JP3291135B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3291135B2 JP18488394A JP18488394A JP3291135B2 JP 3291135 B2 JP3291135 B2 JP 3291135B2 JP 18488394 A JP18488394 A JP 18488394A JP 18488394 A JP18488394 A JP 18488394A JP 3291135 B2 JP3291135 B2 JP 3291135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気調和機の室
内機と室外機との間で信号の授受を行うための通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機において、室内機と室
外機との間の通信は、供給電源が交流であることに着目
し、供給電源の電源サイクルに同期して通信信号をオン
・オフさせて双方向の通信を行うものであった。
【0003】図2はそのような従来の通信装置の具体例
を示すものである。この通信装置においては、サイリス
タによる電圧のオン・オフ信号をホトカプラで受信する
例を示している。
【0004】電源コンセントに差し込まれる電源プラグ
2および電源スイッチ3を介して2本の電源線4および
5がまず室内機側に導出され、接続部6および7を介し
て室外機側にも導かれ、さらに図示していない主回路、
例えばコンプレッサモータ駆動用周波数変換回路に接続
される。室内機側には送信用ホトカプラ10および受信
用ホトカプラ13が備えられており、同様に室外機側に
も送信用ホトカプラ20および受信用ホトカプラ23が
備えられている。室内機側の送信用ホトカプラ10は発
光ダイオード11および受光サイリスタ12からなって
おり、受信用ホトカプラ13は発光ダイオード14およ
びホトトランジスタ15からなっている。室外機側の送
信用ホトカプラ20は発光ダイオード21および受光サ
イリスタ22からなっており、受信用ホトカプラ23は
発光ダイオード24およびホトトランジスタ25からな
っている。なお、受光サイリスタ12および22のゲー
トおよびカソード間にはそれぞれ並列接続の抵抗および
コンデンサからなるバイアス回路8,9が接続されてい
る。
【0005】図示の通信装置は双方向性であり、室内機
側から室外機側へと送信(制御データ等の送信)する場
合は、図示していない室内機送信回路から抵抗16を介
して発光ダイオード11を駆動することにより受光サイ
リスタ12が導通する。それにより電源線4から抵抗1
7、ダイオード18、受光サイリスタ12、接続部6、
通信線19、接続部7、発光ダイオード24、ダイオー
ド26および抵抗27を介して電源線5に至る経路で、
電源線4,5の電圧に同期し各サイクルの正の半波区間
に電流が流れる。この電流により発光ダイオード24が
発光し、ホトトランジスタ25が導通する。これは抵抗
28を介して図示していない室外機受信回路に受信信号
として伝達される。
【0006】上記とは逆に室外機側から室内機側へと送
信する場合は、図示していない室外機送信回路から抵抗
29を介して発光ダイオード20を駆動することにより
受光サイリスタ22が導通する。それにより電源線5か
ら抵抗30、ダイオード31、発光ダイオード14、接
続部6、通信線19、接続部7、受光サイリスタ22、
ダイオード32および抵抗33を介して電源線4に至る
経路で、電源線4,5に同期し各サイクルの負の半波区
間に電流が流れる。この電流により発光ダイオード14
が発光し、ホトトランジスタ13が導通する。これは抵
抗34を介して図示していない室内機受信回路に受信信
号として伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の通信
装置には次の欠点がある。 1. 電源周波数と同じ低速な通信しか実現できない。
因に、電源周波数は一般に50Hz または60Hz であ
る。 2. 誤配線等の通信路障害を検知するのには、一般に
通信が正常に行われるか否かで判断する方法が用いられ
ているが、この方法では駆動回路等の通信路以外の障害
と区別して検知することができないので、障害回復に時
間がかかる。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、簡単な回路で電源周波数よりも高速で、かつ、通信
路障害を他の回路部分以外の障害と区別して簡単に検知
できる通信回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の通信装置は、第
1の機器側と第2の機器側との間に交流主回路電流を供
給しうる少なくとも2本の電源線と少なくとも1本の通
信線を配設すると共に、電源線の電圧からその電圧より
も低い通信用の直流電源電圧を得る直流電源回路と、第
1の機器側および第2の機器側にそれぞれ直列にして設
けられた送信用ホトカプラおよび受信用ホトカプラと
通信線に通信用の直流電源電圧を上回る電圧が印加され
た時に警報信号を出力するために、直流電源回路の接続
端に接続され、送信用ホトカプラの受光素子に並列に、
直流電源回路の出力電圧よりも高いツェナー電圧を有す
るツェナーダイオードとを備え、第1の機器側の送信用
ホトカプラおよび受信用ホトカプラは通信線を介して第
2の機器側の送信用ホトカプラおよび受信用ホトカプラ
と直列に接続されていることを特徴とするものである。
【0010】
【0011】請求項2に記載の通信装置においては、
1の機器側と第2の機器側との間に交流主回路電流を供
給しうる少なくとも2本の電源線と少なくとも1本の通
信線を配設すると共に、電源線の電圧からその電圧より
も低い通信用の直流電源電圧を得る直流電源回路と、第
1の機器側および第2の機器側にそれぞれ直列にして設
けられた送信用ホトカプラおよび受信用ホトカプラとを
備え、第1の機器側の送信用ホトカプラおよび受信用ホ
トカプラは通信線を介して第2の機器側の送信用ホトカ
プラおよび受信用ホトカプラと直列に接続され、送信用
ホトカプラおよび受信用ホトカプラの受光素子としてそ
れぞれベース端子付のホトトランジスタが使用され、そ
のホトトランジスタのベース端子がそのエミッタよりも
低い電圧点に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】本発明の通信装置においては、電源線の電圧か
らその電圧よりも低い通信用の直流電源電圧を作成し、
第1、第2の各機器側でそれぞれ直列接続した送信用ホ
トカプラおよび受信用ホトカプラをさらに通信線を介し
て直列接続して直流電源電圧端子の出力端子間に接続す
る。こうすることにより、比較的簡単な回路構成のもと
で高速通信を実現すると共に、両機器間での誤配線を容
易に検出し、信頼性の高い通信手段を提供することがで
きる。
【0013】
【0014】請求項2に記載の通信装置によれば、回路
素子のスイッチング時間を短縮することができるので、
より高速な通信手段を提供することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1は本発明による通信装置の一実施例を
示すものである。この通信装置においては、通信装置用
の直流電源回路40が室外機側に用意される。この直流
電源回路40は、電源線4,5間に直列に接続された抵
抗41、ダイオード42、および並列コンデンサ43付
のツェナーダイオード44からなっており、ダイオード
42とツェナーダイオード44との接続点が出力端45
が導出される。この直流電源回路40ではダイオード4
2で半波整流して得た直流をツェナーダイオード44で
定電圧化し、それをコンデンサ43で保持する。
【0017】電源プラグ2、電源スイッチ3、電源線
4,5、接続部6,7および通信線19の部分は図2の
装置と同様である。
【0018】室内機側には送信用ホトカプラ50および
受信用ホトカプラ13が備えられており、同様に室外機
側には送信用ホトカプラ70および受信用ホトカプラ2
3が備えられている。室内機側の送信用ホトカプラ50
は発光ダイオード51およびホトトランジスタ52から
なっており、受信用ホトカプラ13は発光ダイオード1
4およびホトトランジスタ15からなっている。室外機
側の送信用ホトカプラ70は発光ダイオード71および
ホトトランジスタ72からなっており、受信用ホトカプ
ラ23は発光ダイオード24およびホトトランジスタ2
5からなっている。
【0019】室外機側において、ホトトランジスタ72
にはツェナーダイオード73が並列に接続され、またホ
トトランジスタ72のベースと発光ダイオード24のカ
ソード端との間にはバイアス抵抗74が接続されてい
る。発光ダイオード24には抵抗75が並列に接続され
ている。室内機側において、ホトトランジスタ52には
ツェナーダイオード53が並列に接続され、またホトト
ランジスタ52のベースと発光ダイオード14のカソー
ド端との間にはバイアス抵抗54が接続されている。
【0020】送信用ホトトランジスタ52,72に並列
のツェナーダイオード53,73のツェナー電圧は通常
の通信装置で用いられる電圧よりも高い値のものに選定
しておく。
【0021】室外機側において、直流電源回路40の出
力端45と通信線19との間に、ホトトランジスタ72
および発光ダイオード24が抵抗26およびダイオード
27を介して直列に接続され、室内機側において、通信
線19と電源線5との間に、ダイオード17および抵抗
18介してホトトランジスタ52および発光ダイオード
14が直列に接続されている。
【0022】室内機側に設けられた発光ダイオード51
のアノードおよびホトトランジスタ15のソースは一方
で+5Vの直流電源に接続され、他方で抵抗60および
トランジスタ61を介してアースされている。トランジ
スタ61は内部にベース・エミッタ抵抗およびベース抵
抗を備えている。発光ダイオード51のカソードは抵抗
62を介して図示していない室内機送信回路に導かれて
いる。抵抗60およびトランジスタ61の接続点は抵抗
63を介して室内機受信回路に導かれる。ホトトランジ
スタ15のエミッタはトランジスタ60のベースに接続
され、ホトトランジスタ15のベースはバイアス抵抗6
4を介してアースされ、さらに抵抗63および室内機受
信回路の接続点とアースとの間にコンデンサ65が接続
されている。
【0023】室外機側にも室内機側と同様構成の回路が
設けられている。すなわち、発光ダイオード71のアノ
ードおよびホトトランジスタ25のソースは一方で+5
Vの直流電源に接続され、他方で抵抗80およびトラン
ジスタ81を介してアースされている。ここでもトラン
ジスタ80は内部にベース・エミッタ抵抗およびベース
抵抗を備えている。発光ダイオード71のカソードは抵
抗82を介して室内機送信回路に導かれている。抵抗8
0およびトランジスタ81の接続点は抵抗83を介して
室内機受信回路に導かれる。ホトトランジスタ25のエ
ミッタはトランジスタ81のベースに接続され、ホトト
ランジスタ25のベースはバイアス抵抗84を介してア
ースされ、さらに抵抗83および室内機受信回路の接続
点とアースとの間にコンデンサ85が接続されている。
【0024】図1の通信装置において室内機側→室外機
側または室外機側→室内機側の送信は次のようにして行
われる。室内機側→室外機側の送信の場合、室外機側の
送信用ホトカプラ70を常時オンとし、室内機側の送信
用ホトカプラ50を、交流電源周波数(50Hz または
60Hz )とは無関係に、適宜の高い繰り返し周波数で
オン・オフすることによって行う。室内機側の送信用ホ
トカプラ50のオン・オフ信号は、ツェナーダイオード
53,73のツェナー電圧を通常の通信で用いられる電
圧よりも高くしておくことにより、直流電源回路40の
出力電圧を電源として、ホトカプラ70→ホトカプラ2
3→抵抗26→ダイオード27→通信線19→ダイオー
ド17→抵抗18→ホトカプラ50→ホトカプラ13の
経路で電流が流れて室外機側のホトカプラ23に伝送さ
れ、さらに室外機受信回路へ伝送される。
【0025】室外機→室内機の送信の場合は、室内機側
のホトカプラ50を常時オンとし、室外機側のホトカプ
ラ70をオン・オフすることによって行う。室外機側の
送信用ホトカプラ70のオン・オフ信号も、上記の室内
機側→室外機側の送信の場合と同様の経路で電流が流れ
て室内機側のホトカプラ13に伝送され、さらに室内機
受信回路へ伝送される。
【0026】次に図1の通信装置における誤配線の検出
について説明する。いま室外機側で誤配線、例えば接続
部7で電源線4と通信線19を逆に配線してしまった事
態を検出する場合を想定する。この場合、室外機側の通
信線19が室内機側の電源線4に配線されることになる
ので、室外機側の通信線19と電源線4との間に室内機
側の電源線4,5からの電源電圧が印加される。この場
合、ツェナーダイオード73のツェナー電圧を供給電圧
より低く設定しておくことにより、室外機側送信用ホト
カプラ70がオフの場合でもツェナーダイオード44
ツェナーダイオード73→ホトカプラ23(発光ダイオ
ード24)→抵抗26→ダイオード27の経路で電流が
流れる。つまり、ホトカプラ70のオフ時にホトカプラ
23がオンすることにより誤配線を検出することができ
る。特にホトカプラ23の発光ダイオード24と直列に
別の発光ダイオードを接続しておくことにより、室内機
側回路や室外機側回路と関係なく判断することができる
ので、回路不良とお配線を混同することなく確実な判断
を行うことができる。
【0027】なお、図1の実施例においては受信用ホト
カプラ13,23の受光素子としてホトトランジスタ1
5,25を使用しているが、この場合、トランジスタ6
1,81のベースに蓄積された電荷によりオンからオフ
に変化するときの時間遅れが大きく高速通信(高速スイ
ッチング)の障害となる。これを高速化するために、ベ
ース端子付のホトトランジスタを使用し、図示のごとく
ベースとエミッタ間に抵抗を挿入し、ベースの蓄積電荷
を迅速に取り除く方法がとられる。しかし、この方法は
トランジスタがオンからオフに変化する途中でベースと
エミッタ間の電位が低下し、ベースの蓄積電荷を取り除
きにくくなるという他面の問題点を持っている。そこ
で、本実施例においては、受信用ホトカプラ23,13
の手前(+側)に送信用ホトカプラ70,50を配置
し、送信用ホトカプラ70,50のエミッタ電圧よりも
低い電圧を受信用ホトカプラ23,13で得ており、こ
れらのホトカプラの発光ダイオード24,14のカソー
ド側にホトトランジスタ72,52のベースを抵抗7
4,54を介して接続することにより、上記問題点の改
善を図っている。
【0028】かくして上記した実施例によれば、次のよ
うな作用・効果を奏することができる。 1.交流電源電圧との間で同期をとる必要がないので、
高速通信を実現することができる。 2.送受信素子のスイッチング時間の短縮が可能であ
り、より高速な通信を行うことができる。 3.誤配線の検出を簡単かつ確実に行い、それにより障
害を迅速に復旧させることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な直流電源回路を
設けることにより、交流電源との間で同期をとる必要が
ないので、高速通信を実現することができる。また、通
信路障害を他の回路部分以外の障害と区別して簡単に検
知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を空気調和機における室内機と室外機と
の間の通信に用いる通信装置に適用した実施例の回路
図。
【図2】空気調和機の室内機と室外機との間で行われる
通信のための従来の通信装置の回路図。
【符号の説明】
4,5 電源線 13,23 受信用ホトカプラ 14,24 発光ダイオード 15,25 ホトトランジスタ 18,26 抵抗 19 通信線 40 直流電源回路 50,70 送信用ホトカプラ 51,71 発光ダイオード 52,72 ホトトランジスタ 53,73 ツェナーダイオード 54,74 抵抗 61,81 トランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の機器側と第2の機器側との間に交流
    主回路電流を供給しうる少なくとも2本の電源線と少な
    くとも1本の通信線を配設すると共に、前記電源線の電
    圧からその電圧よりも低い通信用の直流電源電圧を得る
    直流電源回路と、前記第1の機器側および第2の機器側
    にそれぞれ直列にして設けられた送信用ホトカプラおよ
    び受信用ホトカプラと、前記通信線に前記通信用の直流
    電源電圧を上回る電圧が印加された時に警報信号を出力
    するために、前記直流電源回路の接続端に接続され、前
    記送信用ホトカプラの受光素子に並列に、前記直流電源
    回路の出力電圧よりも高いツェナー電圧を有するツェナ
    ーダイオードとを備え、前記第1の機器側の送信用ホト
    カプラおよび受信用ホトカプラは前記通信線を介して前
    記第2の機器側の送信用ホトカプラおよび受信用ホトカ
    プラと直列に接続されていることを特徴とする通信装
    置。
  2. 【請求項2】第1の機器側と第2の機器側との間に交流
    主回路電流を供給しうる少なくとも2本の電源線と少な
    くとも1本の通信線を配設すると共に、前記電源線の電
    圧からその電圧よりも低い通信用の直流電源電圧を得る
    直流電源回路と、前記第1の機器側および第2の機器側
    にそれぞれ直列にして設けられた送信用ホトカプラおよ
    び受信用ホトカプラとを備え、前記第1の機器側の送信
    用ホトカプラおよび受信用ホトカプラは前記通信線を介
    して前記第2の機器側の送信用ホトカプラおよび受信用
    ホトカプラと直列に接続され、前記送信用ホトカプラお
    よび受信用ホトカプラの受光素子としてそれぞれベース
    端子付のホトトランジスタが使用され、そのホトトラン
    ジスタのベース端子がそのエミッタよりも低い電圧点に
    接続されていることを特徴とする通信装置。
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