JP3293303B2 - 遊星歯車装置 - Google Patents
遊星歯車装置Info
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- JP3293303B2 JP3293303B2 JP02976894A JP2976894A JP3293303B2 JP 3293303 B2 JP3293303 B2 JP 3293303B2 JP 02976894 A JP02976894 A JP 02976894A JP 2976894 A JP2976894 A JP 2976894A JP 3293303 B2 JP3293303 B2 JP 3293303B2
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- JP
- Japan
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- planetary gear
- press
- bearing
- peripheral surface
- grooves
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、内部減速型スタータ
に使用される遊星歯車装置に関するものである。
に使用される遊星歯車装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は例えば特公昭６３−４４９４４号
公報に示される従来の内部減速型スタータを示す軸方向
断面図、図６は図５の線VI−VIの要部断面図である。図
において、１は直流電動機、２は直流電動機１の回転軸
で、前端部に形成される凹所３と外周面に形成される平
歯車４とを有している。５は凹所３に対向して配設され
た凹所６を有する出力回転軸、７は両凹所３，６内に係
着される球体、８は直流電動機１の筒状ヨーク、９はリ
ヤブラケット、１０は出力回転軸５に形成したフラン
ジ、１１は平歯車４と噛合して回転軸２により駆動され
る遊星歯車で、その圧入孔１１ａに焼結含油軸受１２が
圧入により嵌着されている。１３はフランジ１０に嵌着
された支持ピンで、軸受１２を介して遊星歯車１１を支
承している。１４は遊星歯車１１が内接噛合される内歯
歯車で、ブラケット１５の内周面に中間ブラケット１６
と共に装着されている。１７はオーバランニングクラッ
チ、１８はオーバランニングクラッチ１７のシフトリン
グ１９に係合されるシフトレバー、２０はピニオン、２
１はフロントブラケットである。
公報に示される従来の内部減速型スタータを示す軸方向
断面図、図６は図５の線VI−VIの要部断面図である。図
において、１は直流電動機、２は直流電動機１の回転軸
で、前端部に形成される凹所３と外周面に形成される平
歯車４とを有している。５は凹所３に対向して配設され
た凹所６を有する出力回転軸、７は両凹所３，６内に係
着される球体、８は直流電動機１の筒状ヨーク、９はリ
ヤブラケット、１０は出力回転軸５に形成したフラン
ジ、１１は平歯車４と噛合して回転軸２により駆動され
る遊星歯車で、その圧入孔１１ａに焼結含油軸受１２が
圧入により嵌着されている。１３はフランジ１０に嵌着
された支持ピンで、軸受１２を介して遊星歯車１１を支
承している。１４は遊星歯車１１が内接噛合される内歯
歯車で、ブラケット１５の内周面に中間ブラケット１６
と共に装着されている。１７はオーバランニングクラッ
チ、１８はオーバランニングクラッチ１７のシフトリン
グ１９に係合されるシフトレバー、２０はピニオン、２
１はフロントブラケットである。
【０００３】上記構成における内部減速型スタータの動
作は、従来から周知であるので説明を省略する。
作は、従来から周知であるので説明を省略する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】内部減速型スタータに
使用される従来の遊星歯車装置では、圧入時の軸受１２
の傾き，コジレ等により軸受１２が変形をうけるので、
圧入後遊星歯車１１と軸受１２との接触面積が小さくな
り、また、遊星歯車１１の圧入孔１１ａの内周面は軸受
１２の圧入後の変形をできるだけ緩和させるために焼入
後仕上げ加工を施している。そのために圧入孔１１ａの
内周面の面粗度は良く、その表面に沿って圧入後の軸受
１２の噛み込みは少なく、軸方向の軸受１２の抜き圧力
は小さく、さらに円周方向に力が加えられると軸受１２
は遊星歯車１１に対して円周方向に徐々にズレていき
（すなわち相対回転する）、外周面がけずられ、締付力
が低下していき、最終的には軸方向に抜けていくという
問題点があった。
使用される従来の遊星歯車装置では、圧入時の軸受１２
の傾き，コジレ等により軸受１２が変形をうけるので、
圧入後遊星歯車１１と軸受１２との接触面積が小さくな
り、また、遊星歯車１１の圧入孔１１ａの内周面は軸受
１２の圧入後の変形をできるだけ緩和させるために焼入
後仕上げ加工を施している。そのために圧入孔１１ａの
内周面の面粗度は良く、その表面に沿って圧入後の軸受
１２の噛み込みは少なく、軸方向の軸受１２の抜き圧力
は小さく、さらに円周方向に力が加えられると軸受１２
は遊星歯車１１に対して円周方向に徐々にズレていき
（すなわち相対回転する）、外周面がけずられ、締付力
が低下していき、最終的には軸方向に抜けていくという
問題点があった。
【０００５】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、遊星歯車に対する軸受の回転が防止で
きると共に軸方向への抜けも防止できる遊星歯車装置を
得ることを目的とする。
なされたもので、遊星歯車に対する軸受の回転が防止で
きると共に軸方向への抜けも防止できる遊星歯車装置を
得ることを目的とする。
【０００６】また、この発明は遊星歯車と軸受との係合
を全周にわたって均等とすることにより遊星歯車の回転
をスム−ズにする。
を全周にわたって均等とすることにより遊星歯車の回転
をスム−ズにする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遊星歯車
装置は、遊星歯車の圧入孔の内周面に、外周面に溝を有
しない環状の焼結含油軸受が圧入されるものにおいて、
遊星歯車の圧入孔の内周面に、軸方向の途中までの溝を
間隔をおいて複数個設けたものである。また、溝を全周
にわたり等間隔に形成したものである。
装置は、遊星歯車の圧入孔の内周面に、外周面に溝を有
しない環状の焼結含油軸受が圧入されるものにおいて、
遊星歯車の圧入孔の内周面に、軸方向の途中までの溝を
間隔をおいて複数個設けたものである。また、溝を全周
にわたり等間隔に形成したものである。
【０００８】
【作用】この発明においては、遊星歯車の圧入孔に軸受
を圧入した際に、軸受の外周面が圧入孔の溝内に膨らん
で喰込むので、円周方向に力を受けても軸受の喰込部と
溝とが噛み合って内周方向にズレないし、また溝が途中
までとなっておりこの溝の端面で軸方向の力に対しても
ズレず、遊星歯車に対する軸受の回転および抜けが防止
される。
を圧入した際に、軸受の外周面が圧入孔の溝内に膨らん
で喰込むので、円周方向に力を受けても軸受の喰込部と
溝とが噛み合って内周方向にズレないし、また溝が途中
までとなっておりこの溝の端面で軸方向の力に対しても
ズレず、遊星歯車に対する軸受の回転および抜けが防止
される。
【０００９】また、溝を圧入孔の内周面に全周にわたり
等間隔に設けてあるので、溝による係合が全周にわたり
均等に得られる。
等間隔に設けてあるので、溝による係合が全周にわたり
均等に得られる。
【００１０】
実施例１．この発明の一実施例を図１〜図４について説
明する。図１は要部の断面図、図２は図１の線II−IIの
断面図、図３は遊星歯車の軸方向部分断面図、図４は図
３の線IV−IVの断面図であり、前記従来のものと同一ま
たは相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図
において、２２は遊星歯車１１の圧入孔１１ａの内周面
に設けた複数個の溝で、軸方向の途中までの長さとして
ある。
明する。図１は要部の断面図、図２は図１の線II−IIの
断面図、図３は遊星歯車の軸方向部分断面図、図４は図
３の線IV−IVの断面図であり、前記従来のものと同一ま
たは相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図
において、２２は遊星歯車１１の圧入孔１１ａの内周面
に設けた複数個の溝で、軸方向の途中までの長さとして
ある。
【００１１】図３，図４に示すように遊星歯車１１の圧
入孔１１ａの内周面に溝２２を複数個設けておくと、こ
の圧入孔１１ａに軸受１２を圧入した際に、図１，図２
に示すように軸受１２の外周面が圧入孔１１ａの溝２２
内に膨らんで喰込むので、円周方向に力を受けても軸受
１２の喰込部１２ａと溝２２とが噛み合って円周方向に
ズレないし、また図３に示すように溝２２を途中までと
しておくと、図２に示すように溝２２の端面２２ａと軸
受１２の喰込部１２ａとが係合するので、軸方向の力を
受けても軸方向にズレない。従って、遊星歯車１１に対
する軸受１２の回転防止および抜け防止を行うことがで
きる。
入孔１１ａの内周面に溝２２を複数個設けておくと、こ
の圧入孔１１ａに軸受１２を圧入した際に、図１，図２
に示すように軸受１２の外周面が圧入孔１１ａの溝２２
内に膨らんで喰込むので、円周方向に力を受けても軸受
１２の喰込部１２ａと溝２２とが噛み合って円周方向に
ズレないし、また図３に示すように溝２２を途中までと
しておくと、図２に示すように溝２２の端面２２ａと軸
受１２の喰込部１２ａとが係合するので、軸方向の力を
受けても軸方向にズレない。従って、遊星歯車１１に対
する軸受１２の回転防止および抜け防止を行うことがで
きる。
【００１２】実施例２．遊星歯車１１の圧入孔１１ａの
内周面に設けた溝２２を図１に示すように内周面の全周
にわたり等間隔に形成しておくと、軸受１２の外周面が
全周において均等に溝２２内に喰込む喰込部１２ａを形
成するので、喰込部１２ａと溝２２との係合が全周にわ
たり均等になり、遊星歯車１１の回転がスムーズにな
る。
内周面に設けた溝２２を図１に示すように内周面の全周
にわたり等間隔に形成しておくと、軸受１２の外周面が
全周において均等に溝２２内に喰込む喰込部１２ａを形
成するので、喰込部１２ａと溝２２との係合が全周にわ
たり均等になり、遊星歯車１１の回転がスムーズにな
る。
【００１３】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば遊星歯
車に対する軸受の回転が防止できると共に軸方向への抜
けも防止できるという効果が得られる。
車に対する軸受の回転が防止できると共に軸方向への抜
けも防止できるという効果が得られる。
【００１４】また、この発明によれば遊星歯車と軸受と
の係合を全周にわたって均等とすることにより遊星歯車
の回転がスムーズになるという効果も得られる。
の係合を全周にわたって均等とすることにより遊星歯車
の回転がスムーズになるという効果も得られる。
【図１】この発明の実施例１を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図２】図１の線II−IIの断面図である。
【図３】遊星歯車の軸方向部分断面図である。
【図４】図３の線IV−IVの断面図である。
【図５】従来装置を示す軸方向断面図である。
【図６】図５の線VI−VIの要部断面図である。
１ 直流電動機 ２ 回転軸 ５ 出力回転軸 ８ 筒状ヨーク ８ａ 筒状ヨークの鍔部 １０ フランジ １１ 遊星歯車 １１ａ 圧入孔 １２ 軸受 １２ａ 軸受の喰込部 １３ 支持ピン １４ 内歯歯車 １７ オーバランニングクラッチ １８ シフトレバー ２０ ピニオン ２２ 溝 ２２ａ 溝の端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02N 15/02 F16H 1/28
Claims (2)
- 【請求項１】 内部減速型スタータに使用される遊星歯
車装置であって、遊星歯車の圧入孔の内周面に、外周面
に溝を有しない環状の焼結含油軸受が圧入されるものに
おいて、 前記圧入孔の内周面に、軸方向の途中までの溝を間隔を
おいて複数個設けたことを特徴とする遊星歯車装置。 - 【請求項２】 溝を全周にわたり等間隔に形成したこと
を特徴とする請求項１記載の遊星歯車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02976894A JP3293303B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 遊星歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02976894A JP3293303B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 遊星歯車装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238880A JPH07238880A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3293303B2 true JP3293303B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=12285225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02976894A Expired - Lifetime JP3293303B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 遊星歯車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3293303B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8220153B2 (en) | 2006-05-26 | 2012-07-17 | Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. | Production method for complex bearing |
| ITMI20071597A1 (it) * | 2007-08-02 | 2009-02-03 | Freni Brembo Spa | Dispositivo di stazionamento di una pinza freno |
| US20170045136A1 (en) | 2014-04-22 | 2017-02-16 | Ntn Corporation | Sintered mechanical component, device for forming powder compact, and method for forming powder compact |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP02976894A patent/JP3293303B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 機械設計ハンドブック編集委員会，機械設計ハンドブック，日本，共立出版株式会社，１９５５年 ４月２５日，Ｐ２−５７，第２．２．２７ｄ図 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07238880A (ja) | 1995-09-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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