JP3294392B2 - 作業車両の懸架装置 - Google Patents
作業車両の懸架装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ付き車輪で移動
する作業車両に用いられる懸架装置に係り、特にハイド
ロニューマチックサスペンションと称せられる懸架装置
の安全装置に関する。
する作業車両に用いられる懸架装置に係り、特にハイド
ロニューマチックサスペンションと称せられる懸架装置
の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホイール式油圧ショベルやホ
イールローダ等のタイヤ付き車輪で移動する作業車両に
は、走行時の振動を吸収することを意図して、作業機構
を備えた車体と車輪を駆動するアクスルとの間にハイド
ロニューマチックサスペンションを介在させたものが知
られている。以下、このような作業車両の一例を図3〜
図5により説明する。
イールローダ等のタイヤ付き車輪で移動する作業車両に
は、走行時の振動を吸収することを意図して、作業機構
を備えた車体と車輪を駆動するアクスルとの間にハイド
ロニューマチックサスペンションを介在させたものが知
られている。以下、このような作業車両の一例を図3〜
図5により説明する。
【0003】図3はホイール式油圧ショベルの側面図、
図4は図3のA−A矢視図であり、これらの図におい
て、1は運転室1aを有する旋回体、2は旋回体1に回
動可能に連結されたブーム、3はブーム2に回動可能に
連結されたアーム、4はアーム3に回動可能に連結され
たバケット、5はブーム2を駆動するブームシリンダ、
6はアーム3を駆動するアームシリンダ、7はバケット
4を駆動するバケットシリンダである。8は車体であ
り、前記旋回体1は車体8上に旋回自在に連結されてい
る。9は車体8の前後に取り付けられたアクスル、10
は各アクスル9により駆動される左右の車輪であり、車
体8とアクスル9とはピンジョイント11により一点で
結合されている。また、12は前後のアクスル9の左右
において、車体8と当該アクスル9との間に装着された
油圧シリンダであり、各油圧シリンダ12のシリンダブ
ロックは車体8に、ピストンロッドはアクスル9にそれ
ぞれ連結されている。
図4は図3のA−A矢視図であり、これらの図におい
て、1は運転室1aを有する旋回体、2は旋回体1に回
動可能に連結されたブーム、3はブーム2に回動可能に
連結されたアーム、4はアーム3に回動可能に連結され
たバケット、5はブーム2を駆動するブームシリンダ、
6はアーム3を駆動するアームシリンダ、7はバケット
4を駆動するバケットシリンダである。8は車体であ
り、前記旋回体1は車体8上に旋回自在に連結されてい
る。9は車体8の前後に取り付けられたアクスル、10
は各アクスル9により駆動される左右の車輪であり、車
体8とアクスル9とはピンジョイント11により一点で
結合されている。また、12は前後のアクスル9の左右
において、車体8と当該アクスル9との間に装着された
油圧シリンダであり、各油圧シリンダ12のシリンダブ
ロックは車体8に、ピストンロッドはアクスル9にそれ
ぞれ連結されている。
【0004】図5は上述したホイール式油圧ショベルに
備えられる従来の懸架装置の油圧回路図であり、同図に
おいて、13は左右の油圧シリンダ12(以下、左側の
油圧シリンダに符号12L、右側の油圧シリンダに符号
12Rを付す)のボトム側油室に連結された配管、14
は配管13に接続されて圧油の授受を行うアキュムレー
タ(蓄圧器)であり、これら油圧シリンダ12L,12
Rと配管13およびアキュムレータ14とでハイドロニ
ューマチックサスペンションが構成されている。15は
パイロットチェック弁であり、このパイロットチェック
弁15は前記配管13中、および油圧シリンダ12L,
12Rのロッド側油室とタンク16とを連結する配管1
7中にそれぞれ装着されている。各パイロットチェック
弁15は、油圧シリンダ12L,12Rの油室からアキ
ュムレータ14およびタンク16への圧油の流れを阻止
するが、アキュムレータ14およびタンク16から油圧
シリンダ12L,12Rの油室への圧油の流れを許容す
る。18はパイロットポンプ、19はパイロットポンプ
18と各パイロットチェック弁15のパイロット管路2
0との間に装着された電磁切換弁であり、この電磁切換
弁19は前記運転室1aに設けられたスイッチ21のO
N,OFF信号により、位置19aと位置19bとに切
り換わる。
備えられる従来の懸架装置の油圧回路図であり、同図に
おいて、13は左右の油圧シリンダ12(以下、左側の
油圧シリンダに符号12L、右側の油圧シリンダに符号
12Rを付す)のボトム側油室に連結された配管、14
は配管13に接続されて圧油の授受を行うアキュムレー
タ(蓄圧器)であり、これら油圧シリンダ12L,12
Rと配管13およびアキュムレータ14とでハイドロニ
ューマチックサスペンションが構成されている。15は
パイロットチェック弁であり、このパイロットチェック
弁15は前記配管13中、および油圧シリンダ12L,
12Rのロッド側油室とタンク16とを連結する配管1
7中にそれぞれ装着されている。各パイロットチェック
弁15は、油圧シリンダ12L,12Rの油室からアキ
ュムレータ14およびタンク16への圧油の流れを阻止
するが、アキュムレータ14およびタンク16から油圧
シリンダ12L,12Rの油室への圧油の流れを許容す
る。18はパイロットポンプ、19はパイロットポンプ
18と各パイロットチェック弁15のパイロット管路2
0との間に装着された電磁切換弁であり、この電磁切換
弁19は前記運転室1aに設けられたスイッチ21のO
N,OFF信号により、位置19aと位置19bとに切
り換わる。
【0005】今、スイッチ21をONにすると、そのO
N信号により電磁切換弁19が位置19aに切り換わ
り、パイロットポンプ18の圧油が電磁切換弁19を介
してパイロット管路20に導かれる。このようにパイロ
ット管路20に圧油が導かれると、そのパイロット圧力
によって各パイロットチェック弁15が開かれ、配管1
3,17中の正逆方向の圧油の流れが許容されるため、
サスペンションが作動状態となる。すなわち、油圧シリ
ンダ12L,12Rの油室への圧油の出入りが自由にな
るため、作業車両の走行時、アクスル9に連結された油
圧シリンダ12L,12Rのピストンロッドが路面の凹
凸に応じて伸縮した場合、この動きはアキュムレータ1
4のばね作用により吸収され、作業車両の走行中の振動
を吸収、減衰できる。
N信号により電磁切換弁19が位置19aに切り換わ
り、パイロットポンプ18の圧油が電磁切換弁19を介
してパイロット管路20に導かれる。このようにパイロ
ット管路20に圧油が導かれると、そのパイロット圧力
によって各パイロットチェック弁15が開かれ、配管1
3,17中の正逆方向の圧油の流れが許容されるため、
サスペンションが作動状態となる。すなわち、油圧シリ
ンダ12L,12Rの油室への圧油の出入りが自由にな
るため、作業車両の走行時、アクスル9に連結された油
圧シリンダ12L,12Rのピストンロッドが路面の凹
凸に応じて伸縮した場合、この動きはアキュムレータ1
4のばね作用により吸収され、作業車両の走行中の振動
を吸収、減衰できる。
【0006】一方、スイッチ21をOFFにすると、そ
のOFF信号により電磁切換弁19が位置19bに切り
換わり、パイロットポンプ18からパイロット管路20
に供給された圧油はタンク16に戻り、油圧シリンダ1
2L,12Rの油室からアキュムレータ14およびタン
ク16への圧油の流れはパイロットチェック弁15によ
って阻止される。このため、油圧シリンダ12L,12
Rのボトム側油室の圧油は外部に流出できなくなり、例
えば作業車両が停止して掘削作業を行っている時は、サ
スペンションをロック状態にすることができる。
のOFF信号により電磁切換弁19が位置19bに切り
換わり、パイロットポンプ18からパイロット管路20
に供給された圧油はタンク16に戻り、油圧シリンダ1
2L,12Rの油室からアキュムレータ14およびタン
ク16への圧油の流れはパイロットチェック弁15によ
って阻止される。このため、油圧シリンダ12L,12
Rのボトム側油室の圧油は外部に流出できなくなり、例
えば作業車両が停止して掘削作業を行っている時は、サ
スペンションをロック状態にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したホ
イール式油圧ショベル等の作業車両は、地面に岩石が多
く露出している等の環境条件が悪い場所で稼動されるこ
とがあり、稼動中に油圧シリンダ12L,12Rとアキ
ュムレータ14とを連結する配管13が破損することが
懸念される。ここで、サスペンションが作動状態にある
時に、つまりパイロットチェック弁15が開かれて配管
13中の正逆方向の圧油の流れが自由である時に配管1
3が破損すると、アキュムレータ14の圧力が急激に低
下してサスペンション機能を果たさなくなり、車体8が
急に沈み込むという問題があった。
イール式油圧ショベル等の作業車両は、地面に岩石が多
く露出している等の環境条件が悪い場所で稼動されるこ
とがあり、稼動中に油圧シリンダ12L,12Rとアキ
ュムレータ14とを連結する配管13が破損することが
懸念される。ここで、サスペンションが作動状態にある
時に、つまりパイロットチェック弁15が開かれて配管
13中の正逆方向の圧油の流れが自由である時に配管1
3が破損すると、アキュムレータ14の圧力が急激に低
下してサスペンション機能を果たさなくなり、車体8が
急に沈み込むという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、サスペンションが作
動中に万一、油圧シリンダとアキュムレータとを連結す
る配管が破損したとしても、車体の急激な沈み込みを防
止できる作業車両の懸架装置を提供することにある。
みてなされたもので、その目的は、サスペンションが作
動中に万一、油圧シリンダとアキュムレータとを連結す
る配管が破損したとしても、車体の急激な沈み込みを防
止できる作業車両の懸架装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、作業機構を備えた車体と、この車体の前
後に取り付けられたアクスルと、これら車体とアクスル
との間に結合された油圧シリンダと、この油圧シリンダ
の油室に管路を介して接続されたアキュムレータと、前
記油圧シリンダの油室から前記アキュムレータへの圧油
の流れを阻止するパイロットチェック弁とで構成され、
前記パイロットチェック弁へのパイロット圧力によって
前記管路中の正逆方向の圧油の流れが許容される作業車
両の懸架装置において、前記パイロットチェック弁のパ
イロット管路中に、前記油圧シリンダの油室と前記アキ
ュムレータとの間の管路の圧力変化によって操作される
切換弁を設けたことを特徴とするものである。
に、本発明は、作業機構を備えた車体と、この車体の前
後に取り付けられたアクスルと、これら車体とアクスル
との間に結合された油圧シリンダと、この油圧シリンダ
の油室に管路を介して接続されたアキュムレータと、前
記油圧シリンダの油室から前記アキュムレータへの圧油
の流れを阻止するパイロットチェック弁とで構成され、
前記パイロットチェック弁へのパイロット圧力によって
前記管路中の正逆方向の圧油の流れが許容される作業車
両の懸架装置において、前記パイロットチェック弁のパ
イロット管路中に、前記油圧シリンダの油室と前記アキ
ュムレータとの間の管路の圧力変化によって操作される
切換弁を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】作業車両の走行時、パイロット圧力によってパ
イロットチェック弁が開かれると、油圧シリンダとアキ
ュムレータとを連通する管路中には正逆方向の圧油の流
れが許容されるため、路面の凹凸に応じて伸縮する油圧
シリンダの動きはアキュムレータのばね作用により吸収
され、サスペンションは作動状態となる。かかるサスペ
ンションの作動中に万一、油圧シリンダとアキュムレー
タとを連通する管路が破損し、該管路の圧力が低下する
と、切換弁はパイロットチェック弁のパイロットポート
の圧油をタンクに戻す方向に切り換えられるため、パイ
ロットチェック弁は通常のチェック弁として機能し、サ
スペンションは自動的にロック状態となる。
イロットチェック弁が開かれると、油圧シリンダとアキ
ュムレータとを連通する管路中には正逆方向の圧油の流
れが許容されるため、路面の凹凸に応じて伸縮する油圧
シリンダの動きはアキュムレータのばね作用により吸収
され、サスペンションは作動状態となる。かかるサスペ
ンションの作動中に万一、油圧シリンダとアキュムレー
タとを連通する管路が破損し、該管路の圧力が低下する
と、切換弁はパイロットチェック弁のパイロットポート
の圧油をタンクに戻す方向に切り換えられるため、パイ
ロットチェック弁は通常のチェック弁として機能し、サ
スペンションは自動的にロック状態となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明に係る作業車両の懸架装置の第1実施
例を示す油圧回路図であり、図3〜図5に対応する部分
には同一符号を付してある。
る。図1は本発明に係る作業車両の懸架装置の第1実施
例を示す油圧回路図であり、図3〜図5に対応する部分
には同一符号を付してある。
【0012】本実施例が前述した従来例と異なる点は、
各パイロットチェック弁15のパイロット管路20中
に、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油室とアキ
ュムレータ14とを連通する配管13の圧力変化によっ
て操作される切換弁22を設けたことにあり、その他の
構成は基本的に同じである。すなわち、この第1実施例
も、例えば前述した図3,図4に示すようなホイール式
油圧ショベルに備えられものであり、左右の油圧シリン
ダ12L,12Rのボトム側油室に連結された配管13
と、この配管13に接続されて圧油の授受を行うアキュ
ムレータ14とを備えており、これら油圧シリンダ12
L,12Rと配管13およびアキュムレータ14とでハ
イドロニューマチックサスペンションが構成されてい
る。また、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油室
およびロッド側油室の出口に設けられたパイロットチェ
ック弁15と、各パイロットチェック弁15のパイロッ
ト管路20とパイロットポンプ18との間に装着された
電磁切換弁19と、この電磁切換弁19を位置19aと
位置19bとに切り換えるスイッチ21等を備えてお
り、前述した懸架装置と同一構造に形成してある。
各パイロットチェック弁15のパイロット管路20中
に、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油室とアキ
ュムレータ14とを連通する配管13の圧力変化によっ
て操作される切換弁22を設けたことにあり、その他の
構成は基本的に同じである。すなわち、この第1実施例
も、例えば前述した図3,図4に示すようなホイール式
油圧ショベルに備えられものであり、左右の油圧シリン
ダ12L,12Rのボトム側油室に連結された配管13
と、この配管13に接続されて圧油の授受を行うアキュ
ムレータ14とを備えており、これら油圧シリンダ12
L,12Rと配管13およびアキュムレータ14とでハ
イドロニューマチックサスペンションが構成されてい
る。また、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油室
およびロッド側油室の出口に設けられたパイロットチェ
ック弁15と、各パイロットチェック弁15のパイロッ
ト管路20とパイロットポンプ18との間に装着された
電磁切換弁19と、この電磁切換弁19を位置19aと
位置19bとに切り換えるスイッチ21等を備えてお
り、前述した懸架装置と同一構造に形成してある。
【0013】そして特に、この第1実施例では、各パイ
ロットチェック弁15のパイロット管路20中に切換弁
22を設け、この切換弁22の駆動部を配管13に接続
してある。この切換弁22は、配管13中の圧油とスプ
ールを付勢するばね22cのばね圧との圧力差に応じ
て、位置22aと位置22bとに切り換えられるように
なっており、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油
室とアキュムレータ14とを連通する配管13中の圧油
の圧力に対し、ばね22cのばね圧が小さくなるように
設定されている。
ロットチェック弁15のパイロット管路20中に切換弁
22を設け、この切換弁22の駆動部を配管13に接続
してある。この切換弁22は、配管13中の圧油とスプ
ールを付勢するばね22cのばね圧との圧力差に応じ
て、位置22aと位置22bとに切り換えられるように
なっており、油圧シリンダ12L,12Rのボトム側油
室とアキュムレータ14とを連通する配管13中の圧油
の圧力に対し、ばね22cのばね圧が小さくなるように
設定されている。
【0014】このように構成された第1実施例におい
て、配管13中の圧油の圧力がばね22cのばね圧より
大きいため、切換弁22は通常位置22aにあり、パイ
ロット管路20は開かれている。ここで、作業車両の走
行時にスイッチ21をONにすると、そのON信号によ
り電磁切換弁19が位置19aに切り換わり、パイロッ
トポンプ18の圧油が電磁切換弁19を介してパイロッ
ト管路20に導かれ、さらに切換弁22を介して各パイ
ロットチェック弁15のパイロットポートに導かれるた
め、配管13,17中の圧油は正逆方向への流れが許容
される。したがって、この場合は、前述した従来例と同
様にサスペンションが作動状態となる。
て、配管13中の圧油の圧力がばね22cのばね圧より
大きいため、切換弁22は通常位置22aにあり、パイ
ロット管路20は開かれている。ここで、作業車両の走
行時にスイッチ21をONにすると、そのON信号によ
り電磁切換弁19が位置19aに切り換わり、パイロッ
トポンプ18の圧油が電磁切換弁19を介してパイロッ
ト管路20に導かれ、さらに切換弁22を介して各パイ
ロットチェック弁15のパイロットポートに導かれるた
め、配管13,17中の圧油は正逆方向への流れが許容
される。したがって、この場合は、前述した従来例と同
様にサスペンションが作動状態となる。
【0015】かかるサスペンションの作動中に、油圧シ
リンダ12L,12Rとアキュムレータ14とを連通す
る配管13が地面に露出する岩石等によって破損する
と、配管13中の圧油が外部に流出して、油圧シリンダ
12L,12Rとアキュムレータ14間の圧力が低下す
る。すると、切換弁22の駆動部に作用する配管13か
らの圧力が低下し、ばね22cのばね圧が配管13中の
圧油の圧力に勝るため、切換弁22はばね22cのばね
圧によって位置22bに切り換わる。このため、パイロ
ットチェック弁15のパイロットポートの圧油は切換弁
22を介してタンク16に戻り、パイロットチェック弁
15は通常のチェック弁として機能し、すなわち油圧シ
リンダ12L,12Rの油室からアキュムレータ14お
よびタンク16への圧油の流れを阻止するが、アキュム
レータ14およびタンク16から油圧シリンダ12L,
12Rの油室への圧油の流れを許容し、サスペンション
は自動的にロック状態となる。
リンダ12L,12Rとアキュムレータ14とを連通す
る配管13が地面に露出する岩石等によって破損する
と、配管13中の圧油が外部に流出して、油圧シリンダ
12L,12Rとアキュムレータ14間の圧力が低下す
る。すると、切換弁22の駆動部に作用する配管13か
らの圧力が低下し、ばね22cのばね圧が配管13中の
圧油の圧力に勝るため、切換弁22はばね22cのばね
圧によって位置22bに切り換わる。このため、パイロ
ットチェック弁15のパイロットポートの圧油は切換弁
22を介してタンク16に戻り、パイロットチェック弁
15は通常のチェック弁として機能し、すなわち油圧シ
リンダ12L,12Rの油室からアキュムレータ14お
よびタンク16への圧油の流れを阻止するが、アキュム
レータ14およびタンク16から油圧シリンダ12L,
12Rの油室への圧油の流れを許容し、サスペンション
は自動的にロック状態となる。
【0016】上記一実施例にあっては、油圧シリンダ1
2L,12Rと配管13およびアキュムレータ14とで
構成されるハイドロニューマチックサスペンションを、
運転室1aに設けたスイッチ21の切り換え動作によ
り、作動状態とロック状態のいずれか一方に選択するこ
とができるため、例えば作業車両の走行時は、サスペン
ションを作動状態に設定することにより、路面の凹凸に
応じて伸縮する油圧シリンダ12L,12Rのピストン
ロッドの動きをアキュムレータ14のばね作用により吸
収し、作業車両の走行中の振動を吸収、減衰することが
できる。一方、作業車両が停止して掘削作業等を行って
いる時は、サスペンションをロック状態に設定すること
により、サスペンションのばね作用を除去して作業性を
向上することができる。また、サスペンションの作動中
に万一、油圧シリンダ12L,12Rとアキュムレータ
14とを連通する配管13が破損し、該配管13中の圧
油が外部に流出した場合は、パイロット管路20に設け
た切換弁22の切り換え動作によって、パイロットチェ
ック弁15のパイロットポートの圧油がタンク16に戻
されるため、パイロットチェック弁15は通常のチェッ
ク弁として機能し、油圧シリンダ12L,12Rのボト
ム油室からアキュムレータ14への圧油の流れは阻止さ
れる。このため、サスペンションは自動的にロック状態
となり、走行中の車体8が急激に沈み込むことを防止で
きる。
2L,12Rと配管13およびアキュムレータ14とで
構成されるハイドロニューマチックサスペンションを、
運転室1aに設けたスイッチ21の切り換え動作によ
り、作動状態とロック状態のいずれか一方に選択するこ
とができるため、例えば作業車両の走行時は、サスペン
ションを作動状態に設定することにより、路面の凹凸に
応じて伸縮する油圧シリンダ12L,12Rのピストン
ロッドの動きをアキュムレータ14のばね作用により吸
収し、作業車両の走行中の振動を吸収、減衰することが
できる。一方、作業車両が停止して掘削作業等を行って
いる時は、サスペンションをロック状態に設定すること
により、サスペンションのばね作用を除去して作業性を
向上することができる。また、サスペンションの作動中
に万一、油圧シリンダ12L,12Rとアキュムレータ
14とを連通する配管13が破損し、該配管13中の圧
油が外部に流出した場合は、パイロット管路20に設け
た切換弁22の切り換え動作によって、パイロットチェ
ック弁15のパイロットポートの圧油がタンク16に戻
されるため、パイロットチェック弁15は通常のチェッ
ク弁として機能し、油圧シリンダ12L,12Rのボト
ム油室からアキュムレータ14への圧油の流れは阻止さ
れる。このため、サスペンションは自動的にロック状態
となり、走行中の車体8が急激に沈み込むことを防止で
きる。
【0017】図2は本発明の第2実施例を示す油圧回路
図であり、図1に対応する部分には同一符号を付してあ
る。この第2実施例では、各パイロットチェック弁15
のパイロット管路20中に前述した切換弁22の代わり
に電磁切換弁23を設け、この電磁切換弁23のソレノ
イド部を圧力スイッチ24に接続してある。この圧力ス
イッチ24は圧力がかかっているとON、圧力がかかっ
ていないとOFFになるもので、このON,OFFの切
り換えは圧力スイッチ24の駆動部に接続された配管1
3中の圧油の圧力によって行われる。なお、それ以外の
構成は第1実施例と同様であるため、重複する説明は省
略する。
図であり、図1に対応する部分には同一符号を付してあ
る。この第2実施例では、各パイロットチェック弁15
のパイロット管路20中に前述した切換弁22の代わり
に電磁切換弁23を設け、この電磁切換弁23のソレノ
イド部を圧力スイッチ24に接続してある。この圧力ス
イッチ24は圧力がかかっているとON、圧力がかかっ
ていないとOFFになるもので、このON,OFFの切
り換えは圧力スイッチ24の駆動部に接続された配管1
3中の圧油の圧力によって行われる。なお、それ以外の
構成は第1実施例と同様であるため、重複する説明は省
略する。
【0018】このように構成された第2実施例におい
て、通常は配管13中の圧油の圧力が圧力スイッチ24
の駆動部に作用しているため、圧力スイッチ24はON
状態であり、電磁切換弁23は位置23aにあってパイ
ロット管路20は開かれている。ここで、作業車両の走
行時にスイッチ21をONにすると、電磁切換弁19が
位置19aに切り換わり、パイロットポンプ18の圧油
が電磁切換弁19を介してパイロット管路20に導か
れ、さらに電磁切換弁23を介して各パイロットチェッ
ク弁15のパイロットポートに導かれるため、配管1
3,17中の圧油は正逆方向への流れが許容され、サス
ペンションが作動状態となる。
て、通常は配管13中の圧油の圧力が圧力スイッチ24
の駆動部に作用しているため、圧力スイッチ24はON
状態であり、電磁切換弁23は位置23aにあってパイ
ロット管路20は開かれている。ここで、作業車両の走
行時にスイッチ21をONにすると、電磁切換弁19が
位置19aに切り換わり、パイロットポンプ18の圧油
が電磁切換弁19を介してパイロット管路20に導か
れ、さらに電磁切換弁23を介して各パイロットチェッ
ク弁15のパイロットポートに導かれるため、配管1
3,17中の圧油は正逆方向への流れが許容され、サス
ペンションが作動状態となる。
【0019】かかるサスペンションの作動中に万一、油
圧シリンダ12L,12Rとアキュムレータ14とを連
通する配管13が破損すると、配管13中の圧油が外部
に流出して、油圧シリンダ12L,12Rとアキュムレ
ータ14間の圧力が低下する。すると、圧力スイッチ2
4の駆動部に作用する配管13からの圧力が低下し、圧
力スイッチ24はOFFになり、電磁切換弁23のソレ
ノイド部への通電が停止するため、電磁切換弁23はば
ね23cのばね圧によって位置23bに切り換わる。こ
のため、パイロットチェック弁15のパイロットポート
の圧油は電磁切換弁23を介してタンク16に戻り、パ
イロットチェック弁15は通常のチェック弁として機能
し、すなわち油圧シリンダ12L,12Rの油室からア
キュムレータ14およびタンク16への圧油の流れを阻
止するが、アキュムレータ14およびタンク16から油
圧シリンダ12L,12Rの油室への圧油の流れを許容
し、サスペンションは自動的にロック状態となる。
圧シリンダ12L,12Rとアキュムレータ14とを連
通する配管13が破損すると、配管13中の圧油が外部
に流出して、油圧シリンダ12L,12Rとアキュムレ
ータ14間の圧力が低下する。すると、圧力スイッチ2
4の駆動部に作用する配管13からの圧力が低下し、圧
力スイッチ24はOFFになり、電磁切換弁23のソレ
ノイド部への通電が停止するため、電磁切換弁23はば
ね23cのばね圧によって位置23bに切り換わる。こ
のため、パイロットチェック弁15のパイロットポート
の圧油は電磁切換弁23を介してタンク16に戻り、パ
イロットチェック弁15は通常のチェック弁として機能
し、すなわち油圧シリンダ12L,12Rの油室からア
キュムレータ14およびタンク16への圧油の流れを阻
止するが、アキュムレータ14およびタンク16から油
圧シリンダ12L,12Rの油室への圧油の流れを許容
し、サスペンションは自動的にロック状態となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サスペンションを作動状態とロック状態とに選択できる
のみならず、サスペンションの作動中に万一、油圧シリ
ンダとアキュムレータとを連通する管路が破損した場合
でも、自動的にサスペンションがロックされるため、走
行中の車体の急激な沈み込みを防止することができる。
サスペンションを作動状態とロック状態とに選択できる
のみならず、サスペンションの作動中に万一、油圧シリ
ンダとアキュムレータとを連通する管路が破損した場合
でも、自動的にサスペンションがロックされるため、走
行中の車体の急激な沈み込みを防止することができる。
【図1】本発明に係る作業車両の懸架装置の第1実施例
を示す油圧回路図である。
を示す油圧回路図である。
【図2】本発明に係る作業車両の懸架装置の第2実施例
を示す油圧回路図である。
を示す油圧回路図である。
【図3】作業車両の一例として挙げたホイール式油圧シ
ョベルの側面図である。
ョベルの側面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図3のホイール式油圧ショベルに備えられる従
来の懸架装置の油圧回路図である。
来の懸架装置の油圧回路図である。
1 旋回体 1a 運転室 8 車体 9 アクスル 10 車輪 12,12L,12R 油圧シリンダ 13 配管 14 アキュムレータ 15 パイロットチェック弁 16 タンク 18 パイロットポンプ 19 電磁切換弁 20 パイロット管路 21 スイッチ 22 切換弁 22c ばね 23 電磁切換弁 24 圧力スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 作業機構を備えた車体と、この車体の前
後に取り付けられたアクスルと、これら車体とアクスル
との間に結合された油圧シリンダと、この油圧シリンダ
の油室に管路を介して接続されたアキュムレータと、前
記油圧シリンダの油室から前記アキュムレータへの圧油
の流れを阻止するパイロットチェック弁とで構成され、
前記パイロットチェック弁へのパイロット圧力によって
前記管路中の正逆方向の圧油の流れが許容される作業車
両の懸架装置において、前記パイロットチェック弁のパ
イロット管路中に、前記油圧シリンダの油室と前記アキ
ュムレータとの間の管路の圧力変化によって操作される
切換弁を設けたことを特徴とする作業車両の懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20531893A JP3294392B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 作業車両の懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20531893A JP3294392B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 作業車両の懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752630A JPH0752630A (ja) | 1995-02-28 |
JP3294392B2 true JP3294392B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=16504967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20531893A Expired - Fee Related JP3294392B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 作業車両の懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294392B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW405142B (en) | 1997-01-13 | 2000-09-11 | Toshiba Corp | Color cathode ray tube |
KR100444193B1 (ko) * | 1999-02-09 | 2004-08-21 | 히다찌 겐끼 가부시키가이샤 | 휠식 작업차량 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP20531893A patent/JP3294392B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0752630A (ja) | 1995-02-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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