JP3290244B2 - リモートコントロール装置 - Google Patents

リモートコントロール装置

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JP3290244B2
JP3290244B2 JP11174193A JP11174193A JP3290244B2 JP 3290244 B2 JP3290244 B2 JP 3290244B2 JP 11174193 A JP11174193 A JP 11174193A JP 11174193 A JP11174193 A JP 11174193A JP 3290244 B2 JP3290244 B2 JP 3290244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機に用いる
リモートコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機には、運転条件たとえば冷房
モード、暖房モード、ドライモード、送風モードなどを
設定するためのリモートコントロール装置が付属されて
いる。このリモートコントロール装置には操作部および
表示部があり、操作部には多数のキーが設けられ、表示
部には運転条件や機能が文字表示される。
【0003】このリモートコントロール装置のキーを操
作することにより、たとえ空気調和機本体が部屋の高所
や離れた場所に据付けられていても、望みの運転を容易
に実行させることができる。
【0004】ところで、空気調和機を製造する側につい
て見ると、空気調和機の機種数が多い場合、機種ごとに
仕様の異なるリモートコントロール装置を用意すること
はコスト面や製品管理の面で負担がかなり大きくなる。
【0005】そこで、仕様が同じ一種類のリモートコン
トロール装置を空気調和機の全ての機種にわたって共通
に使用できれば便利である。実際に、これを達成するべ
く、リモートコントロール装置の内部の回路基板に複数
のジャンパを設け、これらジャンパを空気調和機の据付
時に作業員によって操作させ(取付けまたは取外し)、
コントロール対象としての運転条件を空気調和機の機種
に合わせてセットできるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ジャンパの取付けや取
外しは空気調和機の据付けが完了したところで作業員に
より行なわれるが、内部の回路基板を露出させながらの
細かい作業となるため、作業員にとってはかなり面倒で
あり、また間違いが起こり易い。しかも、ジャンパはピ
ン状の小さい部品であるため、取外したままなくなるこ
とがある。
【0007】このような作業の間違いやジャンパの紛失
が生じると、正しいセットができず、空気調和機の適正
な運転が不可能となる。この発明のリモートコントロー
ル装置は、上記の事情を考慮したものでコントロール
対象としての運転条件を、ジャンパによってセットでき
ることはもちろん、キー操作によって簡単にしかも正し
くセットできること、さらにはジャンパの操作によるセ
ット内容とキー操作によるセット内容を比較できること
を目的とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 この 発明のリモートコン
トロール装置は、複数のジャンパと、コントロール対象
としての運転条件を各ジャンパの操作に応じてセットす
る手段と、各ジャンパの対応コードをキー操作に応じて
順次に表示する手段と、この表示されるジャンパをキー
操作に応じて指定する手段と、この指定に基づいてコン
トロール対象としての運転条件をセットする手段と、こ
のセット内容およびジャンパの操作によるセット内容を
表示する手段と、キー操作によるセット内容を書替可能
に記憶する不揮発性のメモリと、このメモリに記憶され
たセット内容を有効にするかまたはジャンパの操作によ
るセット内容を有効にするかをキー操作に応じて選択す
る手段とを備える。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】 この 発明のリモートコントロール装置では、ジ
ャンパの操作により、コントロール対象としての運転条
件がセットされる。また、キー操作することで各ジャン
パの対応コードが順次に表示され、表示されているジャ
ンパの有無がキー操作に応じて指定される。この指定に
基づいてコントロール対象としての運転条件がセットさ
れる。このセット内容およびジャンパ操作によるセット
内容は共に表示される。そして、キー操作によるセット
内容は不揮発性のメモリに書替可能に記憶され、そのメ
モリ内のセット内容を有効にするかまたはジャンパの操
作によるセット内容を有効にするかがキー操作に応じて
選択される。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、1はリモートコントロ
ール装置の本体で、上面に蓋体2を開閉自在に有してい
る。この蓋体2を開けると、液晶表示部3および操作部
4が現われる。
【0016】液晶表示部3は、各種運転モードを表示す
るためのモード表示部11、設定温度をセグメント表示
するための温度表示部12、およびタイマ時間をセグメ
ント表示するためのタイマ表示部13からなる。
【0017】操作部4には、運転モードを切換えるため
の運転切換キー21、風量を切換えるための風量切換キ
ー22、ルーバーの動きを設定するためのルーバーキー
23、所望の室内温度を設定するための温度設定キー2
4,25、運転開始のタイマ時間と運転終了のタイマ時
間を切換えるためのタイマ切換キー26、運転開始時間
や運転終了時間を設定するたるのタイマ設定キー27,
28、点検キー29、フィルターリセットキー30、フ
ィルターLED(発光ダイオード)31が設けられる。
【0018】本体1の上面には、さらに蓋体2の下方部
に、運転の開始と停止を指示するための運転/停止キー
32、およびその運転/停止キー32の操作に応じて点
灯および消灯する運転/停止LED(発光ダイオード)
33が設けられる。つまり、運転/停止キー32につい
ては、蓋体2を開けなくても操作できるようになってい
る。
【0019】図2は本体1内に搭載の制御回路と空気調
和機の制御回路を示している。制御部であるところのマ
イクロコンピュータ40に、表示部3、操作部4、電池
電源41、書替可能な不揮発性のメモリ(E2 PRO
M)42、ジャンパ51,52,……57、ダイオード
チップ61が接続される。
【0020】ジャンパ51,52,…57は、人為的な
操作による取付けおよび取外しが可能であり、またそれ
ぞれに運転条件が割当てられており、割当ての運転条件
をコントロール対象としてセットするか否かに応じて取
付けまたは取外しがなされる。なお、53a,56aは
ジャンパの装着部であり、ジャンパが取外された状態を
示している。これらジャンパに対し、“JO1”“JO
2”…“JO7”の名称が付けられている。
【0021】各ジャンパに割当てられる運転条件として
は、自動モード、冷房モード、暖房モード、ドライモー
ド、送風モード、ルーバー有無、温度範囲などがあり、
多くの機種の空気調和機の機能のすべてにまたがってい
る。
【0022】ダイオードチップ61は、特定の機能たと
えば“タイマショート”を強制的に働かせるためのもの
で、必要に応じて取付けがなされる。62aは特定の機
能たとえば“強制除霜”を強制的に働かせるためのダイ
オードチップの装着部であり、ダイオードチップが取外
された状態を示している。
【0023】そして、マイクロコンピュータ40はシリ
アル送受信部43を介して室内制御部63および室外制
御部64からなる空気調和機60に接続される。またね
マイクロコンピュータ40は、次の機能手段を備える。
【0024】[1]コントロール対象としての運転条件
を各ジャンパの操作(取付けまたは取外し)に応じてセ
ットする手段。 [2]各ジャンパの名称(対応コード)を操作部4のキ
ー操作に応じて温度表示部12で順次に表示する手段。
【0025】[3]温度表示部12で表示されるジャン
パをキー操作に応じて指定する手段。 [4]キー操作によるジャンパの指定に基づいてコント
ロール対象としての運転条件をセットする手段。
【0026】[5]キー操作によるセット内容およびジ
ャンパの操作によるセット内容をタイマ表示部13で表
示する手段。 [6]キー操作によるセット内容をメモリ42に記憶す
る手段。
【0027】[7]メモリ42内のセット内容を有効に
するかまたはジャンパの操作によるセット内容を有効に
するかをキー操作に応じて選択する手段。 [8]選択したセット内容に従いかつキー操作に従って
運転条件を設定し、それをシリアル信号により空気調和
機60に送る手段。
【0028】つぎに、上記の構成の作用について図3の
フローチャートを参照しながら説明する。電池電源41
が投入されると、メモリ42内のデータが読込まれる
(ステップ101 )。このとき、強制除霜用のダイオード
チップの装着部62aにダイオードチップが差込まれて
いれば(ステップ102 のYES )、メモリ42からの読込
みデータにかかわらずジャンパ切換モードが設定される
(ステップ103 )。
【0029】ジャンパ切換モードでは、まず実際のジャ
ンパ51,52,…57の操作状態が検出され、図4に
示すように、ジャンパが取付けられていれば“あり”と
してコード“1”、ジャンパが取外されていれば“な
し”としてコード“0”が設定される。
【0030】これら設定されるコードのうち、ジャンパ
名“JO7”“JO6”“JO5”に対応する3つのコ
ードに“0”を付加えた4つのコードが4桁の2進数
(図4中「0110」)から1桁の16進数(「6」)
として捕らえられる。さらに、ジャンパ名“JO4”
“JO3”“JO2”“JO1”に対応する4つのコー
ドが4桁の2進数(図4中「0111」)から1桁の1
6進数(「7」)として捕らえられる。そして、両2進
数値がタイマ表示部13の上位2桁に表示される。この
表示を見ることにより、作業員は本体1内を覗かなくて
もジャンパ状態を確認できる。
【0031】タイマ設定キー27が押されると(ステッ
プ106 のYES )、その押圧ごとに、ジャンパ名“J0
1”“J02”…“J07”および有効/無効指示
“E”が順次に変更されつつ温度表示部12で表示され
る(ステップ107 )。キー28が押されると、表示は
“E”“J7”…“J1”へと反対の方向に変わってい
く。続けて押すと、 0.5秒ごとに表示が変わる。
【0032】ジャンパ名の表示中に運転/停止キー32
が押されると(ステップ105 のYES)、その押圧ごと
に、表示中のジャンパに対する指定の“あり”と“な
し”が交互にセットされる。このとき、指定“あり”が
セットされると運転/停止LED33が点灯し、指定
“なし”がセットされると運転/停止LED33が消灯
する。また、図5に示すように、指定“あり”がセット
されるとコード“1”が設定され、指定“なし”がセッ
トされるとコード“0”が設定される。
【0033】有効/無効指示“E”の表示中に運転/停
止キー32が押されると(ステップ105 のYES )、その
押圧ごとに、上記指定“あり”“なし”のセットに対す
る“有効”と“無効”が交互にセットされる。そして、
“有効”についてはコード“1”が設定され、“無効”
についてはコード“0”が設定される。
【0034】こうして設定されるコードのうち、有効/
無効指定“E”およびジャンパ名“JO7”“JO6”
“JO5”についての4つのコードが4桁の2進数(図
5中「1100」)から1桁の16進数(「C」)とし
て捕らえられる。さらに、ジャンパ名“JO4”“JO
3”“JO2”“JO1”についての4つのコードも4
桁の2進数から1桁の16進数(「C」)として捕らえ
られる。そして、これら2つの16進数値がタイマ表示
部13の下位2桁に表示される。この表示を見ることに
より、作業員はジャンパの指定状態を確認できる。
【0035】点検キー29が押されると(ステップ104
のYES )、ジャンパ切換モードの終了となり、上記セッ
ト内容がメモリ42に更新記憶される(ステップ109
)。そして、ジャンパの操作によるセット内容を有効
にするか、あるいはメモリ42内のセット内容を有効に
するかが、そのメモリ42内のセット内容のうちの有効
/無効指定“E”のコードに基づき、選択される(ステ
ップ110 )。
【0036】すなわち、有効/無効指定“E”のコード
が“0”であれば、実際のジャンパの操作によるセット
内容が有効として選択される。有効/無効指定“E”の
コードが“1”であれば、メモリ42内のキー操作によ
るセット内容が有効として選択される。
【0037】選択されるセット内容はコントロール対象
としての運転条件を規定するものであり、それとキー操
作に従って空気調和機60に対する実際の運転条件が設
定される。
【0038】電池電源41が消耗してもメモリ42内の
セット内容が消えることはなく、交換などによる電池電
源41の投入ごとにメモリ42内のセット内容が読込ま
れ(ステップ101 )、上記選択が行なわれる(ステップ
110 )。
【0039】このように、コントロール対象としての運
転条件を空気調和機の機種に合わせてセットできること
により、本体1を多くの機種の空気調和機に共通に使用
することができ、コストの低減が図れるとともに、製品
管理が簡単になる。
【0040】とくに、コントロール対象としての運転条
件を、ジャンパの操作だけでなく、キー操作によってい
つでも簡単にセットできるので、ジャンパの取付けや取
外しが面倒あるいは苦手な作業員にとって便利である。
しかも、セット内容を逐次に表示するので、間違いのな
いセットが可能であり、信頼性が向上する。なお、上記
実施例では、空気調和機への適用について説明したが、
他の機器への適用についても同様に可能である。
【0041】
【0042】
【発明の効果】 以上述べたように、この発明の リモート
コントロール装置は、複数のジャンパと、コントロール
対象としての運転条件を各ジャンパの操作に応じてセッ
トする手段と、各ジャンパの対応コードをキー操作に応
じて順次に表示する手段と、この表示されるジャンパを
キー操作に応じて指定する手段と、この指定に基づいて
コントロール対象としての運転条件をセットする手段
と、このセット内容およびジャンパの操作によるセット
内容を表示する手段と、キー操作によるセット内容を書
替可能に記憶する不揮発性のメモリと、このメモリに記
憶されたセット内容を有効にするかまたはジャンパの操
作によるセット内容を有効にするかをキー操作に応じて
選択する手段とを備えたので、コントロール対象として
の運転条件を、ジャンパによってセットできることはも
ちろん、キー操作によって簡単にしかも正しくセットす
ることができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成図。
【図2】同実施例における制御回路のブロック図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例におけるジャンパの操作とコード設定
の例を示す図。
【図5】同実施例におけるキー操作とコード設定の例を
示す図。
【符号の説明】
1…本体、3…表示部、4…操作部、12…温度表示
部、13…タイマ表示部、32…運転/停止キー、40
…マイクロコンピュータ、42…メモリ、60…空気調
和機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 F24F 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー操作に応じて運転条件を設定するリ
    モートコントロール装置において、複数のジャンパと、
    コントロール対象としての運転条件を前記各ジャンパの
    操作に応じてセットする手段と、前記各ジャンパの対応
    コードをキー操作に応じて順次に表示する手段と、この
    表示されるジャンパをキー操作に応じて指定する手段
    と、この指定に基づいてコントロール対象としての運転
    条件をセットする手段と、このセット内容および前記ジ
    ャンパの操作によるセット内容を表示する手段と、前記
    キー操作の指定によるセット内容を書替可能に記憶する
    不揮発性のメモリと、このメモリに記憶されたセット内
    容を有効にするかまたは前記ジャンパの操作によるセッ
    ト内容を有効にするかをキー操作に応じて選択する手段
    とを備えたことを特徴とするリモートコントロール装
    置。
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