JP3509520B2 - 耐食性および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents
耐食性および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板およびその製造方法Info
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レームといった強度が要求される部品に用いられる優れ
た耐食性、せん断端面疲労強度および鋼板疲労強度を示
すフェライトまたはベイナイトとマルテンサイトの複合
組織からなる、引張強さが590MPa以上の加工用高
張力熱延鋼板およびその製造方法に関する。
安全性確保、車体重量の軽減、燃費の向上を目的に高張
力薄鋼板の需要が増加している。特に、足廻り・フレー
ムといった強度が要求される部品ではこの高張力薄鋼板
によるメリットは大きい。しかし、高張力薄鋼板では通
常鋼板より薄肉化されて使用されるため、腐蝕での板厚
減少に起因する耐荷重能力と疲労強度の低下、およびせ
ん断端面といった加工部での疲労強度が通常鋼板と同程
度でしかないことから、部品への高張力薄鋼板の適用は
進んでいなかった。
て、例えば特開平6−128688号公報に記載された
ものがある。この公報に記載された方法は、鋼組織をフ
ェライト−マルテンサイトの複合組織とし、疲労亀裂の
起点となる軟質のフェライト相を固溶強化、析出強化す
ることで高い疲労強度を得ようとしたものである。
として、例えば特開平5−179346号公報に記載さ
れたものがある。この公報に記載された方法は、金属組
織をフェライト−ベイナイトの複合組織とすることでせ
ん断端面の疲労強度の改善を試みたものである。
6−128688号公報に開示された方法では、フェラ
イト相を固溶強化するためにSi添加量が多くなること
が避けられず、このため熱間圧延時にデスケーリング不
良が発生しやすくなり、熱延後いわゆる「赤スケール」
が発生してスケール付きままではもちろんのこと酸洗し
ても表面が粗くなる。自動車用部品では、低コスト化の
ためにスケールままあるいは酸洗して使用されることか
ら、この表面荒れが切欠き効果となり鋼板の疲労強度の
低下をまねくとともに、耐食性能が考慮されていないこ
とから腐食による板厚減少の問題は解消されていない。
示されている技術におけるフェライト−ベイナイト鋼
は、フェライト−パーライト鋼と比較して打ち抜き破面
が平滑になり疲労亀裂の発生が抑制されるため、打抜き
部の疲労強度が改善されるとしているが、フェライト−
ベイナイト組織では、疲労亀裂発生後の亀裂伝播過程に
おいて、硬質第2相であるベイナイトがマルテンサイト
に比べ低硬度であるため疲労亀裂伝播時にベイナイトの
ラス境界を亀裂が伝播し、亀裂伝播のブロック効果が低
く、未だ十分な疲労強度が達成されているとは言い難
い。さらに、この方法でも腐食による板厚減少の問題は
解消されていない。
行くには、部品の強度的弱点となるせん断端面といった
加工部の高疲労強度化と、高耐腐食性能を確保して経年
劣化である板厚減少という問題を解消することとを同時
に行わなければならない。
のであり、耐食性に優れ、かつせん断端面疲労強度およ
び鋼板疲労強度がともに優れた加工用高張力熱延鋼板お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
決すべく種々検討した結果、高耐食化を実現するために
は鋼板の錆層を安定化させて錆の進行を抑制することが
効果的であり、また、せん断端面での高疲労強度化に
は、マルテンサイトを存在させることでせん断加工時に
硬質なマルテンサイトと軟質相界面に板厚方向亀裂を優
先的に生成・連結させてせん断端面粗さを低減するとと
もに、亀裂伝播経路上でのマルテンサイトによる疲労亀
裂進展時のブロック効果を活用することが効果的であ
り、さらに鋼板疲労強度の向上には鋼板表面粗さの低減
により疲労亀裂発生抵抗を向上させるとともに亀裂伝播
経路上でのマルテンサイト硬質相の存在および軟質相の
強化により亀裂伝播抵抗を向上させることが効果的であ
ることを見出した。
疲労強度化とを両立させるためには、Si、P、Cu、
Moの最適化とマルテンサイト体積率の制御が効果的で
あり、さらにこれらを制御することにより高耐食化と剪
断端面での高疲労強度化とが両立する鋼では鋼板疲労強
度も優れていることを見出し、本発明を発明するに至っ
た。
03〜0.15%、Si:0.30〜1.50%、M
n:0.5〜2.0%、P:0.03〜0.10%、
S:0.015%以下で、かつCu:0.08〜0.4
0%、およびNi:0.08〜0.40%、を含有し、
さらにTi:0.03〜0.15%、Nb:0.01〜
0.10%、V:0.02〜0.15%のうち1種また
は2種以上を含有し、かつ、マルテンサイトが体積率で
3〜35%存在し、残部が実質的にフェライトまたはベ
イナイトである複合組織であり、引張強さをTS(MP
a)とし、伸びをEl(%)とした場合に、TS・El
が18000以上であることを特徴とする耐食性および
疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板を提供するもの
である。
〜0.50%をさらに含有することを特徴とする耐食性
および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板を提供す
るものである。
5%、Si:0.30〜1.50%、Mn:0.5〜
2.0%、P:0.03〜0.10%、S:0.015
%以下で、かつCu:0.08〜0.40%、およびN
i:0.08〜0.40%を含有し、さらにTi:0.
03〜0.15%、Nb:0.01〜0.10%、V:
0.02〜0.15%のうち1種または2種以上を含有
する鋼に対し、Ar3以上で仕上げ圧延を終了後、65
0℃〜800℃まで急冷し、2〜15秒空冷後、10℃
/s以上、30℃/s以下で冷却し、300℃以下で巻
き取ることを特徴とする耐食性および疲労特性に優れた
加工用高張力熱延鋼板の製造方法を提供するものであ
る。
は、Mo:0.05〜0.50%をさらに含有すること
を特徴とする耐食性および疲労特性に優れた加工用高張
力熱延鋼板の製造方法を提供するものである。
明する。 1.鋼組成 本発明では、質量%で、C:0.03〜0.15%、S
i:0.30〜1.50%、Mn:0.5〜2.0%、
P:0.03〜0.10%、S:0.015%以下で、
かつCu:0.08〜0.40%、およびNi:0.0
8〜0.40%を含有し、さらにTi:0.03〜0.
15%、Nb:0.01〜0.10%、V:0.02〜
0.15%のうち1種または2種以上を含有し、必要に
応じて、さらにMo0.05〜0.50%を含有する鋼
を対象とする。このように成分を規定した理由は以下の
通りである。
して強化作用、疲労亀裂伝播抵抗の増大効果、およびせ
ん断面粗さの低減効果が大きいが、0.03未満ではマ
ルテンサイトの生成が不足して疲労亀裂伝播抵抗が向上
せず、また0.15%を超えると加工性が劣化する。し
たがって、C含有量を0.03〜0.15%の範囲とす
る。
強度を上昇させるとともに、フェライト相の固溶強化に
伴い、鋼板表面粗さが大きくない場合に疲労亀裂発生抵
抗および伝播抵抗を高める効果があり、さらに仕上げ圧
延後の冷却時にフェライトまたはベイナイトの生成を助
長し、これにともなってオーステナイト中のC濃度を高
めることで冷却時に生成するマルテンサイトをより硬質
化し、この硬質なマルテンサイトにより疲労亀裂伝播低
抗を高める効果がある。しかし、その含有量が1.5%
を超えるとスケールと地鉄の界面粗さが著しく大きくな
り、この荒れが鋼板表面での切欠き効果となるため十分
な亀裂発生抵抗が得られず、またその含有量が0.3%
未満では固溶強化とマルテンサイトの硬質化による疲労
亀裂発生抵抗および伝播抵抗の効果が十分得られない。
したがって、Si含有量を0.30〜1.5%の範囲と
する。
して鋼板強度および疲労亀裂伝播抵抗を高める効果があ
る。しかし、その含有量が2.0%を超えるとフェライ
トまたはベイナイト変態が抑制されマルテンサイト分率
が高くなりすぎて強度−伸びバランスを損ない、また
0.5%未満ではマルテンサイト分率が不足して鋼板強
度および疲労亀裂伝播抵抗が不十分となる。したがっ
て、Mn含有量を0.5〜2.0%の範囲とする。
り、スケールと地鉄の界面の粗さを小さくすることで亀
裂発生抵抗を高めるともに、その固溶強化効果によりフ
ェライト相が強化されることで亀裂伝播抵抗が高められ
て、疲労強度の向上に有効である。また、鋼板表面の錆
層を安定させて高耐食性を付与する。しかし、その含有
量が0.10%を超えると鋼が脆化し、また0.03%
未満ではスケールと地鉄との界面粗さを小さくする効果
が小さい。したがって、P含有量を0.03〜0.10
%の範囲とする。
て、足廻り部品のプレス成形性を確保するため、その含
有量を0.015%以下に規制する。
て高耐食性を付与するとともに、フェライト相の固溶強
化により鋼板強度を上昇させ、フエライト相での亀裂発
生抵抗および伝播抵抗を高めることができる。しかし、
0.08%未満ではその効果が十分得られず、0.40
%を超えて添加すると、以下に説明するNiを添加して
も鋼板の表面品質が低下する。したがって、Cuの含有
量を0.08〜0.40%とする。
くなるスラブ表面の割れを抑制するために必要であり、
Cuと同じ範囲でその効果が発揮され、特にCuと同程
度添加することでその効果が高まる。したがって、Ni
含有量を0.08〜0.40%する。
れも溶接熱影響部の軟化抵抗を高めるが、Tiでは0.
03%未満、Nbでは0.01%未満、Vでは0.02
%未満の場合、その効果が十分得られず、逆にTiでは
0.15%、Nbでは0.10%、Vでは0.15%を
超えて添加してもその効果が飽和してしまい経済的でな
い。したがって、これら元素をTi:0.03〜0.1
5%、Nb:0.01〜0.10%、V:0.02〜
0.15%の範囲とし、これらの1種または2種以上を
含有することとした。
長して疲労強度を高めるとともに、材料の経年変化によ
り表面粗さが局部的に極端に大きくなることに起因する
鋼板疲労強度の低下を防止する効果があるため、必要に
応じて添加する。しかし、0.05%未満ではこれらの
効果が十分発揮されず、また0.50%を超えて添加し
ても効果が飽和し、経済的でない。したがって、Moを
添加する場合には、その量を0.05〜0.50%の範
囲とする。
在し、残部が実質的にフェライトまたはベイナイトであ
る複合組織を有するが、このように限定した理由を以下
に説明する。
め、かつせん断加工時に板厚方向のマルテンサイト/フ
ェライトまたはベイナイト界面が優先的にクラック進展
することでせん断破断面での板厚に平行な層状クラック
を抑制することができることから、端面粗さを低減させ
て打ち抜き端面の亀裂発生抵抗を高めることができる。
しかし、体積率が3%未満では端面粗さを低減する効果
および亀裂伝播抵抗が不十分であり、また35%を超え
ると強度−伸びバランスが劣化する。したがって、マル
テンサイト体積率を3〜35%とするとともに、マルテ
ンサイトの残部をフェライトまたはベイナイトとした。
圧延を終了後、650℃〜800℃まで急冷し、2〜1
5秒空冷後、10℃/s以上で冷却し、300℃以下で
巻き取る。以下、このように規定した理由について説明
する。
したのは、Ar3未満になるとフェライトの加工組織が
残存し、延性が低下するからである。
の後2〜15秒間空冷するのは、フェライト変態域まで
速く冷却し、フェライトと未変態オーステナイトの分離
を安定化させるためである。冷却温度が650℃未満で
はマルテンサイト分率が低下し、強度・延性の低下およ
びせん断端面疲労強度の低下をまねき、800℃を超え
るとマルテンサイト分率が多くなりすぎ、延性低下をま
ねく。したがって、冷却温度を650〜800℃とし
た。また、空冷時間が2秒未満ではフェライトと未変態
オーステナイトの分離が不十分であり、15秒を超える
とパーライト変態が起こったり、さらには空冷時間はラ
ンナウトテーブルの長さによっても自ずと制限される。
したがって、空冷時間は2〜15秒とした。
から硬質なマルテンサイトを得るために制御する必要が
あり、10℃/s未満の冷却速度ではパーライト変態が
起こるため10℃/s以上とした。
トを得るために重要な要素であり、その温度が300℃
を超えると十分にマルテンサイトが得られず、せん断加
工部の疲労特性が向上しないため、巻取り温度を300
℃以下とした。
を、表2に示す熱間圧延条件で圧延し、板厚6.0mm
の熱延鋼板とした。
し、引張試験を行った。また、疲労試験は図1に示すよ
うに平滑およびクリアランス10%で10mmφの打抜
き穴を設けた穴付き疲労試験片を用い、応カ比R=0.
1、繰り返し周波数20Hzで実施した。スケールと地
鉄の界面粗さ測定は、鋼板断面を光学顕微鏡によりスケ
ールと地鉄の界面を観察し、この画像を画像処理装置に
取り込み界面粗さをRyに換算した。せん断端面粗さは
触針式粗さ計により測定した。マルテンサイト比率はS
EM写真を格子で区切りマルテンサイトがしめる格子点
比率で求めた。また、大気暴露試験も実施し、腐食によ
る重量減少量で評価した。この時、比較鋼の腐食減量を
100として本発明鋼の腐食減量を示した。さらに入熱
量2.5kJ/cmでアーク溶接継手を作製し、溶接部
近傍の硬度分布も測定した。
加工性を代表する指標としてTS・Elを、鋼板疲労強
度を示す指標としてσB W/TSを、打抜き加工部の疲労
強度を示す指標としてσH W/σB Wを用いた(TS:引張
強さ、EL:伸び、σB W:平滑材疲労強度、σH W:穴付
き材疲労強度)。なお、表3中、VfMはマルテンサイ
ト体積率を示し、RyBは鋼板表面粗さ、RyHは打抜き
端面粗さを示す。
学組成範囲および製造条件範囲に含まれる熱延鋼板で
は、TS・Elが18000以上、σB W/TSが0.8
0以上、σH W/σB Wが0.40以上の優れた加工性、鋼
板疲労特性およびせん断加工部疲労特性を有しているこ
とがわかる。
ように、本発明鋼(A,C,D,E,H)での腐食減量
は、比較鋼(P)に対して30%以下となっており、明
らかに良好な耐食性能を有していることがわかる。
および空冷時間が不十分なNo.10、13、C量が高
すぎるNo.18、さらにMn量が高すぎるNo.21
の熱延鋼板ではマルテンサイト分率が過多となって延性
低下をまねくためTS・Elが低下した。また、1次冷
却温度が低すぎるNo.5、冷却速度が遅く巻取り温度
が高すぎるNo.7、巻取り温度の高すぎるNo.9、
C量が低すぎるNo.24、Si量が低いNo.19で
はマルテンサイト分率が過小またはマルテンサイトが得
られないことからTS・EIが低下する。
るNo.22、およびCu量が高すぎるNo.25で
は、図4に示すように、スケールと地鉄の界面の最大粗
さRyが大きく表面性状が劣化するため鋼板疲労強度が
低い。
範囲より小さいNo.5、7、9、13、19および2
4では端面の劣化によりせん断端面疲労強度が向上しな
い。
規定する範囲で含有するNo.15、17の熱延鋼板で
は、図6に示すように、溶接熱影響部の軟化抵抗が高い
ことが確認された。
鋼組成を特定の範囲に規定し、マルテンサイトが一定分
率で含まれたフェライトまたはベイナイトとマルテンサ
イトとの複合組織とすることにより、耐食性に優れ、か
つせん断端面疲労強度および鋼板疲労強度がともに優れ
た加工用高張力熱延鋼板およびその製造方法が得られ
る。
比較鋼とで比較した結果を示す図。
係を示す図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 質量%で、 C:0.03〜0.15%、 Si:0.30〜1.50%、 Mn:0.5〜2.0%、 P:0.03〜0.10%、 S:0.015%以下で、かつCu:0.08〜0.4
0%、および Ni:0.08〜0.40% を含有し、さらにTi:0.03〜0.15%、 Nb:0.01〜0.10%、 V:0.02〜0.15%のうち1種または2種以上を
含有し、 かつ、マルテンサイトが体積率で3〜35%存在し、残
部が実質的にフェライトまたはベイナイトである複合組
織であり、引張強さをTS(MPa)とし、伸びをEl
(%)とした場合に、TS・Elが18000以上であ
ることを特徴とする耐食性および疲労特性に優れた加工
用高張力熱延鋼板。 - 【請求項2】 Mo:0.05〜0.50%をさらに含
有することを特徴とする請求項1に記載の耐食性および
疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板。 - 【請求項3】 質量%で、 C:0.03〜0.15%、 Si:0.30〜1.50%、 Mn:0.5〜2.0%、 P:0.03〜0.10%、 S:0.015%以下で、かつCu:0.08〜0.4
0%、および Ni:0.08〜0.40%、 を含有し、さらにTi:0.03〜0.15%、 Nb:0.01〜0.10%、 V:0.02〜0.15%のうち1種または2種以上を
含有する鋼に対し、 Ar3以上で仕上げ圧延を終了後、 650℃〜800℃まで急冷し、 2〜15秒空冷後、10℃/s以上、30℃/s以下で
冷却し、 300℃以下で巻き取ることを特徴とする耐食性および
疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 前記鋼は、Mo:0.05〜0.50%
をさらに含有することを特徴とする請求項3に記載の耐
食性および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板の製
造方法。
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JP36685297A JP3509520B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 耐食性および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板およびその製造方法 |
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JP36685297A JP3509520B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 耐食性および疲労特性に優れた加工用高張力熱延鋼板およびその製造方法 |
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JPH11193443A JPH11193443A (ja) | 1999-07-21 |
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- 1997-12-26 JP JP36685297A patent/JP3509520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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