JP2506761Y2 - 電圧検出器 - Google Patents

電圧検出器

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JP2506761Y2 JP3588090U JP3588090U JP2506761Y2 JP 2506761 Y2 JP2506761 Y2 JP 2506761Y2 JP 3588090 U JP3588090 U JP 3588090U JP 3588090 U JP3588090 U JP 3588090U JP 2506761 Y2 JP2506761 Y2 JP 2506761Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、インバータ(例えば太陽電池出力電圧を
交流電圧に変換するもの、もしくはアクティブフィルタ
として用いるもの)等に供給する直流電源の電圧の過電
圧もしくは不足電圧を検出する電圧検出器に関するもの
である。
〔従来の技術〕
第4図は過電圧を検出する電圧検出器の第1の従来例
の回路図を示している。この電圧検出器は、第4図に示
すように、一対の電圧検出端T1,T2間のの直流電圧、例
えば太陽光発電装置の出力端に設けた平滑コンデンサC1
の両端間の直流電圧VDCを抵抗R1,R2で分圧し、抵抗R1,R
2の接続点の電圧VAを抵抗R5を通して比較器CP1の反転入
力端子に加えるとともに、基準電圧発生器VR1の出力電
圧を抵抗R6を通して比較器CP1の非反転入力端子に加え
ている。比較器CP1は、出力電圧をヒステリシス特性の
付与用の抵抗R7を介して非反転入力端子へ帰還してい
る。
比較器CP1は、反転入力端子に加えられる電圧VAと非
反転入力端子に加えられる基準電圧とを比較し、その比
較結果に応じてその出力をハイレベルもしくはローレベ
ルに変化させる。この際、出力端子の電圧を抵抗R7を通
して非反転入力端子に帰還しているので、出力端子の電
圧のレベルに応じて非反転入力端子に加えられる見かけ
上の基準電圧が変化し、電圧VAのレベル判定結果にヒス
テリシスが現れることになる。
そして、比較器CP1の出力電圧に基づいて、バッファ
アンプBAが絶縁用のホトカプラPC2の発光素子を駆動
し、この結果、比較器CP1の比較結果に応じてホトカプ
ラPC2の受光素子のオンオフが切り替わり、この受光素
子のオンオフにより制御回路(図示せず)が過電圧に対
する何らかの制御動作を行う。
なお、R8はホトカプラPC2の発光素子に対する限流用
の抵抗である。
第5図は過電圧を検出する電圧検出器の第2の従来例
の回路図を示している。この電圧検出器は、第5図に示
すように、第4図と同様にして得た電圧VAを絶縁アンプ
IAおよび抵抗R9を通して比較器CP2の反転入力端子に加
えるとともに、基準電圧発生器VR2の出力電圧を抵抗R10
を通して比較器CP2の非反転入力端子に加えている。比
較器CP2は、出力電圧をヒステリシス特性の付与用の抵
抗R11を介して非反転入力端子へ帰還している。
比較器CP2は、比較器CP1と同様の動作を行い、その出
力によって、制御回路(図示せず)が過電圧に対する何
らかの制御動作を行う。この際、第4図のものと同様
に、出力端子の電圧を非反転入力端子に帰還しているの
で、電圧VBのレベル判定結果にヒステリシスが現れるこ
とになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
第4図の従来例は、高圧側の一対の電圧検出端T1,T2
と過電圧に対する制御動作を行う抵圧側の制御回路とを
絶縁するために、比較器CP1の後段のホトカプラPC2を設
けているので、比較器CP1および基準電圧発生器VR1が高
圧側になり、低圧側の制御回路を駆動する電源とは別に
高圧側の比較器CP1および基準電圧発生器VR1を駆動する
電源VDが必要となり、回路構成が複雑になるという問題
があった。
また、第5図の従来例は、一対の電圧検出端T1,T2
低圧側の制御回路とを絶縁するために、比較器CP2の前
段に絶縁アンプIAを設けているので、比較器CP2および
基準電圧発生器VR2が低圧側となり、制御回路駆動用の
電源VCを比較器CP2および基準電圧発生器VR2の駆動用電
源にも使用することができ、回路構成を簡素化すること
が可能である。しかし、絶縁アンプIAが高価であり、全
体としてコストが高くつくという問題があった。
この考案の目的は、回路構成が簡単で、しかも安価な
電圧検出器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の電圧検出器は、電圧検出端に現れる直流電
圧を分圧する第1および第2の分圧用インピーダンス素
子と、第1および第2の分圧用インピーダンス素子の何
れか一方に並列接続した電圧検出兼分圧用インピーダン
ス回路とを備えている。
この場合、電圧検出兼分圧用インピーダンス回路は、
第1および第2の分圧用インピーダンス素子の接続点の
電圧を入力とする定電圧素子と、第1および第2の分圧
用インピーダンス素子の接続点の電圧を電源として、定
電圧素子の導通・遮断に対応して導通・遮断するトラン
ジスタと、電圧検出信号伝送用のホトカプラと、このホ
トカプラを駆動するホトカプラ駆動回路とで構成してい
る。
上記ホトカプラ駆動回路は、第1および第2の分圧用
インピーダンス素子の接続点の電圧を電源として、トラ
ンジスタの導通・遮断に対応してホトカプラを導通・遮
断させる構成であり、かつトランジスタの導通時のホト
カプラ駆動回路への通電電流をトランジスタの遮断時の
ホトカプラ駆動回路への通電電流より少なく設定してい
る。上記のホトカプラ駆動回路への通電電流とは、ホト
カプラ駆動回路へ流入する電流である。
〔作用〕
この考案の構成によれば、電圧検出端に現れる直流電
圧を分圧する第1および第2の分圧用インピーダンス素
子の何れか一方に並列接続した電圧検出兼分圧用インピ
ーダンス回路が第1および第2の分圧用インピーダンス
素子の接続点の電圧を電源として第1および第2の分圧
用インピーダンス素子の接続点の電圧の高低を検出する
ことになる。上記電圧の高低の検出は定電圧素子の降伏
電圧を基準電圧として行う。この場合、第1および第2
の分圧用インピーダンス素子の接続点の電圧が定電圧素
子の降伏電圧より高いときは、トランジスタが導通し、
逆に降伏電圧より低いときはトランジスタが遮断する。
ホトカプラ駆動回路は、トランジスタの導通時にホト
カプラを発光させることによりホトカプラを導通させ、
トランジスタの遮断時にホトカプラの発光を停止させる
ことによりホトカプラを遮断させる。この結果、電圧検
出端の直流電圧の高低の検出結果をホトカプラの出力側
に、電圧検出端と絶縁した状態で伝達することができ
る。
上記において、トランジスタの導通時におけるホトカ
プラ駆動回路への通電電流を、トランジスタの遮断時に
おけるホトカプラ駆動回路への通電電流より少なく設定
しているので、トランジスタの導通時の電圧検出兼分圧
用インピーダンス回路のインピーダンスがトランジスタ
の遮断時の電圧検出兼分圧用インピーダンス回路のイン
ピーダンスより高くなる。この結果、電圧検出端の直流
電圧が上昇して定電圧素子およびトランジスタが遮断状
態から導通状態に変化したときに、分圧比の変化によっ
て第1および第2のインピーダンス素子の接続点の電圧
が上昇し、逆に電圧検出端の直流電圧が下降して定電圧
素子およびトランジスタが導通状態から遮断状態に変化
したときに、分圧比の変化によって第1および第2のイ
ンピーダンス素子の接続点の電圧が下降する。以上のよ
うな第1および第2のインピーダンス素子の接続点の電
圧の変化によって、電圧検出端の直流電圧の検出にヒス
テリシス特性が付与されることになる。
〔実施例〕
この考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて
説明する。この電圧検出器は、例えば過電圧を検出する
もので、第1図に示すように、一対の電圧検出端T1,T2
間、例えば太陽光発電装置の出力端に設けた平滑コンデ
ンサC1の両端間に分圧用の抵抗R1,R2(実用新案登録請
求の範囲でいう第1および第2の分圧用インピーダンス
素子に相当する)の直列回路を並列に接続し、抵抗R2
電圧検出兼分圧用抵抗回路R0を並列に接続している。
この場合、電圧検出兼分圧用抵抗回路R0は、抵抗R1,R
2の接続点の電圧VAを電源として電圧検出を行うととも
に電圧VAによって所定の電流を流す抵抗となるもので、
実用新案登録請求の範囲でいう電圧検出兼分圧用インピ
ーダンス回路に相当する。また、抵抗R1,R2の接続点の
電圧VAは、抵抗R1と抵抗R2および電圧検出兼分圧用抵抗
回路R0の並列回路とによる分圧電圧となる。さらに、電
圧VAが電圧検出兼分圧用インピーダンス回路R0における
電圧検出用基準電圧を超えたときにインピーダンスが増
加して電圧VAを上昇させ、また電圧VAが電圧検出兼分圧
用インピーダンス回路R0における電圧検出用基準電圧よ
り下がったときにインピーダンスが減少して電圧VAを下
降させる動作をし、電圧検出にヒステリシス特性を付与
する機能をもつ。
上記電圧検出兼分圧用インピーダンス回路R0では、抵
抗R1,R2の接続点にツェナーダイオードからなる定電圧
素子ZD1の一端を接続し、定電圧素子ZD1の他端をトラン
ジスタQ1のベースに接続している。また、抵抗R3および
トランジスタQ1の直列回路と抵抗R4およびトランジスタ
Q2の直列回路を抵抗R2にそれぞれ並列接続し、トランジ
スタQ1のコレクタをトランジスタQ2のベースに接続して
いる。さらに、トランジスタQ2と並列に電圧検出信号伝
送用のホトカプラPC1の発光素子と電流制限機能を有す
るツェナーダイオードからなる定電圧素子ZD2の直列回
路を接続し、ホトカプラPC1の受光素子を制御回路(図
示せず)に接続している。
上記において、抵抗R4,トランジスタQ2および定電圧
素子ZD2は、電圧VAを電源としてホトカプラPC1を駆動す
るホトカプラ駆動回路PDを構成している。そして、この
ホトカプラ駆動回路PDは、定電圧素子ZD1およびトラン
ジスタQ1の導通時に、トランジスタQ2が遮断することに
よりホトカプラPC1に給電してホトカプラPC1を発光させ
ホトカプラPC1を導通させ、定電圧素子ZD1およびトラン
ジスタQ1の遮断時に、ホトカプラPC1に流れようとする
電流をバイパスするトランジスタQ2が導通することによ
りホトカプラPC1への給電を停止してホトカプラPC1の発
光を停止させホトカプラPC1を遮断させるようになって
いる。
さらに、ホトカプラPC1と直列にツェナーダイオードZ
D2を設けることにより、定電圧素子ZD1およびトランジ
スタQ1の導通時におけるホトカプラ駆動回路PDへの通電
電流I3、つまりホトカプラPC1を通して流れる電流IZD2
を、定電圧素子ZD1およびトランジスタQ1の遮断時にお
けるホトカプラ駆動回路PDへの通電電流I3、つまりトラ
ンジスタQ2を通して流れる電流IC2より少なく設定して
いる。以上の設定により、前記したように電圧検出兼分
圧用抵抗回路R0のインピーダンスを定電圧素子ZD1およ
びトランジスタQ1の導通時に高くしている。
また、トランジスタQ1も電圧VAを電源として導通・遮
断する。
つぎに、この回路の動作を第2図を参照して説明す
る。
この電圧検出器では、平滑コンデンサC1の両端に現れ
る直流電圧VDCを抵抗R1,R2および電圧検出兼分圧用抵抗
回路R0で分圧しているので、抵抗R1,R2の接続点に電圧V
Aが得られる。この電圧VAは、トランジスタQ1,Q2および
ホトカプラPC1の動作電源となる。
また、上記電圧VAは、定電圧素子ZD1にトランジスタQ
1のベース・エミッタ間を介して加えられる。この場
合、電圧VAが定電圧素子ZD1の降伏電圧VZD1とトランジ
スタQ1のベース・エミッタ間電圧VBE1との和の電圧VA0
より低いときには、抵抗R2に並列に接続された電圧検出
兼分圧用抵抗回路R0の抵抗値をR01とする。逆に、電圧V
A0より高いときには、この抵抗値をR02とする。この抵
抗値は、前記したように、R01<R02の関係である。この
結果、分圧比が両者で異なり、直流電圧VDCが同じであ
っても電圧VAの値が異なり、結果として電圧検出にヒス
テリシス特性をもつことになる。以下では、 VA<VA0 の場合、つまり R0=R01 の場合の電圧VAをVA1とし、また、 VA>VA0 の場合、つまり R0=R02 の場合の電圧VAをVA2とする。この場合、抵抗R01,R02
大小関係から電圧VA1,VA2は、 VA1<VA2 の関係にある。
まず、抵抗R1,R2の接続点の電圧VA1が電圧VA0より低
いときは、定電圧素子ZD1が導通せず、トランジスタQ1
がオフである。したがって、抵抗R3を通してトランジス
タQ2にベース電流IB2が供給され、トランジスタQ2がオ
ンとなり、トランジスタQ2にコレクタ電流IC2が流れ
る。この電流IC2は抵抗R4を電流I3として流れる。この
とき、トランジスタQ2がオンとなっていることで、ホト
カプラPC1の発光素子には電流が流れないので、ホトカ
プラPC1の受光素子はオフである。
ところが、直流電圧VDCが上昇して電圧VA1が電圧VA0
を超えると、定電圧素子ZD1が導通してトランジスタQ1
にベース電流IB1が流れ、トランジスタQ1がオンとな
る。この結果、抵抗R3を通してトランジスタQ1にコレク
タ電流IC1が流れ、抵抗R3を通るトランジスタQ2のベー
ス電流IB2が零となり、トランジスタQ2がオフとなる。
したがって、コレクタ電流IC2が零となり、今度は抵抗R
4を通る電流I3がホトカプラPC1および定電圧素子ZD2
電流IZD2として流れることになり、ホトカプラPC1の発
光素子に電流が流れ、同受光素子がオンとなる。このと
きに、電圧検出兼分圧用抵抗回路R0の抵抗値がR01からR
02に増加して抵抗R1,R2の接続点の電圧VAは電圧VA2に上
昇する。
この後、直流電圧VDCが下降して電圧VA2が電圧VA0
り低下すると、定電圧素子ZD1が遮断してベース電流IB1
がなくなり、トランジスタQ1がオフとなる。したがっ
て、抵抗R3を通してトランジスタQ2にベース電流IB2
流れ、トランジスタQ2がオンとなり、トランジスタQ2
コレクタ電流IC2が流れる。この電流IC2が抵抗R4を電流
I3として流れる。このとき、トランジスタQ2がオンとな
るので、ホトカプラPC1の発光素子には電流は流れず、
ホトカプラPC1の受光素子はオフとなる。このときに、
電圧検出兼分圧用抵抗回路R0の抵抗値がR02からR01に減
少して抵抗R1,R2の接続点の電圧VA2は電圧VA1に下降す
る。
以上のようにして、電圧検出端T1,T2間の直流電圧VDC
の高低をホトカプラPC1の出力端に絶縁状態で伝達する
ことができる。
つぎに、上記の電圧検出動作においてヒステリシスを
付与するための電圧検出兼分圧用抵抗回路R0の抵抗値の
変化について説明する。
上記の電圧検出兼分圧用抵抗回路R0において、トラン
ジスタQ1に流れるコレクタ電流IC1とトランジスタQ2
流れるベース電流IB2とを略等しく設定し、ベース電流I
B1,コレクタ電流IC1およびベース電流IB2を電流I3に比
べて十分に小さいものとしている。また、ホトカプラ駆
動回路PDへの通電電流I3は、ホトカプラPC1をバイパス
するトランジスタQ2を通して電流IC2として流れる場合
より、ホトカプラPC1およびツェナーダイオードZD2を通
して電流IZD2として流れる場合の方が小さくなるように
設定している。つまり、トランジスタQ2のコレクタ電流
IC2よりツェナーダイオードZD2の電流IZD2が小さくなる
ように設定している。
このように設定すると、ホトカプラ駆動回路PDに流れ
る電流I3の増減によってのみ電圧検出兼分圧用抵抗回路
R0の抵抗値が左右される構成となり、 I3=IC2 のときの抵抗値R01よりも I3=IZD2 のときの抵抗値R02を大きくしている。なお、 IC2>IZD2 とすることは、ホトカプラPC1の発光素子と直列に限流
素子として例えば定電圧素子ZD2を挿入することにより
容易に実現できる。この場合の限流素子として、抵抗等
の他の電流制限を行うことができる回路素子なら何でも
よい。
以上において、電圧VAが電圧VA0より低いときの抵抗R
1,R2の接続点の電圧VA1は、 となり、この電圧VA1が VA1>VA0 となったときに、 R0=R02 となり、電圧VA1が電圧VA2に変化する。ただし、R2R
01は抵抗R2,R01の並列合成抵抗を示し、以下同じであ
る。
また、電圧VAが電圧VA0より高いときの抵抗R1,R2の接
続点の電圧VA2は、 となり、この電圧VA2が VA2<VA0 となったときに、 R0=R01 となり、電圧VA2が電圧VA1に戻る。
なお、直流電圧VDCが上昇して定電圧素子ZD1が導通し
過電圧検出が行われるときの直流電圧VDCの値をVDC1
し、直流電圧VDCが下降して定電圧素子ZD1が遮断し過電
圧検出が解除されるときの直流電圧VDCの値をVDC2とし
たときに、電圧VA0は電圧VDC1,VDC2に対して、それぞれ の関係にある。
以上のようなヒステリシス特性を図に示すと第3図の
ようになる。
この実施例によれば、抵抗R2に電圧検出兼分圧用抵抗
回路R0を並列接続し、この電圧検出兼分圧用抵抗回路R0
にて抵抗R1,R2間の電圧VAを電源として電圧検出端T1,T2
間の直流電圧VDCの高低を検出するとともに、電圧検出
兼分圧用抵抗回路R0の定電圧素子ZD1およびトランジス
タQ1の導通時のインピーダンスをトランジスタの遮断時
のインピーダンスより高く設定しているので、電圧検出
にヒステリシスをもたせることができる。また、電圧検
出兼分圧用抵抗回路R0が電圧VAを電源として電圧検出を
行うので、電圧検出用の特別な電源回路および絶縁増幅
器を必要とせずに電圧検出端T1,T2間の直流電圧VDCの高
低の検出結果を絶縁状態で伝達することができ、構成が
簡単で安価である。
なお、上記実施例は、過電圧を検出するものについて
説明したが、不足電圧を検出するのに適用することも当
然可能である。また、分圧用インピーダンス素子として
は抵抗に限らない。
〔考案の効果〕
この考案の電圧検出器によれば、電圧検出端に接続し
た第1および第2のインピーダンス素子の何れか一方に
基準電圧発生用の定電圧素子を内蔵した電圧検出兼分圧
用インピーダンス回路を接続し、第1および第2のイン
ピーダンス素子の接続点の電圧を電源として電圧検出端
の直流電圧を定電圧素子の降伏電圧に基づいて検出する
とともに定電圧素子およびトランジスタの導通時の電圧
検出兼分圧用インピーダンス回路のインピーダンスを定
電圧素子およびトランジスタの遮断時の電圧検出兼分圧
用インピーダンス回路のインピーダンスより高く設定し
ているので、電圧検出にヒステリシス特性をもたせるこ
とができる。また、特別な電源回路および絶縁増幅器を
必要とすることなく、電圧検出端の直流電圧の高低の検
出結果を絶縁状態で伝達することができ、構成が簡単で
安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の電圧検出器を示す回路
図、第2図は同じく動作説明のための要部回路図、第3
図はヒステリシス特性を示す入出力特性図、第4図は電
圧検出器の第1の従来例を示す回路図、第5図は電圧検
出器の第2の従来例を示す回路図である。 T1,T2……電圧検出端、R1……抵抗(第1のインピーダ
ンス素子)、R2……抵抗(第2のインピーダンス素
子)、R0……電圧検出兼分圧用抵抗回路(電圧検出兼分
圧用インピーダンス回路)、ZD1……定電圧素子、Q1
…トランジスタ、PD……ホトカプラ駆動回路、PC1……
ホトカプラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧検出端に現れる直流電圧を分圧する第
    1および第2の分圧用インピーダンス素子と、前記第1
    および第2の分圧用インピーダンス素子の何れか一方に
    並列接続した電圧検出兼分圧用インピーダンス回路とを
    備え、 前記電圧検出兼分圧用インピーダンス回路を、 前記第1および第2の分圧用インピーダンス素子の接続
    点の電圧を入力とする定電圧素子と、 前記第1および第2の分圧用インピーダンス素子の接続
    点の電圧を電源として、前記定電圧素子の導通・遮断に
    対応して導通・遮断するトランジスタと、 電圧検出信号伝送用のホトカプラと、 前記第1および第2の分圧用インピーダンス素子の接続
    点の電圧を電源として、前記トランジスタの導通・遮断
    に対応して前記ホトカプラを導通・遮断させるホトカプ
    ラ駆動回路とで構成し、 前記トランジスタの導通時の前記ホトカプラ駆動回路へ
    の通電電流を前記トランジスタの遮断時の前記ホトカプ
    ラ駆動回路への通電電流より少なく設定したことを特徴
    とする電圧検出器。
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