JP3290488B2 - ワークの切粉除去方法 - Google Patents
ワークの切粉除去方法Info
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- JP3290488B2 JP3290488B2 JP00687193A JP687193A JP3290488B2 JP 3290488 B2 JP3290488 B2 JP 3290488B2 JP 00687193 A JP00687193 A JP 00687193A JP 687193 A JP687193 A JP 687193A JP 3290488 B2 JP3290488 B2 JP 3290488B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワークの切粉除去方法に
関し、特にエンジンのシリンダブロックのような多数の
タップ孔やドリル孔を有するワークの切粉除去方法に関
する。
関し、特にエンジンのシリンダブロックのような多数の
タップ孔やドリル孔を有するワークの切粉除去方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのシリンダブロックのようなワ
ークには、部品等をボルトで固定するためのタップ孔
や、油路等の通路を形成するためのドリル孔が形成され
る。このようなタップ孔やドリル孔の内部には加工の際
に発生した切粉が詰まり易く、特に前記タップ孔やドリ
ル孔が盲孔である場合には、その孔の底部に工具の先端
によって切粉が押し固められる場合がある。そこで、加
工の終了後に洗浄液を用いてワークを洗浄し、その表面
に付着した切粉や孔の内部に詰まった切粉を除去する必
要がある。
ークには、部品等をボルトで固定するためのタップ孔
や、油路等の通路を形成するためのドリル孔が形成され
る。このようなタップ孔やドリル孔の内部には加工の際
に発生した切粉が詰まり易く、特に前記タップ孔やドリ
ル孔が盲孔である場合には、その孔の底部に工具の先端
によって切粉が押し固められる場合がある。そこで、加
工の終了後に洗浄液を用いてワークを洗浄し、その表面
に付着した切粉や孔の内部に詰まった切粉を除去する必
要がある。
【0003】従来、かかるワークの洗浄作業は、以下の
ような2工程によって行っていた。即ち、図2のフロー
チャートに示すように、先ずステップS01の洗浄工程
で、ベッドに固定したワークに洗浄液とエアとの混合液
をノズルから吹き付けて切粉を洗い流した後、ステップ
S02のエアブロー工程で、高圧エアをノズルから吹き
付けてワークの付着している洗浄液と切粉とを除去して
いる。
ような2工程によって行っていた。即ち、図2のフロー
チャートに示すように、先ずステップS01の洗浄工程
で、ベッドに固定したワークに洗浄液とエアとの混合液
をノズルから吹き付けて切粉を洗い流した後、ステップ
S02のエアブロー工程で、高圧エアをノズルから吹き
付けてワークの付着している洗浄液と切粉とを除去して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法ではタップ孔やドリル孔の底部に詰まった切粉
を完全に除去することは困難であり、切粉が詰まったま
まの状態でワークが組立工程に搬送されると、ワークの
反転時等にタップ孔やドリル孔から落下した切粉が部品
との合せ面に挟まれてトラブルの原因となる問題があっ
た。
来の方法ではタップ孔やドリル孔の底部に詰まった切粉
を完全に除去することは困難であり、切粉が詰まったま
まの状態でワークが組立工程に搬送されると、ワークの
反転時等にタップ孔やドリル孔から落下した切粉が部品
との合せ面に挟まれてトラブルの原因となる問題があっ
た。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ワークのタップ孔やドリル孔の底部に詰まった切粉
を完全に除去することが可能なワークの切粉除去方法を
提供することを目的とする。
で、ワークのタップ孔やドリル孔の底部に詰まった切粉
を完全に除去することが可能なワークの切粉除去方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のワークの切粉除去方法は、多数の孔を有す
るワークを洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程と、洗浄工
程を経たワークに温風を吹き付けて乾燥させる温風ブロ
ー工程と、温風ブロー工程を経たワークに振動を与えて
前記孔内に残存する切粉を崩壊させる振動工程と、振動
工程を経たワークにエアを吹き付けて前記切粉を除去す
るエアブロー工程とからなることを第1の特徴とする。
に、本発明のワークの切粉除去方法は、多数の孔を有す
るワークを洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程と、洗浄工
程を経たワークに温風を吹き付けて乾燥させる温風ブロ
ー工程と、温風ブロー工程を経たワークに振動を与えて
前記孔内に残存する切粉を崩壊させる振動工程と、振動
工程を経たワークにエアを吹き付けて前記切粉を除去す
るエアブロー工程とからなることを第1の特徴とする。
【0007】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
前記振動工程において、ワークに振動を与えながら該ワ
ークを回転させることを第2の特徴とする。
前記振動工程において、ワークに振動を与えながら該ワ
ークを回転させることを第2の特徴とする。
【0008】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
前記エアブロー工程において、ワークにエアを吹き付け
ながら該ワークを回転させることを第3の特徴とする。
前記エアブロー工程において、ワークにエアを吹き付け
ながら該ワークを回転させることを第3の特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0010】図1は本発明の一実施例のフローチャート
を示すものである。
を示すものである。
【0011】先ずステップS1の洗浄工程で、従来と同
様にしてベッドに固定したワークに洗浄液とエアとの混
合液をノズルから吹き付けて切粉を洗い流しす。続くス
テップS2の温風ブロー工程で、ノズルから温風を吹き
付けてワークの表面及びタップ孔やドリル孔の内部を乾
燥させる。
様にしてベッドに固定したワークに洗浄液とエアとの混
合液をノズルから吹き付けて切粉を洗い流しす。続くス
テップS2の温風ブロー工程で、ノズルから温風を吹き
付けてワークの表面及びタップ孔やドリル孔の内部を乾
燥させる。
【0012】続くステップS3の振動工程で、ワークを
固定するベッドの姿勢を変えてワークを回転させなが
ら、前記ベッドを加振することによりワークに振動を与
え、タップ孔やドリル孔の内部に詰まっていた切粉を崩
壊させる。崩壊した切粉の大部分は、ワークの回転に伴
ってタップ孔やドリル孔から落下する。このとき先の温
風ブロー工程でワークが完全に乾燥しているため、落下
する切粉が再びワークに付着することは殆ど無い。そし
て最後に、ステップS4のエアブロー工程で、ワークを
固定するベッドの姿勢を変えてワークを回転させなが
ら、高圧エアをノズルから吹き付けてワークに残った切
粉を完全に除去する。このときもワークを回転させなが
エアブローを行うことにより、切粉の除去効果が一層高
められる。
固定するベッドの姿勢を変えてワークを回転させなが
ら、前記ベッドを加振することによりワークに振動を与
え、タップ孔やドリル孔の内部に詰まっていた切粉を崩
壊させる。崩壊した切粉の大部分は、ワークの回転に伴
ってタップ孔やドリル孔から落下する。このとき先の温
風ブロー工程でワークが完全に乾燥しているため、落下
する切粉が再びワークに付着することは殆ど無い。そし
て最後に、ステップS4のエアブロー工程で、ワークを
固定するベッドの姿勢を変えてワークを回転させなが
ら、高圧エアをノズルから吹き付けてワークに残った切
粉を完全に除去する。このときもワークを回転させなが
エアブローを行うことにより、切粉の除去効果が一層高
められる。
【0013】以上のように、洗浄後のワークを温風ブロ
ーで乾燥させ、更にワークに振動を与えることにより、
タップ孔やドリル孔の内部に詰まっていた切粉を崩壊さ
せて効果的に除去することができ、僅かに残った切粉も
最後のエアブローによって完全に除去することができ
る。これにより、組立工程においてタップ孔やドリル孔
から落下した切粉が部品との合せ面に挟まれるトラブル
を未然に回避することができる。
ーで乾燥させ、更にワークに振動を与えることにより、
タップ孔やドリル孔の内部に詰まっていた切粉を崩壊さ
せて効果的に除去することができ、僅かに残った切粉も
最後のエアブローによって完全に除去することができ
る。これにより、組立工程においてタップ孔やドリル孔
から落下した切粉が部品との合せ面に挟まれるトラブル
を未然に回避することができる。
【0014】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、洗浄工程とエアブロー工程との間に、ワークに温風
を吹き付けて乾燥させる温風ブロー工程と、ワークに振
動を与えて切粉を崩壊させる振動工程とを設けたことに
より、ワークの孔の内部に詰まっていた切粉を効果的に
除去し、組立工程における切粉の落下によるトラブルを
未然に回避することができる。
ば、洗浄工程とエアブロー工程との間に、ワークに温風
を吹き付けて乾燥させる温風ブロー工程と、ワークに振
動を与えて切粉を崩壊させる振動工程とを設けたことに
より、ワークの孔の内部に詰まっていた切粉を効果的に
除去し、組立工程における切粉の落下によるトラブルを
未然に回避することができる。
【0016】また本発明の第2の特徴によれば、振動工
程においてワークを回転させることにより、孔内で崩壊
した切粉を一層効果的に除去することができる。
程においてワークを回転させることにより、孔内で崩壊
した切粉を一層効果的に除去することができる。
【0017】また本発明の第3の特徴によれば、エアブ
ロー工程においてワークを回転させることにより、孔内
で崩壊した切粉を一層効果的に除去することができる。
ロー工程においてワークを回転させることにより、孔内
で崩壊した切粉を一層効果的に除去することができる。
【図1】本発明の一実施例による切粉除去方法のフロー
チャート
チャート
【図2】従来の切粉除去方法のフローチャート
S1 洗浄工程 S2 温風ブロー工程 S3 振動工程 S4 エアブロー工程
Claims (3)
- 【請求項1】 多数の孔を有するワークを洗浄液を用い
て洗浄する洗浄工程(S1)と、洗浄工程(S1)を経
たワークに温風を吹き付けて乾燥させる温風ブロー工程
(S2)と、温風ブロー工程(S2)を経たワークに振
動を与えて前記孔内に残存する切粉を崩壊させる振動工
程(S3)と、振動工程(S3)を経たワークにエアを
吹き付けて前記切粉を除去するエアブロー工程(S4)
とからなる、ワークの切粉除去方法。 - 【請求項2】 前記振動工程(S3)において、ワーク
に振動を与えながら該ワークを回転させることを特徴と
する、請求項1記載のワークの切粉除去方法。 - 【請求項3】 前記エアブロー工程(S4)において、
ワークにエアを吹き付けながら該ワークを回転させるこ
とを特徴とする、請求項1記載のワークの切粉除去方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00687193A JP3290488B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ワークの切粉除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00687193A JP3290488B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ワークの切粉除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06210253A JPH06210253A (ja) | 1994-08-02 |
JP3290488B2 true JP3290488B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=11650300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00687193A Expired - Fee Related JP3290488B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ワークの切粉除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290488B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109175549B (zh) * | 2018-08-31 | 2023-09-12 | 宁波万盛智能科技股份有限公司 | 一种传动轴的内螺纹去屑装置及去屑方法 |
CN108705160B (zh) * | 2018-08-31 | 2023-09-12 | 宁波万盛智能科技股份有限公司 | 传动轴的内螺纹去屑装置及去屑方法 |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP00687193A patent/JP3290488B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06210253A (ja) | 1994-08-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |