JP6072148B2 - 手書き文書処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、手書き文書処理装置、方法およびプログラムに関する。
ペン入力インタフェースを備えたアプリケーションにおいて、電子的に手書きされた文書中の表罫線や書式等の罫線を抽出し、清書化のために整形する技術が知られている。
特開平8−50650号公報
自由レイアウトにおいて図形描画ツール等を利用せずにユーザーが自力で表を手書きする場合、手書きされた罫線をアプリケーション側で上手く処理することができず、表の整形を適切に行えないことがある。
実施形態によれば、手書き文書処理装置が提供される。該装置の入力部は、ストロークデータを入力する。分類部は、前記ストロークデータを複数の罫線のデータと罫線以外のストロークデータとに分類する。分割部は、前記複数の罫線を包含する領域を、4つの罫線で囲まれたセルに対応する第1領域と、高々3つの罫線しか含まない第2領域とに分割する。判定部は、前記第2領域内の罫線は、その一方の端点に罫線が接続されない第1罫線と、その一方の端点に仮想の外接罫線が接続される第2罫線のどちらであるかを判定する。
実施形態の手書き文書処理装置のブロック図 ストロークデータの表示例を示す図 ストローク長のヒストグラムを示す図 ストロークの縦横アスペクト比を示す図 分類部による処理結果を説明するための図 領域分割を説明するための図 領域分割の結果を示す図 判定部による処理のフローチャート セル領域に基づく統計量の算出を説明するための図 判定部による処理結果を示す図 判定部による処理結果を示す図 罫線以外のストロークに基づく判定処理を示す図 線分の比に基づくはみ出し罫線の判定処理を示す図 セル領域のグループ化を示す図 外接罫線の推定を示す図 外接罫線の位置補正を示す図 手書き罫線の直線化を示す図 外接罫線の表示形態について説明するための図 ストロークデータのデータ構造例を示す図 ハードウェア構成例を示す図 ネットワークシステム構成例を示す図
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る手書き文書処理装置は、例えばペン入力インタフェースを備えたノートアプリケーションに適用される。同アプリケーションにおいては、自由レイアウトにおいて図形描画ツール等を利用せずにユーザーが自力で表を手書き入力することができる。
この場合、罫線の長さが不揃いとなったり、罫線がまっすぐでない曲がった線となったりすることがある。また、表の手書き入力において、外枠の罫線(以下「外接罫線」という)をユーザーが省略する場合もある。本実施形態は、これらの状況に対処するためのユーザーインタフェースの向上に関するものであり、手書きされた罫線を適切に処理して表の整形を行えるようにするものである。
図1は、実施形態に係る手書き文書処理装置のブロック図である。手書き文書処理装置2は、例えばペン入力インタフェースを利用した手書き入力を処理する。装置2の主要部3は、ストロークデータ1を入力する入力部4、ストロークデータ1を罫線とそれ以外のデータとに分類する分類部5、罫線を包含する領域を第1の領域と第2の領域に分割する分割部6、第2の領域内の罫線に対して判定処理を行う判定部7で構成される。
また、装置2は、外接罫線の推定等を行う推定部8、推定部8による推定結果に基づく整形が施された表を表示する表示部9を備える。実施形態は、推定部8を主要部3に含めるように変形することができる。また、推定部8および表示部9を装置2から省き、判定部7による結果を最終的な出力データとするように変形することができる。
入力部4は、例えばペン入力インタフェースを通じて提供されたストロークデータ1を入力する。ストロークデータ1の表示例10を図2に示す。ストロークデータ1は、1画(ストローク)ごとに分離された座標の時系列データを持ち、例えば次のように表される。
画1:(x(1,1),y(1,1)), (x(1,2),y(1,2)),…, (x(1,N(1)),y(1,N(1)))
画2:(x(2,1),y(2,1)), (x(2,2),y(2,2)),…, (x(2,N(2)),y(2,N(2)))

ただし、N(i)は画iサンプリング時の点数である。ストロークデータ1(筆跡データ)のより具体的なデータ構造の例については後述する。
分類部5は、ストロークデータ1を複数の罫線のデータと罫線以外のストロークデータとに分類する。表の罫線には、(1)相対的にストローク長が大きい、(2)ストロークの始終端によって決まる縦横のアスペクト比が極端に大きい/小さい、といった特徴がある。そこで、これらを判断基準としてストロークデータ1を罫線とそれ以外に分類することができる。
図3はストローク長のヒストグラムを表している。同図のヒストグラムLにおいて、閾値Thを超えるストローク長を持つストロークは罫線(または罫線の候補)である。これは上記(1)の条件に該当する。図4はストロークの始終端によって決まる縦横のアスペクト比を示している。同図において、始端S1と終端E1を有するストロークは、縦方向に比べて横方向に極端に長いことから、罫線に分類される。また、始端S2と終端E2を有するストロークは、縦方向に比べて横方向に極端に短いことから、これも罫線に分類される。図4の例は上記(2)の条件に該当する。
図5は、分類部5による処理結果を説明するための図である。同図において、参照符号RLは、ストロークデータ1における複数の罫線のデータを示しており、参照符号HWはストロークデータ1における罫線以外のストロークデータを示している。なお、ストロークデータHWは、手書きの表のセル内に入力された手書きの文字列(本例では「好影響」、「悪影響」、「内部環境」…「グローバル化」)である。
分割部6は、分類部5により分類された複数の罫線を包含する領域を、4つの罫線で囲まれたセルに対応する第1領域と、高々3つの罫線しか含まない第2領域とに分割する。
ここでは、ストロークデータ1において罫線に分類されたデータのみに着目する。まず図6(a)に示すように、ストロークの交点(IP〜IP)および端点(EP〜EP)を検出する。次に、端点(EP〜EP)のなかから、矩形の各辺について最も端に位置する複数の端点を選択し、分類部5により分類された複数の罫線(つまり全ての罫線)を包含する領域を求める。この包含領域は必ずしも1つの矩形である必要はなく、図6(b)のように複数の矩形の組み合わせであってもよい。次に、交点(IP〜IP)に基づいて当該包含領域を複数の領域Rに分割する(図6(b))。この複数の領域Rは、図7に示すように、第1領域RA〜RAと、第2領域RB〜RBとを含む。
例えば第1領域RAは、図6(a)に示した4つの交点IP、IP、IP、IPによって囲まれたセル(手書き文字列「技術力高い」を含む)に対応する。同様に、第1領域RAは、4つの交点IP、IP、IP、IPによって囲まれたセル(手書き文字列「機動力弱い」を含む)に対応する。以下、これら第1領域RA〜RAを「セル領域」と呼ぶことにする。
これに対し、例えば第2領域RBは、図6(a)に示したように端点EP(およびEP)を含んでいる。また、第2領域RBは4つの交点によって囲まれておらず、交点IPしか含んでいない。したがって、第2領域RBは、当該領域に対応するセルの一部の罫線が欠けており、高々3つの罫線(この例では2つの罫線)を含む領域に該当する。以下、これら第2領域RB〜RBを「はみ出し領域」と呼ぶことにする。同様に、第2領域RBは、図6(a)に示したように端点EP(およびEP)を含んでいる。また、第2領域RBは交点IPおよびIPの2つしか含んでおらず、4つの交点によって囲まれていない。同様に、第2領域RBは、図6(a)に示したように端点EPを含んでいる。また、第2領域RBは交点IPおよびIPの2つしか含んでおらず、4つの交点によって囲まれていない。
分割部6は、単純には、それぞれが少なくとも1つの端点を含んだ領域の組をはみ出し領域とし、それ以外の領域の組をセル領域とするように領域分割を行ってもよい。あるいは、4つの交点を含んだ領域の組をセル領域とし、それ以外の領域の組をはみ出し領域とするように領域分割を行ってもよい。
判定部7は、個々のはみ出し領域(RB〜RB)について、当該はみ出し領域内の罫線は、その一方の端点に罫線が接続されない第1罫線(以下「はみ出し罫線」という)と、その一方の端点に仮想の外接罫線が接続される第2罫線のどちらであるかを判定する。はみ出し罫線は、罫線の交点から突出した「はみ出し(small extension)」であり、原則として表の整形において除去されるべきものである。
(実施例A)
実施例Aにおいて、判定部7は、セルを構成する罫線のストローク長から算出した統計量に基づく第1基準値を下回る罫線をはみ出し罫線であると判定する。
実施例Aの判定部7による処理のフローチャートを図8に示す。
(ステップS1)
図9に示すセル領域(RA〜RA)の複数の罫線のストロークに基づいて、罫線の統計量を算出する。単純には、縦ストローク長の平均および横ストローク長の平均をそれぞれ統計量として用いる。
(ステップS2)
未処理のはみ出し領域があるか否かを判定する。全てのはみ出し領域を処理したら終了する。
(ステップS3)
はみ出し領域を構成する罫線はステップS1の統計量に基づく基準を満たすか否かを判定する。ここで、縦ストローク長の平均に所定係数(例えば0.5)を乗じた値を縦ストロークの第1基準値とし、横ストローク長の平均に所定係数を乗じた値を横ストロークの第1基準値とする。
(ステップS4)
はみ出し領域を構成する罫線が縦ストロークであれば、当該罫線の縦ストローク長が縦ストローク長の第1基準値以上であるならば、当該罫線は、仮想の外接罫線に接続する罫線であると判定する。一方、はみ出し領域を構成する罫線が横ストロークであれば、当該罫線の横ストローク長が横ストローク長の第1基準値以上であるならば、当該罫線についても仮想の外接罫線に接続する罫線であると判定する。これらは、ステップS3の判定において基準を満たすものに該当する。
(ステップS5)
はみ出し領域を構成する罫線が縦ストロークであれば、当該罫線の縦ストローク長が縦ストローク長の第1基準値を下回るならば、当該罫線は、はみ出し罫線であると判定する。一方、はみ出し領域を構成する罫線が横ストロークであれば、当該罫線の横ストローク長が横ストローク長の第1基準値を下回るならば、当該罫線についてもはみ出し罫線であると判定する。これらは、ステップS3の判定において基準を満たさないものに該当する。
図10および図11は、判定部7による処理結果を示す図である。はみ出し領域(RB〜RB)を処理した結果、はみ出し領域RB、RB、RB、RBは×印で示すように、はみ出し罫線を含んでいる。図11は、はみ出し罫線RBL〜RBLと、仮想の外接罫線が接続される第2罫線RAL〜RALを示している。後述する推定処理によれば、これら第2罫線RAL〜RALに接続されるべき外接罫線を推定し、補完することができる。
(実施例B)
実施例Bは、罫線の長さに依存しない判定を行う点で実施例Aとは異なる。実施例Bにおいて、判定部7は、はみ出し領域内の罫線以外のストロークの数が第2基準値以上であるならば、当該はみ出し領域内の罫線は、仮想の外接罫線が接続される第2罫線であると判定する。はみ出し領域内の罫線以外のストロークとは、図12に示すように、手書きされた文字等を構成するストローク群HW1(手書きされた「好影響」)〜HW4(手書きされた「外部環境」)のことである。第2基準値(ストローク数)は、例えば4とする。
本例において、ストローク群HW1〜HW4の各々は明らかに4ストローク以上である。
実施例Bによれば、はみ出し領域RB、RB、RB、RB内の罫線が第2罫線と判定される。残りのはみ出し領域における残りの罫線は、はみ出し罫線と判定される。
したがって、図11と同じ結果が得られる。はみ出し領域RB、RB、RB、RBは、一部の罫線を欠いたセル領域とみなすことができる。
なお、実施例Bは、罫線の長短ではなく、罫線以外のストロークの数に基づく判定を行うものであるから、罫線の長さが短い場合であってかつ、仮想の外接罫線が接続されるべき罫線を適切に判定することができる。
ここでは、第2基準を罫線以外のストロークの数について主に説明したが、はみ出し領域に含まれる罫線以外のストロークの合計長などを利用してもよい。例えば図12に示すように、ストローク群HW1〜HW4の各々のストローク長の合計はあきらかに罫線よりも長い。はみだし領域に含まれる罫線以外のストローク長を領域毎に合計し、その合計長と第2基準を比較することによって、仮想の外接罫線が接続されるべき罫線を適切に判定することができる。
(実施例C)
実施例Cは、セル領域が存在しない場合に対処するものである。この場合、セルを構成する罫線は存在しないから、実施例Aにおける統計量を求めることができない。また、罫線以外のストロークが手書き入力されていない場合についても、セルに相当する領域を検出することができないから、実施例Bを適用することはできない。
実施例Cにおいて、判定部7は、はみ出し領域内の2つの罫線の交点で決まる2つの線分の長さの比に基づいて、短い方の線分ははみ出し罫線であると判定する。例えば図13に示すように、交点IPと端点EPとを含む線分の長さmと、交点IPと端点EPとを含む線分nの比から、線分nははみ出し罫線であると判定することができる。逆に、mとnの比がほぼ1:1の場合には、mおよびnは第2罫線であると判定され、端点EPおよびEPには外接罫線が接続される。
(実施例D)
実施例Dは、実施例Bと組み合わせて実施することができる。実施例Bを適用した場合、第2基準値(罫線以外のストローク数の基準値)を用いて第2罫線(外接罫線に接続される罫線)が判定される。具体的には、図14に示すように、罫線以外のストローク群HW1を含んだ領域3、罫線以外のストローク群HW2を含んだ領域4、罫線以外のストローク群HW3を含んだ領域5は、第2罫線を含む領域、すなわち罫線の一部を欠いたセル領域であると判定される。
ここで、同じ列に属する領域、同じ行に属する領域に対してユーザーは共通の意図をもって手書きを行うものと推測され、一部の領域がセル領域であるならば、同じ列または行に属する他の領域は空白のセル領域であると考えることができる。したがって、上記セル領域であるとの判定結果を、他の領域にも適用することが好ましい。
実施例Dでは、同じ罫線に接続された領域をグループにまとめ、グループ内において上記判定結果を伝播させる。具体的には、判定部7は、罫線を共有する複数のはみ出し領域をグループ化し、第2罫線の判定結果をグループ内に適用する。例えば図14において、はみ出し領域3内の罫線は第2罫線であるとの判定結果を、同じ行において罫線を共有する別のはみ出し領域1および2に適用し、当該別のはみ出し領域1および2内の罫線を第2罫線であると判定する。
なお、上述した実施例A〜Dは、各々を単独で実施してもよいし、複数の実施例を適宜組み合わせてもよい。
次に、推定部8および表示部9について説明する。
(実施例E)
実施例Eにおいて、推定部8は、判定部7によって判定された第2罫線に接続される外接罫線を推定する第1の推定部を備える。第1の推定部は、図15に示すように、第2罫線の端点群G1およびG2のそれぞれについて、外接罫線L1およびL2を推定する。外接罫線L1およびL2は、手書き入力されておらず省略された仮想の外接罫線に相当する。例えば、端点群G1のY座標の平均位置を通る水平線を横(行)方向の外接罫線L1とし、端点群G2のX座標の平均位置を通る垂直線を縦(列)方向の外接罫線L2とする。
同図に示すように、推定された外接罫線L1およびL2は、手書きの内容とともに表示部9によって表示される。
(実施例E’)
実施例E’は、実施例Eの変形例に関する。外接罫線を推定する際には、図16に示すように、罫線以外のストローク群HW1およびHW2、すなわち本例では手書きされた文字列にかからないように、外接罫線ALの水平位置を補正することが好ましい。
簡単には、HW1及びHW2のY座標と外接罫線L1のY座標を比較し、同じ値もしくは所定の閾値内の値の場合に補正する。
(実施例F)
実施例Fにおいて、推定部8は、ユーザーによって手書きされた罫線の直線化罫線を推定する第2の推定部を備える。例えば図17に示すように、手書きの罫線L1〜L6について、各罫線の重心を通る直線RL1〜RL6が推定される。表示部9は、手書きの罫線L1〜L6に代えて直線RL1〜RL6を表示する。
(実施例G)
実施例Gにおいて、表示部9は、推定部8によって推定された外接罫線(仮想線)と、ユーザーが手書き入力した罫線とを異なる表示形態で表示する。具体的には、ストロークの属性、例えば表示色、太さ、線種などを切り替える。例えば図18において、外接罫線FL1およびFL2は、推定部8によって推定され、補完されたものであり、他の罫線は、ユーザーが手書き入力した罫線である。両者を区別可能なように表示形態を異ならせる。
なお、推定された外接罫線を区別可能にする表示モードと、このような区別を行わない表示モードとを切り替え可能にすることが好ましい。
なお、上述した実施例E〜Gは、各々を単独で実施してもよいし、複数の実施例を適宜組み合わせてもよい。
次に、ストロークデータ1(筆跡データ)のより具体的なデータ構造の例について図19を参照して説明する。
「ストローク」とは、手書き入力された筆画であり、ペン等が入力面に接してから離れるまでの軌跡を表す。通常、所定のタイミングで(例えば一定周期で)軌跡上の点がサンプリングされるので、ストロークは、サンプリングされた点の系列により表現される。
図19(b)の例において、1ストローク分(すなわち、1画分)のストローク構造は、ペンが移動した平面上の座標値の集合(点構造)で表現され、具体的には、そのストロークを形成する点の個数を示す「点総数」、「開始時刻」、「外接図形」、点総数に相当する個数の「点構造」の配列を含む構造体である。ここで、開始時刻は、そのストロークにおいてペンが入力面に接して書き出された時刻を示す。外接図形は、文書平面上においてそのストロークの軌跡に対する外接図形(好ましくは、文書平面上においてそのストロークを内包する最小面積の矩形)を示す。
点の構造は、入力デバイスに依存し得る。図19(c)の例では、1点の構造は、その点がサンプリングされた座標値x,y、筆圧並びに初期点(例えば上記の「開始時刻」)からの時間差の4値を持つ構造体である。
なお、座標は文書平面の座標系であり、左上の隅の原点として右下の隅になるほど値が大きくなる正の値で表現しても良い。
また、入力デバイスが筆圧を取得できない場合或いは筆圧を取得できても以降の処理で筆圧を使用しない場合には、図19(c)の筆圧を省いても良いし或いは筆圧に無効を示すデータを記述しても良い。
なお、図19(b),(c)の例において、ストローク構造における個々の点構造の領域に、座標値x,y等の実データを記載しても良いし、あるいは、ストローク構造のデータと点構造のデータとを別々に管理するものとして、ストローク構造における個々の点構造の領域に、対応する点構造へのリンク情報を記載しても良い。
本実施形態の手書き文書処理装置は、スタンドアローンの装置として構成することも、ネットワークを介して通信可能な複数のノードに分散した形で構成することも可能である。
また、本実施形態の手書き文書処理装置は、デスクトップ型又はラップトップ型の汎用計算機、携帯型の汎用計算機、その他の携帯型の情報機器、タッチパネルを有する情報機器、スマートフォン、その他の情報処理装置など、様々なデバイスによって実現可能である。
図20に、本実施形態の手書き文書処理装置を実現するハードウェアの構成例を示す。
図中、201はCPU、202は所定の入力デバイス、203は所定の出力デバイス、204はRAM、205はROM、206は外部メモリ・インタフェース、207は通信インタフェースである。例えば、タッチパネルを使用する場合には、例えば液晶パネルとペンと液晶パネル上に設けられたストローク検出装置等が利用される(図中、208参照)。
また、例えば、図1の構成の一部分をクライアント上に設け、図1の構成の残りの部分をサーバ上に設けることも可能である。
例えば、図21は、イントラネット及び/又はインターネット等のネットワーク300上にサーバ303が存在し、各クライアント301,302がネットワーク300を介してそれぞれサーバ303と通信することによって、本実施形態の手書き文書処理装置が実現する様子を例示している。
なお、クライアント301は、無線通信を介してネットワーク300に接続され、クライアント302は、有線通信を介してネットワーク302に接続される場合を例示している。
クライアント301,302は、通常、ユーザー装置である。サーバ303は、例えば、企業内LAN等のLAN上に設けられたものであっても良いし、インターネット・サービス・プロバイダ等が運営するものであっても良い。また、サーバ303がユーザー装置であって、あるユーザーが他のユーザーに機能を提供するものであっても良い。
図1の構成を、クライアントとサーバに分散する方法として、種々の方法が考えられる。
また、上述の実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した実施形態の手書き文書処理装置による効果と同様な効果を得ることも可能である。上述の実施形態で記述された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、またはこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータまたは組み込みシステムが読み取り可能な記録媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態の手書き文書処理装置と同様な動作を実現することができる。もちろん、コンピュータがプログラムを取得する場合または読み込む場合はネットワークを通じて取得または読み込んでもよい。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本実施形態における記録媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、本実施形態におけるコンピュータまたは組み込みシステムは、記録媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ストロークデータ、2…手書き文書処理装置、3…主要部、4…入力部、5…分類部、6…分割部、7…判定部、8…推定部、9…表示部。

Claims (9)

  1. 入力部と、
    前記入力部からの点の系列により表現されるデータを複数の罫線のデータと罫線以外のデータとに分類する分類部と、
    前記分類部により分類された前記複数の罫線を包含する領域を4つの交点を含んだ領域である第1領域と、それ以外の領域をはみだし領域である第2領域とに分割する分割部と、
    前記第2領域内の罫線を、一方の端点に罫線が接続されていない第1罫線と、前記一方の端点に仮想の外接罫線が接続される第2罫線とのどちらであるかを判定する判定部と、
    前記第2領域の前記仮想の外接罫線相当する外接罫線を補完する補完部と、
    前記第2領域の前記第1罫線が、第1基準値以下の長さである場合に当該第1罫線を除去するように表示制御する表示制御部と、
    を備えた手書き文書処理装置。
  2. 前記外接罫線を推定する第1の推定部をさらに備えた請求項1記載の手書き文書処理装置。
  3. 前記複数の罫線の直線化罫線を推定する第2の推定部をさらに備えた請求項記載の手書き文書処理装置。
  4. 前記表示制御部は、外接罫線を前記複数の罫線とは異なる表示形態で表示する請求項記載の手書き文書処理装置。
  5. 前記判定部は、前記第2領域内の前記罫線以外の数および合計長のいずれか一方が第2基準値以上であるならば、前記第2領域内の罫線は一方の端点に仮想の外接罫線が接続される前記第2罫線であると判定する請求項記載の手書き文書処理装置。
  6. 前記判定部は、前記第2領域内の2つの罫線の交点で決まる2つの線分の長さの比に基づいて、短い方の線分は一方の端点に罫線が接続されない前記第1罫線であると判定する請求項記載の手書き文書処理装置。
  7. 前記判定部は、前記第2基準値を用いた前記第2罫線の判定結果を、罫線を共有する別の第2領域に適用し、当該別の第2領域内の罫線を前記第2罫線であると判定する請求項記載の手書き文書処理装置。
  8. 入力部からの点の系列により表現されるデータを複数の罫線のデータと罫線以外のデータとに分類し、
    前記分類された前記複数の罫線を包含する領域を4つの交点を含んだ領域である第1領域と、それ以外の領域をはみだし領域である第2領域とに分割し、
    前記第2領域内の罫線を、一方の端点に罫線が接続されていない第1罫線と、前記一方の端点に仮想の外接罫線が接続される第2罫線とのどちらであるかを判定し、
    前記第2領域の前記仮想の外接罫線に相当する外接罫線を補完し、
    前記第2領域の前記第1罫線が、第1基準値以下の長さである場合に当該第1罫線を除去するように表示制御する
    手書き文書処理方法。
  9. コンピュータを、
    入力手段と、
    前記入力手段からの点の系列により表現されるデータを複数の罫線のデータと罫線以外のデータとに分類する分類手段と、
    前記分類手段により分類された前記複数の罫線を包含する領域を4つの交点を含んだ領域である第1領域と、それ以外の領域をはみだし領域である第2領域とに分割する分割手段と、
    前記第2領域内の罫線を、一方の端点に罫線が接続されていない第1罫線と、前記一方の端点に仮想の外接罫線が接続される第2罫線とのどちらであるかを判定する判定手段と、
    前記第2領域の前記仮想の外接罫線に相当する外接罫線を補完する補完手段と、
    前記第2領域の前記第1罫線が、第1基準値以下の長さである場合に当該第1罫線を除去するように表示制御する表示制御手段と、
    として機能させるための手書き文書処理プログラム。
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