JP3287136B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3287136B2
JP3287136B2 JP24910094A JP24910094A JP3287136B2 JP 3287136 B2 JP3287136 B2 JP 3287136B2 JP 24910094 A JP24910094 A JP 24910094A JP 24910094 A JP24910094 A JP 24910094A JP 3287136 B2 JP3287136 B2 JP 3287136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
intermediate transfer
pressure
toner
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24910094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08114997A (ja
Inventor
賢 三溝
光雄 山本
薫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP24910094A priority Critical patent/JP3287136B2/ja
Publication of JPH08114997A publication Critical patent/JPH08114997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3287136B2 publication Critical patent/JP3287136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、プリ
ンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは圧力定着マイク
ロカプセルトナーを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を利用した画像形成
装置としては、画質および定着特性の点から現像剤とし
て熱融着現像剤を使用するタイプが主流となっている。
また、これに伴い、省エネルギー、インスタントスター
トの点で優れているものとして、加圧ロール方式の圧力
定着装置が考案され、実用化されている。ところで、従
来の圧力定着方式の装置では、トナーを用紙上で加圧・
破壊して定着させることから、用紙に与えるダメージが
大きく、また、用紙のサイズ・種類によっては荷重制御
等が必要となっている。しかし、このように用紙を介し
て荷重を加えるのでは、必要定着荷重が大きくなり、装
置の大型化、高重量化、トルクアップ、騒音等を招いて
しまうといった問題があった。また、トナーを小粒径化
するとこれが用紙の繊維の谷間にトナーが入り込んでし
まうため、トナーが定着不能になってしまい、したがっ
て使用可能な粒径が限られてしまうといった問題もあっ
た。
【0003】以上のような問題を解決するものとして、
特開昭63−43163号公報にカプセルトナー像を感
光体上で破裂させた後に転写する技術が開示されてい
る。また、特開昭58−48082号公報には、トナー
像を感光体から中間転写ロールに転写し、この中間転写
ロールと加圧ロールとで転写・定着する技術が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
技術には以下に述べる不都合がある。この技術では、ト
ナーの小粒径化に対しては有効であるものの、感光体上
にトナーの残留成分が残ることから、かぶりやクリーニ
ングトラブル等が発生する恐れがあり、また、感光体と
加圧ロールとの間で転写・定着のするため、像支持体の
突入、排出時の騒音、およびその衝撃による像の歪みが
発生する恐れがある。さらには、感光体に十分な強度が
要求されることから、感光体の種類が硬質のものに限定
されてしまう。一方、後者の技術では、感光体と加圧ロ
ールとの間で転写・定着するときの衝撃はなくなるもの
の、前述した、従来の加圧ロール方式の圧力定着装置に
おける問題点は解決できない。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、用紙に与えるダメージが
小さく、用紙のサイズ・種類の制限がなく、小粒径化ト
ナーが使用可能な画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の画像形成装置では、静電潜像を形成保持する静電
潜像保持体と、該静電潜像を圧力定着マイクロカプセル
トナーを用いて現像する現像器と、得られたトナー像を
静電転写法によって表面上に一次転写する中間転写体
と、該中間転写体表面を押圧してその表面上の前記圧力
定着マイクロカプセルトナーを圧壊する加圧ロールと、
該中間転写体と加圧ロールとの間に像支持体を搬送して
これら中間転写体および加圧ロールによって像支持体上
に二次転写および定着を行わせる搬送手段とを備えてな
り、前記搬送手段に、前記中間転写体に前記静電潜像保
持体からトナー像が一次転写され、圧力定着マイクロカ
プセルトナーが加圧ロールによって圧壊された後、前記
像支持体を中間転写体と加圧ロールとの間に搬送するよ
う該搬送手段を制御する制御手段が設けられたことを前
記課題の解決手段とした。
【0007】請求項2記載の画像形成装置では、静電潜
像を形成保持する静電潜像保持体と、該静電潜像を圧力
定着マイクロカプセルトナーを用いて現像する現像器
と、得られたトナー像を静電転写法によって表面上に一
次転写する中間転写体と、該中間転写体表面を押圧して
該中間転写体表面上の前記圧力定着マイクロカプセルト
ナーを圧壊するとともに該圧壊された圧力定着マイクロ
カプセルトナーからなるトナー像をその表面に圧力転写
する加圧ロールと、該中間転写体と加圧ロールとの間に
像支持体を搬送してこれら中間転写体および加圧ロール
によって像支持体上に二次転写および定着を行わせる搬
送手段とを備えてなり、前記搬送手段に、前記加圧ロー
ルに前記中間転写体からトナー像が圧力転写された後、
前記像支持体を中間転写体と加圧ロールとの間に搬送す
るよう該搬送手段を制御する制御手段が設けられたこと
を前記課題の解決手段とした。
【0008】
【作用】本発明における請求項1記載の画像形成装置に
よれば、中間転写体上に転写された圧力定着マイクロカ
プセルトナーからなるトナー像を、像支持体を介するこ
となく、平坦な中間転写体上にて加圧ロールで直接加圧
するので、トナーの粒径が小さくてもこれを圧壊するこ
とが可能になる。また、制御手段により、圧力定着マイ
クロカプセルトナーが加圧ロールによって圧壊された
後、搬送手段によって像支持体が中間転写体と加圧ロー
ルとの間に搬送されるようにしたので、像支持体へのト
ナー像の転写に際しては前記トナーがすでに圧壊されて
いることから、像支持体には低圧力で転写・定着するこ
とが可能になる。
【0009】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1と同様に、像支持体を介することなく中間転写体
上にてトナー像を加圧ロールで直接加圧するので、トナ
ーの粒径が小さくてもこれを圧壊することが可能にな
る。また、制御手段により、圧力定着マイクロカプセル
トナーが加圧ロールによって圧壊され転写された後、搬
送手段によって像支持体が中間転写体と加圧ロールとの
間に搬送されるようにしたので、請求項1と同様に像支
持体へのトナー像の転写に際しては前記トナーがすでに
圧壊されていることから、像支持体には低圧力で転写・
定着することが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明す
る。図1(a)〜(d)は本発明の画像形成装置の第1
の実施例を示す図であり、これらの図において符号1は
感光体ドラム等からなる静電潜像保持体である。この静
電潜像保持体1は、図示しない周知の電子写真プロセス
手段によってその周面に静電潜像が形成され、さらに形
成された静電潜像を保持するものであり、図1(a)〜
(b)中矢印方向に回転するよう構成されたものであ
る。この静電潜像保持体1の周囲には、該保持体1に保
持された静電潜像を圧力定着マイクロカプセルトナーを
用いて現像し、該保持体1周面上にトナー像Tを形成す
る現像器6が配設されており、さらにこの現像器6に対
し静電潜像保持体1の回転方向側には中間転写ロール
(中間転写体)2が配設されている。
【0011】中間転写ロール2は、静電潜像保持体1に
対し所定の間隙、この例では0.1〜0.5mm程度の
間隙を介して配設されたもので、静電潜像保持体1から
トナー像Tが一次転写されてこれを保持するものであ
る。また、この中間転写ロール2の周囲には、これに対
向するとともにこれに圧接する加圧ロール3が配設され
ている。この加圧ロール3は、中間転写ロール2表面を
押圧してその表面上の圧力定着マイクロカプセルトナー
(以下、カプセルトナーと略称する)を圧壊するもので
ある。
【0012】また、中間転写ロール2と加圧ロール3と
の側方には、用紙等の像支持体Pを該中間転写ロール2
と加圧ロール3との間に搬送し、これらロール2、3に
よって像支持体P上にトナー像Tを二次転写させ、さら
にこれを定着させるための搬送手段4が配設されてい
る。ここで、搬送手段4としては、例えば像支持体Pを
収納するトレイから像支持体Pを所定のタイミングで送
り出すフィードローラによって構成される。また、この
搬送手段4には、前述したように像支持体Pを送り出す
タイミングを制御する制御手段5が設けられている。こ
の制御手段5は、具体的には前記中間転写ロール2にト
ナー像Tが一次転写されて一回転し、加圧ロール3によ
って前記カプセルトナーが圧壊された後、像支持体Pを
中間転写ロール2と加圧ロール3との間に送るよう搬送
手段4を制御するものである。
【0013】前記カプセルトナーとしては、例えば圧力
定着性溶液封入型磁性マイクロカプセルトナーが用いら
れる。このカプセルトナーは、界面重合法で作製された
もので、芯材とこれを覆う殻材とからなる平均粒径15
μmの負帯電トナーである。芯材は、ラウリルメタクリ
レート/スチレン共重合体と溶剤であるイソパラフィン
とからなり、殻材は、ポリウレアと、磁性粉と、シリコ
ーンオイルと、帯電ポリマ制御材と、外添剤であるカー
ボンブラックとからなっている。なお、その成分比は以
下の通りである。 ラウリルメタクリレート/スチレン共重合体;25 重量%、 イソパラフィン ;15 重量%、 ポリウレア ;15 重量%、 磁性粉 ;43 重量%、 シリコーンオイル ; 1 重量%、 帯電ポリマ制御材 ; 0.9重量%、 カーボンブラック ; 0.1重量%。 このカプセルトナーは、圧力が負荷されることにより殻
材が割れて芯材が流れ出し、芯材中の溶剤が蒸発するこ
とによってトナーが像支持体P上に定着するもので、定
着完了までに蒸発に要する若干の時間、すなわち定着飽
和時間が必要となるものである。
【0014】前記中間転写ロール2としては、例えば焼
き入れされた一般構造用炭素鋼(S45C)表面にアル
マイト処理を施した誘電体ドラムからなり、外径100
mm、有効長220mmのものが用いられる。なお、静
電潜像保持体1から一次転写される際には、電位差50
0〜1500V程度の電圧が印加されるようになってい
る。
【0015】加圧ロール3としては、例えば外径30m
m、有効長220mmの金属ロール表面にポリエステル
やPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を被
覆したものが用いられている。ここで、加圧ロール3
は、そのロール中央部を回転軸とするものであり、該回
転軸が中間転写ロール2の回転軸に対し、図1(a)〜
(b)において静電潜像保持体1側から見た場合に0.
7度の角度で交差するよう配置されたものである。ま
た、この加圧ロール3には、その両端部に付勢手段(図
示略)が取り付けられており、該付勢手段によって加圧
ロール3は中間転写ロール2側に付勢されている。な
お、本実施例では、付勢手段として圧縮コイルバネが用
いられ、加圧ロール3は該圧縮コイルバネによって約1
50kgfの荷重が負荷されるが、この荷重は、従来の
装置において像支持体上に転写されたカプセルトナーを
破壊するのに必要な荷重の約半分の荷重である。すなわ
ち、本発明では硬質の中間転写ロール2上で直接カプセ
ルトナーを圧壊するため、従来のごとく像支持体上で圧
壊する場合に比べ加圧ロール3による荷重を大幅に低減
することができるのである。
【0016】また、これら中間転写ロール2、加圧ロー
ル3としては、中間転写ロール2の材料と加圧ロール3
の被覆材料とが、そのカプセルトナーとの付着力が以下
の式を満足するように選択される。 像支持体P>中間転写ロール2≧加圧ロール3
【0017】次に、このような構成の画像形成装置によ
る像支持体P上へのトナー像Tの転写の機構について説
明する。まず、電子写真プロセス手段によって静電潜像
保持体1の周面に静電潜像が形成され、さらにこの静電
潜像が現像器6により現像されて静電潜像保持体1上に
トナー像Tが形成される。そして、この状態で静電潜像
保持体1が回転し、図1(a)に示すように該静電潜像
保持体1と同期するとともに逆方向に回転する中間転写
ロール2にトナー像Tが静電転写される。このとき、中
間転写ロール2は静電潜像保持体1に対し離間して配置
されていることから、トナー像Tを形成する前記カプセ
ルトナーは圧壊されることなく中間転写ロール2上に転
写される。
【0018】また、中間転写ロール2は、静電潜像保持
体1から静電転写を受けた一回転目中において、図1
(b)に示すように該静電潜像保持体1と反対側にて加
圧ロール3に加圧され、これによりその周面上に保持し
たカプセルトナーが圧壊される。このとき、前記制御手
段5によって制御された前記搬送手段4は、像支持体P
が静電潜像保持体1と中間転写ロール2との間に送られ
ないよう、その作動を待機し、あるいは時間的にずらし
て像支持体Pがこれらロール1、2間に至らないように
している。なお、圧壊されたカプセルトナーは、殻材が
割れて芯材が流れ出た状態となっているのは上述した通
りである。
【0019】そして、加圧ロール2によって加圧された
中間転写ロール2は、図1(c)に示すようにさらにも
う一回転する。すると、この中間転写ロール2の二回転
目に同期して前記制御手段5が働き、図1(d)に示す
ように搬送手段4によって像支持体Pが静電潜像保持体
1と中間転写ロール2との間に送り込まれ、これにより
像支持体P上にトナー像Tが転写される。このように、
一回転目に中間転写ロール2を直接加圧ロール3で加圧
し、続いて二回転目に像支持体P上に転写するようにし
たので、一回転目に圧壊されたカプセルトナーは、その
芯材中の溶剤が蒸発しきらないうち、すなわち定着飽和
時間内である二回転目に像支持体P上に転写されること
により、該像支持体P上に十分な強度で定着されたもの
となる。ここで、トナーTは、前述したように中間転写
ロール2よりも像支持体Pとの方がその付着力が強いの
で、従来の加圧ロール方式に比べ低圧力でも像支持体P
上に二次転写されるものとなる。しかもこの二次転写の
際、圧壊したカプセルトナーの殻材中に残留している芯
材が加圧ロール3による圧力によって流れ出すため、カ
プセルトナーはその像支持体Pへの定着が一層強固なも
のとなる。
【0020】したがって、この画像形成装置にあって
は、従来の加圧ロール方式に比べ加圧ロールによる加圧
力を低くして像支持体P上への転写を行うことができ、
これにより像支持体Pに与えるダメージを大幅に少なく
することができる。なお、本発明者等の実験によれば、
従来の加圧ロール方式の装置では、カプセルトナーとし
て平均粒径11μm以下のものを使用した場合、加圧ロ
ールによる定着圧(定着荷重)を上げても十分な定着強
度を得ることができなかったが、本実施例の装置では、
カプセルトナーとして平均粒径9μmのものを使用した
ところ、平均粒径15μmの場合と同じ定着強度が得ら
れることが確認された。
【0021】図2は本発明の画像形成装置の第2の実施
例を示す図である。この画像形成装置が図1に示した画
像形成装置と異なるところは、中間転写体として、中間
転写ロール2に代えて中間転写ベルト10を用いた点で
ある。すなわち、図2に示した画像形成装置において中
間転写体は、中間転写ベルト10とこれを張架するテン
ションローラ11‥および補助加圧ローラ12とから構
成されている。ここで補助加圧ローラ12は、加圧ロー
ラ13に対向して設けられたもので、該加圧ローラ13
とともに中間転写ベルト10を挟持するものである。
【0022】中間転写ベルト10は、アクリル、塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリカーボネイト等の樹脂または
各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止剤が適当量含
有せしめられ、その体積抵抗率が109 〜1013Ω・c
mとなるように調製され形成されたもので、その厚みが
例えば0.5mmに形成されたものである。この中間転
写ベルト10の内側には、静電潜像保持体1に対向する
位置、すなわち一次転写位置に転写コロトロン14が配
設されており、静電潜像保持体1から中間転写ベルト1
0への一次転写に際しては例えば電位差500〜150
0Vの電圧が印加されるようになっている。
【0023】加圧ロール13は、図1に示した加圧ロー
ラ3と同様に機能するもので、外径30mm、有効長2
20mmの中空金属ロール内に支持軸(回転軸)を挿通
固定し、この支持軸の両端を支持するいわゆるセンター
サポートロールと呼ばれるもので、その表面にポリエス
テルやPET等の樹脂を被覆したものである。なお、補
助加圧ロール12は、中実の金属ロールからなるもので
ある。これらロール12、13は、互いにその回転軸が
平行に配置されたもので、加圧ローラ13の支持軸の両
端部には圧縮コイルバネ等からなる付勢手段(図示略)
が取り付けられており、該付勢手段によって加圧ロール
13は補助加圧ロール12側に150kgfの荷重を負
荷するようになっている。また、加圧ロール13の被覆
材料(樹脂)としては、そのカプセルトナーとの付着力
が以下の式を満足するように選択される。 中間転写ベルト10の被覆材料≧加圧ロール3の被覆材
【0024】また、加圧ローラ13に取り付けられた前
記付勢手段には、これの付勢力(負荷荷重)を2段階に
変えることのできる偏心カム機構(図示略)が連結され
ており、さらにこの偏心カム機構には、該偏心カム機構
を駆動させる独立駆動装置(図示略)が連結されてい
る。独立駆動装置は、加圧ローラ13および補助加圧ロ
ール12の駆動系とは異なり、独立して作動するもの
で、例えば付勢手段がコイルバネからなる場合、このコ
イルバネの支持端の位置を2段階に変位させるように偏
心カム機構を作動させるものである。そして、本実施例
では、偏心カム機構により、加圧ローラ13による加圧
力(負荷荷重)が、カプセルトナーの圧壊時と、カプセ
ルトナーの像支持体Pへの転写・定着時とで変わるよう
になっている。なお、加圧ロール13への負荷荷重は、
本実施例においてはカプセルトナーの圧壊時には前述し
たごとく150kgfとし、転写・定着時には50kg
fとしている。
【0025】また、静電潜像保持体1または中間転写ベ
ルト10には、これらを接離可能にする機構(図示略)
が設けられている。そして、これにより中間転写ベルト
10は、その上にトナー像が一次転写され、さらに該ト
ナー像が加圧ローラ13と補助加圧ローラ12間にて圧
壊された後、該トナー像が再度一次転写位置を通過する
際、静電潜像保持体1から離間するようになっている。
【0026】さらに、本実施例では、カプセルトナーと
して圧力定着性溶液封入型非磁性マイクロカプセルトナ
ーが用いられる。このカプセルトナーは、界面重合法で
作製されたもので、芯材とこれを覆う殻材とからなる平
均粒径10μmの負帯電トナーである。芯材は、ラウリ
ルメタクリレート/スチレン共重合体と溶剤であるイソ
パラフィンとからなり、殻材は、ポリウレアと、シリコ
ーンオイルと、帯電ポリマ制御材と、外添剤であるカー
ボンブラックとからなっている。また、その成分比は以
下の通りである。 ラウリルメタクリレート/スチレン共重合体;44.5 重量%、 イソパラフィン ;26 重量%、 ポリウレア ;26 重量%、 シリコーンオイル ; 1.8 重量%、 帯電ポリマ制御材 ; 1.5 重量%、 カーボンブラック ; 0.2 重量%。
【0027】このような画像形成装置によれば、静電潜
像保持体1上に形成されたトナー像Tは一次転写部にお
いて転写トロコロン14による電界により中間転写ベル
ト10上に一次転写され、さらにその回転中、すなわち
一回転目に加圧ロール13によって圧壊される。さら
に、中間転写ベルト10がもう一回転すると、制御手段
5によって搬送手段4による像支持体Pの送りが、中間
転写ベルト10上のトナー像Tの回転に同期してなされ
る。すると、像支持体Pは、中間転写ベルト10を介し
て加圧ロール13、補助加圧ロール12間に搬送され、
中間転写ベルト10から像支持体上P上にトナー像Tが
二次転写される。なお、中間転写ベルト10の二回転目
においては、該中間転写ベルト10と静電潜像保持体1
とは離間せしめられ、また、加圧ロール13への付勢力
も小となっている。
【0028】このような画像形成装置にあっても、図1
に示した装置と同様に、従来の加圧ロール方式に比べ加
圧ロールによる加圧力を低くして像支持体P上への転写
を行うことができ、これにより像支持体Pに与えるダメ
ージを大幅に少なくすることができる。なお、図2に示
した例では、一次転写器として転写トロコロン14を用
いたが、これに代えてバイアスロールを用いてもよく、
その場合には、図3、図4に示すようにバイアスロール
15をテンションロールに兼用してもよい。
【0029】図5(a)〜(d)は本発明の画像形成装
置の第3の実施例を示す図である。この画像形成装置が
図1に示した画像形成装置と異なるところは、中間転写
ロール2に転写されたトナー像Tを形成するカプセルト
ナーを、その一回転目にて加圧ロール20で圧壊すると
同時に、そのままこの圧壊されたトナー像Tを加圧ロー
ル20側に圧力転写するものである。なお、加圧ロール
20の被覆材料(樹脂)としては、そのカプセルトナー
との付着力が以下の式を満足するように選択される。 中間転写ロール2の被覆材料<加圧ロール20の被覆材
料 また、加圧ロール20の周長としては、画像形成装置が
扱う像支持体Pの最大長さよりも長くなるよう構成す
る。
【0030】このような画像形成装置によれば、静電潜
像保持体1上に形成されたトナー像Tは図5(a)に示
すように一次転写部において中間転写ロール2に一次転
写され、さらに図5(b)に示すようにその一回転目に
加圧ロール20によって圧壊される。その際、圧壊され
たトナー像Tは、前記式に示した被覆材料の選択によっ
て図5(c)に示すように中間転写ロール2から加圧ロ
ーラ20に移行する。そして、加圧ロール20がもう一
回転してこれに移行したトナー像Tが回転した際、制御
手段5によって搬送手段4による像支持体Pの送りが、
加圧ロール20上のトナー像Tの回転に同期してなされ
る。すると、像支持体Pは、中間転写ロール2と加圧ロ
ール20との間に搬送され、加圧ロール20から像支持
体P上にトナー像Tが二次転写される。
【0031】したがって、この画像形成装置にあって
も、図1に示した装置と同様に、従来の加圧ロール方式
に比べ加圧ロール20による加圧力を低くして像支持体
P上への転写を行うことができ、これにより像支持体P
に与えるダメージを大幅に少なくすることができる。な
お、図5に示した実施例においても、中間転写ロール2
に代えて図2に示したごとく中間転写ベルトを用いても
よい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は、中間転写体上に転写された圧力定着マイクロカプ
セルトナーからなるトナー像を、用紙を介することな
く、平坦な中間転写体上にて加圧ロールで直接加圧する
ものであるから、トナーの粒径が小さくてもこれを圧壊
することができ、したがって従来の加圧ロール方式では
定着できなかった小粒径トナーを使用することができ、
これにより高画質化を図ることができる。また、制御手
段により、圧力定着マイクロカプセルトナーを加圧ロー
ルによって圧壊した後、搬送手段によって像支持体を中
間転写体と加圧ロールとの間に搬送するようにしたの
で、像支持体へのトナー像の転写に際しては前記トナー
がすでに圧壊されていることから、像支持体には低圧力
で転写・定着することができ、したがって像支持体に与
えるダメージを少なくすることができ、これにより像支
持体についてそのサイズや種類などの制限をなくすこと
ができるとともに、装置の省電力化を図ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の第1の実施例の概略
構成図であり、(a)〜(d)はそれぞれ画像形成装置
の動作を説明するための図である。
【図2】 本発明の画像形成装置の第2の実施例の概略
構成図である。
【図3】 図2に示した第2の実施例の変形例を示す概
略構成図である。
【図4】 図2に示した第2の実施例の変形例を示す概
略構成図である。
【図5】 本発明の画像形成装置の第3の実施例の概略
構成図であり、(a)〜(d)はそれぞれ画像形成装置
の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 静電潜像保持体 2 中間転写ロール(中間転写体) 3、13、20 加圧ロール 4 搬送手段 5 制御手段 6 現像器 10 中間転写ベルト(中間転写体) P 像支持体 T トナー像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−43163(JP,A) 特開 平6−110181(JP,A) 特開 平4−479(JP,A) 特開 平6−91937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 101 G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を形成保持する静電潜像保持体
    と、該静電潜像を圧力定着マイクロカプセルトナーを用
    いて現像する現像器と、得られたトナー像を静電転写法
    によって表面上に一次転写する中間転写体と、該中間転
    写体表面を押圧してその表面上の前記圧力定着マイクロ
    カプセルトナーを圧壊する加圧ロールと、該中間転写体
    と加圧ロールとの間に像支持体を搬送してこれら中間転
    写体および加圧ロールによって像支持体上に二次転写お
    よび定着を行わせる搬送手段とを具備してなり、 前記搬送手段には、前記中間転写体に前記静電潜像保持
    体からトナー像が一次転写され、圧力定着マイクロカプ
    セルトナーが加圧ロールによって圧壊された後、前記像
    支持体を中間転写体と加圧ロールとの間に搬送するよう
    該搬送手段を制御する制御手段が設けられていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を形成保持する静電潜像保持体
    と、該静電潜像を圧力定着マイクロカプセルトナーを用
    いて現像する現像器と、得られたトナー像を静電転写法
    によって表面上に一次転写する中間転写体と、該中間転
    写体表面を押圧して該中間転写体表面上の前記圧力定着
    マイクロカプセルトナーを圧壊するとともに該圧壊され
    た圧力定着マイクロカプセルトナーからなるトナー像を
    その表面に圧力転写する加圧ロールと、該中間転写体と
    加圧ロールとの間に像支持体を搬送してこれら中間転写
    体および加圧ロールによって像支持体上に二次転写およ
    び定着を行わせる搬送手段とを具備してなり、 前記搬送手段には、前記加圧ロールに前記中間転写体か
    らトナー像が圧力転写された後、前記像支持体を中間転
    写体と加圧ロールとの間に搬送するよう該搬送手段を制
    御する制御手段が設けられていることを特徴とする画像
    形成装置。
JP24910094A 1994-10-14 1994-10-14 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3287136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24910094A JP3287136B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24910094A JP3287136B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08114997A JPH08114997A (ja) 1996-05-07
JP3287136B2 true JP3287136B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=17187969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24910094A Expired - Fee Related JP3287136B2 (ja) 1994-10-14 1994-10-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3287136B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6463250B1 (en) 2000-10-04 2002-10-08 Nexpress Solutions Llc Externally heated deformable fuser roller
US6456816B1 (en) 2000-10-04 2002-09-24 Nexpress Solutions Llc Method and apparatus for an intermediate image transfer member
US6490430B1 (en) 2000-10-04 2002-12-03 Nexpress Solutions Llc Externally heated roller for a toner fusing station
US6393247B1 (en) 2000-10-04 2002-05-21 Nexpress Solutions Llc Toner fusing station having an internally heated fuser roller

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08114997A (ja) 1996-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4218509B2 (ja) シート材給送装置
EP0654715B1 (en) Image forming apparatus
US5848323A (en) Apparatus for printing images on both sides of an image printing medium by one process
JP3470472B2 (ja) 転写装置
JP3287136B2 (ja) 画像形成装置
JP3346063B2 (ja) 画像転写装置
US5231457A (en) Method and apparatus for preventing attraction of a work sheet to a toner image forming surface
JP3336773B2 (ja) 画像形成装置
JP2790754B2 (ja) 転写装置
JPH10186904A (ja) 転写ベルト機構を備えた画像形成機
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JP2004271943A (ja) 画像形成装置
JPS6295571A (ja) 転写定着装置
JPH11249459A (ja) 画像形成装置
JP2003173090A (ja) 画像形成装置のベルト状像担持体支持装置
JP3412357B2 (ja) 定着装置
JP3552469B2 (ja) 画像形成装置
JPH08160779A (ja) 画像形成装置
JP2000075685A (ja) 画像形成装置
JP2965666B2 (ja) 画像形成装置
JP2004094060A (ja) 転写ローラ及び画像形成装置
JP3234017B2 (ja) 画像形成装置
JP3090998B2 (ja) 定着装置
JP2005017368A (ja) 画像形成装置
JP2001249550A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees