JP3290926B2 - 送信ダイバーシチ装置 - Google Patents
送信ダイバーシチ装置Info
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- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
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- H04B7/04—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
- H04B7/06—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
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- H04B—TRANSMISSION
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- H04B7/02—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
- H04B7/04—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
- H04B7/08—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
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- Signal Processing (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は送信ダイバーシチ装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の送信ダイバーシチ装置は、以下の
ように構成されている。図９は、従来の送信ダイバーシ
チ装置の一例を示すブロック図である。
ように構成されている。図９は、従来の送信ダイバーシ
チ装置の一例を示すブロック図である。
【０００３】アンテナ１、２は無線信号を受信し、受信
ＲＦ部９０１、９０２は、各アンテナで受信したキャリ
ア周波数の無線信号をペースバンド信号に変換する。レ
ベル検出器９０３、９０４は、一定の時間毎にこのペー
スバンド信号の電界強度を検出し、検出値の平均値を各
々平均値算出器９０５、９０６で算出する。補正器９０
７は、平均値算出器９０５、９０６の出力差を検出して
各レベル検出器９０３、９０４の特性を調整する。
ＲＦ部９０１、９０２は、各アンテナで受信したキャリ
ア周波数の無線信号をペースバンド信号に変換する。レ
ベル検出器９０３、９０４は、一定の時間毎にこのペー
スバンド信号の電界強度を検出し、検出値の平均値を各
々平均値算出器９０５、９０６で算出する。補正器９０
７は、平均値算出器９０５、９０６の出力差を検出して
各レベル検出器９０３、９０４の特性を調整する。
【０００４】比較器９０８は、レベル検出器９０３、９
０４のうちいずれの受信レベルが高いかを検出し、検出
結果を切り換え器９０９に出力する。切り換え器９０９
は、比較器９０８の出力に応じて送信アンテナを選択す
るスイッチを切換える。
０４のうちいずれの受信レベルが高いかを検出し、検出
結果を切り換え器９０９に出力する。切り換え器９０９
は、比較器９０８の出力に応じて送信アンテナを選択す
るスイッチを切換える。
【０００５】送信信号は、端子９１０から入力され、変
調器９１１で変調し送信ＲＦユニットでキャリア周波数
の無線信号に変換して、切り換え器９０９で選択された
スイッチに従って、送受信分離器９１３を経てアンテナ
１、２のいずれかから無線送信される。
調器９１１で変調し送信ＲＦユニットでキャリア周波数
の無線信号に変換して、切り換え器９０９で選択された
スイッチに従って、送受信分離器９１３を経てアンテナ
１、２のいずれかから無線送信される。
【０００６】このように、従来の送信ダイバーシチ装置
は、複数のアンテナの受信信号から最も受信レベルの高
いアンテナを選択し送信を行うものであり、受信レベル
測定系の特性の不揃いを自動的に補正して効果的な送信
ダイバーシチを行っている。
は、複数のアンテナの受信信号から最も受信レベルの高
いアンテナを選択し送信を行うものであり、受信レベル
測定系の特性の不揃いを自動的に補正して効果的な送信
ダイバーシチを行っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の送
信ダイバーシチ装置では、受信信号のレベルのみで送信
アンテナを選択している。この受信信号は、所望信号と
干渉信号の和であるため、干渉局の信号レベルが大きい
場合であっても、そのアンテナを良好な送信アンテナと
して選択してしまう不都合がある。
信ダイバーシチ装置では、受信信号のレベルのみで送信
アンテナを選択している。この受信信号は、所望信号と
干渉信号の和であるため、干渉局の信号レベルが大きい
場合であっても、そのアンテナを良好な送信アンテナと
して選択してしまう不都合がある。
【０００８】本発明は、干渉局が存在する場合であって
も、所望信号電力が最大となるアンテナを選択すること
により、最適な送信ダイバーシチができる、送信ダイバ
ーシチ装置を提供することを目的とする。
も、所望信号電力が最大となるアンテナを選択すること
により、最適な送信ダイバーシチができる、送信ダイバ
ーシチ装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、以下の構成を採る。
解決するため、以下の構成を採る。
【００１０】請求項１記載の発明は、受信信号電力を制
御する利得制御手段と、この利得制御手段の出力と参照
信号との相関をとる相関処理手段と、この相関処理手段
の出力を前記利得制御手段の利得制御量で規格化する規
格化手段と、をアレイアンテナ各々に設け、前記規格化
手段の出力のうち所望信号電力が最大となる出力が得ら
れるアレイアンテナを送信アンテナとして選択する、構
成とした。
御する利得制御手段と、この利得制御手段の出力と参照
信号との相関をとる相関処理手段と、この相関処理手段
の出力を前記利得制御手段の利得制御量で規格化する規
格化手段と、をアレイアンテナ各々に設け、前記規格化
手段の出力のうち所望信号電力が最大となる出力が得ら
れるアレイアンテナを送信アンテナとして選択する、構
成とした。
【００１１】
【００１２】この構成により、所定の参照信号との相関
の高い受信信号が得られるアンテナを選択することがで
きる。その際に、制御利得量を考慮しつつも所望信号電
力が最大となる出力が得られるアレイアンテナを送信ア
ンテナとして選択するとことができるため、干渉局が存
在している場合でも、最も干渉信号やフェージングに対
して良好なアンテナを利用した最適な送信ダイバーシチ
効果を得ることができる。
の高い受信信号が得られるアンテナを選択することがで
きる。その際に、制御利得量を考慮しつつも所望信号電
力が最大となる出力が得られるアレイアンテナを送信ア
ンテナとして選択するとことができるため、干渉局が存
在している場合でも、最も干渉信号やフェージングに対
して良好なアンテナを利用した最適な送信ダイバーシチ
効果を得ることができる。
【００１３】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の送信ダイバーシチ装置において、参照信号は、同期
バーストと通信チャネルとの双方のユニークワード信号
である構成とした。
載の送信ダイバーシチ装置において、参照信号は、同期
バーストと通信チャネルとの双方のユニークワード信号
である構成とした。
【００１４】このように、既知のシンボルである同期バ
ーストと通信チャネルとの双方のユニークワード信号を
参照信号とすることにより、適当な送信ダイバーシチ効
果を得ることができる。
ーストと通信チャネルとの双方のユニークワード信号を
参照信号とすることにより、適当な送信ダイバーシチ効
果を得ることができる。
【００１５】また、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の送信ダイバーシチ装置において、参照信号は、同期
バーストのユニークワード信号と通信チャネルのメッセ
ージ信号とである構成とした。
載の送信ダイバーシチ装置において、参照信号は、同期
バーストのユニークワード信号と通信チャネルのメッセ
ージ信号とである構成とした。
【００１６】また、請求項４記載の発明は、請求項１記
載の送信ダイバーシチ装置において、所望局のユニーク
ワード信号パタンと干渉局のユニークワード信号パタン
とが異なる場合は、参照信号として所望局のユニークワ
ード信号を用いる構成とした。また、請求項５記載の発
明は、請求項１記載の送信ダイバーシチ装置において、
所望局から送信されたユニークワード信号パタンと干渉
局から送信されたユニークワード信号とが同一となる場
合は、参照信号として受信信号の干渉信号成分を除去し
た所望局のメッセージ信号を用いる構成とした。
載の送信ダイバーシチ装置において、所望局のユニーク
ワード信号パタンと干渉局のユニークワード信号パタン
とが異なる場合は、参照信号として所望局のユニークワ
ード信号を用いる構成とした。また、請求項５記載の発
明は、請求項１記載の送信ダイバーシチ装置において、
所望局から送信されたユニークワード信号パタンと干渉
局から送信されたユニークワード信号とが同一となる場
合は、参照信号として受信信号の干渉信号成分を除去し
た所望局のメッセージ信号を用いる構成とした。
【００１７】これらの構成により、通信チャネルのユニ
ークワード信号が同一である通信システムにおいては、
そのユニークワードを参照せずメッセージ信号を参照信
号とするため、適切な送信ダイバーシチ効果を得ること
ができる。
ークワード信号が同一である通信システムにおいては、
そのユニークワードを参照せずメッセージ信号を参照信
号とするため、適切な送信ダイバーシチ効果を得ること
ができる。
【００１８】また、請求項６記載の発明は、アレイアン
テナの受信信号各々に対して参照信号との相関をとり、
その相関が最も高いアレイアンテナを送信アンテナとし
て選択し、選択したアレイアンテナを用いて送信信号を
送出し、参照信号は、同期バーストと通信チャネルとの
双方のユニークワード信号であるようにした。また、請
求項７記載の発明は、請求項６記載の送信ダイバーシチ
方法において、参照信号が、同期バーストのユニークワ
ード信号と通信チャネルのメッセージ信号のいずれかで
あるようにした。
テナの受信信号各々に対して参照信号との相関をとり、
その相関が最も高いアレイアンテナを送信アンテナとし
て選択し、選択したアレイアンテナを用いて送信信号を
送出し、参照信号は、同期バーストと通信チャネルとの
双方のユニークワード信号であるようにした。また、請
求項７記載の発明は、請求項６記載の送信ダイバーシチ
方法において、参照信号が、同期バーストのユニークワ
ード信号と通信チャネルのメッセージ信号のいずれかで
あるようにした。
【００１９】このような構成により、方法の発明におい
ても、参照信号を適宜切り換えることにより、適切な送
信ダイバーシチ効果を得ることができる。
ても、参照信号を適宜切り換えることにより、適切な送
信ダイバーシチ効果を得ることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送信ダイバーシチ
装置の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。
装置の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。
【００２１】(実施の形態１)図１は、本発明の送信ダイ
バーシチ装置の実施の形態１のブロック図を示す。説明
を簡単にするためにアンテナ数を３本としているが、ア
ンテナ数をｍ本とした場合も基本的な動作は同様であ
る。
バーシチ装置の実施の形態１のブロック図を示す。説明
を簡単にするためにアンテナ数を３本としているが、ア
ンテナ数をｍ本とした場合も基本的な動作は同様であ
る。
【００２２】アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３によ
り信号を受信する。受信信号は、各アンテナの送受信分
離器１０１、１０２、１０３で分離され、受信ＲＦ部１
０４、１０５、１０６でそのキャリア周波数の信号をベ
ースバンド信号に変換される。更に、ＡＧＣ回路１０
７、１０８、１０９でそれぞれのベースバンド信号の電
力レベルが制御され、次いで、Ａ／Ｄ変換器１１０、１
１１、１１２でそれぞれのベースバント信号をディジタ
ル信号に変換する。このディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３は、受信ダイバーシチ器１１３で受信され、復号器１
１４で復号され、受信メッセージが得られる。
り信号を受信する。受信信号は、各アンテナの送受信分
離器１０１、１０２、１０３で分離され、受信ＲＦ部１
０４、１０５、１０６でそのキャリア周波数の信号をベ
ースバンド信号に変換される。更に、ＡＧＣ回路１０
７、１０８、１０９でそれぞれのベースバンド信号の電
力レベルが制御され、次いで、Ａ／Ｄ変換器１１０、１
１１、１１２でそれぞれのベースバント信号をディジタ
ル信号に変換する。このディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３は、受信ダイバーシチ器１１３で受信され、復号器１
１４で復号され、受信メッセージが得られる。
【００２３】一方、切り替え器１１５は、参照信号とな
る既知シンボルである同期バーストのユニークワードと
通信チャネルのユニークワードとを切り替えて、変調器
１１６で再変調して、相関器１１７、１１８、１１９へ
入力する。
る既知シンボルである同期バーストのユニークワードと
通信チャネルのユニークワードとを切り替えて、変調器
１１６で再変調して、相関器１１７、１１８、１１９へ
入力する。
【００２４】通信開始時に送信されるユニークワードパ
タンが異なるバースト(以降、同期バーストと記述)を受
信してから、次に、メッセージを受信するバースト(以
降、通信チャネルと記述)を受信する方法の送信信号の
フレームフォーマットは、図２に示すような形態であ
る。
タンが異なるバースト(以降、同期バーストと記述)を受
信してから、次に、メッセージを受信するバースト(以
降、通信チャネルと記述)を受信する方法の送信信号の
フレームフォーマットは、図２に示すような形態であ
る。
【００２５】同期バーストは、Ａビットのユニークワー
ド（ＵＷ１）とＢビットの制御信号（ＭＥ１）とからな
り、通信チャネルは、Ｃビットのユニークワード（ＵＷ
２）とＢビットのメッセージ信号（ＭＥ２）とからな
る。この同期バーストのユニークワード（ＵＷ１）と通
信チャネルのユニークワード（ＵＷ２）では、シンボル
長も、信号バターンも異なるために、これら双方を区別
なく参照信号として使用すると、所望局の抽出ができな
くなる。
ド（ＵＷ１）とＢビットの制御信号（ＭＥ１）とからな
り、通信チャネルは、Ｃビットのユニークワード（ＵＷ
２）とＢビットのメッセージ信号（ＭＥ２）とからな
る。この同期バーストのユニークワード（ＵＷ１）と通
信チャネルのユニークワード（ＵＷ２）では、シンボル
長も、信号バターンも異なるために、これら双方を区別
なく参照信号として使用すると、所望局の抽出ができな
くなる。
【００２６】実施の形態１では、図３に示すフロー図に
従って、参照信号として用いるユニークワードを切換え
る構成とした。つまり、受信信号が同期バーストか否か
を都度判断し（ＳＴ３０１）、同期バーストの場合には
同期バーストのユニークワード（ＵＷ１）を参照信号と
して用いるように、同期バーストでない場合には通信チ
ャネルのユニークワード（ＵＷ２）を参照信号として用
いるように、切り換え器１１５を制御する。このように
して、いずれか一方のユニークワードの変調信号が相関
器１１７、１１８、１１９に入力される。
従って、参照信号として用いるユニークワードを切換え
る構成とした。つまり、受信信号が同期バーストか否か
を都度判断し（ＳＴ３０１）、同期バーストの場合には
同期バーストのユニークワード（ＵＷ１）を参照信号と
して用いるように、同期バーストでない場合には通信チ
ャネルのユニークワード（ＵＷ２）を参照信号として用
いるように、切り換え器１１５を制御する。このように
して、いずれか一方のユニークワードの変調信号が相関
器１１７、１１８、１１９に入力される。
【００２７】相関器１１７、１１８、１１９は、この再
変調された信号と、前記Ａ／Ｄ変換器１１０、１１１、
１１２の出力であるディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３と
の相関をとる。
変調された信号と、前記Ａ／Ｄ変換器１１０、１１１、
１１２の出力であるディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３と
の相関をとる。
【００２８】所望信号を、Ｄ1、Ｄ2、Ｄ3とし、干渉信
号を、Ｕ1、Ｕ2，Ｕ3とし、ＡＧＣ回路１０７、１０
８、１０９それぞれの利得を、α、β、γとし、変調器
１６１の出力信号をＤ'とすれば、相関器１１７、１１
８、１１９の出力は、それぞれ、
号を、Ｕ1、Ｕ2，Ｕ3とし、ＡＧＣ回路１０７、１０
８、１０９それぞれの利得を、α、β、γとし、変調器
１６１の出力信号をＤ'とすれば、相関器１１７、１１
８、１１９の出力は、それぞれ、
【数１】
【数２】
【数３】 となる（但し、＊は複素共役を示す）。ここで、（式
１）から(式３)の干渉信号Ｕの項が消える理由は、実施
形態１では、所望局と干渉局とのユニークワード信号パ
タンが異なる場合なので、この所望信号のユニークワー
ド信号を用いて受信信号と干渉信号との相関をとると、
ほぼゼロに近くなるからである。従って、相関器１１
７、１１８、１１９の出力は、所望信号の受信電力とな
る。
１）から(式３)の干渉信号Ｕの項が消える理由は、実施
形態１では、所望局と干渉局とのユニークワード信号パ
タンが異なる場合なので、この所望信号のユニークワー
ド信号を用いて受信信号と干渉信号との相関をとると、
ほぼゼロに近くなるからである。従って、相関器１１
７、１１８、１１９の出力は、所望信号の受信電力とな
る。
【００２９】次いで、規格化器１２０、１２１、１２２
は、式１乃至式３で得られた相関器１１７、１１８、１
１９の出力をＡＧＣ回路１０７、１０８、１０９の制御
量Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３で規格化することにより、実際の所
望波の受信レベル推定値に変換する。つまり、ここでの
規格化処理は、ＡＧＣ回路１０７、１０８、１０９の利
得を考慮して相関器１１７、１１８、１１９の出力を正
規化する処理である。具体的には、規格化器１２０、１
２１、１２２の出力をＮ1、Ｎ2、Ｎ3とすれば、それら
は各々以下の式４乃至式６により得られる。
は、式１乃至式３で得られた相関器１１７、１１８、１
１９の出力をＡＧＣ回路１０７、１０８、１０９の制御
量Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３で規格化することにより、実際の所
望波の受信レベル推定値に変換する。つまり、ここでの
規格化処理は、ＡＧＣ回路１０７、１０８、１０９の利
得を考慮して相関器１１７、１１８、１１９の出力を正
規化する処理である。具体的には、規格化器１２０、１
２１、１２２の出力をＮ1、Ｎ2、Ｎ3とすれば、それら
は各々以下の式４乃至式６により得られる。
【００３０】
【数４】
【数５】
【数６】 比較器１２３は、規格化器１２０、１２１、１２２の出
力であるＮ1 、Ｎ2 、Ｎ3のうち、所望波の受信レベル推定
値が最大となる、つまり、干渉信号に対して最適なの送
信アンテナを選択し、その選択結果を切り換え器１２４
に出力する。
力であるＮ1 、Ｎ2 、Ｎ3のうち、所望波の受信レベル推定
値が最大となる、つまり、干渉信号に対して最適なの送
信アンテナを選択し、その選択結果を切り換え器１２４
に出力する。
【００３１】端子１２５から入力される送信メッセージ
は、変調器１２６で変調され、送信ＲＦ部１２７でキャ
リア周波数の信号へ変換される。切り替え器１２４は、
このキャリア周波数の信号を、比較器１２３の出力に応
じて、選択された送信アンテナ１、２、３のいずれかに
より送信を行うようにスイッチを切換え、送受信分離器
１０１、１０２、１０３で分離して、送信する。
は、変調器１２６で変調され、送信ＲＦ部１２７でキャ
リア周波数の信号へ変換される。切り替え器１２４は、
このキャリア周波数の信号を、比較器１２３の出力に応
じて、選択された送信アンテナ１、２、３のいずれかに
より送信を行うようにスイッチを切換え、送受信分離器
１０１、１０２、１０３で分離して、送信する。
【００３２】このように、既知シンボルである同期バー
ストのユニークワードと通信チャネルのユニークワード
を参照信号として用い、受信信号に応じてこれらを適宜
切換えた上で、各アンテナの受信信号との相関をとるこ
とにより、各アンテナの所望信号電力が推定できる。そ
して、この相関値が最大となるアンテナを選択すること
により、干渉局が存在している場合でも、最適な送信ダ
イバーシチ効果を得ることができる。
ストのユニークワードと通信チャネルのユニークワード
を参照信号として用い、受信信号に応じてこれらを適宜
切換えた上で、各アンテナの受信信号との相関をとるこ
とにより、各アンテナの所望信号電力が推定できる。そ
して、この相関値が最大となるアンテナを選択すること
により、干渉局が存在している場合でも、最適な送信ダ
イバーシチ効果を得ることができる。
【００３３】従って、以上のような参照信号を切り換え
る制御を行わない場合には、図４に示すように所望局４
０１と干渉局４０２とからの受信信号の電界強度の総和
により、最適のアンテナとしてアンテナ３が選択される
が、実施の形態１によれば、図５に示すように、所望局
５０１と干渉局５０２と所望信号電力が最大となるアン
テナ１が、最適のアンテナとして選択されることとな
る。
る制御を行わない場合には、図４に示すように所望局４
０１と干渉局４０２とからの受信信号の電界強度の総和
により、最適のアンテナとしてアンテナ３が選択される
が、実施の形態１によれば、図５に示すように、所望局
５０１と干渉局５０２と所望信号電力が最大となるアン
テナ１が、最適のアンテナとして選択されることとな
る。
【００３４】(実施の形態２)図６は、本発明の送信ダイ
バーシチ装置の実施の形態２のブロック図を示す。実施
の形態１では、既知シンボルであるユニークワードを用
いて、各アンテナの受信信号との相関をとることによ
り、各アンテナの所望信号電力を推定し、この相関値が
最大となるアンテナを選択することにより、干渉局が存
在している場合でも、送信ダイバーシチ効果を得ること
ができるようにした。
バーシチ装置の実施の形態２のブロック図を示す。実施
の形態１では、既知シンボルであるユニークワードを用
いて、各アンテナの受信信号との相関をとることによ
り、各アンテナの所望信号電力を推定し、この相関値が
最大となるアンテナを選択することにより、干渉局が存
在している場合でも、送信ダイバーシチ効果を得ること
ができるようにした。
【００３５】しかし、ユニークワードが共通で所望局と
干渉局の識別ができないＰＨＳシステム等では、伝播環
境の変化や所望局の移動によって正しく受信されない場
合がある。そこで、実施の形態２では、同期バーストの
ユニークワード（ＵＷ１）と、通信チャネルのメッセー
ジ部分（ＭＥ２）とを切り換えて、参照信号を生成する
ようにした。
干渉局の識別ができないＰＨＳシステム等では、伝播環
境の変化や所望局の移動によって正しく受信されない場
合がある。そこで、実施の形態２では、同期バーストの
ユニークワード（ＵＷ１）と、通信チャネルのメッセー
ジ部分（ＭＥ２）とを切り換えて、参照信号を生成する
ようにした。
【００３６】アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３によ
り信号を受信する。受信信号は、各アンテナの送受信分
離器６０１、６０２、６０３で分離され、受信ＲＦ部６
０４、６０５、６０６でそのキャリア周波数の信号をベ
ースバンド信号に変換される。更に、ＡＧＣ回路６０
７、６０８、６０９でそれぞれのベースバンド信号の電
力レベルが制御され、次いで、Ａ／Ｄ変換器６１０、６
１１、６１２でそれぞれのベースバント信号をディジタ
ル信号に変換する。このディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３は、受信ダイバーシチ機能を有する干渉除去回路６１
３で受信され、復号器６１４で復号され、受信メッセー
ジが得られる。
り信号を受信する。受信信号は、各アンテナの送受信分
離器６０１、６０２、６０３で分離され、受信ＲＦ部６
０４、６０５、６０６でそのキャリア周波数の信号をベ
ースバンド信号に変換される。更に、ＡＧＣ回路６０
７、６０８、６０９でそれぞれのベースバンド信号の電
力レベルが制御され、次いで、Ａ／Ｄ変換器６１０、６
１１、６１２でそれぞれのベースバント信号をディジタ
ル信号に変換する。このディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３は、受信ダイバーシチ機能を有する干渉除去回路６１
３で受信され、復号器６１４で復号され、受信メッセー
ジが得られる。
【００３７】一方、切り替え器１１５は、参照信号とな
る既知シンボルである同期バーストのユニークワードと
受信メッセージとを切り替えて、変調器６１６で再変調
して、相関器６１７、６１８、６１９へ入力する。
る既知シンボルである同期バーストのユニークワードと
受信メッセージとを切り替えて、変調器６１６で再変調
して、相関器６１７、６１８、６１９へ入力する。
【００３８】相関器６１７、６１８、６１９は、この再
変調された信号と、前記Ａ／Ｄ変換器６１０、６１１、
６１２の出力であるディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３と
の相関をとる。また、規格化器６２０、６２１、６２２
は、相関器６１７、６１８、６１９の出力をＡＧＣ回路
６０７、６０８、６０９の制御量Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３で規
格化することにより、実際の所望波の受信レベル推定値
に変換する。比較器６２３は、この所望波の受信レベル
推定値が最大となる、干渉信号に対して最適なの送信ア
ンテナを選択し、その選択結果を切り換え器６２４に出
力する。一方、端子６２５から入力される送信メッセー
ジは、変調器１２６で変調され、送信ＲＦ部６２７でキ
ャリア周波数の信号へ変換される。切り替え器６２４
は、このキャリア周波数の信号を、比較器６２３の出力
に応じて、選択された送信アンテナ１、２、３のいずれ
かにより送信を行うようにスイッチを切換え、送受信分
離器１０１、１０２、１０３で分離して、送信する。
変調された信号と、前記Ａ／Ｄ変換器６１０、６１１、
６１２の出力であるディジタル信号Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３と
の相関をとる。また、規格化器６２０、６２１、６２２
は、相関器６１７、６１８、６１９の出力をＡＧＣ回路
６０７、６０８、６０９の制御量Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３で規
格化することにより、実際の所望波の受信レベル推定値
に変換する。比較器６２３は、この所望波の受信レベル
推定値が最大となる、干渉信号に対して最適なの送信ア
ンテナを選択し、その選択結果を切り換え器６２４に出
力する。一方、端子６２５から入力される送信メッセー
ジは、変調器１２６で変調され、送信ＲＦ部６２７でキ
ャリア周波数の信号へ変換される。切り替え器６２４
は、このキャリア周波数の信号を、比較器６２３の出力
に応じて、選択された送信アンテナ１、２、３のいずれ
かにより送信を行うようにスイッチを切換え、送受信分
離器１０１、１０２、１０３で分離して、送信する。
【００３９】以上の処理は、基本的には、実施の形態１
と同様であるが、実施の形態２では、相関器６１７、６
１８、６１９の参照信号を、同期バーストのユニークワ
ード（ＵＷ１）と、通信チャネルのメッセージ部分（Ｍ
Ｅ２）とを、切り換え器６１５により、切り換えて生成
するようにした。
と同様であるが、実施の形態２では、相関器６１７、６
１８、６１９の参照信号を、同期バーストのユニークワ
ード（ＵＷ１）と、通信チャネルのメッセージ部分（Ｍ
Ｅ２）とを、切り換え器６１５により、切り換えて生成
するようにした。
【００４０】図７はそのフローを示すものである。つま
り、受信信号が同期バーストか否かを都度判断し（ＳＴ
７０１）、同期バーストの場合には同期バーストのユニ
ークワード（ＵＷ１）を参照信号として用いるように、
同期バーストでない場合には通信チャネルの通信チャネ
ルのメッセージ部分（ＵＷ２）を参照信号として用いる
ように、切り換え器６１５を制御する。このようにし
て、いすれか一方のユニークワードの変調信号が相関器
１１７、１１８、１１９に入力される。
り、受信信号が同期バーストか否かを都度判断し（ＳＴ
７０１）、同期バーストの場合には同期バーストのユニ
ークワード（ＵＷ１）を参照信号として用いるように、
同期バーストでない場合には通信チャネルの通信チャネ
ルのメッセージ部分（ＵＷ２）を参照信号として用いる
ように、切り換え器６１５を制御する。このようにし
て、いすれか一方のユニークワードの変調信号が相関器
１１７、１１８、１１９に入力される。
【００４１】このようにして選択された参照信号を用い
ることにより、同期バースト受信時、通信チャネル受信
時とも、所望信号電力の最大となるアンテナから送信メ
ッセージが送信されることとなる。
ることにより、同期バースト受信時、通信チャネル受信
時とも、所望信号電力の最大となるアンテナから送信メ
ッセージが送信されることとなる。
【００４２】受信信号のメッセージ部分は、通常、既知
のシンボル列ではないので参照信号として用いることが
できない。しかし、メッセージ部分の誤り率が１０-2程
度の場合、１スロット内の誤り数が少ないので、図８
（ａ）のように干渉信号が所望信号に加算されていたと
しても、判定誤りをする程の象限を超える信号の数は少
ない。つまり、既知のシンボル列でなくとも信号点位置
が既知であれば、図８（ｂ）のようにメッセージ部分の
干渉信号が加わった受信信号を、各象限毎に本来の信号
点位置に判定し直すことにより、メッセージ部分の干渉
信号は除去される。このようにして判定したシンボルを
略正しいと考え、参照信号として用いることとした。こ
のようにして、ユニークワードパタンの同一な干渉局が
存在する場合においても、ユニークワードパタンが異な
る同期バーストのユニークワードと干渉信号が取り除か
れた通信チャネルのメッセージ部分の信号を参照するこ
とにより、各アンテナの受信信号から、所望信号と最も
相関の高い、所望信号電力が最大となる送信アンテナを
選択することができる。このため、所望局の移動や、伝
播環境の変化に追従し、正しく送信アンテナを選択する
ことができる。
のシンボル列ではないので参照信号として用いることが
できない。しかし、メッセージ部分の誤り率が１０-2程
度の場合、１スロット内の誤り数が少ないので、図８
（ａ）のように干渉信号が所望信号に加算されていたと
しても、判定誤りをする程の象限を超える信号の数は少
ない。つまり、既知のシンボル列でなくとも信号点位置
が既知であれば、図８（ｂ）のようにメッセージ部分の
干渉信号が加わった受信信号を、各象限毎に本来の信号
点位置に判定し直すことにより、メッセージ部分の干渉
信号は除去される。このようにして判定したシンボルを
略正しいと考え、参照信号として用いることとした。こ
のようにして、ユニークワードパタンの同一な干渉局が
存在する場合においても、ユニークワードパタンが異な
る同期バーストのユニークワードと干渉信号が取り除か
れた通信チャネルのメッセージ部分の信号を参照するこ
とにより、各アンテナの受信信号から、所望信号と最も
相関の高い、所望信号電力が最大となる送信アンテナを
選択することができる。このため、所望局の移動や、伝
播環境の変化に追従し、正しく送信アンテナを選択する
ことができる。
【００４３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、所望信号電力が最大となるアンテナを選択す
ることにより、干渉局が存在している場合でも、最も干
渉信号に強いアンテナを利用した最適な送信ダイバーシ
チ効果を得ることができる。
によれば、所望信号電力が最大となるアンテナを選択す
ることにより、干渉局が存在している場合でも、最も干
渉信号に強いアンテナを利用した最適な送信ダイバーシ
チ効果を得ることができる。
【図１】本発明の送信ダイバーシチ装置の実施の形態１
のブロック図。
のブロック図。
【図２】実施の形態１における受信信号のフレームフォ
ーマットを示す図。
ーマットを示す図。
【図３】実施の形態１の参照信号選択のフロー図。
【図４】実施の形態１の送信アンテナの選択方法の説明
図。
図。
【図５】実施の形態１の送信アンテナの選択方法の説明
図。
図。
【図６】本発明の送信ダイバーシチ装置の実施の形態２
のブロック図。
のブロック図。
【図７】実施の形態２の参照信号選択のフロー図。
【図８】実施の形態２の信号点位置の判定の説明図。
【図９】従来の送信ダイバーシチ装置のブロック図。
１、２、３ アンテナ １０７、１０８、１０９ ＡＧＣ器 １１５ １２４ 切り換え器 １１７、１１８、１１９ 相関器 １２０、１２１、１２２ 規格化器 ６０７、６０８、６０９ ＡＧＣ器 ６１５ ６２４ 切り換え器 ６１７、６１８、６１９ 相関器 ６２０、６２１、 ６２２ 規格化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06
Claims (7)
- 【請求項１】 受信信号電力を制御する利得制御手段
と、この利得制御手段の出力と参照信号との相関をとる
相関処理手段と、この相関処理手段の出力を前記利得制
御手段の利得制御量で規格化する規格化手段と、をアレ
イアンテナ各々に設け、前記規格化手段の出力のうち所
望信号電力が最大となる出力が得られるアレイアンテナ
を送信アンテナとして選択することを特徴とする送信ダ
イバーシチ装置。 - 【請求項２】 参照信号は、同期バーストと通信チャネ
ルとの双方のユニークワード信号であることを特徴とす
る請求項１記載の送信ダイバーシチ装置。 - 【請求項３】 参照信号は、同期バーストのユニークワ
ード信号と通信チャネルのメッセージ信号とであること
を特徴とする請求項１記載の送信ダイバーシチ装置。 - 【請求項４】 所望局のユニークワード信号パタンと干
渉局のユニークワード信号パタンとが異なる場合は、参
照信号として所望局のユニークワード信号を用いること
を特徴とする請求項１記載の送信ダイバーシチ装置。 - 【請求項５】 所望局から送信されたユニークワード信
号パタンと干渉局から送信されたユニークワード信号パ
タンとが同一となる場合は、参照信号として受信信号の
干渉信号成分を除去した所望局のメッセージ信号を用い
ることを特徴とする請求項１記載の送信ダイバーシチ装
置。 - 【請求項６】 アレイアンテナの受信信号各々に対して
参照信号との相関をとり、その相関が最も高いアレイア
ンテナを送信アンテナとして選択し、選択したアレイア
ンテナを用いて送信信号を送出し、参照信号は、同期バ
ーストと通信チャネルとの双方のユニークワード信号で
あることを特徴とする送信ダイバーシチ方法。 - 【請求項７】 参照信号は、同期バーストのユニークワ
ード信号と通信チャネルのメッセージ信号のいずれかで
あることを特徴とする請求項６に記載の送信ダイバーシ
チ方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19496897A JP3290926B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 送信ダイバーシチ装置 |
| US09/104,180 US6226508B1 (en) | 1997-07-04 | 1998-06-25 | Transmission diversity apparatus |
| CN98115597.9A CN1211115A (zh) | 1997-07-04 | 1998-07-03 | 发射分集装置 |
| EP98112400A EP0889603A3 (en) | 1997-07-04 | 1998-07-03 | Transmission diversity apparatus |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19496897A JP3290926B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 送信ダイバーシチ装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1127188A JPH1127188A (ja) | 1999-01-29 |
| JP3290926B2 true JP3290926B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16333345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19496897A Expired - Fee Related JP3290926B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 送信ダイバーシチ装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6226508B1 (ja) |
| EP (1) | EP0889603A3 (ja) |
| JP (1) | JP3290926B2 (ja) |
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| JP3679000B2 (ja) * | 2000-12-21 | 2005-08-03 | 松下電器産業株式会社 | 無線送信装置及び無線送信方法 |
| US6961545B2 (en) * | 2001-04-09 | 2005-11-01 | Atheros Communications, Inc. | Method and system for providing antenna diversity |
| WO2002091625A1 (fr) * | 2001-05-02 | 2002-11-14 | Fujitsu Limited | Systeme a diversite d'emission |
| WO2003034383A2 (en) * | 2001-10-19 | 2003-04-24 | Clare Micronix Integrated Systems, Inc. | Drive circuit for adaptive control of precharge current and method therefor |
| GB0200238D0 (en) * | 2002-01-07 | 2002-02-20 | Imec Inter Uni Micro Electr | Device for improving wireless outdoor-to-indoor digital communication |
| CN1327730C (zh) * | 2002-07-19 | 2007-07-18 | 国立新加坡大学 | 无线通信设备和方法 |
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| US8953474B2 (en) * | 2012-04-09 | 2015-02-10 | Blackberry Limited | Optimized uplink performance via antenna selection |
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- 1997-07-04 JP JP19496897A patent/JP3290926B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-06-25 US US09/104,180 patent/US6226508B1/en not_active Expired - Fee Related
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- 1998-07-03 CN CN98115597.9A patent/CN1211115A/zh active Pending
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |