JPH109156A - スクロール圧縮機及びその組立方法 - Google Patents

スクロール圧縮機及びその組立方法

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JPH109156A
JPH109156A JP15953996A JP15953996A JPH109156A JP H109156 A JPH109156 A JP H109156A JP 15953996 A JP15953996 A JP 15953996A JP 15953996 A JP15953996 A JP 15953996A JP H109156 A JPH109156 A JP H109156A
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JP
Japan
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scroll
pulley
crankshaft
auxiliary crank
sides
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Application number
JP15953996A
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English (en)
Inventor
Isamu Kawano
勇 川野
Kazuaki Shiiki
椎木和明
Akira Suzuki
昭 鈴木
Natsuki Kawabata
川端夏樹
Shigeru Machida
茂 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両歯式スクロール圧縮機の旋回スクロールを
駆動するクランクシャフトと補助クランクの2本の駆動
用シャフトを、タイミングベルトにより同期回転する場
合、タイミングベルトに一定の張力を付与するととも
に、前記両シャフトが同一の位相で回転すべく、組立時
において調整可能とすること。 【解決手段】 タイミングプーリ(17)を半径方向中
間部で分割し、内周部と外周部の分割構造とし、内周部
と外周部の両者間にテーパを形成するとともにネジ締め
つけにより両者を一体化するようにする。また、タイミ
ングベルトにアイドラプーリを係合し、タイミングベル
トの張力を調整可能とする。 【効果】 前記分割構造のタイミングプーリにより、組
立時にタイミングベルトに適正な張力を与えてベルトの
寿命の延長を図り、また、両シャフトの回転位相を正確
にし、安定した運転を可能とし、ラップ破損等の故障も
減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気圧縮機や冷凍・
空調用圧縮機として使用されるスクロール圧縮機に関
し、特に大型のスクロール圧縮機を実現するのに好適
な、旋回スクロール鏡板の両側にラップを有する構造の
スクロール圧縮機及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロールのタイミング調整について
は、実開平1−97086号公報に記載された無給油式
スクロール流体機械に示されているように、従来は旋回
スクロールと固定スクロールの位置合わせのために、旋
回スクロールを回転させて最小トルクの位置で固定スク
ロールを組み立てる方法を採用していた。
【0003】また、実開昭63−136281号公報に
開示された空冷オイルレススクロール圧縮機のものは、
圧縮室が旋回スクロールの一方側にのみ形成されたいわ
ゆるシングルタイプのものであり、大容量を得るために
スクロールの径を大きくするとスラスト荷重が大きくな
り製品化が難しくなる問題があり、このため5.5kW
以下のものしか製品化されていなかった。
【0004】これを解決するため、圧縮室を形成するた
めラップを旋回スクロールの鏡板両側に設け、旋回スク
ロールを主クランクシャフト(以下、単にクランクシャ
フトということが多い)及び補助クランクシャフト(以
下、単に補助クランクということが多い)により駆動す
るようにした、いわゆるダブルスクロール圧縮機も知ら
れており、これによって5.5kW以上の容量を実現し
たものもある。この公知例としては、例えば特開昭57
−7620号公報や実開平5−87285号公報に記載
のものなどがある。
【0005】しかしながらこれらの従来例では、スクロ
ール圧縮機にタイミングベルトを使用する際のベルト張
力に関する発明は見あたらず、主クランクシャフト及び
補助クランクの同期回転のためのベルト張力が不適切と
なる場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】大型のスクロール圧縮
機を実現するためには、旋回スクロールの鏡板両側にラ
ップを設けたダブルスクロール圧縮機又は両歯式スクロ
ール圧縮機とし、旋回スクロールに作用するスラスト方
向の荷重をキャンセルさせることが好ましい。本構造に
おいては旋回スクロールの駆動用のシャフトを、旋回ス
クロールの鏡板片側だけにラップを設けたスクロール圧
縮機とは異なり、旋回スクロールの中心に配置すること
ができないため、旋回スクロールの外周部に主クランク
シャフトを設け、その反対側に補助用のクランクシャフ
トを配置しそれらを同期回転させる必要がある。両クラ
ンクシャフトの同期回転のためにタイミングベルトを用
いる場合、タイミングベルトに適正な張力が付与されな
い場合、両クランクシャフトの正確な同期がとれなかっ
たり、ベルトのパタツキの発生や寿命の短縮につながる
等の問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものであり、本発明の第1の目的は、旋回スク
ロールの鏡板両側にラップを有するダブルスクロール圧
縮機において、クランクシャフトと補助クランクをタイ
ミングベルトを用いて回転させる際タイミングベルトに
適切な張力を与えることができるスクロール圧縮機を提
供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、旋回スクロールの
両側にラップを有するダブルスクロール圧縮機におい
て、旋回スクロールを駆動するクランクシャフトと補助
クランクの同期を容易かつ高精度にとることができるス
クロール圧縮機及びその組立方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るスクロール圧縮機は、鏡板の両側にラ
ップ面をもつ旋回スクロールと、該旋回スクロールの両
側に配置された固定スクロールと、前記両側に配置され
た固定スクロールに回転支持され前記旋回スクロールを
旋回運動させるクランクシャフト及び補助クランクとを
備え、クランクシャフトと補助クランクを同期させて回
転させるためのタイミングプーリ及びタイミングベルト
を備えたスクロール圧縮機において、クランクシャフト
と補助クランク間に両シャフトに配置されたタイミング
プーリ間にタイミングベルトと接触するように張力調整
用プーリを備えていることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るスクロール圧縮機は、
鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロールと、該旋回
スクロールの両側に配置された固定スクロールと、前記
両側に配置された固定スクロールに回転支持され前記旋
回スクロールを旋回運動させるクランクシャフト及び補
助クランクとを備え、クランクシャフトと補助クランク
を同期させて回転させるためのタイミングプーリ及びタ
イミングベルトを備えたスクロール圧縮機において、ク
ランクシャフト及び補助クランクに取り付けられたタイ
ミングプーリの少なくとも一方を、プーリの軸とのはめ
あい部を含む内周部と、タイミングベルトとかみ合う歯
先部を含む外周部において分割可能な構造とし、かつ分
割された内周部と外周部のプーリの合わせ面にテーパー
を設け、また、内周部プーリを中心から半径方向にカッ
トすることにより、内周部プーリをシャフトにはめ込
み、外周部プーリを締め込むことによりることによって
内周部プーリ、外周部プーリを固定することを特徴とす
る。また、このようなタイミングプーリ構造を有するス
クロール圧縮機において、前記アイドラプーリを採用す
ることにより、より容易にタイミングベルトの張力調整
並びにクランクシャフト及び補助クランクの回転位置を
調整することが可能となる。
【0011】また、本発明に係るスクロール圧縮機は、
鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロールと、該旋回
スクロールの両側に配置された固定スクロールと、前記
両側に配置された固定スクロールに回転支持され前記旋
回スクロールを旋回運動させるクランクシャフト及び補
助クランクとを備え、クランクシャフトと補助クランク
を同期させて回転させるためのタイミングプーリ及びタ
イミングベルトを備えたスクロール圧縮機において、ク
ランクシャフトと補助クランクを同期させて回転させる
ためのタイミングベルトの張力を調整するために必要な
機構として、クランクシャフト及び補助クランクの少な
くとも一方が、互いの軸間方向に移動可能なことを特徴
とする。
【0012】また、本発明に係るスクロール圧縮機は、
旋回スクロール及び固定スクロールに、正しい回転中の
位置関係にて保持できるような箇所に複数のノックピン
用の穴を有し、ノックピンにて互いを固定できることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について説
明する。
【0014】図1及び図2に本発明に係る両歯式スクロ
ール圧縮機の構造の全般的な一例を示す。
【0015】上記両歯式スクロール圧縮機は、鏡板5A
の両側にラップ5B及び5Cが設けられた旋回スクロー
ル5を有し、該旋回スクロール5は、ラップ6A及びラ
ップ7Aがそれぞれ設けられた固定スクロール6及び7
により、両側から挟んで覆われている。1は原動機とし
てのモータからプーリ1Aを介して動力を伝達される主
クランクシャフト、2はタイミングプーリ3A及び3B
並びにタイミングベルト4を介して動力を伝達される補
助クランクシャフトであり、これらのクランクシャフト
は、ラップが設けられていない鏡板5A周辺部に軸受け
されるとともに、固定スクロール6、7の所定位置に回
転自在に支持されている。前記各タイミングプーリには
つば3C、3Dが設けられているが、該つばは一方のみ
にしたり省いたりすることができる。固定スクロール及
び旋回スクロールの外周部のラップに対応して、固定ス
クロールに流体吸入口7B(図2)が設けられるととも
に、固定スクロールの中央部に吐出口7Cが設けられて
いる。原動機からVプーリへベルトにより動力を伝達さ
れることにより、クランクシャフト1が回転し、同期用
のタイミングプーリ3、タイミングベルト4によって補
助クランク2もクランクシャフト1と同期回転を行い、
この回転に伴い旋回スクロールは、自転することなく所
定の半径で旋回運動しする。これにより流体は、旋回ス
クロール5と固定スクロール6及び固定スクロール7と
のラップで形成される圧縮室に吸入口から吸い込まれ、
旋回スクロール5の回転が進み圧縮室が鏡板周辺部から
中心部に向かうにつれ、流体は所定の圧力まで上昇した
後、吐出口7Cより吐出される。
【0016】図3により請求項1に係る実施形態を説明
する。
【0017】スクロール圧縮機のクランクシャフト及び
補助クランクは、タイミングプーリ8A及び8B並びに
タイミングベルト9によって同期回転を行う構造となっ
ている。本例においては、タイミングベルト9のゆるみ
側は、図においてベルトの下方となっており、ゆるみ側
のベルト内側に張力調整用のアイドラプーリ10を設け
ている。このアイドラプーリ10は、その回転軸に一端
を固定したアーム10Aの他端の長穴10Bに図示しな
いボルトを挿通し、該ボルトを固定スクロール等の固定
部に締結し、アイドラプーリ10をタイミングベルト9
の垂直成分方向に取り付け位置を変更し、その取り付け
位置を変更して、アイドラプーリの取り付け位置を調節
自在とされている。図示例は位置調節の一例であり、ア
ーム10Aを固定スクロールに対し摺動自在に取り付
け、アームと固定スクロールの間に引張バネを設けて調
節自在としたり、本例のバネによる調節手段と前記長
穴、ボルトによる調節手段の併用等の変更も可能であ
る。
【0018】図4乃至6により請求項2に係る実施形態
について説明する。
【0019】図4は本請求項のタイミングプーリに係る
構造を示す。タイミングプーリは、該プーリの半径方向
中間部において、プーリのクランクシャフトとのはめあ
い部を含む内周部(内周部プーリ11)と、タイミング
ベルト13とかみ合う歯先部を含む外周部(外周部プー
リ12)とに分割可能な構造となっている。そして分割
された内周部と外周部のプーリの合わせ面にテーパー1
4を設け、内周部プーリ11を中心から半径方向にカッ
ト部又はスリット部11Aを設けている。内周部プーリ
11をシャフト15にはめ込み、内周部プーリ11と外
周部プーリ12に半割状に設けられたねじ穴にネジ16
を締め込むことにより、内周部プーリ11と外周部プー
リ12が互いに締め付けられシャフト15に固定され
る。このとき、内周部プーリ11の回転位置は任意に決
定できるため、クランクシャフトと補助クランクのタイ
ミング調整を容易に行うことができ、また締め付け前と
締め付け後では各々の合わせ面がテーパー状になってい
るためプーリ間の距離が変化し、クランクシャフトと補
助クランク間の軸間距離をタイミングベルト13取付時
の軸間寸法と等しくしても、プーリ及びベルトの取付け
が容易に取付ができ、適当な張力を与えることができ
る。
【0020】図5は図4に示すタイミングプーリを使用
した一例である。本図においては分割形のタイミングプ
ーリ17を片方のシャフト即ち補助クランク19側のみ
に使用した例が示されるが、クランクシャフト18側の
みに使用してもよく、このような片側のみでは適当な張
力を与えることが難しい時は、図6に示す様にタイミン
グプーリ17を、両方のシャフト18、19に使用する
方法もある。
【0021】図3、図4により請求項3に係る実施形態
について説明する。
【0022】スクロール圧縮機のクランクシャフト、 補
助クランクはタイミングプーリ8を介しタイミングベル
ト9によって同期回転を行う構造となっている。本例に
おいてはタイミングベルト9のゆるみ側はベルトの下方
となっており、ゆるみ側に張力調整用のアイドラプーリ
10を設けている。このアイドラプーリ10は、前述の
ように、タイミングベルト9の垂直成分方向に位置調節
自在とされている。また、アイドラプーリ10によって
ベルト間の張力を調整する時、クランクシャフトと補助
クランクシャフトの回転位置が変化し、同期回転時の位
相が狂う恐れがあるが、前述したようにタイミングプー
リ8を図4に示すような分割形の構造とし、クランクシ
ャフトと補助クランクの回転の位相を調整することがで
きる。
【0023】図7、8により請求項4に係る実施形態に
ついて説明する。
【0024】本図においてはスクロール圧縮機のクラン
クシャフト20及び補助クランク21は、タイミングプ
ーリ22A及び22B並びにタイミングベルト23によ
って同期回転を行う構造となっている。各々のシャフト
20、21には回転支持用のベアリンク25A、25
B、25Cが取り付けられ、該ベアリング25A、25
Bは固定スクロール6、7の取着されるハウジング25
D、25Eに保持され、ベアリング25Cはハウジング
25Fに保持され、該ハウジング25FはOリング等の
弾性体25Gを介して旋回スクロールに取り付けられて
いる。もう一方のクランクシャフト20も同様のベアリ
ング構造により回転自在に保持されているので、その説
明は省略する。但し、片側のシャフト、本図においては
補助クランク20側のベアリング用ハウジングは固定ス
クロールと分割・別体とされており、調整用ボルト24
を締め付けることにより軸間方向にベアリングハウジン
グ25A、25Bごと移動可能となっている。この移動
可能距離はシャフト間距離の5%程度が好ましい。旋回
スクロールのハウジング25Fは、前記のように弾性体
を介して支持されており、圧縮機運転により旋回スクロ
ール鏡板が加熱された場合、熱膨張差吸収機構としてシ
ャフト間方向にシャフト中心位置が移動可能な構造とな
つている。上記構成により、補助クランク21を軸間方
向に移動させることによってタイミングベルト23に適
当な張力を与えることができる。
【0025】図4、図7、図8により請求項5に係る実
施形態について説明する。
【0026】本実施形態では、上記請求項4の実施形態
に加え、前述した図4に示す構造のタイミングプーリを
使用することにより、クランクシャフト20と補助クラ
ンク21の同期回転時の位相の調整が容易となる。
【0027】図9及び10により請求項6、7に係る実
施形態について説明する。
【0028】スクロール圧縮機はモータから例えばVプ
ーリへベルトにより動力を伝達されることにより、クラ
ンクシャフト26が回転し、同期用のタイミングプーリ
28、タイミングベルト29によって補助クランク27
もクランクシャフト26と同期回転を行う。これにより
流体が旋回スクロール30と固定スクロール31、固定
スクロール32のラップで形成される圧縮室に吸い込ま
れ、旋回スクロール30の回転が進むにつれ所定の圧力
まで上昇した後、吐出口より吐出される。
【0029】本図においては、クランクシャフト26と
補助クランク27が正しい回転位置関係にてタイミング
調整されタイミングベルト29が張られるように、固定
スクロール31と旋回スクロール30の適正な相対位置
を決定するため、固定スクロール31と旋回スクロール
30とを連結させるノックピン33を複数設けている。
本図においては固定スクロール31の一方又は両方の側
面並びに旋回スクロール30の鏡板側面にそれぞれ穿設
されたノックピン穴33A、33Bにノックピン33を
差し込む構造となっている。しかし両スクロール30及
び31の正面(図10でみて下方の面)からノックピン
33を差し込む構造としてもよい。上記構成においてノ
ックピン33をピン穴にさし込み、旋回スクロール3
0、固定スクロール31を適正な位置、例えば最小圧縮
位置に固定した後、クランクシャフト26、補助クラン
ク27に取り付けられたタイミングプーリ28によって
タイミングベルト29を取り付ける。該タイミングプー
リは、図4に示す形式やその他の形式が用いられる。以
上の組立方法により、クランクシャフト26及び補助ク
ランク27が正しい位置関係で取り付けられる。このよ
うにしてタイミングプーリ28の取付けが終わり圧縮機
の組立が完了すると、ノックピン33を抜き取ることに
より、図示のスクロール圧縮機は運転可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロールと、該旋回
スクロールの両側に配置された固定スクロールと、該両
側に配置された固定スクロールに回転支持され前記旋回
スクロールを旋回運動させるクランクシャフト及び補助
クランクとを備え、クランクシャフトと補助クランクを
同期させて回転させるためのタイミングプーリ及びタイ
ミングベルトを備えたスクロール圧縮機において、タイ
ミングベルトの張力調整用プーリを設けることにより、
タイミングベルトに適切なな張力を与え、クランクシャ
フトと補助クランクの正確な同期をとり、ベルトのバタ
ツキを防止し、ベルトの寿命を延長することができる。
また、タイミングプーリを内周部と外周部とに分割構造
とすることにより、クランクシャフトと補助クランクの
回転位相を容易に同期させて旋回スクロールと固定スク
ロールを組み付けることができ、ラップの破損等がなく
良好で安定した圧縮機の運転を可能とし、大型のスクロ
ール圧縮機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクロール圧縮機の全般的構成の
1例を示す一部断面平面図
【図2】本発明に係るスクロール圧縮機の全般的構成の
1例を示す正面図
【図3】本発明に係るアイドラプーリを使用したスクロ
ール圧縮機の例を示す正面図
【図4】本発明に係るタイミングプーリの1例を示す図
【図5】本発明に係るタイミングプーリを使用したスク
ロール圧縮機の1例を示す図
【図6】本発明に係るタイミングプーリを使用したスク
ロール圧縮機の他の例を示す図
【図7】本発明に係る軸間方向変位形のスクロール圧縮
機の例を示す一部断面平面図
【図8】本発明に係る軸間方向変位形のスクロール圧縮
機の例を示す正面図
【図9】本発明に係るスクロール圧縮機の組立に好適な
構造の例を示す一部断面正面図
【図10】本発明に係るスクロール圧縮機の組立に好適
な構造の例を示す一部断面平面図
【符号の説明】
1…クランクシャフト、2…補助クランク、3…タイミ
ングプーリ、4…タイミングベルト、5…旋回スクロー
ル、6…固定スクロールL、7…固定スクロールR、8
…タイミングプーリ、9…タイミングベルト 10…アイドラプーリ、11…内周部プーリ、12…外
周部プーリ 13…タイミングベルト、14…テーパー、15…シャ
フト、16…ネジ 17…タイミングプーリ、18…補助クランク、19…
タイミングプーリ 20…クランクシャフト、21…補助クランク、22…
タイミングプーリ 23…タイミングベルト、24…調整ボルト、25…ハ
ウジング 26…クランクシャフト、27…補助クランク、28…
タイミングプーリ 29…タイミングベルト、30…旋回スクロール、31
…固定スクロールL 32…固定スクロールR、33…ノックピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端夏樹 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 町田 茂 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの両側に配置された固定スク
    ロールと、前記両側に配置された固定スクロールに回転
    支持され前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク
    シャフト及び補助クランクとを備え、クランクシャフト
    と補助クランクを同期させて回転させるためのタイミン
    グプーリ及びタイミングベルトを備えたスクロール圧縮
    機において、クランクシャフトと補助クランクを同期さ
    せて回転させるタイミングベルトの張力を調整するため
    に必要な機構として張力調整用プーリを有することを特
    徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの両側に配置された固定スク
    ロールと、前記両側に配置された固定スクロールに回転
    支持され前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク
    シャフト及び補助クランクとを備え、クランクシャフト
    と補助クランクを同期させて回転させるためのタイミン
    グプーリ及びタイミングベルトを備えたスクロール圧縮
    機において、クランクシャフトと補助クランクを同期さ
    せて回転させるためのタイミングベルトの張力を調整す
    るために必要な機構として、クランクシャフト及び補助
    クランクに取り付けられたタイミングプーリのどちらか
    一方もしくは両方を、プーリの軸とのはめあい部を含む
    内周部と、タイミングベルトとかみ合う歯先部を含む外
    周部において分割可能な構造とし、かつ分割された内周
    部と外周部のプーリの合わせ面にテーパーを設け、又内
    周部プーリを中心から半径方向にカットすることによ
    り、内周部プーリをシャフトにはめ込み、外周部プーリ
    を締め込むことにより内周部プーリ、外周部プーリを固
    定することを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスクロール圧縮機におい
    て、前記クランクシャフトと補助クランクを同期させて
    回転させるタイミングベルトの張力を調整するための張
    力調整用プーリを有することを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの両側に配置された固定スク
    ロールと、前記両側に配置された固定スクロールに回転
    支持され前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク
    シャフト及び補助クランクとを備え、クランクシャフト
    と補助クランクを同期させて回転させるためのタイミン
    グプーリ及びタイミングベルトを備えたスクロール圧縮
    機において、クランクシャフトと補助クランクを同期さ
    せて回転させるためのタイミングベルトの張力を調整す
    るために必要な機構として、クランクシャフト、補助ク
    ランクの一方もしくは両方が、互いの軸間方向に移動可
    能な構造をもつことを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項4のスクロール圧縮機において、
    クランクシャフトと補助クランクの位置関係調整のため
    に、前記クランクシャフト及び補助クランクに取り付け
    られたタイミングプーリのどちらか一方もしくは両方
    を、プーリの軸とのはめあい部を含む内周部と、タイミ
    ングベルトとかみ合う歯先部を含む外周部において分割
    可能な構造とし、かつ分割された内周部と外周部のプー
    リの合わせ面にテーパーを設け、又内周部プーリを中心
    から半径方向にカットすることにより、内周部プーリを
    シャフトにはめ込み、外周部プーリを締め込むことによ
    り内周部プーリ、外周部プーリを固定することを特徴と
    するスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの両側に配置された固定スク
    ロールと、前記両側に配置された固定スクロールに回転
    支持され前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク
    シャフト及び補助クランクとを備え、クランクシャフト
    と補助クランクを同期させて回転させるためのタイミン
    グプーリ及びタイミングベルトを備えたスクロール圧縮
    機において、クランクシャフトと補助クランクを同期さ
    せて回転させるためのタイミング調整機構として、旋回
    スクロールと両側もしくは片側の固定スクロールに、旋
    回スクロールが旋回運動をしているときの正しい位置関
    係を位置決めする複数のノック穴を備えたことを特長と
    することを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 鏡板の両側にラップ面をもつ旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの両側に配置された固定スク
    ロールと、前記両側に配置された固定スクロールに回転
    支持され前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク
    シャフト及び補助クランクとを備え、クランクシャフト
    と補助クランクを同期させて回転させるためのタイミン
    グプーリ及びタイミングベルトを備えたスクロール圧縮
    機において、クランクシャフトと補助クランクを同期さ
    せて回転させるためのタイミング調整機構として、旋回
    スクロールと両側もしくは片側の固定スクロールに、旋
    回スクロールが旋回運動をしているときの正しい位置関
    係を位置決めする複数のノック穴を備えたスクロール圧
    縮機を用意し、前記旋回スクロールと両側に配置された
    固定スクロールの位置関係を複数設けられたノック穴を
    用いノックピンを使用することにより正しい位置関係を
    固定した状態でタイミングプーリ、タイミングベルトを
    取り付けることによってクランクシャフト、補助クラン
    クに正しい位置関係を与えた後、ノックピンを取り外す
    ことによりクランクシャフトと補助クランクが同期回転
    可能状態にすることを特徴とするスクロール圧縮機の組
    立方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005002906A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd スクロール圧縮機
JP2006504896A (ja) * 2002-11-04 2006-02-09 ケ,エンジウ 複数の回転防止ユニットで接続されるマルチスクロール機械
JP2007198189A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd スクロール圧縮機
JP2015058442A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 宇部興産機械株式会社 タイバー回転装置

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