JP3287075B2 - 形状入力方法および装置 - Google Patents

形状入力方法および装置

Info

Publication number
JP3287075B2
JP3287075B2 JP22295493A JP22295493A JP3287075B2 JP 3287075 B2 JP3287075 B2 JP 3287075B2 JP 22295493 A JP22295493 A JP 22295493A JP 22295493 A JP22295493 A JP 22295493A JP 3287075 B2 JP3287075 B2 JP 3287075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
line segment
input
line segments
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22295493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0778051A (ja
Inventor
治彦 坂田
公義 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP22295493A priority Critical patent/JP3287075B2/ja
Publication of JPH0778051A publication Critical patent/JPH0778051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3287075B2 publication Critical patent/JP3287075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Character Discrimination (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、罫線を手書き
入力し、オンラインで表を作成するような場合に用いて
好適な形状入力方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】罫線をコンピュータに入力する方法とし
て、スキャナを用いる方法が知られている。この方法
は、例えば、紙に罫線をエンピツ等で手書きし、その紙
をスキャナで読み取って、コンピュータに入力するもの
である。コンピュータは、このようにして入力されたデ
ータを、オフライン処理し、清書化した罫線として出力
するものである。
【0003】第2の方法は、例えば、コンピュータに対
して、マウス等を利用して罫線を直接手書き入力し、コ
ンピュータにおいて、これをオンライン処理し、清書化
した罫線として表示出力するものである。この場合、ア
イコンが表示され、マウスを用いて所定のアイコンを選
択し、モードの選択を行うようになされている。
【0004】即ち、水平或いは垂直な罫線を手書き入力
する場合においては、入力モード設定のためのアイコン
にタッチし、入力モードを設定する。そして、マウスを
用いて罫線を手書き入力する。入力表示されている罫線
を移動したり、消去したりする場合においては、編集モ
ード設定用のアイコンにタッチし、編集モードを設定す
る。そして、編集対象とする直線をマウスで設定し、所
定の編集(移動や消去)を行う。このように、機能に対
応してモードを適宜変更し、罫線を入力する。
【0005】さらにまた、モードは入力モードのままと
し、編集操作をする場合においては、ジェスチャコマン
ドを入力し、所定の編集を行うようにする方法も知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たスキャナにより読み取る方法は、一通り完成した表を
単に清書化する場合には有効であるが、罫線を引きなが
ら次第に表を完成させていくような入力作業を、オンラ
インで行うことができず不便である。
【0007】また、マウス等を用いて罫線を入力する方
法は、オンラインで罫線を入力処理することができるた
め、スキャナで読み取るような場合に比べて、操作性が
改善される。しかしながら、この方法も、入力モードと
編集モードに適宜切り換えなければならないため、迅速
な入力が困難となる課題があった。即ち、通常、入力時
においては、入力モードと編集モードとを頻繁に切り換
える必要が生じ、モード切り換えという、紙等に書き込
む場合においては必要のない操作を頻繁に行わなければ
ならず、不便であった。
【0008】これに対して、ジェスチャコマンドを用い
る方法は、通常1ストロークで規定されるジェスチャコ
マンドを入力するだけで、編集処理が可能であるため、
アイコン等を用いてモードの切り換えを行う場合に比べ
て操作性は改善される。しかしながら、実質的な罫線を
構成する線分とは異なるジェスチャを入力する必要があ
り、操作の手数が多くなる課題を有している。
【0009】さらにまた、ジェスチャコマンドを入力す
るつもりで入力した筆跡が、図形を形成する線分として
誤認識されてしまったり、図形の線分のつもりで入力し
た筆跡が、ジェスチャコマンドとして誤認識されてしま
うような場合があった。このような場合、ジェスチャコ
マンド或いは図形入力をやり直さなければならなかっ
た。その結果、作業能率が低下し、入力に時間がかかる
課題があった。
【0010】これを解決するには、ジェスチャコマンド
を正確に認識することができるようにすれば良いのであ
るが、そのためには、計算能力の優れた高価な処理装置
を用いなければならない課題があった。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、安価な装置で、迅速且つ正確に、任意の形
状をオンラインで、手書き入力することができるように
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形状入力
方法は、認識手段により認識された入力線分と既に入力
されている既存線分の記憶手段への記憶を制御する記憶
制御ステップと、記憶制御ステップの処理で記憶が制御
された入力線分のうちの少なくとも1つの入力線分と、
既存線分のうちの少なくとも1つの既存線分の関係を判
定する判定ステップと、判定ステップの処理による判定
の対象となる2本の線分のうち、一方の線分が第1の方
向で、他方の線分が第2の方向であると判定ステップの
処理で判定された場合、2本の線分のそれぞれの端点
を、2本の線分上を通る直線の交点へ移動させる処理
か、または、2本の線分の一方の線分の端点を、その線
分上を通る直線と、他方の線分との交点へ移動する処理
のうち、一方の処理を実行する処理ステップとを含む
とを特徴とする。本発明の第2の形状入力方法は、認識
手段により認識された入力線分と既に入力されている既
存線分の記憶手段への記憶を制御する記憶制御ステップ
と、記憶制御ステップの処理で記憶が制御された入力線
分と既存線分のうちの2本の線分が、共に第1の方向ま
たは第2の方向であり、かつ、2本の線分の距離が予め
設定されている基準値以下であると判定された場合、2
本の線分を1本の線分に引き込む処理を行う第1の処理
ステップと、第1の処理ステップの処理で生成された線
分と、記憶手段に記憶されている既存線分のうち、一方
の線分が第1の方向で、他方の線分が第2の方向であ
り、かつ、2本の線分の距離が予め設定されている基準
値以下であると判定された場合、2本の線分のそれぞれ
の端点を、2本の線分上を通る直線の交点へ移動させる
処理か、または、2本の線分の一方の線分の端点を、そ
の線分上を通る直線と、他方の線分との交点へ移動する
処理のうち、一方の処理を実行する第2の処理ステップ
とを含むことを特徴とする形状入力方法。
【0013】前記第1の方向と前記第2の方向は、垂直
の関係にあるようにすることができる。また、前記第1
の処理ステップは、2本の線分が平行であって、接近し
ている場合に行われ、第1の処理ステップの処理により
生成された1本の線分は、2本の線分とは異なる所定の
位置に表示するようにすることができる。さらに、2本
の線分の接近度は、両線分が第1の方向または第2の方
向において重なる範囲を有する場合と、有しない場合と
で、異なる条件で判定されるようにすることができる。
【0014】前記第1の処理ステップは、関連する線分
をグループ化して行うようにすることができる。前記第
2の処理ステップにより、複数の線分により形成されて
いる既存の交点が消滅してしまう場合、交点を再生する
ようにすることができ、その既存の交点の再生の際、反
対方向に2つのT字結合を行う必要が発生したとき、2
本の線分の内の一方の線分の両端点を同一座標に移動さ
せることにより、一方の線分を消去するようにすること
ができる。
【0015】本発明の第1の形状入力装置は、筆跡を入
力する入力手段と、入力手段により入力された筆跡を予
め設定された第1の方向または第2の方向の線分として
認識する認識手段と、認識手段により認識された入力線
分と、既に入力されている既存線分を記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶されている入力線分のうちの少なく
とも1つの入力線分と、既存線分のうちの少なくとも1
つの既存線分の関係を判定する判定手段と、判定手段に
よる判定の対象となる2本の線分のうち、一方の線分が
第1の方向で、他方の線分が第2の方向であると判定手
段で判定された場合、2本の線分のそれぞれの端点を、
2本の線分上を通る直線の交点へ移動させる処理か、ま
たは、2本の線分の一方の線分の端点を、その線分上を
通る直線と、他方の線分との交点へ移動する処理のう
ち、一方の処理を実行する処理手段とを含むことを特徴
とする。
【0016】本発明の第2の形状入力装置は、筆跡を入
力する入力手段と、入力手段により入力された筆跡を予
め設定された第1の方向または第2の方向の線分として
認識する認識手段と、認識手段により認識された入力線
分と、既に入力されている既存線分を記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶されている入力線分と既存線分のう
ちの2本の線分が、共に第1の方向または第2の方向で
あり、かつ、2本の線分の距離が予め設定されている基
準値以下であると判定された場合、2本の線分を1本の
線分に引き込む処理を行う第1の処理手段と、第1の処
理手段により生成された線分と記憶手段に記憶されてい
る既存線分のうち、一方の線分が第1の方向で、他方の
線分が第2の方向であり、かつ、2本の線分の距離が予
め設定されている基準値以下であると判定された場合、
2本の線分のそれぞれの端点を、2本の線分上を通る直
線の交点へ移動させる処理か、または、2本の線分の一
方の線分の端点を、その線分上を通る直線と、他方の線
分との交点へ移動する処理のうち、一方の処理を実行す
る第2の処理手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成の第1の形状入力方法および装置、ま
たは、第2の形状入力方法および装置においては、2本
の直線が入力されると、両者が比較的近接している場
合、両者は例えば、1本の線にマージ結合されたり、L
字型に結合されたり、或いはT字型に結合される。従っ
て、迅速且つ正確に安価な装置で罫線等を入力すること
が可能となる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の形状入力方法を応用した形
状入力装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
ROM2には、予め形状入力処理に必要なプログラムが
記録されており、CPU1は、このプログラムに従って
形状入力処理を実行する。RAM3には、形状入力処理
に必要なデータが随時記憶される。このRAM3は筆跡
データリストを記憶する筆跡リスト31、入力線分デー
タのリストを記憶する入力線分リスト32、既存線分デ
ータのリストを記憶する既存線分リスト33及び各種の
リクエストのリストを記憶するリクエストリスト34を
有している。
【0019】ペン9を入力タブレット8上において操作
すると、その座標データが、タブレットインタフェース
7により取り込まれ、CPU1とディスプレイコントロ
ーラ4に供給されるようになされている。ディスプレイ
コントローラ4は、ディスプレイ5に表示する画像に対
応するビットマップデータをV−RAM6に展開し、そ
こに展開したデータを読み出して、ディスプレイ5に所
定の画像を表示させる。
【0020】次に、図2のフローチャートを参照してそ
の動作について説明する。図2のフローチャートに示す
処理は、図1のペン9で1つの入力を行うごとにオンラ
インで実行されるものである。
【0021】最初にステップS1において、1ストロー
クの入力の完了が検出されると、ステップS2に進み、
CPU1は筆跡の線分化処理を実行する。即ち、例えば
図3に示すように、ペン9で入力タブレット8上をトレ
ースして、所定の筆跡を入力すると、その筆跡の座標デ
ータがタブレットインタフェース7を介して取り込ま
れ、CPU1に供給される。CPU1は、このデータを
RAM3の筆跡リスト31に供給し記憶させる。
【0022】CPU1は、この入力された筆跡の折り曲
げ部(図3において×印を記して示す)において、区切
りをつけ、各区切りと区切りの間の筆跡を一つの直線で
代表させる。この直線は、予め設定された2つの方向の
直線とされる。この実施例の場合、相互に垂直な横方向
(水平方向)と、縦方向(垂直方向)の2つの方向の線
とされる。即ち、横線と縦線とされる。図3の実施例の
場合、4本の横線(横線1乃至横線4)と1本の縦線
(縦線1)が、筆跡に対応する入力線分として生成され
る。この4本の横線と1本の縦線のデータは、入力線分
リスト32に記憶される。
【0023】なお、1ストローク分の筆跡データは、次
のストロークの筆跡が入力されるまで、筆跡リスト31
に保持される。
【0024】次にステップS3に進み、線分の引込みリ
クエスト算出処理が実行される。即ち、いま入力してい
るのは、複雑な形状の図形を入力しているのではなく、
横線と縦線とから構成される罫線により、表を作成して
いるのであるから、入力された図形は、本来所定の相互
関係が保持されるようになされるべきものである。そこ
で、入力された線分を自動的に所定の関係になるよう
に、結合させるのである。この結合としては、図4乃至
図6に示すように、3つの種類が存在する。
【0025】図4は、マージ結合を表している。このマ
ージ結合は、同図に示すように2つの線分が相互に平行
であり、それらが比較的接近している場合において、2
つの線分を1つの線分に引込む処理である。
【0026】また、図5はL字結合を表している。この
L字結合は、平行でない(即ち垂直な)2本の線分のそ
れぞれ端点が線分と同軸上にある共通の座標(線分上を
通る直線の交点)へ、移動させる引込み処理をいう。こ
の処理を実行すると、2本の線分がL字状に結合するこ
とになる。
【0027】図6は、T字結合を表している。このT字
結合は平行でない(垂直な)2本の線分の一方の線分の
端点を、その線分上を通る直線と他方の線分との交点へ
移動する引込み処理である。この処理を実行すると、図
6に示すように2本の線分がT字状に結合する。
【0028】このように新たなストロークが入力され、
その線分が入力線分リスト32に登録されると、その線
分と他の線分との関係を判定し、図4乃至図6に示した
マージ結合、L字結合、またはT字結合のいずれの結合
を両者の線分に実行させるのかを決定するのである。
【0029】いまの場合、図7に示すように、入力線分
リスト32には、入力された線分のデータ(横線1乃至
横線4及び縦線1)が記憶されている。そして、線分全
体リスト(図1における入力線分リスト32と既存線分
リスト33)には、いま入力された線分と、過去に既に
入力されている線分が記憶されている。
【0030】入力線分リスト32の所定の1つの線分が
選択され、その線分と、線分全体リストに記憶されてい
る他の線分とが、マージ結合、L字結合、T字結合のい
ずれの結合をすべきものであるのかを判定する。
【0031】例えば、入力線分リスト32の横線1が、
入力線分リスト32の横線1以外の線、例えば横線2
と、3つの結合のうちいずれの結合をすべきものである
のかを判定する。その判定が終了したとき、次に入力線
分リスト32の横線1と、入力線分リスト32の横線3
との関係が判定される。以下同様にして線分全体リスト
に記憶された他の横線との関係が判定された後、次に線
分全体リストに記憶されている縦線との比較が行われ
る。
【0032】以上のようにして、入力線分リスト32の
1つの線分に対して、入力線分リスト32と既存線分リ
スト33に記憶されている他の線分との引込み処理の判
定が終了すると、入力線分リスト32の次の線分につい
ても同様の処理が実行される。このような処理が繰り返
されて、各線分に対して、マージ結合、L字結合、また
はT字結合のうち、いずれの結合をなすべきものである
のかを決定する。そして、決定された結合に対応する動
作要求(リクエスト)が発生される。
【0033】図7の実施例においては、入力線分リスト
32に記憶されている横線4と、線分全体リストに記憶
させている縦線nとの関係が判定され、両者はL字結合
すべきものとして、L字結合のリクエストが発生された
状態が表わされている。
【0034】さらに、図8乃至図11のフローチャート
を参照して線分の引込みリクエスト算出処理の詳細につ
いて説明する。
【0035】最初にステップS51において、処理対象
とされた2つの線分が平行であるか否かが判定される。
2つの線分が平行であると判定された場合は、ステップ
S52に進み、2つの線分のうち一方の線分(横線)を
線分名フィールド1に登録し、他方の線分(縦線)を線
分名フィールド2へ登録する。
【0036】即ち、マージ結合、L字結合またはT字結
合を実行するためのリクエストのデータフォローマット
は、図12に示すように定められている。同図におい
て、動作名フィールドとは、マージ結合、L字結合また
はT字結合の区別を表している。線分名フィールド1に
は横線分が、線分名フィールド2には縦線分が、それぞ
れ識別IDとして記憶される。即ち、動作名フィールド
には、引込み動作の識別IDが、線分名フィールド1に
は線分1の識別IDが、また線分名フィールド2には線
分2の識別IDが、それぞれ記憶されるようになされて
いる。
【0037】次にステップS53に進み、動作名フィー
ルドがマージ結合に設定される。即ちステップS51に
おいて、2つの線分が平行であると判定されたので、こ
の2つの線分に対してL字結合、またはT字結合が行わ
れることはなく、マージ結合のみが行われることにな
る。
【0038】次にステップS54に進み、平行な2つの
線分に重なりが存在するか否かが判定される。即ち、図
13に示すように、一方の線分(図中上の方に示す線
分)L1と、他方の線分(図中下の方に示す線分)L2
の重なり部分の有無が判定される。
【0039】2つの線分の一部が重なっていると判定さ
れた場合、ステップS55に進み、線分間の面積Sと、
重なり部分の長さLが求められ、さらに面積Sを重なり
部分の長さLでわり算した値S/Lが演算される。即
ち、図13を参照して明らかなように、S/Lは、2つ
の線分の距離を表している。ステップS55において
は、この2つの線分の垂直方向の距離S/Lが、比較長
として設定される。
【0040】次にステップS57に進み、2つの線分の
それぞれの平行軸(図13の実施例では水平軸)への射
影値のうち、短い方の長さが基準長として設定される。
図13の実施例の場合、上方の線分L1より、下方の線
分L2の水平軸への射影成分の長さが短いので、その長
さが基準長として設定される。
【0041】さらに、ステップS59に進み、次式で表
される関数f(r)が予め設定した基準値G(正の定
数)より小さいか否かが判定される。
【0042】f(r)=255−255×r r=比較長/基準長
【0043】このf(r)は、実施例の場合、0から2
55の間の値を取り、その中間の値128が定数Gとし
て設定される。このf(r)は、引込みの強度を表し、
その値が大きいほど引込み動作発生の妥当性が高いこと
を表している。即ち、引込み動作の強度が128以上で
ある場合、引込み動作のリクエストが発生する。
【0044】即ち、ステップS59において、f(r)
が定数Gと等しいか、それより大きいと判定された場合
はステップS60に進み、マージ結合のリクエストをリ
クエスト34に登録する(図12の動作名フィールドの
引込み動作の識別IDとして、マージ結合のIDを登録
する)。強度f(r)が、定数Gより小さいとき、妥当
性が少ないので、マージ結合のリクエストは発生されな
い。例えば、2つの水平な平行線が充分離れている場合
においては(S/Lが充分大きい場合においては)、f
(r)の値は小さくなる。従って、2つの線分は、マー
ジ結合されず、そのまま独立した2本の線として保持さ
れる。
【0045】ステップS54において、2本の線分の重
なりが存在しないと判定された場合、ステップS56に
進み、次のようにして比較長が設定される。即ち、2つ
の線分の近い端点の間のX座標の差δxとY座標の差δ
yが演算され、そしてそのいずれか小さい方が比較長と
される。
【0046】例えば、図14に示す場合、上側の直線L
1の終点E1と、下側の直線L2の始点S2が、最も近い端
点として選択される。そして、終点E1のX座標と、始
点S2のX座標の差がδxとされ、終点E1のY座標と、
始点S1のY座標の差がδyとされる。そしてδxとδ
yのうち、小さい方が比較長として設定される。
【0047】比較長がこのようにして、δxまたはδy
として設定された後、さらにステップS57に進み、基
準長を設定する。そして、ステップS59、S60に進
み、f(r)が演算され、定数Gとの比較結果に対応し
て、リクエストが発生される。
【0048】ステップS51で、2つの線分が平行では
ないと判定された場合、ステップS61に進み、横線H
Lを線分名フィールド1へ登録し、縦線VLを線分名フ
ィールド2へ登録する。次にステップS62へ進み、横
線HLと縦線VLのそれぞれの線分上を通る直線の交点
Pを求める。
【0049】そして、ステップS63において、交点P
が横線HLを左右に1:3に内分する位置より左側に位
置するか否かを判定する。交点Pが横線HLの左側の1
/4より左側に位置すると判定された場合、ステップS
64に進み、交点Pが縦線VLを上下に1:3に内分す
る位置より上側にあるか否かを判定する。
【0050】交点Pが縦線VLの上側の1/4よりさら
に上側に位置するとき、横線HLと縦線VLは、例えば
図15に示すような位置関係にある。そこで、この場合
においては、ステップS66に進み、動作名フィールド
を、頂点が左上にくるL字型結合とする。そして、ステ
ップS67に進み、横線HLの左端点と、縦線VLの上
端点との距離を比較長に設定する。即ち、図15におい
ては、横線HLの始点S1と縦線VLの始点S2の距離が
比較長に設定される。
【0051】そして、ステップS57以降のステップに
進み、上述した場合と同様にして、横線HLと縦線VL
のそれぞれの平行軸への射影値の短い方の長さを基準長
に設定し、強度の演算が行われ、演算結果に対応して、
L字結合のリクエストがリクエストリスト34に登録さ
れる。
【0052】ステップS64において、交点Pが縦線V
Lの上側の1/4より下方に存在すると判定されたと
き、ステップS65に進み、交点Pが縦線VLの下側の
1/4の位置よりさらに下側に位置するか否かが判定さ
れる。交点Pが縦線VLを上下に3:1に内分する位置
より下側に位置していると判定された場合、ステップS
68に進み、動作名フィールドが、左下に頂点を有する
L字結合として設定される。そして、ステップS69に
進み、横線HLの左端点と、縦線VLの下端点との距離
が比較長として設定される。そして、ステップS57に
進み、上述した場合と同様の処理が実行される。
【0053】ステップS63において、交点Pが横線H
Lを左右に1:3に内分する位置より右側に位置すると
判定されたとき、ステップS82に進み、交点Pが横線
HLを左右に3:1に内分する位置より右側に位置する
か否かが判定される。
【0054】交点Pが、横線HLの右側の1/4よりさ
らに右側に位置すると判定されたとき、ステップS83
に進み、交点Pが縦線VLを1:3に内分する位置より
さらに上側にあるか否かが判定される。交点Pが縦線V
Lの上側の1/4よりさらに上側に位置すると判定され
たとき、ステップS85に進み、動作名フィールドが、
右上に頂点を有するL字結合として設定される。そし
て、ステップS86に進み、横線HLの右端点と縦線V
Lの上端点との距離が比較長として設定される。そし
て、ステップS57以降のステップに進み、上述した場
合と同様の処理が実行される。
【0055】ステップS83において、交点Pが縦線V
Lの上側の1/4の位置より下側に位置すると判定され
た場合、ステップS84に進み、交点Pが縦線VLを上
下に3:1に内分する位置より下側に位置するか否かが
判定される。交点Pが縦線VLの下側の1/4よりさら
に下側に位置すると判定された場合、ステツプS87に
進み、動作名フィールドが、右下を頂点とするL字結合
として設定される。そして、ステップS88に進み、横
線HLの左端点と縦線VLの下端点の距離が比較長とし
て設定され、さらにステップS57以降のステップに進
み、それ以降の処理が実行される。
【0056】以上のようにして、横線HLと縦線VLの
それぞれの線分を通る直線の交点Pの位置に対応して、
頂点の位置に対応して4つの種類のL字結合のいずれか
がリクエストとして登録される。もちろん、ステップS
59において、強度f(r)が定数Gより小さいと判定
された場合においては、これらのリクエストは発生され
ない。
【0057】図9のステップS65において、横線HL
と縦線VLのそれぞれの線分を通る直線の交点Pが縦線
VLを上下に3:1に内分する位置より上側に位置する
と判定されたとき、ステップS80に進み、動作名フィ
ールドを、T字の向きが右向きのT字結合として設定さ
せる。そして、ステップS81に進み、横線HLの左端
点と、縦線VLの最短距離が比較長として設定される。
【0058】次にステップS58に進み、正の定数kを
基準長として設定し、ステップS59へ進む。そしてス
テップS59以降のステップにおいては、ステップS8
1とステップS58で設定した比較長と基準長に基づい
て演算された強度f(r)と定数Gが比較され、その比
較結果に対応してT字結合のリクエストが発生され、リ
クエストリスト34に登録される。
【0059】図16は、このようにステップS80,S
81,S58,S59,S60の経路で処理されるL字
結合の例を表している。比較長としては、横線HLの始
点S1と、交点P(縦線VL)との距離が設定される。
【0060】ステップS84において、交点Pが縦線V
Lを上下に3:1に内分する位置より上側に位置すると
判定された場合、ステップS89に進み、動作名フィー
ルドが左向きのT字結合に設定される。
【0061】次にステップS90に進み、横線HLの左
端点と縦線VLとの最短距離が比較長として設定され、
さらにステップS58に進み、正定数kを基準長として
設定する。以下同様にして、強度f(r)が演算され、
その値に対応してL字結合リクエストが発生される。
【0062】図10のステップS82において、横線H
Lと縦線VLのそれぞれの線分を通る直線の交点Pが、
横線HLを左右に3:1に内分する位置より左側に位置
すると判定されたとき、ステップS91に進み、交点P
が縦線VLを上下に1:3に内分する位置より上側に位
置するか否かが判定される。交点Pが縦線VLの上側の
1/4よりさらに上側に位置すると判定されたとき、横
線HLと縦線VLは、例えば図17に示すような関係に
ある。
【0063】従って、この場合においては、ステップS
93に進み、動作名フィールドが下向きのT字結合とし
て設定される。そして、ステップS94に進み、縦線V
Lの上側の端点S2と横線HLの最短距離が比較長とし
て設定される。さらに、ステップS58以降のステップ
に進み、定数kを基準長として設定し、強度f(r)が
演算されて、その値に対応してT字結合のリクエストが
発生される。
【0064】ステップS91において、交点Pが縦線V
Lの上側の1/4より下側に位置すると判定されたと
き、ステップS92に進み、交点Pが縦線VLを上下
3:1に内分する位置よりさらに下側に位置するか否か
が判定される。交点Pが縦線VLの下側の1/4よりさ
らに下側に位置すると判定された場合、ステップS95
に進み、動作名フィールドが上向きのT字結合として設
定される。そして、ステップS96において、縦線VL
の下端点と横線HLの最短距離が比較長として設定され
る。さらに、ステップS58以降のステップに進み、定
数kを基準長として設定し、上述した場合と同様の処理
が実行される。
【0065】ステップS92において、交点Pが縦線V
Lの下側の1/4より上側に位置すると判定されたと
き、横線HLと縦線VLは、ほぼその中心近傍におい
て、交差する状態となっていることになる。従って、こ
の場合においては、L字結合も、T字結合も行わないよ
うにするのである。
【0066】以上のようにして、図2におけるステップ
S3の線分の引込みリクエスト算出処理が実行されたの
ち、次にステップS4に進み、マージ結合の実行処理が
行われる。即ち、ステップS3の処理により、マージ結
合、L字結合またはT字結合のリクエストがリクエスト
リスト34に書き込まれているので、このうちのマージ
結合のIDが読み出され、その処理が次のようにして実
行されるのである。
【0067】最初にステップS41において、マージグ
ループの作成処理が行われる。複数のマージ結合のう
ち、関係するマージ結合を連鎖的に集め、マージグルー
プとするのである。
【0068】例えば、図18の実施例においては、番号
1乃至9で示す線分がいま入力されている。このうち、
線分1,8,9は既存線分であり、2乃至7はいま入力
された線分である。この場合、図18に示すように、線
分3と1、線分3と2、線分4と1、線分5と1、線分
6と2、線分6と1、線分7と1にそれぞれL字結合が
リクエストとして発生される。また、線分3と4、線分
4と5、線分6と7、線分6と8、線分7と8について
マージ結合がリクエストされる。
【0069】マージ結合のうち、少なくとも1つの線分
が共通とされるものについては、同一のマージグループ
とされる。例えば、線分3と4のマージ結合のリクエス
トと、線分4と5のマージ結合のリクエストは、共通す
る線分4を有しているため、同一のマージグループ1を
構成するものとされる。
【0070】また、線分6と7のマージ結合、線分6と
8のマージ結合は、線分6を共通とするため同一のマー
ジグループとされる。さらに、線分6と8のマージ結合
のリクエストは、線分7と8のマージ結合のリクエスト
と線分8を共通にしているため、線分6と7のマージ結
合のリクエストと、線分6と8のマージ結合のリクエス
トのマージグループ2に、さらに線分7と8のマージ結
合のマージ結合のリクエストが付加される。
【0071】このようにして、この実施例の場合、マー
ジグループ1には線分3乃至5が含まれ、マージグルー
プ2は線分6乃至8が含まれることになる。
【0072】以上のようにして、ステップS41におい
て、マージグループの作成処理が行われた後、ステップ
S42に進み、ステップS41で生成されたマージグル
ープに対するループの処理が開始される。そして、ステ
ップS43に進み、マージ結合の線分の形状決定処理が
実行される。即ち、マージグループに属する線分を結合
し、新たに生成する結合線分の形状を決定する。この実
施例の場合、マージグループに属する線分の平行軸座標
線分の最大値と最小値が、新たに生成される線分の両端
点の平行軸方向の座標値とされる。
【0073】また、マージグループに属する各線分の端
点の直交軸方向の座標値の平均値が演算され、その平均
値が、マージ結合により新たに生成される直線の直交軸
方向の座標値とされる。
【0074】例えば、図19に示すように、同一のマー
ジグループの線分3乃至5のうち、平行軸(X軸)方向
の最も小さい座標値を有する端点は、線分3の左側の端
点である。また、最も大きい座標値を有する端点は、線
分4の右側の端点である。
【0075】そこで、この同一のマージグループ1の線
分3乃至5をマージして、1本の直線Aを生成するにあ
たり、その直線Aの一方の端点の座標値は、線分3の左
側の端点の座標値と同一の値に設定し、他方の端点の座
標値は、線分4の右側の端点の座標値と一致させる。さ
らにまた、直線3の両端点の直交軸方向の座標値、直線
4の両端点の直交軸方向の座標値、及び直線5の両端点
の直交軸方向の座標値の平均値を演算し、その平均値に
対応する値に、直線Aの直交軸方向の座標値を設定す
る。
【0076】図18に示した、線分1乃至9のうち、線
分3乃至5は、図19に示すように、1本の直線Aとし
てマージ結合される。さらにまた、図18に示した同一
のマージグループ2に属する線分6乃至8が、同様にマ
ージ結合されて、図20に示すように1本の線分Bとさ
れる。
【0077】以上のようにして、ステップS43におい
て、マージ結合線分の形状決定処理が実行された後、次
にステップS44に進み、リクエストの線分名フィール
ドの訂正処理が行われる。
【0078】即ちマージ結合が実行されると、マージグ
ループに属する線分は、新しい線分にとってかわること
になるため、それらの線分識別IDが記載されているT
字結合リクエスト及びL字結合リクエストの線分識別I
Dを、マージ結合後の新たな線分識別IDに訂正する必
要がある。そこで、リクエストリスト34からT字結合
リクエストとL字結合リクエストを探し出し、そのうち
のマージ結合の対象とされた線分の識別IDを、マージ
結合により新たに生成された線分の識別IDに訂正す
る。
【0079】例えば、図21に示すように、リクエスト
リスト34には、線分3と1、線分3と2、線分4と
1、線分5と1、線分6と2、線分6と1、線分7と1
の、それぞれL字結合リクエストが登録されている。こ
のうち、線分3と1、線分3と2、線分4と1、及び線
分5と1のL字結合リクエストは、線分3,4,5を含
むマージグループ1のリクエストである。また、線分6
と2、線分6と1、及び線分7と1のリクエストは、線
分6,7,8を含むマージグループ2のリクエストであ
る。
【0080】そこで、マージグループ1のリクエストに
おいては、線分3乃至5がマージ結合されて1本の直線
Aとされたため、線分3乃至5を線分Aに置き換え、線
分Aと1、線分Aと2、線分Aと1、線分Aと1の4つ
のL字結合のリクエストに訂正する。同様にして、マー
ジグループ2におけるリクエストも、線分6乃至8がマ
ージ結合により1本の線分Bに置き換えられているた
め、線分6と7はそれぞれ線分Bに置き換え、線分Bと
2、線分Bと1、線分Bと1のL字結合リクエストに訂
正するのである。
【0081】さらに、このようにマージ結合により、新
たな線分が生成されると、マージ結合される前の古い線
分は、もはや存在しなくなる。このため、これらの線分
のデータは、入力線分リスト32及び既存線分リスト3
3から削除される。そして、新たに生成された線分のデ
ータが既存線分リスト33に登録される。図18乃至図
20に示す実施例においては、線分3乃至8が入力線分
リスト32と既存線分リスト33から削除され、線分A
とBが既存線分リスト33に登録される。
【0082】次に、ステップS45に進み、リクエスト
の間引きと圧縮処理が実行される。即ち、ステップS4
4において、リクエストの線分名フィールドの訂正処理
を実行すると、同じ内容のリクエストが生じることがあ
るので、これを間引きするのである。つまり、同一のリ
クエストが生じた場合、1つだけを残して、同一の他の
リクエストは、リクエストリスト34から削除する。
【0083】さらに、線分名フィールドの内容(対象線
分)が同一で、動作名フィールドの内容(結合方法)だ
けが異なる2つのリクエストについては、図22乃至図
27に示す圧縮規則に従って、1つのリクエストにまと
める。換言すれば、2つのリクエストのうち、どちらか
一方は、リクエストリスト34から削除し、他方のリク
エストの動作名フィールドを、図22乃至図27の圧縮
規則に従って書き換える。
【0084】図22(H−R)、図23(H−M)およ
び図24(H−F)は、マージ結合された線分が横線
(水平な線)である場合に適用される規則を表し、図2
5(V−R)、図26(V−M)及び図27(V−F)
は、マージ結合された線分が縦線(垂直な線)である場
合に適用される規則を表している。
【0085】図22乃至図24の規則のいずれが適用さ
れるのか、または、図25乃至図27の規則のいずれが
適用されるのかは、図28に示す原理に従って決定され
る。
【0086】マージ結合された線分が横線である場合、
図28の平行軸の矢印で示す方向は右方向とされる。こ
れに対して、マージ結合された線分が縦線である場合に
は、図28の平行軸の矢印で示す方向は上方向とされ
る。
【0087】図28に示すように、マージ結合の線分の
両端点から長さδLだけ内側の点PRとPFが求められ
る。そして、マージ結合の線分でない方の線分(マージ
結合された線分に対してL字結合、T字結合またはクロ
ス結合されるべき線分)の中点PM1の、結合線分の平行
軸への射影点PM2が求められる。さらにこの点PM2が、
点PRとPFの間の領域Mにあるのか、点PRより左また
は下の領域Rにあるのか、または、点PFより右または
上の領域Fにあるのかが判定される。
【0088】点PM2が領域Rに存在するとき、図22
(H−R)または図25(V−R)の規則が適用され、
領域Mに存在するとき、図23(H−M)または図26
(V−M)の規則が適用され、領域Fに存在するとき、
図24(H−F)または図27(V−F)の規則が適用
される。
【0089】長さδLは、図29に示すように決定され
る。即ち、マージ結合された線分の長さが3α(αはハ
ードウェアにより決定される所定の値)より大きい場
合、一定の値αとされる。マージ結合された線分の長さ
が3αより小さい場合、その長さに正比例する所定の値
とされる。
【0090】図30は、リクエストの間引きと圧縮処理
例を表している。図21に示したように、マージグルー
プ1のマージ結合により、右上に頂点を有する線分Aと
1のL字結合および左上に頂点を有する線分Aと2のL
字結合のリクエストが存在する他、ともに左上に頂点を
有する線分Aと1のL字結合のリクエストが2個発生す
る。
【0091】同一のリクエストが2個存在しても意味が
ないため、一方のリクエストを間引いて、左上に頂点を
有する線分Aと1のL字結合のリクエストを1つにす
る。これにより、マージグループ1におけるリクエスト
は3個になる。
【0092】このようにして、間引かれたリクエスト
が、さらに圧縮可能であるか否かが図22乃至図27の
規則に従って判定される。図30の実施例の場合、線分
Aと1について、右上に頂点を有するL字結合のリクエ
ストと左上に頂点を有するL字結合のリクエストとが存
在する。
【0093】この線分A(マージ結合された線分)は、
図31に示すように、横線であるから、図22乃至図2
7に示す規則のうち、図22乃至図24の規則が選択さ
れる。そして、線1の中点の線Aへの射影点は、線Aの
ほぼ中央、即ち領域Mに存在するため、図23(H−
M)の規則を適用する。
【0094】図23においては、右上と左上にそれぞれ
頂点を有するL字結合のリクエストが、1つのT字結合
のリクエストとして圧縮されることが規定されている。
このため、図30に示すように、線分Aと1の2つのL
字結合のリクエストは、線分Aと1の1つのT字結合の
リクエストに圧縮される。
【0095】同様にして、マージグループ2における線
分Bと1の2つのL字結合のリクエストが、線分Bと1
の1つのT字結合のリクエストに図23の圧縮規則に従
って圧縮される。
【0096】なお、図22乃至図27において、2つの
線分のリクエストが記載されている組み合わせは、2つ
の線分のリクエストを、新たな2つの線分のリクエスト
に変換することを意味する。
【0097】ステップS45において、リクエストの間
引きと圧縮処理が実行された後、次にステップS46に
進み、既存交点を再生するリクエストの生成処理が実行
される。即ち、ステップS43におけるマージ結合線分
の形状決定処理を実行すると、既存線分の直交軸方向の
位置が移動するため、既存線分の交点、即ち、既存交点
が消滅し、幾何学的な位相関係が崩れる可能性が発生す
る。このため、既存交点を生成するような引込み処理に
関するリクエストの生成をここで行うのである。
【0098】既存の角点の再生には、L字結合のリクエ
ストを生成し、既存のT字形状の交点の再生には、T字
結合リクエストを生成する。また、十字状に交差してい
る既存交点の再生には、クロスリクエストを生成する。
このクロスリクエストは、2つの直線を交差(クロス)
させるためのリクエストである。生成されたこれらのリ
クエストは、リクエストリスト34に登録される。
【0099】例えば図31に示す線分Bは、図18にお
ける3本の線分6乃至8をマージ結合して生成したもの
である。図18に示すように、線分8と線分1はクロス
している。このため、線分8を他の線分とマージ結合し
て生成した線分Bと線分1の幾何学的な位相関係を保持
するために、線分Bと線分1をクロスするためのクロス
リクエストを、図31に示すように生成するのである。
【0100】また、線分8と線分9は、図18に示すよ
うに、もともとL字結合していたものである。このた
め、線分8を他の線分とマージ結合して生成した線分B
を、線分9とL字結合させるためのリクエストも生成す
るのである。
【0101】次にステップS47に進み、マージグルー
プが他にも存在するか否かを判定し、存在する場合にお
いては、ステップS43に戻り、それ以降の処理を繰り
返し実行する。全てのマージグループに対する処理が完
了したと判定された場合においては、ステップS47か
らステップS5に進む。
【0102】ステップS5においては、残り入力線分の
形状決定処理が実行される。即ち、入力線分リスト32
に登録されている全ての線分について形状を決定する。
形状決定は、マージ結合で、新しい線分を作成した場合
と同様の方法により実行される。形状を決定した後、元
の線分が入力線分リスト32から削除され、新たな線分
が既存線分リスト33へ登録される。
【0103】例えば、図32の実施例においては、入力
された線分2はまだその形状が決定されていない(入力
筆跡のままである)。そこで、このステップS5におい
て、この線分2を直線として認識処理するのである。
【0104】次にステップS6に進み、リクエストリス
ト34に登録されているリクエストのうち、クロスリク
エストを抽出しこれを実行する。具体的には、線分名フ
ィールド1と線分名フィールド2に記載されている線分
(横線と縦線)に交点を発生させるために、最小限の端
点伸縮を実行する。線分名フィールドに登録されている
線分が既に交点を有する場合、このリクエスト実行処理
は空処理とされる。
【0105】例えば、図31において説明したように、
線分Bと線分1にはクロスリクエストが発生されてい
る。しかし、図33に示すように、線分1とBは既に1
つの点で十字状に交差している。従って、この線分1と
Bに対するクロスリクエストは空処理とされる。
【0106】次にステップS7に進み、リクエストリス
ト34に登録されているリクエストのうち、L字結合と
T字結合のリクエストが実行される。この場合線分名フ
ィールドの記載されている線分の端点を伸縮させること
で、要求された線分の形状を変形させる。
【0107】例えば、図34に示すように、線分2と
A、線分2とB、線分9とB、線分Aと1において、そ
れぞれL字結合またはT字結合のリクエストが発生して
いる。このため、これらが実行され、各線分は他の線分
に過不足ない状態で結合される。
【0108】次にステップS8に進み、結合処理の結
果、長さが0となった線分の削除処理を実行する。そし
て、ステップS9に進み、リクエストリスト34に登録
されている全てのリクエストを削除する。さらにステッ
プS10に進み、以上の処理の結果をディスプレイ5上
に表示させる。
【0109】図35は、以上の処理により実現される入
力表示例を表している。同図(a)に示すように、筆跡
H11を一筆書きで入力すると、同図(b)で示すよう
に、これが横方向及び縦方向の線分として認識され、表
示される。これに対して、さらに筆跡H12を入力する
と、既に認識されている直線とT字結合、またはL字結
合、さらにマージ結合が行われ、同図(c)に示すよう
に、筆跡H12に対応する線分が認識表示される。
【0110】さらに、同図(c)に示すように、筆跡H
13を入力すると、その上方端部の点と、既に入力され
ている直線とがL字結合、T字結合またはマージ結合さ
れ、同図(d)に示すように、表示が変化する。そし
て、さらに水平な筆跡H14を入力すると、その近傍に
配置されている垂直な線とL字結合、T字結合またはL
字結合され、同図(e)に示すような表示状態(表)が
得られる。
【0111】また、図36(a)に示すように、筆跡H
21を直線L14,15,16に沿って手書き入力する
と、この筆跡が同図(b)に示すように、線分L21乃
至L25として認識される。これらの線分L21乃至L
25は、既存の線分L14乃至L16と同一のマージグ
ループを形成するためマージ結合され、同図(c)に示
すように、1本の直線L27としてまとめられる。そし
て、幾何学的位相関係を保持する処理が実行されるた
め、交点N1乃至N3も、同図(a)における場合と同
様に保持される。
【0112】上述したように、マージ結合、L字結合、
またはT字結合が実行されるときの条件としては、線分
が接近して配置されている必要がある。そこで例えば、
図37に示すように、結合を行いたくない線分に対し
て、意図的に離間するように入力を行うと、その線分に
対する結合が行われないことになる。
【0113】図37(a)においては、水平な5本の線
L31乃至L35に対して、ほぼ垂直な筆跡H31が入
力されている。この筆跡H31は、上3本の線L31乃
至L33と、一番下側の線L35に対しては、その右側
の端点の近傍を通過するように描かれているが、下から
2番目の線L34に対しては、充分離れて入力されてい
る。
【0114】その結果、筆跡H31が図37(b)に示
すように、線分L41乃至L43として認識され、これ
らの線分が既存の線分L31乃至L35との結合の必要
性が判定される。直線L31乃至L33とL35に対し
ては、L字結合またはT字結合のリクエストが発生され
るが、直線L51とL34は基準値以上離れているた
め、結合が行われない。
【0115】図38は、線分を平行移動させる入力表示
例を表している。同図(a)に示すように、既存の線分
L61に対して、筆跡H41を接近してほぼ平行になる
ように入力し、さらにその筆跡を折り曲げて、やはりほ
ぼ平行になるように入力する操作を繰り返し実行する。
即ち、ジャバラ状の筆跡H41を入力する。すると同図
(b)に示すように、この筆跡H41が線分L71乃至
L74として認識される。そしてこれらの線分L71乃
至74と線分L61がマージ結合されて、図38(c)
に示すように線分L81となる。この線分L81の表示
位置は、線分L61だけでなく、線分L71乃至L74
の端点の座標の平均値として設定されるため、あたかも
線分L61が右側に平行移動したようになる。
【0116】図39は、さらに他の入力表示例を表して
いる。この実施例においては、線分L91とL92が垂
直にT字結合した状態となっている。これに対して、同
図(a)に示すように、線分L91を図中上方に移動さ
せるように、筆跡H51を、図38(a)における場合
と同様に、ジグザグに入力すると、図37(b)に示す
ように、この筆跡H51が線分L101乃至L105と
して認識される。これらの線分L101乃至L105
は、線分L91とほぼ平行であり、その端点がそれぞれ
接近していため、同一のマージグループを形成する。そ
の結果、これらの線分は、同図(c)に示すようにマー
ジ結合され、その結果、線分L111が生成される。
【0117】図39(b)に示すように、筆跡H51の
最初の線分L101は、垂直な線分L92に対して、下
向きのT字結合の状態で入力されている。これに対し
て、一番下側の水平な線分L91と垂直な線分L92と
は、上向きのT字結合となっている。上述したように、
マージ結合の結果、既存交点が消滅しないように、既存
交点再生の処理が実行される。図23の圧縮規則に示す
ように、下向きのT字結合と上向きのT字結合とは、圧
縮処理されないようになされている。即ち、これらの2
つのT字結合は、そのまま保持されるように処理が実行
される。
【0118】マージ結合の結果生成された線分L111
と垂直な線分L92とを、下向きにT字結合させるとと
もに、上向きにT字結合させるには、垂直な線分L92
の上端と下端のY座標を線分L111上の点に位置させ
る必要がある。即ち、線分L92の長さは0になる。そ
の結果、線分L92は消去されることになる。
【0119】図40は、さらに他の入力表示例を示して
いる。この実施例においては、筆跡区間A乃至Dにおい
て、一筆書きによる筆跡H61が入力されている。筆跡
区間Aにおいては、筆跡H61がジァバラ状の形状にな
るように入力されているため、線分L121がこのジァ
バラ状の線分の端点のY座標値の平均値となる位置まで
上方に移動される。また、筆跡区間Bにおいては、図3
6に示した実施例と同様に、線分L122とL123に
沿って、筆跡H61が入力されているため、これらの線
分が1本の垂直な線分としてマージ結合される。
【0120】さらに、筆跡区間Cにおいては、筆跡H6
1が、線分L123及びL128とほぼT字結合し、且
つ線分L124及びL125ともT字結合するように、
ほぼ水平に入力されている。従って、同図(b)に示す
ように、線分L131が生成される。
【0121】さらに、筆跡区間Dにおいては、線分L1
28に対してほぼ平行となるように、ジャバラ状の筆跡
H61が入力されている。このため、線分L128と筆
跡区間Dの筆跡H61により生成される線分とがマージ
結合され、線分L128が図中右側に移動される。その
結果、逆方向のT字結合のリクエストが発生し、線分L
126が実質的に消去される。
【0122】ジェスチャによる入力によって、このよう
な処理を一度に実行することは、殆ど不可能である。
【0123】以上においては、基準となる2つの方向を
縦方向と横方向(垂直方向と水平方向)にしたが、この
2つの方向は任意の方向とすることが可能である。
【0124】
【発明の効果】以上の如く、本発明の第1の形状入力方
法および装置によれば、記憶されている入力線分のうち
の少なくとも1つの入力線分と既存線分のうちの少なく
とも1つの既存線分の関係が、一方の線分が第1の方向
で、他方の線分が第2の方向であると判定された場合、
2本の線分のそれぞれの端点を、2本の線分上を通る直
線の交点へ移動させる処理か、または、2本の線分の一
方の線分の端点を、その線分上を通る直線と、他方の線
分との交点へ移動する処理のうち、一方の処理を実行す
るようにしたので、また、本発明の第2の形状入力方法
および装置によれば、記憶されている入力線分と既存線
分が、共に第1の方向または第2の方向であり、かつ、
2本の線分の距離が予め設定されている基準値以下であ
ると判定された場合、2本の線分を1本の線分に引き込
む処理を行い、その1本の線分と記憶されている既存線
分のうち、一方の線分が第1の方向で、他方の線分が第
2の方向であり、かつ、2本の線分の距離が予め設定さ
れている基準値以下であると判定された場合、2本の線
分のそれぞれの端点を、2本の線分上を通る直線の交点
へ移動させる処理か、または、2本の線分の一方の線分
の端点を、その線分上を通る直線と、他方の線分との交
点へ移動する処理のうち、一方の処理を実行するように
したので、入力モードと編集モードと交互に切り換える
ような操作が不要となり、迅速な入力が可能となる。ま
た、ジェスチャを入力する必要がないため、ジェスチャ
認識のために高価な処理装置を用いる必要がなくなり、
低コストの装置を実現することが可能となる。また、入
力するはジェスチャではなく、全ての形状入力のための
筆跡であるため、異質の入力を行う必要がなくなり、操
作性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状入力方法を応用した形状入力装置
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図3】図2のステップS2の筆跡の線分化処理を説明
する図である。
【図4】マージ結合を説明する図である。
【図5】L字結合を説明する図である。
【図6】T字結合を説明する図である。
【図7】図2のステップS3の線分の引込みリクエスト
算出処理を説明する図である。
【図8】図2のステップS3の線分の引込みリクエスト
算出処理のより詳細な処理を説明するフローチャートで
ある。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】図9に続くフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】リクエストのデータフォーマツトを説明する
図である。
【図13】2線分が重なる場合のマージ結合の計算パラ
メータを説明する図である。
【図14】2線分が重ならない場合のマージ結合の計算
パラメータを説明する図である。
【図15】L字結合の強度計算を説明する図である。
【図16】T字結合の強度計算を説明する図である。
【図17】T字結合の強度計算を説明する図である。
【図18】図2のステップS41におけるマージグルー
プ作成処理を説明する図である。
【図19】図2のステップS43におけるマージ結合線
分の形状決定処理を説明する図である。
【図20】図2のステップS43におけるマージ結合線
分の形状決定処理を説明する図である。
【図21】図2のステップS44におけるリクエストの
線分名フィールドの訂正処理を説明する図である。
【図22乃至図27】動作名フィールドの圧縮規則を説
明する図である。
【図28】図22乃至図27の規則の選択の原理を説明
する図である。
【図29】図28のδLを説明する図である。
【図30】図2のステップS45におけるリクエストの
間引きと圧縮処理を説明する図である。
【図31】図2のステップS46における既存交点を再
生するリクエストの生成処理を説明する図である。
【図32】図2のステップS5における残り入力線分の
形状決定処理を説明する図である。
【図33】図2のステップS6におけるクロスリクエス
トの実行処理を説明する図である。
【図34】図2のステップS7におけるL字結合、T字
結合リクエストの実行処理を説明する図である。
【図35】図2の処理を行うことにより実現される入力
表示例の図である。
【図36】線分を接続させる場合の入力表示例の図であ
る。
【図37】引込み処理を制御する場合の入力表示例の図
である。
【図38】線分を平行移動させる場合の入力表示例の図
である。
【図39】線分を消去する場合の入力表示例の図であ
る。
【図40】一筆による多重操作を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 ディスプレイコントローラ 5 ディスプレイ 6 V−RAM 7 タブレットインタフェース 8 入力タブレット 9 ペン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 G06F 3/14 310 G06K 9/62

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆跡を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記筆跡を予め設定され
    た第1の方向または第2の方向の線分として認識する認
    識手段と、 前記認識手段により認識された前記線分を記憶する記憶
    手段と、 前記認識手段により認識された前記線分により構成され
    る形状を表示する表示手段とを含む形状入力装置の形状
    入力方法において、 前記認識手段により認識された入力線分と既に入力され
    ている既存線分の前記記憶手段への記憶を制御する記憶
    制御ステップと、 前記記憶制御ステップの処理で記憶が制御された前記入
    力線分のうちの少なくとも1つの入力線分と、前記既存
    線分のうちの少なくとも1つの既存線分の関係を判定す
    る判定ステップと、 前記判定ステップの処理による判定の対象となる2本の
    線分のうち、一方の線分が前記第1の方向で、他方の線
    分が前記第2の方向であると前記判定ステップの処理で
    判定された場合、前記2本の線分のそれぞれの端点を、
    前記2本の線分上を通る直線の交点へ移動させる処理
    か、または、前記2本の線分の一方の線分の端点を、そ
    の線分上を通る直線と、他方の線分との交点へ移動する
    処理のうち、一方の処理を実行する処理ステップとを含
    ことを特徴とする形状入力方法。
  2. 【請求項2】 筆跡を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記筆跡を予め設定され
    た第1の方向または第2の方向の線分として認識する認
    識手段と、 前記認識手段により認識された前記線分を記憶する記憶
    手段と前記認識手段により認識された前記線分により構
    成される形状を表示する表示手段とを含む形状入力装置
    の形状入力方法において、 前記認識手段により認識された入力線分と既に入力され
    ている既存線分の前記記憶手段への記憶を制御する記憶
    制御ステップと、 前記記憶制御ステップの処理で記憶が制御された前記入
    力線分と前記既存線分のうちの2本の線分が、共に前記
    第1の方向または前記第2の方向であり、かつ、前記2
    本の線分の距離が予め設定されている基準値以下である
    と判定された場合、前記2本の線分を1本の線分に引き
    込む処理を行う第1の処理ステップと、 前記第1の処理ステップの処理で生成された前記線分
    と、前記記憶手段に記憶されている前記既存線分のう
    ち、一方の線分が前記第1の方向で、他方の線分が前記
    第2の方向であり、かつ、前記2本の線分の距離が予め
    設定されている基準値以下であると判定された場合、前
    記2本の線分のそれぞれの端点を、前記2本の線分上を
    通る直線の交点へ移動させる処理か、または、前記2本
    の線分の一方の線分の端点を、その線分上を通る直線
    と、他方の線分との交点へ移動する処理のうち、一方の
    処理を実行する第2の処理ステップとを含むことを特徴
    とする 形状入力方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の方向と前記第2の方向は、垂
    直の関係にあることを特徴とする請求項2に記載の形状
    入力方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の処理ステップは、前記2本の
    線分が平行であって、接近している場合に行われ、 前記第1の処理ステップの処理により生成された前記1
    本の線分は、前記2本の線分とは異なる所定の位置に表
    示することを特徴とする請求項2 に記載の形状入力方
    法。
  5. 【請求項5】 前記2本の線分の接近度は、両線分が前
    記第1の方向または前記第2の方向において重なる範囲
    を有する場合と、有しない場合とで、異なる条件で判定
    されることを特徴とする請求項4に記載の形状入力方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第1の処理ステップは、関連する線
    分をグループ化して行うことを特徴とする請求項2に記
    載の形状入力方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の処理ステップにより、複数の
    前記線分により形成されている既存の交点が消滅してし
    まう場合、前記交点を再生することを特徴とする請求項
    に記載の形状入力方法。
  8. 【請求項8】 前記既存の交点の再生の際、反対方向に
    2つのT字結合を行う必要が発生したとき、前記2本の
    線分の内の一方の線分の両端点を同一座標に移動させる
    ことにより、前記一方の線分を消去することを特徴とす
    る請求項7に記載の形状入力方法。
  9. 【請求項9】 筆跡を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記筆跡を予め設定され
    た第1の方向または第2の方向の線分として認識する認
    識手段と、 前記認識手段により認識された前記入力線分と、既に入
    力されている既存線分を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記入力線分のうちの少
    なくとも1つの入力線分と、前記既存線分のうちの少な
    くとも1つの既存線分の関係を判定する判定手段と、 前記判定手段による判定の対象となる2本の線分のう
    ち、一方の線分が前記第1の方向で、他方の線分が前記
    第2の方向であると前記判定手段で判定された場合、前
    記2本の線分のそれぞれの端点を、前記2本の線分上を
    通る直線の交点へ移動させる処理か、または、前記2本
    の線分の一方の線分の端点を、その線分上を通る直線
    と、他方の線分との交点へ移動する処理のうち、一方の
    処理を実行する処理手段とを含むことを特徴とする形状
    入力装置。
  10. 【請求項10】 筆跡を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記筆跡を予め設定され
    た第1の方向または第2の方向の線分として認識する認
    識手段と、 前記認識手段により認識された前記入力線分と、既に入
    力されている既存線分を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記入力線分と前記既存
    線分のうちの2本の線分が、共に前記第1の方向または
    前記第2の方向であり、かつ、前記2本の線分の距離が
    予め設定されている基準値以下であると判定された場
    合、前記2本の線分を1本の線分に引き込む処理を行う
    第1の処理手段と、 前記第1の処理手段により生成された前記線分と前記記
    憶手段に記憶されてい る前記既存線分のうち、一方の線
    分が前記第1の方向で、他方の線分が前記第2の方向で
    あり、かつ、前記2本の線分の距離が予め設定されてい
    る基準値以下であると判定された場合、前記2本の線分
    のそれぞれの端点を、前記2本の線分上を通る直線の交
    点へ移動させる処理か、または、前記2本の線分の一方
    の線分の端点を、その線分上を通る直線と、他方の線分
    との交点へ移動する処理のうち、一方の処理を実行する
    第2の処理手段とを含むことを特徴とする形状入力装
    置。
JP22295493A 1993-09-08 1993-09-08 形状入力方法および装置 Expired - Fee Related JP3287075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22295493A JP3287075B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 形状入力方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22295493A JP3287075B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 形状入力方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0778051A JPH0778051A (ja) 1995-03-20
JP3287075B2 true JP3287075B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=16790486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22295493A Expired - Fee Related JP3287075B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 形状入力方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3287075B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3795238B2 (ja) * 1998-10-01 2006-07-12 シャープ株式会社 文書画像処理装置及び文書画像処理方法
JP2001282785A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Sharp Corp 文書画像処理装置およびそのための方法、ならびに文書画像処理プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体
JP5735823B2 (ja) * 2011-03-01 2015-06-17 株式会社ユビキタスエンターテインメント スプレッドシート制御プログラム、スプレッドシート制御装置及びスプレッドシートの制御方法
JP5650564B2 (ja) * 2011-03-01 2015-01-07 株式会社ユビキタスエンターテインメント スプレッドシート制御プログラム、スプレッドシート制御装置及びスプレッドシートの制御方法
JP6072148B2 (ja) * 2015-07-08 2017-02-01 株式会社東芝 手書き文書処理装置、方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0778051A (ja) 1995-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04229378A (ja) 複合イメ−ジエディタ
JP3287075B2 (ja) 形状入力方法および装置
JP3995114B2 (ja) スイッチ画像表示方法
JPH05334383A (ja) 画像図形編集装置
CN116342745A (zh) 车道线数据的编辑方法、装置、电子设备及存储介质
JP2878194B2 (ja) 画像データの部分消去および部分検出方法
JP3389388B2 (ja) 図面編集装置
JP2009080314A (ja) 道路抽出装置及び道路抽出方法
JP4164976B2 (ja) 文字認識装置
JP2773127B2 (ja) 画像編集方法
JP3781923B2 (ja) 線描画装置および線描画方法、ならびに線描画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2575636B2 (ja) グラフイツク表示装置
JPH10240790A (ja) フィレット面の作成指示方法
JPH0683920A (ja) 手書き情報表示装置
JP2593975B2 (ja) 電子組版装置における文字列抽出方法及び文字列抽出装置
JP2615613B2 (ja) 交差点形状作成装置
JP2683114B2 (ja) 曲線制御装置
JP2605712B2 (ja) 交差点形状作成装置
JP2771959B2 (ja) 画像処理方法
JP2721348B2 (ja) 画像処理装置
JPH01201236A (ja) 画像処理装置
JPH07110869A (ja) 図形編集装置
JPH01212072A (ja) 原稿領域指定装置
JP3072949B2 (ja) 文書編集システム
JPH1153561A (ja) 経路探査装置および方法、輪郭曲線生成装置および方法、輪郭曲線編集装置および方法、並びにプログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110315

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees