JP3290879B2 - 農用トラクタのミックス昇降制御装置 - Google Patents

農用トラクタのミックス昇降制御装置

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JP3290879B2 JP00256296A JP256296A JP3290879B2 JP 3290879 B2 JP3290879 B2 JP 3290879B2 JP 00256296 A JP00256296 A JP 00256296A JP 256296 A JP256296 A JP 256296A JP 3290879 B2 JP3290879 B2 JP 3290879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ本機に昇
降自在に連結した作業装置をポジション制御とドラフト
制御とを混合した形態で昇降制御できるよう構成した農
用トラクタのミックス昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ミックス昇降制御としては、ドラフ
ト検出器で得られた実牽引負荷検出値と、ポジション検
出器で得られて作業ポジション検出値とに、ドラフト比
設定器で設定した重み付け比率で重み付け係数をそれぞ
れ割り振り、重み付け係数を乗じた重み付き牽引負荷と
重み付け係数を乗じた重み付きポジション値とを加算演
算した演算値を、ポジション設定器で設定された作業ポ
ジション設定値に維持させるように、前記演算値の変動
に基づいてトラクタ本機に連結した作業装置を昇降制御
するよう構成したもの(ミックス比制御と呼称される)
が実用化されている。
【0003】このミックス比制御は、ドラフト制御とポ
ジション制御との重み付け係数を背反的に増減変更する
ことで、ドラフト制御とポジション制御の各優先度合い
を任意に変えた昇降制御を実行することができるもので
ある。例えば重み付け比率を大きくすると、ドラフト制
御への重み付け係数が大きく、かつポジション制御への
重み付け係数が小さく設定されることになり、この状態
では牽引負荷変動に敏感に応答して昇降する昇降制御を
実行することができる。逆に、重み付け比率を小さくす
ると、ドラフト制御への重み付け係数が小さく、かつポ
ジション制御への重み付け係数が大きく設定されて、牽
引負荷変動に対しては反応の鈍いポジション制御主体の
昇降制御を実行することができる特性を備えているもの
であり、圃場の土質や凹凸の具合、等の条件に応じた昇
降制御を行うことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、作業装置を地
上から浮上させて走行すると、機体の走行振動等によっ
て作業装置が動揺することで作業装置重量が牽引負荷検
出センサに作用してセンサ出力が変化することがあり、
特に多連プラウ等の重い作業装置の場合ほどその傾向が
大きい。この場合、大きい重み付け比率が与えられてド
ラフト制御への重み付け係数が大きく設定されている
と、振動が原因による牽引負荷検出センサの出力変化に
敏感に感応して昇降制御が不当に行われてしまい、走行
中の安定性が損なわれることがあった。
【0005】本発明は、ドラフト比設定器により大きい
重み付け比率が与えられている状態のままで作業装置を
上昇させて走行した場合でも、ドラフト制御による昇降
制御が不当に行われるのを未然に回避して、安定した走
行を行うことができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 請求項1に係る発明は、ドラフト検出器で得られた実牽
引負荷検出値と、ポジション検出器で得られて作業ポジ
ション検出値とに、ドラフト比設定器で設定した重み付
け比率で重み付け係数をそれぞれ割り振り、重み付け係
数を乗じた重み付き牽引負荷と重み付け係数を乗じた重
み付きポジション値とを加算演算した演算値を、ポジシ
ョン設定器で設定された作業ポジション設定値に維持さ
せるように、前記演算値の変動に基づいてトラクタ本機
に連結した作業装置を昇降制御するよう構成した農用ト
ラクタのミックス昇降制御装置において、作業装置の設
定高さ以上への上昇操作に基づいて、前記ドラフト比設
定器による設定にかかわらず、実牽引負荷検出値に対す
る重み付け係数が小さくなるように、前記演算に用いる
重み付け比率を修正する重み付け比率修正手段を備えて
あることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、前記ポジション設定器の操作位置に対応して重
み付け比率を設定する重み付け比率設定手段を備え、
の重み付け比率設定手段は、前記ポジション設定器の操
作位置が設定作業高さ以下の領域では、実牽引負荷検出
値に対する重み付け係数が最大となるように重み付け比
率を設定するとともに、ポジション設定器の操作位置が
設定作業高さより高い領域では、実牽引負荷検出値に対
する重み付け係数が小さくなるように重み付け比率を設
定するものであり、 前記重み付け比率修正手段は、前記
重み付け比率設定手段により設定された重み付け比率と
前記ドラフト比設定器で設定した重み付け比率の内、実
牽引負荷検出値に対する重み付け係数が小さくなる方の
重み付け比率を演算用の重み付け比率に採用するもので
あることを特徴とする。
【0008】〔作用〕上記構成によると、ドラフト比設
定器で重み付け比率が大きく設定されている状態、つま
りドラフト制御の重み付け係数が大きく設定されている
ドラフト制御優先の制御状態のままで作業装置を大きく
上昇させて走行した場合でも、ドラフト比設定器による
設定にかかわらずドラフト制御の重み付け係数が小さく
修正され、機体の走行振動等によって作業装置が動揺す
ることで作業装置重量が牽引負荷検出センサに作用して
センサ出力が変化しても、重み付け係数を乗じた重み付
き牽引負荷と重み付け係数を乗じた重み付きポジション
値とを加算演算した演算値としての変化としては微小と
なり、不当な昇降制御が実行されることが抑制される。
また、作業装置をもとの作業高さにまで下降させると、
ドラフト比設定器で設定された重み付け比率による元の
ドラフト制御優先の制御状態に復帰する。
【0009】〔効果〕従って、ドラフト制御の重み付け
係数が大きく設定されている状態のままで作業装置を大
きく上昇させて走行した場合でも、ドラフト制御による
昇降制御が不当に行われるのを未然に回避して、安定し
た走行を行うことができるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、牽引作業の一例であるプ
ラウ作業を行う形態の農用トラクタが示されている。ト
ラクタ本機1はその後部にリフトシリンダ2で駆動され
るリフトアーム3、および、3点リンク機構4が備えら
れ、この3点リンク機構4に牽引作業装置の一例である
プラウ装置5が連結されている。
【0011】プラウ装置5は、ポジション制御とドラフ
ト制御とによって昇降されるものであり、その制御手段
の概略が図3のブロック図に示されている。
【0012】図3において、6はポテンショメータで構
成されたポジション設定器であり、運転座席の右横側に
前後揺動操作可能に配備されたポジションレバー7によ
って操作される。8はポテンショメータで構成されたポ
ジション検出器であり、プラウ装置5の機体に対する上
下位置がリフトアーム3の角度として連続的に検出され
る。9はプラウ装置5に働く牽引負荷を検知するドラフ
ト検出器であって、3点リンク機構4におけるロアリン
ク支点軸4aに働く加重を歪みゲージや差動トランス等
を用いて検出するよう構成されている。10はモード切
換え器としての2位置切換えスイッチであり、ミックス
比制御によるドラフト制御モードDとポジション制御モ
ードPの選択が行われる。11は復帰型の押しボタンス
イッチに構成された上昇用スイッチ、12は下降用スイ
ッチであり、それぞれが各制御モードでの作業装置5の
任意の昇降を司る。13はドラフト制御モードDにおい
て使用されるドラフト比設定器であり、後述するミック
ス比制御におけるドラフト制御要素の重み付け比率がダ
イヤル調節によって変更調節される。
【0013】ミックス比制御におけるドラフト制御要素
の重み付け比率はドラフト比設定器13によって与えら
れるのみならず、ポジション設定器6によっても与えら
れ、ドラフト比設定器13による重み付け比率A
1 〔%〕と、ポジション設定器6による重み付け比率A
2 〔%〕の内の小さい方が実際の演算に使用する重み付
け比率A〔%〕として採用される。
【0014】図6に示すように、ドラフト比設定器13
のダイヤル操作位置と重み付け比率A1 は、標準域の両
側においてダイヤル操作量に正比例して変化するよう設
定されている。また、ポジションン設定器6の操作位置
と前記重み付け比率A2 とは図7に示すような特性関係
が与えられている。つまり、標準的な作業高さ範囲(操
作位置指標0〜6)にポジション設定がなされると重み
付け比率A2 は最大値に設定され、標準的な作業高さ範
囲よりも高くポジション設定がなされると、ポジション
設定が高くなるほど重み付け比率A2 が小さくなるよう
に変化し、かつ、作業装置を空中に大きく浮上させる上
昇域にポジション設定がなされると、重み付け比率A2
が最小値となるようにその特性が設定されている。
【0015】従って、作業装置5を標準的な作業高さに
ポジション設定してドラフト制御を行う場合、ポジショ
ンン設定により与えられる重み付け比率A2 は最大値と
なり、実際の演算に採用される重み付け比率Aはドラフ
ト比設定器13によって与えられた重み付け比率A1
なる。作業装置5を空中に大きく浮上させる上昇域にポ
ジション設定すると、ポジションン設定により与えられ
る重み付け比率A2 は最小値となり、この重み付け比率
2 が実際の演算に採用される重み付け比率Aとなる。
【0016】重み付け比率Aが決定されると、これに基
づいてドラフト検出器9で検出された実牽引負荷検出値
1 には係数(α)〔=A/100〕が、またポジショ
ン検出器8で得られた作業ポジション検出値e2 には係
数(1−α)が振り分け設定され、実牽引負荷検出値e
1 に重み付け係数(α)を乗じた重み付き牽引負荷値α
・e1 と、ポジション検出器8で得られた作業ポジショ
ン検出値e2 に重み付け係数(1−α)を乗じた重み付
きポジション値(1−α)・e2 とが加算演算され、こ
の演算値e〔=α・e1 +(1−α)・e2 〕がポジシ
ョン設定器6で設定された作業ポジション設定値e0
比較され、演算値eが作業ポジション設定値e0 (不感
帯を含む)に維持されるように、演算値eの変動に基づ
いてリフトシリンダ2の制御弁14が駆動回路15を介
して駆動され、もって、作業装置5がフィードバック昇
降制御される。
【0017】従って、重み付け比率Aを変更してドラフ
ト制御要素の優先度合いを調整することで、牽引負荷の
変動量に対する作業装置5の動き量を調整することが可
能となる。例えば重み付け比率Aを低く設定して重み付
け係数(α)を小さくすると、牽引負荷変動に対して鈍
感なドラフト制御が行われることになり、軽い土質の場
合や圃場の起伏が小さい場合に好適となる。また、重み
付け比率Aを高く設定して重み付け係数(α)を大きく
すると、牽引負荷変動に対して敏感なドラフト制御が行
われることになり、重い土質の場合や圃場の起伏が大き
い場合に好適となる。
【0018】この昇降制御の作動が図5のフロー図に示
されている。つまり、モード切換え器10でドラフト制
御モードDを選択しておくと、ドラフト検出器9で検出
された実牽引負荷検出値e1 に重み付け係数(α)を乗
じた重み付き牽引負荷値〔α・e1 〕と、ポジション検
出器8で得られた作業ポジション検出値e2 に重み付け
係数(1−α)を乗じた重み付きポジション値〔(1−
α)・e2 〕とが加算演算され、この演算値e〔=α・
1 +(1−α)・e2 〕がポジション設定器6で設定
された作業ポジション設定値e0 に維持されるように、
演算値eの変動に基づいてリフトシリンダ2の制御弁1
4が駆動回路15を介して駆動され、作業装置5が昇降
制御される。
【0019】なお、このドラフト制御モードDが選択さ
れると、図2においてポジションレバー7がドラフト範
囲dで牽引負荷に応じた昇降制御が行われ、フローティ
ング範囲fでは作業装置5は下降限界まで下降(自重下
降)し、上げ位置uにすると作業装置5は上昇限界まで
上昇する。また、このドラフト制御モードDでは、操縦
部の計器パネルに備えたドラフトランプL1 が点灯す
る。
【0020】また、ドラフト比設定器13によって大き
い重み付け比率A1 が与えられている状態のままで、ポ
ジションレバー7を操作して作業装置5を空中に大きく
浮上させる位置まで上昇させた場合、或る高さ以上にな
るとポジション設定によって与えられた重み付け比率A
2 がドラフト比設定器13によって与えられた重み付け
比率A1 より小さくなり、この重み付け比率A2 が制御
用の重み付け比率Aとして採用されるようになる。
【0021】このように、重み付け比率Aが小さく修正
されてしまうと、浮上した作業装置5が走行中の振動等
によって動揺して、ドラフトセンサの出力に変化が生じ
たとしても、前記演算値e〔=α・e1 +(1−α)・
2 〕におけるドラフト制御要素である重み付き牽引負
荷値α・e1 の変化は極めて小さいものとなり、不要な
昇降制御が行われることが回避される。
【0022】そして、ポジションレバー7を操作して作
業装置5を下げれば、ポジション設定により与えられた
重み付け比率A2 がドラフト比設定器13により与えら
れた重み付け比率A1 より大きくなり、この重み付け比
率A1 が再び制御用の重み付け比率Aとして採用され、
もとのドラフト制御に復帰することになる。
【0023】モード切換え器10でポジション制御モー
ドPに選択しておくと、ドラフト比設定器13による設
定にかかわらず、重み付け比率Aが零に切換えられて係
数αがα=0となり、その結果、前記演算値eは作業ポ
ジション検出値e2 と同一となり〔e=e2 〕、作業ポ
ジション設定値e0 と作業ポジション検出値e2 との対
比によるフィードバック制御、つまり、ポジション制御
が実行されることになる。
【0024】なお、このポジション制御モードPが選択
されると、図2においてポジションレバー7がポジショ
ン範囲pで作業装置5を任意に高さに昇降して固定で
き、フローティング範囲fでは作業装置5は下降限界ま
で下降(自重下降)する。また、ポジション制御モード
Pでは前記ドラフトランプL1 は消灯される。なお、ポ
ジションレバー7の操作下限位置はレバーガイド溝17
に沿って移動可能なレバーストッパ(図示せず)を下限
規制ダイヤル18の操作によって移動させて、ポジショ
ンレバー7を任意の下限位置で機械的に当接規制できる
ようになっている。
【0025】次に、前記上昇用スイッチ11および下降
用スイッチ12の操作およびこれに伴う作動について説
明する。このスイッチ11,12は、圃場内での枕地旋
回等に便利に使用できるものであり、各制御モードにお
いて以下のように働く。
【0026】ドラフト制御モードDが選択された状態で
上昇用スイッチ11を1回押すと作業装置5はリフトア
ーム上限設定器16で設定された高さまで上昇し(上限
アップ)、下降用スイッチ12を1回押すと上限アップ
が解除されて、ドラフト制御高さまで下降する。また、
ドラフト制御モード中に下降用スイッチ12を押し続け
ると、その間はフローティング(自重下降状態)とな
り、プラウ作業のスキ込み時などに有効に使用できる。
また、下降用スイッチ12から手を離すとドラフト制御
高さに復帰する。なお、上昇用スイッチ11を押すと上
限アップランプL2 が点灯し、下降用スイッチ12を押
すと上限アップランプL2 が消灯する。
【0027】ポジション制御モードPが選択された状態
では、上昇用スイッチ11を1回押すと作業装置5はリ
フトアーム上限設定器16で設定された高さまで上昇し
(上限アップ)、下降用スイッチ12を1回押すと上限
アップが解除されて、ポジションレバー7で設定された
下限位置まで下降する。
【0028】また、上昇用スイッチ11および下降用ス
イッチ12は次のような操作を行うこともできる。 上昇用スイッチ11で作業装置5を上限位置まで上
昇させた後、ポジションレバー7を最上昇位置に操作す
ると、上限アップ状態が解除されて(上限アップランプ
L2 が消灯)ポジションレバー7による任意の位置への
昇降が可能となる。 上昇用スイッチ11を押しての上昇作動中に下降用
スイッチ12を1回押すと、その位置で停止し、その後
に再度上昇用スイッチ11あるいは下降用スイッチ12
を押すことで作業装置5の昇降を行うことができる。 上昇用スイッチ11を押しての上昇作動中に下降用
スイッチ12を所定時間(例えば2秒間)押し続ける
か、続けて2回押すと下降作動に移る。また、下降用ス
イッチ12を押しての下降作動中に上昇用スイッチ11
を押すと上昇作動に移る。
【0029】なお、制御装置のメインスイッチが入れら
れて制御が開始された場合の不当な昇降作動を防止する
ために、以下のような制御が行われる。図4のフロー図
に示すように、制御が開始されると初期設定がなされる
とともにスイッチフラッグが立てられ(#01)、次いで
上昇用スイッチ11および下降用スイッチ12の作動状
態が取込まれ(#02)、その後、両スイッチ11,12
の作動状態が判断される。ここで、両スイッチ11,1
2が共にオフになっていると、スイッチフラッグが解除
されてスイッチ処理の実行に移る(#03〜#06)。ま
た、両スイッチ11,12のうちの一方がオンしている
とスイッチ処理が初期化されて昇降が停止され(#03〜
#05, #09)、また、両スイッチ11,12が共にオン
している場合も、スイッチ処理が初期化されて昇降が停
止される(#03, #07, #05, #09)。そして、このフ
ローから判るように、昇降作動中に両スイッチ11,1
2を共にオン操作することによって昇降作動を停止する
こもでき、緊急の昇降停止を判りやすいスイッチ同時操
作で実行することができるようになっている。
【0030】尚、前記ドラフト検出器9やポジション設
定器6、等のセンサや設定器に、供給電源電圧に対して
信号出力が比例して出力される型式のものが採用され、
かつ、これらへの供給電源電圧がマイコン利用の制御装
置におけるリセット電圧よりも高い場合、これら機器へ
の供給電源電圧の低下に伴って変化した信号出力が制御
装置に入力されて不当な制御が行われるおそれがあり、
このような不具合を回避するために、以下のような手段
を講じるとよい。
【0031】〔手段1〕 設計上の供給電源電圧を
ss、実際の供給電源電圧をVs 、機器からの生の出力
値をVo として、A/D変換した後、出力値Vsig を次
式として演算して制御装置に入力することで、出力精度
を高めることができる。 Vsig =Vo (Vss/Vs
【0032】〔手段2〕 機器への供給電源電圧の検出
値をA/D変換し、その最大検出値を記憶保存し、実際
の供給電源電圧が記憶した最大検出値から或る値以下に
低下すると、機器からの出力変化があっても制御装置へ
の入力変更を阻止するか、あるいは、その機器の出力に
係わる制御作動を牽制阻止する。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラウ作業形態の農用トラクタの後部を示す側
面図
【図2】操作部の平面図
【図3】制御ブロック図
【図4】フロー図
【図5】フロー図
【図6】ドラフト比設定器調節と重み付け比率との関係
を示す線図
【図7】ポジション設定と重み付け比率との関係を示す
線図
【符号の説明】
1 トラクタ本機 5 作業装置 6 ポジション設定器 9 ドラフト検出器 13 ドラフト比設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−99102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 63/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフト検出器(9)で得られた実牽引
    負荷検出値と、ポジション検出器(8)で得られて作業
    ポジション検出値とに、ドラフト比設定器(13)で設
    定した重み付け比率で重み付け係数をそれぞれ割り振
    り、重み付け係数を乗じた重み付き牽引負荷と重み付け
    係数を乗じた重み付きポジション値とを加算演算した演
    算値を、ポジション設定器(6)で設定された作業ポジ
    ション設定値に維持させるように、前記演算値の変動に
    基づいてトラクタ本機(1)に連結した作業装置(5)
    を昇降制御するよう構成した農用トラクタのミックス昇
    降制御装置において、 作業装置(5)の設定高さ以上への上昇操作に基づい
    て、前記ドラフト比設定器(13)による設定にかかわ
    らず、実牽引負荷検出値に対する重み付け係数が小さく
    なるように、前記演算に用いる重み付け比率を修正する
    重み付け比率修正手段を備えてあることを特徴とする農
    用トラクタのミックス昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の農用トラクタのミックス
    昇降制御装置であって、 前記ポジション設定器(6)の操作位置に対応して重み
    付け比率を設定する重み付け比率設定手段を備え、 この重み付け比率設定手段は、前記ポジション設定器
    (6)の操作位置が設定作業高さ以下の領域では、実牽
    引負荷検出値に対する重み付け係数が最大となるように
    重み付け比率を設定するとともに、ポジション設定器
    (6)の操作位置が設定作業高さより高い領域では、実
    牽引負荷検出値に対する重み付け係数が小さくなるよう
    に重み付け比率を設定するものであり、 前記重み付け比率修正手段は、前記重み付け比率設定手
    段により設定された重み付け比率と前記ドラフト比設定
    器(13)で設定した重み付け比率の内、実牽引負荷検
    出値に対する重み付け係数が小さくなる方の重み付け比
    率を演算用の重み付け比率に採用するものである ことを
    特徴とする請求項1記載の農用トラクタのミックス昇降
    制御装置。
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