JP3288170B2 - アドレス変換方法 - Google Patents

アドレス変換方法

Info

Publication number
JP3288170B2
JP3288170B2 JP02703294A JP2703294A JP3288170B2 JP 3288170 B2 JP3288170 B2 JP 3288170B2 JP 02703294 A JP02703294 A JP 02703294A JP 2703294 A JP2703294 A JP 2703294A JP 3288170 B2 JP3288170 B2 JP 3288170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
page
address
conversion
stored
translation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02703294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07234817A (ja
Inventor
守 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP02703294A priority Critical patent/JP3288170B2/ja
Publication of JPH07234817A publication Critical patent/JPH07234817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288170B2 publication Critical patent/JP3288170B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Memory System (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ページアドレス方式に
よる動的アドレス変換と、変換索引緩衝機構(Tran
slation Lookaside Buffer:
以下、TLBと呼ぶ)とを有する情報処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の通常のコンピュータにおいては、
仮想記憶方式が多く採用されている。このような仮想記
憶方式を採用したコンピュータにおいて、処理装置が主
記憶上に格納されているデータをアクセスする際には、
そのデータの主記憶上での所在位置を表すアドレス(以
下、実アドレスと呼ぶ)とは別個に、所定の論理アドレ
スを用いてアクセスが行われる。したがって、この論理
アドレスから、実アドレスへの変換手段が一般に必要で
ある。
【0003】また、多重仮想記憶方式においては、複数
個のアドレス空間が設けられており、1つの仮想空間に
は1つのジョブしか存在しない。そのため、この多重仮
想記憶方式においては、同時に動作するジョブの個数に
応じてその個数と同数の仮想空間が用意されるのであ
る。そして、仮想空間のアドレスと実アドレスとの対応
付けを行う処理が各仮想空間ごとに行われることにな
る。かかる対応付けの結果は、オペレーティング・シス
テムが管理する主記憶上のアドレス変換テーブル上に格
納されている。
【0004】このようなアドレス変換手段を有するコン
ピュータにおいては、その変換を高速にするために、い
わゆるTLB(Translation Lookas
ide Buffer)が備えられている。
【0005】図5には、このTLBを備えた仮想記憶方
式を用いた計算機システムの処理装置における一般的な
アドレス変換部分の構成図が示されている。図5に示さ
れているように、アドレス変換の対象である論理アドレ
スは、論理アドレスバス1を介して論理アドレスレジス
タ2に格納される。この格納と同時に、論理アドレスの
一部のビットを用いてTLBのエントリが決定され、こ
のエントリに基づいて、TLB5において索引が行われ
る。図5に示されている例では、6ビットから19ビッ
トまでを用いてTLB5における索引が行われている。
TLB5はこの索引を行うことによって、変換情報を出
力する。この変換情報は、比較回路6において、論理ア
ドレス内の所定のビットと比較される。図5に示されて
いる例では、論理アドレスの1ビットから14ビットま
でが、この変換情報と比較されている。
【0006】この比較の結果、一致していれば、この状
態をいわゆる「TLBヒット」と呼び、不一致であれば
これを「TLBミス」と呼ぶ。そして、TLBヒットの
場合においては、TLB5内のデータが実アドレスの上
位ビットとして、論理アドレスの下位ビットが実アドレ
スの下位ビットとして、それぞれ実アドレスレジスタ7
に格納される。このようにして、実アドレスレジスタ7
に格納された実アドレスは、実アドレスバス8出力され
る。一方、上記比較の結果、TLBミスであった場合に
は、TLB5は用いられず、図示されていない主記憶か
ら変換テーブル情報をフェッチし、この変換テーブル情
報をデータバス3を介してデータレジスタ4に格納す
る。そして、このデータレジスタ4に格納された変換テ
ーブル情報がTLB5に格納される。これによって、次
回のメモリアクセスからはTLB5によるアドレス変換
が行われる。
【0007】このように、計算機において命令を実行す
る際には、その実行に先立ち、該当する命令またはオペ
ランドが格納されているアドレスに対応する変換テーブ
ル情報が既にTLB5に格納されているか否かが調べら
れ、もしTLB5内に格納されていればこのTLB5内
の変換テーブル情報を用いて、上述したようにアドレス
変換が行われる。一方、TLB5内に係る変換テーブル
情報が格納されていなければ、主記憶上に記憶されてい
る変換テーブル情報をフェッチし、その変換テーブル情
報を用いてアドレス変換を行うとともに、その変換テー
ブル情報をTLB5内に格納する。
【0008】図6には、従来のアドレス変換の動作の一
例を説明するタイムチャートが示されている。図6に示
されているタイムチャートは、2相クロック式の計算機
システムにおいて、2段階のページアドレス変換方式を
用いた従来のアドレス変換による主要な信号のタイムチ
ャートである。
【0009】まず、命令を実行するために、命令リクエ
スト信号10がアサートされると、内部処理がBusy
でなければ、アクノリッジ信号11がアサートされる。
このアクノリッジ信号11がアサートされると、すぐに
TLBアクセス信号12によって、TLB内の索引が実
行される。この索引が実行された結果は、TLBヒット
信号13またはTLBミス信号14によって報告され
る。図6に示されているタイムチャートには、TLBミ
スの場合の例が示されており、図に示されているように
TLBミス信号14がアサートされている。このTLB
ミス信号がアサートされることにより、変換テーブル情
報を主記憶からフェッチしなければならないことが判明
する。したがって、アドレス変換中信号15がアサート
されるとともに、変換テーブルフェッチ要求信号16が
アサートされる。変換テーブルフェッチ要求信号16の
アサートによって、バスの転送優先権が受理されると
(すなわち、バスの使用権が与えられると)、バス転送
優先権アクノリッジ信号17がアサートされる。これに
よって、データバス上にSTE、PTEもしくはKEY
の転送が開始され、バス転送終了信号18のアサートを
以て、STE、PTEもしくはKEYの転送が終了され
る。なお、データバス上に流れるデータの種類は、ST
Eフェッチ信号19、PTEフェッチ信号20もしくは
KEYフェッチ信号21のいずれかがアサートされるこ
とにより、判別される。
【0010】なお、基本的なアドレス変換の方式は、大
須賀節夫、近谷秀明、「ハードウェアの知識」、オーム
社、に詳述されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の情報処理装置においては、任意のページに対しての
アドレス変換は、実際にそのページを使用する段階にな
って初めて行われる。また、アドレス変換時にTLBミ
スし、そのアドレスの変換テーブル情報を主記憶からフ
ェッチしてTLBに格納する場合には、そのフェッチに
費やす時間及び読み出し要求時に、フェッチに使用する
主記憶とTLBとの間のバスの優先権がとれるまで、一
定の待ち時間が必要である。このように、実際の処理に
先行するオーバーヘッド時間が大きくなり、命令処理の
性能低下が生じてしまうという問題があった。その一
方、図6において、期間Tで示されているように、次の
命令のリクエストがあるまで、内部処理や、パスなどが
アイドル状態となり効率が悪いという問題があった。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、実際にそのページを使用する段階に
なってからアドレス変換を実施したときのアドレス変換
のオーバーヘッドを低減し、アドレス変換における命令
処理性能を向上させることである。
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】本 発明は上記課題を解決
するために、主記憶上のアドレス変換テーブルを用いて
ページアドレス変換方式によるアドレス変換を行う第一
のアドレス変換手段と、前記アドレス変換テーブルの一
部のページのテーブルが格納された変換索引緩衝機構を
用いて前記第一のアドレス変換手段より高速にアドレス
変換を行う第二のアドレス変換手段と、を有するコンピ
ュータ上のアドレス変換方法において、変換対象である
アドレスが、前記変換索引緩衝機構に格納されているペ
ージに含まれる場合には、前記第二のアドレス変換手段
によってアドレス変換を行う第一のアドレス変換ステッ
プと、変換対象であるアドレスが、前記変換索引緩衝機
構に格納されているページに含まれていない場合には、
前記第一のアドレス変換手段が、前記主記憶上のアドレ
ス変換テーブルから、アドレス変換に必要なページのテ
ーブルを読み出し、この読み出したページのテーブルを
用いてアドレス変換を行うとともに、その読み出したペ
ージのテーブルを前記変換索引緩衝機構に格納する第二
のアドレス変換ステップと、を含み、前記第一のアドレ
ス変換ステップまたは第二のアドレス変換ステップの後
に引き続いて実行されるステップであって、前記変換対
象であるアドレスが、このアドレスが含まれるnページ
内での位置を判定する判定ステップと、前記判定ステッ
プにおいて、前記変換対象であるアドレスが前記nペー
ジ内で、後半に存在すると判定された場合に、n+1ペ
ージが、前記変換索引緩衝機構に格納されているか否か
を検査し、この検査の結果、格納されてない場合には、
前記n+1ページのテーブルを前記主記憶から読み出
し、前記変換索引緩衝機構に格納する次ページ格納ステ
ップと、前記判定ステップにおいて、前記変換対象であ
るアドレスが前記nページ内で、前半に存在すると判定
された場合に、n−1ページが、前記変換索引緩衝機構
に格納されているか否かを検査し、この検査の結果、格
納されてない場合には、前記n−1ページのテーブルを
前記主記憶から読み出し、前記変換索引緩衝機構に格納
する前ページ格納ステップと、を含むことを特徴とする
アドレス変換方法である。
【0016】
【0017】
【0018】また、前記次ページ格納ステップは、前記
第一のアドレス変換ステップまたは第二のアドレス変換
ステップの後に引き続いて実行され、前記変換対象であ
るアドレスが含まれるnページの前方のページに対して
前記変換索引緩衝機構に格納されているか否かを順に検
査し、格納されていないページが見つかるまで検査を行
うステップであって、前記変換索引緩衝機構に格納され
ていないページが発見された場合には、そのページのテ
ーブルを前記主記憶から読み出し、前記変換索引緩衝機
構に格納し、前記前ページ格納ステップは、前記第一の
アドレス変換ステップまたは第二のアドレス変換ステッ
プの後に引き続いて実行され、前記変換対象であるアド
レスが含まれるnページの後方のページに対して前記変
換索引緩衝機構に格納されているか否かを順に検査し、
格納されていないページが見つかるまで検査を行うステ
ップであって、前記変換索引緩衝機構に格納されていな
いページが発見された場合には、そのページのテーブル
を前記主記憶から読み出し、前記変換索引緩衝機構に格
納することを特徴とするアドレス変換方法である。
【0019】また、前記格納ステップもしくは前ページ
格納ステップもしくは次ページ格納ステップにおける処
理を実行中に、他のページのアドレス変換の要求が生じ
た場合には、前記格納ステップもしくは前ページ格納ス
テップもしくは次ページ格納ステップにおける処理を中
止し、前記他のページのアドレス変換が実行されること
を特徴とするアドレス変換方法である。
【0020】
【作用】発明においては、第nページに対するアドレ
ス変換処理段階において、その第nページの周辺ページ
の変換テーブルが変換索引緩衝機構に格納されていない
ときには、その周辺ページの変換テーブル情報を変換索
引緩衝機構に格納したのである。したがって、近い将来
その周辺ページのアドレス変換が必要になった場合にそ
の周辺ページのアドレス変換による変換テーブル情報を
主記憶から変換索引緩衝機構に転送、格納する必要がな
くなり、迅速な処理が可能となる。
【0021】
【0022】また、周辺ページとして、第nページに対
するアドレス変換の要因となった論理アドレスが第nペ
ージのn−1ページ方向に存在するのか、それともn+
1ページ方向に存在するのかに基づいて、周辺ページと
してそれぞれ第n−1ページか、もしくは、第n+1ペ
ージのいずれか一方を自動的に選択する。
【0023】また、上記第nページの周辺ページであっ
て、その変換テーブルが変換索引緩衝機構に格納されて
いないページを探し、このページの変換テーブルを変換
索引緩衝機構に格納する。そして、ページを探す方向
は、第四の本発明から第六の本発明まで、それぞれ、上
記第一の本発明から第三の本発明にまで対応している。
【0024】また、周辺ページに対する変換テーブルを
変換索引緩衝機構に格納する処理が、他のページに対す
るメモリアクセスが生じた場合には中止される。したが
って、プログラムの処理の実行を待たせてしまうことが
ない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0026】実施例1.1 1には、本実施例1.1に係る計算機システムにおけ
るアドレス変換時の主要な信号のタイムチャートが示さ
れている。
【0027】本実施例に係る計算機システムは、2相ク
ロック式の計算機システムであり、2段階のページアド
レス変換方式を採用している。
【0028】まず、第nページに属するアドレスAの命
令リクエストがあると、命令リクエスト信号10がアサ
ートされる。このとき、内部処理がBusyでなけれ
ば、アクノリッジ信号11がアサートされるとともに内
部処理が開始される。アクノリッジ信号11がアサート
されると、直ちに、TLBアクセス信号12が、2サイ
クルに亘ってアサートされる。この1サイクル目におけ
るTLBアクセス信号のアサートにより、上記第nペー
ジのTLB索引が実施される。このTLB索引の結果が
TLBヒット信号13もしくはTLBミス信号14とし
て報告される。図1に示されている例においては、TL
Bミスが生じた場合の例について説明されている。した
がって、TLBミス信号14がアサートされており、変
換テーブル情報を主記憶からフェッチする必要がある。
【0029】変換テーブル情報を主記憶からフェッチす
るために、アドレス変換中信号15がアサートされると
ともに、変換テーブルフェッチ要求信号16がアサート
される。この信号のアサートにより、バス転送優先権が
受理されると、バス転送優先権アクノリッジ信号17が
アサートされ、データバス上にSTE、PTEもしくは
KEYの転送が開始される。そして、バス転送終了信号
18のアサートを以て、STE、PTEもしくはKEY
の転送が終了される。また、上述した従来の動作と同様
に、STEフェッチ信号19、PTEフェッチ信号20
もしくはKEYフェッチ信号21のいずれかの信号がア
サートされることにより示される。
【0030】一方、アクノリッジ信号11をアサートす
ることにより、ページ保持レジスタの内容22が第n+
1ページの情報を保持し、2サイクル目のTLBアクセ
ス信号12がアサートされているので、第n+1ページ
についての索引が開始される。そして、この結果が、T
LBヒット信号13もしくはTLBミス信号14として
報告される。本実施例1においては、TLBミスの場合
を説明する。すなわち、第nページに引き続いて第n+
1ページにおいてもTLBミスが生じ、2サイクル連続
してTLBミス信号14がアサートされている。この第
n+1ページについてのTLBミス信号14がアサート
されると、変換テーブル情報を主記憶からフェッチする
必要があるが、既に第nページについてのアドレス変換
中信号15がアサートされているため、第n+1ページ
については、アドレス変換を実行することができない。
そのため、アドレス変換リクエスト信号23をアサート
し、第nページについてのアドレス変換の終了を待つこ
とになる。
【0031】第nページについてのアドレス変換が終了
すると、アドレス変換中信号15がネゲートされる。こ
の結果、直ちにアドレス変換リクエスト信号23による
要求が受理されて、アドレス変換リクエスト信号23は
ネゲートされる。この結果、アドレス変換中信号24が
アサートされ、変換テーブルフェッチ要求信号16がア
サートされる。変換テーブルフェッチ要求信号16のア
サートにより、バス転送優先権が受理された場合、バス
転送優先権アクノリッジ信号17がアサートされ、デー
タバス上にSTE、PTEもしくはKEYの転送が開始
される。そして、バス転送終了信号18のアサートを以
て、STE、PTEもしくはKEYの転送が終了され
る。また、上述した従来の動作と同様に、STEフェッ
チ信号19、PTEフェッチ信号20もしくはKEYフ
ェッチ信号21のいずれかの信号がアサートされること
により示される。
【0032】実施例1.2 なお、上記実施例1.1においては、第nページに対す
るアドレス変換が行われたときに、第n+1ページに対
してTLBヒットするか否かを検査し、TLBミスした
場合には、第n+1ページに対するアドレス変換情報を
TLBに格納した。
【0033】一方、本実施例1.2においては、第nペ
ージに対するアドレス変換が行われたときに、第n−1
ページに対してTLBヒットするか否かを検査した。本
実施例2の場合も同様に、TLBミスした場合には、第
n−1ページに対するアドレス変換情報をTLBに格納
することになる。
【0034】実施例2 えば、図5に示されているように、論理アドレスの1
ビット目から19ビット目まで(これを、本文ではアド
レス(1:19)のように表す)により、ページ情報が
確定する場合、論理アドレスの20ビット目(これを、
本文では、アドレス(20)のように表す)が0ならば
アドレスの所在位置は、第nページ目の前半であること
がわかり、また、論理アドレス(20)=1である場合
には、アドレスの所在位置は、第nページ目の後半であ
ることがわかる。
【0035】論理アドレスの所在位置がページの後半、
すなわちn+1ページに近い位置に存在している場合に
は、上記実施例1.1と同様の処理を行う。すなわち、
第n+1ページ目についてTLBミスが生じるか否かが
判断されるのである。
【0036】一方、論理アドレスの所在位置がページの
前半、すなわちn−1ページに近い位置に存在している
場合には、上記実施例1.2と同様の処理を行う。すな
わち、第n−1ページ目についてTLBミスが生じるか
否かが判断されるのである。
【0037】実施例3.1 図2には、実施例3.1にかかるアドレス変換方法を表
すタイムチャートが示されている。このタイムチャート
は、2相クロック式の計算機システムの2段階のページ
アドレス変換方式を用いた従来のアドレス変換による主
要な信号のタイムチャートである。
【0038】第nページに属するアドレスにおける命令
の命令リクエスト信号があると、命令リクエスト信号1
0がアサートされる。この命令リクエスト信号10がア
サートされたときに、内部処理がBusyでなければア
クノリッジ信号11がアサートされるとともに、内部処
理が開始される。アクノリッジ信号11がアサートされ
ると直ちにTLBアクセス信号12が2サイクル分アサ
ートされる。1サイクル目のTLBアクセス信号12の
アサートによって、第nページについてのTLBの索引
が実行され、その結果がTLBヒット信号13もしくは
TLBミス信号14として報告される。図2に示されて
いる例においては、TLBミスが生じた場合の例につい
て説明されている。したがって、TLBミス信号14が
アサートされており、変換テーブル情報を主記憶からフ
ェッチする必要がある。
【0039】変換テーブル情報を主記憶からフェッチす
るために、アドレス変換中信号15がアサートされると
ともに、変換テーブルフェッチ要求信号16がアサート
される。この信号のアサートにより、バス転送優先権が
受理されると、バス転送優先権アクノリッジ信号17が
アサートされ、データバス上にSTE、PTEもしくは
KEYの転送が開始される。そして、バス転送終了信号
18のアサートを以て、STE、PTEもしくはKEY
の転送が終了される。また、上述した従来の動作と同様
に、STEフェッチ信号19、PTEフェッチ信号20
もしくはKEYフェッチ信号21のいずれかの信号がア
サートされることにより示される。
【0040】一方、アクノリッジ信号11をアサートす
ることにより、ページ保持レジスタの内容23が第n+
1ページの情報を保持し、2サイクル目のTLBアクセ
ス信号12がアサートされているので、第n+1ページ
についての索引が開始される。そして、この結果が、T
LBヒット信号13もしくはTLBミス信号14として
報告される。本実施例3.1においては、第n+1ペー
ジにおいては、TLBヒットであるので、TLBヒット
信号13がアサートされている。TLBヒット信号13
がアサートされると、ページ保持レジスタの内容23
は、第n+2ページの情報を示し、第n+2ページにつ
いてのTLBの索引が実施される。そして、その結果
が、TLBヒット信号13もしくはTLBミス信号14
がアサートされることにより報告される。本実施例3に
おいては、第n+1ページに関してはTLBミスであっ
たので、TLBヒット信号13がアサートされている。
第n+2ページについてのTLBミス信号14がアサー
トされると、変換テーブル情報を主記憶からフェッチし
なければならないが、既に第nページについてのアドレ
ス変換中信号15がアサートされているため、第n+2
ページについては、アドレス変換を実行することができ
ない。そのため、アドレス変換リクエスト信号23をア
サートし、第nページについてのアドレス変換の終了を
待つことになる。
【0041】第nページについてのアドレス変換が終了
すると、アドレス変換中信号15がネゲートされる。こ
の結果、直ちにアドレス変換リクエスト信号23による
要求が受理されて、アドレス変換リクエスト信号23は
ネゲートされる。この結果、アドレス変換中信号24が
アサートされ、変換テーブルフェッチ要求信号16がア
サートされる。変換テーブルフェッチ要求信号16のア
サートにより、バス転送優先権が受理された場合、バス
転送優先権アクノリッジ信号17がアサートされ、デー
タバス上にSTE、PTEもしくはKEYの転送が開始
される。そして、バス転送終了信号18のアサートを以
て、STE、PTEもしくはKEYの転送が終了され
る。また、上述した従来の動作と同様に、STEフェッ
チ信号19、PTEフェッチ信号20もしくはKEYフ
ェッチ信号21のいずれかの信号がアサートされること
により示される。
【0042】実施例3.2 なお、上記実施例3.1においては、第n+1ページ方
向、すなわち、後方方向のページに対して、TLBに登
録されているか否かをサーチした例を示したが、上記実
施例1.2と同様に、第n−1ページ方向、すなわち前
方方向のページに対して、TLBに登録されているか否
かをサーチしても好適である。
【0043】実施例3.3 また、上記実施例2と同様に、第nページのアドレス変
換の原因である論理アドレスが、その第nページ内で前
半にあるか、後半にあるかに基づいて、上記サーチの方
向を決定することも好適である。
【0044】実施例4 図3及び図4には、実施例4のアドレス変換方法を説明
するタイムチャートが示されている。このタイムチャー
トは、2相クロック式の計算機システムの2段階のペー
ジアドレス変換方式を用いた従来のアドレス変換による
主要な信号のタイムチャートである。
【0045】まず、第nページに属するアドレスにおけ
る命令の命令リクエスト信号があると、命令リクエスト
信号10がアサートされる。これによって、第nページ
のアドレス変換を実施した後、第n+2頁のアドレス変
換中に第k頁に属するアドレスの命令リクエストがあ
り、命令リクエスト信号10がアサートされると、直ち
にバス転送キャンセル信号25がアサートされ、実行中
のバス転送はキャンセルされる。これとともに、第n+
2ページのアドレス変換中を示すアドレス変換中信号2
4がネゲートされる。
【0046】これによって、実行していた第n+2ペー
ジに関するアドレス変換は、はじめから実行していない
ものと見なすことが可能である。その結果、直ちに第k
ページについてのアドレス変換の実行に移行することが
可能である。
【0047】図4においては、同様に、まず、第nペー
ジに属するアドレスにおける命令の命令リクエスト信号
があり、これによって、第nページのアドレス変換を実
施した後、第n+2ページのアドレス変換を行うべく、
アドレス変換リクエスト信号23がアサートされている
ときに第kページに属するアドレスの命令リクエストが
あり、命令リクエスト信号10がアサートされたときに
は、直ちにアドレス変換リクエスト信号23がネゲート
される。これによって、第n+2ページに関するアドレ
ス変換は、はじめから変換リクエストが要求されていな
いものと見なすことができ、直ちに第kページについて
のアドレス変換の実行に移行する。
【0048】
【発明の効果】発明によれば、あるページのアドレス
変換をする際に、その周辺のページに対するアドレス変
換も実施し、その周辺ページ変換テーブル情報をTLB
内に格納する。
【0049】すなわち、本発明によれば、命令リクエス
トに先行してアドレス変換を行うことが可能であるの
で、実際のメモリに対するアクセスの際、TLBミスを
少なくする効果がある。
【0050】したがって、TLBミスによるアドレス変
換のオーバーヘッドがなくなり、装置を効率よく動作さ
せることが可能である。
【0051】また、命令リクエストに先行してアドレス
変換を行うという動作を、他のページに対する命令リク
エスト等が生じた場合に中止させるようにしたので、装
置本来の処理に影響を及ぼす恐れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例1に係るアドレス変換の
動作を表すタイムチャートである。
【図2】本発明の好適な実施例3に係るアドレス変換の
動作を表すタイムチャートである。
【図3】本発明の好適な実施例4に係るアドレス変換の
動作を表すタイムチャートである。
【図4】本発明の好適な実施例4に係るアドレス変換の
動作を表すタイムチャートである。
【図5】一般的なアドレス変換部の構成図である。
【図6】従来のアドレス変換の動作を表すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 論理アドレスバス 2 論理アドレスレジスタ 3 データバス 4 データレジスタ 5 変換索引緩衝機構(TLB) 6 比較回路 7 実アドレスレジスタ 8 実アドレスバス 9 クロック信号 10 命令リクエスト信号 11 リクエストアクノリッジ信号 12 TLBアクセス(起動)信号 13 TLBヒット信号 14 TLBミス信号 15 アドレス変換中信号 16 変換テーブルフェッチ要求信号 17 バス転送優先権アクノリッジ信号 18 バス転送終了信号 19 STEフェッチ信号 20 PTEフェッチ信号 21 KEYフェッチ信号 22 ページ保持レジスタ内容 23 アドレス変換リクエスト信号 24 ページ保持レジスタ内容に従うアドレス変換のア
ドレス変換中信号 25 バス転送キャンセル信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶上のアドレス変換テーブルを用い
    てページアドレス変換方式によるアドレス変換を行う第
    一のアドレス変換手段と、前記アドレス変換テーブルの
    一部のページのテーブルが格納された変換索引緩衝機構
    を用いて前記第一のアドレス変換手段より高速にアドレ
    ス変換を行う第二のアドレス変換手段と、を有するコン
    ピュータ上のアドレス変換方法において、 変換対象であるアドレスが、前記変換索引緩衝機構に格
    納されているページに含まれる場合には、前記第二のア
    ドレス変換手段によってアドレス変換を行う第一のアド
    レス変換ステップと、 変換対象であるアドレスが、前記変換索引緩衝機構に格
    納されているページに含まれていない場合には、前記第
    一のアドレス変換手段が、前記主記憶上のアドレス変換
    テーブルから、アドレス変換に必要なページのテーブル
    を読み出し、この読み出したページのテーブルを用いて
    アドレス変換を行うとともに、その読み出したページの
    テーブルを前記変換索引緩衝機構に格納する第二のアド
    レス変換ステップと、 を含み、 前記第一のアドレス変換ステップまたは第二のアドレス
    変換ステップの後に引き続いて実行されるステップであ
    って、前記変換対象であるアドレスが、このアドレスが
    含まれるnページ内での位置を判定する判定ステップ
    と、 前記判定ステップにおいて、前記変換対象であるアドレ
    スが前記nページ内で、後半に存在すると判定された場
    合に、n+1ページが、前記変換索引緩衝機構に格納さ
    れているか否かを検査し、この検査の結果、格納されて
    ない場合には、前記n+1ページのテーブルを前記主記
    憶から読み出し、前記変換索引緩衝機構に格納する次ペ
    ージ格納ステップと、 前記判定ステップにおいて、前記変換対象であるアドレ
    スが前記nページ内で、前半に存在すると判定された場
    合に、n−1ページが、前記変換索引緩衝機構に格納さ
    れているか否かを検査し、この検査の結果、格納されて
    ない場合には、前記n−1ページのテーブルを前記主記
    憶から読み出し、前記変換索引緩衝機構に格納する前ペ
    ージ格納ステップと、 を含むことを特徴とするアドレス変換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアドレス変換方法におい
    て、 前記次ページ格納ステップは、 前記第一のアドレス変換ステップまたは第二のアドレス
    変換ステップの後に引き続いて実行され、前記変換対象
    であるアドレスが含まれるnページのn+1ページ方向
    のページに対して前記変換索引緩衝機構に格納されてい
    るか否かを順に検査し、格納されていないページが見つ
    かるまで検査を行うステップであって、 前記変換索引緩衝機構に格納されていないページが発見
    された場合には、そのページのテーブルを前記主記憶か
    ら読み出し、前記変換索引緩衝機構に格納し、 前記前ページ格納ステップは、 前記第一のアドレス変換ステップまたは第二のアドレス
    変換ステップの後に引き続いて実行され、前記変換対象
    であるアドレスが含まれるnページのn−1ページ方向
    のページに対して前記変換索引緩衝機構に格納されてい
    るか否かを順に検査し、格納されていないページが見つ
    かるまで検査を行うステップであって、 前記変換索引緩衝機構に格納されていないページが発見
    された場合には、そのページのテーブルを前記主記憶か
    ら読み出し、前記変換索引緩衝機構に格納することを特
    徴とするアドレス変換方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアドレス変換方法
    において、 前記前ページ格納ステップ又は前記次ページ格納ステッ
    プにおける処理を実行中に、他のページのアドレス変換
    の要求が生じた場合には、前記前ページ格納ステップ又
    は前記次ページ格納ステップにおける処理を中止し、前
    記他のページのアドレス変換が実行されることを特徴と
    するアドレス変換方法。
JP02703294A 1994-02-24 1994-02-24 アドレス変換方法 Expired - Fee Related JP3288170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02703294A JP3288170B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 アドレス変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02703294A JP3288170B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 アドレス変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07234817A JPH07234817A (ja) 1995-09-05
JP3288170B2 true JP3288170B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=12209737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02703294A Expired - Fee Related JP3288170B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 アドレス変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3288170B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07234817A (ja) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60168238A (ja) パイプラインデータ処理装置
JPH0630075B2 (ja) キャッシュメモリを有するデータ処理装置
JPH07325761A (ja) 仮想記憶システムに使用するための装置
US5226132A (en) Multiple virtual addressing using/comparing translation pairs of addresses comprising a space address and an origin address (sto) while using space registers as storage devices for a data processing system
JP4131789B2 (ja) キャッシュ制御装置および方法
JP2768503B2 (ja) 仮想記憶アドレス空間アクセス制御方式
US5341485A (en) Multiple virtual address translation per computer cycle
JPS62102344A (ja) バツフア・メモリ制御方式
JPH0550776B2 (ja)
JP3288170B2 (ja) アドレス変換方法
JP3505728B2 (ja) 記憶制御装置
US4737908A (en) Buffer memory control system
JPH11110214A (ja) 命令制御システム及びその方法
US5426749A (en) Buffer control system using synonymic line address to retrieve second tag portion for fetch and store accesses while first tag portion is invalidated
JP2501353B2 (ja) プリフェッチ制御方式
JP3132566B2 (ja) 命令先行制御装置
JPH0679296B2 (ja) 多重仮想アドレス空間アクセス方法およびデータ処理装置
JP2851777B2 (ja) バス制御方法及び情報処理装置
JPH086853A (ja) 記憶制御方法
JPS61136145A (ja) キヤツシユメモリ制御回路
JPS61237145A (ja) ストアバツフアの制御方式
JPH0336647A (ja) キャッシュ・バッファリング制御方式
JP3013996B2 (ja) 情報処理装置
JPH08137756A (ja) アドレス変換バッファ機構
JPH0991199A (ja) 階層記憶システムにおけるデバイスアクセス方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees