JP3290319B2 - 自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法 - Google Patents
自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ウエザーストリ
ップ(シール部材)、特にドアガラス用グラスラン、及
びその製造方法に関する。
ップ(シール部材)、特にドアガラス用グラスラン、及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、ドアガラス用グラスランのガラス摺
動部位には、耐摩耗性を改善しかつウインドーガラスに
対する摺動抵抗を小さくするため、ゴム系、ウレタン
系、シリコーン系等の塗料が塗布されている。
動部位には、耐摩耗性を改善しかつウインドーガラスに
対する摺動抵抗を小さくするため、ゴム系、ウレタン
系、シリコーン系等の塗料が塗布されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、環境問
題への意識の高まりから、欧米を中心に有機溶剤に対す
る規制が厳しくなっており、そのためゴム系塗料、ウレ
タン系塗料、シリコーン系塗料等に含まれる有機溶剤が
問題となっている。それらの有機溶剤としては、たとえ
ばベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、n−オクタン、エチルベンゼン、トリクロ
ルエタン、トリクロルエチレン、塩化エチレン等の炭化
水素系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール,sec−ブタノ
ール、t−ブタノール、エチレングリコールモノアルキ
ルエーテル等のアルキルアルコール系溶剤またはそれら
の誘導体;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤;
メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶剤のほか、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶剤を挙げるこ
とができる。
題への意識の高まりから、欧米を中心に有機溶剤に対す
る規制が厳しくなっており、そのためゴム系塗料、ウレ
タン系塗料、シリコーン系塗料等に含まれる有機溶剤が
問題となっている。それらの有機溶剤としては、たとえ
ばベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n
−ヘキサン、n−オクタン、エチルベンゼン、トリクロ
ルエタン、トリクロルエチレン、塩化エチレン等の炭化
水素系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール,sec−ブタノ
ール、t−ブタノール、エチレングリコールモノアルキ
ルエーテル等のアルキルアルコール系溶剤またはそれら
の誘導体;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤;
メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶剤のほか、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶剤を挙げるこ
とができる。
【0004】しかも、これらの有機溶剤型塗料の乾燥に
は一般に熱風炉が使用されているが、乾燥装置の稼働
の立ち上がりに時間がかかる、乾燥硬化すべき部位以
外の部位も加熱する、乾燥硬化時間が長い、等の解決
すべき問題を抱えている。
は一般に熱風炉が使用されているが、乾燥装置の稼働
の立ち上がりに時間がかかる、乾燥硬化すべき部位以
外の部位も加熱する、乾燥硬化時間が長い、等の解決
すべき問題を抱えている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、ド
アガラス用グラスランのガラス摺動部位に塗布する塗料
として、前記のような有機溶剤型塗料に代わる無公害型
の塗料について検討したところ、無溶剤型でかつ電子線
硬化型の塗料を選択することにより上記課題を解決する
ことができることを見いだした。
アガラス用グラスランのガラス摺動部位に塗布する塗料
として、前記のような有機溶剤型塗料に代わる無公害型
の塗料について検討したところ、無溶剤型でかつ電子線
硬化型の塗料を選択することにより上記課題を解決する
ことができることを見いだした。
【0006】すなわち、本発明の自動車用ウエザースト
リップは、熱可塑性エラストマーを押出成形してグラス
ラン本体を形成したのち、そのガラス摺動部位に、直接
あるいは加硫したのちウレタン(メタ)アクリレートを
主体とし、これに滑剤、塗膜副資材及び顔料を添加して
なる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成分を含
まない無溶剤型電子線硬化塗料を塗布し、次いで塗布部
に不活性ガス雰囲気下で電子線を照射して、前記無溶剤
型電子線硬化塗料を硬化させ、滑性塗膜層を形成してな
るものである。
リップは、熱可塑性エラストマーを押出成形してグラス
ラン本体を形成したのち、そのガラス摺動部位に、直接
あるいは加硫したのちウレタン(メタ)アクリレートを
主体とし、これに滑剤、塗膜副資材及び顔料を添加して
なる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成分を含
まない無溶剤型電子線硬化塗料を塗布し、次いで塗布部
に不活性ガス雰囲気下で電子線を照射して、前記無溶剤
型電子線硬化塗料を硬化させ、滑性塗膜層を形成してな
るものである。
【0007】本発明の自動車用ウェザーストリップの製
造方法について説明すると、まず熱可塑性エラストマー
を押出成形してウェザーストリップ本体を形成する。次
いで、ウェザーストリップ本体のガラス摺動部位に、直
接あるいは加硫したのち無溶剤型電子線硬化塗料を塗布
する。そして、塗布部に不活性ガス雰囲気下で電子線を
照射して前記塗料を硬化させる。電子線を照射する際に
不活性ガス雰囲気とするのは、塗料を構成するウレタン
アクリレートまたはメタクリレート{以下ウレタン(メ
タ)アクリレートと略す}の重合阻害を防止するためで
あり、具体的には窒素ガスを吹き付けながら電子線を照
射することが望ましい。前記の熱可塑性エラストマーと
してはエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EP
DMゴム)が好ましい。
造方法について説明すると、まず熱可塑性エラストマー
を押出成形してウェザーストリップ本体を形成する。次
いで、ウェザーストリップ本体のガラス摺動部位に、直
接あるいは加硫したのち無溶剤型電子線硬化塗料を塗布
する。そして、塗布部に不活性ガス雰囲気下で電子線を
照射して前記塗料を硬化させる。電子線を照射する際に
不活性ガス雰囲気とするのは、塗料を構成するウレタン
アクリレートまたはメタクリレート{以下ウレタン(メ
タ)アクリレートと略す}の重合阻害を防止するためで
あり、具体的には窒素ガスを吹き付けながら電子線を照
射することが望ましい。前記の熱可塑性エラストマーと
してはエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EP
DMゴム)が好ましい。
【0008】前記の無溶剤型電子線硬化塗料とは、液状
のウレタン(メタ)アクリレートを主体とし、これにポリ
エチレンワックス等の滑剤、レベリング剤等の塗膜副資
材と酸化チタン、カーボンブラック等の顔料とを添加し
てなる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成分を
含まないものをいい、その特長として無公害である。
常温で硬化することができる、硬化時間がきわめて
短い、触媒が不要である、等の点を挙げることができ
る。
のウレタン(メタ)アクリレートを主体とし、これにポリ
エチレンワックス等の滑剤、レベリング剤等の塗膜副資
材と酸化チタン、カーボンブラック等の顔料とを添加し
てなる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成分を
含まないものをいい、その特長として無公害である。
常温で硬化することができる、硬化時間がきわめて
短い、触媒が不要である、等の点を挙げることができ
る。
【0009】ウレタン(メタ)アクリレートを使用する
ことにより、伸び及び靭性に優れる滑性塗膜層が得られ
る。ウレタン(メタ)アクリレートとしては、多価アル
コール、多価イソシアネート及び水酸基を有する(メ
タ)アクリレートを反応させて得られる化合物を挙げる
ことができる。
ことにより、伸び及び靭性に優れる滑性塗膜層が得られ
る。ウレタン(メタ)アクリレートとしては、多価アル
コール、多価イソシアネート及び水酸基を有する(メ
タ)アクリレートを反応させて得られる化合物を挙げる
ことができる。
【0010】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール及びブチレングリコール等
のポリオール、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸及
びテレフタル酸等の有機多塩基酸と前記ポリオールとの
反応物であるポリエステルポリオール、並びにポリエチ
レンオキサイド及びポリプロピレンオキサイド等のポリ
エーテルポリオールが挙げられる。
ール、プロピレングリコール及びブチレングリコール等
のポリオール、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸及
びテレフタル酸等の有機多塩基酸と前記ポリオールとの
反応物であるポリエステルポリオール、並びにポリエチ
レンオキサイド及びポリプロピレンオキサイド等のポリ
エーテルポリオールが挙げられる。
【0011】多価イソシアネートとしては、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート及びイ
ソホロンジイソシアネート等のジイソシアネートを挙げ
ることができる。
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート及びイ
ソホロンジイソシアネート等のジイソシアネートを挙げ
ることができる。
【0012】水酸基を有する(メタ)アクリレートとし
ては、ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシルプロピル(メタ)アクリレート及び1,4ブタ
ンジオール(メタ)アクリレート等が挙げられる。ウレ
タン(メタ)アクリレートとしては、通常分子量500
〜5000のものを使用する。
ては、ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシルプロピル(メタ)アクリレート及び1,4ブタ
ンジオール(メタ)アクリレート等が挙げられる。ウレ
タン(メタ)アクリレートとしては、通常分子量500
〜5000のものを使用する。
【0013】本発明で使用する塗料には、塗料の粘度を
低下させ、塗工性を向上させる目的で、低分子量(メ
タ)アクリレートを配合することができる。この場合、
低分子量(メタ)アクリレートとしては、その塗膜の室
温におけるガラス転移温度が50℃以下のものが、得ら
れる塗料の塗膜が伸びに優れるため好ましい。これらの
具体例としては、フェノールエチレンオキサイド変性
(メタ)アクリレート、ノニルフェノールエチレンオキ
サイド変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
さらに、低分子量(メタ)アクリレートとしては、これ
らの中でも水酸基及び/又はカルボキシル基等の極性基
を有する(メタ)アクリレートが、得られる塗膜が密着
性に優れるため好ましい。これらの具体例としては、2
−ヒドロキシ−3−フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等がある。塗料の粘度としては、5〜50000c
psが好ましく、より好ましくは50〜5000cps
である。本発明で使用する塗料においては、これら(メ
タ)アクリレートの2種以上を使用することができる。
低下させ、塗工性を向上させる目的で、低分子量(メ
タ)アクリレートを配合することができる。この場合、
低分子量(メタ)アクリレートとしては、その塗膜の室
温におけるガラス転移温度が50℃以下のものが、得ら
れる塗料の塗膜が伸びに優れるため好ましい。これらの
具体例としては、フェノールエチレンオキサイド変性
(メタ)アクリレート、ノニルフェノールエチレンオキ
サイド変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
さらに、低分子量(メタ)アクリレートとしては、これ
らの中でも水酸基及び/又はカルボキシル基等の極性基
を有する(メタ)アクリレートが、得られる塗膜が密着
性に優れるため好ましい。これらの具体例としては、2
−ヒドロキシ−3−フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等がある。塗料の粘度としては、5〜50000c
psが好ましく、より好ましくは50〜5000cps
である。本発明で使用する塗料においては、これら(メ
タ)アクリレートの2種以上を使用することができる。
【0014】前記の滑性塗膜層は通常グラスラン本体の
摺動底部やリップ部に塗布される。
摺動底部やリップ部に塗布される。
【0015】前記の無溶剤型電子線硬化塗料の硬化に必
要な電子線照射線量は0.1〜100Mrad、好まし
くは5〜20Mradである。0.1Mrad未満では
長期耐久性を有する滑性塗膜層は得られず、また100
Mradを超えると電子線による基材ゴム主鎖の切断が
起こり、同じく長期耐久性を有する滑性塗膜層は得られ
ない。
要な電子線照射線量は0.1〜100Mrad、好まし
くは5〜20Mradである。0.1Mrad未満では
長期耐久性を有する滑性塗膜層は得られず、また100
Mradを超えると電子線による基材ゴム主鎖の切断が
起こり、同じく長期耐久性を有する滑性塗膜層は得られ
ない。
【0016】
【実施例】EPDMゴムを押出成形したのち加硫したグ
ラスラン半製品に、無溶剤型電子線硬化塗料として、ウ
レタンアクリレート〔アロニックスM−1310、東亞
合成(株)製〕15重量部、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシエチルアクリレート〔アロニックスM−570
0、東亞合成(株)製〕70重量部、フタル酸モノヒド
ロキシエチルアクリレート〔アロニックスM−540
0、東亞合成(株)製〕15重量部、カーボンブラック
顔料(東海カーボン株式会社製、商品名TB−8500
F)3重量部、フッ素オイルレベリング剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製、商品名メガファック F−17
7)2重量部、ポリエチレンパウダー(三井石油化学工
業株式会社製、商品名ハイワックス 4052E)20
重量部、パーフルオロポリエーテル油(ダイキン工業株
式会社製、商品名デムナムオイルC−30)70重量部
からなる塗料を塗布し、次いで塗布部に窒素を吹き付け
ながら、加速電圧170kV、照射線量10Mrad
(エネルギーサイエンス社エレクトロカーテンCB)で
電子線を照射し、滑性塗膜層を有するグラスラン製品を
得た。得られた滑性塗膜層は、伸びが200%以上、ガ
ラス摩耗試験(1kg荷重)が5000回の耐久性を示
した。また、本発明は、ドアガラス用グラスランのみで
なく、ワンボックスカー用サンルーフの摺動部ウエザー
ストリップやハードトップ車やオープンカーのフロント
ガラス摺動部ウエザーストリップや2ドアーハードトッ
プボデー側ウエザーストリップやベルトラインウエザー
ストリップ等にも使用出来る。
ラスラン半製品に、無溶剤型電子線硬化塗料として、ウ
レタンアクリレート〔アロニックスM−1310、東亞
合成(株)製〕15重量部、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシエチルアクリレート〔アロニックスM−570
0、東亞合成(株)製〕70重量部、フタル酸モノヒド
ロキシエチルアクリレート〔アロニックスM−540
0、東亞合成(株)製〕15重量部、カーボンブラック
顔料(東海カーボン株式会社製、商品名TB−8500
F)3重量部、フッ素オイルレベリング剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製、商品名メガファック F−17
7)2重量部、ポリエチレンパウダー(三井石油化学工
業株式会社製、商品名ハイワックス 4052E)20
重量部、パーフルオロポリエーテル油(ダイキン工業株
式会社製、商品名デムナムオイルC−30)70重量部
からなる塗料を塗布し、次いで塗布部に窒素を吹き付け
ながら、加速電圧170kV、照射線量10Mrad
(エネルギーサイエンス社エレクトロカーテンCB)で
電子線を照射し、滑性塗膜層を有するグラスラン製品を
得た。得られた滑性塗膜層は、伸びが200%以上、ガ
ラス摩耗試験(1kg荷重)が5000回の耐久性を示
した。また、本発明は、ドアガラス用グラスランのみで
なく、ワンボックスカー用サンルーフの摺動部ウエザー
ストリップやハードトップ車やオープンカーのフロント
ガラス摺動部ウエザーストリップや2ドアーハードトッ
プボデー側ウエザーストリップやベルトラインウエザー
ストリップ等にも使用出来る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ドアガラス用グラスラン本体のガラス摺動部位に、従来
の有機溶剤型塗料に代えて、ウレタン(メタ)アクリレ
ートを主体とし、これに滑剤、塗膜副資材及び顔料を添
加してなる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成
分を含まない無溶剤型電子線硬化塗料からなる滑性塗膜
層を形成したので、自動車用ウエザーストリップの製造
にあたって有機溶剤及び熱風炉等の乾燥装置を使用する
必要がなくなり、また、伸び及び靭性に優れた滑性塗膜
層が得られるという効果が奏される。
ドアガラス用グラスラン本体のガラス摺動部位に、従来
の有機溶剤型塗料に代えて、ウレタン(メタ)アクリレ
ートを主体とし、これに滑剤、塗膜副資材及び顔料を添
加してなる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成
分を含まない無溶剤型電子線硬化塗料からなる滑性塗膜
層を形成したので、自動車用ウエザーストリップの製造
にあたって有機溶剤及び熱風炉等の乾燥装置を使用する
必要がなくなり、また、伸び及び靭性に優れた滑性塗膜
層が得られるという効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 博之 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成株式会社 名古屋総合研究所内 (56)参考文献 特開 平5−330345(JP,A) 特開 昭51−12244(JP,A) 特開 平3−161329(JP,A) 特開 平5−92166(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 10/00 C09D 5/00
Claims (3)
- 【請求項1】 熱可塑性エラストマーを押出成形してグ
ラスラン本体を形成したのち、そのガラス摺動部位に、
直接あるいは加硫したのちウレタン(メタ)アクリレー
トを主体とし、これに滑剤、塗膜副資材及び顔料を添加
してなる液状の塗料であって、有機溶剤等の揮発性成分
を含まない無溶剤型電子線硬化塗料を塗布し、次いで塗
布部に不活性ガス雰囲気下で電子線を照射して、前記無
溶剤型電子線硬化塗料を硬化させ、滑性塗膜層を形成し
てなる自動車用ウエザーストリップ。 - 【請求項2】 滑性塗膜層をグラスランの摺動底部およ
び(または)リップ部に形成してなる請求項1記載の自
動車用ウエザーストリップ。 - 【請求項3】 窒素ガスを吹き付けながら電子線を照射
する請求項1記載の自動車用ウエザーストリップの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30011094A JP3290319B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30011094A JP3290319B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08132883A JPH08132883A (ja) | 1996-05-28 |
JP3290319B2 true JP3290319B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=17880847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30011094A Expired - Fee Related JP3290319B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290319B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP30011094A patent/JP3290319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08132883A (ja) | 1996-05-28 |
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