JP3290335B2 - 水硬性組成物 - Google Patents
水硬性組成物Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
め不要な水硬性組成物およびその製造方法に関するもの
である。更に詳しくは建築材料および二次製品材料とし
て使用するコンクリート、モルタルおよびペーストの粘
性および流動性を高め、骨材、セメント、水の分離抵抗
性に優れた性状を与えるもので、バイブレーター等の振
動による締め固め不要な水硬性組成物に関するものであ
る。
らコンクリート組成物の施工方法としては、鉄筋を配筋
した型枠内へコンクリートを投入してバイブレーターの
振動により締め固めを行うのが一般的である。しかし、
近年打設時のバイブレーターによる騒音公害、更にコン
クリート業界の人手不足が問題となっている。これらの
問題点に対し、振動締め固めの不要な自己充填性を持つ
コンクリートの研究が始まっているが、技術的にまだ実
用化に至っていないのが現状である。
材分離を生じ、粗骨材が絡み合って充填性が悪くなるば
かりでなく、均一なコンクリートが得られないことから
強度低下をきたす。また、水中コンクリートのように増
粘剤を多量に添加したコンクリート配合では、骨材分離
は抑制されるものの粘性が著しく高くなり (例えば特公
昭62-35984号公報に開示された水中施工用コンクリート
組成物では、コンクリートの練り混ぜ水の粘度が 500〜
5000cps である。) 、充填作業が困難になるばかりでな
く、増粘剤の性質である硬化時間の遅延による初期強度
の発現が遅いことから、建築や土木、特に二次製品への
応用は困難な状況である。
名称で報告〔コンクリート工学年次論文報告集、63〜68
頁(1989)〕されている締め固め不要のコンクリート組成
物は、高炉スラグやフライアッシュ等の微粉末を多量に
添加して、更に増粘剤を加えたもので、前記の水中コン
クリートと比較して硬化時間が改善されているが、粉末
量が多いことから水量を多く必要とし、また、水/セメ
ント比が 100%の原料であるため、早期脱型を必要とす
る二次製品への使用は困難な状況である。
分離抵抗が大きく、自己充填性があり、且つ硬化遅延に
よる強度への影響が少ない自己充填用コンクリート組成
物を得るために鋭意検討の結果、本発明を完成するに至
ったものである。
素原子を有する1価アルコールに、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドを、付加モル比がエチレンオキ
サイド80モル%以上、プロピレンオキサイド20モル%以
下で、10〜1000モル(平均付加モル数)付加したポリア
ルキレンオキサイド誘導体からなる水溶性高分子(a)、
高性能減水剤(b)および水硬性粉体(c)を含有することを
特徴とする水硬性組成物を提供するものである。
ンクリートとして用いる場合、JISA 1101に規定するス
ランプ試験において、スランプフロー値が50cm以上を必
要とする。十分な充填性を確保するためにはスランプフ
ロー値50〜70cmが好ましい。スランプフロー値が50cm未
満では十分な充填性を確保できない。スランプフロー値
が70cmを超えるとセメントペーストと砂利との分離を引
き起こし、鉄筋間で砂利による閉塞が生じてしまい、そ
の結果十分な充填性が得られない。
ント、または粉末度3,000cm2/g以上の微粉体とセメント
の混合物が良い。粉末度3,000cm2/g以上の微粉末として
は、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム、石
粉等の群から選ばれる1種または2種以上の微粉末が使
用されるが、コスト面および供給面を考慮すると、高炉
スラグ、フライアッシュおよび石粉が望ましい。微粉末
の粉末度は分離抵抗性の点から比表面積が高いほど良
く、例えば、高炉スラグの場合 5,000〜10,000cm2/g が
好ましい。粉末度がこの範囲以下であっても配合量を多
くすることで所定の分離抵抗性を得られる。
子を有する1価アルコールの代表的な例としては、ドデ
シルアルコール、トリデシルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、オクタデ
シルアルコールのような1価の脂肪族アルコール、アビ
エチルアルコールのような脂環式1価アルコール等で、
これらの一種または二種以上の混合物を使用し得る。
たアルキレンオキサイド付加物は上記の如き分子内に6
〜30個の炭素原子を有する1価アルコールに、エチレン
オキサイド単独、またはエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドの両者をランダムあるいはブロック状に10
〜1000モル(平均付加モル数)を付加せしめたものであ
る。
オキサイドとプロピレンオキサイドが適しており、両者
の付加モル比はエチレンオキサイド80モル%以上、プロ
ピレンオキサイド20モル%以下である。また平均付加モ
ル数は 100〜500 モルが性能上好ましい。尚、本発明に
使用するのに適したアルキレンオキサイドは、製造の際
に副生するポリアルキレンオキサイドを含有していても
性能発現に問題はない。
ルキレンオキサイドの長さによって最適量が異なるが、
水硬性組成物を製造する際に必要な水量に対して0.01〜
10.0重量%が適当である。
性 (スランプフロー値:50cm以上)を得るために、高性
能減水剤(b) をセメントに対して有効分で 0.3〜3.0 重
量%添加する。本発明で使用可能な高性能減水剤として
は、下記 (1)〜(3) に示されるものが特に好ましい。
尿素およびアニリンの何れかのメチロール化物およびス
ルホン化物の群から選ばれる一種または二種以上の化合
物のホルムアルデヒド縮合物(以下、共重合体Aとい
う)が挙げられ、例えば、ナフタレンスルホン酸金属塩
ホルムアルデヒド縮合物〔例えば、マイテイ 150:花王
(株)製〕、メラミンスルホン酸金属塩ホルムアルデヒ
ド縮合物〔例えば、マイテイ150-V2:花王(株)製〕、
フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド化合物 (特許N
o.1097647号に記載の化合物等) 、フェノール・スルフ
ァニル酸ホルムアルデヒド共縮合物 (特開平1-113419号
公報に記載の化合物等) 等が挙げられる。
体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体の群から選ば
れる1種または2種以上の単量体を重合して得られる重
合体または共重合体 (特公平2-7901号、特開平3-75252
号、特公平2-8983号に記載の化合物等) (以下、共重合
体Bという)が挙げられる。
−1)と、下記の一般式(2) および(3) で表される化合
物の中から選ばれる一種類以上の単量体(C−2)とを
重合して得られる共重合体(以下、共重合体Cという)
が挙げられる。
アンモニウム、アルキルアンモニウムまたは置換アルキ
ルアンモニウム m2:0から2の整数 を表す。〕本発明の共重合体(C)において、一般式
(1) で表される単量体(C−1)としては、メトキシポ
リエチレングリコール、メトキシポリエチレンポリプロ
ピレングリコール、エトキシポリエチレングリコール、
エトキシポリエチレンポリプロピレングリコール、プロ
ポキシエチレングリコール、プロポキシポリエチレンポ
リプロピレングリコール等の片末端アルキル封鎖ポリア
ルキレングリコールとアクリル酸、メタクリル酸または
脂肪酸の脱水素(酸化)反応物とのエステル化物やアク
リル酸、メタクリル酸または脂肪酸の脱水素(酸化)反
応物へのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付
加物が用いられる。
返しは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダ
ム、ブロック、交互の何れでも用いることができる。ま
た、ポリアルキレングリコールのモノマーの繰返しモル
数は 110〜300 であると、硬化遅延の短縮、高流動性、
高充填性、高分離低減性の面で特に好ましい。
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸およびこれ
らの金属塩が挙げられる。また、不飽和ジカルボン酸系
単量体として、無水マレイン酸、マレイン酸、無水イタ
コン酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、シトラコン
酸、フマル酸、またはこれらのアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、置換アミン
塩が使用される。
は、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、またはこ
れらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニ
ウム塩、アミン塩、置換アミン塩が使用される。
(C−1)と単量体(C−2)の反応単位は、単量体
(C−1)/単量体(C−2) = 0.1/100 〜 100/10
0(モル比) の範囲が特に、流動性と分離抵抗性に優れ
る。上記のモル比が 0.1/100 よりも小さい場合は流動
性が低下傾向になり、 100/100 よりも大きい場合は分
離抵抗性が低下傾向となる。
方法で製造することができる。例えば、特開昭59-16216
3 号、特公平2-11542 号、特公平2-7901号、特公平2-78
97号等の溶媒重合法が挙げられる。溶媒重合法において
用いる溶剤としては、水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、脂肪族
炭化水素、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン
等が挙げられる。取扱と反応設備から考慮すると水およ
び1〜4級アルコールが好ましい。
またはアルカリ金属の過硫酸塩あるいは過酸化水素等の
水溶性の開始剤が使用される。水系以外の溶剤を用いる
溶媒重合にはベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド等が重合開始剤として使用される。
て亜硫酸水素ナトリウムやメルカプトエタノールやアミ
ン化合物を使用することも可能であり、これら重合開始
剤あるいは促進剤を適宜選択して用いることができる。
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法/ポリス
チレンスルホン酸換算) は 3,000〜1,000,000 の範囲が
良く、 5,000〜100,000 がより好ましい。分子量が大き
すぎると流動性が低下し、また分子量が小さすぎると分
離抵抗性が低下傾向を示す。
本発明の効果を損なわない範囲内で他の共重合可能な単
量体と反応させてもよい。例えば、アクリロニトリル、
アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、スチレン、スチレンスルホン酸等が挙げられる。
き共重合体(A)〜(C)は、任意の割合で組み合わせ
て用いることができるが、(A)と(B)を併用する場
合は有効物質として(B)/(A)=60/40〜99/1が
好ましい。
高分子(a) と高性能減水剤(b) の重量比は水溶性高分子
/高性能減水剤=95/5〜5/95が好ましく、90/10〜
30/70がより好ましい。
形体に使用される。コンクリート成形体は特に限定され
るものではなく、通常バイブレーターによって締め固め
られている成形体が対象となる。
合物への添加方法は、水溶液または粉末のどちらの状態
でも可能であり、その添加時期は、セメントとのドライ
ブレンド、混練水への溶解、またはセメント配合物の混
練開始期、即ちセメントへの注水と同時もしくは注水直
後からセメント配合物の混練終了までの間に添加するこ
とも可能であり、一旦練り上がったセメント配合物への
添加も可能である。また、一時に全量添加する方法ある
いは数回に分割して添加する方法のどちらの方法でも可
能である。
スルホン酸またはその塩、オキシカルボン酸またはその
塩、ポリカルボン酸またはその塩、およびポリアルキル
無水カルボン酸またはその塩(例えば、特公昭63-5346
号、特開昭62-83344号、特開平1-270550号)などと予め
混合しておいても良く、また、一方をセメントまたはセ
メント配合物に配合した後、あるいは一方をセメントま
たはセメント配合物に配合して練っておいてから他方を
配合しても良い。
ば、徐放性分散剤、AE減水剤、流動化剤、高性能減水
剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、消泡
剤、保水剤、増粘剤、セルフレベリング剤、防水剤、防
錆剤、着色剤、防黴剤、ひび割れ低減剤、高分子エマル
ション、その他の界面活性剤、その他の水溶性高分子、
膨張剤(材)、グラスファイバーおよびこれらの複数の
併用も可能である。
性、骨材分離抵抗性、強度の確保が可能となることか
ら、コンクリートの使用方法、コンクリートの施工方法
が飛躍的に改善され、特にコンクリート製品の製造にお
いては騒音解消、製造合理化への波及効果が大きい。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。尚、特にことわりのない限り、以下の実施例にお
ける「%」は「重量%」であり、アルキレンオキサイド
の付加モル数は平均付加モル数である。
00リットルの傾胴ミキサーを用い、50リットルのコンク
リートを3分間混練した後、スランプフローと骨材分離
抵抗性を測定した。上記の材料を用いて調製したコンク
リート組成物の配合組成、使用した減水剤および水溶性
高分子を表1〜3に示す。
ルとセタノールの混合物〕を窒素雰囲気下、 140℃でア
ルカリ触媒を用いてエチレンオキサイドを 200モル付加
させた。
サイドを 750モル付加させた。
サイドを20モル付加させた。
りである。 ○ 骨材分離および水の分離なし × 骨材分離および水の分離あり 3. 自己充填性 コンクリート練り後、φ10cmの円柱型枠にコンクリート
を詰め、硬化脱型後、コンクリートの表面の充填状態を
肉眼で観察した。評価基準は下記の通りである。 ○ 3mm以上の空隙の発生なし △ 3mm以上の空隙の発生僅かにあり × 3mm以上の空隙の発生多い 以上の測定結果を表4に示す。
ランプフロー値が50cm以上の高流動性を示し、かつ分離
抵抗性が良い為、優れた自己充填性が得られていること
がわかる。一方、比較品の場合、減水剤を用いると分離
抵抗性は満足されるものの減水剤を5%添加してもスラ
ンプフロー値は45cm程度である為、十分な自己充填性は
得られていない。また、メチルセルローズのような水溶
性高分子を用いると流動性の著しい低下作用がある為、
優れた自己充填性は得られないことが分かる。
性高分子を、それぞれ表5に示す割合で用いて、実施例
1と同様の試験を行なった。
13〜22のように共重合体(C)を製造した。但し、EOは
エチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドを表
し、付加モル数は平均付加モル数を意味する。 C−1:メタノールEO・メタクリル酸モノエステル (EO
付加モル数=115) C−2:メタノールEO・アクリル酸モノエステル (EO付
加モル数=220) C−3:メタノールEO・メタクリル酸モノエステル (EO
付加モル数=280) C−4:アクリル酸EO付加物 (EO付加モル数=130) C−5:アクリル酸PO・EOブロック付加物 (PO付加モル
数=10、EO付加モル数=135) C−6:アクリル酸EO・POブロック付加物 (EO付加モル
数=135 、PO付加モル数=5) 以下に共重合体 (C) と水溶性高分子の製造例を示す。
なお、共重合体(C)の平均分子量はゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー法/ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム換算による分子量から求めたものである。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−1
0.09 モルとアクリル酸1モル (モル比=9/100)、水
7.5モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液0.01モル、および2−メルカプトエタノール4g
の3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴下す
る。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液0.03モルを30分
かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成する。熟成
後95℃に昇温して、35%過酸化水素12gを1時間かけて
滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟成終了
後、48%水酸化ナトリウム 0.7モルを加えて中和、分子
量22,000の共重合体を得た(減水剤C−1)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−2
0.05 モルとメタクリル酸1モル (モル比=5/100)、水
8.5モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液0.01モル、および2−メルカプトエタノール3g
の3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴下す
る。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液0.03モルを30分
かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成する。熟成
後95℃に昇温して、35%過酸化水素9gを1時間かけて
滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟成終了
後、48%水酸化ナトリウム 0.7モルを加えて中和、分子
量85,000の共重合体を得た(減水剤C−2)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で95℃まで昇温した。C−3
0.002モルとマレイン酸モノナトリウム塩1モル (モル
比=0.2/100)、90℃温水15モルを混合溶解したものと20
%過硫酸アンモニウム水溶液0.01モル、および2−メル
カプトエタノール3gの3者をそれぞれ同時に反応系に
2時間かけて滴下する。次に20%過硫酸アンモニウム水
溶液0.03モルを30分かけて滴下し、1時間同温度 (95
℃) で熟成する。熟成後95℃で35%過酸化水素9gを1
時間かけて滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。
熟成終了後、48%水酸化ナトリウム 0.7モルを加えて中
和、分子量12,000の共重合体を得た(減水剤C−3)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−4
0.01 モルとアクリル酸 0.9モルとメタリルスルホン酸
ナトリウム 0.1モル (モル比=1/90/10)、水 7.5モルを
混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム水溶液0.01
モル、および2−メルカプトエタノール4gの3者をそ
れぞれ同時に反応系に2時間かけて滴下する。次に20%
過硫酸アンモニウム水溶液0.03モルを30分かけて滴下
し、1時間同温度 (75℃) で熟成する。熟成後95℃に昇
温して、35%過酸化水素12gを1時間かけて滴下し、2
時間同温度 (95℃) で熟成する。熟成終了後、48%水酸
化ナトリウム 0.6モルを加えて中和、分子量 7,200の共
重合体を得た(減水剤C−4)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−5
0.01 モルとメタクリル酸1モル (モル比=1/100)、水
7.5モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液0.01モル、および2−メルカプトエタノール1g
の3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴下す
る。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液0.03モルを30分
かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成する。熟成
後95℃に昇温して、35%過酸化水素5gを1時間かけて
滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟成終了
後、48%水酸化ナトリウム 0.7モルを加えて中和、分子
量105,000 の共重合体を得た(減水剤C−5)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−6
0.01 モルとアクリル酸ナトリウム1モル (モル比=1/
100)、水 7.5モルを混合溶解したものと20%過硫酸アン
モニウム水溶液0.01モル、および2−メルカプトエタノ
ール2gの3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて
滴下する。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液0.03モル
を30分かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成す
る。熟成後95℃に昇温して、35%過酸化水素9gを1時
間かけて滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟
成終了後、48%水酸化ナトリウム 0.7モルを加えて中
和、分子量77,000の共重合体を得た(減水剤C−6)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−2
0.045モルとアクリル酸 0.3モル (モル比=15/100) 、
水10モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液 0.003モル、および2−メルカプトエタノール
1.2gの3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴
下する。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液 0.009モル
を30分かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成す
る。熟成後95℃に昇温して、35%過酸化水素4gを1時
間かけて滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟
成終了後、48%水酸化ナトリウム0.21モルを加えて中
和、分子量51,000の共重合体を得た(減水剤C−7)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−1
0.08 モルとアクリル酸 0.2モル (モル比=40/100) 、
水12モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液 0.002モル、および2−メルカプトエタノール
0.6gの3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴
下する。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液 0.006モル
を30分かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成す
る。熟成後95℃に昇温して、35%過酸化水素3gを1時
間かけて滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟
成終了後、48%水酸化ナトリウム0.14モルを加えて中
和、分子量56,000の共重合体を得た(減水剤C−8)。
窒素置換し、窒素雰囲中で75℃まで昇温した。C−1
0.06 モルとアクリル酸 0.1モル (モル比=60/100) 、
水8モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム
水溶液 0.001モル、および2−メルカプトエタノール
0.3gの3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴
下する。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液 0.003モル
を30分かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成す
る。熟成後95℃に昇温して、35%過酸化水素2gを1時
間かけて滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟
成終了後、48%水酸化ナトリウム0.07モルを加えて中
和、分子量45,000の共重合体を得た(減水剤C−9)。
窒素置換し、窒素雰囲気中で75℃まで昇温した。C−1
0.1モルとアクリル酸 0.1モル (モル比=100/100)、水
13モルを混合溶解したものと20%過硫酸アンモニウム水
溶液 0.001モル、および2−メルカプトエタノール 0.3
gの3者をそれぞれ同時に反応系に2時間かけて滴下す
る。次に20%過硫酸アンモニウム水溶液 0.003モルを30
分かけて滴下し、1時間同温度 (75℃) で熟成する。熟
成後95℃に昇温して、35%過酸化水素2gを1時間かけ
て滴下し、2時間同温度 (95℃) で熟成する。熟成終了
後、48%水酸化ナトリウム0.07モルを加えて中和、分子
量72,000の共重合体を得た(減水剤C−10)。
高分子とを用い、実施例1と同様の評価を行なった。ま
た、硬化時間と圧縮強度を以下の方法で測定した。 ・硬化時間…JIS A 6204のプロクター貫入抵抗試験によ
る凝結時間の測定 ・圧縮強度…JIS A 1123の圧縮強度試験 なお、表6に本実施例で用いたコンクリート配合および
使用材料を示す。
較べて、低添加量で流動性を示し、材料分離抵抗性が大
きく、自己充填性に優れ、さらに硬化時間が短いことが
分かる。これらの結果は、コンクリートの施工方法が飛
躍的に改善されるものであり、コンクリート構造物の製
造において、騒音の解消、製造の合理化、工期の短縮へ
の効果が期待される。
ランプフロー値が50cm以上の高流動性を示し、かつ分離
抵抗性が良い為、優れた自己充填性が得られていること
がわかる。
Claims (9)
- 【請求項1】 分子内に6〜30個の炭素原子を有する1
価アルコールに、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドを、付加モル比がエチレンオキサイド80モル%以
上、プロピレンオキサイド20モル%以下で、10〜1000モ
ル(平均付加モル数)付加したポリアルキレンオキサイ
ド誘導体からなる水溶性高分子(a)、高性能減水剤(b)お
よび水硬性粉体(c)を含有することを特徴とする水硬性
組成物。 - 【請求項2】 水溶性高分子(a)におけるアルキレンオ
キサイドの平均付加モル数が 100〜500 モルである請求
項1記載の水硬性組成物。 - 【請求項3】 水溶性高分子(a) と高性能減水剤(b) の
重量比(a) /(b) が90/10〜30/70の範囲である請求項
1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】 高性能減水剤が、ナフタレン、メラミ
ン、フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロ
ール化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種また
は2種以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物(A)で
ある請求項1〜3の何れか1項記載の水硬性組成物。 - 【請求項5】 高性能減水剤が、不飽和モノカルボン酸
およびその誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導
体の群から選ばれる1種または2種以上の単量体を重合
して得られる重合物または共重合体(B)である請求項
1〜3の何れか1項記載の水硬性組成物。 - 【請求項6】 高性能減水剤が、下記一般式(1) で表さ
れる単量体(C−1)と、下記の一般式(2) および(3)
で表される化合物の中から選ばれる一種類以上の単量体
(C−2)とを重合して得られる共重合体(C)である
請求項1〜3の何れか1項記載の水硬性組成物。 【化1】 〔式中、 R1, R2:水素、メチル基 m1:0から2の整数 AO:炭素数2から3のオキシアルキレン基 n:2から300 の整数 X:水素または炭素数1から3のアルキル基 を表す。〕 【化2】 〔式中、 R3, R4, R5:水素、メチル基、(CH2)m2COOM2 R6:水素、メチル基 M1,M2, Y :水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム、アルキルアンモニウムまたは置換アルキ
ルアンモニウム m2:0から2の整数 を表す。〕 - 【請求項7】 高性能減水剤が(A)と(B)の組み合
わせであり、(A)はナフタレン、メラミン、フェノー
ル、尿素およびアニリンの何れかのメチロール化物およ
びスルホン化物の群から選ばれる1種または2種以上の
化合物のホルムアルデヒド縮合物、(B)は不飽和モノ
カルボン酸およびその誘導体、不飽和ジカルボン酸およ
びその誘導体の群から選ばれる1種または2種以上の単
量体を重合して得られる重合体または共重合体である請
求項1〜3の何れか1項記載の水硬性組成物。 - 【請求項8】 高性能減水剤が(A)と(B)の組み合
わせであり、(A)と(B)の重量比(B)/(A)が
有効物質として60/40から99/1の範囲である請求項7
記載の水硬性組成物。 - 【請求項9】 JIS A 1101に規定するスランプ試験にお
いて、スランプフロー値が50〜70cmの範囲の高流動性で
ある請求項1〜8の何れか1項に記載の水硬性組成物。
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- 1995-06-29 JP JP16398295A patent/JP3290335B2/ja not_active Expired - Lifetime
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