JP3294040B2 - 厚肉小径電縫鋼管の製造方法 - Google Patents

厚肉小径電縫鋼管の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さの厚い小径電縫鋼
管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電縫鋼管にて厚肉鋼管を製造す
る場合には図5に示すように、最終厚さに近い厚肉の鋼
帯を数段の成形スタンドでロールフォーミングし、管状
にした後、高周波にて溶接し、サイザーにて所定の外径
肉厚にする。この方法は、鋼管を製造する方法としては
最も高能率、高生産性の方法であり一般的に広く使用さ
れているが、厚さtと外径Dの比t/Dが10%以上の
サイズでは種々の問題があり、能率、生産性を阻害して
いる。又、成形スタンドでのロールフォーミング性から
製造可能なt/Dに限界が生じている。このために、新
ロールフォーミング法を発明し、これらの問題を解決し
ようとする試みがなされており、例えば特開平5−30
9422号公報に記載されているように、前段のブレー
クダウンの新しいロールフォーミング法が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、最終
厚さに近い厚肉の鋼帯を数段の成形スタンドでロールフ
ォーミングし、管状にした後、高周波にて溶接する電縫
鋼管の方法において、厚肉鋼管を製造する場合は、厚さ
tと外径Dの比t/Dが10%以上のサイズでは種々の
問題があり、能率、生産性を阻害している。又、成形ス
タンドでのロールフォーミング性から製造可能なt/D
に限界が生じている。
【0004】これらの問題を解決するために、(1)ロ
ールフォーミング法の検討、(2)管製造後絞りによる
増肉法の検討がなされている。前者のロールフォーミン
グ法では板のエッジ部が初期段階では十分に曲げること
ができず、後段のほぼ管状になった状態で全体を拘束し
ながら曲げるために、十分に曲げることができないのみ
ならず、エッジ部の増肉という新たな課題も生じてしま
う。後者の管製造後絞りによる増肉法では通常ロールに
よる絞り圧延が行われるが、これでは張力を必要とする
ために増肉代が少なく効率的でない。
【0005】そこで本発明は電縫鋼管において厚肉管を
製造する際の上記に記した課題を解決するために、管製
造後絞りによる増肉法においてロータリー鍛造機に押し
込み、縮径しながら増肉させることにより、厚肉電縫鋼
管を製造することを目的にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するも
のであって、その本発明の要旨とするところは、所定の
幅の鋼帯をロール成形し、高周波溶接する電縫管の製造
方法において、溶接後、4個または5個のダイを有しダ
イのテーパー角度を10〜20°にしたロータリー鍛造
機に押し込み、縮径しながら増肉させることを特徴とす
る厚肉小径電縫鋼管の製造方法にある。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。図1に本
発明の製造工程を示す。従来の工程は図5に示すように
所定の幅の鋼帯を連続的に成形ロールに挿入し、管状に
ロールフォーミング後高周波溶接をする。その後、管を
真円にするために定型ロールで若干絞るが、増肉はほと
んどない。そこで、図1に示すように、管状にロールフ
ォーミング、高周波溶接、定型後、ロータリー鍛造をす
る。この際、定型ロールでの絞りは真円にするためであ
るが、最終的には真円にするのはロータリー鍛造である
ため定型ロールはなくてもよい。
【0008】次に、一般のロータリー鍛造であるが、図
2にその構造を示す。球状のパンチ1を1個ないしは数
個をダイ2の回りに回転させ、又、ダイも対象物(管)
3の回りに回転させながら、対象物を押し込む。このこ
とにより対象物を所定の形状に縮径することにより増肉
を計る。この際、一番重要なことは寸法精度である。こ
のような一般のロータリー鍛造は一般的に寸法精度特に
厚さ精度が悪く、且つ、表面性状も悪い。これは基本的
には鍛造であることが起因している。これらの課題を解
決するための最大のポイントはダイの形状である。ダイ
は個数が少ないと偏肉が多くなり、反対に個数が多いと
設備費が高くなりコストが問題となる。そこでダイの個
数を4個または5個にし、且つ、図3に示すダイのテー
パー角度を10〜20°にする。
【0009】これは図4に示すようにダイの個数が多く
なると偏肉が減少し、ダイのテーパー角度が増加すると
偏肉も増加するために最適条件が存在し、ダイの個数は
4個、ダイのテーパー角度は20°である。しかし、ダ
イの個数が増えても偏肉は減少するので、4個または5
とした。又、ダイのテーパー角度は低くなれば偏肉も
減少するので、10〜20°とした。但し、最適条件が
設備費、コストが安くできることは言うまでもない。こ
のように本発明は、管製造後絞りによる増肉法において
4個または5個のダイを有しダイのテーパー角度を10
20°にしたロータリー鍛造機に押し込み、縮径しな
がら増肉させることにより、厚肉電縫鋼管を製造するこ
とが可能となった。
【0010】
【実施例】サイズφ42.7×t8.0で従来法と本発
明の方法による場合とを、表1に比較した。従来法であ
る管製造のまま、或いは従来のロータリー鍛造機の方法
では不可能であった偏肉を減少するために、表1の実施
例のような方法、条件で実施すれば、偏肉の少ない厚肉
の電縫鋼管を製造できる。評価は偏肉が15%以下で且
つ表面性状が良好なものを○とした。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、従来法の場合には、
厚さtと外径Dの比t/Dが10%以上のサイズでは種
々の問題があり、能率、生産性を阻害している。又、成
形スタンドでのロールフォーミング性から製造可能なt
/Dに限界が生じ、又、管絞りによる増肉法においても
従来は偏肉が生じていた。これに対して本発明の方法を
適用することによって、偏肉の少ない厚肉の電縫鋼管の
製造が可能となり、工業上極めて有利な製造方法を提供
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示した図、
【図2】ロータリー鍛造機を示した図、
【図3】ダイのテーパー角度を示した図、
【図4】ダイの個数及びダイのテーパー角度と偏肉の関
係を示した図、
【図5】従来の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ダイ 3 対象物(管) 4 ダイのテーパー角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−192241(JP,A) 特開 昭60−170523(JP,A) 特開 昭59−163017(JP,A) 特開 平5−228533(JP,A) 特開 平2−207917(JP,A) 特公 昭53−16776(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 13/00 B21J 9/02 B21J 9/06 B21J 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅の鋼帯をロール成形し、高周波
    溶接する電縫管の製造方法において、溶接後、4個また
    は5個のダイを有しダイのテーパー角度を10〜20°
    にしたロータリー鍛造機に押し込み、縮径しながら増肉
    させることを特徴とする厚肉小径電縫鋼管の製造方法。
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