JP3294753B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3294753B2
JP3294753B2 JP01740896A JP1740896A JP3294753B2 JP 3294753 B2 JP3294753 B2 JP 3294753B2 JP 01740896 A JP01740896 A JP 01740896A JP 1740896 A JP1740896 A JP 1740896A JP 3294753 B2 JP3294753 B2 JP 3294753B2
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晴充 牧園
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右方向への揺動
操作で車体の操向制御を行い、前後方向への揺動操作で
車体の前端に備えた刈取前処理部の昇降制御を行う単一
の操作レバーを備えたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成されたコンバイ
ンとして実開昭57‐118431号公報に示されるも
のが存在し、この従来例では、操作レバーの左右方向へ
の操作で車体の左右に備えたクローラ操向装置の駆動系
を操作して操向方向の制御を行い、該操作レバーの前後
方向への操作で油圧シリンダを操作して刈取前処理部を
昇降制御を行うよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例は、作
業時において操作頻度の高い操向制御と刈取前処理部の
昇降制御とを単一の操作レバーの無理のない操作で行え
るものであり、2種の制御を行う際にも操作レバーを握
り換える等の手間が掛からず良好な感覚を得るよう構成
されている。又、このように単一の操作レバーの操作で
複数の制御を可能にするための系を、スイッチ、電動ア
クチュエータ等を備えて電気的な作動を行う制御系に構
成することも可能であるが、小型のコンバイン等、低廉
な価格で販売される機種ではコストの上昇を抑える面か
らも単一の操作レバーの操作で2種の制御を機械的な作
動で可能にするものも望まれている。
【0004】又、単一の操作レバーの左右方向への操作
で車体の操向制御を行う系に操作レバーの作動力を伝
え、この単一の操作レバーの前後方向への操作で刈取前
処理の昇降を行う系に操作レバーの作動力を伝えるよう
機械式の系を形成するに、操作レバーの下端部の決まっ
た位置から前述した2方向への作動力を取出すものを想
定すると、この下端部は左右方向に作動すると同時に前
後方向にも作動するので、比較的狭い領域に2方向への
作動力を取出すための部材を配置し、しかも、取出した
作動力を昇降制御系、あるいは、昇降制御系に伝える部
材を配置する必要から複雑化を招き改善の余地がある。
【0005】本発明の目的は、単一の操作レバーで車体
の操向制御と刈取前処理部の昇降制御とを機械的な作動
で可能にするコンバインを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、左右方向への揺動操作
で車体の操向制御を行い、前後方向への揺動操作で車体
の前端に備えた刈取前処理部の昇降制御を行う単一の操
作レバーを備えたコンバインにおいて、前記操作レバー
の左右方向への揺動を許す第1軸芯と、前記操作レバー
の前後方向への揺動を許す第2軸芯とを上下高さを異な
らせて形成すると共に、操作レバーの前後方向への揺動
操作時に前記第2軸芯周りで回動操作される筒状部材を
該第2軸芯と同軸芯上に備え、又、前記操作レバーの左
右方向への揺動操作時に第2軸芯に沿う方向へ移動自在
な軸状部材を前記筒状部材に内嵌状態に備え、筒状部材
の回動力を刈取前処理部の昇降を行う昇降制御部に伝え
る昇降用の連動機構と、軸状部材の移動力を車体の操向
を行う操向制御部に伝える操向用の連動機構とを備えて
いる点にあり、その作用は次の通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、前記
昇降用の連動機構にロッド材を用い、前記操向用の連動
機構にロッド材を用いると共に、夫々のロッド材からの
操作力で揺動作動する一対の揺動部材を単一の保持部材
に支持し、この保持部材を車体フレームに支持してある
点にあり、その作用は次の通りである。
【0008】
【0009】本発明の第3の特徴(請求項3)は、前記
操作レバーの前後方向への揺動操作時に前記筒状部材と
前記軸状部材とを一体回転させ、前記操作レバーの左右
方向への揺動操作時に軸状部材のみを左右方向に作動さ
せる連動構造を形成すると共に、軸状部材の端部に該軸
状部材の回動を許容しながら軸芯方向への移動量を前記
連動機構に伝える中間連動部を形成してある点にあり、
その作用は次の通りである。
【0010】〔作用〕 上記第1の特徴によると、操作
レバーを左右方向に操作した場合には、第1軸芯周りで
該操作レバーが揺動すると同時に第2軸芯に沿って軸状
部材が移動し、この移動力が操向用の連動機構を介して
操向制御部に伝えられものとなり、又、操作レバーを前
後方向に操作した場合には、第2軸芯周りで操作レバー
が揺動すると同時に筒状部材が第2軸芯周りで回動し、
この回動力が昇降用の連動機構を介して昇降制御部に伝
えられるものとなる。つまり、この構成では操作レバー
の左右方向への操作を軸状部材の左右移動に変換し、操
作レバーの前後方向への操作を筒状部材の回転に変換し
て取出すので、操作レバーの2種の方向への作動力を該
操作レバーの下端部から直接取出すものと比較して、部
材の集中配置を解消して操作レバーの下端部から離間し
た位置に夫々の方向への作動力を取出す部材を分散して
配置することが可能となる。
【0011】上記第2の特徴によると、操作レバーを左
右方向に操作した場合には、ロッド材からの操作力で揺
動部材が揺動作動し、操作レバーを前後方向に操作した
場合には、ロッドからの操作力で揺動部材が揺動作動す
るものとなる。又、夫々の揺動部材が単一の保持部材に
支持されているので、支持系の部材の部品数の低減が可
能になると同時に、揺動部材夫々の相対位置が維持さ
れ、更に、これらの揺動部材を支持する保持部材が車体
フレームに対して支持されているので、夫々のロッド材
の端部を支持する位置の変化が少なく、操向制御用の揺
動部材と操向制御部との相対位置関係、及び、昇降制御
用の揺動部材と昇降制御部との相対位置関係が維持され
る。
【0012】
【0013】上記第3の特徴によると、操作レバーを左
右方向に操作した場合には、軸状部材が左右方向に作動
し、この作動力が中間連動部を介して連動機構に伝えら
れるものとなる。又、この中間連動部は、操作レバーを
前後方向に操作して軸状部材が回動した際にも該軸状部
材の回動を許容しながら軸芯方向への移動量を連動機構
に伝え得るので、操作レバーの前後方向への操作時に筒
状部材と軸状部材との一体的な回動を許すものとなり、
筒状部材の回動時に軸状部材の回動を阻止するための特
別の構造を採用せずに済む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、左右のクロー
ラ走行装置A,Aを有した走行車体1の前部に植立穀稈
を引き起こす引起し装置2、植立穀稈の株元を切断する
刈取装置3、刈取穀稈を搬送する搬送装置4夫々を有し
た刈取前処理部Bを油圧シリンダ5の駆動で昇降操作自
在に備えると共に、該走行車体1に対して、刈取前処理
部Bからの刈取穀稈がそのフィードチェーン6に供給さ
れる脱穀装置Cと、この脱穀装置Cからの穀粒を貯留す
るグレンタンクDとを搭載し、又、刈取前処理部Bの右
側に並列する位置に運転座席7と操縦塔Eとを備えた運
転部を配置してコンバインを構成する。
【0016】前記脱穀装置Cはフィードチェーン6で挟
持搬送される刈取穀稈を回転作動する扱胴(図示せず)
で扱処理して穀粒を選別回収すると共に、回収した穀粒
を揚送装置8を介して前記グレンタンクDに送り込み、
又、脱穀処理後の排ワラを装置後端の排ワラカッター9
で細断放出するよう構成されている。前記グレンタンク
Dには、貯留した穀粒を後方に送る底スクリュー10を
備えると共に、この底スクリュー10からの穀粒をグレ
ンタンク外に送り出すよう底スクリュー10からの穀粒
を上方に送る縦スクリュー11と、この縦スクリュー1
1からの穀粒を横方向に送る横スクリュー12とで成る
穀粒搬出装置を備え、この穀粒搬出装置は縦スクリュー
11の上端部に対して縦軸芯周りで回動自在、かつ、そ
の先端部を昇降自在に横スクリュー12を備えている。
【0017】又、このコンバインではクローラ走行装置
Aの系に対して刈取前処理部B、脱穀装置C、グレンタ
ンクD、運転部等の車体系を電動モータ(図示せず)の
駆動力で横方向に移動自在に構成して、グレンタンクD
に貯留される穀粒の重量の増大時には、クローラ走行装
置Aの系に対して車体系を適当な量だけ横方向にシフト
することで左右方向の重量バランスを改善すると同時
に、左右のクローラ走行装置Aに対して均等な車重を作
用させて走行性能を高く維持するよう構成してあり(横
方向へのシフト構造は詳述せず)、更に、この車体系に
対して刈取前処理部Bを電動モータ(図示せず)の駆動
力で横方向にスライド移動自在に構成して車体に対する
刈取位置を調節できるようにも構成してある(横方向へ
のスライド移動構造は詳述せず)。
【0018】前記運転座席7の下部位置の空間にはエン
ジン、ラジエータ(図示せず)を配置してあり、図2に
示すように、運転部は走行車体1を構成する車体フレー
ム15の右側部から前方に延設したステップフレーム1
5Aの上面に形成され、このステップフレーム15Aの
上面に板状材16を張設してステップを形成し、又、運
転座席7の左側部には、走行速度を設定する変速レバー
17、及び、各種の操作レバーを備えた操作パネル部1
8を形成し、運転座席7の前方位置に前記操縦塔Eを配
置し、ステップの前部には走行クラッチペダル19を備
えている。
【0019】図3〜図7に示すように、前記操縦塔Eは
平面視で、その中央部が滑らかな円弧状に前方に突出す
るよう前面が成形されると共に、この前面部に前照灯2
0を備え、この操縦塔Eの上面のパネル面21の上方位
置にはアーチ状の握り部22が形成されている。更に、
パネル面21には車体1の操向操作、及び、刈取前処理
部Bを昇降操作する単一の操縦レバー23を備えると共
に、エンジン回転数、燃料の残量等を示すメータ部24
と、エンジンの始動と電気機器を機能させるキースイッ
チ25と、クローラ走行装置Aの系に対して車体系を左
右にシフトさせるシフトスイッチ26と、この車体系に
対して前記刈取前処理部Bを横方向にスライド移動させ
るスライドスイッチ27と、扱深さを維持するため刈取
前処理部Bからの刈取穀稈を脱穀装置Cのフィードチェ
ーン6に受け渡す位置を変更する自動扱深さ調節スイッ
チ28と、任意の扱深さを得るための手動扱深さ調節ス
イッチ29と、圃場の植立した穀稈列に追従して車体1
を自動的に走行させる制御を可能にする自動方向制御ス
イッチ30と、複数の制御を可能にするコンビネーショ
ンスイッチ31とを備えている。尚、操縦レバー23は
請求項1における、操作具に対応する。
【0020】又、操縦塔Eは該操縦塔Eを構成するフレ
ーム体Fと上部の握り部22とを一体的に形成してい
る。つまり、フレーム体Fは丸棒状で鉄製の単一素材で
成り、その握り部22の両端を下方に向けて屈曲した縦
姿勢の支柱部32と、この支柱部32の下端を後方に屈
曲して前記ステップフレーム15Aの前端位置にボルト
33により連結固定した連結部34とを備えて構成され
(図4を参照)、このフレーム体Fに対して前記操縦レ
バー23の支持部が形成されると共に、この支持部を覆
うカバー体35を備えている。又、カバー体35は操縦
塔Eの後面側を覆う状態でフレーム体Fの支柱部32に
スポット溶接される固定部35Aと、この固定部35A
の前方側を覆う状態と開放する状態とに切換自在な着脱
部35Bとで構成され、この着脱部35Bはノブ付きボ
ルト62の取外しによって開放が可能になりノブ付きボ
ルト62の締め付けで覆う状態を維持する。
【0021】図5に示すように、フレーム体Fを構成す
る左右の支柱部32同士に亘って横向き水平姿勢の軸芯
Xと同軸芯上に筒状で、かつ、中間部を分離して支持プ
レート38で連結した分割構造の筒状部材39を軸芯X
周りで回動自在に支持すると共に、この筒状部材39に
対して同軸芯に内嵌する状態で、該筒状部材38と相対
回転自在、かつ、軸芯X方向に偏位自在な軸状部材40
を備えている。又、図8(イ),(ロ)、図9に示すよ
うに、支持プレート38は筒状部材39の分離部位を開
放するよう切欠いた部材を該筒状部材39の上方位置か
ら下面に連結する状態で回り込んで上方に到るよう側面
視で「U」字状に成形され、この支持プレート38の上
下の部材に挟み込まれる状態で前記操縦レバー23を、
前記軸芯Xより上方位置に配置される前後向き姿勢の支
軸41の軸芯Y周りで横方向に揺動自在に支持し、この
操縦レバー23の下端と軸状部材40とをピン42を介
して係合してある。尚、軸芯Xが請求項1における第2
軸芯に相当し、軸芯Yが請求項1における第1軸芯に相
当する。
【0022】更に、前記支軸41の軸芯Y周りで揺動自
在に構成した一対の戻しアーム43を支持プレート38
に形成したストッパー44との接当で中立姿勢に保持可
能に構成すると共に、この戻しアーム43と前記ピン4
2とを接当可能に構成し、夫々の戻しアーム43の揺動
端同士をバネ45で引っ張り方向に付勢することで操縦
レバー23が非操作状態にある場合には図8(イ)に示
す如く、一対の戻しアーム43がバネ45の付勢力でス
トッパー44に接触した状態でピン42を挟み込んで軸
状部材40を中立位置に保持するものとなっている。
【0023】図3に示すように、運転部の左側位置には
左右のクローラ走行装置Aに対して伝えられる動力を変
速するミッションケース46が配置され、このミッショ
ンケース46の上部前面にはバルブブロック47を備え
ている。このバルブブロック47にはミッションケース
46に内蔵した操向クラッチ(図示せず)を操作する操
向バルブ48と刈取前処理部Bの昇降を行う前記油圧シ
リンダ5を制御する昇降制御バルブ49とを内蔵し、こ
れらのバルブ48,49と操縦レバー23との連係を以
下に詳述する。
【0024】図4、図8(イ),(ロ)、図10に示す
ように、前記筒状部材39の左側端部にアーム51を設
け、前記ステップフレーム15Aの側面に備えた第1ブ
ラケット52の前部に前後向き姿勢の揺動軸芯回りで揺
動自在にクランク状部材53を設け、このクランク状部
材53の一端とアーム51との間に亘って第1押し引き
ロッド54を連結し、このクランク状部材53の他端と
前記昇降制御バルブ49の操作アーム49Aとの間に亘
って第2押し引きロッド55を連結し、又、軸状部材4
0の左側端部に逆「U」字状の係合片56を連結し、操
縦塔Eの左側に設けた第2ブラケット57の下部と前記
第1ブラケット52との間に後方下がりの傾斜姿勢の軸
芯と同軸芯で回動自在に回動ロッド58を備え、この回
動ロッド58の上端位置に前記係合片56に係合する係
合アーム59を固設し、この回動ロッド58の下端位置
に揺動アーム60を固設し、この揺動アーム60と前記
操向バルブ48の操作アーム48Aとの間に亘って中間
ロッド61を連結してある。
【0025】尚、操向バルブ48で操向制御部が構成さ
れ、昇降制御バルブ49で昇降制御部が構成され、アー
ム51、第1押し引きロッド54(ロッド材の一例)、
クランク状部材53、第2押し引きロッド55夫々で昇
降制御用の連動機構が構成され、回動ロッド58(ロッ
ド材の一例)、揺動アーム60、中間ロッド61夫々で
操向用の連動機構が構成されている(請求項1)。又、
第1ブラケット52で保持部材が構成され(請求項
3)、係合片56と係合アーム59とで中間連動部Jが
構成されている(請求項4)。
【0026】このように操作系を構成したことで、操縦
レバー23を前後方向に操作した場合には、筒状部材3
9が横向き姿勢の軸芯X回りで回動し、この回動力がア
ーム51、第1押し引きロッド54、クランク状部材5
3、第2押し引きロッド55夫々を介して昇降制御バル
ブ49の操作アーム49Aを操作して刈取前処理部Bを
昇降させるものとなり、又、操縦レバー23を左右方向
に操作した場合には、この左右方向への操作力がピン4
2を介して軸状部材40を軸芯Xに沿って移動させると
共に、係合片56、係合アーム59、回動ロッド58、
揺動アーム60、中間ロッド61を介して操向バルブ4
8の操作アーム48Aを操作して車体1の操向制御を行
い得るものとなっている。
【0027】更に、回動ロッド58と連係する揺動アー
ム60、第1押し引きロッド54とと連係するクランク
状部材53夫々を、第1ブラケット52に支持している
ので回動ロッド58と第1押し引きロッド54との姿勢
が安定する共に、夫々のロッドを58,54を側面視で
斜め姿勢に設定して連動距離の短縮を図り得るものとな
っており、又、操縦レバー23を前後方向に操作した場
合に筒状部材39と一体的に軸状部材40とが軸芯X周
りで一体回動するものの、係合片56と係合アーム59
とで成る中間連動部Jが軸状部材40の回動を許し乍ら
回動ロッド58との連係状態を維持するものとなってい
る。
【0028】又、操縦塔Eを、側面視で略「L」字状に
成形し、正面視でアーチ状となる左右対称なフレーム体
Fにカバー体35を備えて構成すると共に、このフレー
ム体Fの上部の横長姿勢部を握り部22に兼用し、又、
下端部をステップフレーム15Aに連結固定すること
で、杆状のフレーム体Fを用いたものであり乍ら、フレ
ーム体Fを構成する左右の部材の上下が閉じた形状とな
ることと、カバー体35の補強作用とによって、該操縦
塔Eが軽量で高強度となり、しかも、内部にフレームを
配置したものと比較して内部空間を広く維持できるもの
となっている。特に、カバー体を35を構成する固定部
35Aがフレーム体Fの支柱部32に溶接固定されてい
るのでフレーム体Fの歪みが抑制され、カバー体35で
操縦レバー23の下端に連係する操作系の保護を行え、
カバー体35の前部の着脱部35Bの取外しによって内
部の点検保守を容易に行えるものとなっている。
【0029】
【発明の効果】従って、単一の操作レバーの2種の操作
方向への作動力を取出す部材の分散配置を可能にして、
単純な構造であり乍ら車体の操向制御と刈取前処理部の
昇降制御とを機械的な作動で制御し得るコンバインが合
理的に構成された(請求項1)。又、操作レバーからの
操作力を操向制御部と、昇降制御部とに伝える一対の連
係機構の中間部位の位置を保持して操作性能を安定させ
得るものとなり(請求項2)、又、操作レバーの2方向
への操作力を取出す系の一部に係合式等、比較的簡単な
構造となる中間連動部を備えることで単純に構成し得る
ものとなる(請求項3)。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】コンバインの右側面図
【図3】操縦塔、ミッションケースの配置を示す正面図
【図4】操縦塔の一部切欠き側面図
【図5】操縦塔の一部切欠き正面図
【図6】操縦塔のパネル面の平面図
【図7】フレーム体、カバー体の形状を示す斜視図
【図8】(イ)は中立姿勢での操縦レバーの下端部の状
態を示す正面図 (ロ)は横方向に操作した状態での操縦レバーの下部の
状態を示す正面図
【図9】操縦レバー下端部の縦断側面図
【図10】操向バルブ、昇降制御バルブに対する操作系
の正面図
【符号の説明】
1 車体 15A 車体フレーム 23 操作レバー 39 筒状部材 40 軸状部材 48 操向制御部 49 昇降制御部 52 保持部材 53 揺動部材 54 ロッド材 58 ロッド材 60 揺動部材 B 刈取前処理部 J 中間連動部 X 第2軸芯 Y 第1軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 69/00 303 B62D 49/00 G05G 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向への揺動操作で車体(1)の操
    向制御を行い、前後方向への揺動操作で車体(1)の前
    端に備えた刈取前処理部(B)の昇降制御を行う単一の
    操作レバー(23)を備えたコンバインであって、 前記操作レバー(23)の左右方向への揺動を許す第1
    軸芯(Y)と、前記操作レバー(23)の前後方向への
    揺動を許す第2軸芯(X)とを上下高さを異ならせて形
    成すると共に、操作レバー(23)の前後方向への揺動
    操作時に前記第2軸芯(X)周りで回動操作される筒状
    部材(39)を該第2軸芯(X)と同軸芯上に備え、
    又、前記操作レバー(23)の左右方向への揺動操作時
    に第2軸芯(X)に沿う方向へ移動自在な軸状部材(4
    0)を前記筒状部材(39)に内嵌状態に備え、筒状部
    材(39)の回動力を刈取前処理部(B)の昇降を行う
    昇降制御部(49)に伝える昇降用の連動機構と、軸状
    部材(40)の移動力を車体(1)の操向を行う操向制
    御部(48)に伝える操向用の連動機構とを備えている
    コンバイン。
  2. 【請求項2】 前記昇降用の連動機構にロッド材(5
    4)を用い、前記操向用の連動機構にロッド材(58)
    を用いると共に、夫々のロッド材(54),(58)か
    らの操作力で揺動作動する一対の揺動部材(53),
    (60)を単一の保持部材(52)に支持し、この保持
    部材(52)を車体フレーム(15A)に支持してある
    請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記操作レバー(23)の前後方向への
    揺動操作時に前記筒状部材(39)と前記軸状部材(4
    0)とを一体回転させ、前記操作レバー(23)の左右
    方向への揺動操作時に軸状部材(40)のみを左右方向
    に作動させる連動構造を形成すると共に、軸状部材(4
    0)の端部に該軸状部材(40)の回動を許容しながら
    軸芯方向への移動量を前記連動機構に伝える中間連動部
    (J)を形成してある請求項1記載のコンバイン。
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