JP3295207B2 - 火災報知設備 - Google Patents

火災報知設備

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JP3295207B2 JP35092893A JP35092893A JP3295207B2 JP 3295207 B2 JP3295207 B2 JP 3295207B2 JP 35092893 A JP35092893 A JP 35092893A JP 35092893 A JP35092893 A JP 35092893A JP 3295207 B2 JP3295207 B2 JP 3295207B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災感知器、中継器等
の複数の端末機器が受信部に接続され、各端末機器にア
ドレスが付与され、状態の変化があった端末機器を検出
する火災報知設備に関する。
【0002】
【従来の技術】火災感知器等の複数の端末機器が受信部
に接続され、各端末機器にアドレスが付与され、状態の
変化があった端末機器を検出する火災報知設備におい
て、端末機器のうちで状態が変化したものを受信部が迅
速に把握することを目的として、特開平2ー20159
7号に示す火災報知設備が提案されている。
【0003】この従来例は、端末機器を複数のグループ
に分け、端末機器が受信部に応答するタイミングを端末
機器のグループ毎に異ならせ、状態変化した端末機器が
自己の属するグループの応答タイミング時に、その状態
変化した端末機器が受信部に応答し(システムポーリン
グを行ない)、次に、このシステムポーリングにおいて
受信部に応答した端末機器が属するグループ内の端末機
器毎に、受信部に応答するタイミングを異ならせ、状態
変化した端末機器が自己に割り当てられた応答タイミン
グ時に受信部に応答し(ポイントポーリングを行な
い)、このポイントポーリングにおいて受信部に応答し
た端末機器を呼び出し、この端末機器から、所定情報を
受信部が収集する(セレクティングを行なう)ものであ
る。
【0004】このようにすれば、状態変化した端末機器
についてのみ、所定情報を得る動作を実行することにな
り、状態変化しない端末機器については情報を得る動作
を実行しないので、端末機器の全てについて順次、所定
情報を得よる場合よりも、端末機器の状態変化を短時間
で把握することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信機に接
続される端末機器としては、火災感知器、防排煙機器の
他に発信機があり、この発信機が動作した場合には、そ
の動作開始から所定時間以内に火災警報を発生し、動作
した発信機の応答ランプを点灯させなければならないこ
とが義務付けられている。しかし、多数の端末機器が設
置され、しかも、状態変化した端末機器の数が多い場合
には、その所定時間以内で火災警報が発生しない可能性
がある。
【0006】すなわち、たとえば256個の端末機器を
たとえば4つのグループに分け、グループ毎にポーリン
グし、4つのグループの全部が応答した場合(この中に
は、火災と直接関係がない状態変化も含まれる)には、
その4つのグループの全てについて、ポイントポーリン
グする必要があり、しかも1つのグループ内に状態変化
した端末機器が多ければ、その状態変化した端末機器の
全てについてセレクティングして各端末機器から所定情
報を受信部が収集することになる。
【0007】そして、動作した発信機がたとえば4つ目
のグループに属していた場合には、1つ目のグループに
属する端末機器(状態変化した端末機器)から順に情報
収集するので、1番目のグループに属する端末機器から
情報収集を開始した後、発信機について情報収集する迄
の時間が長くなるという問題がある。
【0008】被制御端末機器と同時に接続されている火
災感知器、ガス感知器等についても、上記と同様であ
り、1つ目のグループに属する防排煙機器等の連動する
端末機器から情報収集を開始した後、状態変化した火災
感知器、ガス感知器について情報収集する迄の時間が長
くなるという問題がある。
【0009】本発明は、たとえば大規模の火災報知設備
においても、発信機等の優先順位の高い種別の端末機器
が動作したときに、その発信機等からの火災情報を受信
部が迅速に把握できる火災報知設備を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災感知器等
の端末機器が受信部に接続され、端末機器にアドレスが
付与され、状態が変化した端末機器を検出する火災報知
設備において、発信機等の特定端末機器のみが応答する
特定端末機器特別応答タイミングを、通常システムポー
リング時、通常ポイントポーリング時に設け、その特定
端末機器特別応答タイミングで応答があったときに、直
ちに、特定端末機器用システムポーリングまたは特定端
末機器用ポイントポーリングと、セレクティングとを実
行するものである。
【0011】
【作用】本発明は、発信機等の特定端末機器のみが応答
する特定端末機器特別応答タイミングを、通常システム
ポーリング時、通常ポイントポーリング時に設け、その
特定端末機器特別応答タイミングで応答があったとき
に、直ちに、特定端末機器用システムポーリングまたは
特定端末機器用ポイントポーリングと、セレクティング
とを実行するので、大規模の火災報知設備において、発
信機等が動作したときに、その発信機等からの火災情報
を受信部が迅速に把握できる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すタイムチャ
ートであり、図2は、上記実施例を適用する火災報知設
備の配線図であり、図3は、上記実施例における別の動
作を示すタイムチャートである。
【0013】図2に示す例では、受信部の一例としての
火災受信機REに、火災感知器S(煙式、熱式、炎式、
ガス式、臭い式等の火災感知器)、発信機P、中継器R
P等の各種の端末機器が接続され、これら端末機器には
それぞれ異なるアドレスが付与され、かつこれら端末機
器は、4つのグループG0、G1、G2、G3に分けら
れている。
【0014】グループG0には、3つの火災感知器Sと
1つの発信機Pとが属し、グループG1には、3つの火
災感知器Sと1つの発信機Pとが属し、グループG2に
は、2つの火災感知器Sと1つの中継器RPと1つの発
信機Pとが属し、グループG3には、3つの火災感知器
Sと1つの発信機Pとが属している。各端末機器のアド
レスは、グループG0の最初のものから順次、アドレス
0、アドレス1、アドレス2、……、アドレス15が付
与されている。アドレス10の中継器RPには、配線間
の短絡によって火災信号を送出するオンオフ式の一般感
知器(アドレスを有しない)が複数接続されている。な
お、この例では、1つのグループ内の端末機器の数を4
としたが、4以外の数でもよく、また、グループの数を
4としたが、4以外のグループ数に分けてもよい。
【0015】また、受信機REには、地区音響接続線L
2を介して複数の地区ベルBが接続され、防排煙接続線
L3を介して複数の防排煙機器ERが接続され、表示機
接続線L4を介して複数の表示機が接続されている。
【0016】上記実施例において、地区ベルB、防排煙
機器ER、表示機AN等の制御系端末機器は、アドレス
が付与されておらず、各端末機器毎または系統毎の個別
の信号線L2〜L4をオンオフすることによって制御さ
れ(いわゆるP配線接続され)、火災感知器S、発信機
P、中継器RP等の監視系端末機器は、2本の共通の電
源兼信号線L1によるシリアル伝送等によってアドレス
を指定され、個別に制御可能である(いわゆるR配線接
続されている)。
【0017】受信機REは、通常システムポーリング、
通常ポイントポーリング中に、発信機等のみが応答する
特定端末機器特別応答タイミング(発信機スロット)を
設け、この特定端末機器特別応答タイミングで応答があ
ったときに、直ちに、特定端末機器用システムポーリン
グまたは特定端末機器用ポイントポーリングと、セレク
ティングとを実行するものである。
【0018】ここで、「通常システムポーリング」は、
端末機器が予め複数のグループに分けられ、状態が変化
した端末機器を特定するのではなく、状態が変化した端
末機器が存在するか否かのみを、グループ毎に調べるポ
ーリングであり、つまり、受信機REに応答するタイミ
ングを、端末機器のグループ毎に異ならせ、状態が変化
した端末機器が属するグループに割り当てられた応答タ
イミング時に、状態変化した端末機器が受信機REに同
時に応答する(たとえばパルスの送出で応答する)ポー
リングである。また、「通常システムポーリング」にお
いて、一般の端末機器とは別に、発信機等のみが応答す
る発信機特別応答タイミング(発信機スロット)が設け
られ、状態が変化した発信機が存在していることのみを
把握するようになっている。
【0019】また、発信機と同じように状態変化を迅速
に知る必要があるものとしては、火災感知器、ガス検知
器があり、これらを包括する概念として特定端末機器を
考えると、「通常システムポーリング」は、複数の端末
機器を複数のグループに分け、同一グループ内の1つ以
上の端末機器が受信部に同時に応答する端末機器用グル
ープ応答タイミングをグループ毎に設定し、この端末機
器用グループ応答タイミングをグループ毎に異ならせ、
端末機器の状態が変化すると、この状態が変化した端末
機器が属するグループの端末機器用グループ応答タイミ
ング時に、状態が変化した端末機器が受信部に応答する
ポーリングであり、この通常システムポーリング中に、
特定端末機器特別応答タイミングが設けられている。こ
の特定端末機器特別応答タイミングは、端末機器のうち
の特定端末機器を少なくとも1つのグループに分け、1
つ以上の特定端末機器が同時に応答し、しかも端末機器
用グループ応答タイミング、端末機器用個別応答タイミ
ングとは異なるタイミングで設定されているタイミング
である。
【0020】そして、特定端末機器特別応答タイミング
で受信部に応答があったときに、後述する特定端末機器
用システムポーリング、特定端末機器用ポイントポーリ
ングによって、状態が変化した特定端末機器を直ちに検
出するようになっている。
【0021】「通常ポイントポーリング」は、通常シス
テムポーリングに応答した端末機器を特定するポーリン
グ(すなわち状態変化が生じた端末機器を特定するポー
リング)であり、通常システムポーリングにおいて受信
機REに応答したグループに属する端末機器を受信機R
Eが呼び出し、そのグループ内の端末機器毎に、受信機
REに応答するタイミングを異ならせ(たとえばパルス
の送出で応答するタイミングを異ならせ)、状態が変化
した端末機器が自己に割り当てられた受信機REに対す
る応答タイミング時に、受信機REに応答する(たとえ
ばパルスの送出で応答する)ポーリングである。また、
「通常ポイントポーリング」においても、発信機等のみ
が応答する発信機特別応答タイミング(発信機スロッ
ト)が設けられ、状態が変化した発信機が存在している
ことのみを把握するようになっている。
【0022】すなわち、「通常ポイントポーリング」
は、通常システムポーリングの端末機器用グループ応答
タイミングにおいて受信部に応答した端末機器が属する
グループ内の各端末機器が受信部に個別に応答する端末
機器用個別応答タイミングを設定し、この端末機器用個
別応答タイミングを端末機器毎に異ならせ、端末機器の
状態が変化すると、この状態が変化した端末機器が自己
の応答するタイミング時に受信部に応答するポーリング
であり、この通常ポイントポーリング中に、特定端末機
器特別応答タイミングが設けられている。
【0023】そして、特定端末機器特別応答タイミング
で受信部に応答があったときに、後述する特定端末機器
用システムポーリング、特定端末機器用ポイントポーリ
ングによって、状態が変化した特定端末機器を直ちに検
出するようになっている。
【0024】「特定端末機器用システムポーリング」
は、特定端末機器を複数のグループに分け、同一グルー
プ内の1つ以上の特定端末機器が受信部に同時に応答す
る特定端末機器用グループ応答タイミングを上記グルー
プ毎に設定し、これら特定端末機器用グループ応答タイ
ミングをグループ毎に異ならせ、特定端末機器の状態が
変化すると、この状態が変化した特定端末機器が属する
グループの特定端末機器用グループ応答タイミング時
に、状態が変化した特定端末機器が受信部に応答するポ
ーリングである。
【0025】「特定端末機器用ポイントポーリング」
は、特定端末機器用システムポーリングにおいて受信部
に応答した特定端末機器が属するグループ内の各特定端
末機器が受信部に個別に応答する特定端末機器用個別応
答タイミングを設定し、この特定端末機器用個別応答タ
イミングを特定端末機器毎に異ならせ、特定端末機器の
状態が変化すると、この状態が変化した特定端末機器が
自己の応答するタイミング時に受信部に応答するポーリ
ングである。
【0026】「セレクティング」は、特定端末機器用シ
ステムポーリング、特定端末機器用ポイントポーリング
等において受信部に応答した特定端末機器を呼び出し、
この特定端末機器から受信部が所定情報を収集し、また
は、受信部が端末機器を特定して制御するポーリングで
ある。
【0027】なお、受信機REが複数の端末機器を順
次、呼出して特定情報の送出を要求し、当該端末機器か
らその特定情報を受けたときには、当該端末機器に故障
が生じていないと判断すると同時に、その受信機と当該
端末機器との間に断線が生じていないと判断する。ま
た、上記特定情報として種別情報を使用した場合、受信
機REが当該端末機器から受けた種別情報と、受信機R
Eに登録されている当該端末機器の種別情報とを受信機
REが照合し、両種別情報が一致しなければ、当該端末
機器の種別が変更されたと判断する。
【0028】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0029】まず、図1、図3において、その左上から
右上に動作が進み、その右端からは1つ下の段の左端に
動作が進み、このようにして順次、処理が進む。
【0030】なお、図1、図3中、横線の上に受信機R
Eの動作を示し、横線の下に発信機Pまたは発信機P以
外の端末機器の動作を示してある。また、図1、図3に
おいて、破線の枠は、状態変化が生じたことを示す信号
の応答タイミングを示し、破線の枠内に記載がない場合
には、状態変化を示す信号を発信機Pまたは発信機P以
外の端末機器が出力しなかったこと(すなわちポーリン
グに対して応答しなかった)ことを示し、破線の枠内に
パルス波形が記載されている場合には、その破線の枠の
タイミングで受信機REに応答したことを示し、横線の
下の実線の枠内には発信機P等が受信機REに返送した
信号を示してある。
【0031】図1は、上記実施例において、状態変化し
た発信機P等が存在しない場合のタイムチャート(すな
わち、正常時のタイムチャート)であり、図3は、状態
変化した発信機P等が存在する場合のタイムチャートで
ある。
【0032】まず、図1のP1において、通常システム
ポーリングを行う。つまり、全ての端末機器をいくつか
にグループ化し(図1においては4つにグループ化
し)、各グループ毎に、端末機器用グループ応答タイミ
ングT0、T1、T2、T3を設定し、また、発信機を1つのグ
ループにまとめ、このグループに発信機特別応答タイミ
ングTPを設定し、受信機REは、通常システムポーリン
グにおける状態情報返送命令を示す信号SPAD・CM
2を送出し、これに対して状態変化した端末機器(動作
した端末機器)は、その端末機器が属するグループの各
応答タイミングT0、T1、T2、T3時に(応答タイミング
T0、T1、T2、T3は互いに異なるように予め設定されてい
る)、状態変化したことを示すパルスを受信機REに送
ることによって応答し、状態変化した発信機(動作した
発信機)は、発信機特別応答タイミングTP時に(発信機
特別応答タイミングTPは応答タイミングT0、T1、T2、T3
とは異なるように予め設定されている)、状態変化した
ことを示すパルスを受信機REに送ることによって応答
する。
【0033】発信機特別応答タイミングTPにおいて発信
機から応答があれば、通常ポイントポーリングよりも先
に、発信機システムポーリングが実行される。したがっ
て、上記実施例においては、通常ポイントポーリング、
セレクティングに時間が長くかかる場合であっても、通
常ポイントポーリングに先立って、発信機用システムポ
ーリングを必ず実行するので、人間の判断によって操作
される発信機Pが動作したときに、その発信機Pからの
火災情報を受信機REが迅速に把握でき、大規模の火災
報知設備である程、その効果が大きい。
【0034】上記通常システムポーリングにおいて、端
末機器(発信機Pを含む)が状態変化していなければ
(動作していなければ)、その後、図1のP2におい
て、アドレス0の端末機器について断線判別セレクティ
ングを行う。つまり、アドレス0の端末機器について断
線を判別する(すなわち接続の有無を判別する)ため
に、種別情報返送命令を示すコードSAD(n)・CM
3(nはアドレスを示す数で、この場合は0である)を
送出し、これに対して、アドレス0の端末機器から、自
己アドレスと火災感知器の種別とを示すコードSAD
(n)・ID(IDは種別で、nは0である)が受信機
REに返送されれば、アドレス0の端末機器との間で断
線が生じていないことを受信機REが確認できる。
【0035】その後、図1のP3において、P1におけ
る通常システムポーリングと同じ通常システムポーリン
グが再び行われ、図1のP4において、P2における断
線判別セレクティングと同様であるが、次のアドレスで
あるアドレス1の端末機器について断線判別セレクティ
ングを行い、図1のP5において、P1における通常シ
ステムポーリングと同じ通常システムポーリングが行わ
れ、……、これらの動作を繰り返す。すなわち、通常シ
ステムポーリング、断線判別セレクティングを繰り返
し、これらが1サイクル終了する毎に、断線判別セレク
ティングにおいてアドレスが1つインクリメントされた
端末機器について断線判別を行う。
【0036】図3は、上記実施例における通常システム
ポーリングにおいて、状態変化した発信機P、発信機P
以外の端末機器が状態変化した場合の動作を示すタイム
チャートである。
【0037】図1のP3に対応する通常システムポーリ
ングP3aにおいて、端末機器用グループ応答タイミン
グT1 と発信機特別応答タイミングTP とで応答があ
り、端末機器用グループ応答タイミングT1 における応
答は、応答タイミングT1 に対応するグループG1に属
する端末機器に状態変化があったことを示し、発信機特
別応答タイミングTP における応答は、発信機Pのいず
れかが状態変化したことを示している。この場合、通常
ポイントポーリングに優先して、発信機用システムポー
リングが実行され(図3のP10)、発信機用グループ
応答タイミングTP1で発信機Pからパルスが返送されて
いるので、発信機Pの2つ目のグループに属する発信機
Pのいずれかが応答し(発信機Pの状態が変化し)たこ
とが示され、図3のP11において、そのグループに対
して発信機用ポイントポーリングが実行される。
【0038】つまり、受信機REが、そのグループに属
する発信機Pのいずれが応答したかを判別するための発
信機用ポイントポーリングを示すコードGAD(g)・
CM1を端末機器に送出し(gはグループを示す数であ
り、この場合は1である)、このポーリングに対してそ
のグループに属する4つ目の発信機用個別応答タイミン
グtP3で発信機Pからパルスが返送されているので、そ
のグループに属する4つの発信機Pのうちで4つ目であ
るアドレス7の発信機P(8番目の発信機P)が応答し
たことを意味し、P12において、受信機REは、アド
レス7の発信機Pに対して、セレクティングを行い、デ
ータを要求する。
【0039】すなわち、受信機REは、アドレス7の端
末機器に対する状態情報返送命令を示すコードSAD
(n)・CM0(nはアドレスを示す数であり、この場
合は7である)を送出する。これに対して、アドレス7
の発信機Pは、自己アドレスと送りたいデータとを示す
信号SAD(n)・DA(DAは送りたいデータであっ
て、この場合には火災信号がデータとしてセットされ、
nは7である)を受信機REに送る。
【0040】図3のP13において、受信機REは、受
信したデータDAに基づいて、8番目の発信機Pに対し
て、火災確定命令を示すコードSAD(n)・CM4
(nはアドレスを示す数であり、この場合は7である)
を送出する。これによって、8番目の発信機Pは応答灯
を点灯し、8番目の発信機Pが発報したことを確実に表
示することができる。
【0041】ここで、「火災確定命令」は、「端末機器
のうちで動作が確定した端末機器に対して、その端末機
器が受信機REへ応答することを停止させる命令」であ
る。セレクティングによって端末機器から受信機REが
収集した状態情報に基づいて、その端末機器が火災を検
出したと受信機REが判断し、火災地区等の表示等の警
報処理を行うと(すなわちその端末機器に対する火災が
確定すると)、その端末機器に対する火災確定状態は、
火災復旧操作が行われるまで解除しない。もし、火災確
定後に、その端末機器がシステムポーリングやポイント
ポーリングに応答し続けるようにすると、火災確定が維
持されているにもかかわらず、受信機REはその端末機
器に対して無意味な処理を行うことになり、また、この
無意味な処理よって、動作が確定していない他の端末機
器に対するポーリングやセレクティングの動作が遅れる
ことになる。
【0042】このために、火災が確定した端末機器(す
なわち動作が確定した端末機器)に対して、受信機RE
は火災確定命令をセレクティングによって送出し、それ
以降、その端末機器がシステムポーリング、ポイントポ
ーリングに応答するのを停止させるようにしている。な
お、上記説明では火災が確定した場合について説明した
が、火災感知器で故障(たとえば発光素子の発光停止)
が生じた場合、または中継器においてたとえば2次側の
電路が断線する等して、その動作が確定した場合につい
ても、火災確定命令によってシステムポーリング、ポイ
ントポーリングに対する応答を停止させるようにしても
よい。
【0043】発信機Pの場合には、その押釦が押される
と受信機REがその火災地区またはアドレスを表示し、
警報するので、その発信機Pは動作が確定する。
【0044】したがって、受信機REから火災確定命令
SAD(7)・CM4を受信した8番目の発信機Pは、
それ以降のシステムポーリング、ポイントポーリングに
対する応答を停止する。なお、火災に対する処理が終了
して設備の復旧時に、P14における火災復旧命令SP
AD・CM6を受信機REが送出すると、上記のように
火災確定命令を受けた発信機Pは、火災復旧信号によっ
て復旧する。
【0045】上記発信機用システムポーリング、発信機
用ポイントポーリング、セレクティング等が終了した後
に、再び通常システムポーリングが実行され、必要に応
じて、通常ポイントポーリング、セレクティング等が行
われる。
【0046】すなわち、図3のP20において通常シス
テムポーリングが再び実行され、端末機器用グループ応
答タイミングT1 に対応するグループG1に属する火災
感知器S等の端末機器の状態が変化し、図3のP21に
おいて、通常ポイントポーリングが行われる。つまり、
P20において受信機REが、通常システムポーリング
による状態情報返送命令を示すコードSPAD・CM2
を送出し、2つ目の端末機器用グループ応答タイミング
1 でパルスが返送され、P21において、通常ポイン
トポーリングによる状態情報返送命令GAD(g)・C
M2をグループG2の端末機器に送出し(gはグループ
を示す数であり、この場合は2である)、3つ目の端末
機器用個別応答タイミングt2 で端末機器からパルスが
返送されているので、グループG1に属する4つの端末
機器のうち、3つ目の端末機器(11番目の端末機器)
の状態が変化したことを意味し、図3のP22におい
て、受信機REは、11番目の端末機器(アドレス10
の端末機器)に対して、セレクティングを行い、データ
を要求する。すなわち、受信機REは、応答信号を受け
た端末機器のアドレスと状態情報返送命令SAD(n)
・CM0(nはアドレスを示す数であり、この場合は1
0である)とを送出する。これに対して、アドレス10
の端末機器は、自己アドレスと送りたいデータとを示す
コードSAD(n)・DA(この場合nは10で、DA
は送りたいデータである)を受信機REに送る。
【0047】図3のP22において、受信機REは、受
信したデータDAに基づいて、そのデータDAの信号レ
ベルに対する必要な動作を行う。この信号レベルについ
て説明すると、通常、火災感知器は、たとえば煙感知器
の場合には、1種から3種のレベルがあり、具体的には
減光率換算で5%/mの煙濃度が1種、10%/mが2
種、15%/mが3種のレベルであると設定されてい
る。そして、受信機RE内の後述する記憶手段には、火
災警報すべき火災判別レベルがアドレス毎に格納され、
レベル毎に連動情報(被制御端末機器の動作等の情報)
が格納され、レベルに応じた動作が行われる。受信機R
Eは、アドレス10の端末機器からのデータが火災警報
すべき信号(たとえば2種レベルの信号)か否かを判別
し、端末機器から受信したデータがたとえば1種レベル
の信号であれば、図3のP23において、アドレス10
の端末機器にそのレベルの信号は必要ない旨を示すレベ
ル停止命令SAD(n)・CM5(この場合nは10で
ある)を送出する。
【0048】ここで、「レベル停止命令」は、「セレク
ティングにおいて火災感知器から受信した煙等のレベル
信号を判別し、この受信したレベル信号が所望の火災判
別レベルのレベル信号でない場合には、受信したレベル
信号に関してその後、応答信号の送出をその火災感知器
に停止させる命令」である。したがって、レベル停止命
令を受けた火災感知器Sは、応答を停止されたレベルに
関して、その後、応答しない。
【0049】1種の火災相当レベル(5%の煙濃度で火
災判別するためのレベル)、2種の火災相当レベル(1
0%の煙濃度で火災判別するためのレベル)、3種の火
災相当レベル(15%の煙濃度で火災判別するためのレ
ベル)等、複数の判別レベルを有し、各判別レベルで火
災判別し、対応するレベル信号を送出する多信号型火災
感知器に対して、上記レベル停止命令を使用すると有効
である。つまり、多信号型火災感知器から受けた信号の
レベルを受信機REが判別し、この受信したレベル信号
の火災相当レベルが所望の火災相当レベルに対応するレ
ベル信号ではない場合には、受信したレベル信号に関し
て、その後、応答信号の送出を多信号型火災感知器に停
止させるレベル停止命令を送出し、そのレベル停止命令
を受けた多信号型火災感知器は、その火災相当レベルで
はシステムポーリング、ポイントポーリングで受信機R
Eに応答しない。したがって、受信機REが火災と判別
するレベルよりも低い煙濃度で多信号型火災感知器がオ
ン、オフを繰り返していたとしても、これによる無駄な
応答信号が受信機REへ送られないので、受信機REに
おける処理の遅延を防止できる。
【0050】上記実施例においては、複数の端末機器を
システムポーリング、ポイントポーリング、セレクティ
ングする場合、動作が確定した端末機器に火災確定命令
を送り、システムポーリング、ポイントポーリングにお
ける受信機REへの応答を停止するようにしているが、
「動作が確定した端末機器」としては、受信機REに火
災信号を送出した発信機Pの他に、受信機REに火災信
号を送出した蓄積型火災感知器、受信機REによる蓄積
が終了した非蓄積型火災感知器がある。
【0051】このように、複数の端末機器をシステムポ
ーリング、ポイントポーリング、セレクティングする場
合、動作が確定した端末機器に火災確定命令を送り、受
信部への応答を停止するので、端末機器の動作が確定し
た後に、煙等の検出レベルが火災相当レベルの近傍等で
増減を繰り返しても、受信機への応答が行われず、受信
機の処理が遅延しない。なお、設備の復旧時に受信部が
端末機器に火災復旧命令信号を送出し、この火災復旧命
令によって、火災確定命令を受けた端末機器は復旧す
る。また、レベル停止命令を受けた多信号型火災感知器
も、火災復旧命令によって復旧する。
【0052】図4は、上記実施例における火災受信機R
Eの一例と、その受信機REに接続される機器の例とを
示すブロック図である。
【0053】受信機REは、マイクロプロセッサMPU
1と、RAM11、RAM13〜RAM19と、ROM
11〜ROM13と、IF11〜IF14と、信号送受
信部TRX1と、操作部OPと、表示部DPと、機器制
御部ERCとを有する。
【0054】ROM11は、図7、図10〜図17に示
すフローチャートに関するプログラム等の記憶領域であ
る。マイクロプロセッサMPU1とROM11とは、通
常システムポーリングを行う通常システムポーリング手
段、通常ポイントポーリングを行う通常ポイントポーリ
ング手段、セレクティングを行うセレクティング手段、
発信機用システムポーリングを行う発信機用システムポ
ーリング手段、発信機用ポイントポーリングを行う発信
機用ポイントポーリング手段の例である。
【0055】ROM12は、発信機P、火災感知器S、
中継器RP等の端末機器の各アドレス、および初期設定
状態における端末機器の種別等を記憶する端末機器マッ
プテーブル用記憶領域である。ROM13は、端末機器
からの火災信号に基づいて防排煙機器ER等の被制御機
器等を連動制御する連動制御テーブルの記憶領域であ
る。このROM12、13としてEEPROMを使用し
てもよい。
【0056】RAM11は、作業用領域である。RAM
13は、発信機用システムポーリング時または通常シス
テムポーリング時に、パルスを受けたタイミングに基づ
いて、応答信号を送出した発信機Pまたは発信機P以外
の端末機器が属するグループのグループ番号gを記憶す
る領域である。RAM14は、発信機用ポイントポーリ
ング時または通常ポイントポーリング時に、パルスを受
けたタイミングに基づいて、応答信号を送出した発信機
Pまたは発信機P以外の端末機器のグループ内における
番号mを記憶する領域である。
【0057】RAM15は、発信機用システムポーリン
グまたは通常システムポーリングにおいて実行する制御
内容を記憶する記憶領域である。RAM16は、セレク
ティングにおいて制御すべき端末機器番号とその制御内
容(たとえば、試験命令、火災確定命令、レベル停止命
令)を記憶する領域である。RAM17は、各端末機器
から収集した状態情報の記憶領域である。RAM18
は、実際に接続されている端末機器の種別(ID)の記
憶領域である。すなわち、初期設定時には、ROM12
に記憶されている端末機器番号、種別がロードされ、そ
れ以後は、その内容が断線監視セレクティングによって
収集される種別情報に応じて変更される。RAM19
は、断線監視セレクティングによって断線状態であると
判断された端末機器のアドレスを記憶する領域である。
なお、RAM18としてEEPROMを使用してもよ
い。
【0058】図5は、上記実施例における光電式煙感知
器Sを示すブロック図である。
【0059】光電式煙感知器Sは、マイクロプロセッサ
MPU2、RAM21〜RAM25、ROM21〜RO
M23、IF21〜IF24、信号送受信部TRX2、
煙検出用のタイミングをとるためのクロック発生源C
L、煙検出用の発光ダイオードLD、ホトダイオードP
D、テストランプTL、動作確認灯としての発光ダイオ
ードLEDを有する。
【0060】ROM21は、図8、図18〜図27に示
すフローチャートに関するプログラム等の記憶領域であ
り、ROM22は、端末機器自身の自己アドレス端末番
号、端末機器の種別ID等の記憶領域であり、ROM2
3は、火災、故障等の各種判別基準の記憶領域である。
なお、ROM22の代りにEEPROM、ディップスイ
ッチ等を使用してもよい。
【0061】RAM21は、作業用領域であり、RAM
22は、現在の状態情報を記憶する領域であり、RAM
23は、受信機REに送出した状態情報を記憶する領域
であり、RAM24は、各種フラグの記憶領域である。
RAM25は、後述する初期設定時(S300)に自己
の端末機器番号から算出される伝送上必要な端末機器の
グループ番号g、グループ内の番号m、伝送上のアドレ
スnの記憶領域である。信号送受信部TRX2は、信号
送受信部TRX1と同様のものである。
【0062】図6は、上記実施例における発信機Pを示
すブロック図である。
【0063】発信機Pは、マイクロプロセッサMPU
3、RAM31〜RAM35、ROM31、ROM3
2、IF32〜IF34、信号送受信部TRX3、火災
時に操作されるべき押しボタン式等のスイッチSW、応
答ランプとしての発光ダイオードLEDを有する。
【0064】ROM31は、図9、図22〜図27に示
すフローチャートに関するプログラムの記憶領域であ
り、ROM32は、発信機Pの自己アドレス、種別等の
記憶領域である。なお、ROM32の代りにEEPRO
M、ディップスイッチ等を使用してもよい。
【0065】RAM31は、作業用領域であり、RAM
32は、現在の状態情報を記憶する領域であり、RAM
33は、受信機REに送出した状態情報を記憶する領域
である。また、RAM34は、各種フラグの記憶領域で
あり、RAM35は、伝送上必要な端末機器のグループ
番号g、グループ内の番号m、伝送上のアドレスn、発
信機Pの特別応答タイミングの番号pの記憶領域であ
る。信号送受信部TRX3は、信号送受信部TRX1と
同様のものである。
【0066】図7は、上記実施例における火災受信機R
Eの基本動作を示すフローチャートである。
【0067】まず、初期設定を行ない(S110)、断
線判別セレクティングを行うためのアドレスLを「0」
にセットする(S120)。そして、通常システムポー
リングを行い(S130)、この通常システムポーリン
グ時に発信機特別応答タイミングTP で応答があったと
きに(S140)、発信機用システムポーリングを行い
(S150)、この発信機用システムポーリング時に発
信機用グループ応答タイミングT0 〜T1 で応答があっ
たときに(S160)、応答のあったグループに属する
発信機に対して個々に発信機ポイントポーリングを実行
し(S170)、応答があれば、応答のあった発信機に
対して、セレクティングを実行する(S190)。そし
て、制御割り込みがあれば(S200)、そのときに制
御割込処理を実行し(S210)、通常システムポーリ
ング(S130)に戻る。
【0068】一方、通常システムポーリングを実行した
ときに、発信機特別応答タイミングTP で応答がなけれ
ば(S140)、いずれの発信機Pも動作していないと
いうことであり、このときに、端末機器用グループ応答
タイミングT0 〜T3 で応答があれば(S220)、応
答のあったグループに対して通常ポイントポーリングを
行い(S230)、この通常ポイントポーリングにおい
ても発信機特別応答タイミングTP が設定され、この発
信機特別応答タイミングTP で応答があれば(S24
0)、全ての発信機Sについて発信機ポイントポーリン
グを実行し(S250)、応答があった発信機に対して
セレクティングを行う(S190)。
【0069】一方、通常ポイントポーリング(S23
0)において、発信機特別応答タイミングで応答がなく
(S240)、端末機器用グループ応答タイミングT0
〜T3で応答があれば(S270)、その端末機器に対
してセレクティングを行い(S280)、端末機用グル
ープ応答タイミングT0 〜T3 で応答がなければ(S2
70)、断線判別セレクティングを実行する(S29
0)。
【0070】図8は、上記実施例における端末機器の1
つである光電式煙感知器Sの基本動作を示すフローチャ
ートである。
【0071】まず、初期設定を行い(S300)、受信
機REから受信したコマンドにアドレス指定がなく、そ
の部分が通常システムポーリングを示すコマンドSPA
Dであれば(S310、S320)、システム処理を行
い(S330)、クロックパルスが発生されていれば
(S340)、発光、受光等のセンサ処理(すなわち煙
検出動作)を行い(S350)、ステップS310に戻
る。一方、受信機REからのコマンドがSPADでな
く、自己が属するグループを指定するポイントポーリン
グを示すコマンドGAD(g)であれば(S320、S
360)、ポイント処理を行い(S370)、受信機R
Eからの信号がコマンドGAD(g)でなく、自己のア
ドレスを指定するセレクティングを示すコマンドSAD
(n)であれば(S380)、セレクティング処理を行
う(S390)。
【0072】図9は、上記実施例において、発信機Pの
基本動作を示すフローチャートである。
【0073】まず、初期設定を行い(S400)、受信
機REから受信したコマンドにアドレス指定がなく、そ
の部分がシステムポーリングを示すコマンドSPADで
あれば(S410、S420)、システム処理を行い
(S430)、押しボタンを押圧操作することによっ
て、スイッチSWから信号が発生した場合には(S44
0)、入力処理を行い(S450)、ステップS410
に戻る。一方、受信機REからのコマンドがSPADで
なく、自己が属するグループを指定したポイントポーリ
ングを示すコマンドGAD(g)であれば(S420、
S460)、ポイント処理を行い(S470)、受信機
REからの信号がGAD(g)でなく、自己のアドレス
を指定したセレクティングを示すコマンドSAD(n)
であれば(S480)、セレクティング処理を行う(S
490)。
【0074】図10は、上記実施例の火災受信機REに
おける通常システムポーリング(S130)の具体例を
示すフローチャートである。
【0075】端末機器の状態変化についての状態情報返
送命令を示す通常システムポーリングコマンドSPAD
・CM2を受信機REが送出し(S131)、グループ
番号を示す変数gを「0」にセットし(S132)、応
答したグループ番号を格納する。つまり、グループG0
に属する端末機器の応答タイミングが到来し(S13
3)、端末機器からの応答によるパルスを受けたとき
(S134)、RAM13にそのときの変数gである
「0」を格納する(S135)。そして変数gを1イン
クリメントし(S137)、上記動作S133〜S13
7の動作を変数gが最終値Gに達するまで繰り返し(S
136)リターンする。
【0076】図11は、上記実施例の火災受信機REに
おける発信機用システムポーリング(S150)の具体
例を示すフローチャートである。
【0077】発信機Pの状態変化についての状態情報返
送命令を示す発信機用システムポーリングコマンドSP
AD・CM1を受信機REが送出し(S151)、グル
ープ番号を示す変数gを「0」にセットし(S15
2)、応答したグループ番号を格納する。つまり、グル
ープG0に属する発信機Pが応答する発信機用グループ
応答タイミングTP0が到来し(S153)、発信機Pか
らの応答によるパルスを受けたとき(S154)、RA
M13にそのときの変数gである「0」を格納する(S
155)。そして変数gを1インクリメントし(S15
7)、上記動作S153〜S157の動作を、変数gが
最終値Gに達するまで繰り返し(S156)、リターン
する。
【0078】図12は、上記実施例の火災受信機REに
おける発信機用ポイントポーリング(S170)の具体
例を示すフローチャートである。
【0079】受信機REは、発信機用システムポーリン
グに応答した発信機Pが属するグループ(RAM13に
格納されている)について、グループ内の発信機Pに対
する状態情報返送命令を示す発信機用ポイントポーリン
グコマンドGAD(g)・CM1を送出し(S17
1)、グループ内における端末機器としての発信機Pの
番号を示す変数mを「0」にセットし(S172)、応
答した発信機Pのグループ内の番号mを発信機Pのアド
レスnに変換して格納する。つまり、m番の発信機Pの
発信機用個別応答タイミングが到来し、発信機Pからの
応答によるパルスを受けたとき(S173、S17
4)、そのときの変数mをそのグループの先頭アドレス
に加算したものを、応答した発信機Pのアドレスnとし
てRAM14に格納し(S175)、変数mを1インク
リメントし(S177)、変数mが最終値Mに達するま
で、上記動作S173〜S177を繰り返す(S17
6)。そして、発信機システムポーリングに応答した全
てのグループg(このグループgの番号はRAM13に
格納されている)に対する発信機ポイントポーリングが
終了したら(S178、S179)、リターンする。
【0080】発信機用ポイントポーリング(S250)
も、上記発信機用ポイントポーリング(S170)と同
様である。
【0081】図13は、上記実施例の火災受信機REに
おけるセレクティング(S190)の具体例を示すフロ
ーチャートである。
【0082】まず、受信機REは、発信機用ポイントポ
ーリング(S170)または通常ポイントポーリング
(S230)で応答し、RAM14に記憶されている発
信機Pまたはそれ以外の端末機器のアドレスのうち、先
頭から読み出したアドレスnを指定して状態情報返送命
令を示すセレクティングコマンドSAD(n)・CM0
を送出する(S191)。指定した(すなわちセレクテ
ィングで呼び出した)アドレスnの端末機器から受信が
あり、それが火災情報(火災現象の物理量変化に関する
信号、たとえば2種レベル信号や、発信機Pの動作信号
など火災動作に関する信号)であれば(S192、S1
94)、アドレスnが付与されている端末機器の種別I
DをRAM18から読み出す(S195)。
【0083】そして、火災情報がIDによる火災判別レ
ベルに達しており(たとえばIDが2種の感知器である
場合、2種の火災相当レベルの信号が出力されてお
り)、蓄積が不要であれば(S196、S197)、確
実に火災と判断されるので、アドレスnの端末機器は火
災が確定する。そのアドレスnの端末機器がシステムポ
ーリングやポイントポーリングに応答することを阻止す
る火災確定命令を示すコマンドSAD(n)・CM4を
RAM16にセットし(S198)、アドレスnの火災
信号によって制御すべき制御機器(連動させる被制御機
器が各端末機器毎に予め設定され、多信号型火災感知器
の場合はレベル信号のレベル毎に予め設定されている)
を、ROM13の連動テーブルから読み出し、それを機
器制御部ERCへ送出する(S199)。
【0084】そして、アドレスnの端末機器の状態をR
AM17へ格納し、表示部DPへその状態を表示する
(すなわち火災地区またはアドレスnを表示する)とと
もに、図示しない主音響装置を鳴動し(S191a)、
先頭のnをRAM14から消去する(S192a)。な
お、受信した火災情報が、その端末機器のIDに対応す
る火災判別レベルに達していなければ(S196)、不
要なレベルのオンオフに関する応答を停止させるレベル
停止命令SAD(n)・CM5をRAM16にセットし
(S195a)、ステップS191に進む。また蓄積を
必要とする場合には(S197)、蓄積開始をRAM1
0へ格納し(S196a)、ステップS191aに進
む。そして、RAM14内にアドレスnが残っていれ
ば、残ったアドレスnに対する処理が終了するまで、ス
テップS191〜S192aの動作を繰り返す(S19
3a)。
【0085】図14は、上記実施例における火災受信機
REによる制御割込処理(S210)の具体例を示すフ
ローチャートである。
【0086】まず、全端末機器に共通のコマンド(たと
えば復旧命令のコマンド)がRAM15に格納されてい
れば(S211)、その共通のコマンドを読み出し、そ
のコマンドを通常システムポーリングによって送出し
(S212)、送出されたコマンドをRAM15から消
去し(S213)、全端末機器に対するその他の共通コ
マンドがRAM15に残っていれば、コマンドの読出、
送出、消去を繰り返し(S214)、次に、アドレスに
よって指定された端末機器に対して送出する火災確定命
令やレベル停止命令等のコマンドをRAM16から読み
出し、そのコマンドをセレクティングによって送出し
(S215)、送出されたコマンドをRAM16から消
去し(S216)、端末機器を指定するその他のコマン
ドがRAM16に残っていれば、コマンドの読出、送
出、消去を繰り返す(S217)。
【0087】図15は、上記実施例の火災受信機REに
おける通常ポイントポーリング(S230)の具体例を
示すフローチャートである。
【0088】受信機REは、通常システムポーリング
(S130)に応答した発信機Pが属するグループにつ
いて、そのグループの端末機器に対して状態情報返送命
令を出すことを示す通常ポイントポーリングコマンドG
AD(g)・CM2を送出し(S231)、グループ内
における端末機器の番号を示す変数mを「0」にセット
し(S232)、応答したグループ内の端末機器の番号
mを端末機器のアドレスnに変換して格納する。つま
り、m番の端末機器の端末機器個別応答タイミングが到
来し、その端末機器から応答パルスを受けたとき(S2
33、S234)、そのときの変数mをそのグループの
先頭アドレスに加算したものを、セレクティングすべき
端末機器のアドレスnとしてRAM14に格納し、変数
mを1インクリメントし(S235、S237)、変数
mが最終値Mに達するまで、上記S233〜S237の
動作を繰り返し(S239)、リターンする。
【0089】図16は、上記実施例における火災受信機
REによる断線判別セレクティング(S290)の具体
例を示すフローチャートである。
【0090】まず、受信機REは、断線判別を行うべき
端末機器のアドレスL(アドレスnと同じものを使用す
るが、別個に格納する必要上から区別している)をRA
M19から読み出し、断線判別のために種別情報を要求
する断線判別セレクティングコマンドSAD(L)・C
M3を送出し(S291)、端末機器から信号を受信し
たときに(S292)、アドレスLの端末機器の種別I
DをRAM18から読み出し(S293)、アドレスL
の端末機器から受信した種別がRAM18から読み出し
た種別と一致しなければ(S294)、アドレスLの端
末機器から受信した種別をRAM18に格納し、アドレ
スLの端末機器の種別が変更されたことを表示部DPに
表示する(S295)。
【0091】そして、端末機器のアドレスLを1インク
リメントし(S296)、そのアドレスLが最終のアド
レスを越える値ENDになったときに、アドレスLを
「0」に戻す(S297、S298)。なお、端末機器
からの信号を所定時間内に受信しなければ(S29
9)、アドレスLの端末機器が接続異常であると判断
し、この旨をRAM17に格納し、アドレスLの端末機
器が接続異常である旨の信号(すなわち断線状態である
旨の信号)を表示部DPに送出する(S291a)。
【0092】図17は、上記実施例における火災受信機
REによる制御割込であって、任意に発生する制御割込
の具体例を示すフローチャートである。
【0093】火災受信機REによる制御割込は、操作部
OPからの入力情報を処理する動作が主であり、詳細に
は説明しないが、内部処理によってたとえば、火災感知
器の状態を格納して所定時間を計測し、火災感知器の蓄
積が完了した場合にも発生する。火災感知器の蓄積が完
了した場合(S261)、蓄積完了によって火災と確定
されたアドレスnの端末機器に対する火災確定命令のコ
マンドSAD(n)・CM4をRAM16にセットし、
そのアドレスnの端末機器に対応して連動制御されるべ
き被制御端末機器の情報を、ROM13の連動テーブル
から読み出し、機器制御部ERCへ動作命令の信号を送
出する(S265)。そして、アドレスnの端末機器の
状態をRAM17に格納するとともに、火災地区または
アドレスnを表示部DPに表示し(S266)、リター
ンする。
【0094】蓄積完了でない場合(S261)、操作部
OPからの入力による割込みなので、操作部OPから入
力情報を読み込み(S262)、システムを火災警報状
態から監視状態に戻す場合の火災復旧入力があれば(S
263)、RAM17内の全ての状態情報を監視状態に
戻すためにクリアし、火災復旧命令を示すコマンドSP
AD・CM4をRAM15へセットし、表示部DPの火
災表示を消去し、機器制御部ERCへ復旧信号を送出し
(S264)、リターンする。
【0095】また、操作部OPからの入力情報が、たと
えば、状態変化の所定時間を計測している蓄積状態に入
った端末機器(火災感知器)の蓄積を解除する蓄積復旧
入力であれば(S267)、RAM17内の全ての蓄積
中端末機器を監視状態に変更し、蓄積機能を有する端末
機器の蓄積を解除するためにRAM15に蓄積復旧命令
を示すコマンドSPAD・CM7をセットし(S26
8)、リターンする。
【0096】一方、操作部OPからの入力情報が、地区
音響の鳴動を停止する地区音響停止入力であれば(S2
69)、機器制御部ERCへ地区音響停止信号を送出し
(S261a)、リターンする。また、操作部OPから
の入力情報が、火災感知器等の端末機器の試験を開始す
る遠隔試験入力であれば(S262a)、操作部OPか
ら入力されたアドレスnの端末機器に対する遠隔試験命
令を示すコマンドSAD(n)・CM8を、RAM16
にセットし(S263a)、リターンする。さらに、操
作部OPからの入力情報が、端末機器の試験を自動的に
行う自動試験入力であれば(S264a)、全ての端末
機器に自動的に遠隔試験処理を実行させ、表示部DPに
試験結果を表示し(S265a)、リターンする。操作
部OPからの入力情報がその他の入力であれば、操作部
OPからの入力に応じた処理を行う(S266a)。
【0097】図18は、上記実施例における光電式煙感
知器Sが実行するシステム処理(図8に示すS330)
の具体例を示すフローチャートである。
【0098】受信機REから受けたコマンドが、システ
ムポーリングを示すコマンドSPADであり(S32
0)、状態変化情報を要求する状態情報返送命令CM2
であれば(S331)、現在の状態情報をRAM22か
ら読み出し、送出済の状態情報をRAM23から読み出
す(S332)。そして、両状態情報が不一致であれ
ば、光電式煙感知器Sの状態が変化したことを意味し、
ことのときにRAM24を参照し(S333、S33
4)、システムポーリング、ポイントポーリングに関し
て、レベル停止フラグや火災確定フラグ等の応答停止フ
ラグがなければ(S335)、この光電式煙感知器Sが
属するグループの番号gをRAM25から読み出し(S
336)、システムポーリングに対する応答タイミング
を示すスロット番号sを「0」にセットする(S33
7)。
【0099】このスロット番号sとグループ番号gとが
一致したときが(S338)、応答タイミングが到来し
たときであり、このときに応答パルスを送出し(S33
9)、受信機REに応答する。スロット番号sとグルー
プ番号gとが一致しなければ(S338)、その番号s
に対する送出タイミングがタイムアップしたときにスロ
ット番号を1インクリメントし(S331a、S332
a)、スロット番号sとグループ番号gとを照合する
(S338)。
【0100】一方、受信機REから受けたコマンドが、
状態情報返送命令CM2でなく(S331)、火災復旧
命令CM6であれば(S333a)、RAM22、2
3、24のそれぞれに格納されている現在の状態情報、
送出済の状態情報、各種フラグを消去し(S334
a)、リターンし、火災復旧命令CM6ではなければ
(S333a)、その他の命令に応じた処理を実行する
(S335a)。
【0101】図19は、上記実施例における光電式煙感
知器Sが実行するセンサ処理(S350)の具体例を示
すフローチャートである。
【0102】まず、現在の状態情報をRAM22から読
み出し、故障中でなく(S351、S352)、定常値
監視処理を行うことを示す定常値フラグが、RAM24
に格納されていなければ(S353、S354)、火災
判別処理を行う。火災判別処理は、発光ダイオードLD
にオン信号を送り(S355)、インターフェースIF
23からセンサレベルを読み込み、これをSLVとし
(S356)、ROM23に格納されている火災判別基
準を読み出し、上記SLVを火災判別基準と比較する
(S357)。この光電式煙感知器Sが多信号型である
場合、火災判別基準として1種から3種の複数の火災相
当レベルの基準値を有している。
【0103】この光電式煙感知器Sは、通常状態か、1
種火災状態か、2種火災状態か、3種火災状態かを判別
し、光電式煙感知器Sが検出した状態に変化があれば
(S358)、その現在の状態を示すデータDA(たと
えば1種相当レベル信号)をRAM22に格納し(S3
59)、次に定常値監視処理を行う定常値フラグをRA
M24に格納する(S351a)。
【0104】RAM24に定常値フラグが格納されてい
る場合には(S354)、火災判別処理を行わず、光電
式煙感知器Sの機能を確認するための定常値(通常状態
のノイズ光の量であって、汚れや劣化によって変動する
ノイズ光量)を検出し、定常値が所定の範囲内にあるか
を確認する定常値監視処理を行い(S352a)、範囲
外であれば異常と判別し、異常があれば(S353
a)、故障データをRAM22に格納し(S354
a)、RAM24に格納されている定常値フラグを消去
する(S355a)。
【0105】図20は、上記実施例における光電式煙感
知器Sが実行するポイント処理(S370)の具体例を
示すフローチャートである。
【0106】受信機REから受信したコマンドが、自己
の属するグループgを指定したポイントポーリングのコ
ードGAD(g)であり(S360)、状態変化情報を
要求する状態情報返送命令CM2であれば(S37
1)、現在の状態情報をRAM22から読み出し、送出
済の状態情報をRAM23から読み出す(S372)。
そして、両状態情報が不一致であれば、この光電式煙感
知器Sの状態が変化したことを意味し、この時に、RA
M24を参照し(S373、S374)、応答停止フラ
グが格納されていなければ(S375)、RAM22の
状態情報を受信機REに送出してもよい状態であるの
で、この光電式煙感知器Sのグループ内での番号mをR
AM25から読み出し(S376)、スロット番号sを
「0」にセットする(S377)。
【0107】このスロット番号sとグループ内番号mと
が一致したときに(S378)、応答パルスを受信機R
Eに送出し(S379)、受信機REに応答する。スロ
ット番号sとグループ内番号mとが一致しなければ(S
378)、そのスロット番号sに対する送出タイミング
がタイムアップしたときにスロット番号sを1インクリ
メントし(S371a、S372a)、スロット番号s
とグループ内の番号gとを照合する(S378)。一
方、受信機REから受けたコマンドが、CM2でなく
(S371)、その他の命令であれば、その命令に応じ
た処理を行う(S373a)。
【0108】図21は、上記実施例における光電式煙感
知器Sが実行するセレクティング処理(S390)の具
体例を示すフローチャートである。
【0109】受信機REから受けたコマンドが、火災感
知器Sのアドレスnを指定するコマンドSAD(n)で
あり(図8に示すS380)、セレクティングによる状
態情報返送命令CM0であれば(S391)、端末機器
のアドレスnをRAM25から読み出し、現在の状態情
報を示すデータDA(たとえば2種相当レベル信号)を
RAM22から読み出し、この光電式煙感知器Sの状態
変化を示すコードSAD(n)・DAを信号送受信部T
RX2から送出し(S392)、RAM23に送出済と
なったデータDAを格納する(S393)。受信機RE
から受けたコマンドが、状態情報返送命令CM0でなく
種別情報を要求するコマンドCM3(すなわち断線判別
セレクティング)であれば(S391、S394)、端
末機器のアドレスnをRAM25から読み出し、この感
知器Sの種別情報IDをROM22から読み出し、信号
送受信部TRX2から種別情報を示すコードSAD
(n)・IDを送出する(S395)。
【0110】一方、受信機REから受信したコマンド
が、火災確定命令CM4であれば(S396)、動作確
認灯LEDにオン信号を送ってLEDを点灯させるとと
もに(S397)、それ以降の状態情報に基づくシステ
ムポーリング、ポイントポーリングに関する受信機RE
への応答を停止する火災確定フラグをRAM24に格納
する(S398)。また、受信機REから受けたコマン
ドがレベル停止命令を示すコマンドCM5であれば(S
399)、停止されるべき状態のデータDA(たとえば
1種相当レベル信号)をRAM23から読み出し、その
状態に関してのみ、システムポーリング、ポイントポー
リングに関する受信機REへの応答を停止するレベル停
止フラグをRAM24に格納する(S391a)。
【0111】受信機REから受けたコマンドが、遠隔試
験命令を示すコマンドCM8であれば(S392a)、
試験フラグをRAM23に格納し(S393a)、試験
処理を行い(S394a)、その他の命令であれば、そ
の命令に応じた処理を行う(S395a)。
【0112】図22、図23は、上記実施例における発
信機Pが実行するシステム処理(S430)の具体例を
示すフローチャートである。
【0113】受信機REから受けたコマンドが、システ
ムポーリングのコマンドSPADであり(図9に示すS
420)、発信機Pのみに状態変化情報を要求する状態
情報返送命令CM1であれば(S431)、現在の状態
情報をRAM32から読み出し、送出済の状態情報をR
AM33から読み出し(S432)、両状態情報が不一
致であれば、その発信機Pの状態が変化したことを意味
し、RAM34を参照し(S433、S434)、シス
テムポーリング、ポイントポーリングに対する火災確定
フラグ等の応答停止フラグが格納されていなければ(S
435)、この発信機Pが属するグループの番号gをR
AM35から読み出し(S436)、システムポーリン
グに対する応答タイミングを示すスロット番号sを
「0」にセットする(S437)。
【0114】このスロット番号sとグループ番号gとが
一致したときに(S438)、応答パルスを送出し(S
439)、受信機REに応答する。スロット番号sとグ
ループ番号gとが不一致ならば(S438)、その番号
sに対する送出タイミングがタイムアップしたときに、
スロット番号sを1インクリメントし(S431a、S
432a)、スロット番号sとグループ番号gとを照合
する(S438)。
【0115】一方、受信機REから受けたコマンドが、
状態情報返送命令CM1でなく(S431)、火災復旧
命令CM6であれば(S433a)、RAM32、3
3、34にそれぞれ格納されている現在の状態情報、送
出済の状態情報、各種フラグを消去し(S434a)、
その他の命令であれば、その命令に応じた処理を行なう
(S435a)。
【0116】また、受信機REから受けたコマンドが、
火災復旧命令CM6でなく(S433a)、状態変化情
報を要求する状態情報返送命令CM2であれば(S43
6a)、現在の状態情報をRAM32から読み出し、送
出済の状態情報をRAM33から読み出す(S437
a)。そして、両状態情報が不一致であれば、この発信
機Pの状態が変化したことを意味し、この時に、RAM
34を参照し(S438a、S439a)、応答停止フ
ラグが格納されていなければ(S431b)、RAM3
5の状態情報を受信機REに送出してもよい状態である
ので、この発信機Pのグループ番号gと発信機番号pと
をRAM35から読み出し(S432b)、スロット番
号sを「0」にセットする(S433b)。
【0117】このスロット番号sとグループ番号gとが
一致したときに(S434b)、応答パルスを受信機R
Eに送出し(S435b)、受信機REに応答する。ス
ロット番号sとグループ番号gとが一致しなければ(S
434b)、そのスロット番号sに対する送出タイミン
グがタイムアップしたときにスロット番号sを1インク
リメントし(S436b、S437b)、スロット番号
sとグループ番号gとを照合する(S434b)。スロ
ット番号sとグループ番号gとが一致し、応答パルスを
受信機REに送出し(S434b、S435b)た後
に、スロット番号sと発信機番号pとが一致しなければ
(S438b)、そのスロット番号sに対する送出タイ
ミングがタイムアップしたときにスロット番号sを1イ
ンクリメントし(S431c、S432c)、スロット
番号sと発信機番号pとを照合し(S438b)、一致
したときに応答パルスを受信機REに送出する(S43
8b、S439b)。
【0118】一方、受信機REから受けたコマンドが、
CM2でなく(S436a)、その他の命令であれば、
その命令に応じた処理を行う(S433c)。
【0119】このシステム処理(S430)において、
発信機Pのみに状態変化情報を要求する状態情報返送命
令CM1に応答するだけでなく、通常の状態変化情報を
要求する状態情報返送命令CM2にも応答する場合、通
常、発信機Pは、発報と同時に火災確定となり、一旦、
火災確定するとその後は受信機RE応答できなくなるの
で、二重に応答するという不具合はない。
【0120】図24は、上記実施例における発信機Pが
実行する入力処理(S450)の具体例を示すフローチ
ャートである。
【0121】火災を発見した人が、発信機Pに設けられ
ている押しボタン式スイッチSWを操作すると、このス
イッチSWからスイッチ入力があり(S450)、この
ときに、スイッチSWの動作を示すデータDAをRAM
32に格納し(S451)、リターンする。
【0122】図25、図26は、上記実施例における発
信機Pが実行するポイント処理(S470)の具体例を
示すフローチャートである。
【0123】受信機REから受信したコマンドが、自己
の属するグループgを指定するポイントポーリングのコ
マンドGAD(g)であり(図9のS460)、発信機
Pのみに状態変化情報を要求する状態情報返送命令CM
1であれば(S471)、現在の状態情報をRAM32
から読み出し、送出済の状態情報をRAM33から読み
出す(S472)。そして、両状態情報が不一致であれ
ば、その発信機Pの状態が変化したことを意味し、RA
M34を参照し(S473、S474)、応答停止フラ
グがなければ(S475)、RAM32の状態情報は受
信機REに送出してよい情報であるので、この発信機P
のグループ内番号mをRAM35から読み出す(S47
6)とともに、スロット番号sを「0」にセットする
(S477)。
【0124】このスロット番号sとグループ内番号mと
が一致したときに(S478)、応答パルスを送出し
(S479)、受信機REに応答する。スロット番号s
とグループ内番号mとが一致しなければ(S478)、
その番号sに対する応答タイミングが終了したときに、
スロット番号を1インクリメントし(S471a、47
2a)、スロット番号sとグループ内番号gとを照合す
る(S478)。
【0125】また、受信機REから受けたコマンドが、
発信機Pのみに状態変化情報を要求する状態情報返送命
令CM1でなく(S471)、状態変化情報を要求する
状態情報返送命令CM2であれば(S476a)、現在
の状態情報をRAM32から読み出し、送出済の状態情
報をRAM33から読み出す(S477a)。そして、
両状態情報が不一致であれば、この発信機Pの状態が変
化したことを意味し、この時に、RAM34を参照し
(S478a、S479a)、応答停止フラグが格納さ
れていなければ(S471b)、RAM35の状態情報
を受信機REに送出してもよい状態であるので、この発
信機Pのグループ内番号mと発信機番号pとをRAM3
5から読み出し(S472b)、スロット番号sを
「0」にセットする(S473b)。
【0126】このスロット番号sとグループ内番号mと
が一致したときに(S474b)、応答パルスを受信機
REに送出し(S475b)、受信機REに応答する。
スロット番号sとグループ内番号mとが一致しなければ
(S474b)、そのスロット番号sに対する送出タイ
ミングがタイムアップしたときにスロット番号sを1イ
ンクリメントし(S476b、S477b)、スロット
番号sとグループ内番号mとを照合する(S474
b)。スロット番号sとグループ内番号mとが一致し、
応答パルスを受信機REに送出し(S474b、S47
5b)た後に、スロット番号sと発信機番号pとが一致
しなければ(S478b)、そのスロット番号sに対す
る送出タイミングがタイムアップしたときにスロット番
号sを1インクリメントし(S471c、S472
c)、スロット番号sと発信機番号pとを照合し(S4
78b)、一致するときに応答パルスを受信機REに送
出する(S478b、S479b)。
【0127】一方、受信機REから受けたコマンドが、
CM2でなく(S476a)、その他の命令であれば、
その命令に応じた処理を行う(S473c)。
【0128】図27は、上記実施例における発信機Pが
実行するセレクティング処理(S490)の具体例を示
すフローチャートである。
【0129】受信機REから受けたコマンドが、発信機
Pのアドレスnを指定するセレクティングコマンドSA
D(n)であり(S480)、セレクティングによる状
態情報返送命令CM0であれば(S491)、端末機器
のアドレスnをRAM35から読み出し、現在の状態情
報を示すデータDAをRAM32から読み出し、信号送
受信部TRX3からこの発信機Pの状態変化を示すコマ
ンドSAD(n)・DAを送出し(S492)、RAM
33に送出済となったデータDAを格納する(S49
3)。受信機REから受けたコマンドが、状態情報返送
命令CM0でなく種別情報を要求するコマンドCM3
(すなわち断線判別セレクティング)であれば(S49
1、S494)、端末機器のアドレスnをRAM35か
ら読み出し、この発信機Pの種別情報IDをROM32
から読み出し、種別情報を示すコマンドSAD(n)・
IDを、信号送受信部TRX3から送出する(S49
5)。
【0130】一方、受信機REから受信したコマンド
が、火災確定命令CM4であれば(S496)、応答灯
LEDにオン信号を送ってLEDを点灯させるとともに
(S497)、それ以降の状態情報に基づくシステムポ
ーリング、ポイントポーリングに関する応答を停止する
火災確定フラグをRAM34に格納する(S498)。
受信機REから受けたコマンドが、遠隔試験命令CM8
であれば(S491a)、試験フラグをRAM33に格
納し(S492a)、試験処理を行い(S493a)、
その他の命令であれば、その命令に応じた処理を行う
(S494a)。
【0131】なお、防排煙機器ER、火災感知器S、発
信機P等と同じ信号線に、ベルB等の制御系の端末機器
を接続し、これら制御系の端末機器にアドレスを付与す
るようにして、同様に情報収集や命令制御してもよい。
【0132】さらに、発信機、火災感知器、ガス漏れ検
知器等を包括して、「特定端末機器」と表現すれば、
「発信機用システムポーリング」の上位概念として、特
定端末機器を対象とした「特定端末機器用システムポー
リング」が考えられ、「発信機用ポイントポーリング」
の上位概念として、特定端末機器を対象とした「特定端
末機器用ポイントポーリング」が考えられる。また、
「発信機特別応答タイミング」、「発信機用グループ応
答タイミング」、「発信機用個別応答タイミング」、
「発信機用システムポーリング」、「発信機用ポイント
ポーリング」の上位概念は、それぞれ、「特定端末機器
特別応答タイミング」、「特定端末機器用グループ応答
タイミング」、「特定端末機器用個別応答タイミン
グ」、「特定端末機器用システムポーリング」、「特定
端末機器用ポイントポーリング」になる。
【0133】上記各実施例では、通常システムポーリン
グまたは通常ポイントポーリング中に特定端末機器特別
応答タイミングを設け、通常システムポーリングまたは
通常ポイントポーリングを実行中に、発信機等の特定機
器が動作したことを、受信部が迅速に把握できる。
【0134】上記実施例では、通常システムポーリン
グ、通常ポイントポーリングを行い、これら両ポーリン
グにおいて、「発信機特別応答タイミング」を設けてい
るが、通常システムポーリング、通常ポイントポーリン
グの一方のみに「発信機特別応答タイミング」を設ける
ようにしてもよい。また、上記実施例では、通常システ
ムポーリングと通常ポイントポーリングとを実行するよ
うにしているが、通常システムポーリングまたは通常ポ
イントポーリングを実行するようにしてもよく、通常シ
ステムポーリングのみを実行する場合には通常システム
ポーリングにおいて「発信機特別応答タイミング」を設
ければよく、通常ポイントポーリングのみを実行する場
合には通常ポイントポーリングにおいて「発信機特別応
答タイミング」を設ければよい。
【0135】また、「発信機特別応答タイミング」を設
けて、発信機が動作したことを検出した場合、上記実施
例のように、「特定端末機器用システムポーリング」、
「特定端末機器用ポイントポーリング」、「セレクティ
ング」を順次、実行してもよく、このようにする代わり
に、「特定端末機器用システムポーリング」を省略して
「特定端末機器用ポイントポーリング」、「セレクティ
ング」を実行するようにしてもよく、「特定端末機器用
システムポーリング」の次に「セレクティング」を実行
して「特定端末機器用ポイントポーリング」を省略する
ようにしてもよい。
【0136】つまり、発信機、火災感知器等の複数の端
末機器が受信部に接続され、上記各端末機器にアドレス
が付与され、状態が変化した上記端末機器を検出する火
災報知設備において、複数の端末機器を複数のグループ
に分け、同一グループ内の1つ以上の端末機器が受信部
に同時に応答する端末機器用グループ応答タイミングを
グループ毎に設定し、この端末機器用グループ応答タイ
ミングをグループ毎に異ならせ、端末機器の状態が変化
すると、この状態が変化した端末機器が属するグループ
の端末機器用グループ応答タイミング時に、状態が変化
した端末機器が受信部に応答する通常システムポーリン
グを実行する通常システムポーリング手段と、通常シス
テムポーリングにおいて受信部に応答したグループに属
する端末機器を呼び出し、この端末機器から受信部が所
定情報を収集するセレクティングを実行するセレクティ
ング手段と、端末機器のうちの特定端末機器を少なくと
も1つのグループに分け、1つ以上の特定端末機器が同
時に応答し、しかも端末機器用グループ応答タイミング
とは異なるタイミングで設定されている特定端末機器特
別応答タイミングが、通常システムポーリングの中に設
定され、特定端末機器特別応答タイミングで受信部に応
答があったときに、直ちに、状態が変化した特定端末機
器を検出する特定端末機器検出手段とを有するようにし
てもよい。
【0137】また、端末機器が受信部に個別に応答する
端末機器用個別応答タイミングを設定し、この端末機器
用個別応答タイミングを端末機器毎に異ならせ、端末機
器の状態が変化すると、この状態が変化した端末機器が
自己の応答するタイミング時に受信部に応答する通常ポ
イントポーリングを実行する通常ポイントポーリング手
段と、通常ポイントポーリングにおいて受信部に応答し
た端末機器を呼び出し、この端末機器から受信部が所定
情報を収集するセレクティングを実行するセレクティン
グ手段と、端末機器のうちの特定端末機器を少なくとも
1つのグループに分け、1つ以上の特定端末機器が同時
に応答し、しかも端末機器用個別応答タイミングとは異
なるタイミングで設定されている特定端末機器特別応答
タイミングが、通常ポイントポーリングの中に設定さ
れ、特定端末機器特別応答タイミングで受信部に応答が
あったときに、直ちに、状態が変化した特定端末機器を
検出する特定端末機器検出手段とを有するようにしても
よい。
【0138】上記の場合、上記特定端末機器検出手段
は、特定端末機器を複数のグループに分け、同一グルー
プ内の1つ以上の特定端末機器が受信部に同時に応答す
る特定端末機器用グループ応答タイミングをグループ毎
に設定し、これら特定端末機器用グループ応答タイミン
グをグループ毎に異ならせ、特定端末機器の状態が変化
すると、この状態が変化した特定端末機器が属するグル
ープの特定端末機器用グループ応答タイミング時に、状
態が変化した特定端末機器が受信部に応答する特定端末
機器用システムポーリングを実行する特定端末機器用シ
ステムポーリング手段と、この特定端末機器用システム
ポーリングにおいて受信部に応答した特定端末機器が属
するグループ内の各特定端末機器が受信部に個別に応答
する特定端末機器用個別応答タイミングを設定し、この
特定端末機器用個別応答タイミングを特定端末機器毎に
異ならせ、特定端末機器の状態が変化すると、この状態
が変化した特定端末機器が自己の応答するタイミング時
に受信部に応答する特定端末機器用ポイントポーリング
を実行する特定端末機器用ポイントポーリング手段とで
構成され、上記セレクティング手段は、特定端末機器用
ポイントポーリングにおいて受信部に応答した特定端末
機器を呼び出し、この特定端末機器から受信部が所定情
報を収集する手段であるようにしてもよい。
【0139】また、上記特定端末機器検出手段は、特定
端末機器を複数のグループに分け、同一グループ内の1
つ以上の特定端末機器が受信部に同時に応答する特定端
末機器用グループ応答タイミングをグループ毎に設定
し、これら特定端末機器用グループ応答タイミングをグ
ループ毎に異ならせ、特定端末機器の状態が変化する
と、この状態が変化した特定端末機器が属するグループ
の特定端末機器用グループ応答タイミング時に、状態が
変化した特定端末機器が受信部に応答する特定端末機器
用システムポーリングを実行する特定端末機器用システ
ムポーリング手段によって構成され、上記セレクティン
グ手段は、特定端末機器用システムポーリングにおいて
受信部に応答したグループに属する特定端末機器を呼び
出し、この特定端末機器から受信部が所定情報を収集す
る手段であるとしてもよい。
【0140】さらに、上記特定端末機器検出手段は、特
定端末機器が受信部に個別に応答する特定端末機器用個
別応答タイミングを設定し、この特定端末機器用個別応
答タイミングを特定端末機器毎に異ならせ、特定端末機
器の状態が変化すると、この状態が変化した特定端末機
器が自己の応答するタイミング時に受信部に応答する特
定端末機器用ポイントポーリングを実行する特定端末機
器用ポイントポーリング手段によって構成され、上記セ
レクティング手段は、特定端末機器用ポイントポーリン
グにおいて受信部に応答した特定端末機器を呼び出し、
この特定端末機器から受信部が所定情報を収集する手段
であるとしてもよい。
【0141】上記のようにしても発信機が押されたこと
等を受信部が迅速に把握できる。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、たとえば大規模の火災
報知設備においても、発信機等の特定端末機器が動作し
たときに、その発信機等からの火災情報を受信部が迅速
に把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図2】上記実施例を適用する火災報知設備の配線図で
ある。
【図3】上記実施例における別の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図4】上記実施例における火災受信機REの一例と、
その受信機REに接続される機器の例とを示すブロック
図である。
【図5】上記実施例における光電式煙感知器Sを示すブ
ロック図である。
【図6】上記実施例における発信機Pを示すブロック図
である。
【図7】上記実施例における火災受信機REの基本動作
を示すフローチャートである。
【図8】上記実施例における端末機器の1つである光電
式煙感知器Sの基本動作を示すフローチャートである。
【図9】上記実施例において、発信機Pの基本動作を示
すフローチャートである。
【図10】上記実施例の火災受信機REにおける通常シ
ステムポーリング(S130)の具体例を示すフローチ
ャートである。
【図11】上記実施例の火災受信機REにおける発信機
用システムポーリング(S150)の具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】上記実施例の火災受信機REにおける発信機
用ポイントポーリング(S170)の具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図13】上記実施例の火災受信機REにおけるセレク
ティング(S190)の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図14】上記実施例における火災受信機REによる制
御割込処理(S210)の具体例を示すフローチャート
である。
【図15】上記実施例の火災受信機REにおける通常ポ
イントポーリング(S230)の具体例を示すフローチ
ャートである。
【図16】上記実施例における火災受信機REによる断
線判別セレクティング(S290)の具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図17】上記実施例における火災受信機REによる制
御割込であって、任意に発生する制御割込の具体例を示
すフローチャートである。
【図18】上記実施例における光電式煙感知器Sが実行
するシステム処理(図8に示すS330)の具体例を示
すフローチャートである。
【図19】上記実施例における光電式煙感知器Sが実行
するセンサ処理(S350)の具体例を示すフローチャ
ートである。
【図20】上記実施例における光電式煙感知器Sが実行
するポイント処理(S370)の具体例を示すフローチ
ャートである。
【図21】上記実施例における光電式煙感知器Sが実行
するセレクティング処理(S390)の具体例を示すフ
ローチャートである。
【図22】上記実施例における発信機Pが実行するシス
テム処理(S430)の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図23】上記実施例における発信機Pが実行するシス
テム処理(S430)の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図24】上記実施例における発信機Pが実行する入力
処理(S450)の具体例を示すフローチャートであ
る。
【図25】上記実施例における発信機Pが実行するポイ
ント処理(S470)の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図26】上記実施例における発信機Pが実行するポイ
ント処理(S470)の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図27】上記実施例における発信機Pが実行するセレ
クティング処理(S490)の具体例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
RE…火災受信機、 P…発信機、 S…火災感知器、 L1…信号線、 L2…地区音響接続線、 L3…防排煙接続線、 L4…表示機接続線、 OP…操作部、 DP…表示部、 ER…防排煙機器、 ERC…機器制御部、 SPAD・CM1…発信機用システムポーリングのコマ
ンド、 SPAD・CM2…通常システムポーリングのコマン
ド、 GAD(g)・CM1…グループgの発信機用ポイント
ポーリングのコマンド、 GAD(g)・CM2…グループgの通常ポイントポー
リングのコマンド、 SAD(n)・CM0…アドレスn端末機器用セレクテ
ィングのコマンド、 SAD(L)・CM3…アドレスL端末機器用断線判別
用セレクティングのコマンド、 SAD(n)・CM4…アドレスn端末機器用火災確定
のコマンド、 SAD(n)・CM5…アドレスn端末機器用レベル停
止のコマンド、 SAD(n)・CM6…アドレスn端末機器用火災復旧
のコマンド、 SAD(n)・CM7…アドレスn端末機器用蓄積復旧
のコマンド、 SAD(n)・CM8…アドレスn端末機器用遠隔試験
のコマンド、 SAD(n)・ID…アドレスn端末機器用種別情報I
D送出コマンド、 SAD(n)・DA…アドレスn端末機器が火災受信機
に送るデータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 26/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信機、火災感知器等の複数の端末機器
    が受信部に接続され、上記各端末機器にアドレスが付与
    され、状態が変化した上記端末機器を検出する火災報知
    設備において、 上記複数の端末機器を複数のグループに分け、同一グル
    ープ内の1つ以上の上記端末機器が上記受信部に同時に
    応答する端末機器用グループ応答タイミングを上記グル
    ープ毎に設定し、この端末機器用グループ応答タイミン
    グを上記グループ毎に異ならせ、上記端末機器の状態が
    変化すると、この状態が変化した端末機器が属するグル
    ープの端末機器用グループ応答タイミング時に、上記状
    態が変化した端末機器が上記受信部に応答する通常シス
    テムポーリングを実行する通常システムポーリング手段
    と;この通常システムポーリングの上記端末機器用グル
    ープ応答タイミングにおいて上記受信部に応答した端末
    機器が属するグループ内の各端末機器が上記受信部に個
    別に応答する端末機器用個別応答タイミングを設定し、
    この端末機器用個別応答タイミングを上記端末機器毎に
    異ならせ、上記端末機器の状態が変化すると、この状態
    が変化した端末機器が自己の応答するタイミング時に上
    記受信部に応答する通常ポイントポーリングを実行する
    通常ポイントポーリング手段と;上記通常ポイントポー
    リングにおいて上記受信部に応答した上記端末機器を呼
    び出し、この端末機器から上記受信部が所定情報を収集
    するセレクティングを実行するセレクティング手段と;
    上記端末機器のうちの特定端末機器を少なくとも1つの
    グループに分け、1つ以上の上記特定端末機器が同時に
    応答し、しかも上記端末機器用グループ応答タイミング
    および上記端末機器用個別応答タイミングとは異なるタ
    イミングで設定されている特定端末機器特別応答タイミ
    ングが、上記通常システムポーリング、上記通常ポイン
    トポーリングの少なくとも一方の中に設定され、上記特
    定端末機器特別応答タイミングで上記受信部に応答があ
    ったときに、直ちに、状態が変化した特定端末機器を検
    出する特定端末機器検出手段と;を有することを特徴と
    する火災報知設備。
  2. 【請求項2】 発信機、火災感知器等の複数の端末機器
    が受信部に接続され、上記各端末機器にアドレスが付与
    され、状態が変化した上記端末機器を検出する火災報知
    設備において、 上記複数の端末機器を複数のグループに分け、同一グル
    ープ内の1つ以上の上記端末機器が上記受信部に同時に
    応答する端末機器用グループ応答タイミングを上記グル
    ープ毎に設定し、この端末機器用グループ応答タイミン
    グを上記グループ毎に異ならせ、上記端末機器の状態が
    変化すると、この状態が変化した端末機器が属するグル
    ープの端末機器用グループ応答タイミング時に、上記状
    態が変化した端末機器が上記受信部に応答する通常シス
    テムポーリングを実行する通常システムポーリング手段
    と;上記通常システムポーリングにおいて上記受信部に
    応答したグループに属する端末機器を呼び出し、この端
    末機器から上記受信部が所定情報を収集するセレクティ
    ングを実行するセレクティング手段と;上記端末機器の
    うちの特定端末機器を少なくとも1つのグループに分
    け、1つ以上の上記特定端末機器が同時に応答し、しか
    も上記端末機器用グループ応答タイミングとは異なるタ
    イミングで設定されている特定端末機器特別応答タイミ
    ングが、上記通常システムポーリングの中に設定され、
    上記特定端末機器特別応答タイミングで上記受信部に応
    答があったときに、直ちに、状態が変化した特定端末機
    器を検出する特定端末機器検出手段と;を有することを
    特徴とする火災報知設備。
  3. 【請求項3】 発信機、火災感知器等の複数の端末機器
    が受信部に接続され、上記各端末機器にアドレスが付与
    され、状態が変化した上記端末機器を検出する火災報知
    設備において、 上記端末機器が上記受信部に個別に応答する端末機器用
    個別応答タイミングを設定し、この端末機器用個別応答
    タイミングを上記端末機器毎に異ならせ、上記端末機器
    の状態が変化すると、この状態が変化した端末機器が自
    己の応答するタイミング時に上記受信部に応答する通常
    ポイントポーリングを実行する通常ポイントポーリング
    手段と;上記通常ポイントポーリングにおいて上記受信
    部に応答した上記端末機器を呼び出し、この端末機器か
    ら上記受信部が所定情報を収集するセレクティングを実
    行するセレクティング手段と;上記端末機器のうちの特
    定端末機器を少なくとも1つのグループに分け、1つ以
    上の上記特定端末機器が同時に応答し、しかも上記端末
    機器用個別応答タイミングとは異なるタイミングで設定
    されている特定端末機器特別応答タイミングが、上記通
    常ポイントポーリングの中に設定され、上記特定端末機
    器特別応答タイミングで上記受信部に応答があったとき
    に、直ちに、状態が変化した特定端末機器を検出する特
    定端末機器検出手段と;を有することを特徴とする火災
    報知設備。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記特定端末機器検出手段は、 上記特定端末機器を複数のグループに分け、同一グルー
    プ内の1つ以上の上記特定端末機器が上記受信部に同時
    に応答する特定端末機器用グループ応答タイミングを上
    記グループ毎に設定し、これら特定端末機器用グループ
    応答タイミングを上記グループ毎に異ならせ、上記特定
    端末機器の状態が変化すると、この状態が変化した特定
    端末機器が属するグループの上記特定端末機器用グルー
    プ応答タイミング時に、上記状態が変化した特定端末機
    器が上記受信部に応答する特定端末機器用システムポー
    リングを実行する特定端末機器用システムポーリング手
    段と;この特定端末機器用システムポーリングにおいて
    上記受信部に応答した特定端末機器が属するグループ内
    の各特定端末機器が上記受信部に個別に応答する特定端
    末機器用個別応答タイミングを設定し、この特定端末機
    器用個別応答タイミングを上記特定端末機器毎に異なら
    せ、上記特定端末機器の状態が変化すると、この状態が
    変化した特定端末機器が自己の応答するタイミング時に
    上記受信部に応答する特定端末機器用ポイントポーリン
    グを実行する特定端末機器用ポイントポーリング手段
    と;で構成され、 上記セレクティング手段は、上記特定端末機器用ポイン
    トポーリングにおいて上記受信部に応答した上記特定端
    末機器を呼び出し、この特定端末機器から上記受信部が
    所定情報を収集する手段であることを特徴とする火災報
    知設備。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記特定端末機器検出手段は、 上記特定端末機器を複数のグループに分け、同一グルー
    プ内の1つ以上の上記特定端末機器が上記受信部に同時
    に応答する特定端末機器用グループ応答タイミングを上
    記グループ毎に設定し、これら特定端末機器用グループ
    応答タイミングを上記グループ毎に異ならせ、上記特定
    端末機器の状態が変化すると、この状態が変化した特定
    端末機器が属するグループの上記特定端末機器用グルー
    プ応答タイミング時に、上記状態が変化した特定端末機
    器が上記受信部に応答する特定端末機器用システムポー
    リングを実行する特定端末機器用システムポーリング手
    段によって構成され、 上記セレクティング手段は、上記特定端末機器用システ
    ムポーリングにおいて上記受信部に応答したグループに
    属する特定端末機器を呼び出し、この特定端末機器から
    上記受信部が所定情報を収集する手段であることを特徴
    とする火災報知設備。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記特定端末機器検出手段は、 上記特定端末機器が上記受信部に個別に応答する特定端
    末機器用個別応答タイミングを設定し、この特定端末機
    器用個別応答タイミングを上記特定端末機器毎に異なら
    せ、上記特定端末機器の状態が変化すると、この状態が
    変化した特定端末機器が自己の応答するタイミング時に
    上記受信部に応答する特定端末機器用ポイントポーリン
    グを実行する特定端末機器用ポイントポーリング手段に
    よって構成され、 上記セレクティング手段は、上記特定端末機器用ポイン
    トポーリングにおいて上記受信部に応答した上記特定端
    末機器を呼び出し、この特定端末機器から上記受信部が
    所定情報を収集する手段であることを特徴とする火災報
    知設備。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記特定端末機器は、発信機、火災感知器、ガス検知器
    のうち、少なくとも1つであることを特徴とする火災報
    知設備。
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