JP3288650B2 - カメラの測距装置 - Google Patents
カメラの測距装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等のピント
を自動的に合わせるための測距装置であって、さらに詳
しくは、撮影画面内の複数のポイントを測距し、その結
果から被写体距離を演算して合焦レンズを駆動する多点
測距装置に関する。
を自動的に合わせるための測距装置であって、さらに詳
しくは、撮影画面内の複数のポイントを測距し、その結
果から被写体距離を演算して合焦レンズを駆動する多点
測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影画面内の複数のポイントを測距し、
その結果から被写体距離を演算して合焦レンズを駆動す
る多点測距装置に関しては、特開昭60−184235
号公報等によって、数多く提案されている。
その結果から被写体距離を演算して合焦レンズを駆動す
る多点測距装置に関しては、特開昭60−184235
号公報等によって、数多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの多
点測距装置においては、各測距ポイントの測距結果から
主要被写体の距離を検出するという考え方から、すべて
の測距ポイントに対して測距レンジ(測距可能な被写体
距離範囲)が同等になるような構成上の工夫がなされて
いた。しかし、このような構成のまま測距レンジを拡大
しようとすると、至近の領域でファインダのパララック
ス等が発生し、正確な測距ができないという問題点があ
った。本発明はこの点に着目し、測距レンジを拡大して
もパララックスによる誤測距を防止することができる多
点測距装置を提供することを目的とする。
点測距装置においては、各測距ポイントの測距結果から
主要被写体の距離を検出するという考え方から、すべて
の測距ポイントに対して測距レンジ(測距可能な被写体
距離範囲)が同等になるような構成上の工夫がなされて
いた。しかし、このような構成のまま測距レンジを拡大
しようとすると、至近の領域でファインダのパララック
ス等が発生し、正確な測距ができないという問題点があ
った。本発明はこの点に着目し、測距レンジを拡大して
もパララックスによる誤測距を防止することができる多
点測距装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のカメラの
測距装置は、撮影画面のほぼ中央にある測距ゾーンを測
距する第1測距手段と、上記第1測距手段よりも近距離
側を測距可能であり、撮影画面の中央以外の測距ゾーン
を測距する第2測距手段とを有するカメラの測距装置に
おいて、先に上記第2測距手段による測距を行い、その
測距結果が所定距離以近である場合には、ファインダ内
にファインダパララックス補正用の撮影画面枠を表示す
るようにしたことを特徴とする。また、本発明の第2の
カメラの測距装置は、上記第1の装置において、上記第
2測距手段の測距結果が所定距離以近である場合には、
上記第1測距手段による測距を行わないことを特徴とす
る。
測距装置は、撮影画面のほぼ中央にある測距ゾーンを測
距する第1測距手段と、上記第1測距手段よりも近距離
側を測距可能であり、撮影画面の中央以外の測距ゾーン
を測距する第2測距手段とを有するカメラの測距装置に
おいて、先に上記第2測距手段による測距を行い、その
測距結果が所定距離以近である場合には、ファインダ内
にファインダパララックス補正用の撮影画面枠を表示す
るようにしたことを特徴とする。また、本発明の第2の
カメラの測距装置は、上記第1の装置において、上記第
2測距手段の測距結果が所定距離以近である場合には、
上記第1測距手段による測距を行わないことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を説明
するに先立って、本発明の概略を以下に示す。図5は、
本発明の概念を示した説明図である。
するに先立って、本発明の概略を以下に示す。図5は、
本発明の概念を示した説明図である。
【0006】図中、符号6はカメラであり、a0 ,b0
,c0 の各方向が測距可能となっている。一般の撮影
距離である62cmから5mまでの距離では画面内3点
を測距可能であり、図3(A)のように主要被写体が画
面内中央部にいなくてもピント合わせができるようにな
っている。しかしAF光学系とファインダー光学系との
パララックスが問題となる、それより近距離では、カメ
ラ正面方向のb0 が必ずしも画面内中央を測距するわけ
ではない。そこで、このような近接撮影距離域では、よ
りファインダー画面内中央部に近いところを測距するa
0 (左)の方向の測距結果を優先したピント合わせとす
る。
,c0 の各方向が測距可能となっている。一般の撮影
距離である62cmから5mまでの距離では画面内3点
を測距可能であり、図3(A)のように主要被写体が画
面内中央部にいなくてもピント合わせができるようにな
っている。しかしAF光学系とファインダー光学系との
パララックスが問題となる、それより近距離では、カメ
ラ正面方向のb0 が必ずしも画面内中央を測距するわけ
ではない。そこで、このような近接撮影距離域では、よ
りファインダー画面内中央部に近いところを測距するa
0 (左)の方向の測距結果を優先したピント合わせとす
る。
【0007】また、このような近接撮影距離域では、フ
ァインダー画面と実際の写真画面との間の視差により、
ファインダーで見たとおりの構図の写真を得ることはで
きない。そこで、左側測距ポイントの測距結果が近距離
を示すときには、これを優先し、ファインダー画面内に
実際撮影される範囲と測距選択した部分とを示す表示を
行うように制御する。
ァインダー画面と実際の写真画面との間の視差により、
ファインダーで見たとおりの構図の写真を得ることはで
きない。そこで、左側測距ポイントの測距結果が近距離
を示すときには、これを優先し、ファインダー画面内に
実際撮影される範囲と測距選択した部分とを示す表示を
行うように制御する。
【0008】次に、本発明の具体的な実施の形態を説明
するに先立ち、一点測距を行なう一般的なアクティブ式
三角測距方式のAF装置の測距原理を、図8および図9
によって説明する。
するに先立ち、一点測距を行なう一般的なアクティブ式
三角測距方式のAF装置の測距原理を、図8および図9
によって説明する。
【0009】投光源である赤外発光ダイオード(以下、
IREDという)1で発光した光は、投光レンズ2を介
して被写体5に対して投射される。そして、被写体5で
反射した光は受光レンズ3で集光されて位置検出素子
(以下、PSDという)4からなる受光素子に受光され
る。受光素子として一般的に用いられる、このPSD4
は、入射した光が基線長方向に受光面を、x:yに内分
するとき、その比に対応した電気信号を出力するように
なっている。
IREDという)1で発光した光は、投光レンズ2を介
して被写体5に対して投射される。そして、被写体5で
反射した光は受光レンズ3で集光されて位置検出素子
(以下、PSDという)4からなる受光素子に受光され
る。受光素子として一般的に用いられる、このPSD4
は、入射した光が基線長方向に受光面を、x:yに内分
するとき、その比に対応した電気信号を出力するように
なっている。
【0010】ここで上記両レンズ2,3の主点間距離s
を基線長、受光レンズ3の焦点距離をfとすると、反射
光はPSD4上のxの位置に入射し、 の(1) 式に基づいて被写体距離Lを求めることができ
る。
を基線長、受光レンズ3の焦点距離をfとすると、反射
光はPSD4上のxの位置に入射し、 の(1) 式に基づいて被写体距離Lを求めることができ
る。
【0011】従って、ここで上記PSD4の長さtが有
限であることに注目し、このAF装置が測距できる最至
近距離を求めると、 となる。ここで上記aはPSD4の投光側に近い方の端
から受光レンズ3の光軸とPSD4の受光面が交わる位
置までの距離でシフト量と呼ぶ。
限であることに注目し、このAF装置が測距できる最至
近距離を求めると、 となる。ここで上記aはPSD4の投光側に近い方の端
から受光レンズ3の光軸とPSD4の受光面が交わる位
置までの距離でシフト量と呼ぶ。
【0012】このように考察すると、なるべく近くのも
のまで測距するためには、上記主点間距離sと受光レン
ズ3の焦点距離fがカメラのデザイン上等において制約
が多いことを考えた場合、PSD4の長さtを長くする
か、または上記シフト量aを小さくするしかない。図9
はシフト量aを小さくシフト量a′にして、測距最至近
距離Lmin を短くした場合を示したものである。
のまで測距するためには、上記主点間距離sと受光レン
ズ3の焦点距離fがカメラのデザイン上等において制約
が多いことを考えた場合、PSD4の長さtを長くする
か、または上記シフト量aを小さくするしかない。図9
はシフト量aを小さくシフト量a′にして、測距最至近
距離Lmin を短くした場合を示したものである。
【0013】しかし、これらの対応策も実際には、次の
ようなデメリットを伴う。即ち、PSD4の長さtを長
くすると、全体的にPSDの面積が大きくなり、信号光
以外の外光成分を多く受光し、S/N比の低下によって
精度が劣化するし、またシフト量aを小さくすると、被
写体距離Lが遠距離になる程、PSDが出力する信号比
が大きくなるため、やはりノイズに弱くなる。遠距離に
なると当然、信号光が小さくなるからノイズの影響が大
きくなるが、例えばシフト量aが大きくて、5mで4:
6の信号が出力された場合、片側に1のノイズが乗って
も、 と5%の誤差にしかならないが、シフト量aが小さくて
同じ距離でも、1:9の信号が出力されている場合に
は、1のノイズが乗るとすると、 8%の誤差になる。
ようなデメリットを伴う。即ち、PSD4の長さtを長
くすると、全体的にPSDの面積が大きくなり、信号光
以外の外光成分を多く受光し、S/N比の低下によって
精度が劣化するし、またシフト量aを小さくすると、被
写体距離Lが遠距離になる程、PSDが出力する信号比
が大きくなるため、やはりノイズに弱くなる。遠距離に
なると当然、信号光が小さくなるからノイズの影響が大
きくなるが、例えばシフト量aが大きくて、5mで4:
6の信号が出力された場合、片側に1のノイズが乗って
も、 と5%の誤差にしかならないが、シフト量aが小さくて
同じ距離でも、1:9の信号が出力されている場合に
は、1のノイズが乗るとすると、 8%の誤差になる。
【0014】つまり、遠距離まで正確に測定するには、
PSDの長さtを短く、シフト量aはt/2に近い方が
良いことになるが、これは測距最至近距離を短くし、測
距レンジを広くする方向とは逆になってしまう。
PSDの長さtを短く、シフト量aはt/2に近い方が
良いことになるが、これは測距最至近距離を短くし、測
距レンジを広くする方向とは逆になってしまう。
【0015】次に、上述のように構成された一点測距の
原理を画面内の三点を測距するための三点測距装置とし
て構成した測距手段を図10に示す。
原理を画面内の三点を測距するための三点測距装置とし
て構成した測距手段を図10に示す。
【0016】図10において、3個のIRED1a,1
b,1cに対して3個のPSD4a,4b,4cが用い
られていて、3個のIRED1a〜1cからの各測距用
赤外光は投光レンズ2により被写体に向かい、被写体で
反射された各光は受光レンズ3により3個のPSD4a
〜4cのうちの対応するPSDに入射するようになって
いる。
b,1cに対して3個のPSD4a,4b,4cが用い
られていて、3個のIRED1a〜1cからの各測距用
赤外光は投光レンズ2により被写体に向かい、被写体で
反射された各光は受光レンズ3により3個のPSD4a
〜4cのうちの対応するPSDに入射するようになって
いる。
【0017】投光角度θは、投光素子1a〜1cと投光
レンズ2までの距離fTにより、 として決定される。ここでg1 ,g2 は配置間隔で、g
1 は投光素子のレンズ光軸からの最短距離である。
レンズ2までの距離fTにより、 として決定される。ここでg1 ,g2 は配置間隔で、g
1 は投光素子のレンズ光軸からの最短距離である。
【0018】このように構成された多点(三点)測距装
置は、図11に示すように、カメラ6から見てa0 ,b
0 ,c0 の方向にある被写体を測距するため、図12
(A)に示す如く、仮にファインダ視野7内の測距ゾー
ン (a)(b)(c) を対応させたとき、測距ゾーン (b)
に被写体が無くても左右の測距ゾーン (a)(c)に被写
体8a,8bが存在すれば、撮影される被写体はピンボ
ケにならずに済むという利点がある。
置は、図11に示すように、カメラ6から見てa0 ,b
0 ,c0 の方向にある被写体を測距するため、図12
(A)に示す如く、仮にファインダ視野7内の測距ゾー
ン (a)(b)(c) を対応させたとき、測距ゾーン (b)
に被写体が無くても左右の測距ゾーン (a)(c)に被写
体8a,8bが存在すれば、撮影される被写体はピンボ
ケにならずに済むという利点がある。
【0019】しかし、これは被写体距離Lが十分に大き
く、図11にWで示すように隣接する測距ポイント間の
距離がある程度大きくないと効果が期待できない。
く、図11にWで示すように隣接する測距ポイント間の
距離がある程度大きくないと効果が期待できない。
【0020】例えば、θ=6゜ 被写体距離L=0.6 m
とすると、 となり、測距ゾーン (a)(b)(c) は3点ともに、人の
顔等の被写体9の中に入ってしまう。
とすると、 となり、測距ゾーン (a)(b)(c) は3点ともに、人の
顔等の被写体9の中に入ってしまう。
【0021】つまり、図12(B)に示すように至近の
人物等の被写体9に対しては、複数の測距は不要とな
る。従って、複数のポイントを持つAF装置やAFシス
テムでは、至近領域ではそのすべての測距ゾーンを測距
する必要はなく、そのうちのいくつかを省略することが
できる。
人物等の被写体9に対しては、複数の測距は不要とな
る。従って、複数のポイントを持つAF装置やAFシス
テムでは、至近領域ではそのすべての測距ゾーンを測距
する必要はなく、そのうちのいくつかを省略することが
できる。
【0022】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。
を説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施形態であるカ
メラの構成図である。本実施形態では図1に示すよう
に、中央の測距ゾーンを測距するためのPSD4b′
を、左,右を測距ゾーンを測定するための左,右測距用
のPSD4a,4cに対して、αだけシフトさせてあ
る。
メラの構成図である。本実施形態では図1に示すよう
に、中央の測距ゾーンを測距するためのPSD4b′
を、左,右を測距ゾーンを測定するための左,右測距用
のPSD4a,4cに対して、αだけシフトさせてあ
る。
【0024】つまり、前記図8で説明した配置で中央の
測距ゾーンを測距し、前記図9で説明した配置で左右の
測距ゾーンを測距する。次に本発明を更に理解しやすく
するために、各定数に具体的に数字を当て嵌めてみる
と、以下のようになる。
測距ゾーンを測距し、前記図9で説明した配置で左右の
測距ゾーンを測距する。次に本発明を更に理解しやすく
するために、各定数に具体的に数字を当て嵌めてみる
と、以下のようになる。
【0025】 このとき、左右の測距最至近距離Lmin Aは、前記 (2)
式より、 中央の測距最至近距離Lmin Cは、 となり、31cmから62cmまでの間は中央を測距するた
めの投受光系では測距出来ない。
式より、 中央の測距最至近距離Lmin Cは、 となり、31cmから62cmまでの間は中央を測距するた
めの投受光系では測距出来ない。
【0026】しかしながら、前述の図11でWを求めた
ときに示したように、この間の領域では左右の測距領域
の幅は、約12cm以下であり、人物の顔等の被写体に対
しては十分小さな幅なので、左か右の測距装置で測距可
能である。また、花や虫等の小さなものを撮影する際
に、中央の測距が不可能だと問題があるが、このような
至近の領域では、ファインダのパララックス等も発生す
るので、これらの補正を同時にするようにする。
ときに示したように、この間の領域では左右の測距領域
の幅は、約12cm以下であり、人物の顔等の被写体に対
しては十分小さな幅なので、左か右の測距装置で測距可
能である。また、花や虫等の小さなものを撮影する際
に、中央の測距が不可能だと問題があるが、このような
至近の領域では、ファインダのパララックス等も発生す
るので、これらの補正を同時にするようにする。
【0027】本実施形態では、例えば図3に示す如く、
ファインダ7内の液晶表示を測距結果によって切り換え
て補正するようになっている。即ち、通常撮影時には図
3(A)に示すように、ファインダ7内に表示はないが
左側の測距結果が62cm以近になると、図3(B)に示
すように写真画面パララックス補正用の枠7aと測距ゾ
ーン枠(a)が表示される。この測距ゾーン枠(a)
は、この例では左側測距用のIREDの投光位置に対応
している。
ファインダ7内の液晶表示を測距結果によって切り換え
て補正するようになっている。即ち、通常撮影時には図
3(A)に示すように、ファインダ7内に表示はないが
左側の測距結果が62cm以近になると、図3(B)に示
すように写真画面パララックス補正用の枠7aと測距ゾ
ーン枠(a)が表示される。この測距ゾーン枠(a)
は、この例では左側測距用のIREDの投光位置に対応
している。
【0028】図2は、本発明の第2の実施形態を示すカ
メラの構成図である。この実施形態は上記第1の実施形
態のようにPSD4b′ではなく、IRED1b′の位
置をαだけシフトさせ、該第1の実施形態と同様の効果
をもたせたものである。
メラの構成図である。この実施形態は上記第1の実施形
態のようにPSD4b′ではなく、IRED1b′の位
置をαだけシフトさせ、該第1の実施形態と同様の効果
をもたせたものである。
【0029】即ち、この図2に示す如く、IRED1
b′のシフトによりPSD4b′をαだけシフトさせた
のと全く同じ効果を得ることができる。しかし、この場
合には図4に示すように、測距ポイントのゾーン (a)
(b)(c) が画面上に一列に並べられない点が異なる。
たゞし、この第2の実施形態においては、PSD3列
(4a,4b,4c)をモノリシックで構成する場合、
図1に示した第1の実施形態に比し、面積が小さくて済
むという利点があり実用的になるという効果がある。
b′のシフトによりPSD4b′をαだけシフトさせた
のと全く同じ効果を得ることができる。しかし、この場
合には図4に示すように、測距ポイントのゾーン (a)
(b)(c) が画面上に一列に並べられない点が異なる。
たゞし、この第2の実施形態においては、PSD3列
(4a,4b,4c)をモノリシックで構成する場合、
図1に示した第1の実施形態に比し、面積が小さくて済
むという利点があり実用的になるという効果がある。
【0030】投光レンズ2および受光レンズ3が同じ焦
点距離を持ち、IREDとレンズの距離およびPSDと
レンズ間の距離が等しい場合、PSD側をαだけシフト
したときと同様の効果をIRED側のシフトで得るため
には、IREDのシフト量はやはりαとなる。
点距離を持ち、IREDとレンズの距離およびPSDと
レンズ間の距離が等しい場合、PSD側をαだけシフト
したときと同様の効果をIRED側のシフトで得るため
には、IREDのシフト量はやはりαとなる。
【0031】ここで上記αを0.9mm とし、aを、 にとったが、理由は、L=5.6 mにおいて、 となり、 の関係で、このとき、PSDの中心に反射信号光が入射
することを意図しているものである。
することを意図しているものである。
【0032】特に、室内で交流光源等による強い照明光
に照らされた人物等の場合、外光の振動が信号成分に重
畳されて誤測距を起し易くなるが、このようなノイズは
PSDの比の信号の両方に略平等に乗る。
に照らされた人物等の場合、外光の振動が信号成分に重
畳されて誤測距を起し易くなるが、このようなノイズは
PSDの比の信号の両方に略平等に乗る。
【0033】このような照明下で、かつ被写体が遠距離
でS/N比が劣化する環境としては結婚式場等がある
が、5〜6mの距離までは何とかAFの精度を保持した
い。そこで、この辺の距離(5〜6m)で、PSDの中
心に反射信号が入射する設計により、PSDの比の信号
S1 ,S2 の両方に、同様のノイズN1 ,N2 が乗った
ときも、S1 =S2 ,N1 =N2 であれば、 となり、殆んどノイズの影響を受けなくて済むように考
慮している。
でS/N比が劣化する環境としては結婚式場等がある
が、5〜6mの距離までは何とかAFの精度を保持した
い。そこで、この辺の距離(5〜6m)で、PSDの中
心に反射信号が入射する設計により、PSDの比の信号
S1 ,S2 の両方に、同様のノイズN1 ,N2 が乗った
ときも、S1 =S2 ,N1 =N2 であれば、 となり、殆んどノイズの影響を受けなくて済むように考
慮している。
【0034】一方、左右の測距ポイントの測距精度は、
このような環境下ではシフト量a′が小さい故に劣化を
招き易いので、左右の測距ポイントでの測距結果は例え
ば5m以遠のとき、無視するようにする。従って、最終
の測距特性は図5に示すような特性となる。
このような環境下ではシフト量a′が小さい故に劣化を
招き易いので、左右の測距ポイントでの測距結果は例え
ば5m以遠のとき、無視するようにする。従って、最終
の測距特性は図5に示すような特性となる。
【0035】図6は、本発明の第3の実施形態を示すカ
メラのブロック構成図である。このカメラは、上記図5
の測距特性を実現するためのカメラの一構成例を示した
ものであり、図7はその動作を示すフローチャートであ
る。
メラのブロック構成図である。このカメラは、上記図5
の測距特性を実現するためのカメラの一構成例を示した
ものであり、図7はその動作を示すフローチャートであ
る。
【0036】図6に示すカメラは、3点測距を行なうも
のであって、符号11,12,13で示すブロックAF
1,AF2,AF3は、それぞれ投,受光素子を含む測
距手段で、その一つ一つは前記図8で示した構成を有し
ている。これらの測距手段11,12,13が被写体に
向けて投光し、その反射光を受光する信号光は、それぞ
れ矢印11α,12α,13αで表わされ、これらは各
々前記図5の被写体方向a0 ,b0 ,c0 に対応してい
る。これらの各測距手段11,12,13による被写体
方向a0 ,b0 ,c0 の各点の測距は時分割で行われる
ようになっており、その各測距したAFDATA1〜A
FDATA3は、CPUからなる演算制御手段10に入
力される。この演算制御手段10は、使用者が測距する
ときに操作する測距用スイッチ14のオンのタイミング
で動作を開始し、測距手段11,12,13の測距結
果、即ちAFDATAより距離L(単位メートル)を演
算し、その中の最至近の距離のものに合焦させる制御を
行なうものである。そして、その出力信号によってレン
ズ駆動用モータのドライバ回路15が作動してレンズ駆
動用モータ16を回転させて撮影レンズ(図示されず)
を合焦位置に移動させるようになっている。
のであって、符号11,12,13で示すブロックAF
1,AF2,AF3は、それぞれ投,受光素子を含む測
距手段で、その一つ一つは前記図8で示した構成を有し
ている。これらの測距手段11,12,13が被写体に
向けて投光し、その反射光を受光する信号光は、それぞ
れ矢印11α,12α,13αで表わされ、これらは各
々前記図5の被写体方向a0 ,b0 ,c0 に対応してい
る。これらの各測距手段11,12,13による被写体
方向a0 ,b0 ,c0 の各点の測距は時分割で行われる
ようになっており、その各測距したAFDATA1〜A
FDATA3は、CPUからなる演算制御手段10に入
力される。この演算制御手段10は、使用者が測距する
ときに操作する測距用スイッチ14のオンのタイミング
で動作を開始し、測距手段11,12,13の測距結
果、即ちAFDATAより距離L(単位メートル)を演
算し、その中の最至近の距離のものに合焦させる制御を
行なうものである。そして、その出力信号によってレン
ズ駆動用モータのドライバ回路15が作動してレンズ駆
動用モータ16を回転させて撮影レンズ(図示されず)
を合焦位置に移動させるようになっている。
【0037】なお、至近領域の測距は、AF1の測距手
段11によってのみなされるので、AF1の測距結果が
この領域に入っている場合、他の点の測距は行なわな
い。また、距離L(a0 ),L(b0 ),L(c0 )が
何れも5m以上である場合には、前述のようにAF1,
AF3の測距精度は不十分なので、これらの測距結果は
無視するようになっている。
段11によってのみなされるので、AF1の測距結果が
この領域に入っている場合、他の点の測距は行なわな
い。また、距離L(a0 ),L(b0 ),L(c0 )が
何れも5m以上である場合には、前述のようにAF1,
AF3の測距精度は不十分なので、これらの測距結果は
無視するようになっている。
【0038】次に上記カメラの動作を図7のフローチャ
ートによって説明すると、測距用スイッチ14がオンさ
れることにより測距が開始される。このスイッチ14が
オンされると、演算制御手段10では先ず、AF1の測
距手段11が選択され、スタート信号AFST1が測距
手段11に送られてAF1の測距が行なわれる。そし
て、この測距手段11によって測距されたAFDATA
1が演算制御手段10に入力される。演算制御手段10
では、この距離L(a0 )の演算が行われ、“0.31m≦
L(a0 )≦0.62m”のチェックが行なわれ、Yes であ
れば、この距離L(a0 )を合焦距離Lとし、レンズを
合焦位置に移動させる。このとき、前述のように画面内
に図3(B)のようにパララックス補正用の画面枠およ
び測距枠の表示を行うようにする。
ートによって説明すると、測距用スイッチ14がオンさ
れることにより測距が開始される。このスイッチ14が
オンされると、演算制御手段10では先ず、AF1の測
距手段11が選択され、スタート信号AFST1が測距
手段11に送られてAF1の測距が行なわれる。そし
て、この測距手段11によって測距されたAFDATA
1が演算制御手段10に入力される。演算制御手段10
では、この距離L(a0 )の演算が行われ、“0.31m≦
L(a0 )≦0.62m”のチェックが行なわれ、Yes であ
れば、この距離L(a0 )を合焦距離Lとし、レンズを
合焦位置に移動させる。このとき、前述のように画面内
に図3(B)のようにパララックス補正用の画面枠およ
び測距枠の表示を行うようにする。
【0039】また、Noであれば、AF2の測距手段12
が選択され、測距スタート信号AFST2が測距手段1
2に送られてAF2によるそ測距方向b0 の測距が行な
われる。そして、同測距手段12によって測距されたA
FDATA2が演算制御手段10に入力され、この入力
DATAにより距離L(b0 )の演算が行なわれる。
が選択され、測距スタート信号AFST2が測距手段1
2に送られてAF2によるそ測距方向b0 の測距が行な
われる。そして、同測距手段12によって測距されたA
FDATA2が演算制御手段10に入力され、この入力
DATAにより距離L(b0 )の演算が行なわれる。
【0040】演算制御手段10では続いてAF3の測距
手段13が選択されて測距スタート信号AFST3が測
距手段13に送られてAF3による測距方向c0 の測距
が行なわれて同手段13によって測距されたAFDAT
A3が演算制御手段10に入力され、距離L(c0 )の
演算が行なわれる。
手段13が選択されて測距スタート信号AFST3が測
距手段13に送られてAF3による測距方向c0 の測距
が行なわれて同手段13によって測距されたAFDAT
A3が演算制御手段10に入力され、距離L(c0 )の
演算が行なわれる。
【0041】そして、“L(a0 )≦L(c0 )”のチ
ェックが行なわれ、Yes であれば次いで、“L(a0 )
≦5m”がチェックされ、これがYes であれば、この距
離L(a0 )を合焦距離Lとしてレンズを合焦位置に移
動させる。また上記“L(a0 )≦L(c0 )”のチェ
ックにおいて、Noであれば次に、“L(b0 )≦L(c
0 )”のチェックが行なわれて、Yes であれば距離L
(b0 )を合焦距離Lとしてレンズを合焦位置に移動さ
せる。またNoの場合には距離L(c0 )を合焦距離Lと
してレンズを合焦位置に移動させる。
ェックが行なわれ、Yes であれば次いで、“L(a0 )
≦5m”がチェックされ、これがYes であれば、この距
離L(a0 )を合焦距離Lとしてレンズを合焦位置に移
動させる。また上記“L(a0 )≦L(c0 )”のチェ
ックにおいて、Noであれば次に、“L(b0 )≦L(c
0 )”のチェックが行なわれて、Yes であれば距離L
(b0 )を合焦距離Lとしてレンズを合焦位置に移動さ
せる。またNoの場合には距離L(c0 )を合焦距離Lと
してレンズを合焦位置に移動させる。
【0042】また、上記“L(a0 )≦5m”のチェッ
クにおいて、Noの場合には“L(a0 )≦L(b0 )”
がチェックされ、Yes であれば距離L(a0 )を合焦距
離Lとして合焦位置にレンズを移動させ、Noであれば続
いて“L(b0 )≦L(c0)”のチェックがなされ
て、これがYes の場合には距離L(b0 )を合焦距離と
し、またNoの場合には距離L(c0 )を合焦距離として
撮影レンズを合焦位置に移動させる。
クにおいて、Noの場合には“L(a0 )≦L(b0 )”
がチェックされ、Yes であれば距離L(a0 )を合焦距
離Lとして合焦位置にレンズを移動させ、Noであれば続
いて“L(b0 )≦L(c0)”のチェックがなされ
て、これがYes の場合には距離L(b0 )を合焦距離と
し、またNoの場合には距離L(c0 )を合焦距離として
撮影レンズを合焦位置に移動させる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の測
距装置によれば、測距レンジを拡大してもパララックス
による誤測距を防止できる多点測距装置を提供できる。
また、本発明の第2の測距装置は、上記効果に加えて、
必要のない測距を省略可能な多点測距装置を提供でき
る。
距装置によれば、測距レンジを拡大してもパララックス
による誤測距を防止できる多点測距装置を提供できる。
また、本発明の第2の測距装置は、上記効果に加えて、
必要のない測距を省略可能な多点測距装置を提供でき
る。
【図1】本発明の第1の実施形態を示すカメラの主要部
の構成図である。
の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示すカメラの主要部
の構成図である。
の構成図である。
【図3】(A)(B)は、ファインダ視野枠の構成をそれぞれ
示す正面図である。
示す正面図である。
【図4】3点測距における測距ポイントゾーンを示すフ
ァインダ視野枠の正面図である。
ァインダ視野枠の正面図である。
【図5】本発明によるカメラの測距特性の一例を示す線
図である。
図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示すカメラのブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図7】上記第3の実施形態のカメラの動作を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図8】一般的なアクテイブ式三角測距方式のAF装置
の測距原理を説明するための線図である。
の測距原理を説明するための線図である。
【図9】一般的なアクテイブ式三角測距方式のAF装置
の測距原理を説明するための線図である。
の測距原理を説明するための線図である。
【図10】アクティブ式三角測距方式による多点(3
点)測距装置の主要部の構成図である。
点)測距装置の主要部の構成図である。
【図11】多点(3点)測距装置におけるカメラから見
た測距方向を示す線図である。
た測距方向を示す線図である。
【図12】(A)(B)は、3点測距における測距ゾーンの被
写体像に対する関係をそれぞれ示すファインダ視野枠の
正面図である。
写体像に対する関係をそれぞれ示すファインダ視野枠の
正面図である。
1a〜1c…IRED(投光手段) 2……………投光レンズ(投光手段) 3……………受光レンズ(受光部) 4a〜4c…PSD(受光素子) s……………基線長
Claims (2)
- 【請求項1】 撮影画面のほぼ中央にある測距ゾーンを
測距する第1測距手段と、上記第1測距手段よりも近距
離側を測距可能であり、撮影画面の中央以外の測距ゾー
ンを測距する第2測距手段とを有するカメラの測距装置
において、 先に上記第2測距手段による測距を行い、その測距結果
が所定距離以近である場合には、ファインダ内にファイ
ンダパララックス補正用の撮影画面枠を表示する ように
したことを特徴とするカメラの測距装置。 - 【請求項2】 上記第2測距手段の測距結果が所定距離
以近である場合には、上記第1測距手段による測距を行
わないことを特徴とする請求項1に記載のカメラの測距
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18766299A JP3288650B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | カメラの測距装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18766299A JP3288650B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | カメラの測距装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22902595A Division JP3156959B2 (ja) | 1989-07-14 | 1995-09-06 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000035532A JP2000035532A (ja) | 2000-02-02 |
JP3288650B2 true JP3288650B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=16209994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18766299A Expired - Fee Related JP3288650B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | カメラの測距装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3288650B2 (ja) |
-
1999
- 1999-07-01 JP JP18766299A patent/JP3288650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000035532A (ja) | 2000-02-02 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010606 |
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