JP3290616B2 - 調質圧延方法 - Google Patents

調質圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯の調質圧延
方法に関し、とくに連続焼鈍ラインや連続溶融亜鉛めっ
きライン(以下、これらを総称して「連続ライン」と略
記する)での調質圧延において、シーム溶接点を含む部
位での伸び率外れを低減させるための調質圧延方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷延鋼帯をはじめとする金属帯
は、連続焼鈍ラインや連続溶融亜鉛めっきラインなどの
連続ラインにおいて、焼鈍後の材質調整と平坦度調整の
ために軽度の圧下が加えられる。かかる連続ラインにお
ける調質圧延の操業では、通常、金属帯のシーム溶接点
が調質圧延機を通過する時に、圧延機のワークロールに
疵がつくのを防止するために、圧延荷重を一定値まで下
げる操作が行われる。ちなみに、このときの荷重とし
て、従来から、帯幅、材質などには関係なく、100 T
onという一定荷重を採用するのがもっとも一般的であっ
た。
【0003】上記操作を行うことによって、疵発生を防
止する効果は得られるものの、その反面で、荷重を一定
時間低下させたまま圧延するために、溶接点を含む領域
では、必然的に伸び率(圧延により帯が長手方向へ伸び
る割合)が小さくなり、規定された伸び率の許容範囲を
外れ、いわゆる「伸び率外れ」を生じるという問題を抱
えていた。ところで、この伸び率外れの長さを短縮する
技術として、特開平6−190422号公報に開示の方法が知
られている。この方法は、溶接点が調質圧延機を通過す
る時のライン速度を減速して圧延するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ライン
速度を変更する操作は、一旦ラインを停止したり、他の
連続焼鈍設備の連続性を阻害するといった問題があるほ
か、この操作を適用しても、伸び率外れが必ずしも満足
しうるレベルには至らず、実用化するには未だ問題が残
されていた。そこで本発明の目的は、溶接点をもつ金属
帯を調質圧延する際における、従来技術が抱えていた上
記問題を解決し、伸び率外れ長さを短縮するための実用
可能な調質圧延方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決するために、従来から一般的に採用されていた、溶
接点では圧延荷重を常に一定値(具体的には、100 Ton
)まで下げるという、調質圧延技術を根本的に見直
し、その適正化について検討した。その結果、ロール疵
は荷重が100 Ton を超えても必ずしも発生しないこと、
溶接点での目標荷重を、帯幅、材質などに応じて変更
し、この値が一定の範囲におさまるように圧延すれば、
伸び率外れの長さを減少させるうえで著効を奏すること
を見いだし、本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち、本発明は、シーム溶接点を有す
る金属帯を連続ラインで調質圧延するにあたり、前記シ
ーム溶接点の圧延荷重を、金属帯の帯幅と調質圧延前の
金属帯強度とから設定し、この設定荷重により溶接点を
圧延することを特徴とする調質圧延方法である。また、
この発明において、調質圧延の圧延荷重を、下記 (1)お
よび (2)式を満たす線荷重から設定し、この設定荷重に
より溶接点を圧延することが望ましい。 記 0.0035×TS−0.0325≦Pl ≦0.0035×TS+0.0775…… (1) Pl ≧ 100/W …… (2) ただし、Pl :線荷重(Ton/mm) TS :引張強度(kg/mm2) W :金属帯の帯幅(mm)
【0007】
【発明の実施の形態】従来、溶接点の調質圧延荷重は、
例えば、幅700mm の鋼帯でも、幅1850mmの鋼帯でも、一
定荷重の100 Ton としており、溶接点が圧延機を通過す
るとき、この値まで荷重を下げて操業していた。発明者
らは、このときのロール疵の発生程度を詳細に観察した
ところ、帯幅が変わっても、両者のロール疵の発生率は
変わらないことを知見し、溶接点の設定荷重をより大き
い荷重に変更すれば、伸び率外れの長さを減少できると
考えた。
【0008】このことを、図1の実験結果を用いて説明
する。図1は、溶接点を有する板厚0.7 mmのハイテン材
の調質圧延において、荷重と伸び率の時間変化の状態を
従来法と比較し例示したものである。ここに、横軸の時
間は、ライン速度が等速の場合には、圧延長さに置き換
えることができる。さて、図1において、従来法におい
ては、調質圧延荷重を定常時の400 Ton から溶接点の領
域で100 Ton まで低下させていた。これに対して、発明
法では、この荷重を溶接点の領域で255 Ton にしか下げ
ないようにする。溶接点での目標荷重を、発明法のよう
な高荷重に設定することにより、定常時の荷重(この場
合、400 Ton )から目標荷重に到達するまでの時間、ま
た目標荷重から定常荷重に復帰するまでの時間が短縮さ
れることとなる。その結果、図で示すように、目標伸び
率を維持できる時間(長さ)が増大し、伸び率外れの長
さを、例えば従来の14mから6mにまで短縮できるよ
うになる。
【0009】発明者らは、さらに溶接点の適正荷重につ
いて検討を進め、上記溶接点での目標荷重を金属帯の帯
幅と調質圧延前の金属帯強度とから設定し、この設定荷
重で溶接点を調質圧延方法すれば、伸び率外れの長さが
大幅に短縮でき、精度良く調質圧延できることを見いだ
した。また目標とする溶接点における圧延荷重を、次式
(1)および (2) 0.0035×TS−0.0325≦Pl ≦0.0035×TS+0.0775…… (1) Pl ≧ 100/W …… (2) で求めた線荷重から、Pl ×Wによって設定し、この荷
重により溶接点を圧延することが望ましいことも見いだ
した。ここで、Pl :線荷重(Ton/mm)、TS:引張強度
(kg/mm2)、W:金属帯の帯幅(mm)である。
【0010】溶接点における圧延荷重を上記 (1)式の範
囲に定めたのは、この式の下限の値に満たないと伸び率
外れを低減する効果が少なく、一方この式の上限の値を
超えると圧延機のワークロールに疵がつきやすくなるか
らである。また、 (2)式の範囲に定めたのは、この式を
満たさない荷重まで低下すると、伸び率外れの長さを低
下させるという当初の目的がかなえられなくなるからで
ある。
【0011】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。表1
に示す帯幅、引張強度を有する各種の調質圧延用素材
を、溶接点における圧延荷重を表1の範囲で設定し、調
質圧延した。ここで、伸び率外れの長さは、目標伸び率
±0.2 %の範囲を外れた部分の鋼帯長さをさすものとす
る。また、鋼帯が溶接点を通過する時に発生するワーク
ロール疵の発生率を求めた。これらの結果を表1に併せ
て示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1から、発明法を適用して、溶接点通過
時の荷重を高く設定して調質圧延することにより、ロー
ル疵の発生率を増すことなく、伸び率外れの長さを従来
よりも大幅に短縮できることがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、溶接点の目標荷重を、
強度と帯幅に応じて定まる線荷重から求めて、この荷重
になるように、従来より高荷重で溶接点を圧延するよう
にしたので、ワークロール疵を発生させることなく、伸
び率外れの長さを大幅に短縮でき、実用に耐えうる調質
圧延が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接点が調質圧延機を通過する際の圧延荷重と
伸び率の変化を示すグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーム溶接点を有する金属帯を連続ライ
    ンで調質圧延するにあたり、前記シーム溶接点の圧延荷
    重を、金属帯の帯幅と調質圧延前の金属帯強度とから設
    定し、この設定荷重により溶接点を圧延することを特徴
    とする調質圧延方法。
  2. 【請求項2】 シーム溶接点の圧延荷重を、下記 (1)お
    よび (2)式を満たす線荷重から設定し、この設定荷重に
    より溶接点を圧延する請求項1に記載の調質圧延方法。 記 0.0035×TS−0.0325≦Pl ≦0.0035×TS+0.0775…… (1) Pl ≧ 100/W …… (2) ただし、Pl :線荷重(Ton/mm) TS :引張強度(kg/mm2) W :金属帯の帯幅(mm)
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