JP6168407B2 - タイバー回転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、型締装置を有する横型成形機においてタイバーの保守作業に用いられるタイバー回転装置に係り、特に、タイバーを所望の角度で正確に、かつ、容易に回転させることが可能なタイバー回転装置に関する。
従来の横型成形機の構造について図6を用いて説明する。なお、図6はトグル式の型締装置を有する一般的な横型成形機の構造を示す側面図である。
図6に示すように、ダイカストマシンや射出成型機などの横型成形機では、マシンベース50上に固定プラテン51と可動プラテン52が平面を対向させた状態で配置され、固定金型53が取り付けられた固定プラテン51の4隅と、可動金型54が取り付けられた可動プラテン52の4隅には4つの貫通孔がそれぞれ連通するように設けられている。これらの貫通孔には4本のタイバー55がそれぞれ挿通されており、各タイバー55の両端に形成された雄ネジ部には、内周面に雌ネジ部を有するタイバーナット56が締結されている。なお、固定プラテン51はマシンベース50に対して固定されているのに対し、可動プラテン52は型締ハウジング57に取り付けられた型締シリンダ58に駆動されてタイバー55に沿って進退自在にマシンベース50に設置されている。
すなわち、図6に示す横型成形機は、可動プラテン52の前進によって、固定金型53に対して可動金型54が型閉じし、両者の間に発生した型締力がタイバー55の引張力で保持される構造となっている。しかしながら、このような構造では、固定金型53と可動金型54の開閉に伴う固定プラテン51及び可動プラテン52の撓みによりタイバー55が内側へ向かって凸形状をなすように繰り返し曲げられるため、タイバー55が内側に亀裂を生じ、短期間に疲労破壊を起こし易い。なお、図6では、固定プラテン51及び可動プラテン52とタイバー55の変形状態をやや誇張して示している。
タイバーに発生する亀裂に係る発明としては、例えば、特許文献1に、「亀裂発生検出装置」という名称で、歪みゲージを用いてダイカストマシン等のタイバーに発生した亀裂を検出する装置が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、タイバー等の締付け反力が作用するシャフトにおいて亀裂発生頻度の小さい場所に、歪み量に応じた信号を出力する歪みゲージを装着するとともに、この歪みゲージの出力信号が所定値よりも小さくなったときに亀裂が発生したと判定する手段を設けたことを特徴とする。
亀裂が生じていない場合には、シャフトの歪み量はどの部分でも同じ値を示すが、ある箇所に亀裂が生じると、この部分の歪みが大きくなり、他の部分の歪みが小さくなる。そのため、上記構造によれば、歪みゲージの出力信号が所定値よりも小さくなったことで、シャフトに亀裂が発生したことを検出できる。
また、特許文献2には、「タイバーナット回転装置」という名称で、横型成形機の金型交換時等にタイバーを引き抜く際に用いられる装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、外周面に歯車を有するタイバーナットと、このタイバーナットを回転駆動するモータと、タイバーの雄ネジ部と同径かつ同ピッチの延長雄ネジ部を外周面に有し、少なくとも一方の端面をタイバーの端面に当接させた状態でタイバーに連設されタイバーに対して回転不能に連結される延長タイバーを備えた構造となっている。
このような構造のタイバーナット回転装置においては、モータに駆動されて回転するタイバーナットが、タイバーの雄ネジ部を退避した後、延長タイバーの延長雄ネジ部に螺合し、タイバーナットが延長タイバー側への移動が完了すると、タイバーナットによる固定が解除されるという作用を有する。この場合、タイバーを容易に引き抜くことができる。すなわち、本発明によれば、タイバーからのタイバーナットの取り外しを短時間で行うことができるため、タイバーの引き抜き作業の効率が向上する。
特開平7−113778号公報 特許第5270388号公報
タイバーを定期的に所定の角度で回転させ、一か所に応力が集中しないようにすれば、亀裂の発生を遅らせることができる。しかし、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明は、亀裂が発生したタイバーに対しては、その交換を早期に行うことができる等の効果を有するものの、亀裂が発生する前のタイバーに対しては何の効果も有しない。
また、特許文献2に記載の発明では、タイバーに亀裂が発生するなどして他のタイバーと交換する必要が生じた場合、タイバーの交換作業を効率良く行うことができる。しかし、タイバーを回転させる機構を備えていないため、タイバーを定期的に回転させて応力の集中を防いで亀裂の発生頻度を少なくするという上述の方法をとることができない。すなわち、本発明では、タイバーの長寿命化を図ることができないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、横型成形機において、タイバーに対する応力集中を防いで亀裂の発生を遅らせ、その寿命を延ばすことができるタイバー回転装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるタイバー回転装置は、固定プラテンと型締ハウジングが4本のタイバーで互いに連結されるとともに平面を対向させた状態でマシンベース上に立設され、両端にそれぞれ螺合するタイバーナットによってタイバーが固定プラテン及び型締ハウジングに固定される横型成形機において、タイバーナットに接続される回転駆動力伝達手段と、この回転駆動力伝達手段を介してタイバーナットを回転駆動するモータと、タイバーの端部保持された状態とそれが解除された状態を切り換えるタイバー保持手段と、このタイバー保持手段及びモータの動作を制御する制御手段と、を備え、タイバー保持手段は、タイバーの端部を保持することでタイバーとタイバーナットを連結し、タイバーナットの回転駆動力をタイバーに伝達することを特徴とするものである。
このような構造のタイバー回転装置においては、回転駆動力伝達手段を介してモータに駆動されたタイバーナットが回転すると、このタイバーナットにタイバー保持手段を介して連結されるタイバーが固定プラテンや型締ハウジングとの間の摩擦力に抗してタイバーナットと一体となって回転するという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のタイバー回転装置において、回転駆動力伝達手段が、タイバーの円柱軸を中心にタイバーナットと一体として回転可能に設置されるチェーンホイールと、このチェーンホイールに巻回されるチェーンと、からなり、チェーンホイールは、このチェーンを介してモータによって回転駆動されることを特徴とするものである。
このような構造のタイバー回転装置においては、モータに駆動されてチェーンホイールが回転すると、このチェーンホイールにタイバー保持手段を介して連結されるタイバーが固定プラテンや型締ハウジングとの間の摩擦力に抗してタイバーナットと一体となって回転するという作用を有する。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項2に記載のタイバー回転装置において、タイバー保持手段が、チェーンホイールに固設されるとともに、タイバーの端部に回転不能に連結されるノックピンと、このノックピンに先端が係合可能に形成されるフックと、このフックを前後方向へ移動可能に保持するフックホルダと、フックを駆動する駆動機構と、を備え、この駆動機構は、制御手段によってその動作を制御されて、先端がノックピンに係合するようにフックを前進させるとともに、ノックピンに対する先端の係合状態が解除されるようにフックを後退させることを特徴とするものである。
フックの先端がノックピンに係合していない状態でチェーンホイールが回転した場合、タイバーナットは回転するが、タイバーナットとタイバーの間の摩擦力よりも固定プラテンや型締ハウジングとタイバーの間の摩擦力の方が大きいため、タイバーが共廻りすることはない。一方、フックの先端がノックピンに係合した状態でチェーンホイールが回転した場合、前述したように、タイバーは固定プラテンや型締ハウジングとの間の摩擦力に抗してタイバーナットと一体として回転する。
すなわち、上記構造のタイバー回転装置においては、請求項2に記載の発明の作用に加えて、フックの先端がノックピンに係合している場合には、チェーンホイールの回転に伴ってタイバーナットとタイバーが一体として回転し、フックの先端がノックピンに係合していない場合には、チェーンホイールが回転してもタイバーは回転せず、タイバーナットのみが回転するという作用を有する。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタイバー回転装置において、モータに付設されるロータリエンコーダと、予め設定されたエンコーダ値を記憶する記憶手段と、を備え、制御手段は、このエンコーダ値から算出した回転角度とロータリエンコーダで検出された回転角度を比較して、両者が一致するまでモータの動作を制御してタイバーナットを回転させることを特徴とするものである。
このような構造のタイバー回転装置においては、タイバーナットやタイバーが予め設定された角度まで回転するという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1記載のタイバー回転装置によれば、タイバーを容易に回転させることができる。したがって、タイバーの特定の箇所に応力が集中し、短期間に亀裂等が発生して破損することを防いで、タイバーの長寿命化を図ることができる。
本発明の請求項2記載のタイバー回転装置によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加えて、回転駆動力伝達手段がチェーンホイールとチェーンからなり、簡単な構造であるため、製造コストを安くできるという効果を奏する。
本発明の請求項3記載のタイバー回転装置においては、請求項2に記載の発明の効果を奏することに加えて、タイバーナットを速やかに緩めてタイバーから容易に取り外すことができるという効果を奏する。したがって、本発明のタイバー回転装置は、タイバーの保守作業だけでなく、金型の交換時等に発生するタイバーの引き抜き作業においても使用することができる。
本発明の請求項4記載のタイバー回転装置においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果を奏することに加えて、横型成形機において、タイバーを所望の角度で正確に回転することができるという効果を奏する。
(a)は本発明の実施の形態に係るタイバー回転装置の実施例の構成を示すブロック図であり、(b)はタイバー回転装置が取り付けられた型締ハウジングの正面図である。 図1(b)におけるA−A線矢視断面図である。 (a)は図1に示したタイバー回転装置の操作盤の外観図であり、(b)はその操作方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は図2の一部を拡大して示した図である。 (a)及び(b)は本実施例のタイバー回転装置が取り付けられた型締ハウジングの正面図である。 トグル式の型締装置を有する一般的な横型成形機の構造を示す側面図である。
本発明のタイバー回転装置は射出成型機やダイカストマシン等の横型成形機に用いられるものである。なお、型締装置は直圧式、トグル式のいずれであっても良いが、ここでは、図6に示したトグル式の型締装置を有する横型成形機に設置する場合を例にとって、その具体的な構造と操作方法について説明する。また、以下の説明において、図6に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明のタイバー回転装置の構造について図1及び図2を用いて説明する。
図1(a)は本実施例のタイバー回転装置の構成を示すブロック図であり、図1(b)はタイバー回転装置が取り付けられた型締ハウジング57の正面図である。また、図2は図1(b)におけるA−A線矢視断面図である。
なお、図2は図1(b)において、フック9が前進した状態を示している。また、図1(b)及び図2では、チェーンを破線で示している。さらに、図2では煩雑になるのを避けるため、型締ハウジング57の下部に設置されているタイバー55やタイバーナット56の図示を省略するとともに、モータ5やタイバー55については、断面であることを示すハッチングを省略している。
図1及び図2に示すように、本発明のタイバー回転装置は、型締ハウジング57から突出するタイバー55を、その端部に螺合するタイバーナット56とともに回転させるものであり、タイバーナット56を回転させる回転手段1と、タイバー55の端部を保持するタイバー保持手段2と、このタイバー保持手段2と回転手段1の動作を制御する制御手段3を備えている。
タイバーナット56には、チェーンホイール4がタイバー55の円柱軸を中心に一体として回転可能に連結ピン7を介して連結されている。また、4つのチェーンホイール4には、同一方向へ連動して回転するように、モータ5によって駆動されるチェーン6が懸回されている。
すなわち、チェーンホイール4、チェーン6及び連結ピン7は、モータ5の駆動力をタイバーナット56に伝達する回転駆動力伝達手段を構成している。このように、本発明のタイバー回転装置においては、回転駆動力伝達手段が簡単な構造であるため、安価に製造することができる。
モータ5には、減速機とともに、ロータリエンコーダ12が付設されており、制御手段3には、ロータリエンコーダ12とともに、予め設定されたエンコーダ値を記憶するための記憶手段13が接続されている。そして、制御手段3により、予め設定されたエンコーダ値から算出した回転角度とロータリエンコーダ12で検出された回転角度が比較され、両者が一致するまでモータ5の動作が制御されてチェーンホイール4が回転する構成となっている。
なお、本実施例では、上述の回転角度を45度としている。すなわち、後述するようにモータ5を稼働させた場合、チェーンホイール4は45度ずつ回転する。ただし、45度以外の角度についても設定可能である。また、図1(b)では、6本の連結ピン7がタイバー55を囲むように円周方向へ等間隔に設置されているが、連結ピン7の数や設置場所は、これに限らず、適宜変更可能である。そして、チェーン6の代わりに無端ベルトを用い、この無端ベルトが巻回されたスプロケットをチェーンホイール4の代わりに用いても良い。
さらに、本実施例では、タイバー回転装置が型締ハウジング57に設置されているが、これに限定されるものではなく、タイバー回転装置が固定プラテン51に設置された構造とすることもできる。
タイバー55の端面55aの中央に設けられた角孔には、ノックピン8が先端をチェーンホイール4から突出させた状態で回転不能に嵌設されている。また、チェーンホイール4には、フックホルダ10がタイバー55の端面55aの半径方向に対して平行に固設されており、このフックホルダ10によってフック9が前後方向へ移動可能に、かつ、先端9aをノックピン8に向けた状態で保持されている。なお、フック9の先端9aはノックピン8に係合可能に形成されている。
フックホルダ10には、駆動源(図示せず)から供給されるエアーの圧力に駆動されてフック9を駆動する駆動機構11が接続されている。そして、駆動機構11は、先端9aをノックピン8に係合可能にフック9を前進させるとともに、ノックピン8に対する先端9aの係合状態を解除可能にフック9を後退させるという機能を有している。
図1(b)に矢印Bで示すように、フックホルダ10を介してチェーンホイール4に連結されるフック9の先端9aが前進してノックピン8に係合すると、タイバーナット56とタイバー55が連結される。
すなわち、ノックピン8、フック9、フックホルダ10及び駆動機構11は、タイバーナット56の回転をタイバー55に伝達するタイバー保持手段2を構成している。
なお、制御手段3には、モータ5や駆動機構11の駆動源が含まれており、制御手段3はモータ5の回転速度を調節するなどして回転手段1の動作を制御するとともに、駆動機構11に供給するエアーの圧力を調節することによってタイバー保持手段2の動作を制御している。
本実施例では、エアーの圧力を駆動源として駆動機構11を作動させる構成となっているが、これに限らず、例えば、駆動機構11として油圧モータや電動モータを用いることもできる。また、モータ5には油圧モータや電動モータを用いても良い。
さらに、本実施例では、ノックピン8の基端がタイバー55の端面55aの中央に嵌設された構造となっているが、ノックピン8の位置はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、チェーンホイール4にフックホルダ10が固設されるとともにタイバー55の端面55aにノックピン8が嵌設される代わりに、チェーンホイール4の表面部から先端が突出するようにノックピン8がチェーンホイール4に固設され、このノックピン8に対してフック9の先端9aを向けた状態でフックホルダ10がタイバー55の端面55aに固設された構造とすることもできる。このとき、ノックピン8、フック9及びフックホルダ10は、タイバー55の端部を保持していると考えられるため、駆動機構11とともに、タイバー55の回転駆動力をタイバー55に伝達するタイバー保持手段2を構成する。
そして、このような構造によれば、駆動機構11へエアーを供給するホースのフックホルダ10に接続される箇所がタイバー55の中心軸上の近傍に配置されるため、タイバー55が回転してもホースが絡み難いという作用を有する。なお、本実施例の場合には、チェーンホイール4の回転角度を正逆いずれの方向に対しても180度以内とすれば、上述のホースの絡まりを防ぐことができる。
また、フック9は手動で操作可能であっても良いし、フックホルダ10の代わりに、チェーンホイール4の平面部に固設されたガイド部材によってフック9がスライド自在に保持された構造とすることもできる。さらに、チェーンホイール4とタイバーナット56が一体化された構造であっても良い。すなわち、タイバーナット56の外周面に雄ネジ部が形成されるとともに、この雄ネジ部に噛合するように設けられたギアがモータ5によって回転駆動される構造とすることもできる。この場合、タイバーナット56の雄ネジ部と、この雄ネジ部に噛合する上記ギアが、チェーンホイール4、チェーン6及び連結ピン7の代わりに、モータ5の駆動力をタイバーナット56に伝達する回転駆動力伝達手段を構成する。
次に、本実施例のタイバー回転装置の操作方法について図3〜図5を用いて説明する。
図3(a)は本発明のタイバー回転装置の操作盤の外観図であり、図3(b)はその操作方法を示すフローチャートである。また、図4(a)及び(b)はタイバー保持手段2の動作を説明するための図であり、図2の部分拡大図に相当する。さらに、図5(a)及び図5(b)は本実施例のタイバー回転装置の動作を説明するための図であり、図1(b)においてフック9が前進し、あるいは、チェーンホイール4が回転した状態を示している。
図3(b)に示すように、ステップS1では、まず、タイバー回転装置の電源(図示せず)を投入する。ステップS2では、図3(a)に示した回転方向切替スイッチ14がタイバー55を回転させようとする方向に一致しているか確認する。そして、回転方向切替スイッチ14の示す回転方向が正しければステップS4に進み、回転方向が正しくなければステップS3において、回転方向切替スイッチ14を操作してタイバー55の回転方向を切り替える。
タイバー55の端面55aがタイバーナット56よりも後方へ突出している場合、フック9を前進させても先端9aはタイバー55の側面に接触するだけで、ノックピン8には全く係合しない。そこで、本発明のタイバー回転装置においては、図示しないリミットスイッチでタイバー55の位置を検出し、タイバー55の端面55aがタイバーナット56よりも後方へ突出している場合には、インターロック機構により、駆動機構11を作動させることができず、タイバーナット56がタイバー55の最も後方へ移動した状態(すなわち、最大ダイハイトの状態)のときのみ、駆動機構11を作動させてフック9の先端9aを前進させることができる構造となっている。
また、通常、ノックピン8に対し、フック9は先端9aが係合可能な角度に配置されているが、何らかの事情により、フック9のノックピン8に対する挿入角度が適切でない場合には、ステップS4において、チェーンホイール4を回転させ、ノックピン8に対するフック9の挿入角度を変更し、タイバー55の回転を開始する位置を調整する。
なお、タイバー55の正しい回転開始位置は、記憶手段13にフック9のノックピン8に対する適切な挿入角度を示すエンコーダ値として記憶されている。したがって、タイバー55の回転開始位置が正しくない場合には、図3(a)に示した位置調整ボタン15を押すことにより、モータ5が稼働し、フック9の先端9aがノックピン8に挿入可能な角度に達するまで、回転方向切替スイッチ14で示された方向へチェーンホイール4が低速で回転する。なお、この回転方向は回転方向切替スイッチ14を操作することにより切り替えられる。すなわち、ステップS4では、必要に応じて回転方向切替スイッチ14や位置調整ボタン15を操作し、ノックピン8に対するフック9の挿入角度を変化させることで、タイバー55の回転開始位置の調整を行う。
ステップS5では、図3(a)に示したフック挿入スイッチ16を「入」の状態にして、図4(a)に矢印Bで示すようにフック9を前進させ、図4(b)及び図5(a)に示すようにフック9の先端9aをノックピン8に係合させる。
次に、ステップS6では、図3(a)に示した回転モード切替スイッチ17を「入」の状態にする。これにより、図5(a)に示すように、モータ5は矢印Cの向きに回転し、4つのチェーンホイール4は矢印Dで示す方向へ45度回転する。このとき、タイバー55はタイバー保持手段2を介してチェーンホイール4と連結されているため、タイバーナット56と一体となって45度回転し、図5(b)に示す状態となる。
なお、フック9の先端9aがノックピン8に係合していない状態でチェーンホイール4を回転させると、タイバーナット56は回転するが、タイバーナット56とタイバー55の間の摩擦力よりも固定プラテン51や型締ハウジング57とタイバー55の間の摩擦力の方が大きいため、タイバー55が共廻りすることはない。これに対し、フック9の先端9aがノックピン8に係合した状態でチェーンホイール4を回転させた場合、タイバー55は固定プラテン51や型締ハウジング57との間の摩擦力に抗してタイバーナット56と一体として回転する。
すなわち、本発明のタイバー回転装置においては、フック9の先端9aがノックピン8に係合している場合には、チェーンホイール4の回転に伴ってタイバーナット56とタイバー55が一体として回転し、フック9の先端9aがノックピン8に係合していない場合には、チェーンホイール4が回転してもタイバー55は回転せず、タイバーナット56のみが回転するという作用を有する。この場合、タイバーナット56を速やかに緩めてタイバー55から容易に取り外すことができる。
このように、本発明のタイバー回転装置は、タイバー55の保守作業だけでなく、金型の交換時等に発生するタイバー55の引き抜き作業においても使用することができる。
ステップS7では、図3(a)に示したフック挿入スイッチ16を「切」の状態にして、図4(b)及び図5(b)に矢印Eで示すようにフック9を後退させる。これにより、ノックピン8に対するフック9の係合状態が解除される。
なお、フック9の先端9aをノックピン8に係合させたままにしておくこともできるが、例えば、地震等が発生してタイバー55が振動した場合、フック9の先端9aが破損するおそれがあるため、タイバー55の回転操作が完了した場合には、フック9の先端9aを後退させて、ノックピン8との係合状態を解除しておくことが望ましい。
最後に、ステップS8において、すべてのフック9が後退したことを確認し、タイバー回転装置の電源(図示せず)を落とす。
以上説明したように、本発明のタイバー回転装置においては、チェーンホイール4が予め設定された角度まで回転することから、タイバー55を所望の角度で正確に回転することができる。また、タイバー55を容易に回転させることができるため、タイバー55を定期的に所望の角度で回転させ、特定の箇所に応力が集中することを防ぐことにより、亀裂の発生を遅らせてタイバーの長寿命化を図ることができる。
請求項1乃至請求項4に記載された発明は、型締装置を有する各種の横型成形機においてタイバーの保守作業を行う場合に適用可能である。
1…回転手段 2…タイバー保持手段 3…制御手段 4…チェーンホイール 5…モータ 6…チェーン 7…連結ピン 8…ノックピン 9…フック 9a…先端 10…フックホルダ 11…駆動機構 12…ロータリエンコーダ 13…記憶手段 14…回転方向切替スイッチ 15…位置調整ボタン 16…フック挿入スイッチ 17…回転モード切替スイッチ 50…マシンベース 51…固定プラテン 52…可動プラテン 53…固定金型 54…可動金型 55…タイバー 55a…端面 56…タイバーナット 57…型締ハウジング 58…型締シリンダ

Claims (4)

  1. 固定プラテンと型締ハウジングが4本のタイバーで互いに連結されるとともに平面を対向させた状態でマシンベース上に立設され、両端にそれぞれ螺合するタイバーナットによって前記固定プラテン及び前記型締ハウジングに前記タイバーが固定される横型成形機において、
    前記タイバーナットに接続される回転駆動力伝達手段と、
    この回転駆動力伝達手段を介して前記タイバーナットを回転駆動するモータと、
    前記タイバーの端部保持された状態とそれが解除された状態を切り換えるタイバー保持手段と、
    このタイバー保持手段及び前記モータの動作を制御する制御手段と、を備え
    前記タイバー保持手段は、前記タイバーの前記端部を保持することで前記タイバーと前記タイバーナットを連結し、前記タイバーナットの回転駆動力を前記タイバーに伝達することを特徴とするタイバー回転装置。
  2. 前記回転駆動力伝達手段は、
    前記タイバーの円柱軸を中心に前記タイバーナットと一体として回転可能に設置されるチェーンホイールと、
    このチェーンホイールに巻回されるチェーンと、からなり、
    前記チェーンホイールは、このチェーンを介して前記モータによって回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のタイバー回転装置。
  3. 前記タイバー保持手段は、
    前記チェーンホイールに固設されるとともに、
    前記タイバーの前記端部に回転不能に連結されるノックピンと、
    このノックピンに先端が係合可能に形成されるフックと、
    このフックを前後方向へ移動可能に保持するフックホルダと、
    前記フックを駆動する駆動機構と、を備え、
    この駆動機構は、前記制御手段によってその動作を制御されて、前記先端が前記ノックピンに係合するように前記フックを前進させるとともに、前記ノックピンに対する前記先端の係合状態が解除されるように前記フックを後退させることを特徴とする請求項2記載のタイバー回転装置。
  4. 前記モータに付設されるロータリエンコーダと、
    予め設定されたエンコーダ値を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、このエンコーダ値から算出した回転角度と前記ロータリエンコーダで検出された回転角度を比較して、両者が一致するまで前記モータの動作を制御して前記タイバーナットを回転させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタイバー回転装置。
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