JP3288982B2 - 型締装置のタイバ抜差し機構とその方法 - Google Patents
型締装置のタイバ抜差し機構とその方法Info
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- JP3288982B2 JP3288982B2 JP35401898A JP35401898A JP3288982B2 JP 3288982 B2 JP3288982 B2 JP 3288982B2 JP 35401898 A JP35401898 A JP 35401898A JP 35401898 A JP35401898 A JP 35401898A JP 3288982 B2 JP3288982 B2 JP 3288982B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1748—Retractable tie-rods
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機やダイキ
ャストマシンの型締装置のタイバを抜差しする機構とそ
の方法に関する。
ャストマシンの型締装置のタイバを抜差しする機構とそ
の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機等の可動盤と固定盤(台盤)
に金型を取付ける際には、通常4本ある図2に示すよう
なタイバの内法から金型を台盤に平行もしくは回転して
侵入させ取付ける。ところが金型のなかにはタイバ内法
より大きく、回転させても侵入不可能な大型金型があ
る。そのような金型取付けでは、タイバを一本ないし二
本固定盤から引き抜いて可動盤と固定盤間に障害物が存
在しないようにして行う。タイバを固定盤から抜き取る
にはタイバを固定盤に螺着するナットを取り外し、タイ
バを型締盤側に引っ張ることになるが、大型の型締装置
においてはタイバやナットの重量が大きく大変な作業と
なる。そこで、四本のタイバのうち一本ないし二本のタ
イバに関して、ナットに代えてハーフナット等からなる
公知の係合手段を備えてタイバの固定盤への着脱を容易
かつ迅速にし、さらに特開平9−57803に開示する
ようにタイバの抜き取り移動を型締シリンダによって行
うものもあった。
に金型を取付ける際には、通常4本ある図2に示すよう
なタイバの内法から金型を台盤に平行もしくは回転して
侵入させ取付ける。ところが金型のなかにはタイバ内法
より大きく、回転させても侵入不可能な大型金型があ
る。そのような金型取付けでは、タイバを一本ないし二
本固定盤から引き抜いて可動盤と固定盤間に障害物が存
在しないようにして行う。タイバを固定盤から抜き取る
にはタイバを固定盤に螺着するナットを取り外し、タイ
バを型締盤側に引っ張ることになるが、大型の型締装置
においてはタイバやナットの重量が大きく大変な作業と
なる。そこで、四本のタイバのうち一本ないし二本のタ
イバに関して、ナットに代えてハーフナット等からなる
公知の係合手段を備えてタイバの固定盤への着脱を容易
かつ迅速にし、さらに特開平9−57803に開示する
ようにタイバの抜き取り移動を型締シリンダによって行
うものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなタイバ
を抜差しする従来の型締装置においては、抜差しするタ
イバは他の図2に示すような抜差ししないタイバと比較
して型締状態に相違が生ずる。すなわち抜差ししないタ
イバにおいては、タイバの段部またはカラーとナットで
固定盤を締め付けており型締盤と固定盤との間隔はタイ
バ寸法によって正確に形成可能であるが、抜差しするタ
イバでは少なくとも係合手段における係合のための微少
間隙の寸法分型締盤と固定盤間隔が長くなる。そのため
型締盤から型締力が作用される可動盤と固定盤との平行
度が悪化し、しいては可動金型と固定金型との平行度が
悪化して成形品の寸法精度が低下する。さらに実質的に
長さの短い抜差ししないタイバに型締力の応力が集中す
ることとなり、そのタイバが折損する恐れもある。
を抜差しする従来の型締装置においては、抜差しするタ
イバは他の図2に示すような抜差ししないタイバと比較
して型締状態に相違が生ずる。すなわち抜差ししないタ
イバにおいては、タイバの段部またはカラーとナットで
固定盤を締め付けており型締盤と固定盤との間隔はタイ
バ寸法によって正確に形成可能であるが、抜差しするタ
イバでは少なくとも係合手段における係合のための微少
間隙の寸法分型締盤と固定盤間隔が長くなる。そのため
型締盤から型締力が作用される可動盤と固定盤との平行
度が悪化し、しいては可動金型と固定金型との平行度が
悪化して成形品の寸法精度が低下する。さらに実質的に
長さの短い抜差ししないタイバに型締力の応力が集中す
ることとなり、そのタイバが折損する恐れもある。
【0004】また、タイバを抜差しするとき、前記カラ
ーは一旦型締しないと取り去ることが出来ず、可動金型
あるいは固定金型のみを着脱することが出来ない。
ーは一旦型締しないと取り去ることが出来ず、可動金型
あるいは固定金型のみを着脱することが出来ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、タイバの型締盤
側には螺子を設け固定盤側端部には係合部を設けるとと
もに、該螺子と螺合してタイバを前後動させる型締盤に
設けた回転ナットと、該回転ナットを駆動するモータ
と、回転ナットの回転角度を検出するエンコーダと、該
エンコーダの信号を記憶し設定値と比較演算してモータ
を制御する制御装置と、固定盤に前記係合部との係合を
選択的に開閉する係合材とを備えた構成とした。またそ
の作動としては、タイバをモータにより前後動に駆動す
る型締盤に備えた回転ナットを制御し、係合部が係合材
と係合しているとき他のタイバとの関係により型締盤と
固定盤間の平行度が最良となる回転ナットの角度を予め
求めて基準値として記憶し、タイバを抜き取るときには
該基準値を基にタイバを固定盤側に第一の設定値に相当
する距離移動させ、固定盤に備えた係合材をタイバの係
合部から開放した後、タイバを型締盤側に第二の設定値
に相当する距離移動させ、タイバを再度挿着するときに
はタイバを固定盤側に第二の設定値に相当する距離移動
させ、係合材を係合部に挿入した後、回転ナットを前記
基準値に達するまで回転させてタイバを型締盤側に引き
戻すようにしたのである。
側には螺子を設け固定盤側端部には係合部を設けるとと
もに、該螺子と螺合してタイバを前後動させる型締盤に
設けた回転ナットと、該回転ナットを駆動するモータ
と、回転ナットの回転角度を検出するエンコーダと、該
エンコーダの信号を記憶し設定値と比較演算してモータ
を制御する制御装置と、固定盤に前記係合部との係合を
選択的に開閉する係合材とを備えた構成とした。またそ
の作動としては、タイバをモータにより前後動に駆動す
る型締盤に備えた回転ナットを制御し、係合部が係合材
と係合しているとき他のタイバとの関係により型締盤と
固定盤間の平行度が最良となる回転ナットの角度を予め
求めて基準値として記憶し、タイバを抜き取るときには
該基準値を基にタイバを固定盤側に第一の設定値に相当
する距離移動させ、固定盤に備えた係合材をタイバの係
合部から開放した後、タイバを型締盤側に第二の設定値
に相当する距離移動させ、タイバを再度挿着するときに
はタイバを固定盤側に第二の設定値に相当する距離移動
させ、係合材を係合部に挿入した後、回転ナットを前記
基準値に達するまで回転させてタイバを型締盤側に引き
戻すようにしたのである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1に基づいて本発明の実施の形
態を詳細に説明する。1は本発明の型締装置であり、型
締力を発生する油圧シリンダ等の鍔部である型締盤2
と、型締盤2に可動盤3を介して対向する固定盤4と、
型締盤2と固定盤4の間に可動盤3を摺動自在に挿通し
て架設したタイバ5とにより主に構成されている。タイ
バ5はその型締盤2側にタイバ5の固定盤4からの抜出
し量に応じた範囲まで螺子加工を施している。この螺子
6は作動の滑らかさや効率・精度の点でボールネジが好
適に用いられる。タイバ5の外周側面の螺子6がない部
分には少なくともタイバ5の移動範囲に渡ってキー溝2
3が加工してあり、該キー溝23に係合するキー22が
可動盤3のタイバ5を挿通する貫通穴内部に埋設され、
タイバ5が回転不能で前後移動可能にしている。タイバ
5の固定盤側端部には環状溝からなる係合部15を有す
る。該環状溝は一条の断面矩形形状で示したが、鋸歯状
の多条溝でもよい。
態を詳細に説明する。1は本発明の型締装置であり、型
締力を発生する油圧シリンダ等の鍔部である型締盤2
と、型締盤2に可動盤3を介して対向する固定盤4と、
型締盤2と固定盤4の間に可動盤3を摺動自在に挿通し
て架設したタイバ5とにより主に構成されている。タイ
バ5はその型締盤2側にタイバ5の固定盤4からの抜出
し量に応じた範囲まで螺子加工を施している。この螺子
6は作動の滑らかさや効率・精度の点でボールネジが好
適に用いられる。タイバ5の外周側面の螺子6がない部
分には少なくともタイバ5の移動範囲に渡ってキー溝2
3が加工してあり、該キー溝23に係合するキー22が
可動盤3のタイバ5を挿通する貫通穴内部に埋設され、
タイバ5が回転不能で前後移動可能にしている。タイバ
5の固定盤側端部には環状溝からなる係合部15を有す
る。該環状溝は一条の断面矩形形状で示したが、鋸歯状
の多条溝でもよい。
【0007】固定盤4の外方端面にはタイバ5の係合部
15に係合する係合材16とそれを挿脱駆動するシリン
ダ17が設けられ、油圧あるいは空圧によってシリンダ
17を操作し、タイバ5と固定盤との係合を任意に開閉
可能とする。係合材16は係合部15の形状に対応した
公知の半割部材である板材やハーフナット等からなり、
その挿入厚さ寸法は係合材16を容易に挿脱可能とする
ため、係合部15の溝幅より間隙Dだけ小さくなってい
る。
15に係合する係合材16とそれを挿脱駆動するシリン
ダ17が設けられ、油圧あるいは空圧によってシリンダ
17を操作し、タイバ5と固定盤との係合を任意に開閉
可能とする。係合材16は係合部15の形状に対応した
公知の半割部材である板材やハーフナット等からなり、
その挿入厚さ寸法は係合材16を容易に挿脱可能とする
ため、係合部15の溝幅より間隙Dだけ小さくなってい
る。
【0008】型締盤2の外方側面には螺子6と螺合する
回転ナット7をベアリング11を介して回転自在かつ軸
方向移動不能に取付け、回転ナット7の外周に設けたプ
ーリ8に歯合したベルト10によって回転駆動される。
ベルト10は、型締盤2に固着したモータ12の軸13
に取付けたプーリ9にも歯合しており、モータ12は回
転ナット7を回転駆動してタイバ5を前後に移動させ得
るのである。ベルト10はタイミングベルトを用いた例
を示したが、チェーンとスプロケットによることも可能
である。またモータ12はサーボモータが好適である
が、ブレーキ付きのギヤードモータでもよい。エンコー
ダ14はタイバ5の移動距離を検出するための回転角度
検出器であり、光学式・磁気式等多くの検出方式があ
る。またエンコーダ14には電源の有無を問わず常にそ
の検出信号を絶対値で記憶し出力するものと、回転した
角度に応じたパルスのみ出力し記憶機能のない簡易なも
のがある。本発明では後者の簡易ないわゆるインクリメ
ンタル式のものが採用可能である。エンコーダ14は、
モータ12がサーボモータであればモータに付属する
が、モータ12がギヤードモータ等の汎用モータである
ときは、モータ12の軸13に連動して取付けるかベル
ト10に歯合する図示しない別に設けた軸に取付ける。
回転ナット7をベアリング11を介して回転自在かつ軸
方向移動不能に取付け、回転ナット7の外周に設けたプ
ーリ8に歯合したベルト10によって回転駆動される。
ベルト10は、型締盤2に固着したモータ12の軸13
に取付けたプーリ9にも歯合しており、モータ12は回
転ナット7を回転駆動してタイバ5を前後に移動させ得
るのである。ベルト10はタイミングベルトを用いた例
を示したが、チェーンとスプロケットによることも可能
である。またモータ12はサーボモータが好適である
が、ブレーキ付きのギヤードモータでもよい。エンコー
ダ14はタイバ5の移動距離を検出するための回転角度
検出器であり、光学式・磁気式等多くの検出方式があ
る。またエンコーダ14には電源の有無を問わず常にそ
の検出信号を絶対値で記憶し出力するものと、回転した
角度に応じたパルスのみ出力し記憶機能のない簡易なも
のがある。本発明では後者の簡易ないわゆるインクリメ
ンタル式のものが採用可能である。エンコーダ14は、
モータ12がサーボモータであればモータに付属する
が、モータ12がギヤードモータ等の汎用モータである
ときは、モータ12の軸13に連動して取付けるかベル
ト10に歯合する図示しない別に設けた軸に取付ける。
【0009】型締盤2、可動盤3および固定盤4のタイ
バ5を挿通する貫通穴にはタイバ5との摺動を容易に
し、タイバ5を保護する目的のブッシュを設けるが、図
示は省略した。
バ5を挿通する貫通穴にはタイバ5との摺動を容易に
し、タイバ5を保護する目的のブッシュを設けるが、図
示は省略した。
【0010】次に、作動について説明する。図1は抜差
しするタイバ5が固定盤4に係合し、成形が可能なよう
に予め調整した状態を示す。この調整とは固定盤4と可
動盤3との平行度を最良とすることであり、モータ12
を駆動部28により手動で適宜正逆回転させて行う。タ
イバは図示した以外に図2に示す従来と同様の構成のも
のを二ないし三本設け通常合計四本とするが、これら二
ないし三本のタイバ5aは本発明の抜差し機構を有せ
ず、その両端はナット30、30により型締盤2と固定
盤4に固着されている。したがって型締盤2と固定盤4
との間隔はタイバ5aに設けた段部31,31間の寸法
によって決定される。ところが、図1の抜差しする本発
明のタイバ5には、型締盤2側のタイバ5を位置決めす
る手段を有しない。そこで、各タイバ付近での型締盤2
と固定盤4間の距離値、あるいは各タイバの応力歪み値
が出来るかぎり少ない範囲内に収まるように回転ナット
7の角度を調整するのである。
しするタイバ5が固定盤4に係合し、成形が可能なよう
に予め調整した状態を示す。この調整とは固定盤4と可
動盤3との平行度を最良とすることであり、モータ12
を駆動部28により手動で適宜正逆回転させて行う。タ
イバは図示した以外に図2に示す従来と同様の構成のも
のを二ないし三本設け通常合計四本とするが、これら二
ないし三本のタイバ5aは本発明の抜差し機構を有せ
ず、その両端はナット30、30により型締盤2と固定
盤4に固着されている。したがって型締盤2と固定盤4
との間隔はタイバ5aに設けた段部31,31間の寸法
によって決定される。ところが、図1の抜差しする本発
明のタイバ5には、型締盤2側のタイバ5を位置決めす
る手段を有しない。そこで、各タイバ付近での型締盤2
と固定盤4間の距離値、あるいは各タイバの応力歪み値
が出来るかぎり少ない範囲内に収まるように回転ナット
7の角度を調整するのである。
【0011】モータ12にはブレーキが設けてあること
から、回転ナット7の位置は容易に変動しないので、上
記調整は頻繁に実施する必要はなく、数ヶ月に一度確認
すればよい。このように求めた回転ナット7の最良の位
置は制御装置24の電源を投入する度に記憶部25に基
準値として記憶する(図3ステップS1)。
から、回転ナット7の位置は容易に変動しないので、上
記調整は頻繁に実施する必要はなく、数ヶ月に一度確認
すればよい。このように求めた回転ナット7の最良の位
置は制御装置24の電源を投入する度に記憶部25に基
準値として記憶する(図3ステップS1)。
【0012】タイバ5を抜取るときには、まずタイバ5
を固定盤4側に距離D/2移動させる。そのためには設
定部26の第一の設定器に、タイバ5がD/2移動する
に必要なモータ12の回転角度に相当するパルス数を予
め設定しておく。この設定値は型締装置に固有の値であ
り、作業者が変更する必要はなく、さらに誤設定が予想
されるため、第一の設定器は操作盤に設けず、制御装置
内部に半固定状態にして設ける。比較演算部27は第一
の設定器のパルス値に基づいて、エンコーダ14のパル
スが第一のパルス値に達するまでモータ12を正回転駆
動する電流を駆動部28から出力させる(ステップS
2、S3)。
を固定盤4側に距離D/2移動させる。そのためには設
定部26の第一の設定器に、タイバ5がD/2移動する
に必要なモータ12の回転角度に相当するパルス数を予
め設定しておく。この設定値は型締装置に固有の値であ
り、作業者が変更する必要はなく、さらに誤設定が予想
されるため、第一の設定器は操作盤に設けず、制御装置
内部に半固定状態にして設ける。比較演算部27は第一
の設定器のパルス値に基づいて、エンコーダ14のパル
スが第一のパルス値に達するまでモータ12を正回転駆
動する電流を駆動部28から出力させる(ステップS
2、S3)。
【0013】タイバ5が第一の設定値に相当する位置に
到達したら、モータ12を停止させる(ステップS4)
とともに、係合材16を係合部15から抜出す(ステッ
プS5)。係合材16の抜出しを図示しないリミットス
イッチで確認したら、タイバ5を固定盤4から抜出すた
めモータ12を逆回転させて、エンコーダ14のパルス
値が設定部26にある第二の設定器のパルス値に到達す
る位置まで移動させる(ステップS6,S7)。第二の
設定器は操作盤に設け、作業者が可動金型19と固定金
型20の大きさに応じてタイバ5を任意の量抜出せるよ
うにしている。タイバ5の最大抜出し位置は可動盤3の
可動金型19取付面であり、21に二点鎖線で示してい
る。第二の設定値が誤ってこの位置より多く設定される
場合に備えてリミットスイッチ18を設け、該リミット
スイッチ18がタイバ5を検出しなくなったときには第
二の設定値に関係なく強制的にモータ12を停止させる
ようにした。
到達したら、モータ12を停止させる(ステップS4)
とともに、係合材16を係合部15から抜出す(ステッ
プS5)。係合材16の抜出しを図示しないリミットス
イッチで確認したら、タイバ5を固定盤4から抜出すた
めモータ12を逆回転させて、エンコーダ14のパルス
値が設定部26にある第二の設定器のパルス値に到達す
る位置まで移動させる(ステップS6,S7)。第二の
設定器は操作盤に設け、作業者が可動金型19と固定金
型20の大きさに応じてタイバ5を任意の量抜出せるよ
うにしている。タイバ5の最大抜出し位置は可動盤3の
可動金型19取付面であり、21に二点鎖線で示してい
る。第二の設定値が誤ってこの位置より多く設定される
場合に備えてリミットスイッチ18を設け、該リミット
スイッチ18がタイバ5を検出しなくなったときには第
二の設定値に関係なく強制的にモータ12を停止させる
ようにした。
【0014】タイバ5が第二の設定値に相当する位置ま
で脱け出したら、モータ12を停止させる(ステップS
8)とともに、金型の着脱作業を開始する(ステップS
9)。金型の着脱は、成形品を変更する場合であれば可
動金型19と固定金型20を一体にして行うが、金型の
保守等の場合は可動金型19あるいは固定金型20のみ
を着脱することがあり、本発明の抜差し機構では抜差し
時に型締する必要がないことから、該要求にも応じられ
る。
で脱け出したら、モータ12を停止させる(ステップS
8)とともに、金型の着脱作業を開始する(ステップS
9)。金型の着脱は、成形品を変更する場合であれば可
動金型19と固定金型20を一体にして行うが、金型の
保守等の場合は可動金型19あるいは固定金型20のみ
を着脱することがあり、本発明の抜差し機構では抜差し
時に型締する必要がないことから、該要求にも応じられ
る。
【0015】金型装着が終了したら、タイバ5を挿入す
るためモータ12を正回転させて、エンコーダ14のパ
ルス値が設定部26にある第二の設定器のパルス値に到
達する位置まで移動させ、該位置でモータ12を停止さ
せる(ステップS10、S11、S12)。タイバ12
の該位置は係合材16を抜出した位置であり、今度は係
合材16を係合部15へ挿入する(ステップS13)。
次に、モータ12を第一の設定値のパルス数だけ逆回転
させてタイバ5を型締盤2側に引き戻し、回転ナット7
が基準値に位置するようにする(ステップS14、S1
5,S16)。
るためモータ12を正回転させて、エンコーダ14のパ
ルス値が設定部26にある第二の設定器のパルス値に到
達する位置まで移動させ、該位置でモータ12を停止さ
せる(ステップS10、S11、S12)。タイバ12
の該位置は係合材16を抜出した位置であり、今度は係
合材16を係合部15へ挿入する(ステップS13)。
次に、モータ12を第一の設定値のパルス数だけ逆回転
させてタイバ5を型締盤2側に引き戻し、回転ナット7
が基準値に位置するようにする(ステップS14、S1
5,S16)。
【0016】上記ステップS2とステップS14では回
転ナット7に大きな負荷が掛かり、モータ12には高ト
ルクが要求される。一方ステップS6とステップS10
ではタイバ5を移動させるのみであるからモータ12に
高トルクは要求されないが、タイバ5を迅速に移動させ
るため高速回転であることが要求される。このようなモ
ータ12に対する矛盾する要求には、サーボモータであ
ればある程度応じられるが、誘導モータでは困難であ
る。そこで、軸13に可変変速比の減速機を配設して、
ステップS2とステップS14では高減速比となるよう
に構成するか、高トルク低速モータと低トルク高速モー
タを装備してステップ毎に切換えるなどの手段を講じる
こともある。
転ナット7に大きな負荷が掛かり、モータ12には高ト
ルクが要求される。一方ステップS6とステップS10
ではタイバ5を移動させるのみであるからモータ12に
高トルクは要求されないが、タイバ5を迅速に移動させ
るため高速回転であることが要求される。このようなモ
ータ12に対する矛盾する要求には、サーボモータであ
ればある程度応じられるが、誘導モータでは困難であ
る。そこで、軸13に可変変速比の減速機を配設して、
ステップS2とステップS14では高減速比となるよう
に構成するか、高トルク低速モータと低トルク高速モー
タを装備してステップ毎に切換えるなどの手段を講じる
こともある。
【0017】
【発明の効果】本発明によるタイバの抜差し機構は上記
のように図示し説明した構成と方法であるから、抜差し
するタイバと抜差ししないタイバとの長さを同一に形成
できるため台盤の平行度が良好となり、成形品の精度不
良やタイバの折損が防止できるとともに、型締しなくて
もタイバの抜差しを可能とするので、金型一体ではなく
可動金型あるいは固定金型のみでも着脱することが出来
る。
のように図示し説明した構成と方法であるから、抜差し
するタイバと抜差ししないタイバとの長さを同一に形成
できるため台盤の平行度が良好となり、成形品の精度不
良やタイバの折損が防止できるとともに、型締しなくて
もタイバの抜差しを可能とするので、金型一体ではなく
可動金型あるいは固定金型のみでも着脱することが出来
る。
【図1】本発明の抜差しするタイバを有する型締装置の
一部を示す部分断面図と制御ブロック図である。
一部を示す部分断面図と制御ブロック図である。
【図2】本発明の抜差しするタイバ以外の抜差ししない
タイバまたは従来のタイバを有する型締装置の一部を示
す断面図である。
タイバまたは従来のタイバを有する型締装置の一部を示
す断面図である。
【図3】本発明のタイバを抜差しする方法を示す流れ図
である。
である。
1 ……… 型締装置 2 ……… 型締盤 3 ……… 可動盤 4 ……… 固定盤 5、5a … タイバ 6 ……… 螺子 7 ……… 回転ナット 8、9 … プーリ 10 …… ベルト 11 …… ベアリング 12 …… モータ 13 …… 軸 14 …… エンコーダ 15 …… 係合部 16 …… 係合材 17 …… シリンダ 18 …… リミットスイッチ 19 …… 可動金型 20 …… 固定金型 22 …… キー 23 …… キー溝 24 …… 制御装置 25 …… 記憶部 26 …… 設定部 27 …… 比較演算部 28 …… 駆動部 30 …… ナット 31 …… 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B22D 17/26
Claims (2)
- 【請求項1】 型締盤と固定盤との間に可動盤を摺動自
在に挿通して架設するタイバを含む型締装置のタイバを
抜差しする機構において、タイバの型締盤側には螺子を
設け固定盤側端部には係合部を設けるとともに、該螺子
と螺合してタイバを前後動させる型締盤に設けた回転ナ
ットと、該回転ナットを駆動するモータと、回転ナット
の回転角度を検出するエンコーダと、該エンコーダの信
号を記憶し設定値と比較演算してモータを制御する制御
装置と、前記係合部との係合を選択的に開閉する係合材
とを備えたことを特徴とする型締装置のタイバ抜差し機
構。 - 【請求項2】 型締盤と固定盤との間に可動盤を摺動自
在に挿通して架設するタイバを含む型締装置のタイバを
抜差しする方法において、 タイバをモータにより前後動に駆動する型締盤に備えた
回転ナットを制御し、タイバの係合部が係合材と係合し
ているとき他のタイバとの関係により型締盤と固定盤間
の平行度が最良となる回転ナットの角度を予め求めて基
準値として記憶し、タイバを抜き取るときには該基準値
を基にタイバを固定盤側に第一の設定値に相当する距離
移動させ、固定盤に備えた係合材をタイバの係合部から
開放した後、タイバを型締盤側に第二の設定値に相当す
る距離移動させ、タイバを再度挿着するときにはタイバ
を固定盤側に第二の設定値に相当する距離移動させ、係
合材を係合部に挿入した後、回転ナットを前記基準値に
達するまで回転させてタイバを型締盤側に引き戻すこと
を特徴とした型締装置のタイバ抜差し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35401898A JP3288982B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 型締装置のタイバ抜差し機構とその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35401898A JP3288982B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 型締装置のタイバ抜差し機構とその方法 |
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---|---|
JP2000176979A JP2000176979A (ja) | 2000-06-27 |
JP3288982B2 true JP3288982B2 (ja) | 2002-06-04 |
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ID=18434762
Family Applications (1)
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-
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- 1998-12-14 JP JP35401898A patent/JP3288982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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