JP3290948B2 - ガラスビーズおよび球状陶磁器の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

ガラスビーズおよび球状陶磁器の製造方法およびその製造装置

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JP3290948B2
JP3290948B2 JP06874398A JP6874398A JP3290948B2 JP 3290948 B2 JP3290948 B2 JP 3290948B2 JP 06874398 A JP06874398 A JP 06874398A JP 6874398 A JP6874398 A JP 6874398A JP 3290948 B2 JP3290948 B2 JP 3290948B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/10Forming beads
    • C03B19/1005Forming solid beads
    • C03B19/104Forming solid beads by rolling, e.g. using revolving cylinders, rotating discs, rolls

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄ガラスのカレ
ットまたは陶磁器の破片にフッ化水素酸またはフッ化ア
ルカリの水溶液を添加し、その混合物を攪拌することに
よる、ガラスビーズまたは球状陶磁器の製造方法並びに
その製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガラスビーズの製造方法は、主と
してガラスを高温の気流中で溶融し、溶融したガラスが
逐次滴下することにより、球状のガラスビーズを得るも
のであった。しかし、この方法で製造されたガラスビー
ズは、ガラスを一旦溶融するため、製造コストが高くつ
き、その用途は限定されたものとなっていた。
【0003】全国の各市町村では、ゴミを処分するにあ
たり、数種類のゴミに分別して、収集している。例え
ば、燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、有害ゴミな
どに分けているが、その分類方法は市町村によって異な
っている。このうち、燃えるゴミは焼却場において焼却
するのが一般的であるが、燃えないゴミのうち、ビンの
一部はそのままリサイクルされている。しかし、ビンや
板ガラスなどは破砕されガラスの原料として、リサイク
ルされているものもあるが、ガラスの多くはその処理が
問題となっている。さらに、燃えないゴミのうち、土木
建築用陶磁器の廃材は、専ら埋め立て用に使用されるの
みで、その再利用は行われていないのが現状である。
【0004】先に、本発明者らは、廃ガラスのカレット
に研磨材および液体の研磨助剤を混合し、その混合物を
混練することにより、廃ガラスのカレットを研磨する、
ガラスビーズの製造方法を提供したが(特願平10−0
24939)、廃ガラスのカレットの硬度が低く脆いと
きには、カレットが粉砕されてガラスビーズが得られな
かった。一方、廃ガラスのカレットの硬度が高く硬いと
きにも、カレットが研磨されずガラスビーズが得られな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガラスビーズは、その
粒径により細かいものは、交通標識、道路上のラインな
どに反射材として入れることにより、夜間の反射特性を
増すことができる。粒度によっては、防音材、断熱材、
結露防止材、などに利用することもできる。また、粒径
の大きなものは、人工砂などに用いることにより、人工
的な砂浜をつくることができる。さらには、微生物の担
持体としても利用することができる。しかし、これらの
用途は、いずれもガラスビーズの価格が安くなければ実
用化に至らないのが現状で、ガラスビーズを如何に安く
製造するかが課題となっていた。
【0006】一方、土木建築用陶磁器の廃材は、その形
状はまちまちで、しかも大きさも不揃いで再利用するこ
とが考えられず、専ら埋め立て用に使用されるのみであ
った。しかし、これらを球状化することにより、人工砂
などの用途が考えられ、新規な素材とし、如何に再利用
するかが、課題となってきた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々の検討を行った結果、廃ガラ
スのカレットまたは陶磁器の破片にフッ化アルカリの水
溶液を添加し、その混合物を攪拌することを特徴とする
ガラスビーズまたは球状陶磁器の製造方法を提供するに
いたった。フッ化アルカリとしては、フッ化アンモニウ
ム、フッ化カリウムまたはフッ化ナトリウムなどを利用
することができる。このとき、フッ化アンモニウム水溶
液の濃度が0.001乃至10重量%、フッ化カリウム
水溶液の濃度が0.001乃至15重量%、フッ化ナト
リウム水溶液の濃度が0.001乃至4重量%であるこ
とが、ガラスビーズまたは球状陶磁器の製造にとって、
好ましいのである。
【0008】本発明の第二は、廃ガラスのカレットまた
は陶磁器の破片にフッ化水素酸またはフッ化アルカリの
水溶液を添加した混合物を充填した容器と、容器の底面
に一定の隙間をあけて対向配置した摺板と、容器と摺板
の少なくとも一方を回転させる回転手段と、を備えたガ
ラスビーズまたは球状陶磁器の製造装置である。本製造
装置にとって、容器の底面が下方へ突出した球面状であ
り、かつ対向配置した摺板が底面に沿うよう下方へ突出
した球面状であることが、ガラスビーズまたは球状陶磁
器を製造するうえで好ましく、また容器の底面に対向配
置した摺板の回転方向が、容器の底面と反対方向に回転
することが、ガラスビーズまたは球状陶磁器を効率よく
製造するうえで好ましく、さらには容器の底面と対向配
置した摺板との隙間が、製造しようとしているガラスビ
ーズまたは球状陶磁器の粒径の110乃至130%であ
ることが粒径を揃えるうえで好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明にいうガラスとは、ケイ酸
塩ガラスのことをいい、ケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラ
ス、カリ石灰ガラス、鉛ガラス、バリウムガラス、ホウ
ケイ酸ガラスなどを例示することができる。また、ソー
ダ石灰ガラスとしては、板ガラス、ビンガラス、クラウ
ンガラスなどを例示することができる。従って、本発明
では板ガラス、ビンガラス、食卓用品ガラス、家庭用品
ガラス、電気用ガラス、照明用ガラス、理化学用ガラ
ス、医療用ガラス、光学ガラス、などを使用したあとの
廃棄物を使用するものである。
【0010】本発明にいう廃ガラスのカレットとは、ガ
ラスの廃棄物をリサイクルまたは埋め立て処分するため
に破砕したものをいう。本発明を実施するためには、そ
の粒度により分別し、反射材として利用するときには、
1〜2mmの細かい粒径のものが適しており、人工砂の
製造を目的とするときには、粒径が2〜3mmのものが
適しており、微生物の担持体として利用するときには、
粒径が6〜8mmのものが適している。また、ガラスを
破砕したときに生じるガラス粉末も、本発明の対象とな
り得るものである。
【0011】本発明にいうガラスビーズとは、角のとれ
た球状のガラスであって、必ずしも幾何学的な球体を意
味するものでない。その粒径は直径が1μm以上のもの
から1cmに及ぶものまでを含むものである。また、必
ずしもビーズには孔が開いている必要はなく、孔の開い
ていない球状のものも含まれる。
【0012】本発明にいう陶磁器とは、粘土を原料とし
た焼結製品をいい、陶器、磁器、瓦、煉瓦、タイルなど
を例示することができる。本発明の対象としては、これ
らの陶磁器を破砕し、適当な大きさにしたものをいう
が、その大きさは、目的とする製品の粒度によって異な
る。また、球状陶磁器とは、陶磁器を破砕したものの角
を取り、球状にしたものをいい、必ずしも幾何学的な球
体を意味するものでない。
【0013】本発明にいうフッ化水素酸とは、フッ化水
素を水と任意の割合に混合した水溶液であって、市販品
は46〜50%のフッ化水素を含有するものである。本
発明を実施するためには、この市販品をそのままあるい
は希釈して使用することができるが、0.001乃至4
7重量%のフッ化水素を含有するフッ化水素酸がガラス
ビーズの製造のためには、好ましい。特に、ガラスのカ
レットの粒径が数μmというように細かい場合には、フ
ッ化水素酸は0.001乃至0.01重量%のような低
濃度の方が、ガラス全体を溶かすことなく、ビーズを得
るのに適している。一方、ガラスのカレットの粒径が数
mmというように大きな場合には、高濃度のフッ化水素
酸の方が、効率よくビーズを製造することができる。ま
た、陶磁器を原料とした場合には、その破片はガラスに
比して硬いので、20乃至47重量%のような高濃度の
フッ化水素酸を利用するのが、効率的で作業性のうえか
らも好ましい。このことは、他のフッ化アルカリの水溶
液についても適用されるものである。
【0014】本発明にいうフッ化アンモニウムは、潮解
性を有し、水とは任意の割合に混合するので、フッ化ア
ンモニウムの水溶液の濃度は0.001乃至10重量%
であることが、ガラスビーズの製造および球状陶磁器の
製造のためには、好ましい。ガラスのカレットの粒径が
数μmというように細かい場合には、フッ化アンモニウ
ムの水溶液の濃度は0.001乃至0.01重量%のよ
うな低濃度の方がよく、ガラスのカレットの粒径が数m
mというように大きな場合には、フッ化アンモニウムの
水溶液は5乃至10重量%と高濃度の方が、効率よくビ
ーズを製造することができる。また、陶磁器を原料とし
た場合には、その破片はガラスに比して硬いので、フッ
化アンモニウムの水溶液は高濃度の方が、効率的で作業
性のうえからも好ましいことは、フッ化水素酸の場合と
同様である。
【0015】本発明にいうフッ化カリウムは、水に易溶
性であるので、フッ化カリウムの水溶液の濃度は、任意
の濃度に調製することができるが、本発明を実施するた
めには、フッ化カリウムの濃度は、0.001乃至15
重量%であることが、ガラスビーズの製造および球状陶
磁器の製造のためには、好ましい。ガラスのカレットの
粒径が数μmというように細かい場合には、フッ化カリ
ウムの水溶液の濃度は0.001乃至0.01重量%の
ような低濃度の方がよく、ガラスのカレットの粒径が数
mmというように大きな場合には、フッ化カリウムの水
溶液は5乃至15重量%と高濃度の方が、効率よくビー
ズを製造することができる。また、陶磁器を原料とした
場合には、その破片はガラスに比して硬いので、フッ化
カリウムの水溶液は高濃度の方が、効率的で作業性のう
えからも好ましいことは、フッ化水素酸の場合と同様で
ある。
【0016】本発明にいうフッ化ナトリウム水溶液と
は、フッ化ナトリウムの水溶液であって、フッ化ナトリ
ウムは水に微溶性であって、水への溶解度は4〜5g/
100gであるので、通常4〜5重量%の濃度に調製す
ることができるが、本発明を実施するためには、フッ化
ナトリウム水溶液の濃度が0.001乃至4重量%であ
ることが、ガラスビーズの製造および球状陶磁器の製造
のためには、好ましい。ガラスのカレットの粒径が数μ
mというように細かい場合には、フッ化ナトリウムの水
溶液の濃度は0.001乃至0.01重量%のような低
濃度の方がよく、ガラスのカレットの粒径が数mmとい
うように大きな場合には、フッ化ナトリウムの水溶液は
1乃至4重量%と高濃度の方が、効率よくビーズを製造
することができる。また、陶磁器を原料とした場合に
は、その破片はガラスに比して硬いので、フッ化ナトリ
ウムの水溶液は高濃度の方が、効率的で作業性のうえか
らも好ましいことは、フッ化水素酸の場合と同様であ
る。
【0017】本発明にいうガラスビーズおよび球状陶磁
器の製造装置とは、廃ガラスのカレットおよび陶磁器の
破片を内部に投入することができ、しかもフッ化水素酸
およびフッ化アルカリの水溶液に耐蝕性を有する合成樹
脂などで内面を被覆している容器にテフロンコーティン
グなどの耐蝕性を有する攪拌翼を設け、フッ化水素酸ま
たはフッ化アルカリの水溶液中で廃ガラスのカレットま
たは陶磁器の破片を攪拌できるものであれば、特に限定
されるものではない。また、図1および図2に示したよ
うな、傾斜パン型形状分離装置の内面を合成樹脂で被覆
した装置は、ガラスのカレットまたは陶磁器の破片を内
部に投入し、フッ化水素酸またはフッ化アルカリの水溶
液を注入し、この装置を回転させることにより廃ガラス
のカレットまたは陶磁器の破片の角がフッ化水素酸また
はフッ化アルカリの水溶液に溶けだし、角のとれたガラ
スビーズおよび角のとれた球状陶磁器を得ることができ
る。なお、本傾斜パン型形状分離装置は粒径が比較的大
きな1mm以上のガラスビーズおよび球状陶磁器を製造
するのに適している。
【0018】本発明のガラスビーズおよび球状陶磁器の
製造装置は、製造するガラスビーズおよび球状陶磁器の
粒径を限定するものではないが、特に粒径が1〜10μ
mのように小さなガラスビーズおよび球状陶磁器の製造
に適している。図3乃至図6に示したように、廃ガラス
のカレットまたは陶磁器の破片にフッ化水素酸またはフ
ッ化アルカリの水溶液を添加した混合物を充填した容器
と、容器の底面に一定の隙間をあけて対向配置した摺板
と、容器と摺板の少なくとも一方を回転させる回転手段
と、を備えたガラスビーズまたは球状陶磁器の製造装置
である。容器の底面および側面などの内面はフッ化水素
酸およびフッ化アルカリの水溶液に耐蝕性を有する合成
樹脂などで被覆していることが好ましい。また、容器の
底面に一定の隙間をあけて対向配置した摺板についても
フッ化水素酸およびフッ化アルカリの水溶液に耐蝕性を
有する合成樹脂などで被覆していることが好ましい。さ
らには、本発明の製造装置全体を密閉した構造物の内部
に設置することが望ましい。
【0019】本発明の製造装置においては、図4および
図5に示すように、容器の底面が下方へ突出した球面状
であり、かつ対向配置した摺板が底面に沿うよう下方へ
突出した球面状であることが、ガラスビーズまたは球状
陶磁器を均一に製造するうえで好ましい。また、容器の
底面に対向配置した摺板の回転方向が容器の底面と反対
方向に回転することが、ガラスビーズまたは球状陶磁器
を効率よく製造するうえで好ましく、図5および図6に
示すように、容器の回転軸と容器の底面に対向配置した
摺板の回転軸がずれていることにより、速やかにしかも
均一にガラスビーズまたは球状陶磁器を製造することが
できる。さらには、容器の底面と対向配置した摺板との
隙間が、製造しようとしているガラスビーズまたは球状
陶磁器の粒径の110乃至130%であることが粒径を
揃えるうえで好ましい。
【0020】
【実施例】本発明の概要について説明するが、本発明の
趣旨はこれらの実施例に限定されるものではない。先
ず、図1および図2に示したような、傾斜パン型形状分
離装置を用いた場合について説明する。廃ガラスのカレ
ットaまたは陶磁器の破片aを装置の本体2である容器
に投入し、次いでフッ化水素酸bまたはフッ化アルカリ
の水溶液bを注入し、傾斜パン型形状分離装置の蓋3を
閉じて、傾斜パン型形状分離装置の本体2の回転軸4を
回転させることにより、廃ガラスのカレットaまたは陶
磁器の破片aをフッ化水素酸bまたはフッ化アルカリの
水溶液b中で振盪し、廃ガラスのカレットaまたは陶磁
器の破片aの角が、フッ化水素酸bまたはフッ化アルカ
リの水溶液bに溶解し、ガラスビーズaまたは球状陶磁
器aを製造する。フッ化水素酸bまたはフッ化アルカリ
の水溶液bとガラスビーズaまたは球状陶磁器aとを分
離し、ガラスビーズaまたは球状陶磁器aを水洗、乾燥
して、目的とするガラスビーズまたは球状陶磁器の製品
を得るものである。
【0021】本発明のガラスビーズおよび球状陶磁器の
製造装置を用いた場合について、図5に基づいて説明す
る。廃ガラスのカレットaまたは陶磁器の破片aを合成
樹脂などで底面および側面などの内面を被覆している容
器6に投入し、次いでフッ化水素酸bまたはフッ化アル
カリの水溶液bを注入し、容器の底面と対向配置した摺
板7を回転軸9により回転させると共に容器6自体を回
転軸8により回転させることにより、廃ガラスのカレッ
トaまたは陶磁器の破片aの角が、フッ化水素酸bまた
はフッ化アルカリの水溶液bに溶解し、かつ容器の底面
と摺板7とにより擦られることにより、ガラスビーズa
または球状陶磁器aとなる。その後、フッ化水素酸bま
たはフッ化アルカリの水溶液bとガラスビーズaまたは
球状陶磁器aとを分離し、ガラスビーズaまたは球状陶
磁器aを水洗、乾燥して、目的とするガラスビーズまた
は球状陶磁器を得ることができる。なお、容器の底面と
対向配置した摺板7との隙間は、投入した廃ガラスのカ
レットaまたは陶磁器の破片aの粒径によって、調整す
ることができる。また、容器の回転数および摺板7の回
転数は投入した廃ガラスのカレットaまたは陶磁器の破
片aの硬度と粒径によって調整することができる。
【0022】次に本発明の詳細を実施例に基づいて説明
する。 (実施例1)粒径5mmのガラスのカレット100gを
1リットル容のポリエチレン製の容器に入れ、これに
1.0重量%のフッ化水素酸200mlを注入し、攪拌
機により約30分間ゆっくりと攪拌した後、ガラスビー
ズの全量を容器より取り出し、フッ化水素酸を除去し、
水洗、乾燥してガラスビーズを得た。
【0023】(実施例2)粒径3mmのガラスのカレッ
ト100gを1リットル容のポリエチレン製の容器に入
れ、これに0.5重量%のフッ化アンモニウム水溶液2
00mlを注入し、攪拌機により約20分間ゆっくりと
攪拌した後、ガラスビーズの全量を容器より取り出し、
フッ化アンモニウム水溶液を除去し、水洗、乾燥してガ
ラスビーズを得た。
【0024】(実施例3)粒径1mmのガラスのカレッ
ト100gを1リットル容のポリエチレン製の容器に入
れ、これに0.1重量%のフッ化カリウム水溶液200
mlを注入し、攪拌機により約30分間ゆっくりと攪拌
した後、ガラスビーズの全量を容器より取り出し、フッ
化カリウム水溶液を除去し、水洗、乾燥してガラスビー
ズを得た。
【0025】(実施例4)粒径1μmのガラスのカレッ
ト100gを1リットル容のポリエチレン製の容器に入
れ、これに0.001重量%のフッ化ナトリウム水溶液
200mlを注入し、攪拌機により約10分間ゆっくり
と攪拌した後、ガラスビーズの全量を容器より取り出
し、フッ化ナトリウム水溶液を除去し、水洗、乾燥して
ガラスビーズを得た。
【0026】(実施例5)粒径5mmのタイルの破片1
00gを1リットル容のポリエチレン製の容器に入れ、
これに20重量%のフッ化水素酸200mlを注入し、
攪拌機により約1時間ゆっくりと攪拌した後、タイル破
片の全量を容器より取り出し、フッ化水素酸を除去し、
水洗、乾燥して球状タイルを得た。
【0027】(実施例6)粒径2mmの磁器である茶碗
の破片100gを1リットル容のポリエチレン製の容器
に入れ、これに10重量%のフッ化カリウム水溶液20
0mlを注入し、攪拌機により約30分間ゆっくりと攪
拌した後、茶碗の破片の全量を容器より取り出し、フッ
化カリウム水溶液を除去し、水洗、乾燥して球状の磁器
を得た。
【0028】(実施例7)粒径5mmの瓦の破片100
gを1リットル容のポリエチレン製の容器に入れ、これ
に3重量%のフッ化ナトリウム水溶液200mlを注入
し、攪拌機により約1時間ゆっくりと攪拌した後、瓦の
破片の全量を容器より取り出し、フッ化ナトリウム水溶
液を除去し、水洗、乾燥して球状の瓦を得た。
【0029】
【発明の効果】ガラスの廃棄物については、ビンの一部
はそのままリサイクルされているものの、ビンや板ガラ
スなどは破砕され、ガラスの原料としてリサイクルされ
ているが、ガラスの多くはその処理が問題となってい
る。また、廃ガラスのカレットに研磨材および液体の研
磨助剤を混合し、その混合物を混練することにより、廃
ガラスのカレットを研磨する、ガラスビーズの製造方法
を提供したが(特願平10−024939)、廃ガラス
のカレットの硬度が低く脆いとき、または硬度が高く硬
いときには、ガラスビーズが得られなかった。一方、陶
磁器の破片の処理は埋め立て以外に処理方法がなく、廃
棄物の処理としても問題であった。
【0030】本発明の方法により得られたガラスビーズ
は、その粒径により細かいものは、交通標識、道路上の
ラインなどに反射材として入れることにより、夜間の反
射特性を増すことができる。粒度によっては、防音材、
断熱材、結露防止材、などに利用することもできる。ま
た、粒径の大きなものは、人工砂などに用いることによ
り、人工的な砂浜をつくることができる。さらには、微
生物の担持体としても利用することができるので、廃棄
物の有効利用として優れたものである。一方、土木建築
用陶磁器の廃材の大きさを揃え、球状とすることで、人
工砂などの新しい用途が考えられ、新規な素材とし、有
効に再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】傾斜パン型形状分離装置の斜視図
【図2】傾斜パン型形状分離装置の横断面図
【図3】ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の1例
の平面図
【図4】ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の1例
の横断面図
【図5】ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の別の
1例の横断面図
【図6】ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の他の
1例の横断面図
【符号の説明】
1.傾斜パン型形状分離装置 2.傾斜パン型形状分離装置の本体 3.傾斜パン型形状分離装置の蓋 4.傾斜パン型形状分離装置の本体の回転軸 5.ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置 6.ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の容器 7.ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の摺板 8.ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の容器の回
転軸 9.ガラスビーズおよび球状陶磁器製造装置の摺板の回
転軸 a.廃ガラスのカレット、ガラスビーズ、陶磁器の破片
または球状陶磁器 b.フッ化水素酸またはフッ化アルカリの水溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 304 C03B 19/10 C04B 35/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃ガラスのカレットまたは陶磁器の破片に
    フッ化アルカリの水溶液を添加し、その混合物を攪拌す
    ることを特徴とするガラスビーズまたは球状陶磁器の製
    造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフッ化アルカリがフッ化
    アンモニウム、フッ化カリウムおよびフッ化ナトリウム
    のいずれか1種であるガラスビーズまたは球状陶磁器の
    製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のフッ化アンモニウム水溶
    液の濃度が0.001乃至10重量%であるガラスビー
    ズまたは球状陶磁器の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のフッ化カリウム水溶液の
    濃度が0.001乃至15重量%であるガラスビーズま
    たは球状陶磁器の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のフッ化ナトリウム水溶液
    の濃度が0.001乃至4重量%であるガラスビーズま
    たは球状陶磁器の製造方法。
  6. 【請求項6】廃ガラスのカレットまたは陶磁器の破片に
    フッ化水素酸またはフッ化アルカリの水溶液を添加した
    混合物を充填した容器と、容器の底面に一定の隙間をあ
    けて対向配置した摺板と、容器と摺板の少なくとも一方
    を回転させる回転手段と、を備えたガラスビーズまたは
    球状陶磁器の製造装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のガラスビーズまたは球状
    陶磁器の製造装置において、容器の底面が下方へ突出し
    た球面状であり、かつ対向配置した摺板が底面に沿うよ
    う下方へ突出した球面状である、ガラスビーズまたは球
    状陶磁器の製造装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載のガラスビーズま
    たは球状陶磁器の製造装置において、容器の底面に対向
    配置した摺板の回転方向が、容器の底面と反対方向に回
    転する、ガラスビーズまたは球状陶磁器の製造装置。
  9. 【請求項9】請求項6から8の少なくとも1項に記載の
    ガラスビーズまたは球状陶磁器の製造装置において、容
    器の底面と対向配置した摺板との隙間が、製造しようと
    しているガラスビーズまたは球状陶磁器の粒径の110
    乃至130%である、ガラスビーズまたは球状陶磁器の
    製造装置。
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