
    体通路を設け、前記チャンバの流路断面積は予圧用羽根
    車吐出開口13の開口面積よりも大きいことを特徴とす
    る予圧用羽根車付渦流型ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記チャンバ6が、吸込み用開口9及び
    予圧用羽根車吐出開口13の間のケーシング1外面を一
    方の壁面として形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の予圧用羽根車付渦流型ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記チャンバ6が、ケーシング1と独立
    に形成された管路をなしていることを特徴とする請求項
    1に記載の予圧用羽根車付渦流型ポンプ。
  4. 【請求項4】 チャンバの流路断面積が渦流型羽根車の
    吸込み用開口断面積より大きいことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の予圧用羽根車付渦流型ポン
    プ。
JP33654495A 1995-12-25 1995-12-25 予圧用羽根車付渦流型ポンプ Expired - Lifetime JP3295749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33654495A JP3295749B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 予圧用羽根車付渦流型ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33654495A JP3295749B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 予圧用羽根車付渦流型ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09177690A JPH09177690A (ja) 1997-07-11
JP3295749B2 true JP3295749B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=18300237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33654495A Expired - Lifetime JP3295749B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 予圧用羽根車付渦流型ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3295749B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09177690A (ja) 1997-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100393653B1 (ko) 압축기의역회전방지장치
US5061151A (en) Centrifugal pump system with liquid ring priming pump
JPS60156982A (ja) プランジヤポンプ
JP2002138990A (ja) モータポンプ
JP3295749B2 (ja) 予圧用羽根車付渦流型ポンプ
JPH10115295A (ja) キャンドモータポンプ
JP2928615B2 (ja) ターボ真空ポンプ
JP2000213770A (ja) 排水ポンプ
US20050053496A1 (en) Pulp pump
JP3403239B2 (ja) モータ用冷却機構付ポンプ
JP2501074B2 (ja) キャンドモ―タポンプ
JP2795689B2 (ja) マグネットポンプ
JP2002518637A (ja) パルプポンプ
EP0836010A1 (en) Drainage pump
JPH07217600A (ja) ポンプ装置
JP2020148111A (ja) 遠心ポンプ
US3374747A (en) Self-priming device and method for pumps
JP2587942B2 (ja) ポンプ
US6045326A (en) Pump having combined centrifugal and axial flow
JP2000297775A (ja) 自吸式ポンプ
JP3177750B2 (ja) インペラーポンプ
JP3115724B2 (ja) 全周流型両吸込ポンプ
JPH09100792A (ja) 吸込側自吸室形の立軸ポンプ
JPH0942190A (ja) キャンドモータポンプのスラストバランス機構
SU1373876A1 (ru) Черпаковый насос

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110412

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110412

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140412

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term