JP3287631B2 - 拭布の製造方法 - Google Patents

拭布の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズや光学系レ
ンズ等の上に付着した極小の汚れを除去するのに適した
拭布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より眼鏡レンズ等の汚れを除去する
には、極細繊維よりなる拭布が用いられている。極細繊
維が、極小の汚れを捕捉するため、極細繊維よりなる拭
布は眼鏡レンズ等の拭布として好適なものである。
【0003】しかしながら、従来より使用されている極
細繊維よりなる拭布において、風合いが柔らかすぎると
いう欠点があった。特に拭布が編物の場合、柔らかすぎ
て眼鏡レンズ等を拭く時に拭布がレンズに密着し拭きに
くいということがあった。
【0004】さらに、極細繊維の横断面の形状は円形や
楕円形であり、未だ十分に極小の汚れを捕捉できないと
いう問題があった。すなわち丸棒の如きもので汚れを拭
いても極小の汚れを完全に除去することは困難で汚れが
眼鏡レンズ上に擦り付けられるということがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術の欠点を解決するものであり、極細繊維を用い
て、風合いのたらつきのない、極小の汚れを捕捉しうる
拭布の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記の目的を
達成するもので、次の構成よりなるものである。すなわ
ち、本発明は、断面が少なくとも一つの鋭角を持つ異形
であり、繊度が0.05〜0.3デニールであり、熱水収縮
率が10〜50%であるポリエステル系極細繊維が、ポ
リエステル系接合剤によって複数本接合されてなる分割
型ポリエステル系繊維(潜在捲縮性複合繊維を除く)
あって、そのポリエステル系接合剤のアルカリ溶解度が
ポリエステル系極細繊維より大である分割型ポリエステ
ル系繊維で構成された糸条を用いて生地を製編織し、し
かる後、その分割型ポリエステル系繊維を分割処理する
こと、及びその生地を収縮処理して張り、腰を付与する
ことを特徴とする拭布の製造方法を要旨とするものであ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、ポリエステル系極細繊維がポリエステル系接
合剤によって複数本接合されてなる分割型ポリエステル
系繊維を用いる。例えば図1に示すような分割型ポリエ
ステル系繊維を用いる。図1に示す分割型繊維は、断面
が楔型形状となっているポリエステル系極細繊維(a)
とポリエステル系極細繊維(a)を接合するためのポリ
エステル系接合剤(b)よりなっている。
【0008】この糸条の組成としては、ポリエステル系
極細繊維(a)はアルカリ難溶性のポリエステル系重合
体で形成されたものを用い、ポリエステル系接合剤
(b)としてアルカリ易溶性のポリエステル系重合体で
形成されたものを用いる。この分割型ポリエステル系繊
維を用い、アルカリ水溶液に浸漬して、ポリエステル系
接合剤(b)のみを除去すれば、図2に示すような横断
面が楔型のポリエステル系極細繊維(a)が得られるの
である。
【0009】分割型ポリエステル系繊維の分割の程度
は、この繊維よりなる布帛をアルカリ水溶液に浸漬した
場合のアルカリ減量率によって知ることができる。布帛
にアルカリ水溶液による処理を施したとき、アルカリ減
量率が分割型ポリエステル系繊維に占める接合剤の割合
より小さいと、糸条の分割が十分に行われず、色相むら
や風合いが粗硬となり、堅牢度の低下を生ずるため好ま
しくない。また、アルカリ減量率が接合剤の割合を大き
く超えると、極細繊維も侵されるため得られる拭布の強
力が低下してしまう。
【0010】本発明に用いるポリエステル系極細繊維の
断面は、少なくとも一つの鋭角をもつ異形である。少な
くとも一つの鋭角をもつ異形断面の極細繊維は、図1に
示す分割型繊維を用いると容易に得ることができる。特
に好ましくは20〜45°の鋭角を少なくとも一つ有す
る楔型形状のものである。90°を超えると拭き取り性
能が悪く、10°以下のものは原糸製造の技術面から得
にくい。
【0011】ポリエステル系極細繊維の断面が少なくと
も一つの鋭角をもつ異形であるため、断面が円形のもの
と比較して、眼鏡レンズ等の上の付着した汚れを良く捕
捉し、レンズ上から汚れを良く除去することができる。
例えば、卓上の汚れを除去する場合、丸棒状のもので擦
るよりも、はがねのような鋭利なもので擦るほうが、汚
れを良く除去できるのと同じ原理である。
【0012】本発明に使用するポリエステル系極細繊維
の繊度は、0.05〜0.3デニールである。単糸繊度が
0.05デニール未満のものは現実的に得られにくく、
0.3デニールを超えると眼鏡レンズ等の上に付着した極
小の汚れを除去しにくくなるため好ましくない。
【0013】本発明に用いるポリエステル系極細繊維の
熱水収縮率は、10〜50%である。熱水収縮率が10
%未満であれば、拭布の熱水処理における収縮が不十分
となり、このため拭布の仕上げ品の風合いにおいて十分
な張りや腰を付与することができず、また熱水収縮率が
50%を超えると拭布の収縮が大きすぎ、拭布に凸凹が
出たり、拭布の風合いが粗硬となるため好ましくない。
【0014】熱水収縮率の算定方法は以下のとおりであ
る。繊維の一旦を固定し、他端に1/10 g/dの初荷重
を与え、正しく500mmを計り2点に印をつける。この
後、初荷重をとり、沸騰水中に30分間浸漬した後、取
り出して軽く吸取紙、又は布で水を切り、水平状態で自
然乾燥する。その後、再び初荷重を掛けて前記2点間の
長さLmmを図る。以上Lmmの測定を各10回行い、式
〔(500−L)/500〕×100で収縮率を算定
し、その平均値を熱水収縮率(%)とする。
【0015】ポリエステル系極細繊維(a)のアルカリ
難溶性のポリエステル系重合体としては、85モル%以
上がエチレンテレフタレート構造単位のポリエステル、
またはイソフタル酸の金属塩共重合ポリエステルがあ
る。この共重合体は、ポリエチレンテレフタレートの主
鎖に2,2−ビス〔4−(β−ヒドロキシエトキシ)フエ
ニル〕プロパン、及びそのエチレンオキサイド付加体を
有するものであるが、ジエチレングリコール、1−4−
ブタンジオール、2,2−ビス〔4−(β−ヒドロキシエ
トキシ)フエニル〕スルホン等のジオール化合物、アジ
ピン酸、アゼライン酸、イソフタル酸等のジカルボン酸
化合物、4−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシカルボ
ン酸化合物を共重合成分の量が15モル%以下となる範
囲で共重合されていてもよい。
【0016】またポリエステル系接合剤(b)のアルカ
リ易溶性のポリエステル系重合体としては、先のアルカ
リ難溶性のポリエステル系重合体に対して、相溶性があ
り、かつアルカリ減量速度が2〜10倍速いポリエステ
ルであれば特に限定しないが、ポリエチレンテレフタレ
ート成分に適量のポリアルキレングリコール、2,2ビス
〔4−(β−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン
やそのエチレンオキサイドの付加体、金属スルホネート
含有エステル、更にはアニオン系表面活性剤を単独また
は併用しながら共重合や添加して得られる。なかでも、
ポリマー重合において平均分子量が600〜10000
のポリエチレングリコールを10〜30重量%、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸を1〜3モル%共重合して
なるポリエステルがアルカリ減量速度と熱安定性の面か
ら好適に用いられる。
【0017】以上説明したポリエステル系極細繊維が接
合されてなる分割型ポリエステル系繊維で構成された糸
条を用いて生地を製編織する。本発明に係る拭布が、編
物の場合、主にシングルニツト機、ダブルニツト機、ト
リコット編機等により製編される。ゲージは20〜40
ゲージの範囲のものでよいが、好ましくは28〜36ゲ
ージがよい。
【0018】また、編成組織は、無地系の表面感で編地
の表裏が同一組織で構成されるものが好ましい。例え
ば、ダブルニツト機で製編されるインターロツク組織や
タツクリバーシブル組織がより好ましい。
【0019】織物においては、拭布の凸凹感のないもの
が好ましく、もっとも好ましくは平織である。
【0020】生地を得た後、生地に存在する分割型ポリ
エステル系繊維を分割処理、及び収縮処理する。分割型
ポリエステル系繊維は、アルカリ難溶性のポリエステル
系重合体で形成されたポリエステル系極細繊維が、アル
カリ易溶性のポリエステル系重合体で形成されたポリエ
ステル系接合剤によって接合されてなるものであるた
め、得られた生地をアルカリ水溶液に浸漬して、ポリエ
ステル系接合剤のみを除去すれば、分割処理することが
できる。また、収縮処理は、分割処理と同時に行える
が、分割処理における熱処理が不充分な場合は、さらに
熱水で処理して、ポリエステル系極細繊維もしくは分割
型ポリエステル系繊維を収縮させる。
【0021】本発明による拭布を染色加工する場合に
は、通常一般的に用いられるポリエステル繊維の染色加
工処法に準じて実施すればよい。また起毛加工やエンボ
ス加工、プリント加工等を施しても何等差つかえない。
【0022】一般に極細繊維は、濃色染色することが困
難であり、色相の鮮明性が欠け、所望の色相が得にく
く、また所望の色相を得ようとした場合、多量の染料が
必要となり、ひいては染色堅牢度の悪化を生じた。しか
し、本発明に使用する糸条は、高収縮糸であるため、分
子鎖の均一性が低下し、そのため結晶化度が低くなり非
晶部が多くなる。従って、通常のポリエステルより染着
性が高くなり、通常の一般的に用いられる染料レサイプ
で、実用面において問題のない色相、及び高堅牢性が得
られる。
【0023】
【作用】本発明の拭布の製造方法は、ある特定の分割型
ポリエステル系繊維で構成された糸条を用い、生地を製
編織し、しかる後、分割型ポリエステル系繊維を分割処
理し、その生地を収縮処理するというものである。これ
らの手段で得られた拭布は、糸条の組成から次のような
特徴を生み出すものである。本発明に用いる糸条の断面
が少なくとも一つの鋭角を持つ異形であることから、塵
埃の除去性に優れ、さらには拭き取り操作性のよい自己
発塵性のない拭布となる。また、この糸条の熱水収縮率
が、10〜50%であるため、製編織後、仕上げ加工す
ると生地は収縮し、密度大の生地となるので風合いのた
らつきを大幅に改良し、張り、腰に富む極細繊維よりな
る拭布を得ることが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。実施例における拭き取り性と生地の発色性は次の
方法で評価した。 〔拭き取り性〕予め合成洗剤を含む水に一晩以上浸漬、
洗浄剤で洗浄、水洗、水分除去後、自然乾燥、さらに美
しい布でみがいた顕微鏡用カツトガラス(75mm×26
mm×1mm厚)面に1mg/cm2 の量のグリース(金井重要
工業社、高速リングトラベラーズ用、NO20−300
0)を4cm2 塗り付け、30分後に測定用の試料より幅
3cm×長さ30cmの試料を1本カツトし、人差し指に1
回巻き付け、その面を拭き取り美しくなるまでの回数を
表示する。方法は1回目のガラス面のグリース除去を行
った後、2回目は試料の新しい面でグリス除去を行う。
3回目についても新しい試料の面で行い、ガラス面の油
膜の残を確認する。とれていないときは同じ面で10回
まで拭く。 〔生地の発色性〕デジタル測色色差計(マクベス社製)
で測定したL値で評価した。このL値は、色の視感濃度
を表すものであり、L値の小さなものほど濃色であるこ
とを示す。
【0025】実施例1 図1に示す如き分割型ポリエステル系繊維より構成され
た熱水収縮率が19.3%、70D/48Fのポリエステ
ルマルチフイラメント糸条を用いた。この分割型ポリエ
ステル系繊維は、ポリエステル系極細繊維がポリエステ
ル系接合剤によって接合されてなるものである。ポリエ
ステル系極細繊維(a)とポリエステル系接合剤(b)
の重量割合は、ポリエステル系極細繊維(a):ポリエ
ステル系接合剤(b)=4:1とした。したがって、分
割型ポリエステル系繊維の単糸繊度は、約1.46デニー
ルであり、ポリエステル系極細繊維1本の繊度は、約
0.146デニールであり、またポリエステル系極細繊維
の楔状の断面の鋭角の角度は36°であった。ポリエス
テル系極細繊維(a)の成分は、ポリエチレンテレフタ
レート成分が90.5モル%と2,2−ビス〔4−(β−ヒ
ドロキシエトキシ)フエニル〕プロパンが4.5モル%、
及びイソフタル酸5モル%を共重合して得たものであ
り、ポリエステル系極細繊維(a)を接合しているポリ
エステル系接合剤(b)の成分は、分子量6000のポ
リエチレングリコール13.3重量%、及びスルホイソフ
タル酸2.5重量%からなる共重合ポリエステルで、この
2種のチップを用い、紡糸後延伸処理を行い製糸した。
【0026】この糸を用い、ダブルニツト丸編機LPJ
−H型(福原精機株式会社製)により、釜径33イン
チ、28ゲージで図3に示す編成組織図で編成した。な
お、図3中の(C1)と(C2)は、バット位置が異な
るシリンダー針、(D1)と(D2)はバット位置が異
なるダイヤル針を示す。
【0027】このようにして得られた編地を、染色加工
前にサーキユラー染色機(株式会社日阪製作所製)を使
用し、苛性ソーダ20g/リツトル、界面活性剤として
サンモールFL(日華化学工業株式会社製)1g/リツ
トルの水溶液に浸漬し、浴比1:30、温度97℃で2
0分間の条件で、リラックス精練、および20重量%の
アルカリ減量により分割を行った。すなわち、図1に示
す分割型ポリエステル系繊維のポリエステル系接合剤
(b)を溶解除去し、図2に示す如くポリエステル系極
細繊維(a)の束とする分割処理を行った。
【0028】そして、サーキユラー染色機(株式会社日
阪製作所製)を使用し、染色レサイプは、分散染料とし
てダイアニツクスブラツクRB−up(三菱化成株式会
社製)を15% o.w.f. 、ダイアニツクスブラツクF
(三菱化成株式会社製)を5%o.w.f. 、均染剤として
サンソルトRZ−8(日華化学株式会社製)を0.5g/
リツトル、酢酸(48%)を0.2cc/リツトルを入れ、
温度130℃で40分間、収縮処理をかねて染色を行っ
た。次に一浴還元洗浄剤ビスノールP−70(一方社油
脂株式会社製)を5 g/リツトル入れ、温度80℃で2
0分間、還元洗浄を行った。最後に、ピンテンター(株
式会社市金工業社製)を用いて、170℃で20秒間仕
上げセツトを行い、縫製により拭布を得た。
【0029】比較例1 実施例1において分割型ポリエステル系繊維より構成さ
れた熱水収縮率が19.3%、70D/48Fのポリエス
テルマルチフイラメント糸条に代えて、ポリエチレンテ
レフタレートからなる熱水収縮率が5%、55D/19
6Fの円型断面糸条を用いたこと、リラツクス精練は、
苛性ソーダを使用しなかったこと以外は実施例1と同様
にして比較例1の拭布を得た。
【0030】実施例1と比較例1の拭布を使用して、拭
き取り性と生地の発色性について評価した。その結果、
および実施例1と比較例1の拭布の特徴を表1に示し
た。
【0031】
【表1】
【0032】表1より明らかなごとく、本発明による実
施例1の拭布は、極めて良好なる拭き取り性能を有して
おり、極細繊維でありながら、編地が充分に収縮され高
密度化が図れ、生地は張り、腰に優れたものであり、そ
の拭き取り時の操作性もまったく問題のないものであっ
た。また、発色性も、極めて良好なものが得られ、得ら
れたL値のレベルは、実用面でまったく問題のないもの
であり、従来、極細繊維の染色加工でよく用いられる濃
染染色処理剤を必要とせず、また染色堅牢度も良好なも
のであった。
【0033】これに対して比較例1の拭布は、拭き取り
性能の劣るものであり、生地の風合いは柔らかく、拭き
取り時に拭布がレンズに密着し拭きにくいものであっ
た。また、発色性も色相の鮮明性に欠け、得られたL値
のレベルは、実用面で問題があり、また染色堅牢度も劣
るものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明による拭布は、極細繊維を単独に
使用していながら、風合いのたらつきのない、張り、腰
に富んだもので、さらに構成する極細繊維の断面が少な
くとも一つの鋭角を持つ異形であるため、眼鏡レンズ等
の上に付着した汚れを良好に除去しうるという効果を奏
する。
【0035】よって、この拭布の用途は、眼鏡の拭布、
クリーンルームの手袋、クリーナークロス等に展開でき
る。
【0036】また、糸条が高収縮であることより、染色
加工において、多量の染料を用いなくとも通常の染料濃
度で十分なる色相を得るものであるため、かかるコスト
の軽減が可能となり、安価に生産できるという効果も奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる分割型繊維の横断面図の一例で
ある。
【図2】図1の分割型繊維が分割された状態をしめす横
断面図である。
【図3】本発明に用いる編成組織図の一例である。
【符号の説明】
a 極細繊維 b 接合剤 C1 シリンダー針 C2 バット位置が異なるシリンダー針 D1 ダイヤル針 D2 バット位置が異なるダイヤル針 F1 第1給糸口 F2 第2給糸口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02C 13/00 D06M 5/02 F (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 11/38 D01F 6/62 D01F 8/14 A47L 13/16 G02C 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が少なくとも一つの鋭角を持つ異形
    であり、繊度が0.05〜0.3デニールであり、熱水収縮
    率が10〜50%であるポリエステル系極細繊維が、ポ
    リエステル系接合剤によって複数本接合されてなる分割
    型ポリエステル系繊維(潜在捲縮性複合繊維を除く)
    あって、そのポリエステル系接合剤のアルカリ溶解度が
    ポリエステル系極細繊維より大である分割型ポリエステ
    ル系繊維で構成された糸条を用いて生地を製編織し、し
    かる後、その分割型ポリエステル系繊維を分割処理する
    こと、及びその生地を収縮処理して張り、腰を付与する
    ことを特徴とする拭布の製造方法。
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