JP3294467B2 - 移植機の駆動装置 - Google Patents

移植機の駆動装置

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JP3294467B2
JP3294467B2 JP11744695A JP11744695A JP3294467B2 JP 3294467 B2 JP3294467 B2 JP 3294467B2 JP 11744695 A JP11744695 A JP 11744695A JP 11744695 A JP11744695 A JP 11744695A JP 3294467 B2 JP3294467 B2 JP 3294467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レタス、キャベツ等の
野菜の土付き苗を、走行しながら畝に順次移植していく
移植機の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜等の土付き苗(ポット苗)を移植す
る畑地用の移植機の駆動装置は、特開平7−79623
号公報に開示されているように、エンジン、ミッション
ケース及び主フレームを有する走行車体にミッションケ
ースからの動力で駆動される左右走行駆動輪を縣架し、
主フレームに対して昇降可能に可動フレームを支持し、
この可動フレームにミッションケースからの動力で植付
カップを昇降して土付き苗を畝に植え付けていく移植作
業部を設け、前記植付カップが上昇したときにミッショ
ンケースから移植作業部に伝達される動力を所要時間だ
け切って植付間隔を設定する電磁クラッチを備えて構成
されている。
【0003】このような移植機の駆動装置においては、
ミッションケースの後部に伝動ケースを設けると共にP
TO軸を突出し、前記伝動ケースに横軸を支持し、PT
O軸からベベルギヤを介して横軸に動力を伝達可能にし
ている。前記横軸から移植作業部の苗供給装置へ動力を
伝達すると共に、横軸上に設けた電磁クラッチを介して
植付装置へ動力を伝達するようになっており、また、可
動フレームの前部はこの横軸に枢支され、電磁クラッチ
を制御する回転パルスセンサは横軸上に配置されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、ミ
ッションケースから後方に突出した伝動ケースに支持さ
れた横軸から電磁クラッチを介して移植作業部への動力
を取り、かつその横軸で可動フレームの前部を枢支して
いるため、伝動ケースを設けた分だけミッションケース
から植付カップまでの距離が長くなり、従って移植機の
全長が長くなって、枕地を短くするのが困難になってい
る。また、電磁クラッチは前記伝動ケース内の横軸に設
ける内装式であるため、メンテナンスが困難になってお
り、回転パルスセンサも伝動ケース内に配置されている
ため、センサ体の径に制約を受けて検出分解能を上げる
ことが困難になっている。
【0005】本発明は、ミッションケースに支持された
回転軸に移植作業部へ動力を伝達する伝動体を設け、こ
の回転軸のミッションケースから突出した外端に電磁ク
ラッチを配置することにより、電磁クラッチを外付けに
してメンテナンスを容易にできるようにした移植機の駆
動装置を提供することを目的とする。また、本発明は、
回転軸に電磁クラッチを配置し、かつミッションケース
に伝動体から動力が伝達されかつ移植作業部へ動力を伝
達するPTO横軸を支持し、このPTO横軸で可動フレ
ームの前部を枢支することにより、ミッションケースか
ら植付カップまでの距離を短くして枕地を短くできるよ
うにした移植機の駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0006】更に、本発明は、回転パルスセンサを電磁
クラッチの近傍に外付けすることにより、検出分解能を
上げることができかつメンテナンスを容易にできるよう
にした移植機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、エンジン5、ミッション
ケース8及び主フレーム17を有する走行車体2にミッ
ションケース8からの動力で駆動される左右走行駆動輪
14を縣架し、主フレーム17に対して昇降可能に可動
フレーム24を支持し、この可動フレーム24にミッシ
ョンケース8からの動力で植付カップ33を昇降して土
付き苗Cを畝Bに植え付けていく移植作業部19を設
け、前記植付カップ33が上昇したときにミッションケ
ース8から移植作業部19に伝達される動力を所要時間
だけ切って植付間隔を設定する電磁クラッチ72を備え
た移植機の駆動装置において、前記ミッションケース8
に支持されかつエンジン5からの動力を走行駆動輪14
へ伝達する回転軸52に移植作業部19へ動力を分岐伝
達する伝動体73を設け、この回転軸52のミッション
ケース8から突出した端部に伝動体73への動力の断接
をする電磁クラッチ72を配置し、 前記ミッションケー
ス8に伝動体73から動力が伝達されかつ移植作業部1
へ動力を伝達するPTO横軸11を回転軸52と平行
に支持し、このPTO横軸11の両端をミッションケー
ス8から突出して可動フレーム24の前部を枢支してい
ることである。
【0008】本発明における課題解決のための第の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記回転軸5
2の外端に電磁クラッチ72を制御する回転パルスセン
サ85を配置していることである。
【0009】
【作用】エンジン5からの動力はミッションケース8内
に入って回転軸52に伝達され、この回転軸52から走
行駆動輪14へ伝達されると共に、この回転軸52から
動力断接用の電磁クラッチ72を介して伝動体73に分
岐伝達され、伝動体73からPTO横軸11を介して移
植作業部19へ伝達される。前記回転軸52の端部はミ
ッションケース8から突出していて、電磁クラッチ72
はミッションケース8の外側に位置し、そのメンテナン
スが容易にできるように配置されている。
【0010】前記PTO横軸11は両端がミッションケ
ース8から突出していて可動フレーム24の前部を枢支
しており、可動フレーム24をミッションケース8とオ
ーバラップする位置に配置されているため、ミッション
ケース8から可動フレーム24に支持されている植付装
置21の植付カップ33までの距離が短くなり、枕地が
短くなる。前記回転軸52の外端には電磁クラッチ72
に隣接して回転パルスセンサ85が配置されており、回
転パルスセンサ85はセンサ体の径の大きさに制約を受
けることがなく、またそのメンテナンスも容易にでき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1〜4において、移植機1は走行車体2の後部に
操縦ハンドル3を有する自走式歩行型であって、マルチ
フィルムAで被覆された畝Bを跨いでその長手方向に走
行し、畝Bに植え付け孔を形成しながら土付き苗Cを植
え付けて行く。走行車体2はその前部の架台4上にエン
ジン5が搭載され、左右に予備苗箱乗せ台6を有するボ
ンネット7で覆われており、架台4の後部にミッション
ケース8が固定され、その入力部とエンジン5の出力部
とは巻掛伝動手段9で連動されている。
【0012】巻掛伝動手段9でミッションケース8内に
入った動力は、走行系と移植系に分岐され、走行系動力
は左右車輪伝動軸10から取り出され、移植系動力はP
TO横軸11及びPTO前後軸54から取り出される。
前記車輪伝動軸10の左右端には軸心廻りに上下揺動す
る伝動ケース13が枢支され、この伝動ケース13を介
して左右の走行駆動輪14が支持され、伝動ケース13
内の巻掛伝動手段12により走行駆動輪14が駆動可能
になっている。左右走行駆動輪14は畝B間の溝を転動
する。
【0013】左右の伝動ケース13は車輪伝動軸10の
軸心廻りに上下揺動することにより、走行駆動輪14と
走行車体2との相対上下位置を調整可能であり、このた
め、架台4の前方にはステーを介して接地センサ15を
備え、かつこの接地センサ15の検出信号で作動する昇
降シリンダ16を備えており、この昇降シリンダ16の
作動で左右の伝動ケース13を上下動し、走行車体2の
高さ調整及び水平制御をする。走行車体2の主フレーム
17は角パイプ等で平面視及び側面視において略L字形
状に形成され、その前部が下向きに曲がっていてエンジ
ン5を取り付けた架台4の一側部に固定されており、中
途部が走行車体2の左右一方側で前後方向に略水平状に
配置され、後部が左右他方側に曲がっていて操縦ハンド
ル3が取り付けられている。
【0014】19は移植作業部であり、苗供給装置2
0、植付装置21、マルチ穿孔装置22等を有し、これ
らはミッションケース8から突出しているPTO横軸1
1に前部が枢支された可動フレーム24に備えられてい
る。この可動フレーム24の後部は昇降自在であり、弾
性支持手段25によって主フレーム17に弾力的にかつ
吊持ち状に連結されている。可動フレーム24の後部に
設けた鎮圧ローラ(又は覆土ローラ)26は、調整杆2
7を介して可動フレーム24との間の距離を調整自在に
しており、畝Bからの可動フレーム24の高さを調整可
能にしている。
【0015】可動フレーム24には植付装置21等への
動力伝達のための巻掛伝動手段体29が支持されてい
る。植付装置21は図2、4で示す如く、可動フレーム
24に支持体30を有する吊持リンク31が枢支され、
前記支持体30に平行リンク32が枢支され、この平行
リンク32の先端にくちばし筒形の開閉自在な植付カッ
プ33が備えられ、巻掛伝動手段29に連動するクラン
ク体34によるクランク運動で上下動自在とされてい
る。この植付カップ33がクランク体34の回動によっ
て上昇すると、位置検出センサ28(図1に示す)で検
出される。
【0016】また、図示していないが、植付カップ33
には可動フレーム24との間に開閉手段が設けられてお
り、下降して畝Bに突き刺さったときにくちばしを開放
するようになっていて、このくちばしの突き刺しと開放
で、畝Bに孔を開けて土付き苗Cを植え付ける。植付カ
ップ33の前方にマルチ穿孔装置22が備えられてい
る。穿孔装置22はガスボンベ35のプロパンガス等の
ガスを燃料とするガスバーナを有し、植付カップ33の
昇降に1サイクル先行して、畝Bに被せられたマルチフ
ィルムAを畝長手方向等間隔にガスバーナで焼却して孔
を形成する。
【0017】その他、図2において、36は走行車体2
の前部の左右一対の前輪、37は畝肩倣いローラをそれ
ぞれ示している。移植作業部19における苗供給装置2
0は、縦横に多数配列したポット部に土付き苗Cを育成
した可撓樹脂製の苗箱38を、可動フレーム24に支持
された左右案内レール39で案内し、この苗箱38をポ
ット部1ピッチ毎に縦送りし、この縦送り後に横1列の
ポット部から土付き苗Cをプッシャで押し出して植付カ
ップ33に落下供給する。
【0018】この土付き苗Cの苗箱38から植付カップ
33への供給には種々の方法を採ることができ、前記苗
箱38の縦送り後に横1列のポット部から同時に土付き
苗Cをプッシャで押し出してコンベヤで受け、このコン
ベヤを間欠搬送して、その上の土付き苗Cを前記植付カ
ップ33に順次落下供給する方法、または、前記苗箱3
8を縦送り後に1ポット部ピッチ毎に横送りし、横1列
のポット部から土付き苗Cを1つづつプッシャで押し出
しながら爪を突き刺して取り出し、この爪を姿勢変更し
ながら植付カップ33上まで移動し、そして爪から土付
き苗Cを押し出して植付カップ33内に落下供給する方
法、等があり、これらの方法を適宜採用した苗供給装置
20が可動フレーム24に備えられている。
【0019】図1〜8、特に図1、5〜8はミッション
ケース8内の動力伝達系の詳細を示している。エンジン
5の動力は巻掛伝動手段9から入力軸51に伝達され
る。ミッションケース8には入力軸51と平行に、回転
軸52、中間軸53、バック軸57、左右一対の車輪伝
動軸10及びPTO横軸11がそれぞれ回転自在に支持
され、前後方向のPTO前後軸54が後方突出状に設け
られている。入力軸51上のギヤ54Aは回転軸52上
の遊転ギヤ55と噛合しており、この遊転ギヤ55にク
ラッチギヤ56を摺動させてその咬合部を咬合させるこ
とにより、入力軸51から回転軸52へ動力伝達可能に
なる。前記クラッチギヤ56は遊転ギヤ55と咬合する
方向に弾圧されており、爪式メインクラッチを構成して
いる。
【0020】前記回転軸52には、クラッチギヤ56の
他に、ギヤ59、60、61が一体回動可能に支持され
ており、中間軸53には変速ギヤ体62が摺動及び一体
回動自在に支持され、この変速ギヤ体62には前記ギヤ
56、59、60と択一的に噛合可能なギヤ部62A、
62B、62Cが形成されている。バック軸57にはギ
ヤ63、64が設けられており、ギヤ63は前記ギヤ6
1と噛合しており、ギヤ64には変速ギヤ体62のギヤ
部62Cが噛合可能になっている(後進動力伝達の噛合
状態は図8に示す)。したがって、変速ギヤ体62の摺
動により前進3段、後進1段の変速が可能になってい
る。
【0021】前記中間軸53上には伝動ギヤ66及びブ
レーキ体67が設けられており、伝動ギヤ66は左右一
対の車輪伝動軸10の対向端に跨がって遊嵌している大
ギヤ68と噛合している。この左右各車輪伝動軸10上
にはシフタ69L、69Rで操作されるクラッチ体70
L、70Rが設けられており、この各クラッチ体70
L、70Rを介して大ギヤ68を左右各車輪伝動軸10
に一体回動可能に連結しており、各クラッチ体70L、
70Rを軸外方向に摺動することにより、伝達する走行
系動力を切断可能である。
【0022】前記回転軸52は一端がミッションケース
8から突出していて、その外端に電磁クラッチ(伝動
体)72が固定されており、また、回転軸52の外端部
を包囲するように筒軸状のカップリング軸73がミッシ
ョンケース8に回転自在に支持されており、電磁クラッ
チ72の作動で回転軸52とカップリング軸73とが一
体回転し、移植系動力を分岐取り出しできるようになっ
ている。このカップリング軸73にはギヤ74が固定さ
れており、このギヤ74は中間軸53上のブレーキ体6
7に遊嵌したアイドラギヤ75と噛合しており、アイド
ラギヤ75は更にPTO横軸11上のギヤ76と噛合
し、移植系動力を伝達可能にしている。
【0023】PTO横軸11にはベベルピニオン77が
固定され、PTO前後軸54上のベベルギヤ78と噛合
しており、移植系動力を2系統に分岐して、PTO横軸
11で動力伝達手段29を介して植付装置21及びマル
チ穿孔装置22を、PTO前後軸54で苗供給装置20
をそれぞれ駆動する。前記PTO横軸11の左右両端は
ミッションケース8から外側方に突出しており、その外
端に可動フレーム24の前部が枢支されている。可動フ
レーム24は前部がPTO横軸11に枢支されているこ
とによりミッションケース8とオーバラップしており、
その間には伝動ケースもなく、ミッションケース8から
植付装置21までの距離を可及的に短くしている。
【0024】前記ブレーキ体67の外周面にはブレーキ
作動体80が当接可能になっている。このブレーキ作動
体80は一部に平坦面を有し、ミッションケース8に支
持された軸81の内端に固定されており、軸81の外端
にはレバー82が連結され、これらによって駐車ブレー
キ機構83が構成されている。前記駐車ブレーキ機構8
3はレバー82を操縦ハンドル3側から操作することに
より、ブレーキ作動体80を回動してその平坦面をブレ
ーキ体67の外周面に押圧して、走行系の動力伝達を停
止する。
【0025】なお、前記駐車ブレーキ機構83は、図9
に示すように、ブレーキ体67の外周面にギヤ又は凹凸
を形成し、ブレーキ作動体80にブレーキ体67に係合
する爪部を形成しておいて、ブレーキ作動体80をブレ
ーキ体67に係合することにより中間軸53の回転を停
止するように構成することもできる。駐車ブレーキ機構
83はブレーキ作動部分がミッションケース8内に内装
されており、回転軸52を制動するように構成すること
もできる。86は電磁クラッチ72を包囲しているカバ
ーであり、ミッションケース8の側面に固定されてお
り、そのボス部86Aは回転軸52に軸受を介して支持
され、かつ逆に回転軸52を支持している。このカバー
86の内面には回り止め部材87が取り付けられてお
り、この回り止め部材87によって電磁クラッチ72の
コイル部72Aが回り止め及び抜け止めされている。
【0026】電磁クラッチ72はミッションケース8に
対して外装されかつ回転軸52に対して直装され、移植
作業部19等で動力が停止した場合等に、前記カバー8
6を外すことによりメンテナンスを行うことができる。
カバー86のボス部86Aには取り付け板88が固着さ
れており、この取り付け板88に回転パルスセンサ85
が取り付けられ、前記回転軸52の電磁クラッチ72よ
り外端に配置されている。前記回転パルスセンサ85は
スプロケットの凹凸を近接センサでカウントする構造の
もの、又はその他のものが使用でき、その外周にはカバ
ー、ケース等は存在しなく、パルスを採るためのスプロ
ケット等のセンサ体の径は制約を受けることなく充分大
きくすることができ、その検出分解能を高いものにする
ことが可能になっており、また、電磁クラッチ72に近
接配置して同軸上にコンパクトに配置できるようになっ
ている。
【0027】前記回転パルスセンサ85は回転軸52の
回転を検出してパルスを発生するもので、位置検出セン
サ28及びマイコン等と共に制御手段を構成し、電磁ク
ラッチ72の非作動時間を設定する。すなわち、制御手
段で株間を設定しておくと、回転パルスセンサ85が回
転軸52の回転を常に検出してパルスを発生し、位置検
出センサ28が植付カップ33の上昇を検出すると、電
磁クラッチ72を消磁して移植系動力を切り、その後に
設定株間に対応するパルスをカウントすると、電磁クラ
ッチ72を作動して移植系動力を伝達し、上昇していた
植付カップ33を降下して植え付けをする。前記電磁ク
ラッチ72が消磁中のパルスのカウント数を変更するこ
とにより、株間を調整する。
【0028】前記制御手段は株間を適宜設定でき、苗供
給装置20の苗送り不良検出センサ、植付カップ33の
苗受領不良検出センサ、マルチ穿孔装置22の消火検出
センサ等を有し、これらのセンサが作動したときも電磁
クラッチ72を切ったり、警報器を作動したりする。な
お、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種
々変形することができる。例えば、電磁クラッチ72を
中間軸53に取り付けて、中間軸53とギヤ75との間
で動力の断接をするようにしたりしてもよい。また、移
植機1はマルチ畝用を例示したが、マルチフィルムを被
覆していない畝用、すなわちマルチ穿孔装置22を装備
しないものでもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ミッショ
ンケース8に支持されかつエンジン5からの動力を走行
駆動輪14へ伝達する回転軸52に移植作業部19へ動
力を分岐伝達する伝動体73を設け、この回転軸52の
ミッションケース8から突出した端部に伝動体73への
動力の断接をする電磁クラッチ72を配置しているの
で、電磁クラッチ72はミッションケース8に外付けで
あり、メンテナンスが容易にできる。
【0030】また、電磁クラッチ72が回転軸52の外
端に配置され、かつミッションケース8に伝動体73か
ら動力が伝達されかつ移植作業部19へ動力を伝達する
PTO横軸11を回転軸52と平行に支持し、このPT
O横軸11の両端でミッションケース8から突出して可
動フレーム24の前部を枢支しているので、ミッション
ケース8と可動フレーム24との間に伝動ケース等が不
要になり、ミッションケース8から植付カップ33まで
の距離を短くして枕地を短くできる。更に、回転軸52
の外端に電磁クラッチ72を制御する回転パルスセンサ
85を配置しているので、回転パルスセンサ85を電磁
クラッチ72の近傍に外付けすることにより、センサ体
の径に制約を受けることがなく検出分解能を上げること
ができ、かつメンテナンスを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すミッションケース内の動
力伝達系の説明図である。
【図2】移植機全体の側面図である。
【図3】移植機全体の平面図である。
【図4】移植機の後半分の側面図である。
【図5】図6のX−X線断面図である。
【図6】ミッションケースの側面図である。
【図7】図6のY−Y線断面図である。
【図8】図6のZ−Z線断面図である。
【図9】駐車ブレーキ機構の変形例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 移植機 2 走行車体 5 エンジン 8 ミッションケース 10 車輪伝動軸 11 PTO横軸 14 走行駆動輪 17 主フレーム 19 移植作業部 20 苗供給装置 21 植付装置 24 可動フレーム 52 回転軸 72 電磁クラッチ 73 カップリング軸(伝動体) 85 回転パルスセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 霜野 幸男 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 岸田 博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平7−79623(JP,A) 特開 昭60−259112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(5)、ミッションケース
    (8)及び主フレーム(17)を有する走行車体(2)
    にミッションケース(8)からの動力で駆動される左右
    走行駆動輪(14)を縣架し、主フレーム(17)に対
    して昇降可能に可動フレーム(24)を支持し、この可
    動フレーム(24)にミッションケース(8)からの動
    力で植付カップ(33)を昇降して土付き苗(C)を畝
    (B)に植え付けていく移植作業部(19)を設け、前
    記植付カップ(33)が上昇したときにミッションケー
    ス(8)から移植作業部(19)に伝達される動力を所
    要時間だけ切って植付間隔を設定する電磁クラッチ(7
    2)を備えた移植機の駆動装置において、 前記ミッションケース(8)に支持されかつエンジン
    (5)からの動力を走行駆動輪(14)へ伝達する回転
    軸(52)に移植作業部(19)へ動力を分岐伝達する
    伝動体(73)を設け、この回転軸(52)のミッショ
    ンケース(8)から突出した端部に伝動体(73)への
    動力の断接をする電磁クラッチ(72)を配置し、 前記ミッションケース(8)に伝動体(73)から動力
    が伝達されかつ移植作業部(19)へ動力を伝達するP
    TO横軸(11)を回転軸(52)と平行に支持し、こ
    のPTO横軸(11)の両端をミッションケース(8)
    から突出して可動フレーム(24)の前部を枢支し てい
    ることを特徴とする移植機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸(52)の外端に電磁クラッ
    チ(72)を制御する回転パルスセンサ(85)を配置
    していることを特徴とする請求項1に記載の移植機の駆
    動装置。
JP11744695A 1995-05-16 1995-05-16 移植機の駆動装置 Expired - Fee Related JP3294467B2 (ja)

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